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 第8回
 クールアニメ
 マーケティング・ヒストリー (4)
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2009.05.07
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 米国最大のアニメ流通会社であるファニメーション(FUNimation Entertainment)と英語圏最大のアニメ情報サイトであるアニメニューズネットワーク(Anime News Network)が、アニメの動画配信で提携する。
 5月5日からアニメニューズネットワークは、ファニメーションが提供するテレビアニメ13作品のおよそ200話を、サイトのユーザーに無料で提供する。『xxxHOLiC』や『蟲師』、『桜蘭高校ホスト部』、『屍姫』、『創聖のアクエリオン』などの人気作品が含まれる。これらの作品は短いコマーシャルを含むほかは、全て無料で提供される。

 ファニメーションは昨年暮れより、アニメ番組のオンライン配信の強化を目指して独自の配信サイトを立ち上げている。しかし、もともとサイトがパッケージ販売会社のプロモーションサイトということもあり、ネット上での集客が課題となっていた。
 今回は、英語圏最大のアニメ情報サイトと手を組むことで、ユーザーへのリーチを広げることを目指す。自社サイトへの誘導や映像パッケージの購買の拡大につなげる狙いと見られる。

 アニメニューズネットワークは、月に330万にユニークユーザーを誇る英語圏最大のアニメ情報サイトである。同社はファニメーション以外に、4月22日はアニメ動画配信サイトのクランチロール(crunchyroll)とも別の提携を行っている。
 これはクランチロールの配信をアニメニューズネットワークの動画配信セクションに埋め込むことで、サイトから離れることなくクランチロールからの動画を視聴出来るサービスである。こちらの作品には、『銀魂』や『アイシールド21』、『咲-Saki-』、『夏の嵐』などが含まれている。

 こちらの提携はニュースサイトのユーザーを動画配信の視聴につなげることで、視聴回数が重要な鍵となる配信時の広告収入拡大を目指しているとみられる。
 一方、アニメニューズネットワークにとっては、ユーザーから人気の高い動画配信を行うことで、ユーザー数の拡大、そしてサイトの滞留時間が長くする効果が期待出来る。また、複数のサイトの動画をひとつのサイトで見られることで、サイトの価値もより増大することになるだろう。

ファニメーション(FUNimation Entertainment)
http://www.funimation.com/
アニメニューズネットワーク(Anime News Network)
http://www.animenewsnetwork.com/

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2009.04.17
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 国内大手のアニメ製作会社トムス・エンタテインメントは、4月17日より動画共有サイトYouTubeに自社コンテンツを配信する「TMS公式チャンネル」を開設した。チャンネルでは、現在『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS冥王神話』のプロモーション映像などを配信している。
 トムスは公式チャンネルの開設により、今後トムス作品のプロモーション活動を強化していく。あわせて、著作権管理ツールを利用した違法動画の管理と削除の徹底も図るとしており、作品配信と同時にインターネット上の著作権管理により積極的に取り組んで行くことになる。

 TMS公式チャンネルのサービスでは、作品配信は日本国内に限定されていない。海外向けの配信にも力を入れている。今回は米国YouTube限定として、東京ムービー新社が製作した『名探偵ホームズ』全26話の英語吹替え版を無料配信する。
 『名探偵ホームズ』は、監督に宮崎駿さんが参加したことでも知られる名作アニメで、幅広い世代で楽しめるエンタテイメント番組として人気が高い。今回は公式チャンネル開始の目玉として大型作品を投入した。

 今回の『名探偵ホームズ』を第1弾として、トムスは今後米国に地域限定した無料視聴可能な動画配信サービスに着手するとしている。今後も、同社の作品が米国向けの登場する機会は増えそうだ。トムスは著作権遵守の立場を堅持しながら、コンテンツビジネスにおけるブランドチャンネルの可能性を追求して行くとしている。
 トムスのアニメ事業は、その大きさから東映アニメやサンライズと並びアニメ制作で国内3強の一角となる。日本を代表するアニメ企業がYouTubeに公式チャンネルを設けることで、今後、YouTubeとアニメ関連企業のつながりがさらに強くなって行くと考えられる。

「YouTube」内TMS 公式チャンネル http://www.youtube.com/user/TMSanime

トムスエンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/

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2009.04.15
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 マンガ分野専門のSNS「マンガ読もっ!」を運営するファンタジスタは、ウェブ制作のピーアンドエムと共同でユーザー参加型の電子ブック投稿・共有サイト「mixPaper」を4月16日に開始する。「mixPaper」では自作のコンテンツを簡単に電子書籍化出来、ネットを通じた閲覧サービスを提供する。
 これまで企業や個人が自作のコンテンツを電子書籍を制作する際には、大きなコストがかかっていた。今回は共有サイトにすることで、そのコストを一気に引き下げる。動画共有サイトの書籍版ともいえる意欲的な新ビジネスとなる。

 ファンタジスタによれば、従来は電子ブックの制作を企業や個人が行う場合、サーバインストール型のソフトを購入し自社サーバで運用するか、電子ブック制作のASPサービスを利用する必要があった。このソフトは通常100万円以上、ASPサービスの利用でも月額5万円以上の運営コストがかかっていた。
 こうした割高なコストが、電子書籍市場のより大きな成長の障害になっていたという。今回ファンタジスタは、電子書籍10冊程度分の無料のサービスから、著作権保護機能を利用したプロテクトプラン(税込2万1000円)まで様々なニーズに応じたサービスを割安な価格で提供する。

 「mixPaper」のサービスは書籍一般を対象としているが、ネットでの公開のニーズが大きな創作マンガの電子書籍化にも大きな力を発揮するとみられる。ファンタジスタの運営する「マンガ読もっ!」は、マンガの作家や作家予備軍も多いため、この分野でかなりの利用者を期待出来そうだ。
 また、閲覧を共有することでYouTubeのような、口コミ型の作品の波及も期待出来る。電子書籍の市場拡大だけでなく、創作活動の活性化にも貢献するだろう。

 さらに「mixPaper」は、閲覧者に対する課金システムも導入する。無料公開による作品のプロモーションの一方で、プレミアコンテンツの有料化が選択出来る。
 人気の作家であれば、オンラインによる自作の販売に活用出来る。企業にとっても紙媒体の出版で採算の難しい作品をビジネス化することが可能になる。

 「mixPaper」のサービスは、ファンタジスタが企画と営業を行い、ピーアンドエムがサイト制作の運用を担当する。両社は今後1年間で1万冊の電子書籍の登録を目指す。これにより初年度の課金売上高1億円を実現したいとする。
 サービスの開始にあたっては、電子書籍60冊相当の有料プランを30日間無料で利用できる、試用キャンペーンを4月16日から1ヶ月間行う。

「mixPaper」 http://mixpaper.jp

ファンタジスタ http://fantasista-net.jp/
ピーアンドエム http://www.pm-factory.com/

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2009.04.09
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 NECビッグローブが運営する大手ポータルサイトのBIGLOBEは、4月9日にアニメ作品情報を総合的に送り届ける新しいアニメのポータルサイト「アニメワン」をオープンした。
 NECビッグローブは、アニメワンは、アニメファンがアニメを楽しむための最適な環境の実現を目指すとしている。主なコンテンツはアニメの動画配信やアニメ作品情報、ニュース、そしてユーザレビューや関連グッズ販売なども行う。

 サイトの特長は、アニメ作品の動画配信に力を入れている点である。現在は、『黒神』、『鉄のラインバレル』を配信中であるほか、4月10日からはこの春注目の新番組『シャングリ・ラ』、4月12日にはさらに『グイン・サーガ』の無料配信を予定している。動画配信への力の入れ具合が伺える。
 これらの作品はBIGLOBEに登録することで視聴することが可能になる。さらにサイトでは多数のアニメ作品を有料で提供しており、無料配信から有料配信への誘導がはかられているようだ。

 動画以外では、「アニメの評判ランキング」が独自のサービスとなっている。このサービスは、BIGLOBEの持つブログクチコミ分析サービス「感゜Report」を利用して実現したものである。
 これは日本国内の主要ブログに投稿された過去1年分 およそ3億5000件の記事を対象に分析を行い、個別のアニメ作品の評判を抽出するものだ。またこの評判は、肯定的な意見と否定的な意見に分け、その比率をグラフで表示する。

 さらに評判情報を集計し、評判ランキングを算出する。ユーザーは対象作品を絞り込むことで、現在放送中のアニメ作品の評判ランキングなども知ることが出来る。今後はジャンル別や属性別の作品ランキングも目指すという。
 ちなみに、オープン初日の評判ランキング1位は『けいおん!』、2位は『涼宮ハルヒの憂鬱』、3位は『戦場のヴァルキュリア』となっている。

 このほかアニメに対する感想やレビューの投稿が可能となる。投稿された内容は、サイトユーザーが誰でも閲覧出来る。作品視聴の目安となるものを目指しているようだ。サイトは全体に、コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア(CGM)型のアニメ情報サイトを意図しているように見える。
 一方、ポータルサイトとなるとサイトの収益構造も重要な部分である。一般的には広告収入によるビジネスが考えられるが、サイトには広告スペースはあまりない。
 むしろ、トップページでも大きく扱われている有料動画配信が最も収益を期待されているとみられる。 その場合、作品の評判やユーザー投稿によりレビューも、動画視聴のための集客と作品への関心を高めるツールのひとつとの位置づけだろう。

アニメワン http://anime.biglobe.ne.jp/

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2009.04.07
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 国内最大のインターネットポータルサイトを運営するヤフーは、USENの子会社でインターネット動画配信事業を行うGyaO株式会社の株式の51%を取得する。GyaOは昨年10月に、外部企業とのアライアンスも視野に入れて、動画配信事業をスピンオフするかたちでUSENより独立していた。
 現在、USENは、GyaOの全株式を保有する。ヤフーは4月30日付けで、およそ5億3000万円でその51%の譲渡を受ける。GyaOはヤフーとUSENの共同事業会社として運営されることになる。

 GyaOは平成21年3月現在で、会員数2200 万人を超える国内最大規模の動画配信サービスとなっている。アニメの動画配信にも強みを持っている。一方、ヤフーも動画配信サービスYahoo!動画を行っており、国内最大のポータルサイトの優位性を活かして人気が高い。
 今後ヤフーとGyaOは事業提携を行い、このYahoo!動画とGyaOの事業統合を目指す。広告配信や課金システムなども統合するとしている。両社の事業が統合されれば、圧倒的な存在感のある日本最大級のオフィシャル映像配信プラットフォームが誕生する。

 両社が統合することで、GyaOはYahoo!からのユーザーの誘導とアクセス数の拡大が期待出来る。アクセス数や動画再生回数の増大は、広告事業に力をいれるGyaOにとってポジティブな影響を与える。
 一方、ヤフーにとってのメリットは、両社のタイトル数とユーザー数、再生回数が合わさることで、同業他社を一気に突き放すことである。この分野で寡占体制を築くことで、今後、動画配信のコンテンツの調達や、広告獲得で有利にビジネスを進めることが出来る。
 また、有料配信が主とみられがちなヤフーと無料配信のイメージが強いGyaOの一体化は、規模の拡大に加えて相互補完的な意味もある。

 インターネット動画配信で最も人気のあるコンテンツが、アニメ作品だということはよく知られている。大手2社のサイト統合と寡占化は、アニメの権利保有者にとってはサイト間の作品獲得競争が抑えられ、短期的なビジネスにはマイナスである。
 しかし、現在、多くの企業の動画配信事業が未だ収益化されていない。統合サイトが、規模の経済によりこれを成功させることが出来れば、インターネット動画配信事業はより確かなビジネスに成長出来るメリットもある。
 一方で、国内動画配信事業は、NEC系のビッググローブや、NTT系のフレッツなども存在する。今回、動画配信事業の2強が事業統合を目指すことで、同業他社はこの分野で大きく突き放される。今後の各社の動向に注目が集まりそうだ。

USEN  http://www.usen.com/
GyaO  http://www.gyao.jp/
ヤフー http://docs.yahoo.co.jp/info/

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2009.04.05
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 北米の大手アニメ流通会社ファニメーション(FUNimation Entertainment)は、オンライン配信事業において東映アニメーションと提携を行なうことを明らかにした。ファニメーションは東映アニメの人気作品を、自社が運営する動画配信ポータルwww.funimation.com/videoにて提供する。
 4月3日から既に『北斗の拳』の配信が行なわれている。この後、毎週1作品ずつ、『エアマスター』、『キャプテンハーロック』、『デジモンアドベンチャー02』、『銀河鉄道999』、『ふたりはプリキュア』、『スラムダンク』の6作品が追加される。

 ファニメーションは、北米で日本アニメの映像パッケージの発売、販売で、最大のシエアを持つ大手企業である。これまでもインターネットによるアニメ動画配信の強化を目指してきた。
 しかし、自社サイトを通じた動画配信では、インターネット動画配信専業のクランチロールに遅れを取っていた。そうした中、昨年12月に新しい動画配信ポータルサイトのβ版を立ち上げ、無料での番組提供を目指していた。

 同社は3月20日にはGDH(現ゴンゾ)とも、東映アニメと同様の提携を発表している。また、この4月からは大型タイトルとして、新番組『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の日本の放映に合わせた動画配信を投入する。オンラインのアニメ配信事業でも、一気に存在感を高めることになる。
 オンライン配信事業が、北米のアニメ業者にどれだけの利益をもたらすかは現時点でははっきりと見通しが出来ない。しかし、それとは別にインターネットが、日本アニメの主戦場のひとつになったのは間違いない。今後は、ネット上での競争が激化しそうだ。

ファニメーション(FUNimation Entertainment) http://www.funimation.com/

当サイトの関連記事
北米最大のアニメ会社ファニメーション GDHと戦略的提携発表
米国ファニメーション アニメ動画配信ポータルβ版をスタート

続きを読む "東映アニメ 北米のオンライン配信でファニメーションと提携" »
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2009.04.03
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 4月3日の日本経済新聞の報道によれば、大手エンタテインメント企業グループのバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、『ガンダムシリーズ』の番組を世界に向けて多言語配信する方針だという。年内にインターネットを通じて、日本語のほか英語、ドイツ語、フランス語を含むおよそ10ヶ国語で、国内外に番組を提供する。
 このほか海外向けには主力のアニメのほか特撮番組でも、テレビ放映に先行してネット配信を行い、関連商品の販売につなげると日本経済新聞は伝える。

 報道では詳しい作品や配信方法は述べられていない。しかし、昨年12月に行なわれたアニメ『さぁイコー!たまごっち』の世界7ヶ国語配信の経験が今回も活かされるものとみられる。 
 世界向け多言語でのネット配信は、通常はかなり手間とコストのかかる作業と考えられる。しかし、バンダイナムコHDは『さぁイコー!たまごっち』で、多言語字幕配信事業を行うベンチャー企業フジヤマの技術を使いこれを実現した。

 同社は、昨年7月、このフジヤマに出資を行っている。バンダイナムコHDの出資は、バンダイナムコグループでオンライン配信事業を行うバンダイチャンネルとの協業を視野に入れたものであった。今回報道された国内外向け配信も、こうした経験と技術が利用されるとみられる。

 バンダイナムコHDのこうした海外戦略は、番組の放映手段が限られる海外で、作品の認知度をあげる手段として積極的にネットを活用するものとなる。
 これとは別にバンダイナムコHDのサンライズ、バンダイビジュアルは、今年1月から新作アニメ『黒神 The Animation』の日本、韓国、米国の同日テレビ放送を実現している。アニメを通じたグループの海外戦略が活発化している。 

バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/

当サイトの関連記事
バンダイナムコ 多言語字幕のフジヤマに出資 海外配信視野
バンダイ YouTubeでアニメ「たまごっち」7ヶ国語無料配信開始

続きを読む "バンダイナムコ ガンダムシリーズの世界10ヶ国語配信目指す" »
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2009.03.30
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 バンダイナムコグループで、ゲーム関連事業を行なっているバンダイナムコゲームスは、4月1日より、同社が運営する複数の公式サイトを統合する。各サイトの情報は現在のバンダイナムコゲームス公式サイトにまとめられ、同サイトは大幅なリニューアルを実施する。
 今回統合されるサイトは、バンダイナムコゲームスチャンネル(家庭用)、バンダイレーベル(家庭用)、
ナムコレーベル(家庭用)、バンプレストレーベル(家庭用)、バンプレストレーベル(業務用)、PCオンラインゲーム情報・ネットで遊ぼう!!の6つである。いずれのサイトも、4月1日を持って閉鎖する。

 今回の公式サイトの統合についてバンダイナムコゲームスは、企業ポータルサイトとしての機能を充実させ、ユーザーにより便利に使って貰うためとしている。これまでは事業内容やレーベルごとに運営されていた各サイトを統合することで、情報集約化やユーザーの回遊を改善し、より強力な企業ポータルサイトを目指すことになる。
 バンダイナムコゲームスは2005年にバンダイとナムコが経営統合、翌年2006年に両社のゲーム事業を統合するかたちで誕生した。また、2008年4月にはバンダイナムコグループの別会社バンプレストのゲーム事業も継承している。

 同社は経営統合後も、家庭用ゲームだけでもバンダイ、ナムコ、バンプレストの3つのレーベルが独立したポータルサイトを持っていた。また、これとは別にアミューズメントマシンでも、ナムコとバンプレストのレーベルで独立したポータルサイトがあった。
 新たな公式サイトではレーベル別の区分はなくなり、統合サイトの下に家庭用ゲーム、アミューズメントマシン、ケータイコンテンツ、PCオンラインゲームと事業別に情報を提供する。バンダイとナムコの経営統合から3年、インターネット公式サイトでも両社の統合が終了するかたちだ。

バンダイナムコゲームス http://www.bandainamcogames.co.jp/

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2009.02.23
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 ゲーム会社大手のセガは、2月23日より、同社のコンテンツを動画配信で紹介する「セガちゃん」を開設した。「セガちゃん」は、ニコニコ動画内のニコニコチャンネルの中にある公式チャンネルのひとつとなる。 
 このなかには同社を代表する人気ゲームソフト『龍が如く3』、『三国志大戦3』などのプロモーション映像が紹介されている。セガは自社コンテンツの動画配信で、ユーザーに対してコンテンツの魅力をより訴えることが出来るとみている。

 「セガちゃん」は、ニコニコチャンネルの中にあるゲームの公式チャンネルでは13番目にあたる。これまでもニコニコチャンネルには、タイトーやAQインタラクティブなどの公式チャンネルをあった。
 家庭用ゲームから、アーケードゲームまで幅広い作品を紹介する「セガちゃん」は、ニコニコチャンネルの動画コンテンツの幅をさらに広げそうだ。また、「セガちゃん」は、今後は単なる動画配信にとどまらない、セガならではの新しいサービスの提供も検討しているという。

 ニコニコ動画は2008年春から、権利者に無許諾のコンテンツ投稿の削除を行なっている。その一方で、独自のコンテンツの開発、供給に力を入れる。そのひとつが、各企業、団体からコンテンツの提供を受ける公式チャンネルである。現在サイト内には100以上の公式チャンネルが存在する。
 ネットの動画配信と言えば、アニメや映画、テレビ番組などが思いつきがちだが、ニコニコチャンネルでは政治が6チャンネル、教育が6チャンネル、グラビア11チャンネルなどユニークな分野も多い。

 むしろ、アニメチャンネルの数は意外に少なく、ゴンゾの作品を紹介する「ニゴンゾ動画」、ファンワークスの作品を紹介する「FANWORKS DOUGA!」といったところが主要なコンテンツだ。
 アニメやゲーム関連は人気の高いコンテンツだけに、今後は、今回の「セガちゃん」で弾みをつけ、さらに公式チャンネルを増やしたいところだろう。

セガちゃん http://ch.nicovideo.jp/channel/ch5029

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2009.01.23
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 映像製作のショウゲートは、1月23日よりYouTube日本語版で同社の公式チャンネル「showgatechannel」を開設した。公式チャンネルの開設は、ショウゲートとグーグルのコンテンツ・ホスティング・サービスにおける合意に基づいている。 
 ショウゲートは「showgatechannel」を通じて、自社が製作をする作品を中心にプロモーション映像などの動画配信をする。チャンネル開始時には、アニメの映像等が提供される。

 今回ショウゲートは、公式サイトを開設し、多彩な動画コンテンツを配信、提供することで、各作品の公式サイトなどへの誘導を図りたいとしている。
 スタートの目玉となるのが、往年の人気アニメの復活として話題を呼んだ『キャシャーンsins』本編第1話全編を配信である。このほか『一騎当千GreatGuardinans』などのプロモーション映像も配信される。
ショウゲートは今後も順次映像を追加し、動画コンテンツの一層の充実を図る方針だ。『灼眼のシャナ』や『鴉-KARAS-』など人気作品、」話題作品を数多く抱えるショウゲートだけに、今後の展開が注目される。

 このほか「showgatechannel」では、ネット向けのオリジナル番組の製作にも進出する。公式チャンネル開設と同時に、新作オリジナル番組の『小中部(しょうちゅーぶ)』の配信を開始する。
 番組は、五十嵐裕美さん、森谷里美さん、辻景子さん、秋山佳奈さんの4人の新人声優をパーソナリティとする。4人は番組の中で、ショウゲートが製作する様々なアニメの情報を発信して行く。長さはおよそ10分、月2回程度の更新を予定する。作品の新たな宣伝としての効果が期待される。

『showgatechannel』 http://jp.youtube.com/user/showgatechannel

小中部 (英語表記:ShowTube)
http://jp.youtube.com/user/showgatechannel

配信開始日: 1月23日(金)以降、月2回程度更新予定
出演: 五十嵐裕美、森谷里美、辻景子、秋山佳奈
番組時間: 約10分

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2009.01.16
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 米国で映画やテレビドラマの動画配信を行うJAMANが、初の海外版として英国向けの専用サイトを立ち上げた。
 JAMANは2007年に立ち上がった動画配信サイトで、無料で独立系のプロダクションを中心とする映画やテレビ映画の配信を行っている。映画祭の受賞作品や海外作品、あるいはアート系とされるマニア向けの作品を世界に届けることを目的としている。

 JAMANのユーザーの70%は米国以外からだが、英国版サイトの立ち上げでより地域に密着したサービスを提供する方針だという。また、英国版JAMANの運営はMySpace UKのマネージングディレクターであったデビッド・フィュチャー氏が行なう。
 サイトの開始にあたってJAMAN UKは、1000タイトル以上を用意する。作品の提供は英国映画協会(BFI:British Film Institute)やパテ・フィルム、コンティネント・フィルム、アクシオム・フィルムなどが新たに行なう。

 アニメ作品については、英国サイトで配信されるかどうかは現在のところは不明である。しかし、米国に拠点を持つ本サイトでは『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』や『ルパン三世カリオストロの城』、『ストリートファイターII V』などが配信されている。これらの作品は、オンラインメディア展開に積極的なマンガ・エンタテインメントが提供している。
 さらに米国版のマクロスである『ロボテック』や『鉄腕アトム』などもあるが、アニメ作品はいずれも著作権の関係で日本からは視聴が出来ない。

 海外の動画配信サイトではHuluやJoostといったライバル企業も数が多い。しかし、JAMANは他のサイトが音楽やニュース、スポーツなど幅広いエンタテインメントを取り扱っているのに対して、マニア向けの劇場映画とテレビ映画に特化することで差別化に成功している。
 映画ファンは動画配信ビジネスの中でも特にユーザーが多いと見られるだけでなく、こうしたマイナー映画のファンは関連商品への支出も多いとみられる。今後英国に続く各国語サイトの展開も考えられるが、大手サイトと一線を画すJAMANの展開は目が離せない。

JAMAN http://www.jaman.com/

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2009.01.07
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 音楽の最新情報とニュースの配信サイト「ナタリー」を運営する株式会社ナターシャは、12月25日からマンガ情報のニュースサイトである「コミックナタリー」を開始した。
 このサイトは国内総合コミックニュースサイトを掲げ、マンガの新刊情報や連載、イベント、メディアミックスを毎日発信するとしている。国内にマンガ情報に特化したサイトが少ないことに着目したようだ。

 ナタリーでこれまで行ってきたファンの目線での情報配信が、新しいサイトでも活かされることになる。サイトのコンセプトは掲載するニュースは全て自社の記者により執筆する独自性と、無料のユーザー登録をすることで好きな作家や作品、イベントを登録出来るウォッチ機能などのコミュニティサービス提供である。
 また、マンガ家のプロフィールや作品情報、公式サイトや関連サイトへのリンクなどをデータベース化し、提供するサービスも行う。サイトスタート時に700名、半年後には1500名をフォローする予定だ。

 ナターシャによれば、日本のマンガ市場はマンガ雑誌が不振となっている一方で、単行本はメディアミックスが活発化で堅調だという。
 また、新興出版社からヒット作生まれていること、電子コミック市場の活況など業界は大きな変化を迎えている。マンガは多様化が進み専門門的なマンガ情報への読者ニーズも高まっている。ナターシャは、こうした時代には、出版社やマンガ家、読者をつなぐ情報ハブの存在が存在だと必要だとする。
 音楽情報のナタリーは2007年にオープン以来2年足らずで、現在、月間ページビューおよそ270万(PC)、ユニークユーザーでおよそ50万人となっている。「コミックナタリー」について目標は掲げていないが、「ナタリー」の実績が参照となりそうだ。

「コミックナタリー」 http://natalie.mu/comic/
ナターシャ  http://www.natasha.co.jp/

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2009.01.03
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 角川グループがYouTubeにアップロードされた自社グループ コンテンツから得た広告収入が、昨年末に月間1000万円の大台を超えていることが明らかになった。
 角川グループホールディングスは2008年1月にグーグルと提携を行い、動画共有サービスのYouTube上で協業することを明らかにした。その後、自社がアップロードするコンテンツだけでなく、ユーザーが自社のコンテンツを利用してアップロードした動画も積極的にビジネスに活用することを決めた。

 角川グループはユーザーがアップロードした自社コンテンツの動画を自社の基準により、掲載許諾(公認バッジ付与)の是非、広告掲載、収益の配分などを決定する。角川グループが許諾をするコンテンツには、PV以外の短い本編やMADと呼ばれる二次創作が含まれていることなどが発表当時大きな話題を呼んだ。また、広告を付加することでビジネスでの収益化も目指した。
 今回月間1000万円を超えたことが明らかになった広告収入は、YouTube内の自社コンテンツに付加されたこれらの広告から構成される。コンテンツの大半は、ユーザーが投稿した『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『ストライクウィッチーズ』などのアニメ作品関連動画が占めると見られる。

 角川グループ自身がアップロードしたコンテンツと公認コンテンツの再生回数は、2008年6月に公認バッジの付与開始から急増している。2008年9月から11月の間の3ヶ月間の合計再生回数は5000万回を超えている。
 しかし、収入が増えたのは動画内に広告を埋め込んだ2008年10月のinVideoAd導入後である。inVideoAdの採用が短期間での収入急増につながり、一気に大台を超えたことになる。

 動画配信ビジネスは、これまでのところ国内、海外とも苦戦している例が多い。特に広告依存型のビジネスは難しいとされる。
 しかし、角川グループの試みは、ユーザー投稿を巻き込むことで、ビジネスモデルの構築が可能であることを示している。角川グループが、ネットユーザーに人気のあるコンテンツを数多く保有していることが大前提になってはいるが、今後のインターネット動画ビジネスにも示唆を与える例と言えるだろう。

角川グループホールディングス  http://www.kadokawa-hd.co.jp/
YouTube  http://jp.youtube.com/

角川アニメチャンネル(KADOKAWA Anime Channel)
http://jp.youtube.com/http://jp.youtube.com/user/KADOKAWAanime

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2008.12.15
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 玩具大手のバンダイは、YouTube内に自社ブランドのチャンネル「We ♥(love)BANDAI.co.jp」を開設し、アニメ作品の無料配信を開始した。
 2007 年12 月からBS11 デジタルにて放映されている「さぁイコー!たまごっち」を配信する。作品は1話およそ2 分50 秒で、全12 話からなる。

