フランス・アングレーム市 大型マンガ博物館が6月にオープン | アニメ!アニメ!

フランス・アングレーム市 大型マンガ博物館が6月にオープン

 フランスの地方都市アングレーム市は、同国の出版と製紙業の中心地である。そうした縁から始まった、アングレーム国際コミック(バンド・デシネ)フェスティバルは、ヨーロッパのマンガ文化であるバンド・デシネから、アメリカン・コミックス、日本のマンガまで幅広い

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 フランスの地方都市アングレーム市は、同国の出版と製紙業の中心地である。そうした縁から始まった、アングレーム国際コミック(バンド・デシネ)フェスティバルは、ヨーロッパのマンガ文化であるバンド・デシネから、アメリカン・コミックス、日本のマンガまで幅広い作品を扱っている。
 現在ではアングレームは、海外にも名を知られた大型イベントになっている。近年はフェスティバルにおける日本のマンガの存在感も高まっており、2007年にはマンガ家水木しげる氏が『のんのんばあとオレ』で最優秀コミック賞を受賞など日本人にも馴染み深いものになりつつある。

 そのアングレームの新たな名所となるバンド・デシネ博物館(Musée de la Bande Dessinée)が、今年6月にオープンする。これまでも同名の施設があったが、今回は大幅な拡張とリノベーションを行い本格的な博物館へと生まれ変わる。全く新しい博物館と言ってもいいだろう。
 博物館の特色はバンド・デシネと名前を冠しているが、フランス語圏の作品だけでなく、アメリカン・コミックスや日本のアニメ・マンガも広く取り扱うことだ。
 また、博物館には展示施設のほか図書館やブックショップ、カフェなども設けられる。さらに常設展示では、1800年代から現在までのバンド・デシネの歴史や有名作家の作品やテクニックの紹介が行なわれる。これとは別に年数回の企画展も行う予定だ。

 世界有数のバンド・デシネ、コミックス、マンガ文化大国であるフランスのその拠点であるアングレームに相応しい施設となるだろう。
 ポップカルチャーとして世界に馴染み深いコミックス・マンガ文化であるが、世界的に見てもこれらの文化を総合的に取り扱う博物館はまだまだ数が少ない。京都の国際マンガミュージアムやサンフランスコのカートゥーン・アート・ミュージアム、あるいはロンドン、イタリア・ボローニャ、ベルギー・ブラッセルなどその施設の数はごく限られている。しかし、今後は、アングレームのバンド・デシネ博物館がこれに加わることになる。
《animeanime》
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