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2008年09月27日
セミナー・講演会 ]
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 9月21日、『東京オンリーピック』DVDの発売記念としてトークショーがデジタルハリウッド福岡校で開催された。このトークショーは26日に発売となったDVDのプロモーションの一環である。
 総監督の真島理一郎氏、『男子ヒューマニズム』を真島氏と共に制作した澤田裕太郎氏、そして『女子ヘルマラソン』を制作した神風動画から社長の水崎淳平氏が出演した。
 デジハリ福岡校には真島氏が2001年に在学していた縁があり、その際の卒業制作作品が『スキージャンプ・ペア』だった。今回は『東京オンリーピック』として制作後の凱旋ともなっている。

 『東京オンリーピック』で制作した作品の披露の前に、これまで各自が制作した作品の紹介も行われた。
 真島氏は『スキージャンプ・ペア』シリーズのほか、2004年に制作したBMW MINI『How to Jump』も上映した。この作品は第19回デジタルコンテンツグランプリで優秀賞を受賞している。
 秋葉原のデジタルハリウッド大学の在学生である澤田氏は、『じゅうじん』を紹介した。この『じゅうじん』は、真島氏が審査員でもあるデジタルクリエイターズコンペティション2006で優秀賞を受賞している。今回の『東京オンリーピック』への澤田氏の参加も、真島氏がこの作品を気に入っていたという経緯による。

 水崎氏の紹介作品は、自らが勤める制作会社神風動画のデモリールである。神風動画はスクウェア・エニックスのゲームムービーなどの制作でも知られ、来春発売予定の『ドラゴンクエストIX』のプロモーションムービーも手がけている。
 『ドラゴンクエストIX』のゲームソフト制作を行うレベルファイブは、福岡のゲーム会社でもある。今回のトークショウの開催地との縁もある。

 その後は『東京オンリーピック』の中で各自が担当した作品を見つつ、ゲストが制作の裏側に触れていった。真島氏は、映画の中の「開会式」と「閉会式」、そして『男子親離れ』を制作している。開会式は世界的規模の某スポーツ大会における、1984年ロサンゼルス大会以降のエスカレートぶりから発想を得たと語る。
 『男子親離れ』には、『スキージャンプ・ペア』のファンならお馴染みの選手も登場する。この選手は実在の人物なので、もちろん本人として登場している。

 また、澤田氏と共同制作した『男子ヒューマニズム』で使用されている人形はオビツ製作所のものが最適であった事や、『東京ヘルマラソン』で解説をしているのはアニメ『キン肉マン』に登場するキャラクター中野さんである事も語られた。
 それ以外にも様々な裏話が披露された。詳しくは本編や公式ガイドブック、公式サイトを見て想像してみるのが良いだろう。

 後半は福岡校で講師を務める井上祐司氏も、トークに加わった。真島氏は直接デジハリ福岡校で制作を学んだこともあるかたである。
 そこで真島氏が、在学中に中間課題で制作した作品の『スクランブル』などの思い出話が語られた。これは他ではあまり聞く機会がないだけに、貴重な体験となった。
【真狩祐志】

東京ONLYPIC2008 http://www.onlypic.org/

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2008年09月17日
アーティスト ]
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nogizaka-key1.jpg 五十嵐雄策さんのライトノベルシリーズ『乃木坂春香の秘密』を原作に、この7月からテレビアニメ『乃木坂春香の秘密』が、読売テレビ、中京テレビ、tvk、チバテレビ、テレ玉などで放映されている。
 作品は主人公綾瀬裕人が、クラスメートで完全無欠のお嬢様乃木坂春香の秘密(実はアキバ系)を知ったことから始まるラブコメディである。原作はシリーズ累計で110万部突破している人気作品で、アニメも好評放映中だ。

 しかし、その番組も早くも終盤、いよいよ最終回のクライマックス向って進み始めている。そうしたなか、番組放映に先駆けて、全12話の最終回のアフレコ収録が終了した。
 この最終回のアフレコ収録直後に、番組の魅力を盛り立てた声優陣、能登麻美子さん、羽多野渉さん、後藤麻衣さん、佐藤利奈さん、清水香里さん、植田佳奈さんのオフィシャルインタビューが行われた。収録を終えての感想、キャストのみなさんが語る『乃木坂春香の秘密』の魅力とは?
(c)五十嵐雄策/アスキー・メディアワークス/『乃木坂春香の秘密』製作委員会