  YouTube内で日本のアニメのプロモーション映像、本編を配信するチャンネルは、既に「角川アニメチャンネル」やGDHによる「GONZOチャンネル」などがある。今回はそれに続くものである。
 しかし、今回は無料配信を日本語版だけでなく、米国版、ヨーロッパ版と合わせて3つのサイトで行うなど新しい試みが盛り込まれている。

 この米国版とヨーロッパ版は「BANDAI Web Theater」と名付けられ、日本語と英語の音声で配信を行う。このほか日本語、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、オランダ語の字幕を表示することが可能となる。国内だけでなく、世界の広い地域で番組を楽しめる。
 また、それぞれのサイトはたまごっちの公式サイトとリンクされている。YouTubeから自社サイトへの誘導を目指す。

 今回の配信技術には、株式会社フジヤマが開発した多言語字幕システム2SDSが利用されている。バンダイナムコは今年7月にフジヤマに11.8%の出資を行っており、同社との提携が早速ビジネスに活かされたかたちとなった。
 今後も字幕に対応する言語は、順次追加していく予定である。将来的には16 カ国語まで拡大する。YouTubeの中でもこうした多言語化対応は珍しい。

 バンダイは世界的に人気の高いYouTubeでのブランドチャンネルを利用することで、今後のキャラクターマーチャンダイジングにどうつなげていくかの可能性を検証するとしている。
 また今回の取組みには、バンダイナムコグループのバンダイチャンネルやバンダイネットワークスも協力しているという。インターネットやモバイルでのコンテンツ配信に実績のある両社が加わることで、YouTubeを使った、同グループのアニメ配信ビジネスの動向にも影響を与える可能性がある。

 今回の発表が行われた12月15日には、同じバンダイナムコグループのバンダイビジュアル、サンライズから新作テレビアニメ『黒神 The Animation』の日本、韓国、米国の同時放映開始もリリースされている。
 バンダイナムコグループがアニメ分野で、テレビ放映、インターネット配信、そして既に国内外同時発売を進めているブルーレイ、あらゆる媒体でを利用して海外ビジネスを積極的に進める様子が見て取れる。

バンダイホームページ http://www.bandai.co.jp/
ネットで発見!たまごっち公式ホームページ http://tamagotch.channel.or.jp/

We ♥(love)BANDAI.co.jp http://jp.youtube.com/BandaiJP
米国版 BANDAI Web Theater http://jp.youtube.com/BandaiUS
欧州版 BANDAI Web Theater http://jp.youtube.com/BandaiEU

フジヤマホームページ http://www.fujiyama1.com

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バンダイナムコ 多言語字幕のフジヤマに出資 海外配信視野

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2008.12.12
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 12月12日、ショックウェーブエンターテインメントは、同社のサイト「Shockwave」で展開している殆どのサービスを来年1月31日までに終了することを発表した。
 今月に入って既にShockwave PremiumとShockwaveゲームストアがサービスを終了している。また、12月31日にはキセカエ★ショックウェーブの終了も予定している。1月31日には、ShockwaveWebゲーム、Shockwaveアニメーション、Shockwaveブログゲーム、Shockwaveモバイル、ちょこゲー.TVなどのサービスのほとんどが停止する。現在終了が未定とされているのは、オンラインゲームの55shock!のみである。

 ショックウェーブエンターテインメントは、アニメやゲームなどのコンテンツを広く紹介する米国のShockwaveのサービスを紹介する目的で、ショックウェーブ・ドットコムとして2000年に日本法人が設立された。
 同年に前田真宏氏が監督した『デジガール』、2001年にティム・バートン氏が監督した『Stainboy』、2002年には田中秀幸氏が原作の『OH!スーパーミルクチャン』などのアニメーションの配信でも話題となった。
 一方、2002年には青池良輔氏の『CATMAN』や加藤久仁生氏の『或る旅人の日記』など、若手クリエイターの育成にも力を入れていた。

 Shockwaveでは実写のショートフィルムの配信も行われていた。しかし、扱われているサービスの多くは、Flashで制作されたゲームやアニメーションなどのコンテンツである。
 2006年にショックウェーブエンターテインメントへ社名変更後は、ゲームに注力してきていた。今回のサービス終了の背景には、現在の動画共有サイトなどの動画配信サービスの躍進も少なからずあるだろう。今回の発表は日本法人に関するもので、米国のShockwaveのサービスは今後も続けられる。
【真狩祐志】

Shockwave http://www.shockwave.co.jp/

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2008.12.09
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ANN.jpg 英語圏最大のアニメ情報サイトであるカナダのアニメニューズネットワーク(Anime News Network(ANN))は、12月9日からアニメ『KITE LIBERATOR』の全編ストリーミング配信を開始した。
 配信は全編無料で広告収入によって維持される予定である。さらにウェブの会員となると高画質の映像で作品を鑑賞出来る。ANNはこれまでにも動画コンテンツの配信を行ってきたが、日本アニメの全編配信を行うのは初めてである。英語圏の有力アニメサイトの動画配信進出として注目される。

 『KITE LIBERATOR』は梅津泰臣氏の監督によるSF作品、1998年に公開された『A KITE』の続編である。日本と北米双方で今年春にOVAが発売されている。
 これまであまり例のないオリジナルアニメの日米同時発売としても話題を呼んだ。また、昨年10月の東京国際映画祭では、そのダイジェスト版が公開されている。

 前編となる『A KITE』は国内でもマニアな人気のある作品だが、海外ではハードなアニメファン、映像ファンの間でカルト的な人気を誇る。1990年代にしばしば見られた、日本よりも海外でより評価の高い作品群のひとつである。
 こうした前編の評価の高さから海外企業も製作委員会に加わるかたちで、およそ10年ぶりに『KITE LIBERATOR』として続編が登場した。大きな話題を呼んだ前作を上回る映像美が見所となっている。

 今回の動画配信は北米地域で『KITE LIBERATOR』のライセンスを持つメディアブラスター(Media Blasters)からANNがインターネット送信権のライセンスを獲得し実現した。
 ANNは同社のオンラインサイトが、ネット上で合法的に『KITE LIBERATOR』を鑑賞出来る唯一のサイトであるとしている。

 ANNは、1998年に設立された英語圏最大のアニメ情報サイトである。アニメ・マンガの最新情報を毎日伝えるほか、ファンのためのコミュニティ、オンライン版のアニメ事典などが主要なコンテンツとなる。英語圏のアニメファンのスタンダードとして人気が高い。
 また、近年動画コンテンツの配信に力を入れている。東京国際アニメフェアやアニメエキスポといった日米の大型イベントの様子、クリエイターインタビューなどの配信を既に手掛けている。また400以上のアニメ作品の予告編やプロモーション映像も視聴可能である。

 現在北米の日本アニメ市場で、DVDなどの映像パッケージの売上が急激に縮小していることはよく知られている。こうしたことから新たなアニメビジネスの市場として企業の間でオンライン配信事業への関心が強まっており、ここ1、2年の間に様々な方法で日本アニメの配信が始まっている。
 しかし、現時点で有料課金モデル、広告配信モデル、関連グッズのプロモーション手段、どのビジネスモデルが成り立つのかは明らかでない。

 さらに配信事業をどこで行うかといった問題も存在する。人気があると言っても、日本アニメは北米全体からみればニッチな市場である。AmazonやiTunes、Huluといった巨大なサイトでは、アニメコンテンツは埋もれがちである。また、マス向けの商品として売れないとの判断から掲載を拒否される可能性もある。
 しかし、巨大サイトの代わりに独自の配信サイトを立ち上げるのはコストがかかる。さらに限られた作品の配信だけを行うサイトは集客が難しい。

 そうした中で既に巨大なユーザーを持つアニメ情報サイトやコミユニティでの動画配信は、多数のコアなターゲットにアプローチする方法として魅力が増している。
 こうした動きはANN以外でも英語圏のアニメファンに向けて動画投稿・配信サービスを行っているクランチロール(Crunchyroll)の例もある。同社は先頃違法動画の投稿停止を発表したばかりである。その代替の集客方法として、SNSとコミュニティ運営の強化を進めている。
 今回のANNのアニメ作品の配信事業への進出は、現在関心の高まっている動画配信とウェブ上のアニメコミュニティの融合という点で注目される。

アニメニューズネットワーク(Anime News Network(ANN))
http://www.animenewsnetwork.com/
ANNtv http://www.animenewsnetwork.com/video/

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2008.12.08
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 北京オリンピックの裏側で行われた映像によるもうひとつのスポーツ大会『東京オンリーピック』が、国内の動画配信有力4サイトで同時に同じプロモーションを行う。
 参加するサイトは、YouTubeとニコニコ動画、Yahoo!動画、GyaOの4サイト、いずれも国内を代表する動画配信サイトである。言うまでもなく配信を行う各動画サイトはライバル同士、かなり注目のプロモーションになりそうだ。

 『東京オンリーピック』は架空の競技をテーマに、アニメや実写、CGまで様々な分野の映像作家が集まって、それぞれ個性的な競技(映像)を作り上げている。
 この4つのサイトを利用して、今年の夏大きな話題を呼んだ『東京オンリーピック』全15競技のうち12競技と開会式が配信される。
 これまでも『東京オンリーピック』の予告編などは各サイトで配信されてきたが、本編配信は今回初、しかも4サイト同時のという大掛かりなものである。配信期間中は、動画配信サイトにどこに行っても同じ『東京オンリーピック』が楽しめる。

 配信のスタートは12月18日からとなる。まず総監督・真島理一郎監督による「開会式」と、神風動画による、スピリチュアルを追求するマラソンの新種目「女子ヘルマラソン」を配信開始する。
 その後は週替りで毎週月曜日に新たな作品へと入れ替わる。作品は12競技に及ぶので、来年3月までのロングランな企画となる。

 各競技は週替りだが、開会式だけは期間中常設動画となる。江頭2:50の登場で話題を呼んだ開会式が再び注目を浴びそうだ。
 また各競技の前後にはナビゲーター茂木淳一氏とゲストで公式テーマソングも担当した中川翔子さんのスタジオトーク部分も収録、配信される。

東京オンリーピック 公式サイト http://www.onlypic.org/

■YouTube東京オンリーピックチャンネル
   http://jp.youtube.com/FanworksCh
■ニコニコ動画 FANWORKS DOUGA!
   http://ch.nicovideo.jp/channel/ch888
■Yahoo!動画 東京オンリーピック
   http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00372/v05281/
■Gyao
   http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0015782/

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2008.12.04
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 ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンが製作する3DCGアニメ『ファイアボール』の公式サイトが、2008 PROMAX&BDA Asia AwardのBEST WEBSITE DESIGN 部門金賞を受賞した。
 2008 PROMAX&BDA Asia Awardは、テレビ放映とデジタルコンテンツ分野のマーケティングとプロモーション、デザインで世界的に知られているPROMAXとBDAが主催する。本年は11月17日と18日にシンガポールで開催された2008 PROMAX&BDA Asiaにて各アワードが決定した。

        ball.jpg
         (c)Disney

 『ファイアボール』は日本で独自のテレビアニメの製作を進めるウォルト・ディズニーが手がける作品である。東映アニメーションとの共同製作である『ロボディーズ -RoboDz- 風雲篇』やマッドハウスが制作する『スティッチ!』と同様、2008年の新作である。
 ディズニー作品ではあるが監督やキャラクターデザインも含めてアニメ制作を全て日本で行っている。3DCGのテレビアニメという現在まだまだ数が少ないかたちの映像表現も話題を呼んだ。
 作品はお嬢様ロボットのドロッセルや一緒に登場するロボットのゲデヒトニス、2 体のロボットのおかしな日常生活が新しい映像表現と共に注目を浴びている。

 作品は1エピソード2分のミニシリーズながら、日本のディズニーが、日本の視聴者に向けて日本で製作するフラッグシップタイトルのひとつとしてプロモーションにも大きな力が入った。
 テレビ放映をディズニー・チャンネル以外にTOKYO MXでも行い、複数のウェブサイトで配信が行われた。そうした中でオフィシャルサイトは、インターネットを活用したプロモーション展開の中心として機能した。本編映像の無料配信を行うなど、幅広い世代へのリーチを目指しタ様々な試みをした。
 ディズニーによればサイトのデザインは、作品の持つ未来的でシャープなイメージを、統一された色彩・質感・インターフェースで表現している。またFlash アニメやサウンドエフェクトを多用し、サイトそのものが、メカニカルで洗練されたユーモアを持つようになっている。

 こうした巧みなプロモーション活動と国際規模でマーケティング賞への評価は、今後『ファイアボール』が、海外に進出する場合にも力を発揮するだろう。
 また、日本でのアニメビジネスに積極的に取り組むウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンの取り組みを象徴している。 

『ファイアボール』公式サイト  http://fireball.tv
ディズニー 公式サイト http://home.disney.co.jp/
PROMAX&BDA Asia  http://www.promaxasia.tv/

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2008.11.19
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 アニメを中心に、アジアのエンタテインメントコンテンツの動画配信事業を進めるクランチロールが、日本法人を設立したと発表した。日本法人は9月17日に設立済みで、クランチロール株式会社として東京丸の内の新丸の内ビルディング10階の日本創生ビレッジ内に本社を置く。
 同社は日本法人の設立を期に、日本アニメの海外でのコンテンツ事業、配信ビジネスを本格的に展開するとしている。

 クランチロールは米国サンフランシスコに本社の持つベンチャー企業で、同名の動画配信ポータルサイトの運営を行っている。特に日本アニメを主要なコンテンツとして、事業の拡大を目指している。
 11月17日には、テレビ東京とパートナーシップを組み、テレビアニメ『NARUTO』の海外配信事業を開始すると発表した。また、今後も新作、旧作を含めた配信事業を進めるとしている。

 また、同じ11月17日には、クランチロールが、2009年1月8日以降は、著作権者未許諾の映像の投稿の受付を停止することも明らかになっている。これはこれまで同社が、故意に違法アップロードを見逃していると批判されていたことに対する対応である。
 同社は2009年1月8日以降、個人制作された映像以外の投稿は受付を停止し、著作権者の許諾のあった映像のみをサイトに掲載するとしている。

 これはクランチロールのビジネスモデルの全面的は変更となる。同社のビジネスはこれまで、違法に投稿された人気アニメやドラマをユーザーアクセスの導入とし、そうでないコンテンツにユーザーを誘導する側面があった。
 新しいビジネスでは動画投稿は主要事業から外れ、ライセンスされた動画の配信や、SNSなどのコミュニティ運営事業が中心となりそうだ。今回の同社の日本法人の設立と新たな方針の決定は、アニメ業界を中心により多くの人にサイトを認知して貰うことを目指すものとなる。

 一方で、11月19日には、日本テレビと電通がJoostを利用した独自の配信事業を発表している。また、このJoostやHuluといったアニメだけに特化しないより大きな動画投稿サイトが英語圏には存在する。
 クランチロールは、今後こうした他の競合企業とビジネスのしのぎを削ることになる。来年1月以降の同社のビジネス行方が注目されている。

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 テレビ東京が11月17日に、日本のテレビアニメシリーズ『NARUTO』の海外向けの直接配信サービスを開始すると発表し話題を呼んだ。それから2日後、今度は日本テレビが米国向けに日本のテレビアニメの配信サービスを行うことを明らかにした。
 11月19日、日本テレビは吉本興業と電通と共同して、米国向けの日本のコンテンツの配信サービスを行う契約を締結したことを発表した。日本テレビの作品と吉本興業の作品を、米国の動画配信サイトJoostを通じて12月から英語字幕を入れて配信する。

 このうち日本テレビが提供する作品のなかに、日本テレビで深夜に放映され人気を集めた『逆境無頼カイジ』と井上雄彦さんが原作の『BUZZER BEATER』が配信予定作品に含まれている。
 『逆境無頼カイジ』は福本伸行さんのマンガを原作に、2007年にマッドハウスが制作した話題作。『BUZZER BEATER』は未来のスポーツを題材にしたアニメで、2005年のWOWOW で、2007年には日本テレビで放映されている。

 今回の配信サービスで、日本テレビ、吉本興業、電通の3社はJoostのサイト内に「JAPANESE HUMOR ~OWARAI~:ジャパニーズ・ユーモア~お笑い~」を設け、お笑い・バラエティ番組を配信する。またアニメについては、番組ごとの単独チャンネルを通じての配信になる。
 いずれも無料で配信を行い、広告収入を番組の提供者、広告営業を行う電通、Joostの3者で配分すると見られる。先頃発表されたテレビ東京の海外配信事業は有料会員によるものとなっており、これとは異なったビジネスモデルのアプローチが採られる。

 Joostは2006年1月に設立された、国外有数の動画配信サイトである。欧米や中国など幅広い地域でビジネスを展開しており、大手メディア企業からのコンテンツ提供も多い。
 既にNHKがJoostで海外向けの番組配信を始めている。このなかには、アニメやゲームの情報番組も含まれている。

 また、米国の日本アニメの流通会社であるファニメーションやVIZメディアを通じても、日本アニメの番組配信が行われている。Joostは日本のアニメ番組を、今後の有力コンテンツのひとつであると述べている。
 しかし、今回のように日本のテレビ局や広告代理店が、直接英語圏に向けて、アニメ番組を配信するのは初めてのケースとなる。

日本テレビ http://www.ntv.co.jp/
吉本興業 http://www.yoshimoto.co.jp/
電通 http://www.dentsu.co.jp/
Joost  http://www.joost.com/

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2008.11.18
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 北米でアニメ・マンガ流通事業を行うVIZメディアは、北米における『NARUTO』の新たなビジネス戦略を11月17日に打ち出した。 同社は来年の1月15日から『NARUTO』の公式サイトで、『NARUTO 疾風伝』の最新エピソードの無料配信を開始する。これは英語字幕版で、日本での放映から数日以内での提供となる。 
 これに加えて1月2日からは、米国のテレビ放映バージョンとは異なる日本放映バージョンの『NARUTO』の配信サービスを行う。日本と時差のない視聴や、日本で放映されるオリジナル版を視聴したいとするファンのニーズに応えるとみられる。無料配信サービスの強化で、『NARUTO』のビジネスチャンスの拡大を狙う。

 またアニメだけでなく、マンガについてもさらに積極的な展開が進む。VIZメディアは、2009年2月から4月までの3ヶ月間で、英語版の『NARUTO』の34巻から44巻まで11冊を一気に発売する。さらに7月に45巻を発売し、その後は日本と同様に3ヶ月に1巻のペースでの発売となる。
 VIZメディアが『NARUTO』の単行本をまとめて発売するのは、2007年の秋-冬シーズに4ヶ月に12冊の例がある。その際には、日米での発売時差を縮めることが目的とされていた。今回も、同様の目的があると見られる。

 来年4月の44巻の発売により、日本と北米版の『NARUTO』の発売時差は一気に半年まで縮まる。
 こちらでも日本との時差を極力縮めるという同社の戦略が表れている。映像、出版の両面で日米同時展開への強い意欲が伺える。

 一方で、英語圏に向けた『NARUTO』の最新エピソードの配信は、11月17日にテレビ東京からも発表されている。日本の放映から1時間後の有料配信と、こちらも日米の同時展開が目指されている。
 より早く視聴出来るTV東京の有料サービスと、そこからやや遅れる無料のVIZメディアサービスが補完するかたちになりそうだ。
 
 また、英語圏での『NARUTO』の配信は、このほかクランチロールも一週間遅れで行うとしている。VIZメディアはカートゥーンネットワークと共同事業であるToonami Jetstreamや、先日発表したHulu、Joostといった大手の動画配信サイトでも『NARUTO』を含む無料配信を行っている。
 有料配信では、iTunesやXboxライブ、Direct2DriveやアマゾンUnboxなどのサービスもある。このため『NARUTO』の配信サービスは、無料、有料のほか、配信方法もストリーミングからダウンロード・トゥ・オウン(買切り)タイプまで、あらゆるタイプ、層に向けたウィンドウが存在する。

 テレビを越えたインターネット上でのウィンドウ拡大は、英語圏での『NARUTO』の認知度の拡大に貢献すると考えられる。一方で、オンライン配信ビジネスで利益を上げている企業は必ずしも多くないとされている。
 今後は、オンライン配信のビジネスモデルの淘汰が始まる可能性もあると考えられる。多くのウィンドウを持つことで『NARUTO』のビジネスは、変化の激しいインターネットンビジネスの中で、保険をかけているとも見える。

VIZ Media  http://www.viz.com/

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2008.11.17
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 テレビ東京は世界的に人気の高いテレビアニメシリーズ『NARUTO』を、国内のテレビ放映と同時に海外向けにインターネット配信することを決定した。月極め有料会員に対して、日本での放送終了後、約1時間で英語字幕付きのインターネットストリーミング配信を行う。
 サービスは米国サンフランシスコに本拠地のある動画投稿共有サイトであるクランチロール(Crunchyroll)の技術を利用し、2009 年1 月8 日放送分から開始する。また、クランチロールは、テレビ東京のサービス開始に伴って、現在自社サイトの中で数多く見られる著作権者に未許諾の動画投稿受付を全面的に停止する。
 今回の提携でクランチロールは、『NARUTO』の有料放送開始から7 日後に自社のウェブサイトで広告をつけた無料の配信を行う。

 テレビ東京によれば、2009 年1 月8 日からの配信地域は北米を中心に日本以外の全世界となる。放送条件の整った地域から順次視聴を可能にしていく。
 ビジネスモデルには番組広告ではなく、有料の会員制度を用いる。会員は高画質で番組を視聴できるほか『NARUTO』以外にも新作を含む複数のタイトルを配信するとしている。会員制度の仕組みや料金、ラインナップなどの詳細は現在検討中としている。

 配信サービスを行うクランチロールは、米国でアニメを中心としたアジアコンテンツ配信に特化した動画投稿共有サービスを提供している。
 今年初めに米国のベンチャーキャピタルから出資を受けたのを機会に、ライセンス契約による日本のアニメ作品の配信も開始している。現在は、東映アニメーションやGDH、オーガニック、ディレクションズなどが作品を提供している。
 しかし、一方で同サイトは、日本のアニメやドラマなど著作権者に未許諾の違法投稿動画が大量にアップされ、放置されていることが問題として指摘されている。今回のテレビ東京とクランチロールの提携は、クランチロールによる違法コンテンツ投稿の受付停止を伴っており、同社のビジネス方針の全面的な変更でもある。

 現在、日本のアニメは海外で人気とされる一方で、海外でのDVD販売が急激に落ち込んでいる。また、北米地域ではテレビ放映枠の減少など、放映事業の苦戦も目立つ。
 この大きな理由として、日本でのテレビ放映と現地でのリリースに大きな時差があることが指摘されている。インターネットを利用して最新情報が手に入る一方で、正規のリリースがないため、結果としてインターネット上の違法投稿動画が利用されている。

 今回の『NARUTO』での試みは、これまで必要とされながらなかなか実現の出来なかった日本と海外の番組同時リリースを実現するものである。海外ビジネスを考えるうえでは画期的なものである。
 インターネット上の違法動画の問題のかなりの部分を解決出来る可能性がある。特に世界的に人気の高い『NARUTO』を最初に利用することは、新サービスの起爆剤になる。

 新サービスのパートナーとして、これまで違法動画の投稿を積極的に黙認してきたクランチロールを選んだことは意外に映る。しかし、同社が優れた技術を保有することを評価したものであると言えるだろう。
 また、『NARUTO』のコンテンツを提供することで、違法動画の投稿受付停止につながったのであれば、結果としてこちらも大きな成果だと言える。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
クランチロール(Crunchyroll) http://www.crunchyroll.com/

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2008.11.15
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 ポータルサイトBIGBLOBEを運営するNECビッグローブと映像配信技術のウタゴエは、11月18日からアニメを利用したインターネット上の大量ライブアクセスの効率化サービスの実験を開始した。
 実験には人気テレビアニメ『サムライ7』が利用される。ユーザーは配信実験が行われる11月18日、11月26日、12月4日の20時から22時まで、『サムライ7』の1話から5話までを無料で視聴出来る。

 この実験では、P2Pと呼ばれる配信の際の負荷を視聴者のパソコンにも分散する技術を使い動画を配信する。この技術では動画を視聴者のパソコンからも分散して配信するため、従来の配信に較べると小規模のサーバとネットワークで大規模な動画配信サービスが行える。安価に大量アクセスに耐えうる配信ネットワークを構築することが可能になる。
 こうした技術は短時間にアクセスが集中するインターネットのライブ中継や、新番組の公開開始時に大きな力を発揮することになる。

 今回の実験は総務省がサポートする「P2Pネットワーク実験協議会」の動画配信の新たな可能性を検証する一環でもある。
 NECビッグローブと映像配信技術のウタゴエは、手軽な動画配信を実現することでインターネットの動画視聴の新たな可能性を探るものだとしている。

 BIGBLOBEは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『鉄のラインバレル』など人気アニメ作品の独占配信も多く、GyaOやYahoo!動画などと並ぶ国内の有力動画ポータルである。
 今回の実験の成果は、今後のBIGBLOBEでのアニメ番組の配信にも活用される可能性もありそうだ。

NECビッグローブ http://www.biglobe.co.jp/
ウタゴエ http://www.utagoe.com/jp/

動画配信トライアル実施概要
ライブ動画配信実施日程:
  第1回 2008年11月18日 20時~22時頃
  第2回 2008年11月26日 20時~22時頃
  第3回 2008年12月 4日 20時~22時頃
配信コンテンツ: 「サムライ7」 
対象者 : ブロードバンドユーザ(最大1万人)
※ 動作環境の詳細、ならびに事前確認方法については、トライアルサイトにて。
  (URL:http://broadband.biglobe.ne.jp/live/

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 国内最大の放送局NHKは、12月1日から有料の番組オンデマンドサービス「NHKオンデマンド」を開始する。
 このサービスはインターネットブロードバンドを通じて、パソコンやテレビに番組配信をするものだ。NHKのオンライン事業への本格進出として、高い関心を集めている。

 配信番組は、見逃し番組、ニュース番組、特選ライブラリーの3つのカテゴリーに分けられる。特選ライブラリーは、オンライン番組配信サービスで一般的な過去の人気作品をネットで供給するものだ。
 一方、より注目されるのは、最新のニュースを伝えるニュース番組とテレビ放映したばかりの作品を直ぐにネットで提供する見逃し番組である。こちらは従来の動画ポータルサイトのサービスにない、テレビ放映との連動によるものである。

 こうしたなか11月13日に、NHKオンデマンドの利用料金と配信番組の一部が明らかになった。気になる価格は、大型番組は税込315円(税込)が中心価格帯、30分以下の番組と趣味実用系番組は105円から210円と価格が抑えられる。
 このほか見逃し番組には、月1470円で1か月間見放題のパックが設けられる。さらに特選ライブラリーには割引セットが用意される。

 今回明らかにされた番組には、アニメも含まれている。特選ライブラリーの中にある『ふしぎの海のナディア』(1話税込210円)と『アニメ おじゃる丸 傑作選』(5本パック840円)である。
 見逃し番組には、今回の発表ではアニメは含まれていない。しかし、NHK総合、教育、BSハイビジョン、BS1、BS2の5波を持つNHIKは、アニメ番組の放送も国内有数の規模である。
 テレビ放映後のアニメを直ぐに自社から配信するサービスは、10月からテレビ東京のあにてれが一部開始したのみで、現在はほとんど行われていない。

 一方で、昨今放送事業環境の厳しさが増していることから、NHK以外の民放地上波局も、現在急激にオンライン配信ビジネス進出を活発化させている。
 しかし注目の高いオンライン有料配信ビジネスだが、現在ビジネスとして成功を収めている企業は数少ない。そうしたなかでバンダイチャンネルや東映アニメBBプレミアムなどのアニメ番組系の健闘が目立っている。アニメの中には、時代を超えて愛される作品が多いためと考えられる。

 アニメの多くは、これまで伝統的にテレビ放映を初リリースのためのウィンドウとされてきた。しかし、放送局がアニメ放映配信を自ら本格的に手掛けるのは、これまでのところテレビ東京のあにてれ以外にない。
 放送局はテレビ放映権を保有しているが、インターネット送信権は必ずしも保有していないことも多いことも理由にあるとみられる。
 しかし、NHKはアニメ製作にあたって作品の権利をまとめて保有しているケースが多い。そのためアニメのオンライン配信では、民放に較べて有利な位置にいる。そうした点からも、今後のNHKのオンデマンドサービスと特にそのなかでのアニメ番組配信ビジネスが注目される。

