昭和30年代の原本を忠実に再現 「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」発売 | アニメ!アニメ!

昭和30年代の原本を忠実に再現 「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」発売

手塚治虫の初期作品を収録した「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」が発売される。本作は大阪の老舗出版社・東光堂から昭和30年代に刊行された手塚治虫の

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手塚治虫の初期作品を収録した「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」が発売される。
本作は大阪の老舗出版社・東光堂から昭和30年代に刊行された手塚治虫の第一の絶頂期を刻む名作単行本を初刊行当時の体裁を再現し、BOXに収めたメモリアルボックスである。豊富な4色、2色のカラーページから造本まで原本そのままのレアコレクションだ。

手塚治虫は1928年11月3日生まれ。デビューは1946年『マアチャンの日記帳』で、代表作として『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『火の鳥』、『ブラック・ジャック』など多数ある。言わずと知れたマンガの神様だ。
近年は小学館クリエイティブから当時の体裁を再現した復刻名作漫画シリーズが出版されており、その完成度の高さが注目を集めている。今回の「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」も4色32頁、2色248頁、刊行当時の豪華な仕様を再現している。

気になる収録作品は、SF、時代劇、ファンタジーと、あらゆるジャンルに挑戦した手塚治虫らしい多彩な内容だ。
『太平洋の火柱』は、地球を滅ぼすかもしれない「空気爆弾」の実験を巡る緊迫した展開が見どころ。『世界を滅ぼす男』は、近未来戦争の中に芽生えた友情と悲劇を描く名作。『月世界の少年』は初期の傑作『月世界紳士』のリメイク。『戦国巨人』は武蔵坊弁慶の生涯を描き、歌舞伎の「勧進帳」を取り入れた意欲作。『透明人間』は、人気連載『ケン1探偵帳』の中から別冊読み切りになったエピソードを単行本化したミステリーだ。
月刊誌の読み切り別冊付録を単行本化した当時の原本を忠実に再現した「手塚治虫・レアコレクション -東光堂作品集」は5月28日に発売、定価は9,870円(税込)。手塚治虫の初期作品をオリジナルそのままの姿で読める贅沢な一時を味わってみよう。
[高橋克則]

『手塚治虫・レアコレクション‐東光堂作品集』
手塚治虫著  小学館クリエイティブ
2012年5月30日発売  定価9870円(税込)
http://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b100528.html

収録作品
*『太平洋の火柱』1955年10月刊、136P(2色カラー63P)
  『太平洋X点(ポイント)』(『冒険王』1953年1月号付録)『赤い雪』(『少女の友』1955年1~5月号)
*『月世界の少年』1951年1月刊、162P(2色カラー64P)
  『新編 月世界紳士』(『漫画少年』1951年10月号特別付録)『珍アラビアンナイト』1951年1月 東光堂単行本 描き下し)
*『世界を滅ぼす男』1955年12月刊、121P(4色16P)
  『世界を滅ぼす男』(『冒険王』1954年10月号付録)
*『透明人間』1955年12月刊、121P(4色カラー16P)
  『ケン1探偵長 透明人間』(『少年クラブ』1955年3月号付録)
*『戦国巨人』1955年2月刊、121Pオール2色
  『はりきり弁慶』(『おもしろブック』1954年2月号付録)
解説: 中野晴行(漫画研究家)
《animeanime》
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