| [ 0斉藤守彦の特殊映像ラボラトリー ][ 2009年特殊映像総決算!! ] |
|
斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤 守彦 【特筆すべき「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の大ヒット!!…日本アニメ映画】 1=「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール/アルセウス 超克の時空へ」(配給:東宝/7月公開)=46.7億円 2009年に劇場公開された日本製アニメ映画のうち、興行収入10億円を超えたのは、以上の9作品。2008年の「崖の上のポニョ」(興収155億円)に匹敵するビッグヒットこそなかったものの、昨年6本だった10億円以上の作品が、今年は3本増えたのは躍進と言えるだろう。 シリーズ作品の推移を検証していくと、様々なシチュエーションが見えてくる。気になるのは「ポケモン」「ドラえもん」「NARUTO 」「クレヨンしんちゃん」「ケロロ軍曹」「それいけ!アンパンマン」ともに、ヒットはしているものの、総じて前年の実績を1〜2億円下回っていることだ。とりわけ「ドラえもん」は、同時期に公開された「ヤッターマン」の煽りを受けて、前作の33.7億円を大きく下回る24.5億円という興収に終始したが、東宝の春休み番組を30年に渡って支えてきた「ドラえもん」シリーズとしては、これまでも同時期公開の強力作品とのバッティングは何度もあった。そうした戦いに勝ち抜いてきた「ドラえもん」が、8億余円もの減収となったのは、果たして「ヤッターマン」だけが理由なのか。それともさらなるリニューアルの必要があるのか。2010年春のドラえもんは、シリーズ開始30周年記念作品であるという。その真価が問われるところだ。 【「アンダー200スクリーン」作品の、高稼働が光る!!】 トップこそ例年大ヒットを記録する「ポケットモンスター」にとられたものの、2位の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の興収40億円は特筆に値する。しかもこの作品、オープニング時のスクリーン数が、わずか120スクリーンだったのである。昨今ではシネコンの増加によってマーケットが拡大。とりわけ米メジャー系配給会社の手がけるハリウッド映画の超大作は、ここぞとばかりに多くのスクリーンを占領。あたかも絨毯爆撃のようにフィルムを全国のシネコンに投下し、シェア獲得と市場の独占を狙っている。ところが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、前作「序」の時と同様、1スクリーン1プリント(1本の上映用プリントを2スクリーンで上映することを禁止)、さらに先行上映の禁止を条件に、6月27日より全国120スクリーンで公開。オープニング2日間で35万4852名、興収5億1218万200円(1スクリーンあたり426万8168円)をあげる大ヒットを記録した。上映するスクリーンの数が少なければ、当然1スクリーンあたりの興収は上昇する。しかも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の場合は、ショップでの関連商品売り上げもかなりの額に上ることから、映画館としてはハリウッド映画の大作を拡大上映するより、遥かにうまみがあるというわけだ。 3つの“アンダー200スクリーン”のヒット作について、さらなる共通項を上げるならば、コンテンツへの忠誠度が高い観客がコアとなっていることだろう。ヱヴァの場合は前作で若返ったファンをさらに拡大することになり、また「サマーウォーズ」はヱヴァと同じ貞本義行がキャラクターデザインを手がけていることから、ある種のイメージ・リンク、相乗効果を果たしたと見て良いだろう。もとより、あの「時をかける少女」の細田守監督の新作とあって、アニメ・ファンの注目度と期待度は当初から高かった。「プリキュア」シリーズも、これまでのTVシリーズと劇場版を積み重ねてきた蓄積あればこそ、大台突破という快挙をなしとげたのである。 (2)「空の境界」と「マクロスF」「エウレカセブン」「東のエデン」の成功要因 [筆者の紹介] |
| animeanime06:00 | (0) | (0) |
| [ 0斉藤守彦の特殊映像ラボラトリー ][ 2009年特殊映像総決算!! ] |
|
斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤 守彦 【「空の境界」と「マクロスF」「エウレカセブン」「東のエデン」の成功要因】 アンダー200どころか、さらに小規模なマーケット展開を行ったアニメ映画のうち、その小規模さ故に観客の飢餓感を煽り、確実な成績を上げた作品もあった。 特撮映画、あるいは“特撮シーンが重要な意味を持つ映画”の、2009年における実績は、以下の通り。 なお興収10億円以下の作品は、「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド/鬼ヶ島の戦艦」が7.8億円、『新春スーパー戦隊祭』「炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」3.1億円、「トミカヒーロー・レスキューフォース」2.2億円といったところ。 「ヤッターマン・ショック」という言葉が、業界内部でまことしやかに囁かれた・・・かどうかは知らないが、やはりこのヒットには驚いた。「ヤッターマン」。深キョンにドロンジョを演じさせるという飛び道具が、お父さんたちの鑑賞意欲をどこまでそそったかは分からないが、この種の映画の話題の盛り上げ方として、ひとつの成功例を示したことは間違いない。特撮映画に怪獣とミニチュア、エッチなおねいさんは必須なのである。 (1)特筆すべき「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の大ヒット!! |
| animeanime13:02 | (0) | (0) |
| [ 0斉藤守彦の特殊映像ラボラトリー ][ 2009年特殊映像総決算!! ] |
|
斉藤守彦の「特殊映像ラボラトリー」 斉藤 守彦 【アメリカ映画離れの中で、「ハリポタ」80億円と健闘 昨今ではアメリカ映画、とりわけハリウッド映画の大作が、若い観客から敬遠されているそうだ。「CGばっかりで、五月蠅い!!」「無駄に派手な映像ばかりで、単にそれだけ」などと、筆者の周辺でも「見るんだったら日本映画」と、10年前では考えられない声が聞こえてくる。確かにハリウッド映画の、金にあかしたCG大作が、我が国の観客から飽きられて久しい。それでも作られ続けるのは、アメリカでの興行が好調だから。今年のアメリカにおけるナンバーワン・ヒット作が「トランスフォーマー/リベンジ」なのだが、これが日本では前作を大きく下回る23.1億円の興収に終始し、同時期に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の後塵を拝するといった始末。 1=「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(ワーナー/7月)80億円 前作「不死鳥の騎士団」が、興収100億円の大台を切ったことで、「ハリー・ポッター」シリーズの興行成績も、一気に下降線をたどるものと思われたが、最終的にこの新作で80億円をたたき出したあたりは、さすがハリポタ・シリーズというべきか。実を言うと、配給会社の見込みは、これより低い額だった。「そんなこたあない!!80億円は行く!!」と断言したのが、他ならぬ筆者だったりする。 期待はずれといえば、「ターミネーター4」こそ、2009年に公開された外国映画の中で、最も関係者を落胆させた1本であった。作品的には悪い出来ではないのだが、やはり「ターミネーター=シュワルツェネッガー」のイメージが強いのではないか?あまりにもアクション映画すぎて女性客がそっぽを向いたのでは?等々、様々な憶測や推論が流れたが、結局は「ターミネーター」という知名度を過信しすぎたというのが真相ではないだろうか?と思う。あまりにも「ターミネーター」が、世間にはびこりすぎているのだ。個人的な希望を申せば、現在地上波でもオンエアしている「サラ・コナー・クロニクルズ」の第3シリーズこそを制作して欲しいものだ。これは大傑作! (興行収入は、いずれも一部推定) (1)特筆すべき「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の大ヒット!! |
| animeanime13:00 | (0) | (0) |