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2009.11.13
ジャパンエキスポ ]
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JXkouen.JPG 毎年7月にフランス・パリで行われるるジャパンエキスポの勢いに、ここ数年驚かされることが多い。2009年の来場者数はおよそ16万5000人、50人を越える日本からの特別ゲスト、そして日本文化に特化した国外最大級のイベントとしてアニメ・マンガの業界人がこぞって押しかける。
 しかし、その存在感の大きさ、知名度に対して、これまで主催者自身がイベントについて語ることは少なかった。11月13日に東京国際交流館で行われた文化庁国際文化フォーラム 国際文化芸術人会議の基調講演は、そうした数少ない機会となった。

 この講演はSEFA Event社ジャパンエキスポ代表のジャン=フランソワ・デュフール氏と副代表のトマ・シルデー氏による「『文化の受容と融合』~ジャパンエキスポのたどった道~」と題されたものだ。
 講演はジャパンエキスポの歩みやフランスでの日本文化の歴史を辿り、その中で日本のポップカルチャーの受容とジャパンエキスポの成功を語るものだ。比較的シンプルな構成だが、わずか10年間でのイベントの驚くべき成長ぶりを紹介するのに十分だ。
 しかし、文化庁の主催するシンポジウムでもあり、フランスで積極的に受け入れられる日本文化というポジティブな面が強調されたかたちとなっていた。一方で、例えば、現地のアニメDVDの流通会社(ディストリビューター)が直面する経営危機などの負の部分には触れていない。

 だから、こうしたシンポジウムは、「部分的な現象を取り上げて、楽観的な見方を煽る」との批判も出来るかもしれない。しかし、その映像や紹介される数字から伝わってくる熱気は、そうした批判さえも跳ね除ける圧倒的なものだ。
 つまり、そこに何かしらの意図があったとしても、実際にヨーロッパで起きている現象は嘘ではない。実際に16万人を超える来場者はそこに存在し、日本の文化を楽しむ大衆も現実の存在だ。それを局地的な現象として退けることは可能だし、それを単に驚くだけで眺めていることもまた可能だ。
 しかし、そこに存在する現象を、単なる現象に終わらせない何かが求められているのではないかと感じさせる講演だった。そしてこのシンポジウムを企画した文化庁の意図もまさにそこにあったに違いない。

4201.JPG そうした講演の内容をストレートに受け取る一方で、今回の基調講演から垣間見えるジャパンエキスポのビジネス戦略も興味深いものがあった。
 デュフール氏は、ジャパンエキスポの成功の理由を4つ挙げた。「タイミング」、「情熱」、「信頼」、「プロフェッショナリズム」である。しかし、それ以上に彼らの成功は、フランスのファンや社会が求めるものを的確に汲み取り、提供する戦略の確かさが理由である。

 実は今回、講演者のふたりはメディア芸術の言葉を多用すると伴に、アニメやマンガといったポップカルチャーだけでなく、日本の伝統文化への言及を多く行った。ふたりによれば、ジャパンエキスポは、ポップカルチャーだけでなく、新旧の文化を融合させた誰でも楽しめるイベントであると言う。
 そうした側面は確かにあるのだが、実際には圧倒的なマンガ、アニメ、ゲームの中のごく一部に過ぎない。むしろ、日本の伝統文化の強調は、シンポジウムの主催者である文化庁に対するリップサービスであると同時に、これから彼らがそうありたいと思う姿である。
 さらにこれまでは存在感の薄かったB2B向けのサービスを強調する。ジャパンエキスポは、ライセンスのマーケットでもあるということだ。これも現在そうであるというよりも、今後成長させたい分野とみられる。

 これらは世界有数の巨大なイベントになったジャパンエキスポが、単なるファン向けのイベントに終わらずに、次の段階の成長を目指していることを示している。つまり、日本とフランスの間で、文化的にもビジネス的にも重要な位置を占めることである。
 おそらくこれは日本の企業や行政からも望まれていることなのである。SEFA Event社にとっては、そのニーズを理解したうえでの目標だ。現在ジャパンエキスポに対して、その規模に目を奪われがちだ。しかし、今後は、その活動の広がりに注目が集まることになりそうだ。

