日本アカデミー賞 アニメ部門に「映画 けいおん!」など5作品 | アニメ!アニメ!

日本アカデミー賞 アニメ部門に「映画 けいおん!」など5作品

1月16日に第35回日本アカデミー賞の優秀賞各賞を発表した。このうち優秀アニメーション作品賞には、例年どおり5作品を挙げた。

ニュース
注目記事
 日本アカデミー賞協会は、1月16日に第35回日本アカデミー賞の優秀賞各賞を発表した。このうち優秀アニメーション作品賞には、例年どおり5作品を挙げた。受賞作は、 『映画「けいおん!」』、『コクリコ坂から』、『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』、『豆富小僧』、『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) 』である。
 選考は日本アカデミー賞協会員全員の投票によって決定された。また、今回決まった5つの優秀アニメーション作品賞の中で、今後、さらに最優秀賞決定投票が行われる。3月2日に東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われる授賞式にて、各部門の最優秀賞が発表される。

 アニメーション作品賞は2007年の創設された比較的歴史の浅い部門だ。今年で6回目となる。しかし、近年のアニメ映画の多様化のなかで、初の最優秀アニメーション作品賞受賞作となった『時をかける少女』や『鉄コン筋クリート』など幅広い作品がこれまで受賞作に挙げられている。昨年の最優秀アニメーション作品賞は、『借りぐらしのアリエッティ』だった。
 今回もユニークな作品が並んでいる。『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) 』は、部門設立以来6年連続でシリーズが優秀アニメーション作品賞を受賞している。また、『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は森下孝三監督、『豆富小僧』は杉井ギザブロー総監督といった大ベテランの手によるものになっている。一方で、 『映画「けいおん!」』は映画初挑戦となる山田尚子監督、『コクリコ坂から』はこれが2作目の宮崎吾朗監督と新旧の才能が並んだ。

 12月3日に劇場公開し、興行面でも快進撃を続ける『映画「けいおん!」』は、今回の台風の目だ。本作は2009年の深夜帯に放映されたテレビシリーズが出発点になっている。その人気から劇場化されたが、幅広い層を巻き込みヒットとなった。
 近年、コアファンに向けた劇場アニメの増加と影響が注目されているが、そんな作品群の中から飛び出し、今回の賞を獲得した。昨今の劇場アニメ事情を象徴するような結果となっている。

日本アカデミー賞
公式サイト /http://www.japan-academy-prize.jp/ 

第35回 日本アカデミー賞
優秀アニメーション賞


■ 『映画「けいおん!」』
■ 『コクリコ坂から』
■ 『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
■ 『豆富小僧』
■ 『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) 』
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集