「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 出版社を変え米国で再出発 | アニメ!アニメ!

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 出版社を変え米国で再出発

北米で日本マンガの翻訳出版を手掛けるヴァーティカル(Vertical)は、安彦良和さんによる人気マンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の英語翻訳出版をスタートする。ヴァーティカルはあらためて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の米国市場展開に挑戦することになる。

ニュース
注目記事
北米で日本マンガの翻訳出版を手掛けるヴァーティカル(Vertical)は、安彦良和さんによる人気マンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の英語翻訳出版をスタートする。
北米のアニメ情報サイト・アニメニューズネットワーク(AnimeNwesNetwork)は、7月27日から29日に米国ボルチモア市で開催された大型アニメイベントのレポートとしてヴァーティカルの『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の英語翻訳出版発表を伝えている。アニメニューズネットワークによれば、ヴァーティカルは7月29日に自社の最新作を紹介するパネルイベントで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の翻訳ライセンスの獲得を発表した。具体的なリリース時期については明らかにされていない。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、1979年にテレビ放映をスタートした富野由悠季監督(当時富野 喜幸)の『機動戦士ガンダム』をベースにしたマンガ作品である。当時キャラクターデザイン、作画監督を務めた安彦良和さんが、独自の解釈も加えながら2001年から2011年までの10年間、単行本で全23巻を描き上げた。
作品は高い人気を獲得し、ベストセラーとなっている。さらに、アニメ化決定も発表されており、今後の映像展開がファンから期待されている。

米国では本作は日本マンガの翻訳出版を手掛けるVIZ Mediaが2006年から英語版を発売していた。しかし、ランバル編まで発売した後は、リリースを中断していた。
米国ではガンダムシリーズのなかでも『新機動戦記ガンダムW』や『機動武闘伝Gガンダム』などの人気が高く、宇宙世紀を舞台にしたシリーズはファンに馴染みが薄かったためとみられる。

ヴァーティカルはあらためて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の米国市場展開に挑戦することになる。同社は講談社などの出資も受けた出版社で、日本のマンガファンにも馴染みが深い。一方で、手塚治虫作品の翻訳や竹宮恵子さんの『地球へ』、『神の雫』(原作:亜樹直、作画:オキモト・シュウ)などのコアなファンに向けた作品を得意としている。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』も、マンガ家としても実力が知られる安彦良和さんの作品を紹介するかたちになりそうだ。また、今後、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化が進み、米国でも展開すれば、マーケティングの大きな後押しになりそうだ。米国ではアニメ作品のあるなしが、マンガのセールスに大きな影響を与えるとされているためだ。

ヴァーティカル(Vertical)
/http://www.vertical-inc.com/

《animeanime》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集