文化庁国際文化フォーラム
http://www.bunka.go.jp/culturalforum/nittei/

「ジャパンエキスポのたどった道」 主催者が語る大型イベントの戦略" »
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2008.07.24
ジャパンエキスポ ]
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 7月3日から6日までパリで開催されたジャパンエキスポの会場で、日本のマンガをテーマにしたふたつの展覧会が開催されていた。
 ひとつは今年創刊40周年を迎えた週刊少年ジャンプを記念した展覧会、もうひとつは日本のマンガ家26人の原画を紹介する「キャラクター MANGA パリ展」。これらの展覧会は広大なヴィルパント展示会会場内の一角を区切って行われていた。

 「キャラクター MANGA パリ展」は日仏交流150周年記念の一環として開催されたものである。日本のマンガ家が主体になって主催をしたほか、在仏日本大使館が共催している。歴史の長い日仏の文化交流の一角に、マンガが大きく据えられるようになったという点でも興味深いものである。
 展示されていたのは、日本を代表するマンガ家26人の複製原画である。今回ジャパンエキスポでゲストにも招かれていた永井豪さんや貞本義行さんらのほか、手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんら戦後の日本マンガを築いた巨匠から若手の人気作家までを含む。展覧会を見ることで日本のマンガの流れを掴めるようにしている。

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 今回展示されたのはいずれも複製原画であるが、最新の技術を用いた複製原画はほとんど本物と見分けがつかない。これらの原画はマンガ家自身の手による作品世界を存分に伝えるだけでなく、アートとして捉える向きも多かった。
 会場では比較的年齢の高い来場者が、じっくりと観賞する姿が見られた。また、主催者によればメディアなどからの取材や問合せも多数相次いだ。

 少年ジャンプの方は、「SHONEN JUMP 40TH ANNIVERSARY」と題されて、集英社が主催する。こちらも原画が展示の中心となった。
 今回ゲストに招待された小畑健さんが描く『DEATH NOTE』のほか、『ドラゴンボール』や『NARUTO』、『BLEACH』、『ワンピース』等、若いマンガファンに人気の作品が多数並ぶ。普段見ることのない原画の世界が見られることから、多くのファンの関心を惹いていた。
 また、展覧会場は、集英社の作品を多数扱うKanaやグレナの企業ブース、さらに『ワンピース』の作品ブースの真ん中に位置していた。このため一帯がほとんどジャンプ作品で埋められ、ヨーロッパでもマンガ業界における少年ジャンプの存在感の大きさを印象づけた。
 
         jump40.JPG

 ジャパンエキスポは、コスプレや武道や囲碁・将棋といったライブのデモストレーションはあるものの、展示会場は企業の宣伝や商品販売が主体になりがちである。
 そうしたなかで、じっくりとマンガの世界を楽しめる企画として、今回の2つの展覧会は人気を呼んでいた。今後もこうした企画が継続するか分からないが、日本の文化紹介という点では意味の大きなものだったのではないだろうか。

パリ・ジャパンエキスポ http://www.japan-expo.com/

パリで 少年ジャンプ40周年展、キャラクター MANGA展" »
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2008.07.16
ジャパンエキスポ ]
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 パリで開催されたジャパンエキスポで、東映アニメーションが7月5日に開催した『ONE PIECE』と境宗久監督のイベントは、数多い企画の中でもとりわけ華やかなものだった。
 スタートはステージの大画面に『ONE PIECE』の映像が流され、『ONE PIECE』のキャラクター達と境監督が同時に登場した。作品の内容から他の講演会形式のイベントに較べて、来場するファンの年齢もやや低めで、こうしたファンサービスが人気を博していた。

          mr.sakai.JPG

 イベントの運営のうまさは、東映アニメがパリに現地法人を構えて、確かなビジネスの結果を残していることとも無関係ではない。フランスでは日本アニメの人気は高いが、ビジネスのほとんどは現地の企業によって行われている。
 ジャパンエキスポでも、存在感のある日系企業はこの東映アニメとバンダイナムコグループのbeezだけである。これは任天堂、セガ、コナミといった企業が大規模なブースを出展するゲームとは、対象的な姿となっている。そうしたなかで東映アニメの存在感が大きくなっている。

