SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014 アニメーション部門最優秀作品賞に「夕化粧」 | アニメ!アニメ!

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014 アニメーション部門最優秀作品賞に「夕化粧」

7月27日、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014コンペティション部門の各賞が決定した。最優秀作品賞は長編部門がオランダの『約束のマッターホルン』、短編部門が『押し入れ女の幸福』、アニメーション部門が『夕化粧』となった。

ニュース
注目記事
7月27日、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014はコンペティション部門の各賞を発表した。最優秀作品賞は長編部門がオランダの『約束のマッターホルン』、短編部門が『押し入れ女の幸福』が受賞した。
また今年から新設されたアニメーション部門は、胡ゆぇんゆぇんさんの『夕化粧』が最優秀作品賞となった。また、アニメーション部門の奨励賞は、『Airy me』(久野遥子)と『就活狂想曲』(吉田まほ)の2作品が選ばれた。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、2004年に埼玉県川口市のSKIPシティにて始まった。21世紀に映画のスタンダードとなるDシネマ(デジタルシネマ)にいち早くフォーカスし、次代を担う若手映像クリエイターの発掘・支援を目的に開催してきた。
今年も7月19日から9日間、世界各国から集まった映画を上映した。賞の対象となるコンペティションは、これまで長編部門を国際コンペティション、短編部門を国内コンペティションとして審査してきたが、今年からアニメーション部門も新設している。アニメーションは、これまで短編部門で審査していた。今回は開催11回目、新しい10年のスタートとして、アニメーション重視を打ち出した。

各賞が決定した27日は会期最終日で、クロージングセレモニーとして表彰式を実施した。アニメーション部門で最優秀作品賞を受賞した『夕化粧』の胡ゆぇんゆぇん監督は「2年前に大学院の修了制作で作った作品が、こんな大きな映画祭にノミネートされてさらに最優秀作品賞をいただけて本当に嬉しい。新設されたアニメーション部門で初めての最優秀作品賞受賞者になれて光栄に感じている。次回作ももっと良い作品を作っていきたい」と喜びを語った。
胡ゆぇんゆぇん監督は、東京藝術大学大学院の修了作品として『夕化粧』を制作した。吉田まほ監督の『就活狂想曲』も東京藝術大学大学院の修了作品である。また久野遥子監督の『Airy me』は、多摩美術大学の卒業制作となっている。若い世代の作品が評価されたかたちとなった。
[真狩祐志]

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
/http://www.skipcity-dcf.jp/

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014 受賞結果

長編部門(国際コンペティション)

最優秀作品賞
『約束のマッターホルン』 2013/オランダ/88分
監督:ディーデリク・エビンゲ
監督賞
『螺旋銀河』 2014/日本/73分
監督:草野なつか
脚本賞
『彼の見つめる先に』 2014/ブラジル/96分
監督:ダニエル・ヒベイロ
SKIPシティアワード
『螺旋銀河』 2014/日本/73分
監督:草野なつか

短編部門(国内コンペティション)

最優秀作品賞
『押し入れ女の幸福』 2013/日本/29分
監督:大橋隆行
奨励賞
『ネクタイと壁』 2014/フランス/30分
監督:山本亜希
『帰ろうYO!』 2014/日本/30分
監督:松本卓也

アニメーション部門(国内コンペティション)

最優秀作品賞
『夕化粧』 2012/日本/10分
監督:胡ゆぇんゆぇん
奨励賞
『Airy me』 2013/日本/6分
監督:久野遥子
『就活狂想曲』 2012/日本/7分
監督:吉田まほ
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集