11月1日から始まる展覧会「ティム・バートンの世界」が第27回東京国際映画祭と提携した。10月31日に、『ビッグ・アイズ』スペシャル・プレゼンテーションがTOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された。プレゼンテーションには『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』『チャーリーとチョコレート工場』など数々の作品を手がけたティム・バートン監督が登場した。 『ビッグ・アイズ』は1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした絵画『BIG EYES』シリーズを巡る、アート界を揺るがす大スキャンダルについて描いたもの。たちまちに人気絵画となった『BIG EYES』シリーズ、しかしその絵画を描いたのは作者として脚光を浴びるウォルター・キーンではなく妻のマーガレットだった。富と名声を手にしたふたりだが、マーガレットは真実を公表し闘うと決心。なぜ彼女は真実を公表ようと思ったのか、なぜ全てを捨てると決めたのか、なぜ夫の言いなりになっていたのか、そしてスキャンダルの行方は――という物語だ。 スペシャル・プレゼンテーションでは、監督が会場に足を踏み入れると客席からは大きな拍手と歓声が。最初の挨拶では「何回も日本に来ているけれど、毎回わくわくします。明日から『ティム・バートンの世界』も開催されるのでとても嬉しいです。最新作の『ビッグ・アイズ』は今仕上げている最中なので今日はトレイラーしかまだ公開できませんが、お集まりいただき感謝します」とこの日の喜びを表した。 また、今年新設された「サムライ“SAMURAI”賞」の記念すべき第一回目の受賞者に北野武監督とともに選ばれたバートン監督は「今日はハッピーデー! しかもハロウィーン!」とチャーミングな笑顔も。さらに『ビッグ・アイズ』を制作しようと思ったきっかけについても教えてくれた。 「『BIG EYES』はちょうど僕が子供の頃にとても身近にあった絵。病院の待合室などとにかく身近な色んな場所で目にして、大きな目に見つめられているようで子どもながらに気味が悪いと感じていました。でもすごくインパクトがあって目が離せない。あの絵のことは、すごく好きかすごく嫌いのどちらかにはっきりとわかれるのも特徴だと思っています。今思い返すと日本の漫画のようでもある。子どもの頃は絵の背景にある夫妻のことは知らず、大人になってその不思議な関係を知りました。久しぶりに実在の人物の映画を撮りましたね」と振り返った。 最後に「集まってくれた会場の人々にメッセージを」と求められると、監督は笑顔で「言いたいのはたった一言だけ……Happy Halloween! 楽しんでね!」と会場に向かって大きく手を振った。『ビッグ・アイズ』は2015年1月より日本公開。「ティム・バートンの世界」は六本木ヒルズにて11月1日(土)から2015年1月4日(日)まで開催される。[川俣綾加] 『ビッグ・アイズ』2015年1月 TOHOシネマズ 有楽町座他全国ロードショー http://bigeyes.gaga.ne.jp/ティム・バートンの世界 http://www.tim-burton.jp/『ビッグ・アイズ』(C)Big Eyes SPV, LLC. All Rights Reserved.
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