8月26日、東京・お茶ノ水のデジタルハリウッド東京本校にて、イベント「デジタルハリウッドVS神風動画」が開催された。出演はCGアニメスタジオ神風動画の代表である水崎淳平さん、ITとデジタルコンテンツの人材育成のデジタルハリウッド学長・杉山知之さん、そしてアニメ企画のバーナムスタジオ代表取締役でプロデューサーの里見哲朗さんである。日本独自のCGアニメーションスタイルの開発に取り組むスタジオとグローバルな人材を掲げる教育機関、そしてアニメの現場からとそれぞれ異なる立場からのトークである。もともと今回のトークは、「デジタルハリウッドVS神風動画」と掲げている様に、日本のアニメーションと教育を世界的な視点から考えるものだ。トークでは世界に向けてのアニメや3DCG 教育の動向、アニメ産業の現状などがテーマになった。里見さんは、「日本の手描きのアニメーターは非常に優秀で、描けない物はない。アメリカのハリウッドなど海外では、コンピュータでの自動化が進んでいる3D立体映像なども『右目用と左目用のキャラを青赤のペンで描いて』と頼めば、手で描いてくれますね」と日本の手描きのアニメの優位性などを語った。これに対して水崎さんは、「そういった、日本独特のアニメーションの表現力を持った3DCG 映像クリエイターの登場によってこそ、日本から世界を舞台にして勝負できる映像作家が誕生し得るのではないか」と、日本の強みとCGの融合を説く。日本人の切り口による3DCGスタイルが、今後大きな可能性を持っていると考える。杉山学長は、「既にそういったスキルを求めて海外から日本にアニメや3DCG を学びに来る若者が増えている」と実際にそうした動きが始まっていることを紹介する。もとより日本の独自のスタイルとグローバル化は、対立するものでない。むしろ、日本のスタイルで世界を目指す方向性は有用だ。だからこそデジタルハリウッドと神風動画は、今回「カミカゼハリウッド」というコンセプトを掲げる。最後に杉山学長が「私と一緒に”カミカゼハリウッド”で世界を、いや宇宙を目指そう!」と話し、3人が堅い握手をした。また、第2部では、9月5日からスタートするこの日本スタイルのCGアニメーションの特別講座「カミカゼハリウッド ~アニメーション界からの挑戦状、神風式3DCG の理念・基礎・実践7 日間~」の解説を行った。講座では神風動画が最新作を用いて、日本スタイルのアニメーションテイストを持つ3DCG 映像の制作手法を学ぶという。講座は現在、申込み受付け中である。『カミカゼハリウッド ~アニメーション界からの挑戦状神風式3DCG の理念・基礎・実践7 日間~』/http://school.dhw.co.jp/p/anime/神風動画/http://www.kamikazedouga.co.jp/デジタルハリウッド/http://www.dhw.co.jp/
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