米国の日本アニメ・マンガのイベントでファンが楽しみにしているひとつがエキビットホールだ。7月3日からロサンゼルスでスタートしたアニメエキスポ(AnimeExpo)2014でも、巨大な会場に多数の企業や小売店などがブースを並べる。ただし、その様子は日本のAnimeJapanや東京ゲームショウなどとはだいぶ趣が異なる。会場の大半が、中小の小売店、物販などが占めている。そうした出展は最新作品の紹介というより、ショッピングの場である。日本の秋葉原や池袋に近い感じだ。勿論、大手のディストリビューターや配信会社の大型ブースもある。今年は『美少女戦士セーラームーン』や『ドラえもん』などの大型タイトルもあるVIZ Media、『進撃の巨人』などのヒット作を多く抱えるFUNimation、SENTAI FILM WORKSなどである。年々勢いを増しているアニプレックスは、キャラクターと写真を撮れるコーナーが人気を呼んでいた。急成長を遂げすでに常連になっているアニメ配信のクランチロールはブース内ステージをメインにし、ミニステージで盛り上がっていた。同社は今年のAnimeExpoのオフィシャルバックも提供する。アニメ配信のライバルとなるDAISUKI1も、ミニステージを設ける。動画配信会社がいずれもライブ重視と面白いかたちだ。現地企業が中心のエキビットホールだが、日本企業の参加も徐々に増えている。アニプレックス、アトラス、ブシロード、NISアメリカ、バンダイナムコゲームスなど現地法人で事業をする会社も多いが、東映アニメーション、グッドスマイルカンパニーなどのプロモーションが注目される。日本アニメ、ゲーム以外ででも面白い出展があった。米国の動画配信大手Huluの出展は、同社のアニメ重視を窺わせていて興味深い。ライオット・ゲームズはオンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンズ』で出展した。もともと日本アニメファンとユーザーが重なるとの指摘が多いゲームだが、非日本産のコンテンツがここまで大規模に参加するのは珍しい。しかも、ブースは満員で、大きな注目を浴びていた。アニメエキスポ2014(AnimeExpo)2014/http://www.anime-expo.org/
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