 その東映アニメがいまフランス市場で最も力を入れているのが、今回イベントに取り上げた『ONE PIECE』である。今回、東映アニメの一押しということであったが、実際には『ONE PIECE』は既にフランスではかなり人気が高い。
 週刊少年ジャンプ連載の作品では『NARUTO』の海外での高い人気が語られることが多く、他の作品が語られることが少ない。また、『ONE PIECE』は、米国ではライセンスの移動もあり苦戦気味との印象があるだけに、今回のパリの状況にはやや驚いた。
 現地の専門家からは『ONE PIECE』は人気が高いという話を何度か聞いたし、人気の高い作品として『NARUTO』や『DEATH NOTE』と並べて話す人もいた。

 こうした状況は今回のイベントにも十分表れていた。開始時間のかなり前から会場は満席で、多くのファンがイベントを楽しんだ。
 境監督の挨拶も、ジャパンエキスポは思った以上に大規模なイベント、こんなに沢山人が集まると思っていなかったと驚きの声から始まった。そして、『ONE PIECE』の人気が高いことを、登場人物のバックボーンがしっかりしており、人の心を離さないためでないかと話した。

 また、自らがテレビアニメ『ONE PIECE』の演出をやるようになった経緯や、アニメの演出ではキャラクターの内面、心理描写をしっかりしようと思っているといった気持ちを紹介した。
 さらに、演出では『ONE PIECE』の世界観を崩さないようにしていることや、子供が観ていることを考えて、わかり易くし、暴力シーンがない様にしているという。
 そして最後に原作の方でもストーリーが盛り上がっているので、テレビシリーズもこれに負けないようしたいと思いますと、今後のアニメの制作への意欲をみせた。

ジャパン・エキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

東映アニメーション(ヨーロッパ) http://www.toei-animation.com/

境宗久監督登場 東映アニメ パリで ONE PIECEアピール" »
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2008.07.14
ジャパンエキスポ ]
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 数多くのクリエイターを招いたパリ ジャパン・エキスポのなかでも、マンガ原作者小池一夫氏の存在は際立っていた。手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏らと並ぶ日本の戦後マンガの第一世代の一人で、そうした創成期のマンガの状況を語れる数少ない人物のゲスト参加であるからだ。
 また、小池氏は、今回のジャパン・エキスポの開催で、最も活躍したクリエイターでもある。フランス側の要望から実現した日本のマンガ家の複製原画展「キャラクターアートMANGA パリ展」主催の委員長も務めている。

mr.koike1.JPG 小池一夫氏は日本国内ではマンガ原作者としてだけでなく、小池一夫劇画村塾を通じたマンガ家の育成でもよく知られている。今回、初日7月3日に開催された講演でも、マンガの描き方、キャラクターの作り方といったマンガのクリエイティブの方法論を中心に語った。
 例えば、キャラクター作る際には必ず弱点を作ること、キャラクターは1人では動かないから2人以上必要になるといったことなどだ。そして、フランス人でも劇画村塾に来れば、マンガの描き方を覚えられますと、これまでの教育の実績も紹介した。
 一方、フランス人ファンからマンガの描き方について質問があると、日本のマンガのマネをする必要はない、フランス人はフランスのマンガを描くべきと、自身のオリジナルを描くことの大切さを強調していた。

