ヒーローをコンセプトに人気マンガを多数掲載する「月刊ヒーローズ」から、新たなテレビアニメが誕生することになった。10月1日、「月刊ヒーローズ」に連載中の人気マンガ『ソードガイ 装刀凱』のテレビアニメ化が発表された。キャラクター開発のディー・エル・イー(DLE)と大手エンタテイメント企業のフィールズが共同でコンテンツ開発を手がける。テレビ放送はまだ少し先となるためスタッフなどは公開されていないが、異色のタッグがマンガ、アニメの両業界から関心を集めそうだ。『ソードガイ 装刀凱』は、右手に魔刀を持つ少年・凱の物語である。事故により右腕を失った亜門は、刀匠が代々伝える魔刀“死龍”を自らの義手に作り替える。魔性の武器と一体化した凱は、残酷な運命へと引き込まれていく。ダークヒーローの活躍する新しいマンガの世界が切り拓く作品だ。キャラクターデザインに「牙狼<GARO>」シリーズの雨宮慶太、原作は『仮面ライダー555』や『仮面ライダーアギト』でおなじみの井上敏樹が担当した。それを木根ヲサムの抜群に切れのある作画で作品にした。完成度の高い作品だが、これがどのようなかたちでアニメになるのかが注目される。DLEはキャラクター開発やマーケティング、さらに映像制作も得意する。同社は“ファスト・エンタテインメント”を掲げ、早く、コストを抑えた作品が中心に手掛けてきた。しかし、今回は発表からリリースまで、かなり時間があり、これまでとは異なる展開もありそうだ。また、今回の共同コンテンツ開発では、DLEとフィールズがそれぞれのノウハウやネットワークを提供して取り組む。DLEの時代の変化を捉える力やフィールズの得意なクロスメディア展開などが融合すれば大きな力を発揮する。アニメ化からさらにその先の二次展開もプロジェクトに含まれているだろう。両社は、他の作品での協力も視野に入れている。そのなかで共同開発したコンテンツを、国内だけでなく、海外でも映像展開し、さらにゲームやマーチャンダイジングなどに結びつける。DLEは2012年に米国法人DLE America, Inc.に設立している。一方、フィールズは7月にやはり「月刊ヒーローズ」の作品から『ソウルリヴァイヴァー』のハリウッド実写映画化プロジェクトを発表したばかりであある。いずれも米国市場開拓を目指しているのは同じだ。意外な企業の組合せが、今後意外な力を発揮するかもしれない。『ソードガイ 装刀凱』/http://www.heros-web.com/works/swordgai.html
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