米国の大手メディアFOXは、インターネット部門FOXインタラクティブメディアのゲーム情報サイトIGNが運営するDirect2Driveを通じて、映画やテレビ番組、アニメの本格的なダウンロード販売を開始した。 Direct2Driveは大手ゲーム情報サイトIGNを運営するIGNエンタテインメントのデジタルストアである。また、FOXは米国の大手メディアコングロマットのNewsグループの主要企業である。 Newsグループが、インターネットを通じて本格的に映像のダウンロード販売を開始したことでも注目される。 これまでDirect2Driveは、インターネットを通じて主にゲームソフトを販売してきた。今回は、新たに映像ソフトの映画とテレビ番組、アニメが加わることになる。 特にアニメについては、「PCゲーム」「映画」、「テレビ」などの4つの独立したカテゴリーのひとつとなっていることが注目される。 今回、映像ソフトを提供する会社のは、20世紀FOX、ライオンゲート、スターツ・メディア、そしてアニメ流通会社のセントラルパークメディア(CPM)である。また、アニメ番組については、CPM以外にスターツ・メディアの子会社であるマンガ・エンタテイメントが作品を供給している。 両社はアメリカのなかでも、特にマニア向けのアニメ作品に強みを持つ会社である。CPMの代表作には『少女革命ウテナ』、マンガ・エンタテイメントの代表作には『攻殻機動隊』がある。 ハードコアなゲームファンに人気の高いIGNのユーザーと相性が良い企業ともいえるだろう。実際、現在Direct2Driveが発表しているトップ10の1位は『攻殻機動隊』となっている。 気になる価格はテレビシリーズのDVD1枚分がおよそ9.95ドル、劇場映画は19.95ドルが目安とされているようだ。高いものでは『マクロスⅡ』のシリーズ全体が、29.95ドルである。ちなみに11月17日現在のアニメベスト3は下記のようになっている。1位 攻殻機動隊 19.95ドル(マンガ・エンタテインメント)2位 獣兵衛忍風帖 19.95ドル(マンガ・エンタテイメント)3位 ルパン3世 カリオストロの城 19.95ドル (マンガ・エンタテイメント) 米国ではウォルト・ディズニーが映像ソフトのネット販売に積極姿勢に転じたこともあり、今年に入って大手メディアが急激に映画・テレビ番組のネット販売ビジネスを強化している。 今回の試みもニューズ・FOXによる、インターネット配信ビジネスの展開といえるだろう。 また、こうした大手メディアの動きに呼応するかたちで、アニメ流通の分野でもインターネット販売の動きが進んでいる。 米国最大のアニメDVD流通会社ADVは、先日、独自のアニメ販売サイトを開始したばかりあるし、バンダイ・エンタテインメントは、アマゾン.com内に独自の販売サイトを設置した。 今回、アニメ流通の中堅企業のCPMとマンガ・エンタテイメントがIGNと提携したことで、今後は他のアニメ流通企業もインターネット販売に乗り出す可能性が大きくなった。(参考)Newsコーポレーション>FOX インタラクティブ>IGNエンタテインメント>Direct2Drive/Direct2Drive /IGN /セントラルパークメディア /マンガ・エンタテインメント 当サイトの関連記事 /ADV 米国初アニメダウンロード販売サイト開始/バンダイ 米アマゾンでアニメのダウンロード販売
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