乃木坂春香の秘密 公式サイト http://www.nogizaka-haruka.com/
 
【「乃木坂春香の秘密」 最終回アフレコ終了オフィシャルインタビュー】

乃木坂春香役: 能登麻美子さん
綾瀬裕人役: 羽多野渉さん
乃木坂美夏役: 後藤麻衣さん
天宮椎菜役: 佐藤利奈さん
桜坂葉月: 清水香里さん
七城那波: 植田佳奈さん

―最終話の収録を終えての感想をお願いします。
能登麻美子さん
12本の収録でしたが本当にあっという間で、今日の収録が最終回という実感がわかなくて…。お話のラストもとても賑やかでまだまだ続きがありそう、そんな展開でした。
不思議ですね、終わった感じがしない印象です。

羽多野渉さん
ドラマCDの時から数えると、1年くらい経ちますが、TVアニメの12本はやはり短く、あっという間に感じました。裕人に気持ちが入りすぎてしまって、まだ自分の中では裕人としての感情が残ってしまっていますね。
作品がまだまだ続いてほしい気持ちでいっぱいです。

後藤麻衣さん
私も全然終わりという感覚が無くて、まだ中間地点にきたくらいじゃないのかな?といった気持ちです。楽しい現場だっただけに、このメンバーに会えなくなってしまうのが本当に寂しくて、名残り惜しいです。
第2期シリーズがあってほしいなと切に願っています。

佐藤利奈さん
私は第2期シリーズはあるのでは?と勝手に思っています。
なぜなら最終回に椎菜の登場がほとんど無かったからなんですが(笑)
舞台が春香さんのお誕生会ということもあり、椎菜的にはいかんともしがたい状況。
最終回に加わった感がほとんどなくて、椎菜的にはこのままでは終われないな(笑)という気持ちです。第2期シリーズの実現を切に願っています。

清水香里さん
12本はあっという間でした。最初の頃は緊張しながら気持ちを作っていきましたが、
今ではもっともっと演じていたいたかった、という名残惜しさがあります。
第3話から登場した葉月は乃木坂家のメイドなので、乃木坂家でしか登場しないのかなと思っていたら、毎週学校に出没したりなど意外に出番も多くて(笑)、毎週スタジオに来れて、とても楽しかったです。

植田佳奈さん
「ああ楽しかった」という、清々しい気分です。
ラジオドラマでもアニメでも、私は美香様の後についてふわふわ、ワイワイしていた感じでした。本当にあっという間だったなって気持ちです。

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―全話を通じて、印象的な話数、シーンなどがあればお聞かせください。
能登麻美子さん
初めて秋葉原に行ったエピソードが思い出深いです。
はしゃぐ春香とそれを微笑ましく見守る裕人の関係。いい関係になり始めた頃の初めてのデートのような中で、嬉しそうにしている彼女がとても印象的でした。

羽多野渉さん
もちろん全話印象的に思っているのですが、中でも春香のお父様が初めて登場する回は思い出に残っています。立木文彦さんとの掛け合いは、それこそ汗だくになりながら一生懸命演じさせていただきました。
裕人が春香の秘密のことを、他の人に堂々と言うシーンはとても印象的です。

後藤麻衣さん
私はピンポイントに第8話。美夏のお当番の話で、それまでお姉ちゃんと裕人を何とかしてくっつけてやろうと思っていた美夏が、はじめて裕人に恋心的なものを抱いてしまう回でした。
しかも、裕人がとても罪つくりで、胸に恋の矢が刺さるような言葉をことあるごとに言うので、それに翻弄される美夏ちゃんが印象に残っています。

佐藤利奈さん
パンチラです(笑)。
最後の最後まで椎菜は激しく見せていました。
すみません、少し真面目に話しますが、泳げなかった椎菜をみんなで助けてくれた回がいちばん印象深いですね。椎菜の恋心の揺れ動きや、押しが強そうで押し切れない彼女の心模様をちょっとはがゆい気持ちで演じていました。

