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  「宇宙戦艦ヤマト」=前編



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2009.06.03
マーケティング ]
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 5月27日にキングレコードから発売された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.11)』のBlu-Ray Disc(BD)が、記録的な売上を達成した。DVDとBDの売上ランキングを集計するオリコン・リサーチの発表によると、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のBDは5月25日から31日の一週間で4万9000万枚を売り上げた。
 これは6月8日付のBlu-Rayランキングの1位であるだけでなく、Blu-Ray Discの初動売上としては史上最高になる。これまで2万9000枚で1位だった『ダークナイト』や、今年4月に発売され2万7000枚であった『FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN COMPLETE』を2万枚以上引き離す圧倒的な勢いとなっている。

 さらに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のBDは、発売第1週でBD売上高の歴代第2位につけている。こちらはこれまで2位であったCGアニメーション映画『バイオハザード ディジェネレーション』の4万2000枚を越え、『ダークナイト』の5万6000枚に迫っている。今後のさらなる売上の伸びが期待される。
 また、同時に発売された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.11)』も1万枚の売上で、週間DVDランキングの5位につけている。2008年4月にはDVD『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序特装版』が発売され、2008年に29万8000枚を売上オリコン年間ランキングで1位に輝いている。しかし、今回は新作カットを加えたデジタルマスター版ということで、新たな需要を掘り起こした。

 実際に、今回のリマスター版BDは、これまでの映像とは全く異なる体験とファンの間で大きな評判を呼んでいる。
 映画やDVD版の新メディアでの再販売ではない新たな経験を提示したことが、商品の人気につながったようだ。また、そうした高い評判は、今後の売上をさらに拡大することになりそうだ。

 一方、本編の続編にあたる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』も、いよいよ公開が迫っている。6月27日から全国劇場にて公開がスタートする。こちらもアニメーションの新たな映像体験が待っていることであろう。
 劇場公開中の7月3日には、今回BD発売された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が日本テレビ系金曜ロードショーでテレビ初放映されることも決まっている。ここ数ヶ月は、『ヱヴァンゲリヲン』から目が離せない。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』 公式サイト 
http://www.evangelion.co.jp/1_0/dvd_02.html

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2009.05.23
マーケティング ]
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 アニメ映像パッケージの大手バンダイビジュアルは、5月、6月に発売するUMD‐Videoのタイトルを発表した。このなかには5月26日に発売される『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』や6月26日に発売される劇場アニメ『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』などが含まれる。
 このほか『真ゲッターロボ 世界最後の日』や『戦闘妖精雪風』といった旧作シリーズも盛り込まれ、新旧の人気作品が揃う。4月の発売が17アイテム、5月が19アイテム、6月が14アイテム、9月末までにおよそ80アイテムを発売する。

 バンダイビジュアルはUMD発売タイトルの拡充について、これまでの映像ソフトユーザーだけでなく、よりライトなアニメファンやゲームユーザーを新規に獲得するためとしている。
 UMDは、ソニーコンピュータエンタテインメントが発売する携帯ゲーム機PSPに対応したソフトである。PSPの特長は携帯性に加えて、クオリティーの高い映像の再現性である。しかし、映像の液晶は掌サイズで、UMDはPSPでしか再生出来ないという制限もある。
 
 このためUMDの価格は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』は税込み1995円、『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』は税込み2940円と、DVDやBlu‐Ray Discに較べてかなる低価格に抑えられている。
 UMDのコアターゲットは映像パッケージをコレクションとして購買するユーザーでなく、手軽に作品を楽しみたい層とみられる。

 バンダイビジュアルはこれまで映像パッケージ商品では、マニア向けの高価格戦略を重視してきた。しかし、2008年に入ってからそうした戦略の一部が変更されている。
 例えば、昨年暮れに発売したコンビニ限定商品の『ゴルゴ13』DVDは、2話収録1890円(税込)である。同様に今年8月から発売する『こんにちは アン~Before Green Gables』は3話収録1890円(税込)だ。比較的マニア向けとみられる深夜アニメの『真マジンガー 衝撃!Z 編』でも、DVDだけなら1巻2100円(税込)から3990円と従来のテレビアニメの映像パッケージより割安感が目立つ。

 これは新作だけでなく旧作にも及んでいる。大きな話題を呼んだ30周年記念商品の劇場版「ガンダム」シリーズ10タイトルのDVD各巻税込3000円も同様である。
 いずれもコアなアニメファンとは異なる、商品特典は必要なく、映像だけを楽しみたいライトユーザーの取り込みを狙ったものだ。バンダイビジュアルは、これまでより一般ユーザーをより重視する戦略を明確にしつつあるようだ。UMDのタイトル拡充も、同社のそうした一環とみられる。
 
バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/


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2009.04.27
マーケティング ]
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GUNDUMUC.jpg 4月25日に公式プレサイトが立ち上がった『機動戦士ガンダムUC ユニコーン』について、アニメ製作会社のサンライズは、4月27日に正式プレスリリースを発表した。
 『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』はこれまでのガンダムシリーズと同様に、サンライズが制作を行う。2009年冬から作品展開を開始する。しかし、公式サイトと同様、映像作品がテレビなのか映画なのか、OVAなのかについては明らかにされていない。

 一方で、サンライズは、『機動戦士ガンダムU C ユニコーン』を、2009年冬から同社が展開するガンダム作品ラインナップの中核に据えるとしている。
 さらに全世界に向けた戦略作品群の中の一つとして位置づけるとも述べており、『機動戦士ガンダムU C ユニコーン』が、かなり大掛かりなプロジェクトであることを強調している。サンライズだけでなく、バンダイ、バンダイビジュアル、バンダイナムコゲームスなど、バンダイナムコグループの総力を挙げた作品が期待出来る。