 講演のなかでは、世界に広がるマンガの海賊版問題にも大きく触れた。小池氏はこれまで世界各国でサイン会を行って来たが、サイン会にも海賊版の作品を持ってくるファンが少なくないと話す。
 そうしたなかで小池氏は、自分は本物の自分の本にしかサインをしないという。文句を言われることもあるが、そうした行動を取ることで、2度目からは海賊版の数は激減する。マンガ家の権利保護に熱心な小池氏ならではのエピソードである。

mr.koike2.JPG このほかにも講演は、歯切れよい切り口で次々に話題を変えっていた。テーマはモバイルやインターネットの電子書籍、第5世代のマンガ家に新たな才能が求められていることなど、幅広い分野に及び聴衆の興味を駆り立てた。
 また、今回の講演会で特に目を惹いたのは、取材のメディアの数が一際多かったことである。そこからは、アニメやマンガ関連だけでなく、幅広いメディアが取材を行っている様子が見て取れた。日本マンガ界の巨匠に対するフランスの大きな関心を感じさせるものであった。

ジャパン・エキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

小池一夫 パリ ジャパン・エキスポでマンガのレクチャー" »
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ジャパンエキスポ ]
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 人気マンガ家の貞本義行さんが7月初旬にパリ郊外で行われた「ジャパン・エキスポ2008」に登場し、サイン会やファンパネルを行った。
 ファンパネルは海外のコンベンション特有の催しで、クリエイターやミュージシャンに直接ファンが質問をできる貴重な機会である。およそ500収容の会場は満員で、さらに数多くのファンが会場を取り囲んだ。

 貞本さんは、『新世紀エヴァンゲリオン』はもちろん、『ふしぎの海のナディア』や海外で特に人気の高い『.hack』シリーズのキャラクターデザイナーとしてパリのファンから知られている。
 ファンからは遠く海外にいるとは思えないほどの詳細な内容についての質問が多く寄せられた。フランスでも熱狂的なファンを持つエヴァについては、現在「新劇場版」の作業で中断しているが、マンガ版はマンガ版として「本来の形」で話を完結させると語った。
 人気キャラクターの綾波レイについては、目立たないようなキャラとして描いたそうである。とある若い女性歌手からインスピレーションを受けた姿であると答えた。

 美少女キャラクターについては、以前は苦手としていたが、ナディアをデザインしたことが自身のルーツとなり、以降のスタンダードとなったと話す。スレンダーな体型とソリッドなシルエットを意識して描くという。
 このほか、キャラクターデザインという仕事についての質問も飛び出した。キャラクターデザインの仕事は一概に言えるものではないそうで、多いと1週間に10人位デザインすることもあるという。また、ストーリーと絵コンテを追いながらデザインしていくので、作品に携わる機会は長くなるのが貞本さんの仕事のスタイルであると、創作の一端を見せた。
 マンガの作業については月刊誌の場合、1~2週間でストーリーを作りアシスタントとともに24ページを1週間ほどで作成すると話した。

 貞本さんは、海外のファンが熱心で人気があることに感激した様子だ。一方で、プレッシャーでもあり、一生懸命に制作していきたいと語った。パネルは30分ほどで終了し、多くのファンがスタンディングオベーションで貞本さんを送り出した。
 恒例の作画デモンストレーションは、残念ながら時間の都合で開催されなかったが、翌日に公開されたイラストには、綾波や碇シンジ、ナディアなど貞本キャラが多数登場しファンはそれを写真に収めようと殺到していた。

ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

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 貞本さんのパネルのお客さんの様子。ご自身については撮影不許可のためご了承を・・・