清水香里さん
葉月は多くは語らないし、どちらかというとオチ的存在となって一言で相手の会話を落とすところがあったのですが、中でも第4話で、葉月が結婚するかもしれないと、みんなが勘違いした回に、春香に自分の思いを話した時や、終盤の裕人に対して「タイミングを誤らないでください」というあたりは、だてにメイド隊叙列1位じゃないんだな、と感じましたね。

植田佳奈さん
第4話で「超人気声優の植田佳奈さんです。」というセリフがあったことが忘れられません(笑)。本当にひどい仕打ちです(笑)。

―作品のクライマックスへ向けてのファンの皆さんへメッセージをお願いします。
能登麻美子さん
終盤からお爺様が加わり、一家勢ぞろいとなって見応えある展開となっていきます。
エンディングは台詞こそないものの、みんなのシーンがフラッシュバックされていて、このグっとくるエンドロールは何度も見続けたい気持ちです。
最後まで演じきれてよかったです。ありがとうございました。

羽多野渉さん
全12話を通して、二人が成長していくところが描かれていきます。
後半で見せた春香がヤキモチを妬いてしまうシーン。春香をお嬢様と意識していなかった裕人が、シュートと絡むことによって初めて現実を見た時にそれをどう乗り越えていくのかが見どころになっていくと思います。
ほかにも、いろんなキャラとの掛け合いや会話を楽しんでいただけたら嬉しいです。

後藤麻衣さん
最終回の見所は禁断の押し倒しのシーンにほかならないと思っています(笑)。
私自身も思わず咳ばらいしたい気持ちになりましたので、みなさんも一緒になって恥ずかしい気持ちに悶えてください。

佐藤利奈さん
裕人と春香の恋がどうなるのか? それがいちばんの見どころだと思いますが、私個人としては、春香のお誕生会がゴージャスで、バースデーケーキが入場してくる様子はちょっとびっくりしました。ぜひそのバースデーケーキを見てください(笑)。

清水香里さん
最終回、見所は(春香の)母の愛です。
そんなに多くは語らないカワイイお母さんですが、「おめでとう」の一言には温か味があって大好きです。それと、レインボースネイクが邪魔に感じられると思います(笑)。
何かは言いませんが、見どころですのでぜひ確認してみてください。

植田佳奈さん
間島さんが演じる、サブキャラですね。
第3話から登場しだした意地悪キャラ達ですが、本当にコモノ系がよく似合います(笑)。
でも見ていてあまりにも可愛そうで、応援したくなる愛らしいキャラクターだと思っています。
彼と彼の父とのコメディチックなお芝居をぜひ見ていただけたらなと思います。

―ありがとうございました。

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2008年09月14日
イベント ]
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northsutars02.jpg 9月13日、東京神宮の日本青年館で、25年の時を経て二人の男女の魂の結ぶつきを具現化するイベント「結魂式」が開催された。式の主役は25年にわたり熱狂的な人気を獲得し続けるマンガ『北斗の拳』の主人公ケンシロウとヒロイン ユリアである。
 「結魂式」は今年で連載開始から25周年を迎えた『北斗の拳』の大型プロジェクトのひとつだ。10月11日に全国公開される劇場映画『真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』が、ケンシロウとユリアのこれまで知られなかったエピソードを描いていることにも合わせている。

 また、「結魂式」が行われた9月13日は、『北斗の拳』が25年前に週刊少年ジャンプに連載を開始したまさにその日でもある。このため「結魂式」は、『北斗の拳』25周年のメインイベントという位置付にもなっている。
 それだけに今回のイベントは、とにかく豪華の一言だ。参加ゲストやVTR祝辞に登場する数々の著名人、そして全てが『北斗の拳』のファンという作品の持つ力に驚かされる。また、イベントでは、最新の『北斗の拳』の劇場作品、テレビアニメの情報も紹介された。