NHKオンデマンド http://www.nhk.or.jp/nhk-ondemand/

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民放キー局初 テレビ東京 アニメのTV連動配信開始「スティッチ!」で

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2008.10.26
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 世界規模で開催を行うショートアニメーションのコンテスト「アニブームアワード2008」をきっかけに、ショートアニメコンテンツのアニブームが日本での活動を本格化させる。
 アニブームはイスラエルの本社とニューヨーク、カリフォルニアを拠点に、ショートアニメーション関連の様々事業を手掛けている。アニブームの運営するアニメーションのコミューニティーサイトは、クリエーターのオリジナル作品をアップロードできるようになっている。現在、5000名のクリエーターが登録しており、その作品数は7000を超える。

 アニブームアワードは、このアニブームが2006年から開始したものである。世界中のアニメーターからオリジナルのショートアニメーション作品をネット上で募集する。対象作品は、CG作品を含む15分以下のアニメーション動画となる。

 応募された作品のうち入選としたものは、アニブームのポータルサイト上でのユーザーによる評価と審査委員により選考される。このうち最優秀作品賞の受賞者は、アニブームによる世界配給などが行われる。
 アニブームはこれまでのコンテストで日本からの応募作品が多かったことから、日本での公募を強化することにした。そして今回2008年からは、新たに日本語の公募ページを設けている。

 アニブームの事業は自社サイトで人気の高い作品を、世界中の動画ポータルや携帯電話会社にコンテンツとして配給するものである。配給先からの広告収入や掲載費、ダウンロード課金収入など得る。また、クリエーターには配金を支払う。
 同社の提携する企業にはYouTube、Joost、Yahoo!、オレンジなど、ネットとモバイルの大手企業が含まれる。ショートアニメーションの新しいビジネスモデルを打ち立てたサイトとしても注目されている。 

AniBOOM http://www.aniboon.com/
アニブームアワード2008(日本語公募サイト) http://www.aniboom.com/awards2008JP

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2008.10.23
インターネット ]
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 NTTドコモの子会社株式会社ハイブが運営するアニメ専門SNS「プレセペ」の運営が、11月20日からモバイルコンテンツの企画・開発を行うワンナップゲームズに移管される。10月23日に、「プレセペ」サイトで公表された。
 発表によれば、これは来年2月を目処に株式会社ハイブが清算されることに伴うものである。「プレセペ」によれば、サイトの運営会社は11月20日より株式会社ハイブからワンナップゲームズ変更されるが、サイトURLや利用規約、サービス内容などに変更はない。SNSのほかニュースなども含めて、これまでの同様のサービスが提供されるようだ。

 ただし、現在のSNSの会員については、継続希望者のみの引継ぐとしている。引き続き、サービスを楽しむためには、11月16日までに会員情報の継続に同意が必要としている。
 期間内に同意がなかった場合は、11月19日を持って会員情報や各種データは削除される。

 プレセペは2006年にNTTドコモの社内ベンチャーとして、NTTドコモの子会社であるハイブが運営をスタートした。しかし、今年9月22日に、NTTドコモは当初想定していた規模の売上と利益の確保が難しいとして、ハイブを通じた事業からの撤退を明らかにしていた。
 今回「プレセペ」の移管先が決定したことで、プレセペはNTTドコモを離れたかたちで引き続き事業展開を進めることになる。

プレセペ http://www.presepe.jp/

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NTTドコモ系アニメサイト「プレセペ」の運営会社 来年2月解散へ

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2008.10.15
インターネット ]
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 有線放送や通信、エンタテインメント事業を広く手掛けるUSENは、同社の無料動画配信事業を手掛けるGyaO事業を別会社として分社化することを明らかにした。10月下旬までに株式会社GyaOを設立して、関連事業を移管する。
 新会社はUSENの100%子会社となるが、今回の事業分社化により経営管理の厳格化、責任の明確化を図るとしている。また、分社化により事業の枠組みを大胆に検討するとしており、今後は分割子会社を利用した事業再編の可能性も高い。

 GyaOは2005年4月に同業他社に先駆けて、完全視聴無料のインターネット動画配信事業として立ち上げられた。
 魅力的なコンテンツを無料で放映する一方で、視聴の際に動画共に配信されるコマーシャル収入を収益源とすることを目指した。また同様のコンセプトを持つモバイル版の「モバイルGyaO」も立ち上げられている。
 USENはGyaOのブランドに「完全無料放送」とつけるように、コマーシャルで成り立つテレビ放映のビジネスモデルが意識されている。

 GyaOのサービスはユーザーから高い支持を集め、10月14日にUSENが発表した9月30日現在のGyaOの視聴登録者数が2080万人となっている。国内最大規模の動画配信サイト」になっている。
 また、アニメでも、現在無料配信中の『機動戦士ガンダムOO』や『マクロスF』など、人気のアニメ作品がテレビ放映とほぼ同時に次々に登場している。有力番組のタイトル数の多さと、使い勝手のよさでアニメファンにとってなくてはならない存在となっている。

 一方で、GyaOの事業は、配信のための映像コンテンツの調達に資金がかかることから、事業単体では、必ずしも業績は順調でないとされている。
 平成20年8月期でUSENは、連結で当期純損失539億円を計上している。こうしたなかで、事業を切り離すことは、GyaO事業の収益化に対する強い意志表示ともいえる。

USEN  http://www.usen.com/
GyaO  http://www.gyao.jp/

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2008.10.07
インターネット ]
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(c)DISENY.jpg テレビ東京は10月8日から同社運営のアニメ番組配信サイト「あにてれしあたー」を利用して、テレビ放映とインターネットを連動させた配信サービスを開始する。
 テレビ東京とウォルト・ディズニー・ジャパンが協力して、10月8日放映開始の新しいテレビアニメシリーズ『スティッチ!』で、テレビ放映終了後からブロードバンドでの有料動画配信を行う。近年、アニメ番組のテレビ放映とインターネットで動画配信を連動する試みが増えている。しかし、民放キー局が自ら放送と動画配信の両方を試みるのは初めてのケースである。

 今回、配信をする番組は、ウォルト・ディズニー・ジャパンが日本で製作するテレビアニメとして話題を呼ぶ『スティッチ!』である。米国で製作された長編アニメーションシリーズの4作目『リロイ&スティッチ』のその後という設定となっている。
 日本の人気アニメスタジオ マッドハウスが、作品の舞台をハワイから沖縄に移し魅力的な作品にした。子供とファミリーに向けた心温まる物語である。

 『スティッチ!』は10月8日から19時から放送開始、初回はスペシャル番組として1話と2話を合わせた1時間枠となる。
 配信はこの番組終了の20時からスタートし、その後も毎週1話ずつ更新されていく。視聴料金は1話150円、初回のみ1話と2話が配信される。

 テレビ東京は月間ページビュー5500万という日本最大級のアニメサイト「あにてれ」を運営している。また、「あにてれ」の高い人気と連動させるかたちで、「あにてれしあたー」でアニメ番組の動画配信サービスも行う。
 数多いテレビ局のなかでも、動画配信ビジネスにアクティブに取り組んでいるひとつである。今回もこうした中での新たな挑戦である。

 しかし、いまでも利益が対立すると見られがちなテレビ放映とインターネットでの動画配信の双方を、自ら手掛けるのはかなり野心的な試みである。
 逆に言えば、双方を取り込むことで、いずれの利益も自社内にとどめることになる。放送ビジネスの激変が続く中、テレビ東京の積極的なインターネットビジネス展開が続きそうだ。
                                           ⓒDisney

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
スティッチ!公式サイト(あにてれ) http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/stitch/

新アニメ「スティッチ!」放送直後からブロードバンド配信
配信サイト: テレビ東京「あにてれしあたー」 http://ani.tv
配信開始時間: 10月8日(水)20時~
(毎週1話更新・8日は第1話2話を配信)
視聴料金: 150円(1話)

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2008.09.22
インターネット ]
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 9月22日、NTTドコモは、アニメのポータルサイト「プレセペ(presepe)」を運営する子会社 株式会社ハイブを解散すると発表した。2009年2月を目処に会社の清算を行う。
 ハイブは2006年5月に、NTTドコモ社内のベンチャー制度を利用して、ドコモの社員のアイデアを事業化して設立された。当初、アニメファンを対象にソーシャルネットワーキング(SNS)を中心としたポータルサイトの運営とアニメ市場向けのマーケティング・コンサルティングなどを行うとしていた。

 しかし、今回のNTTドコモの発表によれば、事業を取り巻く環境の変化により、当初想定していた規模の売上と利益の確保が困難になったとしている。そのうえでNTTドコモは、将来的には事業継続が困難であると判断し、解散を決定した。
 ハイブの資本金は8800万円、NTTドコモの持株比率は、98.9%である。NTTドコモは今回のハイブの解散による連結及び単独への業績の影響はないとしている。

 同社の運営する「プレセペ」は、2006年6月末にオープンした。アニメのイベントや新作情報を伝えるほか、アニメ分野に特化したSNSを運営している。また、2007年からは、iモードの公式サイトであるモバイル版も運営している。
 運営会社の解散により「プレセペ」の運営にも変化があると思われる。しかし、NTTドコモは、サイトの継続や譲渡売却、解散などについての今後の方針については言及していない。

NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/
ハイブ http://www.hive-inc.jp/
プレセペ http://www.presepe.jp/

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2008.09.19
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 秋葉原のポップカルチャー情報を英語で発信するAKIBA TODAYと音楽情報のポータルサイトであるナタリーが英語記事の配信で協力を行う。
 AKIBA TODAYを運営するマーキュリーシスコムとナタリーを運営するナターシャが提携し、9月19日から英語版ナタリーの音楽情報をAKIBA TODAYで配信する。
 
 提携の具体的な内容は、AKIBA TodayのなかにあらたにMusicのページを設け、英語版ナタリーの音楽ニュースの最新7記事が掲載される。両社によれば今回の提携は、「世界に向けてジャパニーズコンテンツを配信することで、日本を盛り上げたい」という思いが合致しためとしている。
 またAKIBA Todayは、アキバの情報だけでなく、日本国内の音楽情報を合わせて配信することで、コンテンツの充実を図り、全世界へ日本の情報を発信して行くともする。

 AKIBA TODAYは、秋葉原情報のポップカルチャー情報に定評があるウェブサイト「アキバ経済新聞」の英語版として今年7月30日に誕生した。「アキバ経済新聞」の共同運営者のマーキュリーシスコムとデジタルハリウッド・エンタテインメントが共同でサイトを運営している。
 またナタリーは、2007年2月にスタートした音楽ニュースサイトである。独自視点のニュース記事と、ウェブの特性を活かしたメディア展開を目指している。

 AKIBA Todayはこれまでフィギュアやガジェットなどの情報は強かったが、音楽関連情報は弱かった。今回の提携で海外で人気が高まっているJ-POPの情報が加わり、サイトの幅が広がりアクセス数の拡大が期待出来る。
 一方、ナタリーにとっては、自社サイトの記事が他サイトで同時に同じ記事が掲載されることになる。しかし、過去記事などのより詳しい情報は自社サイトにあるため、AKIBA Todayの来訪者の中からより深い情報を知りたいユーザーを自社サイトに導入することが可能になる。

AKIBA TODAY  http://www.akibatoday.com/

ナタリー http://natalie.mu/ 
英語版ナタリー http://natalie.mu/en

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秋葉原情報を英語で発信 「AKIBA Today」がオープン

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2008.08.28
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 ソニー・コンピュターエンタテイメントジャパンは、PLAYSTATION Storeを通じて人気アニメのダウンロードレンタル型の配信サービスを9月24日に開始すると発表した。
 PLAYSTATION Storeは、インターネットを通じて様々なコンテンツを購入するものだ。現在、ゲームのダウンロードサービスなどを提供しているが、映像作品配信にも本格的に乗り出すことになった。

 今回、オリジナルアニメ『亡念のザムド』が、配信サービス導入第一弾の目玉タイトルとなっている。『亡念のザムド』は、『鋼の錬金術師』や『ソウルイーター』などで知られるアニメスタジオ ボンズが制作、スタジオジブリ出身の宮地昌幸さんが監督をする話題作である。
 これまでテレビ放送や劇場公開はなく、映像パッケージの発売もされておらず、作品は観ることが出来るのは、PLAYSTATION Storeのみとなる。米国では現地のPLAYSTATION Storeで先行配信されているが、いよいよ日本でも登場する。

 『亡念のザムド』の配信は、SD(スタンダードデフィニション)版に加えて、高画質のHD(ハイデフィニション)版でも行われるのが注目である。SD版が1回300円、HD版が1回400円となる。SD版はPSPに転送することも可能である。
 ダウンロードした作品は、30日間の期間中は何度でも楽しめる。DVDレンタルのインターネット版と考えると理解し易いだろう。
 PLAYSTATION Storeの映像配信は、米国では既に7月にスタートしている。今回は、米国よりやや遅れての開始で、国内での番組購入は全て利用期間限定型となっている。

 また、9月24日には、『亡念のザムド』以外にもおよそ30作品のアニメの配信も開始する。作品を提供するのは、アニプレックスとバンダイチャンネルである。
 配信番組は、『鋼の錬金術師』や「ガンダム」シリーズ、「マクロス」シリーズ、「舞-乙HiME」シリーズなどの人気作品が並ぶ。人気番組を多数揃えることで、PLAYSTATION Storeの映像配信を一気に人気サービスにする狙いのようだ。
 PS3はHD対応の高品質な映像で人気が高いが、今回配信される作品は、『亡念のザムド』のみがHDとSD、双方で提供となるが、他の作品は全てSDになっている。

ソニー・コンピュターエンタテイメントジャパン http://www.scei.co.jp/
PLAYSTATION Store  http://www.jp.playstation.com/store/

『亡念のザムド』 公式サイト http://www.xamd.jp/

主な配信予定作品
■ 「アークザラッド」/「鋼の錬金術師」/「BLOOD+」/「PERSONA-trinity soul-」/「ポポロクロイス物語」/「ワイルドアームズTV」他
(以上アニプレックス)

■ 「亡念のザムド」(ソニー・コンピュターエンタテイメントジャパン)

■ 「ガンパレード・オーケストラ」/「ガンパレードマーチ 新たなる行軍歌」/「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」/「機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション」3部作/「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション」4部作/「機動戦士ガンダム00」/「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」/「機動戦士Zガンダム 恋人たち」/「機動戦士Zガンダム 星の鼓動は愛」/「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」/「交響詩篇エウレカセブン」/「サクラ大戦 桜華絢欄」/「サクラ大戦 轟華絢欄」/「舞-乙HiME」/「舞-乙HiME Zwei」/「魔界戦記ディスガイア」/「マクロス ゼロ」/「マクロスF(フロンティア)」/「超時空要塞マクロス」/「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」/「超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-」/「マクロス7」/「マクロスプラス」/「劇場版 マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!」/「マクロスプラス MOVIE EDITION」/「マクロス ダイナマイト7」
(以上バンダイチャンネル)

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2008.08.09
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 インターネット上に大規模な仮想世界「東京0区」を構築することを目指してきたSBI Beyond株式会社は、米国の3D仮想世界開発・運営サービス会社ドッペルベンガー(Doppelganger,Inc.)と進めてきたライセンス契約交渉を打ち切ることを発表した。
 SBI Beyondによれば、この決定はセカンドライフに代表されるインターネット上の仮想世界構築サービス市場動向等からの総合的な判断によるものである。

 SBI Beyondは、今後も仮想世界「東京0区」の企画を進めて行くとしているが、最新技術や最適プラットフォームの選択が必要としている。
 当初予定していたサービス開始時期を延期することも重要としており、ビジネスモデルを抜本的に組み直す方向である。このため「東京0区」の事業は、大幅に後退したと考えられる。

 SBI Beyondは、金融グループのSBIグループとアニメスタジオ STUDIO 4℃を中核とするBeyond Cの共同事業会社である。東京湾に浮かぶ仮想都市というコンセプトをもとにした仮想世界「東京0区」をネット上に築く予定であった。
 数々のアニメ作品のなかで先鋭的な映像を実現してきたアニメスタジオSTUDIO 4℃が、デザインを手がけることで大きな注目を浴びていた。「東京0区」のプロモーションサイトでは既に、森本晃司さん、田中達之さんによるイメージも公開されている。

 今回の再検討の理由としてSBI Beyondは、国内外の仮想世界サービス市場の急激な落ち込み、2007年以降PCサイトの利用時間が減少し携帯サイトへの移行が進んでいることを挙げている。
 さらに、これまで交渉を進めてきたドッペルベンガーの技術では、Beyond側で考える仮想空間構築が困難であることが判明したためとしている。

 昨今の仮想世界ビジネスブームの沈静化と技術的な問題が、「東京0区」のビジネスモデルに大きな影響を与えたようだ。
 しかし、本格的な事業展開する前での大きな決定は、英断と言えるかもしれない。今後はモバイル対応も含めた全く新しいビジネスモデルが検討されることになりそうだ。

東京0区 http://www.tokyozeroku.com/

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STUDIO4℃ SBIグループと金融特化のネット仮想世界を構築

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2008.07.30
インターネット ]
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 ポップカルチャー文化の情報発信地として注目を集める秋葉原を、海外に紹介するウェブサイト「AKIBA Today」が7月30日にオープンした。
 「AKIBA Today」は、秋葉原情報に定評のある「アキバ経済新聞」との連携により、秋葉原情報の完全英語化を行い、日本文化と世界をつなぐことを目指す。サイトではニュースや特集、ショップリスト、コラムなど、秋葉原を中心とした日本のオタク文化の動向や秋葉原の街の情報を毎日配信する。

 「アキバ経済新聞」の共同運営者でウェブサイト関連事業を手がけるマーキュリーシスコムとデジタルハリウッド・エンタテインメントが共同でサイトを運営する。
 マーキュリーシスコムによれば、オタク文化の中心であるアキバは日本文化の発信地として世界的に注目されており、海外からの観光客誘致にも大きな力を発揮している。そこで、アキバの状況を毎日発信する英語版アキバ情報サイトを立ち上げたとしている。
 今年度中にウェブサイトのアクセスで、月間500万ページビューを目指す。また、官公庁はじめとする各種アライアンス先との提携を目指し、コンテンツ強化を行う。

 今年に入り、秋葉原に関するポップカルチャー情報を英語で発信するサイトのオープンが相次いでいる。老舗の「アキバBlog」の英語版や「Akibanana」といったサイトである。また、アニメやマンガ以外でも日本のポップカルチャーを英語で紹介するサイトの開設や企画が相次いでいる。
 こうした背景には、日本の最新のポップカルチャー情報を知りたい海外のファンのニーズに応えることや、サイトの運営を通じて海外のファンをネットショップの顧客にする狙いがあるとみられる。

 一方で、これに加えて国の知的財産戦略も、こうした動きに影響を与えているとみられる。2008年に内閣府が設置する知的財産戦略本部がまとめた「知的財産推進計画2008」では、日本のコンテンツ情報に加えて、ポップカルチャー文化の情報発信の強化が掲げられている。その主要な手段としてウェブサイトの活用を挙げる。
 また、海外における日本のポップカルチャーの人気を、海外からの観光客誘致、そして地域観光振興につなげることにも言及している。英語向けのポップカルチャー情報サイトの中には、こうした動きを見据えたものもあると考えられる。
 特に秋葉原は、アニメ・マンガ・ゲーム文化、観光地、IT・情報発信などが交錯しており、国の狙いにはうってつけとなっている。秋葉原発のポップカルチャー情報の発信は、今後も盛り上がりそうだ。

AKIBA Today   http://www.akibatoday.com/

アキバ経済新聞  http://akiba.keizai.biz/
デジタルハリウッド・エンタテインメント  http://www.digital-hollywood.com/
OTAKU2 http://www.otaku2.com/

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2008.07.16
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 米国のマンガ・アニメ企業であるVIZメディアは、7月15日から米国iTunes ストアを通じて日本のテレビアニメ作品のダウンロード販売を開始した。
 今回販売を開始したのは、『NARUTO』と『BLEACH』、『DEATH NOTE』の3作品である。いずれも米国ではテレビ放映されているほか、原作マンガも発売され人気が高い。『NARUTO』はテレビ放映版とは異なるノーカットの日本のオリジナルバージョンで英語の吹替えがつく。

 いずれの作品もVIZメディアで最も人気があるだけでなく、アニメ番組全体のなかでも人気が高い。既にテレビアニメの販売を始めて久しいiTunes ストアだが、コンテンツ提供のハードルは高いことからこれまではアニメのラインナップは必ずしも多くなかった。
 しかし、アニメは海外でもネット上で人気の高いコンテンツとなっている。今回の大型タイトルの導入で、iTunes ストアを利用するアニメファンの拡大が期待出来る。

 一方、VIZメディアにとっても今回の販売開始は大きな意味がある。同社はこれまでにも他のコンテンツ配信サイトDirect2Driveなどでアニメのダウンロード販売を行っている。しかし、Direct2Driveなどは、マニア層の利用が多い。
 コンテンツ配信で大きな影響力を持つiTunes ストアでの販売は、よりも幅広い利用者の獲得を目指すVIZメディアにとって相応しいものとなる。そして、より広いユーザーへのアプローチで、ダウンロード販売ビジネスの拡大も可能になる。

VIZメディア http://www.viz.com/
iTunes ストア(米国) http://www.apple.com/itunes/store/

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 ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ(SCEA)は、7月15日に米国ロサンゼルスで開催されたPlayStation E3記者会見で、映画やテレビ番組をPLAYSTATION Storeで配信する新サービスPLAYSTATION Networkを発表した。発表同日夜に、サービスがスタートした。 
 これはPLAYSTATION StoreからPS3とPSPに向けて、映画やテレビ番組をフルバージョン配信するものである。PS3とPSPの利用者はインターネットを通じて、映像作品をレンタル、または購入が出来る。これは同種のサービスで先行するXbox360に対抗するものとなる。

 映像コンテンツを提供する企業には、ソニー・ピクチャーズのほかに20世紀フォックス、ライオンズゲート、MGMスタジオ、パラマウントピクチャーズ、ワーナー・ブラザーズ、ウォルトディズニーなどが含まれる。既に300本の映画と1200話のテレビ番組が用意されている。
 このなかには『ロッキー』や『クローバーフィールド』、『スパイダーマン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』などの人気作品が含まれている。PLAYSTATION Storeは、新しいコンテンツ配信サービスとして話題を呼びそうだ。

 こうした映像配信サービスのなかでも特に注目を浴びそうなのが、日本の新作アニメ『亡念のザムド』である。『亡念のザムド』は日本未公開の新作アニメである。PLAYSTATION Storeが既存のコンテンツだけでなく、オリジナルコンテンツの配信にも力を入れていく意欲を示している。
 SCEAによれば作品は、日本のソニー・コンピュータエンタテインメントが企画する新作アニメで、オリジナル作品として今後、配信予定である。

 日本では既に『亡念のザムド』について、人気アニメスタジオであるボンズがオリジナル作品として制作中とたびたび報道されている。スタジオジブリ出身の宮地昌幸氏が監督、キャラクターデザインを倉島亜由美さんが行う。ザムドとよばれる化け物に変身してしまう運命になった少年と少年に関わる少女の物語とされている。
 これまで公開時期や公開方法は明らかにされて来なかった。しかし、ソニー・コンピュータエンタテインメント企画となれば、このPLAYSTATION Storeが初出になる可能性が高いとみられる。
 また、このPLAYSTATION Storeでの映画、テレビ番組の配信サービスは、現在は米国でしか展開していないため、『亡念のザムド』の海外配信が日本公開に先行する可能性もありそうだ。日本アニメの世界同時公開の必要性が指摘されるなかでの革新的な試みとして注目を浴びそうだ。

ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ(SCEA)
 http://www.us.playstation.com/
PLAYSTATION Store(米国) http://www.us.playstation.com/PS3/Network
亡念のザムド 公式サイト http://www.xamdou.com/

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2008.07.09
インターネット ]
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 7月9日より松竹が、動画投稿サイトYouTubeに同社の公式チャンネルとなる「松竹チャンネル」をオープンした。
 「松竹チャンネル」は開設後の配信第1弾として、7月12日公開予定の映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の予告編の配信を行う。

 松竹は今回の配信をきっかけに、今後は劇場作品だけでなく、DVD作品やネット向け作品の関連映像の配信も行うとしている。自社の映像作品のプロモーションとして、積極的に活用していく方針である。 
 今後は、松竹が製作に加わるアニメ作品のプロモーション映像の配信も期待出来そうだ。

 松竹は大手映画会社の一角だが、大手映画会社では角川映画を保有する角川グループが既にYouTubeと提携し公式チャンネルを設けている。松竹の公式チャンネル開設はそれに次ぐものとなる。
 海外では大手メディアや映画会社がネット企業と提携し、コンテンツを提供するケースは少なくない。しかし、日本ではこれまで映画会社やテレビ局では、自社サイト以外にコンテンツを出すことをためらうケースが多かった。老舗の映画会社松竹が、最も先端的なウェブ企業YouTubeに公式サイトを設立することは、こうした状況が変わりつつあることを示している。

 松竹は公式サイトの開設と合わせて、YouTubeの親会社であるグーグルが開発する動画識別技術を用いたその技術の有用性の検証にも参加することも決定している。また、インターネット上の違法動画アップロードの問題解決に引き続き取り組むとしている。
 YouTubeで動画配信サイトの有効性を試しながら、さらに違法動画の問題に対応する戦略を取ることになる。

松竹チャンネル http://jp.youtube.com/SHOCHIKUch

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 http://www.gegege.jp/
松竹 http://www.shochiku.co.jp/

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2008.07.03
インターネット ]
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 有限責任事業組合アンパンマンデジタルLLPは、7月1日に「それいけ!アンパンマン」をテーマにした総合ポータルサイト「アンパンマンポータルサイト」をオープンした。
 「アンパンマンポータルサイト」は、「それいけ!アンパンマン」に関する全ての情報を集めたサイトとなる。情報の一元化で利便性がアップし、今後ファンからの利用も増えそうだ。アンパンマンデジタルLLPでは、多くのアンパンマンファンに対して、満足度の高いサービス・情報を提供するとしている。

 また、ポータルサイトでは、現在のキャラクター、番組情報に加えて、将来的には、バーチャルミュージアムや動画配信、eコマースといったより幅広いコンテンツの展開を行う。
 情報配信に留まらないエンタテイメントの提供、そしてビジネス展開を念頭に置いていると考えても良いだろう。

 有限責任事業組合アンパンマンデジタルLLPは、今年6月にアンパンの原作を出版するフレーベル館とアニメを制作するトムス・エンタテインメント、アニメ放送を行う日本テレビ放送網の共同出資で設立された。
 LLPの目的は、アンパンマンに関するデジタルコンテンツ事業の集約である。今回のポータルサイトの開設はこの第1弾となる。既に今回のウェブポータルの開設に合わせて、6月23日からはモバイル版の公式ケータイサイトも順次リニューアルを行っている。

 これまでアニメ作品のウェブ公式サイトは、作品の関連企業が個別に開設することが多かった。このためマンガ原作の公式サイト、放映局の公式サイト、制作会社の公式サイトといった具合に複数のサイトが立ち並び、利用者にとって分かり難いかたちになることがあった。
 今回の試みは、キャラクターに関連する主要な企業がLLPのかたちで協力し、中心となる統合ポータルサイトを開設することで、利用者に分かり易くなる。さらにファンのアクセスを集中させることで、今後のビジネス展開も有利に進めることが可能になる。

アンパンマンポータルサイト http://anpanman.jp

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「アンパンマン」デジタル事業 日テレ、トムス、フレーベル館LLP設立

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2008.06.19
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 9月4日から9日までオーストリアのリンツで開催されるアルスエレクトロニカの各受賞作品が発表された。このなかのデジタルコミニティ部門の栄誉賞Honoray Mentions賞を日本の動画共有サイトニコニコ動画が受賞した。
 インターネット分野で革新的なサービスの発明が少ないとされる日本の企業のなかで、独自のインタラクティブ型のコミュニケーョンツールとして「ニコニコ動画」が国際的に評価されたかたちである。

