前回からかなり時間があいてしまいましたが、こちらの業界ではその間にずいぶんと多くの動きが見られました。今回はそうした企業側の姿勢と対応をまとめてみます。 |
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企業側の姿勢
今まではファンダムに対して遠慮と配慮があったのか、あまり声を大にしてこなかったのですが、近年では各企業もファンサブに対して、姿勢を明らかにしています。
一番記憶に新しいのは、アニメ!アニメ!さんの記事にもありますが、大手アニメ流通会社によるファンサブへの警告です:
■ ファニメーション
米国アニメ流通会社 ファンサブに再び警告
ファニメーションは以前にも(2005年12月)、ファンサブに対して警告を行ってきましたが、Navarre傘下となり、予想以上の業績をあげていることから(Navarre第1Q増収減益 ハガレン、DBZは好調)こうしたファンサブ対策は有効である、と判断したのかもしれません。
■ 北米バンダイエンタテイメント(BEI)
バンダイ 自主翻訳グループに新作攻殻で警告
また、少し前になりますが、VIZ Media広報もアクティブ・アニメのインタビューでファンサブのような違法行為に対する見解を明らかにしています:
■ VIZ media アニメの海賊版について広報のエブリンさんへのインタビュー
興味深いのは、この中で一度もfansubという言葉が使われていないことです。未だにファンに配慮してでのことでしょうか?
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今年(2006年)7月に開催されたアニメエキスポでは、はじめての試みとして業界人らがパネリストとなる討論パネルが開かれました。
これは一般公開ではなく、業界人(インダストリー)のみ対象のものだったため、一般参加者は見ることができませんでした。
しかしトピックの中心となったのは、やはりファンサブ、DVDの売上不振、ネット配信の展開の可能性など、「アニメ業界の憂鬱」そのものでした。
そのまとめがAnime on DVDというサイトに掲載されています。
■ AX Industry Round Robin Panel
そして7月に企業が述べた対応策がそれ以降、実際に次々に実行へと移されていきました。

アニメエキスポで開催されたアニメ業界関係者によるパネル。
大手のディストリビューターのエグゼクティブが多数参加した。
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どう対応するか?企業側の選んだ道
ネット上でのファンサブの違法ダウンロードなどを正式に否定するのには、ウェブ配信に今後本格的に力を入れていこうという姿勢があるためでしょう。
実際にここ1年の間、そうしたコンテンツ配信やダウンロードが開始されるニュースが次々出ています。
■ 米CPM iPodにボトムズ1話を配信
■ エウレカセブン 米国でもネット無料配信作戦
カートゥーンネットワークは先行してAdult Swim Fixで番組のストリーミング配信を行ってきましたが、それをさらに拡大させました:
■ VIZとCN 米国でアニメ無料配信提携 ナルト、テニプリなど
この試みは功を奏したようで、立ち上げから1ヶ月の間にすでに950万アクセスを数えています:
■ CNとVizのアニメ配信 月間950万ダウンロード
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こころのつぶやき:
日本国内でも番組のウェブ配信が開始されているところもあるようですし、「幕末機関説いろはにほへと」のように初出がテレビ放送ではなくGyaOなどウェブ放送のものも出てきています。なんだか日米で動きが連動しているようにも思えますが、実は視聴可能なのは国内のみです。日本からToonami JetstreamやAdult Swim Fixが視聴できないように、アメリカからGyaOやバンダイチャンネルを視聴することはできません。インターネットにも国境があるんですね。
今回は情報ソースへのリンクが多くなってしまいましたが、こうやって集めてみると業界の動きがよくわかると思います。まさに2006年はウェブ上で本格的にアニメ作品の配信と販売が始まったアニメ業界のネット元年と言えるかもしれません。
では次回は、今後どうなっていくのか業界の行方を考えてみたいと思います。なぜアニメ業界は憂鬱なのでしょうか?
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ファンサブ論争に思う『アニメ業界の憂鬱』 その1はこちら その2はこちら
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| その4に続く |
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| Romy |
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