| ■ 講師陣は現場の最前線から |
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アニメアニメ
(以下AA)
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講師の方々が非常にユニークですね。他の業界ですと講座とかを組む時に会社の社長さんばかりを並べてしますケースがあるんです。
けれども、実は本当にが聞きたいのは、今、現場で頑張っている人なのだということが実際にはあります。
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公野勉氏
(以下公野)
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まさにそこですね。当然、久松さんのように経営トップ現役の方もおいでです。けれども、基本的に現場で球を投げている人を基準にさせていただきました。
年齢では一番高い森島さんも円谷プロダクションの社長退任後の現在、やはり現役の映画プロデューサーとして最前線に立っておいでです。
会社にとっても背骨であり、実際に起こっている、事故や事件に対しても一番、処方箋を知っている方たちなので、これからこの産業へ参入される方や今現在、コンテンツで困っている方たちにとっては、一番聞きたい情報を持っているはずです。
現場を知りたい人たちへ、本当にためになるインフォメーションができるのはどういう人かと考えて、声を掛けさせていただきました。
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AA
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かなり皆さんお忙しい中を出て来られると思いますが。
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公野
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そこで週1回のコースで全10回、しかも夜めに設定させていただいています。最初に申し上げたように、「コンテンツ業界に地図も教科書もないのはまずいんじゃないか」と、その思想、考えに共鳴してくださった方々ばかりです。
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| ■ 講義によっては守秘義務を結ぶこともあります |
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AA
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具体的に講義はどういう形で進められるのですか。
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公野
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そうですね。いろいろなスタイルがあります。当然キャリアの長い人ほど、自分のやってきたことをサマリーして、体系立てて話せるような蓄積を持たれています。
一方で、今まさに激戦中のプロデューサーたちは、「いや、あそこは今こうなってますよ」とか、「この手の企画はこういう状況にあるのでチャンスです」とか、そういうトレンド情報を中心に話す人もいます。
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AA
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講義ではどんなものがあるのでしょうか?
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公野
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例えば講義でいうと、配給というジャンルでは映画の劇場営業という業務を取り上げています。
これが過去から現在に至るまで、もうまったく秘匿されていた業務なんです。これによって映画会社のスペックを計れるほどの最重要業務なんですが、まったく開示されてない、知られていない世界なわけです。
具体的には1本の映画を公開するにあたって、仕入れ値や潜在力に合わせて映画館を編成するジョブなんです。日本中を回って全国何百館もの上映館を組成し、興行収入のシェアを交渉する重要な仕事です。
現在では、昔のようにブロックブッキング制やメジャー興行の系列チェーンに何百館と自動的に連なっていた時代とは、まったく変質してしまっているんですね。
これはシネコンが動員の強い作品をかけてくれる興行システムを採用しているおかげなんですけれども、今では独立系の配給会社が自社で映画館を編成して、上映館を増やして大きな映画をかけることができるようになっている時代なんです。
ところがこの劇場営業業務とは、かなり特殊で伝習性が極めて低い、不可視的な仕事で、これまで全く開示されていなかったんです。この業務のノウハウであるとか、ルール、業界モラルみたいなものも、少しずつ伝えていけるような設定の講座になっています。
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AA
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それはまさに、少人数のだからこそ語れるということですね。
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公野
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講義によっては講師と受講生でNDA、守秘義務契約を結んで受けるものもあるんです。
それぐらいすごく密室性の高いというか、機密性の高い情報を我々のセミナーでは、受講生に対してお話しできるということです。
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AA
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情報価値が高いということですね。
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公野
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極めて高いですね。トレンドや業界慣習という、テキスト化し難い情報がかなり重要な業界であるので、こういう生の情報を体系立てて伝えていくことが大切なんだと思っています。
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AA
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そうすると、これから学ぶという人もそうですが、ある程度知っている人にとっても非常に役に立ちますね。
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公野
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日本の産業界はどこでもそうですが、縦割りなんですね。縦割りなので、例えば配給をやっている人は制作のことを何も知らない。制作をやっている人は映画館のことは何も知らない。同じ産業であるにもかかわらずです。
本当は映画館に来てくれるお客さんのために映画を作り、供給しているのにです。ニーズを知らないまま製造する、ということを続けてきたんです。