 また、イベント上映、映像パッケージの販売、インターネットを利用した作品展開を行うとしている。インターネットの展開は海外を視野に入れており、英語のほか多言語対応による世界同時配信を予定する。
 サンライズはこの1月にテレビアニメシリーズの日米韓の同時放送を実現しており、こうした海外展開を『ガンダムU C ユニコーン』ではさらに進めることになる。既に一部メディアで報じられたバンダイナムコグループによるガンダムシリーズの世界10ヶ国語配信といったプロジェクトが、『ガンダムU C ユニコーン』で目指されるようだ。

 また、サンライズは今回、視聴形態に縛られないマルチメディア展開も予定すると表明しており、インターネット配信以外の新しいメディアの活用も期待出来る。
 こうした様々なメディアの展開が、テレビ、映画、OVAといった作品の展開メディアの方法が公表されない理由なのかもしれない。大型作品に相応しい、大掛かりなビジネスの枠組みが注目される。
(c)創通・サンライズ

『機動戦士ガンダムU C ユニコーン』 
http://www.gundam-unicorn.net/index.html

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バンダイナムコ ガンダムシリーズの世界10ヶ国語配信目指す

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2009.04.09
マーケティング ]
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 玩具業界向けの専門雑誌「月刊トイジャーナル」4月号に掲載された、セガトイズ國分功社長のインタビュー記事によれば、現在、北米で大ヒットとなっているテレビアニメ『爆丸 バトルブローラーズ』の第3期製作が既に視野に入っているようだ。
 同誌のインタビューで國分功社長は、次のアニメとなる爆丸3と連動した企画が進行中、世界レベルのオンラインゲーム企画があること、アクティビジョン・ブリザードからDS、Wii、PS、Xboxの4つのプラットフォームに向けたゲームが発売されると述べている。 
 トイジャーナルのインタビューでは、このほか『爆丸』の世界市場の大きさやセガトイズの今後の戦略なども述べられている。近年、最も海外でヒットした日本の玩具『爆丸』のグローバルビジネスを知るうえで、興味深いものとなっている。

 月刊トイジャーナルは、東京玩具人形問屋協同組合が発行する玩具業界専門誌として広く知られている。玩具を中心に雑貨やホビー商品など広く扱い、定期購読により全国のメーカーや問屋、販売店などに情報を伝えている。
 また、今年4月1日は、国内有数の玩具情報サイト「日本のおもちゃ情報」の運営を引き継ぎ、トイジャーナルのウェブ版「Web tj」と伴に情報提供を行っている。

 『爆丸』はセガトイズが、カナダの玩具会社スピン・マスターと共同で開発した対戦型ゲームのフィギュア玩具である。転がすと変形する商品の魅力に加えて、テレビアニメと連動することで昨年北米で大ヒットになった。現在は、ヨーロッパやアジア地域に広く展開を始めている。
 こうしたヒットを受けて、第2シーズンのアニメ『Bakugan: New Vestroia』が全26話予定で製作され、今春から北米でテレビ放映されている。しかし、今回の記事によれば、第2シーズンの後には既に第3シーズンが予定されていることになる。定番商品化を目指した、長期戦略が練られていることになる。

 一方、海外でのヒットに較べて国内での人気はいまひとつされてきた『爆丸』だが、国内でも新たな動きが見られる。昨年のテレビアニメ放映終了以来、生産が止まっていた『爆丸』関連商品が再び発売されている。
 今年3月28日に首都圏限定で、新商品が発売された。さらに3月28日から6月28日まで、ゲーム大会「爆丸ブローラー09スプリングバトル」を実施する。こちらも1年ぶりの公式大会となる。
 第2シーズンのアニメ『Bakugan: New Vestroia』は、国内では現在テレビ放映の予定にあがっていない。しかし、新商品発売と連動し、さらに米国発のムーブメントとすることで、再び『爆丸』がテレビに登場する可能性もありそうだ。
 
トイジャーナル  http://www.toyjournal.or.jp/
『爆丸』 公式サイト http://www.bakugan.jp/

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2009.04.01
マーケティング ]
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basarabeer2.jpg 3月20日に宮城県の地ビールメーカー長沼環境開発の売り出した『戦国BASARA アニメラベルビール』が好調なスタートを切った。
 この『戦国BASARA アニメラベルビール』は、今年4月からTBS・MBS系で放送開始となるアニメ『戦国BASARA』の放送を記念して商品化されたものだ。同社の人気ビール「奥州仙台 伊達政宗麦酒」や「片倉小十郎麦酒」に並ぶ商品として売りに出された。

 商品は3月20日から東京・池袋の宮城ふるさとプラザと伊達政宗麦酒ヤフー店のインターネット販売で、先行発売が行われた。
 このうち宮城ふるさとプラザでは発売を記念して、発売日の3月20日から22日までの3 日間、プラザ店内で生ビールでの試飲と販売イベントを行なった。こうしたプロモーションもあり、「戦国BASARA アニメラベルビール」は、初日、2日目の2日間は、いずれも当日中に商品が売切れた。
 3日間の販売数量は、宮城ふるさとプラザの通常の販売数と比べておよそ10倍にもなった。「戦国BASARAアニメラベルビール」の高い人気を見せつけた。また、伊達政宗麦酒ヤフー店の販売でも、販売数量がこれまでの約15 倍まで増加した。

 長沼環境開発によれば、購入者の中には『戦国BASARA』の伊達政宗や片倉小十郎ファンが遠路はるばる買いに来たケースもあったという。
 しかし、その一方で、『戦国BASARA』のファン以外の購入者も少なくなかった。これはこれまでにないアニメと地ビールのコラボレーションに、購買者の興味がかきたてられた効果だという。さらにアニメのキャラクターを利用したラベルで、アイキャッチの力が高まり商品の魅力が高まったためだという。

 「戦国BASARA アニメラベルビール」の価格は、希望小売価格で1缶税込500円となっている。また、伊達政宗麦酒、片倉小十郎麦酒、戦国BASARA アニメラベルの3つをセットにした「戦国BASARAアニメ化記念 3種飲み比べビールセット(化粧箱付)」も税込1298円で発売されている。
(c)CAPCOM/TEAM BASARA

