| [ 0斉藤守彦の特殊映像ラボラトリー ][ 映画館側から見たアニメ映画戦略 ] |
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斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤守彦 従来リクープの軸足をパッケージ・メディアに置いていたアニメ作品だが、昨今ではDVDマーケットの縮小もあり、映画館での上映が見直されていると聞く。「これまでは、パッケージ・メディアのプロモーションのために、地上波の深夜ワクを買い取ってオンエアしてたんですが、この、いわゆる“ナミ代”が、いつまで経っても下がらない。ならば映画館で興行を行おうという声が多くなってきたようです」とは、さる事情通の弁。 【「アニメ色を、あまりつけるな」と、指示を出した。】 −テアトルダイヤの新しいスクリーンって、キャパ何席でしたっけ? −かつてのテアトル池袋アニメシアターみたいに、1年中アニメを上映するのではないと思いますが、都内に複数の映画館を持っている御社が、アニメ映画を今後どう扱っていくのか、今日はそれをうかがいたいんですよ。 −テアトルダイヤは「センコロール」が入っているらしいですね。 −これから色んなアニメが出てきますけど、テアトルさんの映画館としては、それほど本数はやってないんですねえ。 −当たったものしかやってない。 −常々言われているように、「作家と対話が出来る映画館」というポリシーの中に、たまたまアニメがあったということですね。 −でも、ヒットしたアニメ映画が多いから、アニメをやってくれというオファーも多いんじゃないですか? −編成される立場として、何を基準に上映するかしないか決定されていますか? 【アニメ・ファンの「3C」攻略が、コンセプト。】 映画館の上映番組の編成という仕事は、早い時は1年先の作品を、どの映画館で、いつから上映するのかを決めなくてはならない。 −これだけ当たってる作品があると、勝ちパターンが出来ちゃうじゃないですか。そのパターンにハマるものを選んでいるのか、そうではないけど、うまく行きそうだという作品を選んでるのか? −やっぱりねらい撃ちしてるわけですね。 −それって微妙なバランスですよね。 【テアトルダイヤ2スクリーン化は、大成功。】 −池袋の地域性を加味して、テアトルダイヤを2スクリーンにしたんですか? −池袋というマーケットは、アニメだけではなくて、他の作品もやりようによってはもっと伸びる、その可能性を見出したんですか? −アニメ映画を都内複数の映画館に編成している時、地域性を考慮して編成していきますか? −渋谷、ダメなんですか? −でも、渋谷は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が大ヒットしているじゃないですか? −それもまた、微妙なところですよね。 −シネセゾン渋谷の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、ひと興行でいくら行きますか? −ちょっと近来ない成績ですね。 (2) アニメ・ファンと鉄道マニアの生態は、共通している? [筆者の紹介] |
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斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤守彦 【関連商品のショップでの売上高は、興収対比50%以上!!】 映画館の経営を支える収入源は、興行収入だけではない。コンセッションでのポップコーンやドリンクの売り上げ、そしてショップにおける関連商品の売り上げも、大きく経営に寄与する。とりわけ熱心なファンを持つアニメ映画は、この関連商品の収入の売上が凄い!! −アニメを上映する上で、関連商品の売り上げとかも、選択基準に入りますか? −「空の境界」がバカ売れしてますけど、だいたい平均して、アニメ映画の関連商品売り上げって何%ぐらいですか? −ええええっっっっ!!!?? −いわゆる、大人買い。 −初速とは? −自分から拾いに行くんですか? 【アニメ・ファンと鉄道マニアの生態は、共通している?】 アニメ映画のヒット作に恵まれているテアトル新宿といえども、作品的な評価は高かったものの、それが興行に反映されなかった、残念な例もあった。 −「ストレンヂア」は、クォリティこそ高いものの、数字の上では今ひとつだったと聞いておりますが? −僕達は一言でアニメ・ファンとくくりがちですが、本当はいけないんでしょうね。アニメの何が好きな人って、色々あるんですよね。それぞれの人に価値観があって、いくらまで出してくれるか。それが全部分かれば、そういうマーケティングが可能になりますが。 (1) アニメ・ファンの「3C」攻略が、コンセプト。 |
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斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤守彦 【ネット主体の宣伝でヒットした「センコロール」】 −情報の出し方も、細心の注意を払わないと。 −「センコロール」なんて本当にそうで、今、情報を出し過ぎないってことが、大切になってきていますね。 −そうですね。僕も知らなかった。 【「空の境界」大成功の秘訣は、まだ分析に時間が必要。】 「空の境界」「センコロール」に続いて、この秋から上映する「東のエデン」総集編+劇場版2作。東京テアトルという会社は、これからアニメ映画とその作り手たちに、どのような姿勢で関わろうしているのだろうか。 −今後アニメ番組を編成して行く中で、アニメって制作スタジオのカラーが強く出ますよね。配給会社や宣伝会社以上に出る。そのへんの見極めってどうなんですか? −さっきのアニプレックスさんのように「こうやったらファンが動くんだよ」というノウハウを掴んでいるほうが安心できるでしょ? −会社としては、「空の境界」の成功って、何が一番良かったんだと思いますか? 【「人狼」での出会いが、「東のエデン」に結実した。】 −沢村さんはかなり早い段階から、「東のエデン」をマークしていましたよね。でもまだ、海のものとも山のものとも分からない。会社として彼の戦略を受け入れたというのは、いかなる勝算があってのことですか? −やらないと分からないですもんね。 −結果的に「サマーウォーズ」は、ワーナーが配給しましたが、「うちが持っていれば」と考えましたか? −やっぱり「人」なんですね。人間関係。 −そのあたりは、実写映画の単館と変わらない。 【「また違う、深いタイプの作品を見つけてきてあります」】 −では、今後のラインアップを。 −色んなヤツを見つけてきますよねえ(笑)。 −渋谷でアニメってことは、あまりないんですか? −編成の方針としても、作家主義というものにこだわりますか? (1) アニメ・ファンの「3C」攻略が、コンセプト。 |
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