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今年の4月からウォルト・ディズニーグループが開始したiTuneを利用した同社グループの映像コンテンツ販売は大きな衝撃だった。 しかし、ディズニーが著作権について驚くほど革新的な考えを持ってビジネスを進めていることが、7月22日の日本経済新聞のウォルト・ディズニーCEOボブ・アイガー氏へのインタビュー「そこが知りたい ネット時代のコンテンツ市場は?」から伺い知れる。 例えば、アイガー氏はネット上のファイル交換についてこう述べている。 そして、iTuneの登場とビジネスの成功を必然と指摘する。違法な音楽ダウンロードは今でもあるが、多くの消費者はインターネット上の音楽は購買するものとして普通にiTuneを受け入れている。そこでは企業と消費者双方の利益が実現している。 また、現在主流の動画の配信でなくダウンロード販売に移行することについても、アイガー氏の考え方は他の大手メディアよりもはるかに革新的である。 現在の日本のアニメ作品のネットでの展開は有料、無料を問わず、まさにコピー禁止のパソコン向け配信である。多くの企業は、ダウンロード販売を視野に入れていない。しかし、今回の発言から海外ではかなり早い段階でダウンロード販売・売り切り型のビジネスが一般化する可能性が高い。 また、インタビューはインターネットが中心となっているが、キャラクターの利用についても興味深い発言をしている。 キャラクターの2次利用に極めて厳しいとされる同社が、パロディなどの2次創作への規制は今より緩くしてもよいと考えていることは驚きである。 |
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サバンという会社がアメリカにある。米国の日本コンテンツ事情に詳しい人なら、この会社が日本の『戦隊シリーズ』に大胆な編集を行い『パワーレンジャー』というタイトルにより米国で放映し大ヒットさせた会社として知っているだろう。 このハイム・サバンの名前が『フランスにおける日本アニメを中心にするコンテンツの浸透状況』で、別のかたちで触れられていて驚いた。このレポートによると、ハイム・サバンは1979年にフランスで大ヒットした日本アニメ作品『UFOロボグレンダイザー』のフランス版主題歌の作曲者(!)で、フランス国内で100万枚を越える売上げを記録したというのだ。米国の『パワーレンジャー』で名をあげたサバンの源流は、70年代のフランスにおける日本アニメの音楽ビジネスにあったわけである。 あまりにも変わった経歴に興味を持ってハイム・サバンをさらに調べたのだが、そのユニークさにさらに驚かされる。サバンの出自はエジプト生まれのユダヤ人でイスラエルに移住後、さらにフランスに移住、その後米国籍を取得したイスラエルとの二重国籍所有者である。 サバンの個人史を追うと、彼のキャリアはイスラエル軍に勤務で始まる。イスラエルで旅行会社を設立したのが自分のビジネスの始まりで、1975年にフランスに移住し音楽ビジネスを手掛け、アニメ音楽の大成功で巨大レコード会社を作りあげた。その後、番組企画などにも進出し、1982年にはフランスで企画された日仏合作アニメ『ルパン8世』のフランス側の製作者でもあった。(企画は途中で頓挫した) こうした波乱に満ちたサバンのビジネス遍歴だが、ビジネスを離れてもサバンがかなりな日本ひいきのオタクであることは確かなようだ。それよりも何よりも、アジア以外では日本アニメの2大国というべき米国とフランス両国の日本アニメコンテンツ普及の立役者ということになる。 |
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