2010年にフランスで発刊されたバンドデシネ(フランス・コミック)の作品『ブルーは熱い色』が、国内でも2014年春にDU BOOKSより発売されることになった。本作は、ジュリー・マロによる女性同士の恋を描いた話題だ。フランスでは10万部を超える大ヒットになり、多くの女性から支持を受けている。作品のストーリーは、ごく普通の女子高校生クレモンティーヌが、街で偶然すれ違った青い髪の女性・エマに一目ぼれをしてしまうことから始まる。性格も家庭環境も夢も正反対な二人の女は、やがて惹かれあい、恋に落ちるが、そこにはさまざまな障害が待ち受けている。2013年にアブデラティフ・ケシシュ監督が、本作を『アデル、ブルーは熱い色(原題::LA VIE D’ ADELE CHAPITRES 1 ET)』として映画化したことで、『ブルーは熱い色』も世界でより多くの人に知られるようになった。世界11ヵ国で翻訳出版され、重版も相次いでいる。日本では、関澄かおるさんの翻訳で、オールカラー160ページで発売される。価格は2200円(税抜)を予定する。一方、映画は、2013年のカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールに満場一致で選ばれる快挙となった。カンヌ史上で、コミック・マンガ原作の映画がパルムドールに選ばれたのはこれが初めてになる。また、通常は監督が受け取るパルムドールを、監督だけでなく主演のふたり、アデル・エグザルコプロスとレア・セドゥにも贈られた。この異例の出来事が大きな話題を集めた。映画の勢いはその後も衰えることなく、米国公開で大好評を浴びた。第80回NY批評家協会賞の外国映画賞を受賞、宮崎駿監督の『風立ちぬ』もノミネートされている第71回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞では、強力なライバルだ。本作は日本での公開もすでに決まっている。2014年4月5日より、新宿バルト9、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国ロードショーとなる。本年期待のフランス映画だ。『アデル、ブルーは熱い色』2014年4月5日より新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー『ブルーは熱い色』-LE BLEU EST UNE COULEUR CHAUDE‐ジュリー・マロ著 関澄かおる訳B5変型予定 /160ページ /オールカラー/並製DUBOOKS 2014年春 全国書店にて発売予定予価 (本体価格2,200円+税)
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