ネットとライブの融合した舞台として話題を呼ぶニコニコミュージカルに、ニコニコ動画で活躍するPや歌い手が登場する。そんな新しい切り口で8月3日から7日まで全労済ホール/スペース・ゼロにて公演されるのが『カンタレラ』だ。 『カンタレラ』は、2008年2月に黒うさPによってニコニコ動画に投稿された同名の楽曲を、原案としている。ボーカロイドソフトのKAITOが歌い上げるその曲は、そのドラマティックな世界観で大きな支持を集めた。これまでに動画再生回数が157万回を超えるほどの人気となっている。 その制作発表記者会見が、6月6日に東京・原宿のニコニコ本社で行われた。会見にはミュージカル『テニスの王子様』などの舞台やテレビ、映画で活躍する主演 チェーザレ・ボルジア役の兼崎健太郎が登壇。「今回の作品は、僕が知らない世界の方々も出演するので、それぞれの個性を出しつつ、魅力ある舞台へしていきたいと思います」と挨拶した。 兼崎さんの挨拶にもあるとおり、今回の公演での最大の特徴は、ニコニコ動画で活躍する新しいアーティストたちの積極的な登用である。楽曲面での原案協力には黒うさPのほか、Dios/シグナルP、オワタPが名を連ねる。 また、出演では、ニコニコ動画の「歌ってみた」で活躍する人気ユーザーの少年T(Tomohisa)、弟の姉、koma’nが協力する。制作発表ではこのうちルクレツィア・ボルジア役の弟の姉、カプリ役のkoma’nが姿を見せた。 「ミュージカルは今回が初めてですが、こんな大きな企画に誘われて、大変嬉しく、気持ちが高ぶっています。大きな運命に翻弄されるルクレツィアの心情を汲み取って演じられるように努めたいと思います」と公演に意欲的に挑む弟の姉、 そしてkoma’nは、「普段はニコニコ動画に作曲した作品などを投稿しています。演技は今回が初めてなので、皆さんに迷惑をかけないよう頑張りたいと思います」とやや緊張した様子だ。さらにフェルナンド役郷本直也さん、ピエロ・メディチ役のAD笠原さん、クラウディア&ヴァンノッツァ役の太田在さんら、演出・振付の上島雪夫さんらが登壇するなど。華やかなスタートなった。 ニコニコミュージカル/http://www.nicovideo.jp/nicomu/『カンタレラ』 2011年8月3日(水)~7日(日) 全労済ホールスペース・ゼロ演出: 上島雪夫原案: カンタレラ(作詞/作曲:黒うさP)原案協力:サンドリヨン(作詞:orange・作曲:Dios/シグナルP)パラジクロロベンゼン(作詞/作曲:オワタP)[出演]兼崎健太郎弟の姉、少年T(Tomohisa)、koma’n郷本直也、ヨウスケ・クロフォード、兼松若人、AD笠原、海斗、コンコン水谷誠司、太田在渡辺大輔(友情出演)