宮崎駿監督の『風立ちぬ』が、12月12日に発表された米国の第71回ゴールデングローブ賞にノミネートされた。候補に挙がったのは長編アニメーション映画部門でなく、外国語映画賞である。 これは2013年11月の先行公開が、英語字幕版であったためだ。ゴールデングローブ賞の長編アニメーション映画部門は英語音声の作品が対象となっており、外国語映画賞として評価された。外国語映画賞は5作品が候補に挙がっている。『風立ちぬ』以外では『Blue is the Warmest Color』、『The Past』、『The Hunt』、『The Great Beauty』で、いずれも実写映画だ。 第71回ゴールデングローブ賞は2014年1月13日、授賞式が行なわれる。各賞もそこで発表される。
『風立ちぬ』は、引き続き米国で高い評価を受けている。ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ニューヨーク映画批評家協会、ボストン映画批評家協会に続き、12月11日にはサンディエゴ映画批評家協会でも、最優秀アニメーション映画賞を受賞した。 サンディエゴでは、『クルードさんちのはじめての冒険』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』、『アナと雪の女王』、『GET A HORSE』が他に候補となっていた。このうち『クルードさんちのはじめての冒険』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』、『アナと雪の女王』は、3作品のみが選ばれたゴールデングローブ賞の長編アニメーション映画部門のノミネート作品だ。 また、12月12日に米国映画芸術科学アカデミーが明らかにした米国アカデミー賞の音楽部門のエントリーに『風立ちぬ』から久石譲さんの名前が挙がっている。日本映画からは唯一である。