| ■ なぜ細田守監督、「サマーウォーズ」を評価するのか |
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アニメアニメ
(以下AA)
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ちょうど『サマーウォーズ』の話が出たのですが、シッチェスでいつも驚かされるのは、とにかく早いことだと思います。海外で細田監督を最初に評価したのはシッチェスだと私は思っています。
こうした作品を見つける活動はどう行っているのですか。
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アンヘル・サラ氏
(以下アンヘル)
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数年前に私たちの事務所に1つの作品が届きました。それが『時をかける少女』だったのです。それを観たとき私たちはこれは素晴らしいと非常に驚嘆しました。そして一目で気に入りました。
なぜ『時をかける少女』がそれほど私たちに大きな印象を与えたかというと、アニメなのだけれども宮崎アニメではない、SFも入っているけれど押井守ではない、そうしたことが非常に素晴らしい。『時をかける少女』にはいろいろなものが入っていますが、シンプルであり、同時に新しい方向性を示しています。
その新しい方向性に着目して、私たちはずっと細田監督をフォローしていったわけです。フォローしながら、次に何かやっているのであれば、出来上がったら見せてくださいというかたちです。
そうしたかたちで今回の『サマーウォーズ』も上映することになったわけです。『サマーウォーズ』が出来たと聞いて、私たちはまだ1回も見ていなかったのですが、配給会社の方にこれを上映したいとすぐに話をしました。
実際に観てみたら本当に素晴らしい映画です。
そして2009年に最優秀アニメーション賞を受賞したのが『サマーウォーズ』だったわけです。『サマーウォーズ』は物語も素晴らしいのですが、映像も素晴らしい。村上隆の影響も入り、SFがあり、感情的にも素晴らしいなどいろいろなものが含まれています。
私は『サマーウォーズ』が、2009年の映画祭で最も偉大な映画だと思っています。最も偉大なアニメーション映画ではなく、最も偉大な映画です。
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AA
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三池監督の作品も非常にたくさん取上げていますね。
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サラ
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三池監督は『オーディション』からです。黒沢清監督については『CURE』からフォローしています。
私たちは、このほか映画市場ですとかフォーラムとかをウオッチしています。
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AA
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シッチェスの中にはOrient Expressという分野もありアジアへの関心が非常に高いような気がします。これはアジアとヨーロッパ、あるいはスペイン、カタロニアの文化のバランス、融合といったものが意識されているのですか。
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サラ
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当然、私たちは考えてはいます。Orient Expressは、アジア映画を入れるために設けられたものです。わたしたちは出来るだけ幅広い作品を紹介したいと意図からこのセクションを設けています。 ですからアニメーションにしても、アジア映画にしても、非常によいものは公式セクションに入ります。『サマーウォーズ』や『しんぼる』はオフィシャルの方に入ったわけです。
オフシャルまでのクオリティーはないかもしれないけれども、非常に興味があるもの、有望なものはオフィシャルではなく、Anima't(アニメーション部門)であったり、Orient Expressで紹介するわけです。
Orient Expressの場合には日本だけではなくて、韓国、インド、タイ、香港などの作品も入るわけです。
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AA
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最後に日本、特にアニメ業界では、シッチェス映画祭で公式上映される、賞を取るということがステータスになりつつあります。
そうした作品を送り出す方に対して、シッチェスは何を評価するかについて伺えますか。
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サラ
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一番はできるだけ時間に余裕を持って作品を送ってくださいということですね。私たちが観る時間が必要ですから(笑)。
私たちは沢山の作品を見たいという気持ちが強く、日本アニメの宝石を発見したいといつも考えています。そして私たちの映画祭の観客は本当に日本のアニメが大好きで、いつもそれを期待しています。
私たちは驚きを与えてくれるような作品を探しています。例えば今年の場合は『サマーウォーズ』だったし、前の場合は『時をかける少女』だったわけですが。他の作品とは異なる何かを持っているようなものがいいと思っています。
『エヴァンゲリオン』や『クローズZERO』のように成功を収める作品も重要ですが、それと同時に私たちは、何かサプライズを与えてくれるような作品を期待しています。例えば『マインド・ゲーム』のような作品です。
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AA
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最後にシッチェスに興味のある日本の映画ファンに対して、映画祭の魅力を紹介いただけますか。
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サラ
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シッチェス映画祭はファンタジック映画祭として、世界中のファンタジック映画の非常によいサンプルが集まっています。世界におけるファンタジック映画の成果や、現在の傾向、どの方向性に向かっているのか、どういう新しい作家がいるのかといったことです。
これを短編、長編といった様々なかたちでご覧いただけます。また日本映画や、日本の近隣諸国の映画だけでなく、普段はなかなか見れないヨーロッパの映画などご覧いただけます。特に最近のヨーロッパ映画は、日本のホラーやファンタジック映画などの影響を受けていることも多いので、そういう点も見ていただければと思います。
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AA
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本日はどうもありがとうございました。
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