「そうなの? 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』しか見てないんだけど」 「『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』では、去って行く草薙素子に「おめえ、ここに残ってもいいんだぜ」って原作よりも数段ウェットなセリフを投げかけてる。続編の『イノセンス』では、いなくなった素子をずっと思ってるという設定になって、未練たらたらなおっさんの姿が描かれる。きっと1回女性の情念描いたことで、なにか解放されたんだろうね。てらなく男性に作り手の気持ちをのせるようになっていってる」 「ふーん。まあ、創作ってそういう部分もあるでしょうね」 Nは納得したような納得しないような顔をしている。