 アルスエレクトロニカは、ヨーロッパ最大級のメディアアートの祭典で、最も歴史ある芸術祭としても知られている。1979年の開催以来、今回で30回目を迎える。
 イベントの特徴はメディアアートを主な領域としていることである。常に最先端のアートを追っており、近年はデジタルアートの占める割合が高まっている。

 こうした特徴もあり、デジタルアートの盛んな日本の作品が各賞を受賞する例は少なくない。過去にはアニメーション分野からは、吉浦康裕氏の『キクマナ』や粟津順氏の『惑星大怪獣ネガドン』などが受賞している。
 今回は「ニコニコ動画」のほかにも、コンピューターアニメーション・フィルム・特撮部門の優秀賞のに木村卓氏の『KUDAN』が選ばれた。木村氏はリンクス・デジワークスに所属するアートディレクターで、最近ではTBSの「NEWS23」のオープニングムービーなどを手がけるなどで活躍している。
【真狩祐志】

ARS Electronica http://www.aec.at/
ニコニコ動画(SP1) http://www.nicovideo.jp/

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2008.06.09
インターネット ]
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 インターネットでコンテンツ配信事業を行うBitTorrentは、6月9日から6月13日まで、角川映画と角川書店、GDHの3社の映像コンテンツをインターネット上で無料配信する。
 これは6月9日から国内で開催されているネット関連のビジネストレードショーIMC Tokyo 2008/Interop Tokyo 2008に合わせたものである。BitTorrentの日本でのサービスは今年4月に始まったばかりだが、同社の展開するBitTorrent DNAとP2P型のコンテンツ配信システムの優位性をアピールする目的である。同社はBitTorrent DNAは、高画質の映像を効率的に安全に配信出来るシステムだとしている。

 今回配信されるのは、角川映画から映画3作品、角川書店からは『ムシウタ』第1話、『護くんに女神の祝福を!』第1話のアニメ2作品である。また、GDHはテレビアニメ『ロミオ×ジュリエット』の全24話を配信する。さらに10作品程度の予告編の配信も行っている。
 全ての視聴は無料だが、利用は国内のインターネットユーザーのみに限られている。BitTorrentは一般的にはファイル交換ソフトとして知られているが、今回はBitTorrent DNAを利用したストリーミング配信となる。

 BitTorrentはもともと、インターネット上で利用されるファイル交換ソフトの開発企業として知られている。このソフトは、著作権者に未許諾の違法な動画ファイルアップロードに利用されることが多い。また、そうしてアップロードされたファイルをダウンロードする際にも利用される。
 海外で広く利用されるファイル交換ソフトのなかでも、最も広く普及したもののひとつである。海外のアニメファンの間でも、利用者の数は多い。

 しかし、同社は近年はソフト開発から合法的なコンテンツ配信へ事業の転身を図っている。もともとBitTorrentが世界的に広く普及したのは、ソフトの使い易さが大きな理由となっている。
 そうした技術力がBitTorrent DNAの配信ビジネスにも活かされている。また、既に多くのインターネット利用者がBitTorrentのソフトを所有していることも同社の強みとなっている。

 日本では、こうした技術力と将来性に目をつけた角川グループやインプレスホールデイングスが、BitTorrentの日本法人BitTorrent株式会社に出資を行っている。角川グループはインターネット配信の将来性と、その新興企業の利用に熱心な会社でBitTorrentへの出資もその一環とみられる。
 今回は、人気作品を多数用意することで、日本では普及の遅れているBitTorrentの普及を目指していると考えていいだろう。現在、角川グループはネットの動画配信ではYouTubeとの協業が目立つが、将来的には自社の出資するBitTorrentも大きな柱になりそうだ。

BitTorrent株式会社 http://www.bittorrent.co.jp/
角川映画 http://www.kadokawa-pictures.co.jp/
角川書店 http://www.kadokawa.co.jp/
GDH  http://www.gdh.co.jp/

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2008.06.04
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 2008年6月4日、円谷プロダクションは動画共有サイトのYoutubeに『ウルトラチャンネル@YouTube』を開設し、動画の無料配信を開始した。
 配信第1弾は『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『ボーンフリー』、『ミラーマン』、『快獣ブースカ』の各作品の第1話と、『ウルトラファイト』 より10篇、このほかオリジナルショートアニメ 『フラッシュ・デ・ブースカ』 、『ダダダ・モンスターパーティー』など21篇を配信する。

 このほか、円谷プロの動画ニュースや新作映画の宣伝、イベント関連ムービー、円谷オンラインショップの新製品や、関連グッズなどの紹介も行う。
 また、今後は第2弾、第3弾の配信も順次行っていくとしている。歴史的名作からDVD化されていないカルトな作品までネットから新しいファンの拡大を目指す。

 Youtubeは開設してしばらくの間、違法配信動画が横行しコンテンツホルダーとは対立関係にあったが、昨年、角川書店やGDHなどが公式チャンネルを開設した。
 また、2008年になり違法動画配信を確認する指紋認証システムが導入されると、違法性から慎重な態度を示していた各コンテンツホルダーが、続々と公式チャンネルを開設した。特にNHKが昨週に公式チャンネルを開設したことは関係者を驚かせた。

 円谷プロダクションは2007年10月に経営悪化を受けて、創業者一族から総合映像企業のTYOグループに株式の第三者割当を行い、グループ入りしている。
 さらに2008年1月、バンダイが円谷プロダクションの株式の1/3強をTYOグループから購入したため、現在バンダイの関連会社でもある。

 円谷プロダクションは45年の歴史を持ち、今回挙がった多くのクラシックタイトルを含め国内有数のコンテンツホルダーである。これらの財産をどのようにプロモーションし、企業価値を高めていくのか、注目が集まる。

ウルトラチャンネル@YouTube http://jp.youtube.com/tsuburaya
円谷プロダクション http://www.m-78.jp/

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2008.05.26
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 3Dバーチャルコミュニティ「meet-me」を運営する株式会社ココアは、新たにバップとフォアキャスト・コミュニケーションズが株主に加わったと発表した。
 バップは日本テレビ系の映像パッケージ事業会社で、『DEATH NOTE』などの作品を手がけている。一方、フォアキャスト・コミュニケーションズも日本テレビ系で、インターネットやモバイルなどのコンテンツ配信事業を主要事業としている。ココアが両社を割当先にする第三者割当増資を行うが、具体的な金額は公表されていない。

 今回の資本提携によりココアは、両社が持つコンテンツプロバイダーとしての経験が生かされるとしている。さらに日本テレビグループの媒体と「meet-me」とのクロスメディア展開を目指す。
 ココアには既に放送局ではフジテレビも出資をしているが、両社の参加によって今後は日本テレビグループの持つコンテンツの活用の可能性も出てきた。

 「meet-me」は、複数の大規模な3D仮想空間プロジェクトが進む中、そのプランの大きさと参加企業メンバーの充実度において際立った存在となっている。
 「meet-me」の特徴は、カーナビと同様のデジタル地図をもとに東京の街をインターネット再現すること、そして現実に近い感覚を提供することである。さらにユーザーが受身であっても心地よく過ごせる仕掛けを提供するとしている。

 これまでのココアへの出資会社には、先のフジテレビ、バップ、フォアキャスト・コミュニケーションズのほかIT企業、商社、新聞社、金融機関などの名前が並ぶ。
 また、ゲームソフトのフロム・ソフトウェア、スクウェア・エニックスも出資をしている。さらにコンテンツパートナーとして、アニメスタジオのプロダクション I.Gとぴえろも参加する。4月17日には、押井守氏が監修を務めたトヨタによる未来都市「TOYOTA METAPOLIS」もオープンしている。

 昨年は、メディアを中心に米国発の3D仮想空間セカンドライフの大規模なプロモーションが続いた。しかし、そうした試みにも関わらずセカンドライフをはじめとする3D仮想空間のビジネスは、大きな成功を収めることは出来なかった。
 そうした一時のブームが過ぎたいま、あらためて本来のユーザーのニーズに基づいた3D仮想空間のビジネスが求められているかもしれない。そうしたなかで日本ならでのコンテンツを揃えることが出来る「meet-me」の今後に注目が集まる。

「meet-me」 http://www.meet-me.jp/
ココア http://www.co-core.com/

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2008.04.26
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 2008年4月23日、人気テレビアニメシリーズ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』第5話の未放映予告編の静止画像が、インターネットに流出し無断で公開された。
 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の未放映の映像が、インターネットに流出するのは、4月15日の第3話の動画映像に続くものである。この際には3話の未放映像の一部が、インターネット配信会社の操作ミスにより動画共有サイトにアップロードされた。

 今回の映像の流出は、NECビッグローブが作品公開のため準備していた予告映像に、外部からアクセスを受け場面カットの静止画像がコピーされたためと見られている。NECビッグローブは、準備画像を用意していたサイトはある操作をすることで外部からアクセス可能な状態にあったとしている。この結果、一部のユーザにより対象映像が閲覧された。
 流出した画像場面は、「BIGLOBEストリーム」で4月28日公開予定、本編5月4日にテレビ放送予定になっている。

 今回は操作ミスでなく、コンテンツ管理状況の不備が問題と見られる。しかし、いずれもインターネット配信事業者の過失の面が大きく、急成長する動画配信サイトの運営体制や管理体制が事業の成長に追いついていない様子が伺われる。
 今回の事件に対してNECビッグローブは、「BIGLOBEストリーム」サイト上で事件の経緯とお詫びを掲載している。BIGLOBEは、今後は、コンテンツ管理に関し二重三重に強化を図り、二度と同じようなことが起きないように注意を行うとしている。
 また『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の公式サイトでも、詳しい原因を調査中として、毎日放送、サンライズ、コードギアス製作委員会の名前で説明が行われている。

 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』は、昨年春まで放映されていたヒットアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編である。ブリタニア帝国に占領されエリア11と呼ばれる日本を舞台にするSFロボットアクションである。先読みの出来ない展開が魅力のひとつになっている。
 人気作品ということで、今回も放映前からファンの高い関心を集めていた。そうしたファンの関心の高さと人気も、今回の事件の背景にありそうだ。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 - BIGLOBE特設サイト
http://anime.biglobe.ne.jp/geass/
コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト http://www.geass.jp/

当サイトの関連記事
「コードギアス」放映前番組の一部がネット流出
http://animeanime.jp/news/archives/2008/04/post_363.html

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2008.04.24
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 GDHは2008年4月25日より赤塚不二夫さん原作、フジオ・プロダクション製作のマンガ『へんな子ちゃん』をアニメ化し、Webで配信する。
 『へんな子ちゃん』は1991年1月~1994年8月に『週刊女性』で連載された、超能力を持った女の子が主人公の大人向けギャグマンガ。主人公の小学生「へんな子ちゃん」は見つめるだけで花を散らし、ネコを塀から落とし、クルマも爆破できる超能力者で、彼女に振り回される平凡な家族との暮らしを描く赤塚さんらしいセンスで描かれた作品である。
 赤塚さん原作作品の新シリーズのアニメ化は1971年の『天才バカボン』以来37年ぶり、5本目ということになる。

 今回のアニメは赤塚さんの直筆原稿をデジタル処理し、絵に動きをつけ、声や効果音を付ける“動くマンガ”のような形式になるという。監督はインディーズアニメ業界で有名な『コタツネコ』の青木純さんと井端義秀さん。アニメ制作はグループ会社ゴンゾロッソが行う。
 配信は4月25日(金)より「YouTube日本版」の公式チャンネル「GONZO DOGA」で隔週ごとに1話約3分、全6話を配信する。今回は英語と中国語の字幕付きで海外へも同時配信を行う。
 これを可能にしたのは、翻訳・配信を手がける株式会社フジヤマのサービスをベースにYouTubeが公開しているAPIを使用して行う。フジヤマは米国・韓国・中国・インドで動画と2次情報(音声・字幕等)を同期配信させる国際特許を取得している。

 GDHでは2008年4月からGONZOが制作したアニメ『ドルアーガの塔 the Aegis of URUK』に英語字幕を付け、日本での放送後まもなくYoutubeで無料配信を行っている。こちらは日本からアクセスすることはできない。
 これまでGDHグループではGONZOがアニメ制作し、ゴンゾロッソはオンラインゲームの担当とはっきり区分けてされていたが、今回のような小回りのきく企画ではゴンゾロッソもアニメ制作を行う方針を明らかにした。
 GDHでは、こうした著名作家のアニメ化を手掛けることで、国内外の新たな獲得を目指し、Webサイトでの広告収入によるビジネスモデルを模索するとしている。

「GONZO DOGA」 http://jp.youtube.com/user/GONZODOGA
フジヤマ http://www.fujiyama1.com/

へんな子ちゃん
<スタッフ>
監督 : 青木 純、井端義秀
制作 : 株式会社ゴンゾロッソ
製作 : 株式会社GDH
音楽制作 : ポイントブランク、フューチャービジョンミュージック
公式HP : http://www.koredeiinoda.net/hennako.html

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2008.04.22
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 マンガ専門SNS「マンガ読もっ!」を運営するファンタジスタは、Web上でオリジナル同人マンガを配信する「月刊インディーズコミック」を創刊した。
 月刊インディーズコミックは、「マンガ読もっ!」の会員を中心に、同人作家の作品を掲載、紹介する。毎月同人作家などから掲載作品を募集し、編集部が選定した作品を集めて提供している。
 現在、web上には創刊号の4月号が掲載されており、以冬リ子さんの『Libra』、めずさんの『ワタシト先生』、海月さんの『SWORD -剣-』ほか4コママンガの全5本が掲載されている。また、同サイトでは現在、表紙及び掲載作品の募集を行っている。

 この「月刊インディーズコミック」は、ページをめくる感じを演出したFLASHビュアー「mixPaper」で閲覧する形式を採用している。パラパラとページをめくる感じを演出出来るのが理由である。しかし、FLASHビュアーにはブラウザにキャッシュが残ってしまう問題がある。これを利用すると違法コピーや二次利用も可能になる。
 そこでファンタジスタでは、今回、不正な二次利用や不法コピーにから作品と作家を保護するために「月刊インディーズコミック」で、アイドックの新技術「KeyringFLASH」を利用する。

 「KeyringFLASH」は、素材ファイルを完全暗号化することで著作権を管理している本格的なDRMである。FLASHビュアーの仕組みに依存しないため、既存のFLASHビュアーを変更することなく、手軽に導入できるのが特徴である。
 ファンタジスタは同人漫画家の育成・そのための環境整備」を企業コンセプトとしており、立場の弱い同人漫画家の権利保護をしながら、作品を流通させることができる仕組みを目指している。KeyringFLASH」は、そうしたニーズを満たすものとなっている。

月刊インディーズコミック http://mic.mangayomo.com/

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2008.04.02
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 大手出版社の講談社は、4月1日に、これまで個別に展開してきた同社16誌のマンガ雑誌の公式サイトを統合した新サイト「講談社コミックプラス」β版をプレオープンした。
 新サイトは16誌のサイトを統合するだけでなく、それぞれの雑誌を縦断した作品の検索機能、作品の試し読みを提供する。情報提供される作品数は10000冊にも及ぶ。さらに参加型のコミュニティ機能も提供する。

 サイトに登録すると、試し読みできる作品のページ数が大幅に増加し、またユーザー投票や応援メッセージなどの様々な企画への参加が可能になる。読者参加型コミックポータルサイトという位置づけである。
 これまでにもインターネットには、マンガを中心としたポータルサイトは幾つかある。しかし、大手出版社がこうしたサイトを自ら運営するのは珍しいケースとなる。

 出版社が自ら運営を行うことで、豊富で魅力的な自社コンテンツが利用出来ることは大きな強みとなるだろう。一方で、ライバルとなる他社コンテンツは扱い難い。この点は、どの出版社の作品でも取り上げられることの出来る非出版社系のポータルサイトに強みがある。
 今後は、こうした強みを生かすことで、どれだけの数のユーザーが獲得出来るが注目される。講談社はサイト開設1年間で50万人の会員獲得を目指すとしている。
 そのうえで将来的には、サイト上でのデジタルコミックの販売サービス、新作のネット先行発表などを行うことを目指す。「講談社コミックプラス」のグランドオープンは、5月中旬を予定している。

 また、今回特徴的なのは、サイトが単なる情報発信、マンガファンのコミュニティ機能だけでなく、自社コミックのマーケティングにもフィードバックする点である。
 ひとつは、単行本の読者をコミック雑誌へ誘導する試みである。講談社は近年、雑誌を講読せずに気に入った単行本のみを買う読者が増えてきているとしている。
 コミックプラスでは、読者が新しい作品に出会うだけでなく、読者が好きな作品が掲載されているマンガ雑誌の情報を提供する。人気雑誌から、雑誌購読に向けたアプローチとなる。これまでの雑誌から単行本といった流れの逆を生み出す試みと言えるだろう。

講談社コミックプラスβ版 http://kc.kodansha.co.jp

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2008.03.24
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 日本テレビの映像パッケージ事業会社バップとインターネット事業会社フォアキャスト・コミュニケーションズは、ネットを利用したオンデマンド事業を手がける有限責任組合(LLP)を設立する。
 このLLP有限責任組合V.F.パトナーズ(仮称)は、バップが持つ映像パッケージ分野のノウハウとフォアキャストの持つインターネット分野のノウハウを結びつける。会社は4月1日設立予定、バップが1億5000万円、フォアキャストが1億5000万円ずつ出資する。
 LLPはコンテンツ配信事業者にネット配信のライセンスを供与し、動画配信ビジネスと放送外収入の拡大を目指す。

 配信する作品は日本テレビの出資するアニメや、バップが保有するコンテンツとなる。第1弾の作品には、同社が力を入れるこの春の新作大型TVアニメ『RD 潜脳調査室』が選ばれた。
 『RD 潜脳調査室』は、『攻殻機動隊』などの作品で人気の高い士郎正宗さんとクオリティの高い作品を得意とするプロダクション I.Gとが原作となる作品である。4月8日夜24時59分から放映開始されるが、放映終了の翌日の正午からPCと携帯に向けて配信を開始する。
 PC向けが無料配信のGyaO、会員制のShowtime、モバイルがモバイルGyaOである。さらにテレビ向けの定額配信のギャオネクストが加わり、いずれもUSENグループとなる。

 動画配信の中でも利用者が多いアニメ作品、そして日本テレビの目玉番組を最初の作品に持ってくることで、事業に一気にはずみをつける狙いのようだ。
 『RD 潜脳調査室』は、日本テレビとNTTドコモが出資するコンテンツファンド D.N.ドリームパートナーズの投資作品でもある。D.N.ドリームパートナーズは、一昨年から昨年にかけてテレビ放映された『DEATH NOTE』にも投資しており、アニメ分野でも成果を築いている。自社の投資作品のマルチ展開のひとつとして、ネット事業も組み込む構えである。

 インターネットの配信事業の拡大、地上波デジタル放送の普及が目指される中、地上波放送事業の今後の見通しは不透明である。
 そうしたなかで、地上波局が自らこうした事業に積極的に取り組むケースは今後も増えそうだ。

バップ http://www.vap.co.jp/
フォアキャスト・コミュニケーションズ http://www.4cast.co.jp/

RD 潜脳調査室 公式サイト http://www.ntv.co.jp/RD/

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2008.03.11
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 角川書店は、これまで運営してきたふたつのアニメ関連サイト「Web-Newtype」と「アニメNewtypeチャンネル」を統合した新しいアニメポータルサイト「アニメNewtypeチャンネル」を3月10日に開始した。
 Web-Newtypeはサイトの開設が2000年、アニメ雑誌ニュータイプのインターネット版としてアニメの最新情報を配信してきた老舗のアニメ情報サイトである。また、旧アニメNewtypeチャンネルは2007年にオープン、映像配信サイトとして人気番組の動画配信を行ってきた。

 今回、このふたつを統合することで、ひとつのサイトでアニメ情報とアニメ本編を同時に楽しめるサイトが誕生する。Web-Newtypeのほうがサイトとしての歴史は長いが、サイトの名称は動画配信サイトのアニメNewtypeチャンネルが引き継がれる。
 アニメNewtypeチャンネルのアニメ番組が観ることの出来るサイトという特徴が全面に押し出されるかたちとなる。同時に、角川書店の動画コンテンツの重視を感じさせる。

 角川書店はこれまでWeb-Newtypeで提供していたテキストと写真などのニュース機能と、アニメNewtypeチャンネルにて配信していた動画ニュースを一度に閲覧できることで、量・質ともに高いアニメ関連ニュースを提供出来るとしている。
 また今回アニメNewtypeチャンネルリニューアル記念として、月刊ニュータイプの連動企画開催や人気アニメ『らき☆すた』の先行番組配信を行う。『らき☆すた』の先行配信は4月8日から行われる。

 紙媒体で情報を提供するアニメ雑誌は、豊富な情報量やカラーグラビアなどで魅力を発揮し、高い人気を誇っている。しかし、アニメを紹介するには、実際の動画を紹介することがより効果的な方法であることは確かである。アニメNewtypeチャンネルは雑誌と違った魅力でアニメファンを惹きつけそうだ。
 アニメNewtypeチャンネルのアニメ情報の配信は、印刷工程が必要なため情報が常に遅れ気味という雑誌の欠点を補うかたちとなる。
 またこうした大規模なサイトの運営で気になるサイトの収益は、サイトで展開される物品販売と有料動画の配信は主要なものとなるようだ。

アニメNewtypeチャンネル http://anime.webnt.jp/

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2008.01.18
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 ウォルト・ディズニーグループのインターネットの入り口ディズニー公式サイトが、12月20日に全面リニューアルを行った。
 新しい公式サイトはユーザーの利便性を第一に考えながらデザインを刷新し、幅広いエンタテイメントコンテンツを提供する。さらにこれまでの公式サイトのドメイン名も「Disney.co.jp」が、「Disney.jp」に変更されている。

 ディズニーグループは、アニメーションを筆頭に様々な映画やDVD、テレビ放映、テーマパークなどを提供する総合的なエンタテインメントグループだ。
 新しい公式サイトでは、豊富なコンテンツと連動して、およそ150の動画、110のゲーム、毎月400を超える新しいコンテンツを提供する。主なコンテンツのほとんどは無料で提供される。 
 ウォルト・ディズニー・ジャパンは、これらは広告料収入により維持していく予定としている。また、有料コンテンツについては、月額制とコンテンツ課金方式のいずれかで利用できる。

 米国のディズニーサイトDisney.comも、2007年2月に日本と同様にサイトの全面リニューアルを行っている。サイトリニューアル後は、サイトへのトラフィック数の記録を塗り替え、ウェブ関係の様々な賞に輝いた。
 ウォルト・ディズニー・ジャパンは、日本でも今回のDisney.jpのリニューアルの成果に大きな期待をしている。

 従来、企業サイトや放送局、映画会社などメディアの公式サイトは、企業の広報や自社コンテンツの宣伝の色彩が強かった。しかし、今回のディズニー公式サイトのリニューアルでは、公式サイト自体を新しいメディアとして展開する様子が伺える。
 豊富で魅力あるコンテンツで広告の取れるサイトを目指している。さらに有料コンテンツへのナビゲーションとなって、収益性が重視されている。

 こうした展開は、ディズニーという誰もが知っているブランド力に負うところも大きい。しかし、日本でもテレビ局や映画会社、アニメ制作会社の公式ページは、国内でも有数のアクセス数を誇るところも多い。
 今後は、ディズニー以外の国内のメディアの公式サイトでもこうした動きが現れるのでないだろうか。

ディズニー公式サイト http://home.disney.co.jp/

         Dtop.jpg
           (c)Disney

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2007.12.20
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 この春からテレビ放映をされ高い人気を呼んだロボットアニメ『天元突破グレンラガン』が、12月19日から米国とカナダで1話から3話の無料のオンライン配信を開始した。
 米国の大手アニメ流通会社ADVの子会社アニメネットワークの新しいブロードバンドサービス・プロジェクトである。『グレンラガン』は、これまで北米ではテレビ放映もDVDの発売もされておらず、オンライ配信が初の北米リリースになる。
 
 アニメネットワークは、『天元突破グレンラガン』に英語字幕をつけインターネットを通じてストリーミング形式での配信を行う。
 番組は無料になる代わりに、前半部分を視聴した後に企業広告が入り、広告を視聴後でなければ後半部分を視聴出来ない仕組みとなる。アニメネットワークは、企業広告から収益を得ることを目指す。

[情報元]アニメニューズネットワーク(Anime News Network)

ADヴィジョン http://www.advfilms.com/
アニメネットワーク http://www.theanimenetwork.com/

天元突破グレンラガン公式サイト(日本)
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/gurrenlagann/

[天元突破グレンラガン米国オンライン配信の記事の一部訂正お知らせ]

 12月20日に掲載しました『天元突破グレンラガン』北米で広告付きオンライン配信開始」の記事に関して記事の内容を一部訂正させていただきました。
 当初の20日の記事では、米国のアニメ流通会社ADVフィルムは、『天元突破グレンラガン』の全話をオンラインで無料配信を行うとしていました。しかし、これはADVフィルムにより第1話から第3話までの無料配信に訂正されました。事実に基づき12月20日の記事の内容を一部訂正させていただきました。

放映話数の変更は、ADVフィルムによれば同社の誤解によるもので、今後は全話の配信を出来るように努力するとしている。

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2007.12.13
インターネット ]
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 世界的に問題となっているインターネット上で行われる違法なアニメ番組のファイル交換は、BitTorrent経由だけで1週間で600万話に達することが明らかになった。
 これは米国のポップカルチャー情報サイトのICv2が、セントラルパーク・メディアのジョン・オダネル社長の発言として伝えている。
 
 報道によれば、オダネル社長はオンライン調査会社のメディアディフェンダー(Media Defender)に依頼して、この調査を行った。それによりインターネットで最もメジャーなBitTorrentを経由したアニメ番組のファイル交換は、1週間だけで600万話にのぼることが判明した。
 この調査結果はBitTorrent経由のファイルのみとされており、ニューズグループやユースネット(Usenet)でのファイル交換は含まれていないとしている。ICv2はオダネル社長が、何の目的でこうした調査を行ったかについてはふれていない。

 海外ではインターネット上の違法なアニメ番組のファイル交換は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどで幅広く行われている。日本のテレビ放映直後にネット上にアップロードされるケースも多く、世界各地でアニメDVDの流通・販売業者の経営を圧迫しているとされる。
 しかし、その量と実態は、これまで本格的な調査をされたことがない。今回の調査結果は、週に600万話、月だと2400万話以上と予想通りの大きな数字となっている。
 このなかにはBitTorrent以外のソフトを利用したファイル交換や動画共有サイトでの視聴は含まれていないから、実際の視聴は今回の数字をさらに上回るとみられる。

 セントラルパーク・メディアは、米国のアニメ・マンガの中堅流通業者のひとつとして知られている。特にアニメ部門ではマニア向けの作品を得意としていたが、違法なアニメ番組のファイル交換に打撃を受けている。これは同社が得意とするマニア作品のファンが、特にファンサブに馴染んでいたためとみられる。
 同社は長い間、ファンフレンドリーな会社のひとつとされてきた。しかし、昨年来、新規の番組ライセンスの獲得を停止しており、事実上アニメDVD事業から撤退している。

ICv2 http://www.icv2.com/
Six Million Anime Downloads a Week 

セントラルパーク・メディアCentral Park Media
http://www.centralparkmedia.com/
メディアディフェンダー(Media Defender)
http://www.mediadefender.com/

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2007.12.12
インターネット ]
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 フラッシュアニメーションの『猫ラーメン』が、ピア・ツウ・ピアのシステムを利用したコンテンツ配信Vuzeを通して世界配信される。
 『猫ラーメン』は、「コミックブレイドMASAMUNE」に連載されたそにしけんじさんの人気4コママンガをフラッシュの短編アニメーションとして映像化した。ラーメン屋のおやじで猫である大将を中心に繰り広げるギャグアニメである。

