メディアファクトリーとフロンティアワークス、ふたつの有力エンタテインメント企業が新たな読者開拓を目指す。両社は共同プロジェクトとして、新しい小説レーベル「MFブックス」を立ち上げる。「MFブックス」が目指すのは、30代から40代の男性をメインターゲットとしたエンタテインメント小説である。青春時代をゲームやアニメ、マンガ、ライトノベルで過ごした大人世代に、夢のある物語を届ける。今回、注目されるのは、プロジェクトを進める2社である。メディアファクトリーはMF文庫Jで、若者世代に向けたライトノベルで高い実績を誇る。そうしたノウハウを、現在のライトノベルより上の世代の読者層開拓に向けることになる。さらにフロンティアワークスは、アニメやドラマCD、ゲームなどのコンテンツ開発、メディアミックスを得意とする。こちらも現在のユーザーは若者世代が中心だ。“オトナが楽しめる新しいエンタテインメント小説”を掲げる「MFブックス」にどうした作品が登場し、どう受け入れられるか関心を集めそうだ。6月25日には、新レーベルと第1弾作品を紹介する公式サイトがオープンした。現在は、8月23日に発売される第1弾3タイトル『盾の勇者の成り上がり1.』(著:アネコユサギ、イラスト:弥南せいら)、『ライオットグラスパー ~異世界でスキル盗ってます~1.』(著:飛鳥けい、イラスト どっこい)、『詰みかけ転生領主の改革1.』(著:氷純、イラスト:DOMO)を紹介している。レーベルの価格帯は税込1260円から、またソフトカバーで288ページ以上と、大人世代に相応しいボリュームが目指されている。『盾の勇者の成り上がり』は、人気ウェブ小説の書籍化である。異世界に召還された主人公が、どん底から這い上がる復活劇を描くが、ウェブでは5300万超と圧倒的なアクセスを誇っている。事故死した主人公がライオットグラスパー(盗賊の神技)と呼ばれるチート技を習得し、剣と魔法の世界に転生すのは『ライオットグラスパー ~異世界でスキル盗ってます~』だ。異世界を生き抜く成長物語となる。『詰みかけ転生領主の改革』は、29歳で死んだ主人公が異世界の貴族の御曹司として転生する。いずれの作品もファンタジー要素が強いのが特徴だ。第2弾は9月25日発売となる。公式サイトでは、現在『ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行(仮)』、『ドラグーン(仮)』、『フェアリーテイル・クロニクル(仮)』の3タイトルが発表されている。さらにその後も、毎月25日に新刊を発売する。「MFブックス」/http://mfbooks.jp/ MFブックス2013年8月23日 第1弾発売 (以降、毎月25日発売)価格帯: 1260円~ (税込) B6判、288P~、ソフトカバー『盾の勇者の成り上がり1.』 (著:アネコユサギ、イラスト:弥南せいら)『ライオットグラスパー ~異世界でスキル盗ってます~1.』 (著:飛鳥けい、イラスト どっこい)『詰みかけ転生領主の改革1.』 (著:氷純、イラスト:DOMO)
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