| 1. 架空スポーツによる「お祭り」 |
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アニメアニメ
(以下AA)
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今回の映画『東京オンリーピック』は、12の架空競技を連続して短編で表現するという非常にユニークな企画だと思うのですが、作品の最初のアイディアはどのように思いついたのでしょうか?
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真島総監督(以下監督)
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もともと、『スキージャンプ・ペア』を作っていて、他の競技を見てみたいという声を色々聞いてはいました。ただ、僕自身でやるのは限界があるし、同じテイストになってしまうので難しいなと思っていたんです。でも、スポーツの祭典を描くことは一度やってみたかったんです。
今回、一緒に企画してきたファンワークスの高山社長と雑談していて、「それなら、いろんなクリエイターたちと一緒に作ったりしたらどう?」と言われて、これはアリかも、と動き出した感じです。
『スキージャンプ・ペア』では出せない、もっと幅広い面白さが出せるんじゃないかと思いました。
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AA
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『スキージャンプ・ペア』は現実にある競技を基にしています。今回は現実には存在しない競技も多いですが。
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監督
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僕の場合、既存の競技からひねったものをやるのが好きみたいで、僕が監督した「男子親離れ」はハンマー投げ、「男子ヒューマニズム」もボウリングです。僕はどっちかというと、そういう作風になりがちなんですね。
そうじゃない、全くオリジナルでシュールな競技があっても良いと思うし、僕のテイストだけでは伝えきれないスポーツの面白さを、いろいろなクリエイターさんたちの個性で作れたらなというのがありました。
最初に説明するときに、「既存の競技をアレンジしても良いし、全くこの世に存在しない競技でも良いです。そこは自由にやって下さい」という風に言ったので、各監督さんが、それぞれ個性を発揮して独自の競技を作ってきてくれました。
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AA
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作品の時間の長さやスポーツのルールといった制約はどの程度つけられたのですか?
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監督
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手法に関しては当初から色々入れたかったので、実写のクリエイターもいればCGのクリエイターもいます。
最初からこちらでバラバラにバランス良く声かけて、各クリエイターには最も得意とする手法でやって下さいと声をかけました。
今回、江口(カン)さんだけ、イレギュラーで競技の舞台裏を描いた作品(ロッカールーム)になっているんですが、全体としてスポーツ大会の競技感を出すための流れを出さなくちゃ行けないなと思ったんで、必ず競技シーンを描いてくださいと伝えました。
舞台は東京、2008年の夏、あとは公序良俗に反しない限り自由にやって下さいと(笑)
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AA
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そういうときのクリエイターさんたちの反応はいかがでしたか?あまり自由になりすぎると途方に暮れてしまう人もいるかもしれませんが?
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監督
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みなさん一流の方ばかりなので、途方に暮れる人はさすがにいないと思いますが、アイデアの出し方は人それぞれでした。
作品が完成するまで何が出てくるか分からない人もいましたし、僕も混ざってディスカッションをする中で、アイディアを出す方もいました。
みなさん楽しんで作ってもらってみたいで、それが何よりでした。
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AA
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中川翔子さんと茂木淳一さんが出演して競技を見ている、作品と作品を繋ぐスタジオパートは真島監督の演出でしょうか? |
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監督
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そうです。あれは最初からどうしてもやりたかったことですね。単なるオムニバス作品ではなく、スポーツ大会として一つの世界観、一体感を出したくて、NHK風のTV中継というフォーマットの中で競技を見せたかったんです。これを作ることで全体として僕の色も出せるかなと思っていました。
ブリッジのパートは劇場版(ハイライト版)では、テンポよく見せるために実はものすごくカットしているんですよ。
DVDの方は、茂木君としょこたんの脱線トークがノーカットで入っていますので、大きな見所です!(笑)ぜひDVDでも観て下さい。
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| 2. 北京の某大会との関連は? |
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AA
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ところで、これは北京で行われているスポーツ大会とは何か関連があるのでしょうか?