 番組は全13話で構成され、日本ではショートアニメを集めたテレビ番組「ショートDEアニメ魂」のひとつとしてUHF局などで放映された。また、Yahoo!やGyaOなどを通してインターネットでも配信されている。
 Vuzeは『猫ラーメン』に英語の字幕をつけ、広告つきで世界配信を行う。さらにフランス語、ドイツ語、スペイン語版の配信も計画している。

 Vuze(旧名Azureus)は、インターネットを利用したファイル交換型(P2P)のコンテンツ配信会社で、P2Pを利用したコンテンツ配信ではビットトレント社と並ぶ大手である。コンテンツの提供企業にはBBCなどの大手メディアのほか、既にアメリカのアニメ流通会社のメディア・ブラスターやアニメエイゴなどとコンテンツ配信で提携を行っている。
 Vuzeはサイト内でアニメを独立したカテゴリーとして分け、現在の作品のライナップには、『吸血姫美夕』や『メテールレジェンド』、『ボルトロン』など360タイトルが並んでいる。

 日本のアニメ作品は、合法、非合法も含めてインターネットのコンテンツ配信のなかで最も人気のあるカテゴリーである。今後、P2P型コンテンツ配信のビジネスで飛躍的な成長を目指すVuzeにとって、日本アニメのライナップを揃えることはユーザーに対して大きくアピールする。
 一方、コンテンツを提供する側からは、既に知名度が高く利用者の多いVuzeは、グローバルで作品やキャラクターの認知度をあげることが期待できる。
 現在、ネットの動画は配信では、アマチュアの映像を中心とした動画投稿サイトに人気が集中している。しかし、今後は既存のコンテンツ保有者の作品をまとめて配信するポータルサイトとして、Vuzeやビットトレントの成長も見逃せない動きとなるだろう。

猫ラーメン公式サイト http://www.neko-rahmen.com/
Vuze http://www.vuze.com/
 Vuze内の『猫ラーメン』のページ
 http://www.vuze.com/channel/anime/neko_rahmen

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2007.12.03
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 日本版の3Dバーチャルコミュニティ開発を目指す株式会社ココアは第三者割当てを行い、新たに伊藤忠商事、フジテレビジョン、みずほキャピタル、クオラス、イオン、スクウェア・エニックスが株主に加わったことを発表した。
 ココアは「セカンドライフ」などに代表される3Dバーチャルコミュニティの日本版「meet-me」の構築を目指して、今年6月にトランスコスモス、フロム・ソフトウェア、産業経済新聞社が合計1億円を出資して設立した。

 「meet-me」は、カーナービの技術を生かしたデジタル地図でネット上に仮想の東京を再現するとしている。身近な空間を再現することで、完全な虚構である「セカンドライフ」などと差別化を図る。
 本年12月にアルファ版が限定公開され、今後順次機能を拡張しながら、2008年春に正式版の一般公開を目指す。

 こうした本格的なオープンを前にしたあらたな資金調達と株主は、ココアの事業に大きな期待が持たれていることを示している。特に新たな株主に大手小売流通のイオンや、放送事業のフジテレビ、コンテンツ投資に積極的な伊藤忠などが含まれていることは今後の事業の方向性を示しているだろう。
 さらに既にオンラインゲームで大きな実績を持ち、ゲームソフトを中心に人気キャラクターを数多く抱えるスクウェア・エニックスの参加も注目される。

 ココアは今年6月の会社設立発表の際に、アニメ製作のぴえろとプロダクション I.Gの2社とコンテンツ提供のパートナーシップを結んだことでも話題を呼んでいる。その際にココアは、両社が開発したキャラクターやライセンスを保有するキャラクターを「meet-me」を登場させることで、魅力的な世界観を構築し、キャラクターを通じてリアルな世界と仮想世界を連動させるとしていた。
 「meet-me」が女性から子供までの参加を目指すとしても、これまでアニメやゲーム、マンガのファンがこうしたデジタル空間のトレンドを引っ張るケースは多かった。プロジェクトの成功には、こうしたコアな層へのアプローチが重要になるから、ぴえろやプロダクション I.G、スクウェア・エニックスの大きな役割が期待される。

 海外発の3Dバーチャルコミュニティは、日本ではやや失速気味である。しかし、現実空間とのシンクロ、日本が得意とするキャラクター開発との連動など、日本ならではのアイディアでこうしたプロジェクトが成功する可能性は小さくない。

株式会社ココア http://www.co-core.com/

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2007.11.27
インターネット ]
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 日本から日本のアニメ作品を直接海外にオンライン配信を行う新サービスが、11月26日に新たに立ち上がった。これは東京新宿に本社を構えるBOSTデジタルエンタテイメント株式会社が運営する「BOST TV」である。
 BOSTデジタルエンタテイメントによれば、BOST TVは、日本国内から世界に向けて直接アニメ番組の配信を行う。海外にニーズの高い作品のライセンスを買い付け、翻訳し、迅速に配信を行う。また無料配信と有料配信を組み合わせたビジネスモデルを取る。

 現在、インターネット上のアニメ番組では、作品の違法アップロードや違法ファイルの交換が大きな問題となっている。BOST TVは安価に日本アニメを配信することで、そうしたファンのニーズを取り込むことを目指しているようだ。
 また同社は代表取締役チャウチュン・ファン氏をはじめ多国籍なスタッフ陣となっており、国際的な展開に強みを発揮するかもしれない。

 これまで日本のアニメ番組配信ビジネスは、地域ごとのライセンスの問題があり、国内のみの配信となっている。予告編などのトレーラーなどが海外から見ることが出来る場合もあるが、今回は有料課金のビジネスモデルも含めて、日本から海外に直接アニメ番組をオンライン配信する初めてのケースである。
 BOST TVは、今回、ポニーキャニオンとミルキーカートゥーンと契約を行い、両社から作品の提供を受けている。現在は『ケータイ少女』、『半分の月がのぼる空』、『しにがみのバラッド』の無料配信を行っている。

 オンライン配信の拠点を日本に持つメリットのひとつは、アニメの権利保有者との交渉にスピードが発揮出来ることだろう。
 また、新しい作品の情報得て、確認し、直接交渉出来ることも、日本に拠点があることが有利働くに違いない。

 しかし、人気アニメ作品を海外に販売する際には、放映権やDVD化のためのビデオグラム権にインターネット送信の権利も合わせて販売されるケースがほとんどと考えられる。そうなるとBOST TVの買付け可能な作品の多くは、海外にライセンスが販売されないニッチな作品になる可能性が高い。
 それでも日本で製作されるアニメの半数以上は、海外販売されてないから作品数は多い。こうした埋もれた作品の収益化は、BOST TVの作品の目利きにかかっている。

BOST TV  http://bosttv.com/

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2007.11.17
インターネット ]
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 北米でアニメやマンガのビジネスを展開するVIZメディアは、11月15日からテレビアニメシリーズ『NARUTO』のダウンロード販売を開始した。この販売は、既に、『DEATH NOTE』や『Bleach』のダウンロード販売を行なっているコンテンツ販売サイトDirect2Driveを利用している。
 現在は、1話から25話までを各1.99ドル、52話セット(26話以降はアップされしだい)が99.95ドルで販売されている。

 『NARUTO』のDVDは北米では4話入り、19.98ドルで発売されている。またアマゾンドットコムの実売価格は、およそ15ドルである。
 これと較べるとDirect2Driveのダウンロードは、DVD販売価格の約半分になる。こうした価格は消費者にどう程度評価され、アピール出来るかは、今後の動向によってわかるだろう。
 ダウンロード販売が始まった直後の11月16日には、『NARUTO』52話セットは、早速Direct2Driveのアニメ部門人気1位に躍り出た。その後2位には『Bleach』第1シーズン、3位には『Death Note』全話セットがつけている。上位3つをVIZメディア提供する人気作品の番組セットで埋めたことになる。4位はDirect2Driveのアニメ部門上位常連となっている『アニメーション制作進行くろみちゃん』である。

 『NARUTO』は、これまでにもVIZメディアとカートゥーンネゥトワークが共同で運営するToonami Jetstreamで、期間や話数を限定しながらのストリーミング型のオンライン配信を行っている。今回の試みでは片方で無料のストリーミング配信を続けながら、もう一方で、有料のダウンロード配信を行うものになる。
 日本国内では、近年、アニメ番組のテレビ放映とインターネット上の無料配信、さらに有料配信を様々なかたちで組み合わせるビジネスが広がっている。
 北米でも『NARUTO』は現在テレビ放送も行っている。今回の動きは日本と同様にプロモーション効果やビジネス収益の確保を考えながら、様々なかたちでアニメのオンライン配信を行う動きが広がり始めているといえる。

「NARUTO」公式サイト(米国) http://naruto.viz.com/
VIZメディア http://www.viz.com/
Direct2Drive  http://www.direct2drive.com/
Toonami Jetstream  http://www.toonamijetstream.com/

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2007.11.01
インターネット ]
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 動画投稿サイトのニコニコ動画は11月1日から11日までの間、ニコニコ動画のユーザーに個性的な作品を応募して貰い、それを審査する国際ニコニコ映画祭の作品募集を開始した。
 ニコニコ動画によれば、作品の審査は審査員会が厳選なる選考でオモシロイ作品を選んでいくとしている。しかし、通常の映画祭とは違ってオタ芸から一発芸、ハプニング映像、シュール動画まで動画であれば何でもオッケーとしている。

 応募作品は1秒以上15分以内、著作権を侵害していないオリジナル作品という規定だけがある。映画祭は年間を通じて継続的に開催を行われるようで、年間を通じて最も優れた作品をニコニコグランプリとして表彰する。
 また、各作品をオミニバスにして劇場公開をするプランもあり、ネットを飛び出し大スクリーンも目指すことになる。

 今回の映画の審査委員には、2ちゃんねるの管理人ひろゆきさんのほか、ビジュアリストの手塚眞さん、さらにキングレコード取締役の大月俊倫さんもゲスト審査員として加わる。大月さんはキングレコードでアニメ関連のパッケージビジネスを統括している。
 ニコニコ動画にはアニメ関連の違法な動画投稿も多いだけに、アニメの映像販売の側から審査員が加わることは、同社のイメージアップにもなりそうだ。

 ニコニコ動画に対しては急激にユーザーの人気を獲得する一方で、違法な動画投稿が多数あることから権利問題から少なからぬ批判がある。そうしたなかで、10月にはニコニコ動画は投稿動画の権利保護強化を発表している。
 メディアとしてのパワーが拡大するなかで、今後は権利保有者と連携も図る方向と見られる。今回の国際ニコニコ映画祭にも、ニコニコ動画の活性化以外に、動画投稿サイトを通じて豊かな才能が生まれることをアピールし、他人のコンテンツで儲けるだけという批判をかわす狙いも込められているとみられる。

当サイトの関連記事
ニコニコ動画 投稿動画の権利保護強化を発表

国際ニコニコ映画祭 http://www.nicovideo.jp/static/festival/ 

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2007.10.30
インターネット ][ 米国 ]
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 米国のアニメ流通・配給会社のひとつであるマンガ・エンタテインメントは、10月26日にアニメ作品を中心とした独自のオンラインの番組配信サイト「Manga.com」を立ち上げた。
 サイトでは『攻殻機動隊』や『ルパン3世カリオストロの城』、『ストリートファイター』といった同社がライセンスを持つ人気作品をDVDとオンライン配信の両方の方法で購入できる。ラインアップは数百タイトルに及び、それぞれに作品情報が付加され、アニメ専門サイトならでは特色を活かしている。

 マンガ・エンタテインメントはカッティンエッジと呼ばれる先端志向のマニアなファンを顧客としており、その顧客の年齢は比較的高く、またインターネットなどのIT志向も高い。そのためこれまでもDirect2DriveやⅩ‐BOX LIVE、アマゾン・アンボックスBitTorrentなど複数のオンライン上のコンテンツ配信会社に作品を提供してきた。
 今回の「Manga.com」の立ち上げも、そうした経験の延長戦上にあると見られる。また、マンガ・エンタテインメントは今後もサイトの機能をさらに拡張していく予定である。

 アメリカではこのほかADヴィジョンが独自の有料オンライン配信サイトを保有しているほか、VIZメディアが広告収入をベースにする無料のオンライン番組配信サイトToonami Jetstreamなどを保有している。また、バンダイビジュアルUSAも、独自の配信サービスを企画中である。
 このほか多くのアニメ流通会社が様々な方法で、オンラインでアニメを見せる、売る試みを過去1、2年続けている。今回のマンガ・エンタテインメントの新サイトで、各社のオンライン戦略はほぼ出揃ったといえる。今後は、こうしたオンライン販売がどの程度収益化出来るかが問われることになるだろう。

マンガ・エンタテインメント http://www.manga.com/

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2007.10.27
インターネット ]
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 インターネットでのコンンテンツ配信、ソリューションサービスのJストリームは、10月25日にサイバーエリアリサーチと業務提携を行いコンテンツへアクセスするユーザーの位置情報を識別しアクセス制限を行うサービスを開始した。
 これはアニメや映画、スポーツ、イベントなど特定地域の権利のみを保有しているコンテンツホルダーのインターネット配信をサポートするものである。国内と海外からのアクセスを識別して、地域ごとのアクセス制限を容易にする。

 提供サービスには単純に国内と国外のアクセスを識別する国内外判別サービスのほか、国内のアクセス地域を識別する都道府県判別サービス、国や地域のアクセスを見分ける国判別サービスもある。
 Jストリームではこのうち国内外判別サービスのASPを初期費用5万円、月額費用はアクセス数に応じて月5万アクセスまで5万円からとしている。
 
 国内で都道府県ごとにアクセス可否を行う地域限定配信サービスは、既にエンターテイメン総合サイトi-revoが、新技術「エリアキャスト」を用いて 『スカイガールズ』 で行っている。番組放映の地域格差の多いアニメ番組では、今後はこうした需要も拡大しそうだ。
 さらにこのサービスは、国外の特定の国や地域に向けた配信のための判別も可能となっている。Jストリームは、先頃、海外で広く普及しているP2P型の配信サービス・ビットトレントを提供するビットトレント社との業務提携も発表したばかりである。
 今回のサービスは海外からのアクセス遮断を主に打ち出しているが、今後は日本から海外の特定地域だけに配信する需要も視野に入れている可能性もありそうだ。

当サイトの関連記事
『スカイガールズ』TV放送地域外限定のネット配信 
Jストリーム P2P配信のBitTorrentと商用サービスで協業

Jストリーム http://www.stream.co.jp/
サイバーエリアリサーチ http://www.arearesearch.co.jp/

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2007.10.04
インターネット ]
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 大手アニメ製作会社のトムス・エンタテインメント(TMS)の、アニメ番組ブロードバンド配信事業が活発化している。同社が運営する「東京ムービーONLINE」と「ルパン三世THEATER」は、これまでの@niftyやSo‐netに続いて、10月1日からNECビッグローブが運営する「BIGLOBE」でも展開を始めた。
 ビッグローブでは、「ルパン三世THEATER」で『ルパン三世』の1st シリーズ、2nd シリーズ、テレビスペシャルを配信する。「東京ムービーONLINE」では、『アタックNo.1』や『ガラスの仮面』、『スペースコブラ』などを配信し、今後もタイトル数を増やして行く。

 また10月5日からはブロードバンド放送のBBTVでも、電子レンタルビデオ(ビデオ・オン・デマンド)として『ルパン三世 1st series』の配信を開始した。
 TMSは今後も「BBTV」において、『ルパン三世 2nd series』、『ルパン三世 TV SPECIAL』も順次提供・配信していく予定としている。
 
 インターネットやブロードバンドを通じたアニメ番組の配信では、東映アニメーションの作品が東映アニメBBプレミアム、サンライズの作品はバンダイチャンネルで配信され大きな実績を残している。
 TMSはアニメ制作ではこれらの2社と並ぶ国内のトップ3である。アニメ番組の配信事業が拡大するなか、TMSも積極的にブロードバンド事業を拡大する構えのようだ。
 また同社が持つ作品は、『ルパン3世』シリーズや『アンパンマン』など600タイトルにも及ぶ。こうした豊富な番組ラインナップは、動画配信を行うポータルサイトや事業会社にとって魅力的なものに映るだろう。TMSの配信事業は今後もさらに拡大して行くことになりそうだ。
  
当サイトの関連記事
トムス・エンタテインメント 600作品を「BIGLOBE」で順次配信開始

トムス・エンタテインメント  http://www.tms-e.co.jp/
東京ムービーONLINE  http://www.tms-e.com/online/

BIGLOBE 内ルパン三世THEATER: http://tms-e.cplaza.ne.jp/lupin-3rd/
BIGLOBE 内東京ムービーONLINE: http://tms-e.cplaza.ne.jp/
BBTV  http://www.bbtv.com/

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2007.10.01
インターネット ][ コミック ][ 技術 ]
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 近年、海外での日本のマンガの人気が拡大している。人気の拡大とともに海外のファンのなかでは、現地での翻訳出版される前に出来るだけ早く日本の作品を読みたいというニーズが高まっている。
 そうしたなか海外ではアニメ作品の海賊版自主翻訳と同様に、マンガの自主翻訳による違法コンテンツも出回り始めている。

 こうした海外のマンガファンのニーズに応える新しいインタラクティブ型のマンガ翻訳とその翻訳作品を販売するシステムを東芝とその出資会社マンガノベルが共同で開発をした。10月1日にサイトをオープンし、サービスを開始した。
 マンガノベルのサイトシステムは、クレジットカードの決済でマンガ作品のダウンロード販売とファンによる自主翻訳を組み合わせて販売するというものである。
 出版社が定価でマンガを売る一方で、その作品に対応する翻訳が別に販売される。この翻訳はサイトの利用者が、サイト上にアップロードしたもので、販売金額のなかから翻訳者に翻訳料が支払われる。
 つまり、翻訳の部分はファンコミニティのなかで生成されることになる。翻訳の質については、サイトに設けられたコミニテイの意見を参考にすることで判断し、またレベルの向上が図られる。

 ファン翻訳をビジネスに取り込んだ画期的なシステムともいえる。しかし、現在のサイトを見る限りでは、普及のためには課題が少なからずありそうだ。ひとつは煩雑な手続きが多く、サイトのかなりの情報がシステムの利用の仕方に割かれており、マンガを楽しむ、買うという以前に心理的な壁が高いように感じる。
 また翻訳がファンコミニティによって次第に精度が上がっていくとしても、当初段階ではかなり不完全な翻訳が金銭を取ったうえで販売されることになる。そうしたことに対して作品の権利保有者である出版社や原作者の心理的抵抗は大きいと見られる。
 現在は、少年画報社が作品を提供しているが、こうしたシステムが出版社にどれだけの利益をもたらすかも含めて、しばらくは様子見となりそうだ。

マンガノベル http://www.manganovel.com/store/index.html?&init_lang=2

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2007.09.29
インターネット ]
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 P2Pファイル交換のビットトレント(BitTorrent)を中心にビジネスを展開する米国ビットトレント社は、新たに全額出資の日本子会社ビットトレント・ジャパンを設立した。
 ビットトレント社は、日本のインターネット市場でニーズの拡大しているコンテンツ制作者とユーザーをつなげる役割を目指すという。具体的にはコンテンツ配信ビジネスのビットトレントDNAと企業向けの支援サービスを展開する。

 ビットトレントはP2P型のファイル交換の代表的なソフトで、インターネット上で映像や画像などのコンテンツをユーザー間で交換するのを助ける。日本ではWinnyなど独自のファイル交換ソフトが普及したが、国外では最も広く利用されているP2Pファイル交換ソフトのひとつである。
 海外では日本のアニメ番組の違法ファイル交換に利用されることが多く、アニメ作品のインターネット海賊版の普及にも大きな役割を果たした。

 しかし、ビットトレントを開発したビットトレント社は、近年、急速に合法ビジネス志向を強めている。既に英語圏では正規ライセンスの作品だけを集めたインターネットのコンテンツ配信サイトを今年2月に設立している。サイトのコンテンツ提供企業には、20世紀フォックスやMTV、ワーナーブラザーズなど多数の大企業が並んでいる。
 ビットトレント社の強みは、ビットトレントが既に多くの消費者に普及しており、その使い方に馴染んでいること、そしてソフトが爆発的に普及するようになった使い勝手のよさである。

 もっとも日本の消費者の間では、認知度の高くないビットトレントをいかに宣伝していくのか、違法ファイル交換を連想させる企業イメージをいかにアップさせるのか課題も多い。また、既に日本ではストリーミング型のコンテンツ配信はかなり普及しており、そうした現在のビジネスとの競争も激しくなりそうだ。
 一方で、海外ユーザーに強みを持つビットトレントは、日本から直接海外に向けたインターネット上のコンテンツ配信には大きなチャンスがあるかもしれない。

ビットトレント(BitTorrent)  http://www.bittorrent.com/

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2007.09.19
インターネット ][ キャラクター ]
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 アサツーDK(ADK)は9月17日に日本経済新聞で報道された、セカンドライフ内でのアニメビジネス進出を正式発表した。
 ADKは本年11月1日に、セカンドライフ内に独自のスペースを確保して「ADKアニメワールド」をオープンする。
 「ADKアニメワールド」では、セカンドライフ内では初となる本格的なコンテンツビジネスを展開する。まず、ADKの保有するアニメ作品のなかから『妖怪人間ベム』のキャラクターライセンス使用許諾を行う。

 「ADKアニメワールド」は、今回のビジネスを取り扱う「ビジネスセンター」と「妖怪少年ベムの館」、「イベントスクウエア」の3ゾーンから構成される。
 「イベントスクウエア」では様々なイベントを行うほか、「ADKアニメ&キャラクター・フェスタ(仮称)」を開催する。これはセカンドライフ内でのコンテンツビジネスの普及と活性化を目的とする予定である。
 またADKによれば、アニメ&キャラクター・フェスタでは、個人も巻き込んだ新たなキャラクターの発掘・育成を行うとしている。
 「妖怪人間ベムの館」は、「ベム資料館」と「ホラーハウス」で構成される。ベムのキャラクターとの記念撮影やオリジナルアイテムのプレゼントなどが行われる。

 「ADKアニメワールド」の事業の中核となるのはビジネス分野である。今回ADKは、セカンドライフ内でのアニメコンテンツのライセンス許諾事業のためにセカンドライフ専用のデジタル証紙を開発した。同社は独自のデジタル・ライセンス許諾・管理システム「DLMS」を利用し、違法な複製や転売を防ぐ。
 こうしたビジネスは『妖怪少年ベム』で試されるだけでなく、国内の他のアニメ権利保有者がセカンドライフ内で行うライセンス許諾業務を行う際の受託もする。

 今回のADKのセカンドライフ進出は、広告の手段とみられがちなセカンドライフのなかでコンテンツビジネスを立ち上げようと試みていることに特徴がある。現在セカンドライフは、実際どの程度盛り上がっているか判らないと指摘されることも多い。
 しかし、どのようなビジネスを始めるにも、ビジネスのための基盤は必要である。ADKが行うライセンス管理が、今後のどのようなに育って行くのか目が離せない。

当サイトの関連記事
ADK アニメでセカンドライフ進出 妖怪少年ベムなど販売

アサツーDK http://www.adk.jp/

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2007.09.10
インターネット ]
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 手塚治虫のアニメ作品などを管理する手塚プロダクションは、9月4日から米国のiTunes Storeで、手塚治虫原作のテレビアニメと劇場アニメの動画ダウンロード配信サービスを開始した。
 iTunes Storeは米国のアップルが運営する音楽・映像の有料ダウンロード配信サイト、この分野で北米市場シェアの8割を握っている。
 今回、手塚プロが配信をするのは、テレビシリーズが1980年版の『鉄腕アトム』(全52話)とOVA版ブラックジャック(全10話)、『火の鳥』(全13話)である。また映画では2004年の『劇場版 ジャングル大帝』、それに手塚治虫が1962年から1988年まで制作した8つの実験アニメーションとなる。このなかには『ある街角の物語』や『展覧会の絵』、『ジャンピング』など国内外のアニメーション賞受賞作品が含まれている。

 iTunes Storeは、これまで音楽配信を主体としてきた。しかしインターネットを通じた動画配信需要が高まってきたことから、最近はテレビ番組や映画などの映像番組のビジネスに力を入れている。日本では作品の権利関係の問題もあり動画配信ダウンロードサービスの普及のスピードは遅いが、北米ではテレビ番組なども含めて急激に普及している。
 こうした背景もあり手塚プロダクションは日本ではなく、動画ダウンロード配信サービスの普及している北米市場でいち早くビジネスに乗り出した。

 北米のiTunes Storeでは、現地のアニメ流通・販売会社のファニメーションが、『サムライ7』や『スピードグラファー』など、ゴンゾの作品を中心に有料配信を行っている。しかし、日本の企業がアニメ作品を提供するのは初めてのケースである。
 また米国では現地のライセンスを管理する現地のアニメ企業がアニメ番組の流通・配信事業を行うことが多い。現地法人を持たず、また現地企業を通さずに日本の企業がアニメ作品を直接展開するのは極めて異例である。
 
 手塚プロダクションは、今回の実績が日本のアニメ作品の北米向け展開におけるマイルストーンとなるとしている。
 インターネットを通すことで、日本企業が海外に直接進出出来る可能性は、これまでも指摘されたことはあるが、今回は実際にそれを試みていることで注目に値する。

 一方国内では、アニメの番組でないが、バンダイチャンネルが音楽にアニメの映像を組み合わせたサービス「ANIME OPEN/END」や 「ANIME MUSIC CLIP」を展開している。
 こうした動きは今後のアニメ番組の動画配信をも期待させるものである。iTunes Storeを中心にアニメの動画配信ビジネスも大きく変わりつつあるようだ。

手塚プロダクション http://www.tezuka.co.jp/
iTunes Store(米国)  http://www.apple.com/itunes/store/

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2007.08.16
インターネット ][ 米国 ]
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 北米でアニメーション作品の無料ネット配信を行う「Toonami Jetstream」は、設立1週年を記念して配信作品のラインナップを大幅に拡充した。拡充されたアニメ作品には、『ドラゴンボール』、『ドラゴンボールZ』、『流星のロックマン』、『ONE PIECE』、『ゾイド ジェネシス』、『ボボボーボ・ボーボボ』の6作品が含まれている。
 このほか日本アニメ以外の米国のアニメーション作品では『スターウォーズ クローン大戦』の配信を行う。Toonami Jetstreamに、米国のアニメーションが登場するのは『サムライジャック』に次いで2作目である。

 Toonami Jetstreamは、米国の大手アニメーション専門チャンネルのカートゥーンネットワークとアニメ・マンガ企業の大手VIZメディアが共同で運営している。米国を代表するアニメの無料配信サイトで、これまでにも『NARUTO』や『金色のガッシュベル』などの人気アニメを放映してきた。
 また、テレビ未放映作品の『テニスの王子様』や『メルヘヴン』は、インターネットの無料配信後にテレビ放映が開始された。Toonami Jetstreamはコマーシャル収入で運営を目指すとしているが、番組のプレマーケティングの機能も一部持っているとされている。

 しかし今回追加されたライナップは、既にカートゥーンネットワ-クで放映された作品から構成されている。
 このため今回は人気作品を投入することで、コマーシャルの収入の拡大を見込んだものと考えられる。さらに放映中の作品の認知度をさらに高めることも期待されていそうだ。

 また、VIZメディアはこれはと別にテレビアニメとマンガで高い人気を誇っている『Bleach』の北米でのインターネット送信権を獲得した。こちらは無料のToonami Jetstreamでなく、有料配信のDirect2Driveでの配信を行う。
 VIZは現在Direct2Driveで、『DEATH NOTE』の配信を行っている。『Bleach』は、これに次ぐ2作品目の配信となると見込まれる。

 これまでのところToonami Jetstreamは、カートゥーンネットワークのテレビ放映枠「Toonami」と連携しており児童・学童向けの比較的低年齢向けの作品が多い。
 一方で、Direct2Driveの有料放送の2作品は、これらの作品よりやや高い年齢をターゲットにしている。こうした視聴者年齢の違いが、有料配信と無料配信の違いとなっているようだ。

