第15回広島国際アニメーションフェス開幕 「現代日本のアニメーション」企画も | アニメ!アニメ!

第15回広島国際アニメーションフェス開幕 「現代日本のアニメーション」企画も

8月21日、第15回広島国際アニメーションフェスティバルが開幕した。2年に一度の映画祭は今年で30年を迎える。

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第15回広島国際アニメーションフェスティバル
  • 第15回広島国際アニメーションフェスティバル
  • 木下小夜子さん(左から4人目)と国際審査委員
  • 『森の伝説 第二楽章』
  • 第15回広島国際アニメーションフェスティバル開会式
8月21日、第15回広島国際アニメーションフェスティバルが開幕した。2年に一度の映画祭は今年で30年を迎える。
開会式に先立ち記者会見が行われ、フェスティバルディレクターの木下小夜子さんが挨拶をした。1984年の実行委員会設立から30年経過したことについて、「当時は『この映画祭は10年20年続けて成果が分かる』と言われていた。今後は『40年50年続けたらもっと分かってくるようになる』ようにしたい」と語った。
また今回の国際名誉会長に就任したブルーノ・ボツェットさんは「27年前に来た時も感銘した」と、記念すべき30周年での就任に対して感謝の意を表した。

今回は初日に『森の伝説 第二楽章』のワールドプレミア上映が行われるのが目玉となっている。『森の伝説 第二楽章』は、手塚治虫が生前に手がけていた「第一楽章」および「第四楽章」を補完するプロジェクトの一環として完成した。
『森の伝説 第二楽章』は「歴代受賞作品特集1」内での上映となった。手塚治虫の『おんぼろフィルム』の上映後に、監督した息子の手塚眞さんが登壇した。作品について、「自然・命・アニメーションに捧げる讃歌である」とのメモが残されていたものの、絵を残してはいなかったため、登場キャラクターに関しては出崎統監督作品でもお馴染みの杉野昭夫さんが担当したことを明かした。
一方「第三楽章」は手付かずで、これからとなる。こちらはメモが少なくて、ストーリーはなく実験的であると記されているという。打って変わってノーマン・マクラレンやイジー・トルンカのようなアニメーションになるというので気になるところだ。

第15回広島国際アニメーションフェスティバルの会期は8月25日までとなっている。コンペティション本選の国際審査委員は日本からは山村浩二さんが務める。最終日の閉会式にて各受賞作品が決定する。
今回のコンペティションには日本の作品が入らなかったが、「現代日本のアニメーション」の特集の上映が組まれる。最終日に大ホールでの上映となり、注目が集まっている。
[真狩祐志]

広島国際アニメーションフェスティバル
/http://hiroanim.org/

現代日本のアニメーション 上映作品一覧

『HEART OF TAP』 アンマサコ
『Red Colored Bridge』 田名綱敬一
『Anomalies』 和田淳
『Waiter』 山田遼志
『レット・アウト』 佐藤皇太郎
『小さな庭園』 斎藤俊介
『Fireworks Beads』 はしもとまさむ
『リゾーム』 大須賀正裕
『WHILE THE CROW WEEPS-カラスの涙-』 鋤柄真希子、松村康平
『薪とカンタとじいじいと。』 八代健志
『eggs』 井上智文
『輪郭』 黒坂圭太
『不思議サーカス』 奥井宏幸
『WONDER』 水江未来
『ランド』 平岡政展
『性的な魚-繁殖を忘れた魚達』 ダイノサトウ
『かまくら』 水尻自子
『寫眞館』 なかむらたかし
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