伊達政宗麦酒ヤフー店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/datemasamunebeer/index.html
アニメ『戦国BASARA』 公式サイト http://www.sengokubasara.tv/

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2009.03.30
マーケティング ]
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 アニメ専門チャンネルのアニマックスと大手コンビニチェーン ファミリーマートのサービス企画・運営事業会社ファミマ・ドット・コムは、幅広い分野での業務提携を行なう。両社は、アニマックスが放映するキャラクター商品の開発や販売、プロモーションなどを共同展開する。
 提携第1弾として4月1日より、ファミリーマートのECサイト「ファミマ・ドット・コム」で、アニマックスで放送中の『ケロロ軍曹』のキャラクターを活用した「武者ケロロ節句人形」の予約受付を開始する。

 「武者ケロロ節句人形」は、人形の老舗である「吉徳」による手塗りの節句人形だ。『ケロロ軍曹』の主人公ケロロが武者姿で、子供達に親しみやすいデザインとなっている。商品は税込み4500円、ファミマ・ドット・コムでしか購入できない商品として、500個の限定生産となる。
 商品はアニマックスの放送やファミリーマートの店頭、フリーペーパー「Famima.comマガジン」などで告知をする。注文した商品は、全国のファミリーマートの店舗で受け渡しが行なわれる。また、商品にはアニマックスの視聴案内を同封され、アニマックスへの視聴誘導も行なう。

 今回の提携でファミマ・ドット・コムは、アニメやキャラクターの人気動向をいち早く掴むアニメ専門チャンネルと組むことで、魅力的な企画商品を確保出来る。一方でアニマックスは、自社企画商品の販売の顧客へのリーチを一気に拡大する。
 今後も両社は、ファミリーマートの店頭を活用した共同プロモーションや、共同でのオリジナル商品の企画、開発、販売を進めて行く方針である。さらに両社が取り扱う各種媒体を利用した広告商品の共同パッケージ化も検討するなど、広告分野での提携も視野に入れているという。

 アニメ専門チャンネルとコンビニエンスストアの意外な提携ではあるが、テレビとコンビの店頭という、最も身近なふたつの媒体が繋がることになる。広告媒体として、今後大きな力を発揮しそうだ。
 さらに両社は日本だけでなく、海外市場での展開も視野に入れている。ファミリーマートは東アジアを中心に、海外にも広い店舗網を持つ。一方でアニマックスは世界62カ国、地域で放送しており、アジア地域には特に大きな基盤がある。こうした部分で今後何らかの試みが行なわれるかもしれない。

ファミリーマート http://www.family.co.jp
ファミマ・ドット・コム http://www.famima.com
アニマックスブロードキャスト・ジャパン http://animax.co.jp

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2009.03.16
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 ゲーム会社カプコンは、国内3月5日、欧米3月13日に発売を開始した人気ゲームシリーズ『バイオハザード』の第5弾『バイオハザード5』の全世界初回出荷数が、シリーズ最高の400万本を突破したことを発表した。
 『バイオハザード』は1996年に第1作が発売されて、現在までの国内外のシリーズ累計出荷数が4000万本を超えるビッグタイトルである。サバイバルホラーゲームという新しい分野を獲得した作品としても知られている。

 新記録達成は、こうした長年培って人気と、これまでのシリーズの高いクオリティに対する信頼感が実現したものと言っていいだろう。また、今回は、プレイステーション3とXbox360の二つの高性能コンソール向けに同時に発売したことが、世界市場での出荷増につながった。
 カプコンでは、今作の特長を新型ゲーム機ならではのリアルで迫力ある映像表現、ハリウッドとの協力で映画製作で使用する技術を取り入れたこと、光と闇のコントラストに焦点を当て緊迫感溢れる新たな恐怖を実現したことなどを挙げている。大型タイトルに相応しい手の込んだソフトということもあり、今後も支持を拡大しそうだ。

 また、今回はゲーム発売に先立って、DVD、Blu-Ray Discで発売されたCGアニメーションの長編作品『バイオハザード ディジェネレーション』の出荷枚数は、150万本を越えていることも明らかになった。海外でのアニメ映像パッケージの苦戦が伝えられるなか、日本のアニメーション作品としては驚異的な数字になっている。
 これがゲーム原作のアニメーションやフルCGアニメーションが、従来の日本アニメのファンとは異なるファンを獲得しているためだと見られる。また、ゲームソフトの相乗作用もあり、こちらの出荷も今後さらに増加しそうだ。

 ゲーム原作のCGアニメーションでは、2005年に人気ゲームソフトシリーズから製作された『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』が全世界でDVD360万枚を出荷した実績がある。
 ふたつのケースは、日本のアニメーション作品もゲームソフトと結びつくことで、グロバールな大衆市場の獲得が可能であることを示している。実際に『バイオハザード ディジェネレーション』ではプロモーションにおいて、国内ではフルCG長編作品とし、アニメの単語の使用を避けている。従来のアニメ作品との差別化した作品との前提があるようだ。

カプコン http://www.capcom.co.jp/

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2009.03.11
マーケティング ]
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 日本映像ソフト協会(JVA)は3月10日に、2008年に発売されたビデオソフト(DVD、Blu-Ray Disc、ビデオ、UMDなどの映像パッケージ)販売金額を発表した。発表によれば、2008年のビデオソフトの総売上高は、2860億円9800万円で、前年比で11.1%減少と2桁のマイナスとなった。
 今回の発表で国内のビデオソフト市場は、2004年から続く漸減傾向に歯止めがかかっていないことになる。個別メディアでは、ブルーレイが前年比3倍増となったが、全体の売上に占める割合がまだ3%台と低いこともあり、DVDの減少分をカバー出来ていない。
 この調査はJVA加盟各社の出荷段階の売上をまとめたものである。JVAには、日本の有力な映像パッケージソフトメーカーが加入しており、その発表数字は、業界の動向を占うものとして毎年注目されている。