当サイトの関連記事
VIZとCN 米国でアニメ無料配信提携 ナルト、テニプリなど
CNとVizのアニメ配信 月間950万ダウンロード
「アイシールド21」 米国進出計画始動 NFLとも連携

Toonami Jetstream  http://www.toonamijetstream.com/
 (番組の無料配信は日本から利用できません)
VIZメディア http://www.viz.com/
カートゥーンネットワーク http://www.cartoonnetwork.com/

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2007.08.15
インターネット ][ 中国 ][ 企業経営 ]
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 アニメ製作のGDHは中国国内向けにアニメのインターネット配信を行うことを目的に、中国の大手エンタテインメント企業WangYou Mediaと資本・業務を行うことを決定した。
 GDHはWangYou Mediaに50万ドルの出資を行い、さらにWangYou Mediaが運営するアニメ番組配信サイト「8850.com」にグループ会社GONZOの新作アニメを提供する。

 WangYou Mediaは上海に拠点を持つ大手のインターネットエンタテインメント企業で、若者向けのコンテンツを得意としている。中国で最も大きなSNSサイトの一つ「wangyou.com」と、アニメとマンガコンテンツ専門に特化したコミュニティー「8850.com」の2サイトの運営を行っている。
 今回のGDHの資本・業務提携は、こうしたWangYou Mediaが持つインターネット上のネットワーク、インフラとGDHの持つコンテンツを結びつけたものである。

 GDHはGONZOの作品提供だけでなく、番組編成のアグリーゲション業務で「8850.com」をサポートする。GONZOだけでなく他社が制作した人気アニメ作品も「8850.com」に提供する方針である。
 また「8850.com」は、デジタルコンテンツ協会からの委託により、「中国への日本アニメ輸出促進ビジネスモデル検証事業」を行う。これは海外での日本アニメの番組配信に関する調査・検証で、インタ-ネットのアクセス数や課金状況、海賊版コンテンツとの関連などを集計・検証するものである。
 正規のアニメ番組配信が、海賊版コンテンツやインターネット上の違法配信にどのような影響を与えるかを調べる。

 中国は国外で最もアニメ作品の海賊版DVDが多い国とされている。海賊版DVD1枚の価格は通常100円以下で、同国でアニメビジネス展開を行う際の大きな障害となっている。同様に中国語圏での日本アニメの違法配信の規模も大きい。
 また中国市場では、現在、日本のアニメコンテンツに対する放送や出版の規制が強く、日本のアニメ関連会社が進出するのは難しい。そうしたなか、インフラの構築や課金のシステムが築くことが可能な点や規制が比較的緩い点で、インターネットでの配信はビジネスが成立する可能性がある。

 今回のGDHの新たなビジネスは、今後、日本のアニメ関連企業が中国でビジネスをする方向性を考えるうえで重要な試みといえるだろう。
 GDHでは、今回の事業提携により今後も中国市場での合法的なアニメーションの普及とビジネスチャンスの拡大をはかりたいとしている。

GDH  http://www.gdh.co.jp/
WangYou Media http://www.wangyou.com/
      8850.com  http://www.8850.com/

続きを読む "GDH GONZO作品ネット配信で中国進出を発表(8/15)" »
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2007.08.01
インターネット ][ マーケティング ][ 著作権 ]
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 アニメ製作のGDHは、動画共有サイトYouTubeの親会社であるGoogleと日本語版YouTubeに公式チャンネル「GONZO DOGA」をオープンすることで合意した。
 「GONZO DOGA」は8月1日に既にオープンしており、GDHグループのアニメ制作会社ゴンゾの制作するアニメ作品のプロモーション映像や様々な動画コンテンツを配信する。
 「GONZO DOGA」には、今後『RED GAREDEN』や『デッドガールズ』、『SoltyRei』、『スピードグラファー』などのGDHが権利を保有するアニメ作品のプロモーション映像が提供される。さらにその後も順次映像を追加し、動画コンテンツ拡充を目指す。

 GDHはYouTubeで自社作品のプロモーション映像を配信することで、GONZO作品のプロモーションがこれまで以上に強化出来るとしている。
 さらにYouTubeを通じて、ファンを同社のアニメ関連グッズ通販サイト「GONZO Style」や、各作品の公式サイトへの誘導を図る。
 
 またGDHは、「GONZO DOGA」以外でYouTube日本版に投稿されるGDHグループのコンテンツを利用した違法動画の監視と削除依頼を行うとしている。その一方で、GONZO作品のユーザーからの適切な投稿を検討する計画を持っている。
 GDHは前期の決算で大きな赤字計上している。業績不振の理由のひとつに、インターネット上に数多くみられる違法動画配信が、同社のDVDのビジネス市場を奪っていると指摘している。
 今回GDHは、違法配信とプロモーション映像配信を自らの監督のもと切り分けることで、こうした状況を打開する方針と見られる。

 アニメコンテンツを持つ有力企業とYouTubeの提携では、先頃、角川グループがYouTubeの行う動画識別技術の実証実験に参加すると発表したばかりである。
 アニメコンテンツの権利保有企業には、違法配信によるDVDなどのパッケージビジネスの影響を懸念する一方で、YouTubeによる宣伝効果も無視出来ないと考えるものも少なくない。
 もし、企業がYouTubeのなかで投稿動画を的確に切り分けることが出来れば、プロモーション効果と権利の範囲のバランスを企業自らが判断できる。そうしたシステムの利用に魅力を感じて、YouTubeと連携を図りたいと考える企業は今後も増えそうだ。

当サイトの関連記事
角川グループ YouTubeと連携「ハルヒ」「らき☆すた」もきっかけ

GONZO DOGA http://jp.youtube.com/user/GONZODOGA
YouTube日本語版 http://jp.youtube.com/

GDH  http://www.gdh.co.jp/
GONZO  http://www.gonzo.co.jp/

続きを読む "YouTubeにGONZOチャンネルが登場!GDHが提携(8/1)" »
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2007.07.27
インターネット ]
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 アニメ製作会社のGDHは、TVバンクが運営するYahoo!動画の「Yahoo!動画 ホラー&都市伝説特集」で、GONZO制作のアニメ作品とGDHがアグリゲーション(編成)するアニメ作品を配信する。
 特集はホラー&都市伝説をテーマに、夏に相応しい背筋が少し寒くなるようなホラータッチの作品で構成される。GDHのアニメ制作子会社ゴンゾの作品『RED GARDEN』のほか、様々な権利ホルダーのアニメを、同一のテーマでまとめているのが特徴である。

 TVバンクは、ソフトバンクとヤフーが共同で設立したYahoo!動画での無料映像配信のビジネスを行っている。
国内ではGyaOと並ぶ無料動画配信の有力サービスである。「ホラー&都市伝説特集」は、毎年夏にYahoo!動画が行っているもので、アニメだけでない幅広いコンテンツが紹介される。

 今回、GDHは、Yahoo!動画に設けられた「ホラー&都市伝説特集」に掲載されるアニメ動画部門の全作品をアグリゲーション(編成)する。GDHは同社のアニメ業界に対すノウハウを用いて、自社の作品だけでなく、他社の新作や旧作からも特集に相応しい作品を集め編集を行う。コンテンツ配信側のアニメ作品に対するノウハウを補完する業務といえる。
 今回配信予定の作品には、『ひぐらしのなく頃に解』、『妖怪人間ベム(新・旧)』、『xxxHOLiC』、『地獄少女』などが並ぶ。またGDHはインディーズ作品をTVバンクへ提供し、広告ともに無料配信をする。

 GDHは今後もTVバンクとの連携を深めていく方針である。Yahoo!Japanのアニメ動画配信ビジネスの様々な展開で協力を推進して行くとしている。
 さらにGDHは、今後も、自社グループのGONZO作品だけにとらわれないアニメ作品のコンテンツのアグリゲーション・編成事業に積極的に取り組んで行く。

GDH  http://www.gdh.co.jp/
GONZO  http://www.gonzo.co.jp/

TVバンク http://www.tv-bank.com/jp/
Yahoo!動画 http://streaming.yahoo.co.jp/
  ホラー&都市伝説特集 http://event.yahoo.co.jp/mystery2007/

【配信予定作品】
ひぐらしのなく頃に解 (提供元:株式会社バンダイチャンネル)
妖怪人間ベム(旧) (提供元:株式会社アサツー ディ・ケイ)
妖怪人間ベム(新) (提供元:株式会社日本アドシステムズ)
「xxxHOLiC」 (提供元:株式会社BMG JAPAN)
ジオブリーダーズ File-X ちびねこ奪還
(提供元:ビクターエンタテインメイト株式会社)
ジオブリーダーズ/魍魎遊撃隊2 File-XX “乱戦突破”
(提供元:ビクターエンタテインメイト株式会社)
戦国奇譚妖刀伝 劇場版総集編 (提供元:ビクターエンタテインメイト株式会社)
RED GARDEN (提供元:株式会社GDH)
地獄少女 (提供元:株式会社スカパー・ウェルシンク)
地獄少女 二籠 (提供元:株式会社スカパー・ウェルシンク)
ゴーストハント(提供元:株式会社マーベラスエンターテイメント)
学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!(提供元:株式会社アミューズ)
(順不同)

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2007.07.21
インターネット ][ 企業経営 ][ 米国 ]
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 アニメ映像パッケージ企業バンダイビジュアルの米国法人バンダイビジュアルUSAは、7月20日に北米のアニメファンをターゲットにしたウェブ物販サイト「.ANIME」をオープンした。
 サイトはDVDを中心に様々なキャラクター商品を販売している。また現在は、会員登録のキャンペーンを行っている。

 「.ANIME」は日本でも、同じブランド名で昨年9月にウェブサイトをオープンしている。運営はバンダイビジュアルとバンダイチャンネルが共同出資するアニメチャンネルである。こちらのサイトは、DVDやCDのパッケージと映像・音楽の配信サービス、Webマガジン、さらに最近ではキャラクター商品の物販も始めている。ワンストップでアニメに関する様々な商品を入手出来る人気サイトである。
 日本の「.ANIME」は、現在約400作品、4000話のアニメ作品を視聴することが可能である。さらにバンダイビジュアルの子会社でアニメ音楽出版ランティスからの楽曲提供もあり、アニメの映像と音楽でインターネット有数のラインナップを誇っている。
 
 今回オープンした「.ANIME」北米版は、日本のサイトが映像・音楽コンテンツを中心なのに対し、キャラクターグッズや書籍、アパレルなど物販機能に力を入れてるのが特徴である。日本より幅広いオンラインショッピングサイトを目指しているようだ。
 さらに同サイトはバンダイビジュアルの商品だけでなく、ブロッコリーの商品も扱う。ブロッコリーは、日本のキャラクター商品で、米国小売市場に実績を持つ数少ない日系企業である。

 バンダイビジュアルUSAは、6月末から7月にかけてカリフォルニア州ロングビーチで開催されたアニメエキスポ2007でも、「.ANIME パネル」を主催し、この新しい英語版「.ANIME」を紹介していた。
 会場では日本の商品を届ける利点などをアピールしたうえで、今後は、ファンの意見を取り入れながらサイトの機能を拡張すると説明していた。
 また、バンダイビジュアルUSAは、日本で行う番組のストリーミングサービスも将来的には北米でも導入したいとしていた。今回の発表によれば、今年の秋にそうした機能を加えるとしている。

 バンダイビジュアルUSAは2005年に設立され、本年より北米市場のビジネスを活発化させている。映像パッケージの高級化、世界同時発売戦略を打ち出し、現地のアニメ業界で大きな注目を浴びている。
 今回の「.ANIME」の設立で、パッケージ販売に加えてあらたに北米でのリテール事業にも進出することになる。北米は国土が広く、マニマ向けの商品とされるアニメ関連の商品は、十分に小売店の店頭に行き渡らないことが多い。
 北米のアニメファンにとってインターネットショッピングは、日本以上に馴染みの深い存在である。バンダイビジュアルUSAはパッケージビジネスだけでなく、インターネットの商品流通でも、北米市場に大きな波紋を巻き起こしそうだ。

当サイトの関連記事 
バンダイ系新アニメサイト「.ANIME」オープン
「.ANIME」コードギアス等キャラクターグッズ販売開始

「.ANIME」(米国) https://www.dot-anime.us/
「.ANIME」(日本) http://www.dot-anime.com/

バンダイビジュアルUSA http://www.bandaivisual.us/
バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2007.07.08
インターネット ][ マーケティング ]
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 バンダイナムコグループのオンライン配信会社であるバンダイチャンネルは、7月3日からiTunes向けにアニメ音楽に合わせたアニメ映像の配信サービスを始めている。
 これは同社が7月3日からiTunes向けに始めたサービスのうちの『ANIME MUSIC CLIP』と『ANIME OPEN/END』のよるものである。

 『ANIME MUSIC CLIP』は、iTunesを利用して、アニメの楽曲をフルバージョンで利用者に届ける。このサービスの大きな特徴は、これまでのアニメ音楽配信と異なり、楽曲前編およそ4分に合わせた新たな映像編集動画が同時に配信されることである。
 テレビのオープニングやエンディングがフルバージョンになったうえで、新たな動画が加わったオリジナル作品というイメージである。第1弾の作品として、『機動戦士ガンダム』シリーズから3曲、『ケロロ軍曹』、『舞-HiMe』から各1曲、全部で5曲が提供される。作品はそれぞれ400円となる。

 『ANIME OPEN/END』は、逆にアニメ作品のテレビ放映当時のオープニングとエンディングの音楽と映像をそのままで提供するものである。こちらはオープニングとエンディングがセットになって、やはり各400円である。
 提供作品には『機動戦士ガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』、『装甲騎兵ボトムス』、『戦闘メカザブングル』、『カウボーイビバップ』と往年の人気作品が中心となっている。『ANIME MUSIC CLIP』は歌と音楽を楽しみ、『ANIME OPEN/END』は歌と音楽を懐かしむものと言えそうだ。

 今回のサービスは、アニメ音楽に付随する映像という位置づけのようだ。しかし、海外のiTunesでは、米国アニメーションや日本アニメのiTunesでのエピソードごとの作品販売が既に始まっている。さらに、国内最大手のアニメ番組オンライン配信会社バンダイチャンネルのiTunesで初の映像販売となることから注目は大きい。
 今後は、バンダイチャンネルがアニメの番組自体の販売をiTunesで始めるかどうかが大きな鍵となるだろう。バンダイチャンネルは、このほかアニメ音楽だけを提供する『ANIME MUSIC』も開始しており、67作品・200曲を順次配信予定としている。

バンダイチャンネル http://www.b-ch.com/
アップル - iPod + iTunes  http://www.apple.com/jp/itunes/

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2007.06.15
インターネット ][ 米国 ]
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 6月13日に米国でアニメの流通を広く手がけるジェネオンエンタテインメント(USA)は、インターネットなどを利用した映像番組配信サイトAkimboで日本アニメの配信をすることを発表した。
 Akimboでは既に『巌窟王』が提供されているほか、今後『ラスト エグザイル』や『ルパン3世』などの作品が追加されて行く。
 Akimboはカルフォルニア州のシリコンバレーに本社を構えるベンチャー企業で、主にPC向けにビデオオンデマンド(VOD)で様々な番組を配信している。主にパソコンの利用者をターゲットとしているほか、月額25ドルでの番組観放題のサービスが特徴である。

 ジェネオンUSAのインターネットでの番組提供は、今年既にXbox LiveやVuzeを利用したサービスを開始している。同社の方針は特定のシステム・企業に依存せずに、出来る限り消費者の利用機会を増やしていくもののようだ。
 このほかジェネオンUSAは、ケーブルテレビのアジア専門チャンネルのイマジン・アジアンでテレビ放映枠も確保しており、自社コンテンツの認知度拡大に積極的である。

 また、同じ6月13日にはワシントン州シアトルにある映像配信サービスのリールタイム・ドットコム(ReelTime.com)が、映画配給会社エノキフィルムスUSAから199本のアニメの提供を受けると発表している。この中には『幻魔大戦』や『魔王ダンテ』、『エイトマン・AFTER』などの作品が含まれている。
 リールタイム・ドットコムは若者に人気の高いアニメ番組の提供で、利用者の拡大が期待出来るとしている。

 昨年来、日本のアニメを扱う米国の流通会社の間で、インターネットを通じたアニメ番組販売サービスが拡大している。これはテレビ放映を出来ない作品を視聴者に届ける新たな手段として注目されていると同時に、DVDの販売の宣伝の意味合いもあると考えられる。
 さらに、マニアなファンが多いこうした作品は、サービスの提供会社にとっても魅力的なコンテンツに映っている。

当サイトの関連記事
米国ジェネオン P2P利用の番組配信に作品提供開始
ファニメーションとジェネオン 米国Xbox Liveにアニメ番組提供

ジェネオンエンタテインメント(USA)  http://www.geneonanimation.com/
Akimbo  http://www.akimbo.com/
リールタイム・ドットコム(ReelTime.com)  http://www.reeltime.com/
エノキフィルムスUSA  http://www.enokifilmsusa.com/

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2007.06.13
インターネット ][ ゲーム ][ 海外 ]
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 大手ゲームソフト会社のカプコンは、インターネットを利用したパソコンゲーム市場へ本格的に参入することを決定した。
 カプコンは北米のゲームソフトア開発会社バルブ・コーポレーションが運営するパソコン用ゲーム配信システム「Steam」を利用して、自社の人気ゲームソフトをパソコン向けのユーザーに提供する。
 提供されるソフトには、『デビルメイクライ3 Special Edition』や『鬼武者3』、『ロストプラネット』、『スーパーパズルファイターII ターボHD Remix』など同社の人気ゲームタイトルが多数含まれている。

 バルブ・コーポレーションは、『ハーフライフ』や『カウンターストライク』といった人気ゲームソフトの開発会社である。しかし、同社が運営するゲーム配信システムの「Steam」でも、より知られるようになりつつある。
 「Steam」はインターネットを通じたゲーム配信システムで、同時にゲームプレイヤーでもあり、デジタルコンテンツの著作権管理も行う多機能搭載システムである。通常のオンラインゲームと異なり、RPGだけでなくシューティングゲームやレーシングゲーム、パズルゲームなど様々なゲームを提供している。
 現在およそ150種類のゲームに、全世界に1300万人以上のユーザーを持っているとされている。

 「Steam」は、現在は日本語でのサービスを提供していない。カプコンによれば、同社は「Steam」を利用してゲームソフト販売する初の日本企業となる。
 カプコンはゲームソフト会社のなかでも、海外市場を特に重視している会社のひとつである。海外では日本に較べてパソコンゲームの普及率が高い。また、その市場の成長率は高く、市場規模は年々拡大している。カプコンはこの成長市場でシェアを伸ばすために、「Steam」への有力コンテンツ投入を決定した。

 日本のエンタテインメントコンテンツの海外配信事業では、アニメ番組の配信が昨年来急激に拡大している。しかし、日本のもうひとつの有力エンタテイメントコンテンツのゲームソフトについては、これまで実績がなかった。今回はようやく日本のゲームソフト会社も、コンテンツの流通手段としてインターネットとパソコンの利用を意識しだしたといえる。
 しかし、もともと日本ゲームソフトは、パソコンよりも家庭用ゲーム機にビジネスを大きく依存している。パソコンを利用して人気ゲームソフトが利用出来るようになれば、家庭用ゲーム機の市場を圧迫する。パソコンゲームのさらなる普及は、自らの存在基盤を危うくする面もあり、諸刃の剣とも言えそうだ。

カプコン http://www.capcom.co.jp

Valve Corporation http://www.valvesoftware.com
Steam  http://www.steamgames.com

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2007.06.06
インターネット ][ ファイナンス ][ 企業経営 ]
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 アニメ制作のSTUDIO4℃のグループ会社株式会社美よんどしい(Beyond C.)と金融グループSBIホールディングス、その子会社SBI Robo、企画会社のアーカイブゲートの4社は、ネット上の仮想世界「Cyber MEGACITY(サイバーメガシティ)-東京0(ゼロ)区」を立ち上げる。

 「Cyber MEGACITY-東京0区」は、仮想通貨ビジネスと現実世界の金融インフラの統合を目指したデジタル経済圏となる予定である。SBI グループが「東京0区」に様々な金融サービスのプラットフォームを提供し、ネット上に仮想金融街を作り上げる。
 さらにアーカイブゲートが、この金融インフラの企画コンサルティングと営業販売の支援を行なう。また、アニメ制作で定評のあるSTUDIO4℃は、「東京0区」のグランドデザインや都市デザインを担当する。映像集団として人気の高いSTUDIO4℃の世界が大きく活かされそうだ。

 5月31日に関係各社により新会社の基本合意書締結は既に行われており、6月中に合弁契約書締結をし、その際に社名や資本金額の詳細も決定する。
 新会社のへの出資比率は、SBIホールディングスが52%、SBI Robo25%、Beyond C.20%、アーカイブゲート3%となる。 
 
 Beyond C.はアニメ制作のSTUDIO4℃の企画・製作事業をおこなっており、アニメと関連商品、著作権などの管理を行っている。
 STUDIO4℃はグループの制作部門で、『鉄コン筋クリート』や『マインド・ゲーム』、『アニマトリックス』などのアニメ制作で知られている。その個性的なスタイルとクオリテイを重視した映像表現で、ファンと専門家の双方からの評価が高い。

 インターネット上の仮想世界とアニメ制作会社の関係では、昨日(6月5日)にトランスコスモスや産経新聞などが構築する3Dバーチャルコミュニティ「meet-me」とプロダクションI.G、ぴえろとの事業提携が発表されたばかりである。
 さらに今年1月に、大手ポータルサイトでネットコミュニティ「Livly Island」を運営するSo‐netは、アニメ制作会社GDHに出資しアニメとネットビジネスとの連動を目指している。
 これまでアニメとインターネットというと、広告のための公式サイトや商品の販売、番組配信が注目されてきた。しかし、今後はアニメ制作を支えるクリエイティビティやデザイン自体を利用した全く新たなネットビジネスがこれに加わるのかもしれない。

当サイトの関連記事
日本版3Dオンラインコミュニティに I.Gとぴえろが参加
GDH 第三者割当増資でSo-netと業務・資本提携

SBIホールディングス http://www.sbigroup.co.jp/
アーカイブゲート http://www.a-gate.co.jp/

STUDIO4℃ http://www.studio4c.co.jp/
Beyond C. http://www.beyond-c.co.jp/

続きを読む "STUDIO4℃ SBIグループと金融特化のネット仮想世界を構築(6/6)" »
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2007.06.05
インターネット ]
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 トランスコスモスとフロム・ソフトウェア、産経新聞がインターネット上に新たに立ち上げる3Dバーチャルコミュニティ「meet-me」の事業と、アニメ製作会社のプロダクションI.Gとぴえろの2社がパートナーシップを結んだ。
 3Dバーチャルコミュニティ「meet-me」は、トランスコスモスとフロム・ソフトウェア、産経新聞の合弁会社株式会社ココア(Co-Core)が運営する。ココアは現在の東京をインターネット上にリアルに再現し、女性や子供も含む幅広いユーザーが楽しめる3Dバーチャルコミュニティの実現を目指している。

 ココアは2007年中にサービスを開始し、徐々に東京以外のエリアも加える。さらに対象ユーザーは日本人以外の欧米やアジアのユーザーも想定している。今後、英語や中国語、韓国語などのメニューを加えたいとしている。
 この「meet-me」のなかに、プロダクションI.Gとぴえろの両社が開発するキャラクターとライセンスを所有するキャラクターが登場する。
 現段階では具体的な作品タイトルはあがっていないが、主に学童に人気の作品が多いぴえろとヤングアダルト以上の層に人気が高いプロダクションI.Gとパートナーを組むことで、「meet-me」は幅広いアニメファンの引き込みが期待出来る。

 ぴえろは世界的に人気の『NARUTO』や『BLEACH』のアニメの製作を行っており、プロダクションⅠ.Gも人気シリーズの『攻殻機動隊』の製作に参加しているほか、近年は自社オリジナルの作品製作を増やしている。こうしたオリジナルコンテンツなどの活用が今後期待出来そうだ。

 3Dバーチャルコミュニティのビジネスは、欧米で人気の高い「セカンドライフ」をモデルにしていると見られる。
 「セカンドライフ」は、欧米で人気を集める一方で、そのキャラクター造形が日本やアジアのユーザーの嗜好の合っていないとの指摘が多い。日本や東アジアで人気の高いアニメスタイルを得意とする2社によるキャラクター造形は、「セカンドライフ」を上回る人気を獲得する可能性もあるかもしれない。
 
株式会社ココア http://www.co-core.com

プロダクション I.G http://www.production-ig.co.jp/company/index.html
ぴえろ http://pierrot.co.jp/

トランスコスモス http://www.trans-cosmos.co.jp/
フロム・ソフトウェア http://www.fromsoftware.jp/
産経新聞 http://www.sankei.co.jp/

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インターネット ][ 米国 ]
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 米国のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワークによると、アメリカのアニメ流通企業の市場シェア1位のファニメーションと3位のジェネオンエンタテインメント(USA)の2社は、Xbox Liveの映像ダウンロードサービスにアニメ番組を提供する。
 提供は6月12日から開始され、ファニメーションの作品には『SAMURAI7』や『トリニティ・ブラッド』、『バジリスク』、『ガンスリンガー・ガール』などが含まれている。また、ジェネオンは、『ラストエグザイル』、『巌窟王』、『ルパン3世』などを配信するとしている。

 ファニメーションは、今年2月にiTunes ストアでアニメの販売を始めたばかりであるが、Xbox Liveはそれに続く新たな販売メディアになる。
 一方、ジェネオンは、先日、P2Pのシステムを利用したVuzeへの番組提供を表明したばかりである。今回、Xbox Liveにも番組供給を行うことで、ネットを通じた番組販売は特定のシステムによらず、様々なウィンドウを利用する方針ということになる。

 Xbox Liveは、家庭用ゲーム機のひとつXboxのコンソール機のオンライン機能を利用したコミュニティサービスである。日本ではXboxとXbox360の普及率が低いため知名度は低いが、米国では日本に較べてXboxの普及率が高く、Xbox Liveは新しい映像・ゲームコンテンツの販売方法として注目されている。
 また、先にVIZメディアが自社のアニメ番組配信手段としてゲームサイト系のDirect2Driveを選んだように、一般にゲームファンとアニメファンの親和性は高いと見られている。
 
 Xbox Liveのコンテンツ配信では、すでに米国のアニメ流通・販売シェア2位のADヴィジョンも番組の供給を発表している。この結果、米国のアニメ流通の1位から3位までの全ての企業がXbox Liveに参加することになる。

アニメニューズネットワーク http://www.animenewsnetwork.com/
Funimation Offering Anime on Xbox Live Marketplace

《米国のインターネットアニメ販売の
       主な販売サイトへの番組提供企業》

■ iTunes ストア
ファニメーション

■ アマゾン アンボックス
バンダイエンタテインメント

■ ADVユニバース
ADヴィジョン

■ Direct2Drive
セントラルパークメディア
VIZメディア
マンガエンタテインメント

■ Vuze
ジェネオン エンタテインメント(USA)
セントラルパークメディア
マンガエンタテインメント

■ Xbox Live
ADヴィジョン
ファニメーション
ジェネオン エンタテインメント(USA)

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2007.06.01
インターネット ]
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 米国のアニメ流通・販売の大手企業ジェネオンエンタテインメント(USA)は、P2Pを利用した映像番組の配信会社アズレウス(Azureus)のVuzeを利用したインターネット上でのアニメ配信に乗り出した。
 ジェネオンは最初の試みとして自社が北米で取り扱っている作品から『怪 ~ayakashi~』、『巌窟王』、『ガンソード』、『ラストエグザイル』、『ルパン3世』を提供する。
 作品はダウンロードレンタル(配信サービス)とダウンロード販売のかたほう、もしくは双方が提供される。価格は配信サービスが1話0.99ドル、ダウンロード販売が1.99ドルとなっている。既存のアニメ番組のダウンロードサービスに準じた価格設定とされている。