 イベントの始まりは『真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』の冒頭からの衝撃のシーン、それに続いて武論尊さん(原作)、原哲夫さん(マンガ)、堀江信彦さん(ノース・スターズ・ピクチャーズ)の参加する「水の儀」により結魂式がしめやかに執り行った。
 その後は、映画・OVA5部作の音楽を作曲した梶浦由紀さんを皮切りに、個性的なビジュアルバンドjealkb、mina☆museのステージ、マッスルミュージカルによる『北斗の拳』バージョンのデモストレーションなどが続いた。

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 このうちjealkbが披露した「嘆きのエンドレス」は、秋からテレビ放映が行われる『北斗の拳』の新テレビシリーズ『北斗の拳 ラオウ伝 天の覇王』のオープニング曲、mina☆museの『ナミダノカワ』は、エンディング曲である。結魂式に訪れたファンにいち早く、生ライブでの紹介となった。
 イベントの最後は、クリスタルキングのムッシュ吉崎さんと参加者全員での『愛をとりもどせ!!』の合唱となり、作品同様の激しい熱気と伴に終了した。
 会場には『北斗の拳』に縁のある人達に加えて、3000人の応募者の中から選ばれた777人のファンも参加していたが、とても充実したものになっただろう。

北斗の拳 25周年記念サイト http://www.hokuto-no-ken.jp/

真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝
http://www.hokuto-no-ken.jp/contents/movie_ova/index.html#
10月4日(土) 池袋シネマサンシャイン先行上映
10月11日(土) 全国一斉ロードショー 

北斗の拳 ラオウ伝 天の覇王 http://www.haoh.tv/

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2008年09月11日
その他 ]
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 アニメの脚本を書く新しい才能の発掘を目的に毎年開催されるアニマックス大賞の受賞作品が決定した。9月11日に、東京・帝国ホテルで発表が行われた。大賞には大阪府在住の西道賢二さんの『書家』が、特別賞には桂憬(さとる)さんの『神々のドール』が選ばれた。
 アニマックス大賞は、大賞受賞作を国内の人気アニメスタジオが実際にアニメ化することが大きな特徴となっている。脚本家を目指す人達から高い注目を浴びている。また、年々知名度があがっており、今回は募集テーマ「アクション」に対して、過去最高の1235本の応募作があった。

animax-taishyo2.JPG 西道賢二さんの『書家』はその中から選らばれた頂点と言っていいだろう。物語では、時代劇風の設定のなかで、筆や紙がモチーフとなったアクションが繰り広げられる。プロダクション I.Gのプロデューサーで審査委員長を務めた寺川英和氏は、選考のポイントはアニメとして映像化されることを前提としたもの、『書家』は初めて読んだ時からスケール感があったと選考の理由を説明した。 
 また、寺川氏は特別賞の『神々のドール』についても、最後まで大賞を争った作品、甲乙つけ難かったと賞賛した。こちらは、神々が作った秩序の代行者ドール達を描くSFアクションである。

 審査委員として参加した脚本家の金子ありささんは、今回の審査でスタートの面白さを再発見したと、また同じく脚本・演出家の大森美香さんは、賞を取ったあとが楽しみと語った。二人とも、今回の審査に楽しみながら参加した様子だった。
 また、特別審査委員の漫画家かわぐちかいじさんは、テーマの「アクション」に触れ、作品の映像化が楽しみと話した。そして、アクションは登場人物の個性が大事、自分だけのアクションの見方を作ってくださいと、受賞者たちに言葉を贈った。

 今回の大賞受賞作『書家』は、これまでの大賞受賞作同様、アニマックスによりアニメ化される。来年中の完成を目指して、アニメスタジオのプロダクション I.Gが、その制作を担当する。
 プロダクション I.Gによるアニマックス大賞のアニメ化は、第5回大賞になった『ゆめだまや奇談』に次いで2回目である。この『ゆめだまや奇談』と昨年の大賞をアニメ化した『タカネの自転車』(A‐1 Pictures制作)は、11月9日、15日、16日に「決定!第7回アニメマックス大賞」と題した特別番組のなかで放送される。