貞本義行 ジャパンエキスポでファンパネル開催" »
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2008.07.13
ジャパンエキスポ ]
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 日本から数多くの人気クリエイターを招き、7月3日から6日まで開催したパリ ジャパン・エキスポ。豪華なクリエイター陣のなかでも、2人の大物アニメーター川元利浩氏と貞本義行氏の存在は大きかった。
 片方は『カウボーイビバップ』、もう片方は『新世紀エヴァンゲリオン』と、日本を代表し世界的に人気の高い2つの作品のキャラクターデザイナー・作画監督である。これ以上豪華なゲストはなかなかない。今年のジャパン・エキスポのグレードを引き上げるのに大きな役割を果たしたに違いない。

mr.kawamoto1.JPG 一方で、人気が高いだけにゲストの仕事量は想像以上に大変である。川元利浩氏は、最終日の作画のデモストレーションのほか、開催4日間、連日長時間のサイン会を行うなど多忙なスケジュールをこなしていた。しかも、サイン会では一人一人に丁寧に対応し、ファンの期待に応えていた。
 川元氏は『カウボーイビバップ』や『機動戦士ガンダム0083』、『WOLF'S RAIN』など数々の人気作品のキャラクターデザイナーや作画を行っているため、これまでにも海外のイベントでの招待は数多い。
 しかし、同氏の人気は、単に作品やそのキャラクターだけによるものでない。大物アニメーターにも関わらず、こうした気さくにファンに接する人柄にも負うところが大きいに違いない。

 最終日にはファンとの交流イベント、イラストのデモストレーションが行われた。ここでは、川元氏の話を聞き、さらにその場でポスター大のイラストを描き上げるというものだ。
 川元氏の最初の挨拶では、こんなに大勢の前で実際に絵を描くのは初めて、どんな風になるか心配とのことであった。
 しかし、完成した作品は、『カウボーイビバップ』のスパイクや『WOLF'S RAIN』のキバ、さらに『天保異聞 妖奇士』、『ザ・コクピット』、『ゴールデンボーイ』など、新旧の川元キャラ満載、しかも、とっても格好いい。わずか30分程で仕上げたとはとても思えない仕上がりであった。

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パリ ジャパンエキスポ 川元利浩サイン会&デモストレーション" »
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2008.07.07
ジャパンエキスポ ]
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 7月3日から6日までパリで開催されたアニメ・マンガイベントのジャパンエキスポで、マンガ家平野耕太氏がヨーロッパのファンの前で自らの創作や作品について語った。
 平野氏は『HELLSING』などの人気作品で知られているが、同氏の作品は海外、特に欧米地域で人気が高い。それだけに、イベント3日目(7月5日)の午後に行われた講演会では、会場が超満員になるほど多数の地元ファンが集まり、同氏の人気の高さをみせつけた。

『HELLSING』創作の秘密hitako-san2.JPG
 講演会の多くは平野氏に対する現地のファンからの質問と平野氏の作画のデモストレーションにより構成されていた。ファンからの質問はやはり『HELLSING』に集中し、特にキャラクターの設定や造型についてが多かった。
 最初に出た質問は、『HELLSING』のタイトルの由来である。平野氏は主人公が、ヴァン・ヘルシングの末裔と考えており、地獄のHellともかけていると説明した。

 また、キャラクターがカリスマ性を持っているのはなぜという質問に対しては、最初考えた時は普通のキャラクターだった、ストーリーが進む中でキャラクターが動き出し、そのなかでカリスマ性が育っていったという。
 作画については、好きなキャラクターはアンデルセン神父、描くのが好きなキャラクターはウォルター、描き難いキャラクターは少佐であると、自身のお気に入りにキャラクターにふれる場面もあった。
 作品創作の方法についての質問もあった。そこでは、マンガの創作に一番必要なのは編集者と語った。マンガは他の雑誌とはまるで違う作り方をするので、マンガ編集者の存在は不可欠なのだという。

