会見にはオオカゼノオコルサマの木場カオリ代表取締役社長、そしてLegacy Effectsの4人に創設メンバーJohn Robert Rosengrant氏、Shane MAHAN氏、Lindsay MCGOWAN氏、J. Alan SCOTT氏が登壇した。また、富野監督も姿を見せた。 富野監督は本プロジェクトに参加した理由を、いままで考えられないことを実現しようとするプロジェクトであることを挙げた。若い世代に騙されたと思ってここにいると、従来にない取り組みに魅せられたようだ。そのうえで、世界に発信出来るような制作の基盤を東京とハリウッドに作りたい、新しい制作現場を手に入れていきたい、と制作に強い意欲を見せた。
オオカゼノオコルサマは、様々な分野のプロデューサーが、日本のアニメやマンガ、原作を世界に発信することをコンセプトに設立された。今回は数々の大作ハリウッド映画のVFXで重要な役割を果たしたLegacy Effectsと提携することでこれを実現する。 木場氏はこれについて、“コラボレーションすることで新しい価値を生み出す”と説明する。これまでもハリウッドで映画化された日本原作の作品は多いが、日本のクリエイターが参加することはなかった。実際に日本のファンは楽しんだのでしょうか?と疑問を投げかける。プロジェクトの狙いは、日本と米国の共同製作で世界市場参入とする。 John Robert Rosengrant氏は、作家と監督のビジョンを尊重しビジョンを与えること、実写とアニメーションを融合させる架け橋になるといったコンセプトを説明する。実写とアニメーションの融合は、会見でたびたび言及されており、プロジェクトの重要なキーワードのようだ。