 こうしたなかアニメDVDも苦戦を免れることが出来なかった。アニメファンが買う国内の商業アニメを主体とする日本アニメ(一般向け)のDVDは、販売用で18.8%減の473億4600万円、レンタル用は16.5%減と大きな落ち込みをみせた。
 こうした理由のひとつには、アニメファンのDVDからBlu-Ray Disc(BD)への乗り換え進んでいることも挙げられる。実際にDVD販売用に占める日本アニメ(一般向け)の全体シェアが27%であるのに対して、BDのそれは48%にも達している。アニメファンが、通常の映像パッケージの購買客より早くBDにシフトしていることを伺わせる。これはこれまで発表された他のビデオソフト関連の売上数字傾向を裏付ける。

 しかし、DVD販売に占める日本アニメ(一般向け)の売上高は、金額ベースに換算すれば前年比で100億円以上の減少となる。しかし、販売用BDの日本アニメ(一般向け)の売上高は全部足しても40億円強と減少分の半分にも達しない。
 BDが、DVDよりも単価が高いことも考えると、日本アニメ(一般向け)の2桁以上の落ち込みはBDへの乗り換えだけでは説明出来ない。BDに移行することを念頭に置いてDVDは買わないが、でもまだBDを買っていないユーザーの買い控えや、アニメ映像パッケージ自体が商品として人気を失っている可能性も否定できない。

 昨年まではビデオソフト業界全体が売上を減らしても、アニメDVDの売上は微増、もしくは横這いと比較的堅調な動きをしていた。これはアニメDVD業界の不振は、市場自体は底堅いが発売作品数の増加が不採算商品を増やしているためと説明できた。
 しかし、2008年の市場動向は、アニメもまた他の映像ソフトと同様、市場が底割れに向かっている可能性を感じさせるものとなった。このため今回のJVAの発表結果は、映像パッケージへの売上にビジネス収益を依存することが多いアニメ業界に暗い影を落すことになる。

日本映像ソフト協会(JVA) http://www.jva-net.or.jp/

■ビデオソフト総売上高 2860億9800万円 (前年比11.1%減)

   □ DVD売上高 2758億円 (同13.1%減)
      販売用 1753億5600万円 (同16.1%減)
       日本アニメ(一般向け) 473億4600万円 (同18.8%減) 
      レンタル用989億3400万円 (同7.2%減)
       日本アニメ(一般向け) (同16.5%減)
 
   □ ブルーレイ売上高 98億6000万円
     販売用91億円
      日本アニメ(一般向け) 43億7000万円
     レンタル用 7億6000万円  
      日本アニメ(一般向け) 8700万円
     日本アニメ(一般向け)のブルーレイ全体の売上高 44億5700万円

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2009.03.04
マーケティング ]
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 アニメ映像パッケージの大手バンダイビジュアルは、4月24日から携帯ゲーム機PSP用のメディアUMD-Video(UMD)向けにアニメ作品の発売を開始する。
 4月24日に、まず17タイトルが発売される。この中には『機動戦士ガンダムSEEDスペシャルエディション』の3部作、『機動警察パトレイバー 劇場版』の1作目と2作目、さらに『交響詩篇エウレカセブン』、『トップをねらえ! 劇場版』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』といった人気タイトルが多数含まれる。
 5月以降にも、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション』3部作や『戦闘妖精雪風』などが発売され、一気にUMDタイトルの充実を目指す。

 UMDはソニーが開発する携帯ゲーム機PSPに特化した専用映像メディアである。2004年のPSPのリリースと共に、ソフトが売りにだされた。PSPの特長である小さいけれどハイクオリテイの液晶画面に対応している。
 これまでにも映像パッケージの各社からアニメタイトルは発売されている。一方で、PSPでしか映像を観られない制約もあり、あまり一般的なメディアとならなかった。

 しかし、PSPの売上台数が拡大を続けており、累計販売台数は世界で5000万台、国内でも1000万台を越えた。メディアの再生機としては無視できない規模となっている。また、手軽にどこでも視聴出来るといったDVDやBlu-Ray Disc(BD)にない有利な点もある。
 また、UMDの再生機の制約から、1ユニットあたりの発売価格はかなり低く抑えられている。例えば、今回バンダイビジュアルが発売するアニメUMDは、中心価格が税込1995円と2000円以下で手頃感がある。
 こうした特長から、今後はDVDやBDのユーザーとは異なる市場が期待できる。今回のバンダイビジュアルの新たな方針も、こうした環境の変化を念頭に置いているとみられる。

 バンダイビジュアルは、アニメ映像パッケージメーカーのなかでもいち早く、BDに乗り出し大きな成果を挙げている。しかし、一方でDVDからBDへのユーザーの乗り換えスピードはまだ十分でなく、BDへの買い替えを睨んだ消費者による商品の買控え傾向も見られる。
 先に発表されたバンダイナムコ ホールディングの第3四半期の決算発表では、映像事業は不調であった。その理由のひとつとして、メディアの交代期における消費者の買い控え傾向も挙げられていた。

 今回のバンダイビジュアルのUMDシリーズは、アニメ作品を鑑賞するウィンドウの多角化に合わせて、これまでより多様なメディアで作品を提供する方針とみられる。
 これまでの高品質の映像を大きな画面でゆっくりから、小さくても高品質の映像を手軽に観るという需要に応える。多様なニーズを汲み取ることで、アニメ映像ビジネスの拡大を目指す。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2009.02.26
マーケティング ]
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 マーケティング調査会社のジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、2008年に最もDVDやBlu‐Ray Disc(BD)を販売したメーカーを「GfKCertified DVDソフト2008」として発表した。「GfKCertified DVDソフト2008」は、映画部門、アニメ(アニメーション作品)部門、ドラマ部門の3部門から構成されている。
 このうちアニメ部門の1位をアニメ映像パッケージの大手であるバンダイビジュアルが受賞した。同社の1位は昨年に引き続くものである。また、映画部門とドラマ部門は両方とも、ワーナー・ホーム・ビデオが1位を獲得した。

