エンタテイメント事業のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、アニメ製作事業に進出、新しいビジネスモデルに挑戦する。CCCは7月3日、アニメ製作事業開始を発表、併せて人気アニメの『てーきゅう』のDVDレンタルを全国のTSUTAYA店舗にてスタートした。『てーきゅう』は、CCCの子会社であるアース・スター エンターテイメントのマンガ雑誌を原作に製作を行っている。これをプライベートブランド(PB)のDVDとしてレンタルする。CCCは年度内にさらに『世界でいちばん強くなりたい!』、『ヤマノススメ』、『血液型くん』、『まんがーる!』の4タイトルを投入する。いずれもショートアニメのシリーズだ。アース・スター エンターテイメントは2006年設立、出版や映画、音楽の企画・製作を行っている。2011年春にアニメや声優との連動を視野に入れた月刊マンガ誌「コミック アース・スター」を創刊した。さらに2012年秋より、ショートアニメシリーズの製作が始まっている。テニスコメディアニメを掲げる『てーきゅう』は、その第1弾である。アニメ化にあたっては、原作マンガ12ページ分を 1話90秒という短い時間に収めた前代未聞のスーパー高速アニメぶりが、アニメファンの間で「カオス過ぎる!」と話題を呼んだ。他の4つのタイトルも、「コミック アース・スター」の掲載作品からのアニメ化となっている。2013年4月から6月までテレビ放映された『血液型くん』は、ミニシリーズながら、声優陣の豪華さが話題を呼んでいる。アース・スター エンターテイメントの事業を統括するカルチュア・コンビニエンス・クラブのエンタテインメント事業本部によれば、今回のアニメへの取り組みはエンタテインメント分野に、“SPAモデル”を持ち込んだものだ。SPA(Specialty Store Retailer of Private Label Apparel)は、衣料販売の成功モデルとしてよく知られている。企画から製造、小売までを垂直統合し、自社グループ内で完結する。CCCのアニメ製作では、マンガ誌を基盤にした企画・原作の開発、そしてアニメ製作、流通を手掛ける。さらに、雑誌、書籍、DVDの流通網を持つのがグループの強みになる。これまでにないビジネスの取り組みと言っていいだろう。今後も、事業本部内で原作となるマンガ発売に向けたコミック雑誌の企画・発売、マンガ・アニメテレビ放映に向けた権利販売、さらにDVD発売、店舗におけるレンタル流通までを手掛ける。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)/http://www.ccc.co.jp/アース・スター エンターテイメント/http://www.earthstar.jp/
生成AIの急激な進歩はアニメにどのような影響を与えるか?『シドニアの騎士』瀬下寛之監督×アニメチェーン設立者が描くクリエイティブの未来【対談】 2024.4.17 Wed 17:00 急速な発展が、様々な議論と話題を呼ぶ生成AI。エンターテイン…