1988年に登場以来、マンガ、OVA、映画、そしてトイと様々なメディアで人気を博してきた『機動警察パトレイバー』が、2014年に実写映画として登場する。人気作品の実写化は、2013年3月の東京国際アニメフェアの会場内で電撃発表され話題を呼んでいた。しかし、その後は新たな情報が途絶えたままだった。それが2013年9月25日、千葉県柏市の新柏倉庫にて、『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』製作発表会を開催した。スタッフ、キャスト、そして作品の今後の大掛かりな展開が一気に明らかにされた。本作はまず約48分の中編シリーズ全12話を7章仕立ての劇場上映作品とする。2014年4月より順次イベント上映を開始する。その後、2015年にさらに長編劇場映画を製作、全国拡大ロードショーを予定する。予想を上回るビッグプロジェクトに、ファンの期待値も一気に高まりそうだ。新柏倉庫の会見に姿を見せたのは、テレビシリーズや劇場版でも監督を務めた押井守、そして真野恵里菜、福士誠治、太田莉菜、千葉繁、筧利夫といったキャスト陣だ。それに実物大制作された汎用人間型作業機械 レイバーである。あたかも動き出しそうなレイバーは、本作の映像の仕上がりを窺わせるのに十分だ。長年シリーズの大きく関わってきた押井守は、今回は総監督との立ち位置だ、巨大なプロジェクトを統括する。さらに長編劇場映画の監督・脚本、シリーズ各話監督のひとりともなる。押井守は2014年公開予定の劇場実写映画『The Last Druid: Garm Wars』も製作中だけに、2015年までかなり多忙なスケジュールとなりそうだ。本作はこれまでの『機動警察パトレイバー』から、舞台を大きく変える。物語は大きく引き継ぐものの、時代は移り、特車二課は代替わりしている。しかも、長期的不況により手間と金のかかるレイバーはお払い箱に、特車二課の第1小隊は解散、第2小隊も存亡の危機にある。真野恵里菜が演じるのは、そんな時代の1号班操縦担当だ、格闘からシューティングまで万能の天才的ゲーマーで初代と比較されるのが悩みのタネという。そして、1号班指揮担当の塩原佑馬に福士誠治が起用される。これまでの遊馬のポジションだが、軍事マニアでお調子者の、その性格は大きく異なる。太田莉菜はロジア出身のカーシャ、筧利夫は第二小隊隊長の後藤田継次である。また、今回注目したいのは、シバシゲオ役の千葉繁だ。これまでアニメシリーズの同じ役で声優を務めてきたが実写でも起用される。もともと千葉繁がモデルで生まれたキャラクターとされるだけに楽しみだ。映画の制作は東北新社と『牙狼-GARO』シリーズなどのVFXを得意とするオムニバスジャパンだ。配給は松竹が担当する。全7章のイベント上映という形式は、『機動戦士ガンダムUC』や『宇宙戦艦ヤマト2199』などのシリーズ形式の劇場上映作品の成功が背景にありそうだ。そのかたちがいよいよ実写映画にも波及したかたちだ。ビジネス的にも大きく注目される。また、音楽は押井守と長年パートナーを組んできた川井憲次となる。中編シリーズの各話監督は今回発表がないが、どんな監督が登場するのか気になるところだ。『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』/http://patlabor-nextgeneration.com/『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』シリーズ全7章2014年4月より順次 新宿ピカデリーほかイベント上映開始(0話:約10分1~12話:各約48分9総監督: 押井守シリーズ各話監督: 押井守 ほか脚本: 押井守/山邑圭音楽: 川井憲次原案: ヘッドギア制作: 東北新社/オムニバス・ジャパン配給: 松竹メディア事業部『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』長編作品(タイトル未定)2015年 新宿ピカデリーほか全国公開約100分監督・脚本: 押井 守音楽: 川井憲次原案: ヘッドギア制作: 東北新社/オムニバス・ジャパン配給: 松竹
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