ご当地犬が活躍する「47都道府犬R」 西川和宏監督、小倉唯さん、西明日香さんインタビュー 前編 | アニメ!アニメ!

ご当地犬が活躍する「47都道府犬R」 西川和宏監督、小倉唯さん、西明日香さんインタビュー 前編

「各都道府県のモチーフと犬を噛みあわせたキャラクター」「ご当地出身の声優が演じる」というユニークなコンセプトの「47都道府犬R」。作品はどのように誕生したのかを、監督と声優を担当する小倉唯さん、西明日香さんの3人に伺った。

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2014年1月から3月にテレビアニメが放送された『47都道府犬R』のBlu-rayとDVDが5月21日に発売される。同作は2011年春にテレビ愛知で放送されたFlashアニメ『47都道府犬』をもとにリニューアルしたゆるゆるショートコメディで、「各都道府県を象徴するモチーフと犬を噛みあわせたキャラクター」「ご当地出身の声優が演じる」という点は引き継いだ。
一方、3DCGを採用しイメージを一新。深夜に肩の力を抜いて見られる癒しアニメとして好評を得た。
Blu-rayとDVD発売を記念し、作品の魅力や普段の方言について、西川和宏監督、群馬犬役の小倉唯さん、兵庫犬役の西明日香さんの3人に伺った。
[取材・構成=川俣綾加]

『47都道府犬R』
/http://www.ntv.co.jp/inuneko/dog/

■ イメージはご当地犬のゆるゆるショートコント

―アニメ!アニメ!(以下、AA)
西川監督が、『47都道府犬R』の監督として携わることになったきっかけは何ですか?

―西川和宏監督(以下、西川)
テレビ愛知の『47都道府犬』のリニューアル版を制作したいとお話をいただいたのがきっかけでした。47都道府県を象徴するモチーフを使った犬で、方言で話すこと、各県出身の声優を起用するという点は企画段階で決定していました。それをどう新しくするか、という所が出発点でした。
前作はFlashアニメならではのギャグやシュールさがすごく面白くて、同じように作っても越えられない。そこで、見た目をイラストからCGらしいそこに存在するような質感に変えたり、キャラクターのモチーフも一新して、同じ作品シリーズだけど世界観を新しくしてみようとデザインや構成から考えて作りました。

―AA
CGならではの難しさはありましたか?

―西川
手描きのものや平面的に見せているものは画的に体がバラバラになっても見た目の面白さや爽快さがあり、それがオチとして成立していました。ただ、立体的になるとおそらく生理的にそう感じなくなるだろうというのが制作前に懸念したところです。
小学生くらいの年齢感のメインキャラたちがコントのように会話をしていて、そこへおじさんやお姉さんのような年齢感のキャラたちが絡んでくる、しかもそのキャラそれぞれの方言で、という方向性にすることでその懸念を打ち消すようにしています。
深夜の放送ではありますが、家族で一緒に見ても面白い、というものを目指しました。

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西川和宏監督

―AA
各都道府県のモチーフはどう選んだのでしょうか。

―西川
その県の方々が納得するような名物や名産、最も象徴的なモチーフはすでに前作でキャラクターに使われていたので、その次に有名なものや「これなら納得できる」というものをなるべく選んでいます。あとはキャラクターにした時、動きが面白そうなもの。例えばタコだったらピョンピョン跳ねて面白そうだなとか、そういった視点も絡めつつ選定しています。
僕は西さんと同じ兵庫県出身なので、「兵庫犬は唯一のツッコミ役としてメインキャラクターとして出す」ことは決めていました。

―西明日香さん(以下、西)
やったあ!(笑)

―AA
西さんと小倉さんは声優という職業柄、方言や訛りが出ないようにしていると思いますが、いざ方言で演じるとなった時に感覚を取り戻すようなことはしましたか?

―西
地元の家族と電話で話す時はすぐに関西弁に戻ります。今は一人暮らしですが、テレビを見ている時「なんでやねん!」などよくツッコミを入れてしまって。それも全て関西弁なので、標準語で演技するよりも収録の時はすごくラクでした。感情も込めやすいです。

―小倉唯さん(以下、小倉)
私は家族と暮らしているので、自分では意識していませんが帰宅すると群馬弁になっていると思います。
台本にはあらかじめ方言で台詞が書いてありましたが、同じ県の方言でも演じる人によって違うので自由にアレンジしていいと言われています。群馬弁の魅力が伝わるようどう演じるか考えるのが楽しかったです。

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右)小倉唯さん、左)西明日香さん

《animeanime》
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