第44回星雲賞 2013年の参考候補作を発表 アニメや特撮作品も | アニメ!アニメ!

第44回星雲賞 2013年の参考候補作を発表 アニメや特撮作品も

日本のSFファンが一堂に会する年に一度のイベント日本SF大会が、今年も7月に広島で開催される。(愛称:こいこん)そのメインイベントのひとつが恒例の星雲賞だ。今年の星雲賞の投票のための参考候補作が日本SFファングループ連合会議から発表された。

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日本のSFファンが一堂に会する年に一度のイベント日本SF大会が、今年も7月に広島で開催される。(愛称:こいこん)そのメインイベントのひとつが恒例の星雲賞だ。
星雲賞は日本SF大会の参加者などの投票で、過去一年間の優れたSF作品を選出する。その分野は日本長編部門、日本短編部門、海外長編部門、海外短編部門、メディア部門、コミック部門、アート部、ノンフィクション部門、自由部門の9つに及び、国内のSFに関連するあらゆる領域をカバーする。日本のSF界を代表する賞ともなっている。

今年の星雲賞の投票のための目安となる参考候補作が日本SFファングループ連合会議から発表された。候補作は総計54にも及び、いずれも過去一年話題を呼んだものだ。この一覧を眺めるだけでも、最新のSF動向が分かりそうだ。
今後、投票を得て、7月20日から21日の第52回日本SF大会(こいこん)の会場となる広島市内「アステールプラザ」にて受賞作を発表する。

日本SF大会への参加と星雲賞の投票権の申し込みは、日本SF大会の公式サイトにて受付中だ。大会参加費は一般18000円、22歳以下は6000円、星雲賞の投票のみの登録費は3000円となる。
また、投票にあたっては、参考候補作以外への投票も可能だ。一方で、これまでの受賞作は参考候補作から出るのが大半のため、ノミネート的な役割も果たしている。

メディア部門の参考候補作には、例年どおりアニメも多く並んだ。『モーレツ宇宙海賊』、『009 RE:CYBORG』、『輪廻のラグランジェ』、『エウレカセブンAO』の4つだ。このほかメディア部門には、現在の特撮の粋を結集した『巨神兵東京に現る』もある。海外からは、『アイアン・スカイ』、『アベンジャーズ』が候補入りした。
一方、独立して設けられているコミック部門は7作品。『鉄腕バーディーEVOLUTION』(ゆうきまさみ)、『星を継ぐもの』(星野之宣)、『マップス ネクストシート』(長谷川裕一)、『秘密 ―トップ・シークレット―』(清水玲子)、『OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2』(大友克洋)、『さよなら絶望先生』(久米田康治)、『魔法先生ネギま!』(赤松健)である。
大友克洋さんは自由部門にも「大友克洋GENGA展」が挙がっている。また、「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技(東京展)」も自由部門のひとつだ。

第52回日本SF大会(こいこん)公式サイト
/http://www.koicon.com/ja/top.html  
星雲賞参考候補作一覧
/http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2013result.html

第44回星雲賞 参考候補作一覧

[日本長編部門]
『屍者の帝国』 伊藤計劃、円城塔/河出書房新社
『機龍警察 暗黒市場』 月村了衛/早川書房
『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁/新潮社
『BEATLESS』 長谷敏司/角川書店
<断章のグリム>シリーズ 甲田学人/アスキー・メディアワークス
『Delivery』 八杉将司/早川書房
『百年法』(上下巻) 山田宗樹/角川書店
(作品名/著者/出版社)

[日本短編部門]
「〈すべての夢|果てる地で〉」 理山貞二/東京創元社
「What We Want」 オキシタケヒコ/東京創元社
「盤上の夜」 宮内悠介/東京創元社
「いま集合的無意識を、」 早川書房2012/3/9 神林長平/早川書房
「人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み」  粕谷知世/河出書房新社
「洞(うつお)の街」 酉島伝法/東京創元社

[海外長編部門]
『アンドロイドの夢の羊』 J・スコルジー/内田昌之
『量子怪盗』 H・ライアニエミ/酒井昭伸
『連環宇宙』 R・C・ウィルスン/茂木健
『ブラックアウト』 コニー・ウィリス/大森望
〈リヴァイアサン〉三部作 スコット・ウエスターフェルド/小林美幸
(作品名/著者/訳者)

[海外短編部門]
「火星の皇帝」 アレン・M・スティール 古沢嘉通
「女王の窓辺に赤き花を摘みし乙女」レイチェル・スワースキー柿沼瑛子
「ポケットの中の法」 パオロ・バチガルピ 金子浩
「タマリスク・ハンター」 パオロ・バチガルピ 中原尚哉
「穢れた手で」 A・T・カストロ 小野田和子
「ヴィシュヌと猫のサーカス」 イアン・マクドナルド 下楠昌哉
(作品名/著者/訳者)

[メディア部門]
『モーレツ宇宙海賊』 監督:佐藤竜雄/原作:笹本祐一 サテライト
『アイアン・スカイ』 監督:ティモ・ブオレンソラ テロ・カウコマー他
『アベンジャーズ』 監督:ジョス・ウィードン製作総指揮:ヴィクトリア・アロンソ
『009 RE:CYBORG』 監督:神山健治/原作:石ノ森章太郎 Production I.G / サンジゲン
『巨神兵東京に現る』 監督:樋口真嗣/脚本:庵野秀明 特撮研究所/カラー
『輪廻のラグランジェ』 総監督:佐藤竜雄/監督:鈴木利正/原作:Production I.G XEBEC
『エウレカセブンAO』 監督:京田知己/原作:BONES BONES
(作品名/製作者/制作)

[コミック部門]
『鉄腕バーディーEVOLUTION』 ゆうきまさみ 小学館
『星を継ぐもの』 星野之宣 小学館
『マップス ネクストシート』 長谷川裕一 ソフトバンククリエイティブ/ほるぷ出版
『秘密 ―トップ・シークレット―』 清水玲子 白泉社
『OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2』 大友克洋 講談社
『さよなら絶望先生』 久米田康治 講談社
『魔法先生ネギま!』 赤松健 講談社
(作品名/著者/出版社)

[アート部門]
鈴木康士 /http://www016.upp.so-net.ne.jp/elegant/
Pablo Uchida /http://pablouchida.cghub.com/
Kekai Kotaki /http://www.kekaiart.com/index.html
coco /http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/
米田仁士 /http://members.jcom.home.ne.jp/zarathustra/
鷲尾直広 /http://www11.ocn.ne.jp/~kiwi/
鶴田謙二
岩郷重力

[ノンフィクション部門]
『戦後SF事件史』 長山靖生 河出書房新社
『SF挿絵画家の時代』 大橋博之本の雑誌社
「《特集》CGMの現在と未来: 初音ミク,ニコニコ動画,ピアプロの切り拓いた世界」 情報処理学会
(作品名/著者/出版社)

[自由部門]
iPS細胞
「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技(東京展)」
移動式全天球シアター「SPACEBALL」
大友克洋GENGA展
金環日食
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