平野氏が語る次回作の構想
 今後の活動予定については、平野氏の『HELLSING』については、10巻で完結する予定だという。一方、現在原作に沿って製作が続けられているアニメ版『HELLSING』は、全てお任せとして考えているので原作者として何かするということはないとのことである。
 そして気になる次回作は、『HELLSING』とは異なったスタイルで吸血鬼とも戦争とも関係ない、どちらかと言えばファンタジーに近い作品になる。また新たなかたちの平野ワールドが近い将来展開することになる。
 質問は数え切れないほどあり、時には自ら『HELLSING』の本を持参して説明する質問者もいる程だった。そのひとつひとつに平野氏は丁寧に答えを返していく。

ヨーロッパでの人気は予想外
 これ程までにヨーロッパ地域で人気があるのだが、平野氏によれば『HELLSING』は日本のマンガであり、当初は日本の読者にしか受けない作品だと考えていた。それが海外に流通して人気を得るなど想像もしていなかった、フランスで人気があることに大変驚いていると明かした。
 そのため「日本ではタブーになっていないことをマンガで描いている。しかし、海外の人が読んだら気分を悪くする表現もあるかなと、今になって失敗したと考えている部分もある」ということだった。
 作品が海外で出版される際にはそうした部分が、修正されるのは仕方ないことであるという。予想外の海外展開で作者のなかに戸惑いもあるようだった。
 しかし、作品の印象とは対照的な穏やかで丁寧な語り口の平野氏は、現地のファンから暖かく受け入れられ、平野氏が語りたかった物語の本質が十分伝わっていることを感じさせた。

hirako-san.JPG 最後に、フランスのイベントで恒例になっている作画のデモストレーションが行われた。そして、会場から最も要望の高いキャラクターを描くことになった。キャラクターはやはり『HELLSING』の主人公アーカードであった。
 短時間でしかし何度も見直し、手を加えながら次第に完成していくアーカードに、会場全体が魅入っていた。そして絵が完成すると記念写真を撮る人が殺到した。講演の内容も深く、現地のファンには満足度の高いイベントだったに違いない。

ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
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平野耕太 パリで「HELLSING」を語る" »
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2008.07.06
ジャパンエキスポ ]
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 2008年7月4日、パリで行われたジャパン・エキスポの講演会に、マンガ家の永井豪さんがゲストとして登場した。
 永井氏は日本では『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』の作者としてよく知られている。しかし、ここフランスでは何と言っても『ゴルドラック』(日本タイトルは『UFOロボ グレンダイザー』)の作者として有名だ。

 およそ30年前、フランスの国営放送FRANCE2で放送された同作は、現在ではおよそ考えられないほどの驚異的な視聴率を残し、当時の少年達に大きな感動をもたらした。彼らは現在、フランスにおけるアニメファンの「第一世代」となっている。
 現在でもゴルドラックの人気は高く、パリ市内のアニメショップでもソフビフィギュアや超合金などのおもちゃが、一角を占めているほどである。

 講演会場に現れた永井氏は、ほぼ満員の会場の観客からスタンディングオベーションで迎えられた。まずはこうした歓迎に対する感謝の言葉から講演を始め、それについてさらに拍手が贈られた。
 『ゴルドラック』は『マジンガーZ』シリーズの3番目の作品で、その『マジンガーZ』は最初の乗り込み型巨大ロボット作品である。永井氏によればこのパイルダー・オンのアイディアは渋滞中に車から手足が生えて飛び越して行ければという希望から着想したという。

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 また、ゴルドラックは宇宙からやってきた未知の男・ジークフリートの物語で、これは未来への希望を表したものであると語った。
 さらに、フランスのファンに対して、ゴルドラックの新作を構想中であることを明らかにした。すぐというわけではないが、じっくりと構想を練り新技術を使って新たな物語を広げることができると語った。これに対して会場のファンはまたも大きな拍手をもって応えた。

 講演の後はQ アンド Aの時間となった。観衆の多くが、やや緊張気味に日本語で挨拶を行ったのちに質問を話した。質問の内容は永井氏の古い作品までも読んだうえでのものが多く、永井氏も少なからず驚いた様子であった。
 永井氏は『バイオレンスジャック』や『デビルマン』、『けっこう仮面』などの作品の主題や制作秘話などを語った。表現と規制についての質問もあった。永井氏の作品は、暴力的であるとして規制されたり、反対派の槍玉に挙がってきた経緯を持つ。