それは動画を観ようとしたら映画館しかなかった古い時代の因習だともいえます。
でも当然、興行のことを知りたい制作の人もおいでですし、配給のことを知りたい興行の人もおいでです。
あるいはアニメの製作をやっている人が、自分たちと働いているクリエイターがゲームもやっているけれども、自分たちはゲームのことを全然知らないとか、そういうこともあるんですね。脚本家はアニメと実写とかぶっているんだけれども、その書き方や作成メソッド、納品フォーマットは全然違っていたりするものなんです。けれど、互いにそういうことを知らないままなんです。
隣にある産業やドメインが、どのように自分たちに作用しているのか?ということが、ここなら勉強出来るはずです。
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AA
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受講生の横のつながりみたいなことは考えていますか。
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公野
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TDCSが業界の中核に位置するサロンになっていけばいいと思っているんです。東京大学さんでのケースもそうだったんですが、受講生同士でアライアンスを組み、事業を立ち上げるケースがままありました。
修了した後、違う企業に勤めていても、この場所を基点にすれば、コミュニケーションが継続するというか、ネットワークが広がっていくはずです。
30歳前後で、いまプロデューサーになりました、というような人は、ネットワークがまだそんなに完備されてないので、ここで一緒に学んだ人たちが、そのアライアンスのパートナーになる可能性は極めて高いんです。それは講師にとっても同じ効果があると思います。
我々としては、ここを去っていった後々のケアまでやっていきたいと計画しています。受講生、講師と共に有意義なコンテンツのサロンとして、ふるさととして大きく育てていきたいんです。
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AA
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いろいろな意味で可能性のある場所ということですね。
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公野
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そうですね。講師の方々は今後もどんどん数が増えていって、実際にこの産業で活躍する部長クラス、プロデューサークラスの方たちに継続して登壇していただきたいと思っています。TDCSは社会人向け、就職を控えている学生向けの夜の時間のセミナーです。
これ以外に昼の教室としてコンテンツの産業スキルから発した知育プログラムというのを設定していきます。
例えば、映画の製作技法を子供たちがDVDを使って、デジタルビデオを使って、自分たちで編集できる環境をつくったり、自分たちでパソコンで音楽を作ってみたりです。
ウルトラマン等のキャラクターの造形師にお願いをして講師になっていただいていて、自分たちなりの怪獣やヒーローを作ってもらうとか、そういう知育向けのプログラムも準備しているところです。
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| ■ 特撮ビジネスの継承も視野に入れたい |
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AA
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将来的にさらなる計画はどうですか。
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公野
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もうひとつこれは私の関心領域なんですが、アニメーションはいますごく隆盛を極めています。けれど、一方でキャラクター映像コンテンツには特撮というジャンルもあります。
これが非常に伝習性の低い、すごく狭いドメインの業界なんです。
ところがすごく狭いんですけれども、深くて、そしてアニメーションと並んで海外でローカライズをされているコンテンツのジャンルでもあるんです。この技術やビジネスモデルを集約して、ひとつのセミナーにしていきたいということを計画しているところです。
TDCSには東映の白倉さんや円谷プロ顧問の森島さんもおいでです。実現可能なカリキュラムだと思います。
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AA
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特撮は特定の分野のノウハウをごく少数のプロフェッショナルなかたが保持しているイメージがありますが。
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公野
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特撮というコンテンツは、制作現場は人数が少ないながらもなんとか継続していくんですけど、ビジネスモデルに関しては、これまでバンダイさんしか知らなかったというような状況もあったりするんです。
これを整備して、開示して、伝習していけば産業全体が盛り上がるはずです。
そうすることで日本の実写やCGのクリエイターたちが海外に出ていけるし、企業やプロデューサーも人口の多い、需要の多い海外市場へ進出していく可能性を、極めて高く持つことができる。日本コンテンツはジャパニメーションもあれば特撮もあるんです。
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AA
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それを学びたい人は確かに多いですね。
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公野
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この特撮セミナーは今後、TDCSのアニメーションビジネスのカリキュラムとして並行して、組成していこうと計画中です。
アニメーションのクリエイティヴに関してはすでにはいろいろなセミナーや専門学校が開校されていますが、ビジネス中心としてのアニメーションや特撮を真正面から取り上げたカリキュラムはこれまでまったくない。市場拡大力としてのアニメーションと、プロデュース随意性としての特撮、というふたつのキャラクターコンテンツ事業は、オタク文化と直結しているのと同時に、極めて商潜在力の強い、文化度の高いコンテンツなんです。
「火を消してはいけない」という義務感があるのと同時に、グローバルコンテンツとしてとても拡大の可能性のあるジャンルですから。
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AA
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どうもありがとうございました。
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(了)
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