アニマックス http://www.animax.co.jp/
第7回アニマックス大賞 http://www.animax.co.jp/award08/

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2008年09月09日
東京国際アニメフェア ]
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[ゲームの中のアニメビジネス]
 9月11日、東京・世田谷の昭和女子大で、ゲーム開発者のためのコンファレンスCESAデベロッパーズカンファレンス(CEDEC)2008が3日間の予定で始まった。開催初日には東京国際アニメフェア実行委員会のチーフプロデューサー鈴木仁氏による講演「東京国際アニメフェアの歩みとこれから~TAF10周年に向けて~」も行われた。
 一見、ゲーム開発と無関係なアニメビジネスの企画だが、これはゲームとアニメのビジネス面やテクノロジー面での接近を念頭に置いた主催者CEDECの方針である。ゲームの場にも、アニメの存在を知らしめるものである。現状では、両者の人材面でのつながりは必ずしも大きくないが、今後は次第に活発になってくると考えられるからだ。

 この日の講演会は、主に東京国際アニメフェア(TAF)の機能とその成長の紹介、そして今後の方向性という構成だった。TAFの紹介では様々な数字を基に、過去7年間のTAFの成長ぶりや、機能の充実などが語られた。
 TAFの運営は様々な問題が指摘されることもあるが、7年間という短期間での規模と質の面での拡大は、他の多くのコンテンツ関連のビジネスイベントのなかでも高く評価されていいだろう。

[明確な目標設定が成功の秘密]
 今回の話からは、こうした成功はアニメが国際市場にアピールするコンテンツであることを重視した、海外向けのセールスプロモーションを行っていることの成果であることが分かる。また同様に、人材育成という目標を掲げ、拡大、成功するクリエイターズワールドの存在もある。
 いずれも、TAFが国際市場の中のアニメ、新しい才能の発掘という明確な目標を設定し、それに向かった動いた結果の成功といえる。

 また今回は、特にTAFの国際アニメフェアというポジション、そして消費者向け(B2C)よりも企業同士(B2B)を重視していることが強調されていた。コンシュマー向けのアニメーションイベントは世界各地に多いが、ビジネス向けのイベントは数が少ないからだ。
 実際に鈴木氏は、ライバルと考えているイベントに、フランスの国際的な番組見本市MIPTVと国際アニメーションフェアと見本市を併設するアヌシー国際アニメーションフェスティバルに言及した。この二つの名前を並べることで、TAFの目指している場所も明らかだ。

[2009年は海外バイヤー、欧米からの出展を増加目指す]
 こうしたビジネス機能の強化を前提に、今回はおよそ半年後に開催が迫るTAF2009の方針にも触れた。鈴木氏は、過去最大の来場者となり、財政も黒字となった2008年のTAFを及第点とする。そのうえで、これをスタンダートに2009年はさらに優れたイベントにしたいという。
 具体的には国際見本市の基盤となる海外からのバイヤーと来場者の増加である。これに合わせて2009年は、欧米からの出展企業の増加を目指す。鈴木氏によれば、アジアの企業やバイヤーは既にTAFに必ず来るようになっているから、次は欧米だという。
 しかし、米国企業の出展は、現地のアニメDVDの失速などから過去数年で激減したという経緯がある。現時点ではかなりハードルが高い目標だと思われる。それでも、もし実現すれば日本から海外という一方向のビジネスが多いTAFに、逆方向の流れも生まれる。TAFを飛躍的に拡大する機会になる可能性がある。

 また、毎年行われ、年々開催コマ数が増えているシンポジウムについては、現在の百数十名規模の特設シアターでは不十分かもしれないとした。
 そのうえで来年は、シンポジウムの開催場所が会議場棟に移る可能性があると述べた。ここでも、ビジネス機能強化の方向性が感じられた。

 全体の話は、このほかにも人材育成や2011年に開催される10周年に向けた動き、さらに東京アニメアワードのグレードのさらなる引き上げなど様々な分野に及んだ。
 それでも大きな流れでは、東京の地場産業であるアニメ産業の振興、そのためのビジネス機能の強化が印象深いものであった。

CESAデベロッパーズカンファレンス2008  http://cedec.cesa.or.jp/
東京国際アニメフェア2009公式サイト http://www.tokyoanime.jp/ja/