 これに対して同氏は現実の世界の厳しさを、幼いうちに全く知らないで育つことの危険さを指摘した。アニメやマンガは子どもの頃から厳しい世界を知り、心が負けないようにシミュレーションするためにもなると語った。
 講演会終了後もスタンディングオベーションで送られる姿に、氏の根強い人気を改めて感じさせた。

ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

永井豪 パリで大歓迎 グレンダイザーの続編構想も語る" »
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ジャパンエキスポ ]
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 パリで開催されるヨーロッパ最大のアニメ・マンガイベントのジャパン・エキスポに、マンガ家小畑健氏がゲスト出演し大熱狂となっている。小畑健氏は7月3日から6日まで開催されているこのイベントの特別ゲストの一人で、現地でサイン会と講演会を行う。
 小畑健氏が作画を担当するマンガ『DEATH NOTE』は、フランスでも大人気で、数多いマンガのなかでもトップクラスの人気を誇っている。地元の量販店では最新刊を最も目立つ場所に陳列し、積極的に売り出している。

 小畑氏は日本国内でも公の場に現われることがなく、ファンの前に姿を見せ自らクリエイティブの秘密を語るのは非常に珍しい。
 こうした事情はフランスのファンにも知られており、今回の小畑氏の特別ゲストは、ジャパン・エキスポ最大のハイライトのひとつとなっている。会期中に複数回行われるサイン会はいずれも長蛇の列になった。

 なかでも大きな注目を集めたのが、7月5日に開催された小畑健氏の講演会である。講演は巨大な展示場の一角に設けられた特設会場で行われた。しかし、500名収容の会場は開始前より満席で、さらに会場を三方から何重に立ち見客が取り巻く状態となった。
 そして、集英社の編集者と小畑健氏が会場に登場すると大きな拍手に包まれ、開始当初よりファンの熱気で包まれた。

 講演は、最初に小畑氏が自らを語るところから始まった。小畑氏は、中学生頃から様々なマンガを読んでおり、それが好きで自然にマンガ家になりたいと思ったと、マンガ家になったきっかけについて話した。
 そして、子供の頃から絵を描くのが大好きで、教科書の隅や地面のアスファルトの上とかいろいろな場所に絵を描いていた。また、手塚治虫の『火の鳥』や藤子・F・不二雄の『ドラえもん』などのマンガが好きなだけでなく、アニメも好きで『グレンダイザー』も好きでよく模写していたという。
 そして、映画的な作品、SF、ファンタジー、フランスのコミックにも憧れていた。しっかりした世界観のあるマンガを描きたいと思っていたと語り、昔から『DEATH NOTE』のようなマンガを望んでいた様子を伺わせた。

 その後、講演の話は集英社の編集者が引き継ぎ、小畑氏が壇上にて即興でイラストを描くデモストレーションに入った。
 小畑氏はあたりをつけることもなく、その場で『ヒカルの碁』の主人公ヒカルと佐為、『DEATH NOTE』の夜神月、L、リューク、ミサを描いた2枚のポスター大の絵を描きあげ、パリのファンが感嘆の声を上げた。
 一方、壇上では、小畑氏の新連載が近々開始される予定であるという最新情報も披露された。その作品は、今まで小畑氏が描いたことのないテーマになるという。集英社からは是非期待して欲しいとあり、今後の作品に自信をみせた。

 講演会の最後に小畑氏が、「今回でパリは3回目になるが、これだけ滞在出来たのでパリを楽しみ、満喫しています。日本のマンガがこれだけフランスで人気があることが体感出来て刺激になっている。この刺激を次の作品に活かすことが出来ればうれしいと思います」とパリっ子たちにメッセージを送った。
 この挨拶に対して、会場の全員が立ち上がりスタンディングオベレーションで、小畑氏の挨拶に応え、拍手を送り続けた。講演会の高いテンションは最初から最後まで途切れることなく、小畑健氏とその作品の人気の高さを見せつけた。

