「エリジウム」、「第9地区」のN・ブロムカンプが放つSF大作 空に浮かぶ理想郷の真実とは? | アニメ!アニメ!

「エリジウム」、「第9地区」のN・ブロムカンプが放つSF大作 空に浮かぶ理想郷の真実とは?

9月20日SF大作『エリジウム』が劇場公開される。作品は2154年を舞台に、人類の理想郷として築きあげられた宇宙空間に浮かぶ都市エリジウムを巡るストーリーが展開する。

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「エリジウム」
  • 「エリジウム」
  • 右)マット・ディモン
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9月20日、全世界23ヵ国で興収ランキング1位に輝いたハリウッドのSF大作『エリジウム』が劇場公開される。作品は2154年を舞台に、人類の理想郷として築きあげられた宇宙空間に浮かぶ都市エリジウムを巡るストーリーが展開する。
どんな不治の病も治療する再生装置を持ち、豊かな生活を維持するエリジウム。しかし、一方でそれはエリジウムに入ることの許さない荒廃した地球に住む貧困層に支えられたものだった。余命5日間と宣告された地球に住むマックスが、永遠の命を手に入れるべくエリジウム行きを決断することから、世界は大きく回り始める。

本作で注目されるのは、監督が『第9地区』の監督ニール・ブロムカンプということだろう。ブロムカンプ監督は現在33歳という若手、もともと20代で世界的ヒットのゲームソフト『HALO』の実写映画化の監督として抜擢された。『HALO』のプロジェクトが挫折した後、『第9地区』で初監督をした。
『第9地区』は製作費3000万ドルの低予算ながら、異星人とのファーストコンタクトを新たなかたちで描き、社会的なテーマを盛り込み、大ヒットとなった。さらにこれが世界的に高い評価を獲得し、ニール・ブロムカンプの名前をいっきに押し上げた。

そして、満を持してブロムカンプ監督が挑んだのが、本作『エリジウム』である。本作には、スペースコロニーやサイボーグのような体、全ての病を治す治療ポッドなどSF的なギミックに溢れている。アクションシーンも盛り沢山、『第9地区』から大きくスケールアップしている。
一方で、支配するものと支配されるもの、闇にうごめく武器商人、社会的な視点と骨太な物語は前作を引き継ぐ。まさにブロムカンプ監督の得意技が存分に発揮される。

さらに主人公マックスをマット・ディモンがスキンヘッドに挑戦し、演じる。エリジウムから地球を一切排除する防衛長官デラコートはジョディ・フォスター、二度のアカデミー賞主演女優賞を獲得する名優が、冷酷な敵役に挑戦するのも見逃せない。
SF大作が多い2013年だが、『エリジウム』はそのなかでも見逃せない一作だ。

『エリジウム』
9月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
/http://www.elysium-movie.jp/

監督: ニール・ブロムカンプ  
出演: マット・デイモン、ジョディ・フォスター他
《animeanime》
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