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4Kids第2四半期 売上高54%減 赤字決算続く

 米国のキャラクタービジネス企業4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)の2009年第2四半期(09年1月~6月)の決算が発表された。企業売却を含む経営戦略を検討中と表明する中での発表となったが、結果は極めて厳しい内容となった。
 上半期の売上高は前

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 米国のキャラクタービジネス企業4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)の2009年第2四半期(09年1月~6月)の決算が発表された。企業売却を含む経営戦略を検討中と表明する中での発表となったが、結果は極めて厳しい内容となった。
 上半期の売上高は前年同期の2410万ドルから約53%減の1430万ドル、営業損失は前年並みの1370万ドル、純損失は70%増加し2030万ドルと売上高を上回った。特に第2四半期単独の業績が厳しく、売上高は前年同期の73%減の440万ドル、純損失は1380万ドルと同3倍を上回った。

 こうした第2四半期の業績悪化について4キッズのCEOアルフレッド・カーン氏は、同社の主力商品である『Chaotic』の売上が期中に売上計上されなかったことを挙げている。260万ドル分のトレーディングカードが出荷されたが、期中にこの分が売上に含まれていない。これらの売上高は、第3四半期以降の決算に反映するとしている。
 また、『Chaotic』のテレビアニメーションが6月よりカートゥーンネットワークで放映されているのに言及し、トレーディングカードの売上も増加しつつあると指摘した。『Chaotic』は下半期には、4キッズの業績に貢献すると見通しを示す。

 一方、同社の決算発表のリリースでは、『Chaotic』以外の『遊戯王』、『恐竜キング』を含むキャラクター事業やテレビ放映事業には触れられなかった。
 今後『Chaotic』の事業が反転するにしても、短期的には4キッズは厳しい局面に立っている。かつては日本円で100億円を超えていた現金等価物は、現在およそ700万ドルにまで減少している。 第3四半期以降も赤字が続けば、財務面への影響も避けられない。
 同社は8月5日に新たな経営戦略の検討を発表している。しかし、今回会社は株主価値を築くための必要な手段を取るとだけ述べ、8月5日の発表より踏み込んだ発言はなかった。

4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)
/http://www.4kidsentertainmentinc.com/

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