3部作にて、劇場公開を進めている映画『ベルセルク』の世界16ヵ国での配給が決定した。2012年内にシリーズ第1作にあたる『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』が北米公開されるのを筆頭に、世界の主要国で映画公開されることが明らかにされた。 現在、配給が決まっているのは、米国、カナダの北米2ヵ国、ロシア、英国、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、スイス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダ、スウェーデンのヨーロッパ各国、それにオーストラリアと韓国である。これ以外の国でも配給交渉が続いており、今後もこの国の数は増える見込みだ。世界の広い地域で本作が観られることになる。 作品が人気を集める理由は、全世界累計部数3300万部を売った原作の海外での高い人気、そしてアニメ制作を担当したSTUDIO °C世界的評価、原作の持ち味をハイクオリティで実現した映像の素晴らしさにありそうだ。 2011年夏の映画化発表の際には、公式サイトや公式SNSに世界150以上もの国々からのアクセスが殺到したという。そんな人気が実際のビジネスにもつながった。まさにクールと呼んでいい映像が世界各国でどう受け取られるかが注目される。 海外配給のうち主要市場となる北米は、マンガ・アニメの流通・ライセンス管理の大手VIZ Mediaが手がける。これまでにはマンガやキッズ向けの作品を得意としてきたが、ヤングアダルトをターゲットとする映画『ベルセルク』にどの様に取り組むか注目される。 一方、ヨーロッパの配給を担当するのは、ベルギー・フランスを拠点とする大手の配給会社dybexである。欧米の両地域で有力企業が作品を手がける。 VIZ MediaのBrian Ige氏は、本シリーズについて次のように語る。 「『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』は北米ファンの間でも待ちに待っていた作品です。全身で体感するような臨場感と息を呑むような高いクオリティの三部作を、北米ファンにお届けできるのが非常に楽しみです。不穏な中世ヨーロッパを舞台とした奥深いストーリー展開と、高画質で映し出される洗練された剣術描写や激しいバトルシーンは、どんなアクションファンもきっと満足することと思います。『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』は北米ではこの秋リリース予定。是非、沢山のファンに見に来ていただきたいです。」 また、dybexのCEOであるCarlo Levy氏も、「中世ヨーロッパを舞台とし、友情、愛、渇望、裏切りと復讐という要素が凝縮した漫画「ベルセルク」は約10年もの間、騎士道やアーサー王伝説の本場であるここヨーロッパのファンを魅了し続けています。三浦建太郎の紡ぎ出すダークファンタジーは、ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』以来久しく失われたヨーロッパの物語に、新たな生命を与えてくれたのです。私たちは「ベルセルク」を求めています!」と本作に高い期待を寄せる。 シリーズは国内では、『ベルセルク 黄金時代篇 覇王の卵』が2月に公開され好評を博した。6月23日には第2部『ベルセルク 黄金時代篇 ドルドレイ攻略』が公開される。さらに来冬には、『ベルセルク 黄金時代篇 降臨』が公開予定と目が離せない。 『ベルセルク 黄金時代篇 ドルドレイ攻略』 6月23日(土)より 全国ロードショー http://www.berserkfilm.com 『ベルセルク 黄金時代篇 降臨』 2012年冬公開予定
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