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2008年09月06日
セミナー・講演会 ]
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[中国市場をもう一度考える機会となったセミナー]
 中国市場は13億の人口や経済が急成長していることもあり、多くの業界・企業にとって魅力的な市場である。しかし、アニメ業界に限れば、中国市場に対する関心と熱気は、ここ数年で急激に冷めているように感じる。
 それは2004年以降、中国政府の海外アニメの輸入規制が急激に強まっているからである。そうは言っても、日本企業には国内市場の限界は見えており、未来の市場である中国に全く触れないわけには行かない。現在の日本のアニメ関連企業は、そうしたジレンマの中にいる。

 こうしたなか日本貿易振興機構(JETRO)が2008年9月5日に開催したセミナー「中国コンテンツ・ビジネス動向と契約の実務」は、あらためて中国における日本アニメのビジネスの可能性を考えさせるよい機会となった。
 セミナーは主に2つの講演からなり、ひとつはコンテンツビジネスを行う際に中国で必要となる契約実務に触れた「中国向けコンテンツ輸出に関わる契約実務」(講師: 黒田法律事務所・黒田特許事務所黒田健二氏)、もうひとつはアサツーディ・ケイ メディアコンテンツ本部本部長補佐篠田芳彦氏による「中国におけるコンテンツビジネス事例」である。

 アニメ関係者には、この篠田氏による講演会が特に興味深かったに違いない。中国のアニメビジネスの話というと、これまで苦労談や未来の可能性への言及が多いのだが、今回の事例では『ドラえもん』や『テニスの王子様』を中心にビジネスの成功について多く語られたからだ。
 特に興味深いのは『テニスの王子様』の例である。『テニスの王子様』は、2006年以降、中国国家広播電影電視総局から輸入・放送が許可された唯一の海外アニメーションである。それがビジネスの成功の大前提であるが、今回印象的なのはlこの作品がライセンス事業で確実な利益を挙げていることである。

[中国にも存在する正規品市場]
 篠田氏によれば、『テニスの王子様』は、全部で20のライセンシーを獲得し、296アイテムを商品化した。2008年8月現在で7600万元(日本円で約12億円)の売上を獲得している。さらに、『テニスの王子様』は、中国のアニメビジネスで契約の最低保障金であるミニマム・ギャランティーを超え、追加収入があった初めてのADKの作品だということだ。
 さらに驚かされたのが、正規版のDVDをこれまで6万巻発売しているということである。中国と言えば海賊版アニメDVDの多さで知られている。正規の商品は、通常は海賊版よりかなり高めである。つまり、中国にもあえて正規品を欲しがる消費者の市場が存在することを示している。
 篠田氏はビジネスの成功の理由に、上海メディアグループという信頼出来る大手メディアとパートナーを組んだことや、商品化監修システムの確立などを挙げた。そこからは正しいアプローチを取れば、中国でも市場を確立出来ることが感じられた。

  このほかにも講演では、中国でビジネスを考えるうえで学ばされることが多かった。『クレヨンしんちゃん』のDVDや『ドラえもん』のテレビ放映について、間にディストリビューターやブロカーを入れて苦労した話。そのため現在は、ディストリビューターは使わずに直接ビデオメーカーなどとビジネスを行うようしていることなどである。
 また細かいところでは、海外テレビアニメーションの放送許可が、共産党直轄のCCTVとそれ以外の広播電影電視総局によるものとが別管理となっていることもある。ビジネスを現在やっている人にとっては、常識かもしれないが、部外者にはこうした基本的なこともなかなか分からないものである。こうした点も、非常に有意義な講演であった。

[今後は中国政府の方針次第か?]
 しかし、実際にこれからの中国のアニメビジネスの見通しとなると、こうした話しを聞いたうえでもあまり楽観的にはなれなかった。確かな成功といえる『テニスの王子様』の事例も、やはり大手テレビ局でのテレビ放送がビジネスの基盤となっているからである。そうなるとまた最初に戻り、新作アニメの新たな放映許可が下りないという現在の壁にぶつかる。
 『テニスの王子様』が、中国にも潜在的なアニメ市場の可能性があること示しているだけに、現在の厳しい市場参入規制は、関係者にとっても歯がゆいものであるに違いない。そして、現在出来るのは、中国政府の今後の政策変更を期待するだけである。

