今年で27回目を迎える東京国際映画祭の10月23日から31日の開催に先立って早くも大型企画を明らかにした。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明の特集上映「庵野秀明の世界」を実施する。『新世紀エヴァンゲリオン』や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズで、絶大な支持を受ける庵野秀明監督だが、これまで大規模な特集上映はなかった。とりわけ国際映画祭でまとめて見る機会は少なく、今回、東京国際映画祭がこれにいち早くスポットライトを当てる。庵野秀明監督は1960年生まれ、大学生時代にアマチュア短編アニメ「DAICON FILM」で注目され、そのままアニメ業界に進んだ。1988年にOVA『トップをねらえ!』でアニメ監督デビュー、その後テレビアニメ『ふしぎの海のナディア』を経て、その後監督となった『新世紀エヴァンゲリオン』が大旋風を巻き起した。アニメだけでなく、『ラブ&ポップ』、『式日』、『キューティーハニー』などの実写映画でも活躍する。さらに2006年には株式会社カラーを設立し、代表取締役に就任した。現在はアニメーター、演出を越えて、プロデューサー、会社経営者など多彩な顔を持つ。監督としては、宮崎駿、高畑勲や押井守に続く、日本を代表する顔と目されている。東京国際映画祭は1985年のスタート以来、日本とアジアを代表する映画祭として存在感を持ってきた。特にアジア映画や若手の監督の作品紹介に力をいれてきた。一昨年からは、日本の作品に厚みがあるアニメーションに注力する方向性を明確にしている。2014年はすでにオープニング作品にディズニーアニメーションの『ベイマックス』のワールドプレミアが決定している。これに日本を代表するアニメーション監督の庵野秀明特集でさらに盛り立てることになる。2014年は、このほかにもいくつか大きな変化がある。まず会場がこれまでの六本木地区から、TOHO シネマズ日本橋と東銀座の歌舞伎座に拡大する。上映ラインナップも広がりそうだ。「庵野秀明の世界」のラインナップは、8月に開催される東京国際映画祭記者会見にて他の作品と同時に発表することになる。第27回東京国際映画祭10月23日(木)~31日(金)開催/http://www.tiff-jp.net 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(C)カラー
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