世界に優れたアニメーション映画は数多い。そのあまたある作品の中から選ばれたごく少数の作品が、アヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリ(クリスタル賞)を受賞出来る。2009年にこの世界で最も価値があるとされるアニメーション映画祭のグランプリに輝いたのが、米国のヘンリー・セリック監督による『コララインとボタンの魔女 3D』である。 2009年に最も注目されたアニメーション映画のひとつだ。米国では今年2月に劇場公開され週末興行で第3位になったヒット作でもある。また、先日発表された米国アカデミー賞長編アニメーション部門の選考対象作品20本のひとつでもある。 この『コララインとボタンの魔女 3D』が、2010年2月に全国公開されることが発表された。11月13日に公式サイトがオープンし、また日本語版の声優も発表された。 主人公のコララインは人気女優の榮倉奈々さん、そしてコララインを温かく見守り助けるネコ役に劇団ひとりさん、コララインの母役に戸田恵子さんと芸達者が並ぶ。原作の魅力を豊かな演技で日本の観客に伝えることになる。 映画の原作はニール・ゲイマンさんによるこちらも奇妙なファンタジー小説『コララインとボタンの魔女』。 ニール・ゲイマンさんは、ファンタジー作家としてだけでなく、SF作家、アメリカン・コミックス原作者、脚本家と活躍する。ヒューゴ賞の受賞者で『ベオウルフ』の脚本を書いたことがあると言えば、その多才ぶりがわかるだろう。 そして、作品の監督のヘンリー・セリックさんは、少し奇妙でどこか心惹かれるデザインで未だ数多くのファンを持つアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督で知られる。今回も日本の多くのファンから注目を浴びるのは間違いない。 映画では、ストップモーション・アニメーションとCGをハイブリットさせた独特の映像表現が興味深い。さらに、その映像はいま新しい映像世界として大きな注目を浴びる3Dで上映される。2010年に見逃すことの出来ないアイメーション映画である。 (c) Focus features and other respective production studios and distributors. 『コララインとボタンの魔女 3D』 /http://coraline.gaga.ne.jp/2010年2月、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国公開[日本版声の出演]榮倉奈々、劇団ひとり、戸田恵子[スタッフ]監督・脚本: ヘンリー・セリック原作 :ニール・ゲイマン著「コララインとボタンの魔女」(角川書店)音楽: ブリュノ・クーレ撮影監督: ピート・コザチクコンセプト・アート: 上杉忠弘配給:ギャガ powered by ヒューマックスシネマ原題:Coraline/2009年/アメリカ/カラー/ビスタ/5.1Ch/100分
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