 中国や特定の産業に限らず、海外からの市場参入規制が解除されるのは、一般的に自国の産業が海外企業と十分に戦える体制が整った時である。
 現在、中国企業自身が制作したアニメーションのビジネスは、必ずしも成功しているとは言えない。多くの中国企業は制作費と収入が逆ザヤとなっており、行政からの補助金で経営が成り立っている例も少なくないとされる。個人的には短期で、現在の輸入規制が撤退される可能性は低いように感じる。
 日本企業や日本アニメが中国でビジネスが出来るようになるのは、中国のアニメーション産業がある程度のビジネスを確立する必要がある。それゆえに、現在の日本のアニメ業界は、潜在的なライバルである中国のアニメーション企業の成長が一日も早く来ることを祈らなければいけない奇妙な状況にある。
[数土直志]

日本貿易振興機構(JETRO) http://www.jetro.go.jp/
 JETROのコンテンツ関連調査レポート一覧 
 http://www.jetro.go.jp/jetro/activities/export/contents/report/

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2008年09月03日
その他 ]
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 5月に全米4000館以上で公開され、週末3日間で興行収入1億ドルを突破したメガヒットムービー『アイアンマン』が、日本でもいよいよ9月27日から日劇3ほかにて公開される。
 作品は米国のコミック出版社マーベルコミックが原作の作品である。これまでの『スパイダーマン』や『デアデビル』等とは違い、マーベル自身が映画製作の指揮を執るかたちで製作された。マーベルの野心作である。
 映画の主人公トニー・スタークは、軍需産業面で政府と太いパイプを持つ会社のCEOにして発明家である。成功を収めた中年の男が、人生の葛藤の中でパワードスーツを身にまとう物語である。

 9月3日、東京品川にて、主演のロバート・ダウニーJR.氏が『アイアンマン』の宣伝のため来日、記者会見を行った。ダウニー氏の来日は、15年振りとなる。
 会場には等身大のパワードスーツ・アイアンマンの立像が置かれた。ダウニー氏はこれをネタに様々なパフォーマンスを行い、ジョークを飛ばすなど、終始ご機嫌な様子で会見は進められた。

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 ダウニー氏はここ数年『ゾディアック』、『インクレディブル・ハルク』、そしてこの『アイアンマン』など出演した作品の多くが高い評価を受けるなど、精力的な活動ぶりである。
 そうした心境について訪ねられると「ここ5年間、集中して仕事に打ち込めたと思う。そんなの25年に一度だよ。心理状態も、すごく頭が回転している」と答えた。

 また、『アイアンマン』がこれほどまでにヒットしている理由について訪ねられると、「野球と同じように、各部門の色々な人間が本当に良い仕事をしている」と話した。
 その上で「私は本当に色々な女性に出会って女性に受けていることを聞きました。これが最も大きな理由だと思います。また、男性にはクモに噛まれなくてもフェティッシュでなくても、技術でスーパーヒーローになれたことに魅力を感じたのではないでしょうか」と分析した。

 本作の大ヒットを受けて、早くも米国では2010年4月に第2作の公開も決定している。ダウニーJR.氏は、アイアンマンの原作エピソードの中で映像化してみたいエピソードについて訪ねられると、「エクストラミスと呼ばれる、スーツがDNAの中に組み込まれて、着用するというよりも一瞬にして身に付く話があります。あれは格好良いのでぜひ取り入れて欲しいですね。でもこれはパート3かな?」と。好調な作品ならではの返答だ。
 第2作については「すでにジョン・ファヴロー監督と構想を練っています。私がアイアンマンだと言うのと他人に認められるのは違うことで、スーツの下にある人間の部分をもっと掘り下げて、人々に認められるアイアンマンになることを目指しています。2を楽しむためには1を見るのが必須条件です(会場笑)」と話した。

 また、この第2作に合わせた2010年春、『アイアンマン』のアニメがソニー・ピクチャーズとアニマックスの海外ネットワークを通じて全世界に配給される予定である。
 このほか、同じマーベルのキャラクターの『ウルヴァリン』の製作も行われる予定だ。それぞれ12話製作され、アニメ制作は日本のマッドハウスが行う。