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     講演開始30分前会場の様子。この後お客はまだまだ増え続けた。

ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
  日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

小畑健 パリ・ジャパンエキスポ登場 地元大熱狂!" »
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2008.07.05
ジャパンエキスポ ]
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 7月3日からパリ郊外のヴィルパント展示会会場で、ヨーロッパ最大のアニメ・マンガイベントであるパリ・ジャパンエキスポが4日間の日程で始まった。
 ヨーロッパを代表する注目イベントということで、日本からも多数のアニメ関係者やマンガ家が訪ずれ現地のファンから人気を集めている。

 7月4日には新興アニメスタジオながらヒット作品を続けて出しているA-1 Picturesの講演会が行われた。講演会に参加したのは同社の勝股英夫社長、プロデューサーの落越友則さん、尾崎隆晴監督である。
 講演会では「Animation」でナンバー1を目指し命名したA-1 Picturesの社名の由来などの会社紹介、そして同社の制作する『おおきく振りかぶって』と『PERSONA - trinity soul -』、『鉄腕バーディーDECODE』の作品紹介が行われた。

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 こうした作品紹介に加えて注目を浴びたのが、現在A-1 Picturesが制作中の新作劇場アニメ『NECRO DRAGON』である。今回講演会に参加した尾崎隆晴氏が原作・監督・キャラクターデザインを務めるオリジナル企画の劇場アニメになる。
 作品は今年3月に開催された東京国際アニメフェア2008でも、断片的な情報が公開されていた。しかし、ヨーロッパでは初めての紹介になる。特に今回はかなり長めのパイロットフィルムが上映され、刀を使った派手なアクション映像が会場の注目を浴びていた。

 勝股社長によれば、作品はA-1 Picturesによる初のフル3DCGアニメとなる。いまの日本のアニメはほとんど2Dアニメだが、3DCGで2Dアニメの良さを表現したいと語った。
 また、尾崎監督は、映画のアイディアのきっかけは映画やアクションアニメ、アメリカやフランスのコミックスアーティストからも影響を受けているという。そして世界に負けないクールでハードボイルドな作品を作りたいと述べた。
 物語は一人の男による復讐劇になる。アクション、3DCGアニメ、日本スタイル、日本だけでなく、フランスも含めた世界で人気を呼ぶ要素が満載されている。世界市場で注目される作品になりそうだ。
 劇場公開時期は、勝股社長が来年の今頃、もう一度パリに来て、その時に公開出来ていればうれしいと述べるに留まった。

 テレビアニメについても、『おおきく振りかぶって』が、フランスでも近々作品を届けられるように頑張りたいと紹介された。さらにゲームファンが多いヨーロッパで期待が出来る『PERSONA - trinity soul -』など、今後ヨーロッパ地域でA-1 Picturesの積極的な展開がありそうだ。

 最後に3人のメッセージと共に講演が終わった。尾崎監督は、「『NECRO DRAGON』に全力を投入したい、いち早く映像を紹介する日が来ることを楽しみに待っていてください」と、落越氏は「現在、アメリカのLAではアニメエキスポが開催されています。どちらに来るか迷いましたが、盛り上げっているほうと思いパリに来ました。A-1 Picturesは年後半にまだまだタイトルを発表します。これをヨーロッパに持って来れるかは皆さんの支持次第です」とパリのファンにこれからも応援してくれるように呼びかけた。
 勝股社長は「今後もアニメ発のオリジナルタイトルを作っていきたいと思います」と、今後の作品も期待して欲しいと締めくくった。

A-1 Pictures  http://www.a1p.jp/
ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
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A-1 Pictures パリ・イベントで注目 新作劇場アニメパイロット映像上映も" »
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