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監督
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やっぱり、僕はあの4年に一度の大会のお祭り感が大好きなんですよね。映像でもそういうお祭り感を出したかったというのがあります。
そこで次は北京で大会が行われるということで、それだったら全く同時期に公開して、北京で盛り上がっている裏でインチキな感じで盛り上がりたいなと思いました。
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AA
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公開日もきっちり合わせていますね。
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監督
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 はい、その方がギャグになるなと。最初は北京を舞台にしたかったんですけど、そうすると無茶なことができないじゃないですか。
例えば単なるギャクとして競技場を壊そうと思っても、鳥の巣みたいな競技場が舞台だと、いろいろな政治的な意味が付いてきちゃって、よくないなと。
で、東京は五輪誘致もやっているので、やっぱり自分の国でお祭りバカ騒ぎをやるべきだなと思いました。
企画を立ち上げたときにタイトルはどうしようかなと考えました。4年に一度の大会感を連想させたい。スキージャンプの時は作中の台詞の中ではオリンピッ「グ」って言っていたんですね。でもそれがタイトルになっちゃうと絶対まずい。
そこで東京を舞台にしたオンリーなピクチャーだOnly Pictures (他にない唯一の競技映像)、というのが思いついたときに、これはイケるかもと思いました。
ロゴマークやマスコット等のメインビジュアルは田中秀幸さんがデザインしてくれたんです。4年に1度のスポーツの祭典感はすごく出しつつ、でも、例の大会ロゴとは全く異なる、オリジナリティある素晴らしいマークを作って頂きました。
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(c)2008 東京オンリーピック連盟/国際オンリーピック委員会
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AA
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そのロゴのTシャツを着ていらっしゃいますが、劇場でも売っていますか?
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監督
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はい。ぜひ街中で着てください(笑)。この前もDVD用の特典映像を撮りに、茂木アナとカメラマンの友人と3人で熱海に旅行に行ったんですけど、3人とも同じこのロゴのTシャツを着ていたらみんな「何者だ?」ってじーっと見ていましたよ(笑)
で、カメラもっているんで、「取材?テレビ?」って。いえ、プライベートです、と(笑)
「じゃあ、このTシャツは何?」と聞かれたので、「ハト避けです。」と答えました(笑)
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| 3. インチキをまじめに、もっともらしく |
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AA
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『スキージャンプ・ペア』もそうですが、嘘の話を大まじめにやるのはどういった考えからくるのでしょうか?
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監督
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う〜ん、そういうのが好きなんですよね。逆にそういう笑いしか作れない。僕はお笑い芸人じゃないので、現実をちょこっとずらしてシリアスなフォーマットでやるという発想ですね。
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AA
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監督のコメディは何でしょう?ルーツや影響を受けた芸人というのはいますか?
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監督
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う〜んそうですねぇ………、中学・高校の頃くらいに吉田戦車先生の『伝染るんです。』にハマりました。あのシュールな世界観がすごく好きですね。
高校時代に『未来世紀ブラジル』を見てショックを受けました。あれも大好きでしたね。ふざけているというよりも、一応シリアスな近未来SFなんだけど出てくるメカやらキャラが何かおかしい。
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そうそう、直接影響を受けていると思うのは、大学のころ見ていた『カノッサの屈辱』という深夜番組ですね。インチキをまじめに、もっともらしくやるというのが大好きでしたね。自分の作風にすごく影響を与えたと思います。
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僕は工学部で工学デザインをやっていたんですけど、基本は理系人間なので、ドラマなんかよりドキュメンタリーとかのノンフィクションが大好きなんですよ。
文系じゃないのでフィクションの物語を作るのは得意じゃない。なので、ノンフィクションのふりをしてフィクションを描くのが好きなんでしょうね。パロディとかフェイクドキュメンタリーとか。『スキージャンプ・ペア』の映画版でもやりましたが、フェイクドキュメンタリーはまたやりたいです。
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