第27回東京国際映画祭開幕ジェームズ・ガン、ジョン・ラセターらが登壇

10月23日（木）第27回東京国際映画祭が開幕した。開催初日のTOHO シネマズ六本木ヒルズではオープニングセレモニーが行われ、ジェームズ・ガンさんやジョン・ラセターさんなど豪華なゲストが登壇した。

イベント・レポート

2014.10.23 Thu 23:34

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10月23日（木）第27回東京国際映画祭が開幕した。2014年は六本木、日本橋、歌舞伎座に会場を広げ、10月31日（金）までの9日間、世界各国の作品が上映される。
開催初日のTOHO シネマズ六本木ヒルズではオープニングセレモニーが行われた。審査委員長を務めるジェームズ・ガン監督や、ディズニー最新作『ベイマックス』で製作総指揮を担当したジョン・ラセターさんなど豪華なゲストが姿を見せ、祭典のスタートを盛り上げていった。

まずはフジテレビ・笠井信輔アナウンサーの呼び込みで、スペシャルアンバサダーに選ばれた男性アイドルグループ・嵐の5人がサプライズ登壇。日本の魅力を海外に伝える観光立国ナビゲーターも務めている彼らが開会を宣言し、映画祭は幕を開けた。
続いて安倍晋三首相がステージに登り「東京国際映画祭を日本の映画祭からアジアの映画祭に発展させていきたい」と意気込みをアピール。また「日本の強みはアニメだと思います」と語り、日本からインスピレーションを受けたオープニング作品『ベイマックス』や、名作マンガを実写映画化したクロージング作品『寄生獣』について触れる一幕も見られた。

審査員紹介の場面では審査委員長のジェームズ・ガン監督が代表挨拶を行った。監督は「私にとって日本には三人のヒーローがいます。ウルトラマン、仮面ライダー、そして黒澤明です」と胸の内を披露し「今回みなと一緒にここにいることを非常に幸せに思っています」とメッセージを伝えた。
ジェームズ・ガン監督は今年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が世界的大ヒットとなったことも記憶に新しい。一体どのような映画がグランプリに輝くのか。上映作品はもちろん、コンペティションの行方も見守っていきたい。

さらにセレモニー直後にワールドプレミアを控える『ベイマックス』からは、日本語吹替キャストよりハマダ・タダシ役の小泉孝太郎さん、キャス役の菅野美穂さん、製作総指揮のジョン・ラセターさんなどスタッフ陣が出演した。
ジョン・ラセターさんは、日本は自分にとって特別な場所であり、さまざまな影響を受けてきたと、スタジオジブリの宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーの名を挙げながら語った。上映開始を待つ観客に向けては「日本への愛をこの映画から感じていただきたいと思います」とコメントし、最後は日本語で「どうもありがとうございます」と感謝の言葉を送った。

イベントには映画祭のフェスティバル・ミューズに就任した中谷美紀さんも登壇。セレモニー前に行われたレッドカーペットでは安倍首相や菅野美穂さんと共に記念撮影も行うなど、こちらも熱狂の催しとなった。
今年は『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明監督の作品を集めた「庵野秀明の世界」をはじめ、目玉企画が多数ラインナップされている。アニメファンも見逃せない東京国際映画祭に要注目だ。
[高橋克則]

第27回東京国際映画祭
/http://www.tiff-jp.net/ja/
開催期間:　2014年10月23日（木）～10月31日（金）

《高橋克則》