『アイアンマン』 http://www.sonypictures.jp/movies/ironman/

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2008年09月01日
イベント ]
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 2000年にテレビ朝日系で放映された冒険アクションアニメ『マシュランボー』が、2008年に蘇る。放映後も根強い人気を誇るこの作品が、番組終了から8年目にして初DVD化が決定した。これは放映終了後も変わらず声援を送り続けたファンのリクエストに応えたものである。
 本年9月21日に総集編版の第1部「心を力に」と第2部「終わらない地球」(各90分、税込3990円)がリリースされるほか、来年1月21日には全32 話税込36750円の初回生産限定のコンプリートDVDが発売になる。 

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 また、今回のDVD化を記念して、8月30日に主人公・マシュラ生誕20周年のオールナイトイベント「朝までゴーバク祭!!」が行われた。「20周年?」と疑問に思うかもしれないが、これは放送当時12歳という設定であったマシュラが、8年経った今年は20歳という主旨からのものだ。
 イベントが開催された池袋テアトルダイヤは当日は満席で、8年も前に放映が終了したとは思えない熱気に包まれた。そうしたなか、主人公マシュラ役の高山みなみさん、ヒロイン・ヤクモ役の皆口裕子さん、ビンカ役の久川綾さんと豪華なゲスト達が登場した。

 ゲストトークでは、ゲスト陣から「なぜ今DVD発売?イベント?と不思議だった。ファンの皆さんは?」との質問もあった。
 これに対して参加者からは、放送が終わり作品を触れる機会がなかったなかで、イベントの情報を聞いて駆けつけたとの思いが語られた。「まさかと思ったし、絶対行かなきゃ!と思ってここききて、みんな同じ思いだったから実現したんだと感じて嬉しい」といった具合に、多くの参加者が長い間待ち望んだDVDリリースとそのイベント実現を喜んでいた。

 イベントではさらに、TVシリーズのコンプリートDVDが2009年1月21日に発売が決定したことが発表され、DVD特典に新録音のドラマCDが付くことも明らかにされた。そして、CDに登場する新キャラを演じる山口勝平さんが登場すると、会場からは歓声があがり、イベントは最高潮に達した。
 この後は、『マシュランボー』の主題歌を歌う宮崎歩さんのミニライブ、バースデーケーキでのマシュラの成人祝いと会場の熱気はまさにオールナイトで続いた。
 
masyurajak.jpg『マシュランボー』 
【スタッフ】
原作: 東堂いづみ
プロデューサー: 岩本太郎(テレビ朝日)/矢田晃一(東映エージェンシー)/森下孝三(東映アニメーション)
シリーズ構成: 関島眞頼
シリーズディレクター: 今沢哲男
キャラクターデザイン: 神村幸子
美術デザイン: 東潤一/窪田忠雄
音楽: 堀井勝美

【声の出演】
マシュラ: 高山みなみ
ヤクモ: 皆口裕子
サーゴ: 川津泰彦
クータル: 龍田直樹
ビンカ役: 久川綾

【初回生産限定】 マシュランボー コンプリートDVD
2009年1月21日発売
36750 円(税込)
全32 話/COLOR/4:3/片面2 層/ステレオ
ディスク枚数:5 枚(本編)+1 枚(ボーナスディスク)
封入特典:解説書
ピクチャーレーベル
【ボーナスDISC 内容】
コミック版マシュランボー3D サウンドスペシャルドラマ<音声ドラマ>
出演:高山みなみ、皆口裕子、川津泰彦、龍田直樹、久川 綾、潘 恵子、山口勝平
ネットラジオ(音泉配信全4 回 出演:久川綾・龍田直樹・川津泰彦)
「マシュラ生誕20 周年 朝までゴーバク祭!」収録
※収録内容は変更となる場合あり。

マシュランボー総集編
第1 部「心を力に」/第2 部「終わらない地球」
2008年9月21日セルDVD発売
価格: 各3990 円(税込)
COLOR/本編90 分(予定)/片面1 層/1.主音声:ステレオ/16:9LB
発売元: 東映アニメーション・東映ビデオ 販売元:東映
発売元: 東映アニメーション・東映ビデオ
                           (c)東堂いづみ・東映アニメーション

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