 「GfKCertified DVDソフト2008」は、ジーエフケージャパンが実施する小売店へのパネル調査の結果により決定している。同社が集計した2008年1月1日から12月31日までの販売実績が合算されている。
 集計対象には、CD・DVDの販売店とレンタル店、家電量販店、総合量販店、さらにネットショップも含まれている。コンビニエンスストアや玩具店などは含まれていないが、映像パッケージの動向を広く示すものである。

 ジーエフケージャパンによれば、バンダイビジュアルの映像パッケージ売上はアニメ部門全体の売の14.6%を占める。これは同社が『ガンダム』シリーズや『マクロスF』、『コードギアス反逆のルルーシュ』シリーズなどの人気タイトルを持つためである。
 人気TVシリーズタイトルを毎月発売することで、安定した売上を維持しているという。また、新作発売時の売上の過半数をBDソフトが占めるタイトルが現れるなど、BD販売の好調も構成比を押し上げた要因として挙げている。

 2位は構成比9.9%のウォルト・ディズニーだった。同社はディズニーアニメーション以外に、スタジオジブリの作品も取り扱っていることが大きい。
 ディズニーとジブリのふたつのブランドとも、息の長いタイトルになっている。2008年に同社が発売したアニメーションのタイトル数はおよそ100と他のハリウッドメジャーと比較して多くないが、売上の6割以上が旧作タイトルになっている。3位は構成比9.8%のワーナー・ホーム・ビデオだった。

 また、2008年に最も販売されたタイトルも明らかにされている。4月25日に発売され、キングレコードが販売した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版』である。
 2008年の販売数量は通常版も合わせると30万枚だったとしている。また、チャネル別では、売上のおよそ4割がインターネット経由で販売されたという。

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン http://www.gfkjpn.co.jp/

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2009.02.21
マーケティング ]
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 米国最大手のAV・IT機器の量販店であるベストバイ(BestBuy)が、日本のアニメの販売商品点数を大幅に減らすことが明らかになった。米国のアニメ情報サイトであるアニメニュースネットワーク(Anime News Network)とポップカルチャー業界情報のICv2が、それぞれ異なる業界筋の情報として伝えている。
 ベストバイはAV・IT機器だけでなく、CD、DVD、BDも幅広い商品を取り扱っているため、オーディオ・映像ファンに人気が高い店である。ウォルマートを除けば、米国で最も日本アニメのパッケージ商品を販売している流通チェーンだとみられる。

 報道によれば、ベストバイは自社チェーンの小売店を、従来どおり日本のアニメを幅広く取り扱う店とアニメについてはベストセラー商品だけを取り扱う店をランク付けし、主に3種類に切り分ける。従来どおりのラインナップを並べるのは全体の20%以下のおよそ200店舗、さらに別の20%はアニメのDVD・BDはトップ20の作品しか扱わない。残りの店舗がその中間となる。
 今回の決定は、先日、米国コミックス・マンガの専門店向け取次ぎ最大手のダイヤモンド・コミック・ディストリビューター(Diamond Comic Distributors, Inc.)が、日本マンガ出版大手のVIZメディアの取扱マンガ・アニメおよそ1000点をカットすると伝えられたのに続くものである。大手流通・小売での日本コンテンツ離れが続いていることになる。

 こうした動きは、現在の不景気の影響が大きい。ベストバイは昨年のクリスマス商戦で売上高が前年比で2桁マイナスになっている。1月の希望退職者の募集に続いて、2月20日には社員250人のレイオフを実施した。
 同社は2月決算のため、通期決算の締めを目前にしている。決算に向けて、一気に事業のリストラを進めているようだ。マイナーカテゴリーの事業縮小は、豊富な品揃えで顧客にアピールする力を殺ぐが、リストラとしては即効性のある効果が期待できる。

 これ以外にも、マンガ小売の主要な流通を担ってきた書籍チェーン店のボーダーズの経営も芳しくなく、一般書店を通したマンガ販売も勢いを失っている。同社も同様のマイナータイトルの削減に、いつ踏み切ってもおかしくない状態だ。
 日本のアニメやマンガは米国のコンテンツに較べて流通や小売店への販売力が弱いと見られてきたが、今回の不況でそうした弱みがいっきに表面化した。
 一方で、そうした店舗で商品の購入をしていたファンの需要が、今後、どこに向かうのかも気になるところだ。そして、そのかなりの部分がアマゾン・ドットコムやアニメ専門のネット通販ライトスタッフ(Right Stuf )に行く可能性は高い。米国でのアニメやマンガ販売のネットショップ依存が今後は強まりそうだ。

アニメニュースネットワーク http://www.animenewsnetwork.com/
Best Buy to Change DVD Strategy

ICv2 http://www.icv2.com/
Best Buy’s New Anime Strategy

ベストバイ(BestBuy) http://www.bestbuy.com/

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2009.01.13
マーケティング ]
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 東映アニメーションと博報堂DYメディアパートナーズ、DLEの3社が協力して、新作Flashアニメプロジェクトを行なう。このプロジェクトは、ナンセンス コメディ フラッシュ アニメを掲げる『京浜家族』である。蛙男商会代表の映像クリエイターFROGMANさんが、アニメの開発を行なう。
 プロジェクトの第1弾として、『京浜家族』の動画を携帯電話3キャリアで2009年1月14日から順次有料配信を開始する。1月23日にはtvkでも、テレビ放送を開始する。テレビや雑誌などメディアでの露出をDVDやマーチャンダイジングの展開につなげる狙いだ。さらに作品を利用した企業向けのトータルブランディングやタイアップ広告も制作する。

