『ダークナイト』3部作、『インセプション』と、架空の街もキャラクターも人の頭の中さえも、リアルな映像として観客に突きつけてきたクリストファー・ノーラン監督が最新作を生み出した。日本では12月12日全国公開される映画『インターステラー』だ。1月27日、その最新映像が公開された。しかし、その内容は現在ほとんど発表されていない。全貌は未だベールに包まれたままである。そんな映画の特報は、歴史に残る人類の偉業をまとめた映像で構成している。飛び立つロケットを見上げる人々、そして「失敗の許されない、人類最大の挑戦が始まる」と意味深な言葉で締めくくられている。『インターステラー』の本編映像はほんの僅かで多くは語られず、謎は深まるばかりだ。すでに発表されている「新たに発見された宇宙のワームホールを利用し、惑星間を旅する人類の限界を超越した冒険を追っていく」との内容から先が見えない。カナダのアルバータ州における撮影でも、超秘密主義のノーランは徹底した情報統制を敷いている。そのため多くの噂や憶測が飛びかうばかりで、確たる情報は明らかになっていない。『インターステラー』はクリストファー・ノーランの原案と、ジョナサン・ノーランの既存の脚本を融合させたプロットを基して最終的な脚本が作られた。コンサルタントと製作総指揮を務めるキップ・ソーンは重力理論、ブラックホール、宇宙論の研究をしている著名物理学者である。著書「ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産」で一躍有名になった。この万人の想像を超えた世界をノーランとソーンが仕掛ける。我々に一体どのような衝撃を与えるのか?2人の天才によるビッグプロジェクトの動向から目が離せない。[真狩祐志]『インターステラー』/http://www.interstellar-movie.com/12月12日(金)全国ロードショー
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