国内大手アニメ製作会社のトムス・エンタテインメントは、実写劇場映画『E.YAZAWA ROCK』に製作出資を行う。映画は人気ロック歌手の矢沢永吉さんをテーマにした音楽ドキュメンタリーである。 製作委員会にはトムス・エンタテインメントのほかに、映画の監督である増田久雄さんのプロダクション プルミエ・インターナショナルと東映、東映ビデオ、ラテルナが出資する。アニメ製作企画会社や映像パッケーシ会社が実写映画に出資することは少なくないが、アニメ制作プロダクションを持つ会社が直接実写映画に出資することは珍しい。 『E.YAZAWA ROCK』では、日本の音楽シーンで人気の高い矢沢永吉さんの30年の軌跡を追う。20代後半のインタビューやライブ、2007年の日本武道館公演100回達成の際の記録、さらに撮り下ろしのインタビューや新曲「コバルトの空」のレコーディング風景を収める。 なかには矢沢さんが幼少期を赤裸々に語る貴重なシーンなどもある。撮影は今年9月の東京ドーム公演直前まで予定しており、懐かしい姿から最新の姿までが映しだされる。また、音楽ドキュメンタリーということで、音楽も充実する。矢沢永吉さん自らが監修した、約20曲が収録される予定である。 作品は東映系にて、今秋よりロードショー公開を予定している。7月18日より予告編上映も開始している。 トムス・エンタテイメントは東京ムービーのブランドで、『名探偵コナン』、『アンパンマン』、『ルパン三世』シリーズなどの人気アニメを制作する。長年のブランド作品が多く、アニメ事業は安定している。 しかしその一方で、近年は『爆丸』での海外共同製作や『スケアクロウマン』でのCGアニメの取り組み、キャラクターライセンス事業の強化など新たな領域への進出が目立つ。トムスは今回についても、アニメーション事業の枠を超えた夢と感動を創出する映像作品への取り組みとしている。『E.YAZAWA ROCK』 公式サイト /http://www.rock-yazawa.com/トムス・エンタテインメント /http://www.tms-e.co.jp/
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