 Vuzeはアズレウスが、自社の持つP2Pの技術を基に、今年4月にオープンしたばかりの新しいメディアプラットフォームである。P2P特有のコンテンツ配信の低コストを実現している。これまでにもBBCやShowtime、G4チャンネルなどが、コンテンツの提供を行っている。
 これまでP2Pを利用したファイル交換ソフトは、違法なファイル交換に使われることが多くしばしばその存在が問題視されることが多かった。しかし、角川ピクチャーズUSAが既に作品を提供することを決定しているビットトレントや今回のアズレウスのように合法的なビジネス基盤の拡大を目指す企業が増えている。

 ジェネオンエンタテインメント(USA)は、北米第3位の日本アニメの流通・販売会社である。これまでADヴィジョンやVIZメディア、バンダイエンタテインメント、マンガエンタテインメントなど現地の有力アニメ流通会社が、次々とインターネットビジネスに乗り出すなかで具体的な動きをみせない数少ない企業であった。
 しかし、今回の発表でジェネオンもまた、インターネトビジネスに乗り出す姿勢が明らかにした。これにより北米の日本アニメの流通・販売会社のネット戦略がほぼ出揃ったことになる。

 一方で、バンダイエンタテイメントがアマゾンアンボックス、VIZメディアがDirect2drive、ADVフィルムが自社サイト、今回のジェネオンUSAがVuzeという具合に大手企業がそれぞれに異なるシステムを用いるなどの問題も現れている。
 日本の大手ポータルサイトの映像配信サービスのように、ほとんどのアニメ番組が一度に集まる場所がないことは、利用者にかなりの不便を強いている。逆に言えば現在は、過渡期的な試みのなかにあり、将来的はいくつかの有力なシステムに統合されて行く可能性もあるだろう。

ジェネオンエンタテインメント(USA) http://www.geneonanimation.com/
アズレウス(Azureus) http://azureus.sourceforge.net/
   Vuze  http://www.vuze.com   ジェネオンの販売コーナー 

(情報元:アニメニューズネットワーク

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2007.05.31
インターネット ]
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 米国のハリウッド情報のヴァラエティとアニメーション情報のアニメーション・マガジンはアードマン・アニメーションズが、インターネットテレビのJOOSTに独自のチャンネルを立ちあげると報道している。
 アードマン・アニメーションズは、クレイとCGを使ったアニメーションで世界的に人気の高い。今回立ち上げられるインターネットTVの配信番組には、人気シリーズのほか『快適な生活』や『モーフ』などのスタジオの初期の傑作、さらに新作アニメーションも含まれるとしている。

 JOOSTについては、先日も北米とヨーロッパをカバーする新たな日本アニメ専門チャンネル「GONG」の設立が発表されたばかりである。
 また、米国TBSはアニメーションチャンネルのアダルトスイムの番組を既にネット配信しているほか、ハズブロ・チャンネルでは『トランスフォーマー』や『GIジョー』の旧シリーズの配信が行われている。

 JOOSTは、スカイプのビジネスでインターネット電話をいち早く世界に送りだした経営陣が設立運営している。数あるインターネットTVのなかでも最も注目される存在である。
 現在は、MTVやCBS、ワーナー、ロイターなどの大手メディアも番組を提供している。インターネット配信については、地域別のアクセス制限の導入も可能となっている。今後は日本のアニメ番組や各国のアニメーション番組でも、JOOSTを用いた試みが増加する可能性が高そうだ。

Variety  Aardman takes Joost channel
アニメーション・マガジン  Aardman Gets Joost 

当サイトの関連記事
ヨーロッパ・北米でアニメのオンディマンドチャンネル開始

アードマン・アニメーションズ  http://www.aardman.com/
JOOST  http://www.joost.com/

続きを読む "アードマン インターネットTV「JOOST」に独自チャンネル(5/31)" »
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2007.05.27
インターネット ][ ヨーロッパ ]
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 ヨーロッパと北米を中心に展開する新しいオンディマンドTVチャンネルGONGが、オープンした。本社はロンドンに置かれるが、番組はヨーロッパと北米の36カ国に配信される。
 GONGは従来のテレビ放映とは異なり、オンディマンドのシステムを利用してパソコンやモバイル、iPod、MP3に向けてアニメ番組のダウンロード配信を行なう。

 チャンネルは主要な顧客層を15歳から30歳の男女と定め、カッティングエッジな日本のアニメ作品を国際的に配信することを目指している。
 現在は『スレイヤーズ』、『一騎当千』、『コスモウォーリア零』、『ガンフロンティア』などの作品が並べられている。
 
 GONGはTFIやEVP、FOXキッズ、JETIXヨーロッパで子供向けのアニメのビジネスの経験があるベノイト・ルネル氏とターナーブロードキャスティングとカートゥーンネットワークでアニメビジネスの経験があるアンドレ・デ・セミリヤン氏が立ち上げた。
 彼らによればこれまでのテレビ放送は多く視聴者層を見過ごしている一方で、視聴者のニーズは大きく変わっているとしている。新しい世代のための新しい放送が望まれているし、特に日本アニメやマンガのファンはそれを待っているという。
 また、それと同時にインターネットとモバイルを通じて、アニメの人気を世界にもっと広げたいとしている。

 GONGはフランスのクラブインターネット、TF1ヴィジョン、イギリスではBTヴィジョンダウンロードストアーでインターネット配信される。また、イギリスとポーランドのオレンジTVのモバイルサービスで配信される。
 さらに今年1月に立ち上がったインターネットTVサービス「JOOST」を通じて、ヨーロッパと北米の36カ国に番組が配信される。JOOSTはインターネット電話のスカイプの創業者が立ち上げたベンチャー企業であるが、日本のアニメコンテンツは同社のビジネス推進にも大きな力となりそうだ。
 
 アメリカでは日本のアニメの放映は、地上波テレビから退潮が続いている。一方で、ケーブルテレビでの放映や有料のアニメ専門チャンネルで放映拡大の動きも見られる。大衆向けには厳しいが、今後もニッチな市場では需要が高いと見られている。
 今回のサービスは、同様にヨーロッパでも、子供向けでないマニア向けの番組放送に隠れたニーズがまだまだあるとの考えが前提にあるようだ。 

GONG  http://www.gonganime.com/index.php?l=EN&c=GB
JOOST  http://www.joost.com/

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2007.05.22
インターネット ]
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 インディーズアニメーションのプロデュースを行なうファンワークスは、自社サイトの大幅なリニューアルオープンを行なった。

 サイトはこれまでの会社紹介に加えて、インディーズアニメーションのファンにも楽しめるものになっている。特に『やわらか戦車』や『くわがたツマミ』、「ネトアニ」&「デイリー4コマ」など同社がプロデュースするコンテンツごとのブログを開設し、ファンワークスで起こっていることを逐一ニュースとして伝える体制となっている。また、ファンワークスの最新情報を伝えるメール配信登録も行なっている。
 ファンワークスでは、今後もユーザーの皆様と情報を共有することで、ファンワークス、メディア、企業、ユーザーとのオープンネットワークを構築していきたいとしている。

ファンワークス http://www.fanworks.co.jp/

続きを読む "ファンワークス HPをリニューアルオープン(5/22)" »
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2007.05.13
インターネット ][ 米国 ]
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 米国のコンテンツ販売サイトDirect2drive(D2D)は、5月10日からテレビアニメ『DEATH NOTE』のダウンロード販売を開始した。価格は1話1.99ドルで、販売開始時は第1話のみでなく第1話と第2話の同時リリースとなった。
 現在はアニメ版『DEATH NOTE』は、米国でテレビ放映もDVD販売も行われていない。今回のインターネットを通じたダウンロード販売が、初の正式な米国リリースとなる。大型タイトルをテレビやDVDに先立ってインターネットで販売する初のケースである。

 販売価格の1話1.99ドルは、初出のタイトルの販売としてはかなり低く抑えられている。現在、米国のほかのアニメダウンロード販売は、バンダイがアマゾン・アンボックスを利用して『機動戦士ガンダムSEED』や『交響詩篇エウレカセブン』、『舞-乙HiME』を1話1.99ドルとしている。
 大手アニメ流通会社ADVフィルムが運営するADVユニバースでは、『ああっ女神さまっ』や『エア・ギア』、『シュヴァリエ』などを1話4.99ドルでダウンロード販売している。今回の『DEATH NOTE』は、現在行なわれているインターネットダウンロード販売では最も安い価格帯に合わせてきている。
 また2話同時のリリースが今後も毎週続けば、半年後には日本の放映ペースに追いつく。『DEATH NOTE』の北米のランセンスを管理するVIZメディアは、当初より日本と時差のないリリースに言及しており、今後のリリースのペースも目が離せない。

 さらに関心が高いのは、こうした全く新しいアニメの販売方法がアメリカのアニメファンに受け入れられるかどうかである。
 D2Dの販売チャートを見ると販売開始から2日後の5月12日に、『DEATH NOTE』は、1話、2話がアニメセクションのダウンロード数の1位、2位を独占している。また第1話は、ゲームや一般映画、テレビ番組を含むD2Dの千数百あるタイトル全体の4位(5月12日現在)に位置している。少なくともD2Dにおいては、好調なスタートを切ったといえる。
 また早期のライセンス獲得発表により主要なファンサブサイトから『DEATH NOTE』は姿を消し、ファンサブサイトに出回った話数は数が少ない。販売価格が低価格に抑えられていることもあり、今後はファンサブの出回らなかった話数での『DEATH NOTE』の販売実績がどうなるかも注目される。

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DEATH NOTE公式サイト(米国) http://deathnote.viz.com/ 

Direct2drive  http://www.direct2drive.com/
アマゾン UNBOX  バンダイセクション 
ADVユニバース http://www.advuniverse.com/

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2007.05.04
インターネット ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 北米でアニメ・マンガビジネスを展開するVIZメディアは、5月10日から日本で放映中の人気テレビアニメ『DEATH NOTE』の北米地域でのダウンロード販売を開始する。
 販売のチャネルには、北米最大のゲーム情報サイト「IGN」を運営するIGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが利用される。
 Direct2Driveはゲーム、テレビ番組、映画のダウンロード販売サイトで、既にサイト内に日本アニメ専門の販売コーナーを設けている。米国アニメ販売企業の中堅マンガ・エンタテイメントやセントラルパークメディアなどが作品を提供している。

 VIZメディアによる北米での『DEATH NOTE』ダウンロード販売の方針は、今年1月に発表されている。日本国内で放映中の作品を米国でネット販売する今までにないビジネスで、発表当時に大きな話題を呼んだ。
 また販売の際に、どういったサイトや手段を使うかも注目となっていた。今回、独自サイトやアマゾン、iTunesストアでなく、IGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが選ばれた。
 同社が既存のネット販売の仕組みを持っており、さらに英語圏有数のアクセス数を誇るポップカルチャーサイトを複数所有していることが評価されたと考えられる。より幅広い層へのリーチを重視した結果だろう。

 現在のDirect2Driveのアニメコーナーの販売タイトルは数十タイトル程度だが、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録』、『パーフェクトブルー』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』といった人気作品も含まれる。
 価格は劇場映画が一本20ドル程度、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の各話が3.99ドルとDVDと較べて決して安くはない。現在は、価格設定とダウンロード数のバランスを探っている状態といえる。

 その点では10日から始まる『DEATH NOTE』も全く新しい試みという点で同様の課題がある。販売価格はまだ発表されておらず、今後の価格設定とそれをファンが受け入れるかも注目となる。いずれにしろしばらくは、最適価格を模索する動きとなる。
 こうしたことなどから今回の『DEATH NOTE』のビジネスは、通常以上に手間のかかるものになるだろう。それでも日米同時展開のビジネスがうまく廻るなら、今後の日本アニメの海外ビジネスの突破口になる。

 同様のことは、アニメDVDの流通・販売のバンダイビジュアルUSAが今年3月に発表した、今後のアニメDVDの日米同時発売の方針とも重なる。
 こうした方法は、放映や発売の翌日にはネットに出現する海外向けのアニメ違法配信に対抗する狙いもある。しかしそれ以上に、日本でリリースされた作品を出来るだけ早く観たいという米国のファンのニーズが益々大きくなっている側面がある。

 インターネットの急速な普及は、アニメ情報のやりとりをも高速化させている。日本国内の新作や新発売の情報は発表された日のうちに英語のアニメ情報サイトに掲載される。日本国内の作品の評判も時差なく海外に届くようになっている。
 こうした情報が国境を越えて共有されている一方で、作品映像自体のリリースに時差が残っている。これが海外でのアニメの違法配信の横行の一因となっている面も強い。
 これまでの実績である程度の人気が読める作品については、今後も様々な方法を通して国内外のリリースの間隔は短くなっていくと見られる。

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ビズメディア デスノートの米国のインターネット送信権獲得

Direct2Drive http://www.direct2drive.com/
  アニメ販売サイトのトップ 

VIZメディア http://www.viz.com/
  DEATH NOTE公式サイト(米国) http://deathnote.viz.com/

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2007.04.24
インターネット ][ 携帯端末 ]
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 livedoor ネットアニメは、サイトで紹介しているアニメ作品をネットからダウンロードして、携帯デバイスで持ち運びの出来る新しいサービスを始める。
 このサービスはlivedoor ネットアニメを運営するライブドアとPCの新型ネット事業wizpyに取り組むターボリナックスとの協業により実現する.

 livedoor ネットアニメは爆発的にブームとなった『やわらか戦車』をはじめ、数多くのネットアニメの配信を行なっている。配信される作品のなかからテレビやDVD化、キャラクター商品の開発を行なうなど独自のビジネスを展開している。
 またWizpyは、自分のPC環境を自由に持ち運ぶことが出来る次世代デバイスである。このデバイスを利用すると、外出先のパソコンをいつもの自分のPCと同じように利用出来る。Wizpyはこれらのサービスと同時に、音楽やビデオ、ラジオなど様々なマルチメディアプレイヤー機能も持ち合わせている。

 今回ネットアニメが提供するのは、このマルチメディアプレイヤー機能を利用したサービスである。ライブドアは作品をwizpy対応形式で配信する。ユーザーはwizpyに取り込んだネットアニメを携帯出来るだけでなく、wizpyのデバイスのマルチメディアプレイヤー機能を利用していつでも視聴できる。
 wizpyを利用することでパソコンに依存することなく、いつでもどこでも好きなネットアニメを観ることできる様になる。ライブドアによればネットアニメのくちこみ性や楽しみ方は、wizpyのポータビリティ性と親和性が高く、今回の協業によるサービス提供が実現したとしている。

 アニメのネットによる配信が一般化するなかで、今後の焦点はダウンロードした作品のポータビリティ(携帯性)に移行すると見られる。
 その方向が携帯電話に対する直接の配信やダウンロードになるのか、iTunesスタイルのPCへのダウンロードと専用デバイスの組み合わせになるのか現在はまだ見えない。
 そうしたなかでの今回の試みは、アニメの世界では歴史の浅いネットアニメならではの大胆な試みと言えるだろう。

livedoor ネットアニメ http://anime.livedoor.com/
wizpy Club  http://www.wizpy.jp/

ライブドア http://www.livedoor.com/
ターボリナックス http://www.turbolinux.co.jp/

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2007.04.02
インターネット ][ コミック ]
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 インターネット電子書籍販売のパピレスは、4月10日よりPCサイトを通じた電子コミックレンタルサービス『電子化貸本Renta!』を開始する。国内の電子書籍販売サイトはダウンード型の売切り販売が多いが、電子上のレンタルサービスという新たなビジネス展開となる。
 『電子貸本Renta!』は、1冊100円でコミックのレンタルサービスを提供する。利用者は1枚100円(税込105円)で電子チケットを購入したうえで、チケット1枚で単行本1冊分の電子コミックをレンタル出来る。閲覧できるのは24時間で、専用のビューアを用いることなくWebブラウザ上での閲覧が可能である。

 パピレスによれば電子コミックレンタルのメリットはふたつある。ひとつはダウンロード販売のコミック1冊の価格300円から500円が、紙媒体の書籍に対して価格上のメリットが低いのに対して、レンタルサービスはより安い価格でユーザーにサービスを提供出来ることである。
 さらに従来の専用ビューアに依存するダウンロード販売は、ビューアのダンロードや解凍保存が煩雑でパソコン初心者に使いづらかったとしている。パピレスは、今回の『電子貸本Renta!』がこうした問題を解決すると考えている。
 また大手のレンタル店が、リアルのコミックのレンタルを開始するなど、コミックレンタル自体が一般化しつつあるともしている。

 4月2日にプレオープンしたサイトでは、既にマッグガーデンの『魔探偵ロキ』、『まもって守護月天!』や少年画報社、飛鳥新社の人気マンガのなどがラインナップされている。
 サイトは毎週火曜日に更新をし、今後も『サラリーマン金太郎』、『ぼのぼの』、『侍ジャイアンツ』などの人気マンガが登場する予定である。サイト開始から1年間で、3000冊の掲載を目指している。

 パピレスは、1995年11月からパソコン通信やインターネットを通じた電子書籍の販売を行なっている老舗である。2007年3月現在で、協力出版社395社/掲載タイトル数が6万冊の日本有数の電子書籍販売サイトでもある。
 インターネットを通じた電子書籍販売は近年一般化する一方で、競争の激化も進んでいる。手頃な価格と簡単な操作方法を武器に、老舗が仕掛けるニュービジネスは大きな注目を集めそうだ。

電子化貸本Renta! http://renta.papy.co.jp/
パピレス http://www.papy.co.jp/

続きを読む "PC向けコミックレンタル1冊100円で パピレスが提供(4/2)" »
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2007.03.27
インターネット ][ コミック ][ 海外 ]
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 マンガ出版社の幻冬舎コミックスは、Webコミック「GENZO」で展開するコミックの世界7カ国語同時発売を開始する。
 同時発売の第1作は、世界的に人気の高い村上真紀さんの『グラビテーション』シリーズの新シリーズ『グラビテーションEX』になる。『グラビテーションEX』は、幻冬舎コミックスが運営するWebコミックサイト「GENZO」と携帯サイト「GENZO/幻冬舎コミックス」に連載中である。

 「GENZO」は、幻冬舎コミックスが展開するWeb専門コミック雑誌で2004年4月に設立された。既存のマンガコンテンツの再録でなく、一般コミック誌で活躍する人気マンガ家のオリジナル書き下ろし作品を掲載する。また、日本版と同時に英語サイトで英語版の作品を展開するなどのユニークな試みで知られている。
 幻冬舎は、今後も「GENZO」で連載された人気マンガの単行本化を進める。これは同社が進める「世界展開を視野に入れた、本格的なWebコミック雑誌=GENZOプロジェクト」の一環である。

 海外市場で人気の高まっている日本のマンガであるが、通常海外での発売は日本で出版されたのちに海外出版社が翻訳出版権を買い、翻訳のうえ発売する。このため日本と海外との出版時期の間には、かなりのずれが生じるのが一般的である。
 しかし今回幻冬舎は、翻訳出版権を供与する段階で世界同時一斉発売をアレンジする。海外での同時発売は画期的な試みである。同時に発売されるのは日本語版、英語版のほか、ドイツ語版、イタリア語版、台湾語版、スペイン語版、韓国語版合わせて7カ国語になる。
 海外版の同時に発売が珍しいだけでなく、7カ国語バージョンというバリエーションの豊かさも注目である。

 7カ国語のうち日本語版は幻冬舎から、英語版とドイツ語版は欧米での日本マンガ出版の大きな実績を持つTOKYOPOPがアレンジを行う。また、それ以外の言語での発売は幻冬舎がアレンジをする。
 英語版はTOKYOPOP Inc、ドイツ語版はTOKYOPOP GmbH、イタリア語版はd/Visual Inc、台湾語版はd/Visual Taipei Inc、スペイン語版はGlenat Espana,S.L.、韓国語版はHAKSAN Publishing Co.,LTDでそれぞれ発売される。

 海外でのマンガ出版は日本での反応をみながら、海外での展開方法を考えることが多いが、今回はWebでの反響をダイレクトに利用するようだ。
 ビジネス的には労が多いが、日本での発売と現地の発売の時差の大きさに不満を持つことの多い海外のファンには指示される可能性が高い。

幻冬舎コミックス  
Webコミック「GENZO」 

続きを読む "コミック単行本 日本含む7カ国語で同時新発売 幻冬舎(3/27)" »
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2007.03.19
インターネット ]
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 アニメ作品の有力企業手塚プロダクションは、モバイルやWeb、キャラクター事業のM&E Associatesと共同で、3月19日から手塚治虫原作アニメのブロードバンドビジネス強化を開始した。
 新しいサービスは『手塚治虫アニメワールド』のブランドを打ち立てて、Yahoo!動画やBIGLOBE、goo、OCN、@niftyの有料サービスに向けて提供作品を一気に拡大する。今後は、携帯電話向けの配信も念頭に置いている。

 これまでも手塚プロダクションは『ブラック・ジャック』や『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』といった作品をブロードバンドで提供してきた。今回、手塚プロダクションはあらたに平成版アトムの『アストロボーイ・鉄腕アトム』の配信を開始するほか、「KYOTO 手塚治虫ワールド」の限定上映作品やオリジナルアニメ、実験アニメなど、これまでビデオやDVDになっていない作品も積極的に手掛ける。
 同社は将来的にTVアニメ23シリーズ、劇場版アニメ27作品など手塚治虫原作の全アニメ作品を配信したいとしている。
 また、手塚治虫生誕80周年にあたる2008年には全手塚アニメのデジタルアーカイブ化を行う。そのうえで海外でのブロードバンド配信やインターネット限定アニメ制作など多角的なビジネスも目指す。

 自社の保有作品をライブラリーとして並べて、大手の動画ポータルサイトに提供するビジネスは、これまでバンダイチャンネルや東映アニメBBプレミアムなどの例がある。
 以前はアニメ作品のブロードバンド配信ビジネスは、供給側がセレクトした作品を利用者に提供するかたちが多かった。しかし、現在は提供できる全ての作品ラインナップを並べて、利用者がそのなかから好きな作品を選んで視聴するレンタル店型のビジネスが中心になりつつある。

 これらのビジネスは豊富な作品を並べる一方で、多数のプロバイダーを通すことで露出度を上げビジネス機会を増やしている。また、大手のポータルサイトは、こうした有力なコンテンツ保有企業と組むことで、多くの配信作品を取り揃えることでサイトとしての魅力を強化する。
 こうしたビジネスは有力作品を数多く持っている企業にとっては魅力的なビジネスであり、今後はさらに増えそうだ。

手塚プロダクション 
M&E Associates 

続きを読む "手塚プロ 手塚アニメのブロードバンド配信大幅強化(3/19)" »
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2007.02.27
インターネット ][ ベンチャー ][ 米国 ]
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 英語圏の違法なファイル交換に最も頻繁に利用されてきたインターネット上のファイル交換ソフトBitTorrentが、合法的なコンテンツダウンロードビジネスに大きく歩みだした。
 BitTorrentのソフトを開発、配布するBitTorrent社は、2月26日から「BitTorrent Entertainment Network」と名づけられた新サービスをオープンした。このサイトはBitTorrentの技術を利用して有料で映像や音楽のコンテンツを販売するものである。

 既にコンテンツの提供者には、有力映画会社の20世紀フォックス、パラマウント、MGMや音楽出版のワーナーミュージック、テレビ番組のMTVなどが多数参加している。日本のメディア関連でも角川ピクチャーズUSAが、アニメや実写映画などを中心にコンテンツを提供するほか、日本のアニメコンテンツの米国での権利を多数保有するStarz Mediaグループもコンテンツ提供に参加することを表明している。
 もっとも実際にダウンロード販売されるのは音楽とテレビ番組だけで、長編映画は視聴期間が制限されるダウンロードレンタル方式のみになる。
 価格はテレビ番組の購入が1話1.99ドル、映画のダウンロードレンタルは1本3.99ドルが標準価格となっている。

 これまでBitTorrentは英語圏での違法な音楽や映像コンテンツのファイル交換に最も頻繁に利用されてきた。なかでも日本を代表するコンテンツであるアニメの海外での違法配信のほとんどはBitTorrentを利用している。
 このためBitTorrentの国内業界関係者のイメージは決して良くない。BitTorrentが未だ違法なファイル交換に利用され続けているという現状もある。 
 また、コンテンツダウンロード販売は、既にiTunesやアマゾン・ドットコムが開始するなど市場での競争が激化しており、ビジネスの将来は必ずしも楽観出来るものではない。

 こうしたなかでBitTorrentの競争優位性は、コンテンツダウンロードに馴染みの深い英語圏のユーザーの多くがBitTorrentのソフトを所有し、その利用方法に手馴れていることである。
 一方で、これまで同じソフトを利用して違法でコンテンツを無料で得てきたユーザーが、有料サービスに移行するかどうかという問題が残る。これまでBitTorrentはファイルの違法交換を推進力に事業を成長させてきた。しかし、今後はそれが自社ビジネスの強力なライバルとなるだろう。

BitTorrent.com 

続きを読む "BitTorrent違法配信から合法配信へ 新サイトオープン(2/27)" »
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2007.02.23
インターネット ][ ベンチャー ][ 米国 ]
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 海外でのアニメ・マンガファンの増加と伴に現在大きな注目を浴びているのがアニメコンベンションの急成長である。
 しかし、規模の拡大が目に見えるアニメコンベンションに対して、見えない部分で急成長を遂げているものがある。それは英語によるアニメ情報サイトである。ここ2、3年で英語圏のアニメ情報サイトはどこも急拡大を続けている。

 そうしたなかで2月22日にアメリカで、英語による新たな大型アニメサイトのオープンが発表された。2月22日オープンしたこの新しいサイトのアニメオンライン・ドットコム(animeOnline.com)は、米国テキサス州フォートワースにあるアニメオンランインが運営する。
 ウェブサイトはタイトルこそアニメとなっているが、アニメだけでなくマンガやゲームなど幅広い日本文化を対象としている。また、サイトのコンテンツはニュースやアニメ・マンガの発売情報のほかにSNS機能を大きく取り入れていることを売りにしている。

 新会社とウェブサイトは、アニメ雑誌アニメ・インサイダーの元編集者のロブ・ブリッケン氏が統括する。ブリッケン氏はアニメ・インサイダーでは、アニメ作品や業界のレポートなどで高い業績を残している。
 サイトは特定の企業に属することなく独立しており、ニュースは中立であることを標榜している。しかし、プレスリリースでは、サイトの立ち上げにあたってファニメーションのゲン・フクナガ社長からアドバイスがあったとしている。
 また、既にオープンしている新サイトにはファニメーション関連作品の広告が目立つことから、同社がファニメーションから何かしらの支援を受けている可能性がありそうだ。

 新たな英語圏のアニメ情報サイトの立ち上げは、先行するアニメニューズネットワークやICv2の成功に触発されたものだと考えられる。
 サイトはSNSを利用したコミュニティ機能とレポート記事や特集記事に特に力を入れるとしている。これは先行するアニメニューズネットワークがアニメニュースやデータベース、フォーラムが中心となっていることに対する差別化になる。逆にサイトオープンにあたり、先行するサイトをかなりリサーチしているようだ。
 animeOnlineは今週末から開催されるニューヨークコミコンで、独自のパネルを設けて自社の宣伝を行なう予定である。ニューヨークコミコンには、ICv2やアニメニューズネットワークも参加することから早速ライバル同士がぶつかることになる。

アニメオンライン・ドットコム 

続きを読む "米国で大型アニメ情報サイトオープン animeOnline(2/23)" »
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2006.11.27
インターネット ]
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 三井物産と松竹は両社が共同出資を行うデジタルマガジン社を通じて、来年春からインターネットと携帯に向けた有料動画配信サービスを開始する。
 デジタルマガジンは11月7日に松竹と三井物産による資本増強を行う。5年以内に有料動画配信サービスで売上高40億円を目指すとしている。

 このためデジタルマガジンは映像作品の2次利用だけでなく、オリジナルのコンテンツを新規に制作することで差別化をはかる。オリジナルコンテンツは、初年度300本を想定している。
 当初はグラビアなどのバラエティ・ドラマが中心となるが、早い段階で映画・アニメのコンテンツを加えた総合動画サイトを構築する。しかし、具体的なアニメの作品や方向性については、今回は触れられていない。

