学生アニメーションの祭典ICAF2011 片山雅博追悼特集も | アニメ!アニメ!

学生アニメーションの祭典ICAF2011 片山雅博追悼特集も

9月23日からICAF(インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル)2011が開催される。このICAFは2002年

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icaf2011.jpg 9月23日からICAF(インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル)2011が開催される。ICAFは2002年から開始され今回で9回目。日本の学生以外にも韓国やフランスの学生作品が上映されている。また細田守監督などアニメーションやCG、CM業界のプロによる講演会も行われてきた。

 今回は、今年2月に逝去した多摩美術大学教授の故・片山雅博さんにフォーカスした「『タマグラ・アニメーションの奇跡』~追悼・片山雅博教授~」と題したプログラムもある。
 故・片山教授が所属した多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科(タマグラ)は、学生作品ブームの先駆けとなり、第81回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』で監督の加藤久仁生さんなどの実力者が数々巣立っている。ICAFの開催が始まったのも、2000年以降に美大・芸大で盛り上がったアニメーション教育熱が背景となっているが、何よりも「タマグラ」の存在が大きい。それだけに今回の当プログラムで振り返るのは意義のあることだろう。

 「タマグラ」を含めて例年珠玉の作品が上映されていることもあり、業界の注目も高い。これまで昨年閉鎖された東映アニメーション研究所の作品なども上映されている。東映アニメーション研究所のプログラムでは、『京騒戯画』で監督の松本理恵さんが参加しているグループ制作作品も見られた。
 昨年は、話題を呼んだ京都精華大学の石田祐康さんが監督の『フミコの告白』も上映されている。その石田さんは今回、ポスターなどのメインビジュアルを担当している。

 今回は常連校に加えて久々の参加となる長岡造形大学から、アート・アニメーションの小さな学校や玉川大学といった新規校の参加もあり、過去タイの18校と2006年に並ぶ規模となった。
 例年、東京と京都での開催だが、今回は石川でも開催される。東京は9月23日から国立新美術館、京都は10月15日から京都国際マンガミュージアム、石川は11月4日から金沢21世紀美術館である。石川では7月に金沢湯涌江戸村でプレ上映会も行われている。
【真狩祐志】

ICAF /http://www.icaf.info/

ICAF2011 開催日程
9月23日-25日 東京:国立新美術館
10月15日・16日/21日-23日 京都:京都国際マンガミュージアム
11月4日-6日 石川:金沢21世紀美術館

参加校一覧
阿佐ヶ谷美術専門学校/アート・アニメーションの小さな学校/IAMAS/大垣女子短期大学/大阪芸術大学/京都精華大学/神戸芸術工科大学/女子美術大学/玉川大学/多摩美術大学/東京藝術大学/東京工芸大学/東京造形大学/東京デザイナー学院/長岡造形大学/日本大学芸術学部/武蔵野美術大学/早稲田大学川口芸術学校
《animeanime》
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