 『京浜家族』のプロジェクトは、東映アニメ、博報堂DY、DLEの3社が、FROGMANさんのクリエイティブに着目したものだ。同氏はこれまで蛙男商会を通じて『秘密結社 鷹の爪』などを制作し、様々なメディアや企業を巻き込んだ企画を行ってきた。
 こうした経験が今回もケータイアニメを中心に、様々な展開を目指したプロジェクトの中で活かされる。そしてDLEがFlashアニメの制作、東映アニメがモバイルやDVD、商品展開を始めとする営業活動を行う。さらに博報堂DYは広告代理店の機能を利用して、『京浜家族』を活用した企業向けのタイアップ広告やトータルブランディングなどの販売を行なう。

 『京浜家族』は複雑化する現代人のコミュニケーション事情を、ナンセンス コメディ フラッシュ アニメとして描きだす作品である。また、作品のテーマである「京浜」は、今年で開港150周年を迎える横浜を中心とする日本最大規模の工業地帯である「京浜地区」に着目したものである。
 高度成長を支え、東京のベッドタウンとしても長い歴史のある京浜エリアを舞台にすることで、ローカリティーを越えた、日本の標準的な家族のありようが浮き彫りになるとしている。FROGMANさんにとっては、日本の地方を代表した「島根」から一転して、都心の中核である「京浜」にテーマを移すことになる。

蛙男商会 http://www.kaeruotoko.com/
東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/
博報堂DYメディアパートナーズ http://www.hakuhodody-media.co.jp/
DLE  http://www.dle.jp/

『京浜家族』
公式ケータイサイトURL(3キャリア共通): http://khk.tanim.jp/
[Softbank (1/14)、au (1/15)、docomo (1/19) ]
tvk放送日時: 2009年1月23日放送開始 24時~24時5分毎週金曜日

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2009.01.09
マーケティング ]
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 1月8日よりテレビ放送が始まった話題のSFアニメ『黒神 The Animation』のBlu-Ray Disc(BD)とDVDの発売が早くも発表された。
 5月26日に「黒神 The Animation 第一巻 限定版」BDと「黒神 The Animation 第一巻」のBD、DVDが発売される。限定版BDが税込9240円、通常版のBDが税込7350円、DVDが税込5040円となっている。

 作品はサンライズが制作するSF伝奇バトルアクションで、韓国の人気作家林達永さんが原作を手掛け、韓国少年マンガ第一人者の朴晟佑さんが作画を行う。マンガ誌「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)に連載中、日本国内の単行本の累計売上はおよそ94万部である。
 既に韓国や米国でも単行本は発売されており、海外でも人気が高い。今回はそうした人気から世界展開を視野に入れたテレビアニメ化となった。

 そのひとつが、国内外同時放送の試みである。国内ではテレビ朝日系列で放映される『黒神 The Animation』は、国内放映から24時間以内に米国と韓国で現地語吹替えにてテレビ放送を行う。こうした国内外でのテレビ同時リリースが注目を集めている。
 これまではこれは、放送体制の問題や日本でのアニメ制作が国内放映ギリギリに完成することが多いことから、実現は難しいとされてきた。今回は国内で日本語、英語、韓国語の同時収録を行うことで、これを可能にした。新番組が各国語版で国内外同時放送されるのは史上初のケースである。

 これとは別に映像パッケージの商品にも特長がある。『黒神 The Animation』の商品は、BDで限定版と通常版の2種類を用意する一方で、DVDでは通常版しか提供しない。さらにレンタル用の商品は従来通りDVDのみである。
 商品発売のバンダイビジュアルは、昨年他社に先駆けてアニメ映像パッケージのBDシフトに乗り出したメーカーである。そうした経験からアニメファンがコレクション用に買うことの多い限定版は、BDでの需要が大きいと判断したようだ。 
 今後も同社の商品発売戦略が、マニア向け、コレクター向けの商品はBDで、より一般的な商品はDVDでという住み分けを目指す可能性が高い。『黒神 The Animation』は様々な点で、エポックメーキングな作品となりそうだ。

『黒神 The Animation』公式サイト http://www.kurokami-anime.net/

「黒神 The Animation 第一巻 限定版」 Blu-Ray Disc
発売日: 2009年5月26日
価格: 9240円(税込)
カラー/(予)90分/リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition>
発売元・販売元: バンダイビジュアル
初回特典: 
12P設定集/16P特別解説書/原作者描き下ろし4巻収納BOX
初回映像特典: 
特別次回予告/サウンドコミック(「黒神」外伝~前半)/韓国語講座/<音声特典>第1話オーディオコメンタリー
ジャケットイラストはキャラクターデザイン西村博之による描き下ろし

「黒神 The Animation 第一巻」 Blu-Ray Disc
発売日: 2009年5月26日
価格: 7350円(税込)
カラー/(予)72分/リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition>
発売元・販売元: バンダイビジュアル
毎回封入特典: 12P設定集
毎回映像特典:  特別次回予告/<音声特典>第1話オーディオコメンタリー
ジャケットイラストはキャラクターデザイン西村博之による描き下ろし

「黒神 The Animation 第一巻」 DVD
発売日: 2009年5月26日
価格: 5040円(税込)
カラー/(予)72分/ドルビーデジタル(ステレオ)/片面2層/16:9<スクイーズ>/ビスタサイズ
発売元・販売元: バンダイビジュアル
毎回映像特典: 特別次回予告
ジャケットイラストはキャラクターデザイン西村博之による描き下ろし

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2008.12.26
マーケティング ]
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 2008年を通じてカルト的な人気を巻き起こした劇場版『空の境界』が記録的な数字を打ち立てている。講談社、ノーツ、ufotableと映画を製作したアニプレックスは、2007年12月1日の『第一章俯瞰風景』の劇場上映からこれまでおよそ1年の実績をまとめて発表した。

 まず、劇場興行では、観客動員数は18万3000人、興行収入は2億円に達したという。劇場公開は当初テアトル新宿のレイトショー公開のみだったが、この劇場が連日満員となった。
 こうした人気が大きな話題を呼び、一気に作品の知名度を上げることになった。結果さらに人気が集まり、その後は公開を渋谷、池袋、川崎、名古屋、大阪、札幌、佐賀、仙台の8都市へ拡大した。そうした結果、単館レイトショーでスタートした『空の境界』の劇場ビジネスが一気に拡大した。

