10月28日、第24回東京国際映画祭にて、劇場アニメ『ハルのふえ』が特別招待作品として上映された。『ハルのふえ』は、「アンパンマン」の生みのやなせたかしさんが描いた絵本をトムス・エンタテインメントが映像化した。 東京国際映画祭での上映は世界初、ワールドプレミア上映となる。28日のプレミア上映には、川又浩監督がゲストで登壇。さらにハル役を担当した大物声優・野沢雅子さんもゲストになり上映を祝い、会場を訪れたファンを喜ばせた。 本作は本編48分のファンタジーアニメである。人間の子ども拾ったタヌキのハルは、人間に化け子どもをパルと名付けて育てる。やがて、パルは音楽家として巣立つ。人間の姿のままで森で暮らすハルとパルが再会した時に奇跡が起きる。感動的なストーリーは、世代を越えた多くの人の心を温かくするだろう。 この日、ゲストで登場した川又浩監督は、英国のアニメーション製作会社HIT エンタテインメントにて長編作品『Rainbow Magic: Return to Rainspell Island』の監督を務めた経験がある。また、国内で『川面を滑る風』を制作、今回もそうした経験がいかんなく発揮されている。また、現在は2012年公開予定索引の監督オリジナル作品を制作中だ。 『ハルのふえ』の劇場公開や作品、リリースのスケジュールは明らかにされていないが、今後の展開を期待したいところだ。なお、東京国際映画祭の公式サイトでは、作品紹介と合わせ長さ1分ほどのトレーラーの紹介もしている。こちらで作品の雰囲気に触れることも可能だ。第24回東京国際映画祭 /http://2011.tiff-jp.net/ja/『ハルのふえ』作品紹介/http://2011.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=69 川又浩監督と野沢雅子さん (c)2011 TIFF (c)やなせたかし/TMS[スタッフ] 監督: 川又 浩 原作: やなせたかし 企画: 岡村秀樹 脚本: 島田 満 音楽: 小森昭宏 主題歌: はいだしょうこ 作画監督: 千葉源太 美術監督: 水谷利春 撮影監督: 小堤勝哉 編集: 瀬山武司 音響監督: 大熊 昭 [キャスト] 戸田恵子、野沢雅子
「東京国際映画祭」“日本のアニメ”の発信から、“世界のアニメ”を知る場所へ【藤津亮太のアニメの門V 第100回】 2023.11.8 Wed 11:30 11月1日、第36回東京国際映画祭が閉幕。昨年まではジャパニーズ…