11月10日に米国の映画芸術科学アカデミーは、2008年のアカデミー賞長編アニメーション部門のノミネートの選考対象となる14作品を発表した。このなかには日本アニメから押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』と安藤真裕監督の『ストレンヂア -無皇刃譚-』の2作品が選ばれた。 2008年のアカデミー賞の長編アニメーション部門のノミネート作品は、今回挙げられた14作品から3作品が選ばれる。そして、さらにそこから来年2月22日のアカデミー賞授賞式で最終的に最優秀長編アニメーション賞が決定する。
このため今回の作品リストは、事実上のアカデミー賞の一次審査の性格を持っている。両作品以外には、ディズニー/ピクサースタジオ制作の『WALL・E/ウォーリー 』と『Bolt』(11月26日米国公開予定)さらにドリームワークスからは『カンフー・パンダ』、『マダガスカル2』が選ばれている。 また、海外からはフランスアニメーションの『Dragon Hunters』、ベルギーの『Fly Me to the Moon』の名前が挙がった。興味深いところでは、インディペンデントの人形アニメーション『$9.99』やイスラエルのドキュメンタリー・アニメーション『バシールとワルツを』といったマイナーでアート指向の強い作品も含まれている。