 映画は全7章(7作品)を、第1章から順番に公開して行くかたちを取っている。現在は、第六章『忘却録音』が劇場公開中である。またこうしたシリーズ上映を積み重ねることで、興行収入はテアトル系単館アニメ作品の歴代興行記録第1位を達成した。
 これまでの1位は2006年に劇場公開され異例のロングラン興行で話題を呼んだ『時をかける少女』、2位は沖浦啓之監督の『人狼』である。これらの記録を一気に抜き去った。

 さらに注目は、DVDのシリーズ出荷数が40万枚を超えていることだ。この数字は、現在DVDが発売されている四章までのもだから、1巻平均で10万枚のDVDが出荷されたことになる。DVDは今後も新刊が発売されるから、まだまだ記録は伸びそうだ。
 『空の境界』はカルトな作品とされるが、DVDの売上だけをみれば、メジャーとされる多く作品のそれを遥かに上回る。
 こうした『空の境界』の成功は、限定された劇場公開でファンが飢餓感を持ったことや、宣伝の絞り込みなどのプロモーションの巧みさにあったとされる。『空の境界』の成功で、2009年以降はポスト『空の境界』のような動きも現れてきそうだ。

劇場版『空の境界』 http://www.karanokyoukai.com/

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2008.12.22
マーケティング ]
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 アニメ映像パッケージの大手バンダイビジュアルは、2009年4月3日より音楽パッケージのランティスが取扱う商品を受託販売することを明らかにした。
 ランティスはバンダイビジュアルの子会社で、アニメ、ゲーム関連の音楽出版を得意としている。近年、業績は好調に推移しており、ランティスレーベルはアニメ・ゲーム音楽ファンには馴染みのレーベルとなっている。

 バンダイビジュアルは、こうしたランティスが販売するCD・音楽の新譜と既存の商品の流通・販売を引き受けることになる。今後同社は、映像パッケージと音楽パッケージの両方を同時に取り扱うことになる。
 ランティスは1999年に設立、2006年にバンダイビジュアルからの出資を受け同社の子会社となっている。バンダイビジュアルによれば同社とランティスは、同社の出資するアニメ作品とのタイアップも多く、販売取引先やユーザーも共通することが多い。両社の流通・販売を共有、一本化することで、業務の効率化やプロモーションの相乗効果が期待出来る。

 ランティスが取り扱うアーティストには、平野綾さんやJAM Project、ALI PROJECTなど人気スターが数多い。
 2006年には大ヒットしたテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』関連のCDを累計80万枚以上販売している。また2007年のテレビアニメ『らき☆すた』オープニング曲「もってけ!セーラーふく」はアニメソングでは過去10年間で最多の20万枚のセールスを記録した。その関連CD25タイトルの累計販売数は100万枚を超えている。

 一方、バンダイビジュアルは「ガンダム」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどの人気シリーズを多数抱える。2008年は『マクロスF』、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』などでDVD、BDのヒットを飛ばした。アニメ業界の映像パッケージで最大シェアを誇るだけでなく、映像パッケージ市場全体でも大手となっている。 
 今回、バンダイビジュアルとランティスの商品力と販売網が合わさることで、関連商品の販売拡大を狙うことになる。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/
ランティス http://www.lantis.jp/

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2008.12.19
マーケティング ]
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 ウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパンは、同社が製作するテレビアニメ『スティッチ!』の第1話を、全国のケーブルテレビ局のコミュニティチャンネルやブロードバンド放送局など合計38 社で期間限定放送を行う。
 放送は12月8日から既に始まっており、1月7日まで各社の放送スケジュールに合わせた放映や配信が行われる。ビデオ・オン・デマンドサービスを含めて、番組は全て無料で視聴可能である。

 ディズニーによれば今回の試みは、『スティッチ!』を通じたディズニー・チャンネルの視聴促進のプロモーションである。さらに、強力なコンテンツを提供することで各ケーブルテレビ局の加入促進をサポートするためのものだという。
 ディズニー・チャンネルが、自局で放送する最新番組を、プロモーションを目的に無料放送するのは今回が初めてのケースである。

 また、今回の試みは、『スティッチ!』の番組自体の強力なプロモーションでもあるだろう。『スティッチ』は、ディズニーが日本で日本向けに制作する初の本格的なテレビシリーズである。それだけに作品にかける期待は大きい。
 世界的に人気の高いキャラクターである「スティッチ」を登場させるなど、同社の日本での新市場開拓にかける意気込みも感じられる。

 既に『スティッチ!』は、テレビ東京6局で地上波放映されているほか、CSディズニー・チャンネルでも放映を行っている。
 テレビ東京が運営するアニメ動画配信サイト「あにてれしあたー」では、番組終了後直ちに動画配信サービスを開始するテレビ連動配信を行っている。これはテレビ局が運営するサイトでは初の試みとして注目された。
 こうした地上波、子供向けチャンネル、インターネットでの動画配信に加えて、地域チャンネルやブロードバンド放送に番組を提供することで、さらに番組とキャラクターの認知度が広がること目指している。

ディズニー・チャンネル http://disneychannel.jp

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民放キー局初 テレビ東京 アニメのTV連動配信開始「スティッチ!」で

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2008.12.15
マーケティング ]
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 新作CGアニメーションが映画館で無料で鑑賞出来る少し変わったイベントが、12月20日から3週間全国9つのシネコンで行われる。
 上映される作品は人気ゲームのキャラクター ソニックを主人公とする短編CGアニメーション『NIGHT OF THE WEREHOG~ソニック&チップ 恐怖の館~』だ。そして上映する劇場は、新宿バルト9をはじめとする全国9箇所のティ・ジョイ系のシネマコンプレックスとなる。映画本編上映前に、特別上映が行われる。

