しかし、期待された最優秀映画作品の候補作品には、『崖の上のポニョ』は含まれなかった。ノミネートされたのは『くもりときどきミートボール』、『コララインとボタンの魔女 3D』(Coraline)、『Fantastic Mr. Fox』、『プリンセスと魔法のキス』(The Princess and the Frog)、『The Secret of Kells』、『カールじいさんの空飛ぶ家』(UP)である。 『くもりときどきミートボール』、『コラライン』、『Fantastic Mr. Fox』など名の知られた児童文学を原作としたが作品が多かったこと、また『コラライン』と『The Secret of Kells』の非メジャー系の2作品が含まれていることが注目される。 また、ディズニーからはディスニースタジオの久々の2Dアニメーション『プリンセスと魔法のキス』と大ヒットとなったピクサーアニメーション・スタジオの『カールじいさんの空飛ぶ家』の2作が選ばれている。米国版の制作や北米配給をディズニーグループが行った『崖の上のポニョ』が、さらにここに加わるのはやや苦しかったという事情もありそうだ。