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■ 女心を刺激する2人の男性キャラクター
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アニメアニメ
(以下AA)
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キャラクターの話をうかがいたいのですが、いしづか監督ご自身は、兄のディーンと弟のサム、どちら派ですか?
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いしづかあつこ監督(以下敬称略)
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原作のドラマを見ているときは、ディーン派だったんですよ。でも、アニメ化にあたってキャラクターを掘り下げていくと、サムに感情移入しちゃいましたね。サムというキャラクターを深く知れば知るほど、「サムはいいなあ」と好きになってしまって。
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AA
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サムの繊細な部分が見えてきた感じですか?
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いしづか
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原作ドラマを見ているときは、サムは良識的で、自分の本音を語らないタイプかと思っていたんです。だけど、今までのサムの言動をすべてひっくるめて考え直すと、ディーンよりも、サムの方が自分の本音を打ち明けて話していることに気がつきました。サムは私たち一般人と同じ思考回路で、わがままなところも幼いところも隠さずに出している。その逆に、ディーンはすべてを内に秘めている大人っぽさがあるんですね。
この前、声優さんたちと「サムとディーン、付き合うとしたら、どっち?」という話になったんですけど、「ディーンは重くて支えきれないので、サムです」と答えたら、「リアルに妄想しすぎ」と怒られました(笑)。
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AA
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しかし、ディーンにはコメディ・リリーフとしての役割がありますよね。
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いしづか
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彼のお茶目なところも、掘り下げていくと、可哀相なんです。ギャグっぽい言動も、尻軽なところがあるのも、彼の本心を隠す鎧だという気がしますね。
だから、この作品を見て、「ディーンを好きだ、可愛い」という女性は、彼の裏の事情まで感じとってくれているんだと思います。
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AA
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この作品は、一話完結のバディ物ですよね。作劇的には、いかがですか?
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いしづか
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ひとりが行動を起こすと、もうひとりが サポートするという関係性が生まれているので、時には2人の関係性が逆転しつつも、無理やりにでも話は進んでいく。主軸が2本立っているわけで、あとは、そこにどう肉付けするかなんです。多少は2人の関係が崩れてもいいけど、ある程度まで行ったら、戻ってこなくてはいけない。その間合いが、とてもはっきりしているから、話はつくりやすいですね。
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(c) 2011 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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■ 泣ながら切った絵コンテ
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AA
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ところで、いしづか監督の今までのお仕事からすると、『SUPERNATURAL:THE ANIMATION』の監督はぴったりだと感じたのですが、ご自分ではいかがですか?
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いしづか
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……私は、世間で思われているイメージとギャップがあるらしくて、アートとかダーク・ファンタジーとかを目指しているわけではないんです(笑)。普通に、子ども向けの商業アニメをやりたいんですよ。だけど、マッドハウスに入社してみたら、自分の持っていた絵のテイストや世界観が、たまたまダークな路線に合ってしまったらしくて……。
今回だって、アクションでホラーで大人向けでしょう? 子ども向けに可愛いアニメをつくりたい私の志向とは正反対だから、「これだけは絶対むりだよ〜」って悩んだこともあったんです。
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AA
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それは意外ですね。
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いしづか
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ところが、いざやってみたら楽しかったんです(笑)。赤い雨は降らせられるし、降る雪を止めてしまうことだって出来る。何でもできるから、楽しくなってしまって。
でも、『SUPERNATURAL:THE ANIMATION』のような大人っぽい作品をやると、自分自身も成長するものだと、つくづく思いました。この作品は、人がたくさん死ぬんですけど、ひとりの人が死んだ理由、死んだときの周りの反応を大事に考えます。ひとりの人生をリアルに考えられる年齢に、自分もなってきたんでしょうね。
今までだとは「物語のために死んでほしい」「キャラが死ねば盛り上がる」と考える部分もあったのですが、それが出来なくなりましたね。悲しい目にあうゲスト・キャラクターのことを考えて、泣きながら絵コンテを切ったことさえありました。単に、私が歳をとってしまったのかも知れませんが……。
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AA
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いえ、いいお話だと思います。本日は、ありがとうございました。
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(c) 2011 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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2月23日に、Blu-ray & DVDのリリース、オンデマンド配信が同時に開始されるアニメーション・シリーズ『SUPERNATURAL:THE ANIMATION』。『サマーウォーズ』、『REDLINE』などの大作アニメ映画で知られるマッドハウスが制作を担当している。マッドハウスは『アイアンマン』や『ウルヴァリン』など、海外作品のアニメ化に意欲的だが、『SUPERNATURAL:THE ANIMATION』も、アメリカの大ヒット・ドラマが原作だ。
監督のひとりである、いしづかあつこ氏によると、作品の根幹テーマである「悪魔と天使の戦い」など、欧米ならではの宗教観を理解するのに苦労したという。
また、原作ドラマはホラー・タッチのハードな部分と、生と死の切なさに訴えるドラマ性のふたつが特徴。いしづか監督は、後者の情緒的なエピソードを主に担当し、「キャラクターに感情移入してしまい、泣きながら絵コンテを切った」ことさえあるという。また、キャラクターの心情を表現するため、シーン全体の色を一気に変えてしまうなど、意欲的な表現にもトライした。「一見するとアメコミ風ですが、日本アニメならではのセンスで、デザイン性の高い映像に仕上がりました。“してやったり”という気分です」と、自信をうかがわせる。
アニメは、1話22分程度と日本のテレビアニメ・フォーマットに準拠しているため、非常に見やすい。その上、Blu-ray と DVDは2話収録にもかかわらず、税込980円という低価格なのも魅力だ。ゲストの女性キャラクターには水樹奈々、能登麻美子ら、実力派人気声優が起用され、海外ドラマになじみの薄いアニメ・ファンにも大いにアピールすることだろう。
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