 三井物産と松竹の業務提携は、今年6月に発表されていたものである。すでに、映画興行事業や実写映画『子ぎつねヘレン』の共同製作も行っている。業務提携発表時には、今回新事業を開始する携帯・インターネットでの動画配信事業のほか、実写映画の共同企画と映像作品の海外販売、それにアニメの企画・開発と販売が含まれていた。
 今回の発表はその一環で、今後はさらに映像販売やアニメ事業での業務連携の進展も期待される。

 大手映画会社と大手商社の本格的動画配信ビジネスだけに注目は大きい。しかし、急成長市場とはされながら、新規企業の相次ぐ動画配信ビジネスの入で競争は激化している。
 また、アニメの分野に限っても、GyaOやYahooが無料配信に新作コンテンツを投入するなど有料放送の差別化も難しくなって来ている。2次利用ではないオリジナルコンテンツの魅力がどれだけ発揮出来るかにビジネスの成功がかかっているだろう。

当サイトの関連記事 三井物産と松竹 アニメほかコンテンツで提携
 
松竹 
三井物産

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2006.10.20
インターネット ][ 中国 ]
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 アメリカの大手メディア・バイアコム系のMTVは、中国の大手インターネットポータルサイト「百度」とインターネットを通じたコンテンツ提供と広告事業で業務提携を行うと発表した。
 百度は1億2300万人のユーザーを持つ中国最大のインターネット検索サイトである。MTVは今回の業務提携により、MTVの音楽コンテンツと同社運営の子供チャンネルニコロデオンのアニメーション番組などをインターネットを通じて中国市場に送り出す。

 今回の業務提携で中国MTVが百度に提供するコンテンツは、4つのカテゴリーに分かれている。MTVの音楽コンテンツ、音楽イベント、ミュージックビデオ、ニコロデオンのテレビ番組である。
 このうちニコロデオンの番組には『スポンジボブ』や『ドーラといっしょに大冒険』といったニコロデオンが提供する人気アニメーションが含まれている。

 これらのコンテンツはオンラインによる配信サービスだけでなく、広告収入から利益を得る無料ダウンロードサービスや有料のダウンロード販売も行われる。
 最近米国では、大手ポータルサイトが、人気コンテンツのダウンロード販売に乗り出す例が増えている。しかし、中国の大手ポータルサイトがこうしたサービスを行う例はまだ珍しい。
 海賊版DVDやインターネットの違法配信なども少なくないとされる中国のコンテンツ市場でMTVのビジネスがどの程度成功を収めるか、今後は注目となるだろう。

 また、中国は、近年は海外映像コンテンツのテレビ放送に対する規制を強めつつある。そうしたなかで、インターネットは比較的政府の規制が少ない分野として知られている。インターネットを通じた海外企業の中国市場でのメディア事業開拓としても注目である。

MTV 
ニコロデオン 
百度 

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2006.09.20
インターネット ][ コミック ][ 携帯端末 ]
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 インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネット生活研究所は、9月20日に2005年度(04年4月~05年3月)の電子コミックの市場は約34億円であったという調査を発表した。電子書籍の全体の市場規模は2005年度でおよそ94億円であるため、電子コミックの市場は電子書籍市場の36%を占めることになる。
 この調査は同社が行った『電子書籍ビジネス調査報告書2006』、『電子コミックビジネス調査報告書2006』のふたつに基づくもので、これらの調査は、現在急速に拡大をしている電子書籍の市場動向を明らかにするものである。

 調査によれば2004年度(03年4月~04年3月)の電子書籍の市場規模はおよそ45億円である。これは2005年度の電子書籍市場のおよそ半分に過ぎず、同市場が1年間で前年比の2倍まで成長したことになる。
 これまでも電子書籍の市場は近年急激に成長していると言われて来たが、調査数字のうえからも電子書籍市場の成長が裏付けられたことになる。

 また、電子書籍のなかでも電子コミックの伸び率はとりわけ大きく、電子書籍市場の拡大を牽引しているという。2005年度の電子コミックの市場規模は約34億円だが、このうちPC・PDA向けの電子コミック市場が約11億円、携帯向け電子コミック市場が約23億円となる。携帯向け電子コミックは、携帯向けの電子書籍市場の50%を占めている。
 さらに携帯向け電子書籍市場は2004年度に12億円だったのが、2005年度には3.8倍の規模に膨れ上がった。2005年は、携帯向けの電子書籍元年だったといっていいだろう。

 しかし、こうした市場の拡大を見越して2006年は携帯向け電子書籍とりわけコミックについて、大手出版社から新興企業まで市場の参加者は急増している。
 今後は、競争の激化による採算割れや市場撤退組みも増えてくる可能性があるのではないだろうか。

インプレスR&D

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2006.09.13
インターネット ][ コミック ][ 海外 ]
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 電子書籍販売のイーブックスは、京セラグループと共同で海外市場で日本マンガの電子書籍を販売する電子書籍国際ネットワーク事業を開始する。
 その最初の事業として、9月19日からシンガポールにポータルサイトを設けて『ベルサイユのばら』や『鬼太郎全集』などの人気コミックの電子書籍版を販売する。

 事業を行うのは日本では大手の電子書籍サイト「イーブックス」を運営するイーブックスイニシアティブジャパンと京セラコミニケーションシステム、それにそのアジア子会社である京セラコミニケーション・アジアパシフィックの3社である。
 3社によれば今回事業化する電子書籍国際ネットワークは、これまでのマンガ翻訳出版とは異なった電子書籍の国際化を行う。国外で人気の高い日本のマンガコンテンツをより多くの人に手軽に楽しめることを目指している。

 今回はその最初の試みとしてシンガポールが選ばれた。シンガポールのサイトでは人気作品を中心に30タイトル100冊からスタートするが、年内には300冊まで増やす予定である。販売価格は、1冊5.8シンガポールドル(約430円)から8.8シンガポールドル(約350円)となり、開始から2年で年間売上高2億円を目指す。
 作品を読むには専用のブックリーダーソフトが必要になるほか、ダウンロードを行ったパソコン以外で作品を読むことは出来ない。また、ダウンロードされるコンテンツは日本のサーバーで管理されるなど海賊版や不正コピー防止にも対策にも力を入れている。

 日本では携帯電話でのマンガ閲覧に較べて、PC上での電子マンガ閲覧ビジネスは必ずしも盛況とは言えない。専用のソフトや閲覧ハード機のポータビリティ(持ち運び性)の問題が、閲覧のハードルとなっているためである。
 そうした不便さは企業側も理解しているが、これは作品のコピー問題ともかかわるだけに難しい問題である。今回のシンガポールでのビジネスも、当面は同様の点が一番のビジネスの課題になると考えられる。 
 しかし、日本よりマンガの取り扱い書店が少なく、タイトル数も少ない海外だからこそこうしたビジネスが成功する可能性も高いかもしれない。
 今後数年のシンガポールのイーブックスのビジネスは、電子マンガの国際普及という点で見逃せないものになりそうだ。 

販売サイト eBookJapanASIA 

イーブックスイニシアティブジャパン 
京セラコミニケーションシステム 

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2006.09.11
インターネット ][ ゲーム ][ 企業経営 ]
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 大手ゲーム会社のカプコンはネットコンテンツ配信のドワンゴはと協力して、オンラインゲームを中心とした総合ポータルサイトの運営会社株式会社ダレットを共同で設立する。
 新会社の資本金9000万円うちカプコンが80.1%、ドワンゴの子会社であるゲームズアリーナが19.9%を出資する。社長にはカプコンの常務執行取締役である稲船啓二氏が就任する。
 同社が経営する総合ポータルサイトは、オンラインゲームを運営するほか、アバターキャラクターの提供、ネットショッピングなどが様々なコンテンツが組み合わせられる予定である。

 カプコンによれば今回の新会社設立は、インターネットブロードバンドとオンラインゲームが幅広い層で拡大しており、今後もオンライン分野に高い成長率が見込めるためだとしている。
 ポータルサイトとしての独自性を目指すためアバターキャラクターやコミュニティ機能を重視するとしている。また、今後はカプコンとドワンゴの人気ゲームタイトルを順次投入して行く予定である。
 カプコンの保有する人気ゲームには低年齢向けの『ロックマンエグゼ』シリーズやロールプレイングゲームで人気の『デビルメイクライ』などの多彩な作品群がある。一方、ゲームズアリーナは、ドワンゴグループのゲーム事業を統括しており、オンラインゲームを中心に事業開拓を進めている。
 これまでオンライン展開が比較的弱かったカプコンの本格的なオンラインゲーム市場への進出としても注目されるだろう。

カプコン 
ドワンゴ 
ゲームズアリーナ 

続きを読む "カプコンとドワンゴ オンラインゲームの共同会社(9/11)" »
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インターネット ]
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 バンダイナムコグループのバンダイチャンネルとバンダイエンタテイメント(米国)は、米国アマゾン・ドットコムの映像販売サービス「アマゾン・アンボックス」で『ガンダム』シリーズなどの人気コンテンツのダウンロード販売を開始した。
 今回のケースは、日本の大手アニメ企業がiTunesなども含めて、アニメ作品のインターネットを利用したダウンロード販売に乗り出す初めてのケースである。

 「アマゾン・アンボック」は、9月7日よりアマゾン・ドットコムが北米地区で始めた映像販売サービスである。これまでアマゾンはDVDやCDを中心とした実在する商品を販売してきたが、「アマゾン・アンボック」では映像作品の配信サービスとダウンロード販売を行う。
 米国のインターネットコマース企業の映像配信ビジネスへの進出として、大きな注目を集めているプロジェクトである。

 バンダイナムコはこの「アマゾン・アンボック」に、バンダイチャンネルの名前で専用サイトを立ち上げる。現在は『機動戦士ガンダムSEED』や『星方武侠アウトロースター』、『天空のエスカフローネ』などの4作品を配信しているほか、『交響詩篇エウレカセブン』、『機動武闘伝Gガンダム』、『舞-HiME』などの6作品が今後提供される。
 
 「アマゾン・アンボック」にはアニメーション関連企業として米国のカートゥーンネットワークとアダルトスイムが専用サイトを設けている。しかし、日本企業で専用サイトを設けているのは、アニメ分野に限らずバンダイチャンネルだけとなっている。 
 バンダイナムコによれば今回のプロジェクトは、バンダイチャンネルが日本市場で築いたオンデマンド配信のノウハウとバンダイエンタテイメントが北米のアニメ市場で持つビジネスのノウハウが生かされる。
 バンダイチャンネルは、現在日本で最も成功したインターネットの映像配信企業として知られている。米国で同様のサービスを開始することは、バンダイナムコグループの海外でのアニメ作品からの収益拡大が期待出来る。

 米国市場ではアニメ作品の違法配信の拡大もあり、アニメDVDのパッケージビジネスが縮小している。今回のネット配信事業の開始は、米国法人のバンダイエンタテイメントにとっても大きな意味があるだろう。
 あとはテレビシリーズ1話3.99ドル(約480円)がどのように評価され、どの程度のスピードで普及して行くかにかかっている。 
 今回、配信のために選ばれた作品は、バンダイエンタテイメントが保有する作品のなかで米国での評判が高かい作品と戦略的に売りたい作品が組み合わせられている。『エスカフローネ』や『アウトロースター』、『Gガンダム』は前者の作品、『エウレカセブン』や『舞-HiME』などは後者だと言える。


バンダイチャンネル
バンダイエンタテイメント
バンダイナムコホールディングス

アマゾン・アンボックス
 バンダイチャンネル専用サイト

配信される作品の一覧 
提供中のコンテンツ 
  機動戦士ガンダムSEED
  星方武侠アウトロースター
  無限のリヴァイアス
  天空のエスカフローネ
提供予定のコンテンツ
  機動戦士ガンダムSEED DESTINY
  交響詩篇エウレカセブン
  機動武闘伝Gガンダム
  ウィッチハンターロビン
  舞-HiME
  SDガンダムフォースなど

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2006.08.17
インターネット ][ 米国 ]
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 米国のカートゥーンネットワーク(CN)は、7月14日から開始したインターネットのアニメ配信サービスの「Toonami Jetstream」が開始から1ヶ月で950万ダウンロードを超える大きな成功を収めたと発表した。 また、この1ヶ月間で毎週平均72万5000人のユニークユーザーが同サイトに訪れるなど、一躍人気サイトとなっている。

 Toonami Jetstreamは、アメリカの子供チャンネルCNとマンガ・アニメ関連企業のVizメディアのジョイントベンチャーとして、今年の7月14日に始まった。
 日本のアニメや米国のカートゥーンを無料でインターネット配信する新たな試みを行っている。配信作品の中には『NARUTO』などの人気アニメ作品のほか、米国ではテレビ未放映の『テニスの王子様』や『ヒカルの碁』が含まれていたことなどに大きな注目が集まっている。

 当初から高い人気を集めるとは予想されていたが、わずか一ヶ月でおよそ1千万近いダウンロードが行われたことは予想以上の大きな成功といえるだろう。
 現在、ファンサブなどの違法な配信を除けば、アメリカではまだアニメやカートゥーンへのインターネット配信は一般的だとはいえない。そうしたなかでの成功は、利用者のインターネット配信への関心の高さとこのビジネスの可能性の高さを示している。

 また、Toonami Jetstreamは、既にバナー広告と動画広告を採用している。1週間で72万5000人のユニークユーザーの存在は、無料配信と広告モデルで事業を進めたいとしているToonami Jetstreamのビジネス的な追い風にもなりそうだ。
 現在の配信作品は6作品のうち4作品までが日本アニメとなっている。CNとVizメディアは将来的にはさらに多くの作品をライナップに加えたいとしている。

*Toonami Jetstreamはアメリカ以外からのアクセスにはプロテクトがかかっているため、日本などアメリカ以外の国のユーザーは利用できません。

Toonami Jetstream 
カートゥーンネットワーク 
Vizメディア 

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2006.08.02
インターネット ][ 米国 ]
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 米国のタイムワーナー系放送会社ターナブロードキャスティング(TBS)は、傘下の放送局CNNとカートゥーンネットワーク、それにアダルトスイムのテレビ番組をiTunesミュージックストアで販売開始することでアップルと合意した。
 販売されるのはCNNの特別番組のほか、カートゥーンネットワークから『ジョニー・ブラボ』、アダルトスイムからは『アクアティーン・ハンガー・フォース』、『ベンチャー・ブラザーズ』、『シーラボ2021』などの人気アニメーションの各エピソードで、iTunesミュージックストアを通じて販売される。
 
 アダルトスイムは大人の視聴者に向けたアニメ・カートゥーンチャンネルであるが、これまで3ヶ月間は無料で作品をiTunesミュージックストアに提供してきた。その間、同局のコンテンツは、人気ナンバー1となっていた。また、ニュース番組のCNNも高い人気を誇っていた。
 そうした実績を踏まえて今回有料販売に乗り出すことになった。価格は各エピソード1.99ドルと他の映像作品の販売と同じ値段となる。

 アニメーション作品のiTunesミュージックストアでの販売は、既にディズニーグループが初めておりタイムワーナーグループの動きはこれに次ぐものになる。大手メディア企業が相次いでアニメーションを含むテレビ番組のダウンロード販売に乗り出すことで、今後はこうした動きがさらに加速すると見られる。
 アニメーション作品については20分から30分というテレビシリーズの長さが手頃なことやエンタテイメント性の高さから、今後もダウンロード販売の有力コンテンツとして注目されるだろう。しかし、日本アニメがそうした販売作品に加わるかどうか現時点ではなんとも言えない。

 カートゥーンネットワークとアダルトスイムは、米国では日本のアニメーションも多数放映しているが、そうした作品は今回の作品には含まれない。また、カートゥーンネットワークやアダルトスイムは、多くの場合日本アニメーション作品の番組放映権とは異なる番組販売権を持っていない。
 このためTBSによる日本アニメのiTunesでの販売は今後もないだろう。日本アニメがiTunesで販売されるとすれば、番組の販売権を持っている現地のアニメ流通会社によるものになるだろう。
 しかし、現在のところはそうした流通会社の間では、本格的なダウンロード販売に乗り出す動きは見られない。

ターナブロードキャスティング 
CNN 
カートゥーンネットワーク 
アダルトスイム 

アクアティーン・ハンガー・フォース  
ベンチャー・ブラザーズ 
シーラボ2021 

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2006.07.31
インターネット ][ テレビ ]
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 アニメ専門チャンネルのアニマックスは、8月1日からUSENが運営するインターネット無料番組配信GyaOにアニメ番組の配信を行う。
 アニメ番組のプロモーション映像のほか、アニマックスで放映中の人気アニメの第1話の配信などを行い、アニマックスの認知度向上につなげる。またそれ以外に、いくつかの番組の全話放映も行う。

 アニマックスは、GyaOサイト中にある「GyaO Anime」のなかに独自の番組編成からなる「アニマックスmini」と「Check!アニメ」を設ける。このふたつのコーナーを中心に自社のアニメ作品を配信する。
 「Check!アニメ」はアニマックスが編成を担当する放映作品の紹介番組で、アニマックスで放映中の作品の第1話やプロモーション映像の配信をする。8月1日からは、『妖怪人間ベム』や『新釈眞田十勇士スペシャル上田城攻防』を配信する。
 また、アニマックスの行う各種キャンペーンサイトともリンクされる。アニマックスの認知度向上に最大限の利用を行うようだ。

 一方、「アニマックスmini」はアニメーション本編を配信する番組となる。8月1日からは、台湾の人気アニメ『アークエ』全59話が配信される。今後の配信番組については、アニマックスとUSENが協議のうえ決めていくとしている。

 有料の専門放送局が無料の番組配信会社に番組を供給するのは、一見不思議に思える。しかし、GyaOの視聴者登録は既に1000万人を超えている。また、その会員は普通以上に映像作品に興味のある人たちと考えても良いであろう。
 アニマックスにとっては、多数の魅力的な潜在顧客といえる。そうした場所で自社の露出度が高まることで、自局の宣伝になるに違いない。また、USENにとっては、より多くの配信番組が増やせる点で意味が大きい。
 アニマックスとUSENの提携は必ずしも一般的とは言えない。しかし、互いの利益を補完できるインターネット、ケーブルチャンネル、地上波放送といった異なるメディアがアニメを利用して連携するケースは今後も増えるに違いない。

アニマックス 
GyaO   GyaO Anime 

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2006.06.27
インターネット ][ 企業経営 ]
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 バンダイビジュアルは7月19日付で、新たなアニメコンテンツサイトの開設とその運営を目指した新会社アニメチャンネルをバンダイチャンネルと共同で設立する。新会社の資本金2億円は、バンダイビジュアルが51%とバンダイチャンネルが49%出資する。
 新会社が運営するサイトは、アニメや音楽のインターネット配信や電子出版、DVD・オリジナル商品を中心とするショッピングなどの機能を持ったものになる。新サイトのオープンは今年9月を予定している。
 
 バンダイビジュアルはこれまでアニメの企画やパッケージ販売など、映像ビジネスを中心にビジネスを展開してきた。しかし、近年は映像ビジネスに加えて音楽出版など幅広いエンタテイメントにビジネス領域を広げつつある。
 これは同社の掲げる「クロスコンテンツ・クロスメディア戦略」の一環で、コンテンツビジネスを複合的に展開することでビジネスの相乗効果を狙っている。インターネットを利用したコンテンツサイトもそうしたビジネスのひとつで、本年3月から新規事業グループの中で設立準備を進めていた。

 また、バンダイチャンネルは大手アニメ配信チャンネルを運営しており、インターネットによるコンテンツ配信ビジネスでは高い実績を残している。同社は新会社の運営するサイトに、アニメ作品の配信をするだけでなく、配信方法のノウハウも提供する。

 新会社の方向性は既存のコンテンツ配信サイトやショッピングサイトと異なり、その両方を組み合わせることにありそうだ。そうしたなかでパッケージ販売大手企業であるバンダイビジュアルの経験が生かされることになるだろう。

バンダイビジュアル 
バンダイチャンネル 

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2006.05.31
インターネット ][ ゲーム ][ 中国 ]
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 ウォルト・ディズニーインターネットグループ(WDIG)と中国の大手インターネット企業盛大ネットワークが、ディズニーキャラクターを利用したオンラインゲーム事業提携する。WDIGによれば盛大は、ディズニーの人気キャラクターを用いたオンラインカジュアルーゲームの開発と配信、運営で両社は協力をする。

 開発するゲームは、従来のオンラインゲームよりグラフィック面でアピールし、中国で増えつつある女性ゲーマーを意識したものになる。2007年春にはβ版をリリースする予定である。
 これによりWDIGは成長する中国のインターネットとオンラインゲーム市場に足掛かりを得ること出来る。
 中国では国内のアニメやゲーム・キャラクター産業の育成のため、外国資本や外国産コンテンツの国内流入を厳しく制限している。そのなかでインターネットは、比較的行政の規制が緩くビジネスを展開しやすい分野とされている。
 今回のWDIGの狙いには中国のインターネットビジネスそのものとインターネットを利用した自社キャラクターの認知度向上が含まれているだろう。

 盛大は中国最大のオンラインゲーム企業で、現在7つのMMORPGと5つのカジュアルゲームを運営している。同社は世界有数のキャラクターを自社サイトのゲームラインナップに組み入れることで、今まで以上のネット上の集客力が期待出来るだろう。

ウォルト・ディズニーインターネットグループ 
盛大ネットワーク 

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2006.04.26
インターネット ][ テレビ ][ 企業経営 ][ 米国 ]
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本格的無料配信はネット初
 アメリカの日本アニメ市場で大きな力を持つ2社が、日本アニメのネット無料配信を共同で行うと発表した。数多くの日本アニメのテレビ放映をする米カートゥーンネットワーク(CN)とアメリカのマンガ市場で圧倒的な力をみせるVIZメディアである。
 この2社がチームを組み、7月17日から日本アニメをインターネットで無料配信する『トゥーンナミ・ジェットストリーム』を開始する。『トゥーンナミ・ジェットストリーム』は、CNが展開するケーブルテレビの番組枠トゥーンナミのネット上への展開となる。
 現在、土曜日の夜にテレビ放映されるトゥーンナミは日本アニメを中心に高い視聴率を誇っている。

 『トゥーンナミ・ジェットストリーム』は、週ごとに人気アニメの新たなエピソードを公開する。また、アーカイブを利用した過去のエピソードも閲覧可能になる。
 開始当初は5作品、日本アニメから『NARUTO』、『ヒカルの碁』、『メルヘヴン』、『テニスの王子様』、米国カートゥーンから『サムライジャック』が提供される。さらに、CNが『IGPX』、VIZメディアは『ロックマンエグゼシリーズ』、『ゾイド・ジェネシス』の提供を予定している。いずれも、現役の人気作品ばかりである。

 米国でのインターネットのアニメ配信は、ADヴィジョンのアニメネットワークなどの先例はあるが、無料での本格的な展開は今回が初めてである。米国のアニメ業界を代表する2社の提携や人気作品ばかり集めたラインナップは、業界へのかなり大きなインパクトになる。

テレビアニメ№1とマンガビジネス№1
 カートゥーンネットワークは、アメリカでの日本アニメほとんどの放映をする有力放送局である。ケーブルテレビではあるが、米国のほとんどの視聴世帯をカバーすること、無料のベーシックチャンネルであること、視聴率が非常に高いことから日本アニメのビジネスに大きな影響力を持っている。
 近年は、日本アニメの製作出資も行っている。昨年は、日本の人気アニメ制作会社プロダクションI.Gと『IGPX』を共同製作するなど注目されている。

 一方、VIZメディアは、小学館、集英社、小学館プロダクションの出資により作られた小学館グループの海外事業会社である。これまでは、米国のマンガ出版が中心であったが、昨年の事業再編後は、アニメを含めた権利ビジネスを強化しはじめている。 

事業の収入はCMから 
 掟破りとも見える人気アニメ作品のネット配信だが、ビジネス的にはどういった勝算があるのだろうか。両社によれば、今回のビジネスはネット上のバナー広告と番組中のコマーシャルによって賄われるという。
 日本よりもネット広告単価が高いアメリカではあるが、本当にそれだけでビジネスが回るのか現状では判断できない。

 しかし、今回の企画には番組の認知度向上という別の側面も透けて見える。アメリカでも、大衆的な作品については、日本アニメのビジネスモデルはメディアミックスになりつつあるからだ。
 昨年秋のCNで『NARUTO』の放映開始後、『NARUTO』のマンガが急激に売上を伸ばし、さらにゲームやトイなど関連ライセンスビジネスが急拡大したのがいい例である。たとえ無料で配信しても、作品の認知度があがることにビジネス上の利点は大きい。

 また、この無料配信ビジネスは、一部でインターネット上の違法配信対策にもなる。つまり、米国のアニメファンはこれまでテレビ放映されない作品やライセンス化されない作品は、インターネットを利用して無料で観ることが多かった。
 しかし、テレビ放映まで行かない作品をインターネットで無料放映して、広告ビジネスを展開すれば、こうしたネット上の違法配信の一部をビジネスに取り込むことが出来る。

強者連合の今後の課題 
 ただし、配信作品の今後のラインナップには不安もある。CNはテレビ放映する作品の全てインターネット配信が出来るわけでない。テレビ放映権とインターネット送信権は別の権利だからである。今回、CN側から提供される作品が同局製作の『サムライジャック』と『IGPX』であることからも、こうした状況は説明出来る。
 これはVIZメディアも同様で、同社は自社の発行するマンガ作品のインターネット送信権を全て保有しているわけでない。『NARUTO』、『ヒカルの碁』といった作品は、VIZメディアが、全ての米国ビジネスの展開を可能にするマスターライセンスを所有する作品である。

 現在、VIZメディアは同社に関連の深い作品のライセンス獲得に積極的に動き、CNは自社製作のアニメやカートゥーンの展開を強めている。それでも、両社に関連のあるサードパーティー(第3者)をさらにこのプロジェクトに巻き込み、作品ラインナップを増やす努力は必要である。
 アメリカ最大のアニメ流通企業ADヴィジョンは、やはり数年前から自社のライセンス作品のみで、有料ケーブルテレビとオンデマンドテレビを展開している。着実に成長しているとはいうものの、その成長は急展開といは言えないことも参考になるだろう。

トゥーンナミ・ジェットストリーム 

VIZメディア 
カートゥーンネットワーク 

続きを読む "VIZとCN 米国でアニメ無料配信提携 ナルト、テニプリなど(4/26)" »
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2006.04.21
インターネット ][ 企業経営 ][ M&A ]
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 携帯コンテンツ配信企業のフェイスとゲーム企業タイトーは、音楽・映像分野の企画とデジタル分野での流通を行う新合弁会社「株式会社ブレイブ」を設立する。
 会社の設立は、4月末を目指しており、資本金8000万円のうちフェイスが60%を出資し過半数を握る。また、タイトーが30%を出資するほか、タイトーの親会社であるスクウェア・エニックスも10%を出資する。

 新会社は音楽・映像のプロデュースのほか、デジタル配信事業、データーASP事業、音楽ソリューション事業を行うとしている。フェィスの持つ着信メロディビジネスのノウハウやタイトーの持つモバイルコンテンツ事業の双方が生かされる予定である。
 また、国内外の音楽・映像レーベル企業と連携し、コンテンツやアーティストのプロデュース、音楽・映像ファンドの組成、音楽ビジネスの企画開発を行う。コンテンツの流通だけでなく、企画開発にも注力する。

 近年、携帯コンテンツやインターネット事業を行う企業が優良コンテンツを所有する企業と提携、新会社を設立する動きが広がっている。最近でも、プロダクションI.GとトランスコスモスやNTTドコモと日本テレビ、創通エージェンシーとフォーサイドの提携がある。
 こうした背景には、モバイルやインターネットの事業が拡大する一方で、それに対応する優良なコンテンツが不足しているという実状がある。
 さらに、ネット普及が行き渡りユーザーの拡大が限界に達していることも理由にあるだろう。今後の事業拡大は、コンテンツの質が勝負になる。そうしたなかでモバイル、ネット企業が既存のアニメ・マンガ・映像企業に接近を図っていると言ってよいだろう。

フェイス 
タイトー 
スクウェア・エニックス 

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