 この企画はゲーム会社のセガと映画興行のティ・ジョイの協力によって生まれた。セガは今年12月から来年2月にかけて発売されるゲームソフト『ソニック ワールドアドベンチャー』のプロモーションとしてこの映像を制作した。様々なかたちで作品を紹介することで、『ソニック ワールドアドベンチャー』の認知度向上を狙う。
 一方、ティ・ジョイは通常の劇場公開作品とは異なるオリジナルの短編映画を無料で上映することで、観客が新しいコンテンツにふれる機会を拡大出来るとしている。

 『NIGHT OF THE WEREHOG~ソニック&チップ 恐怖の館~』はプロモーションの位置づけにあるが、作品として完全に独立している。『ソニック ワールドアドベンチャー』の世界観をベースとしたオリジナルアニメーションとなっている。
 10分ほどの長さで、旅の途中偶然立ち寄った古びた洋館に立ち寄ったチップとソニックが体験する出来事を楽しいショートストーリーとして展開させる。映像はゲームと同様3DCGで表現されており、見所も多い。

 映画が始まる前の時間を使ったアニメ展開は、『秘密結社 鷹の爪団』のマナームービーなどの例もある。ショートムービの製作が増えているアニメ業界にとっては、映画上映前の時間は今後も意外なプロモーションの場として利用されるかもしれない。
 セガとティ・ジョイも今回の取り組みをきっかけに、今後もゲームとシネコンの新しいコラボレーションを推進するとしている。さらなる展開も期待したいところだ。

『NIGHT OF THE WEREHOG~ソニック&チップ 恐怖の館~』公式サイト
http://sonic.sega.jp/NightOfTheWerehog/

セガ http://sega.jp/
ティ・ジョイ http://www.t-joy.net/

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2008.09.15
マーケティング ]
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 9月12日に日本映像ソフト協会が発表した2008年上半期(1月~6月)のビデオソフトの売上高によると、国内DVDの売上高は1390億3200万円と前年より6%の減少となった。ブルーレイ(HD-DVD含む)の売上高は95.5%増と倍増したが、DVD、ビデオ、UMD、ブルーレイを全て合わせたビデオソフト全体でも売上高は1415億9100万円と5.1%の減少となっている。
 売上数量でもDVDは6.6%減少、ビデオソフト全体では5.9%の減少となった。数量の減少幅は、売上高の減少幅をやや上回っている。

 また、流通チャネル別では、ビデオソフト全体でレンタル向けが売上高2.6%減、売上数量17.5%増と比較的堅調だった。これに対して販売用(個人用向)は、売上高で899億4300万円の6.2%減、売上数量で8.8%減となっている。
 個人消費の不振がビデオソフト市場全体に影響を与えたかたちである。販売用の上半期実績は、2004年以来減少傾向が続いている。

 ジャンル別では、販売用で「日本アニメーション(一般向け)」が売上高構成比27.4%で引き続き1位となった。日本アニメのDVD市場における存在感の大きさを示すものとなる。一方、海外映画は「洋画(TV ドラマを除く) 」と「アジアの映画」を合計して13.1%で、今期大きく売上を伸ばした「音楽(邦楽)」(17.9%)に追い越された。
 しかし、「日本アニメーション(一般向け)」は、前年同期比で13.5%と大きく売上高を減らしている。同様にレンタル用も11.9%の減少となり、2008年上半期は全体の傾向以上にアニメとって厳しい環境だったことが分かる。

 一方、新世代ディスクであるブルーレイは、売上高全体に占める割合は1.6%と22億6600万円となっている。現状ではまだ全体に対する影響は小さい。しかし、伸び率は95.5%増となっているため、今後の展開が期待される状況である。
 また、ブルーレイのジャンル別比率では7割近くが、「洋画(TV ドラマを除く)」である。「日本アニメーション(一般向け)」は20.9%に留まっている。アニメのブルーレイ移行が、洋画に較べて遅れていることが分かる。アニメのブルーレイは2008年下半期に入り一部で好調が伝えられているため、今後の動向が注目されている。

日本映像ソフト協会 http://www.jva-net.or.jp/

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2008.08.23
マーケティング ]
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 8月22日に開始したテレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』のBlu-ray Disc(BD)とDVDの発売が好調なスタートを切った。
 発売元バンダイビジュアルの発表によれば、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』のBDとDVDの第1巻の初回出荷枚数が合計で10万枚を突破した。

 これはシリーズ前作『コードギアス 反逆のルルーシュ』と比較して40%増となる。大ヒット作と言われた前作をさらに上回る実績となり、『コードギアス』の人気がさらに拡大している。また、今回の出荷枚数を合わせると、シリーズ全体での累計出荷数は90万枚を突破したことになる。
 発売元のバンダイビジュアルによれば、作品が年齢・性別を問わず幅広い層で人気を得ているのに加えて、ファンの向けた豪華仕様のコレクション性の高い商品がヒットに貢献したとしている。
 今回のパッケージには、初回特典としてCLAMPのイラストによるエンディングやキャラクター原案画稿を掲載した設定集、ラジオCD「コードギアス はんぎゃく日記 出張版R2」が付属する。さらに映像特典として第1話プレミア先行上映会の映像や新作ストーリーのイラストドラマなども収録されている。

 バンダイビジュアルが発売する映像パッケージでは、7月に発売された『マクロスF』でもBDとDVDの第1巻の出荷枚数が10万枚を突破したばかりである。アニメの映像パッケージの販売は、一般的に1万枚を超えるとヒットとされることが多い。
 そうしたなかでの10万枚の出荷はメガヒットと言っていいだろう。アニメの映像パッケージビジネスの低調が言われる中での2ヶ月連続のメガヒットの登場は、両作品の関係者だけでなく、アニメ業界全体にとっても明るいニュースとなる。

 また、これらの映像パッケージの好調さは、バンダイビジュアルの業績にも大きく貢献することになりそうだ。バンダイナムコホールデイングスの平成21年第1四半期(20年4月~6月)の映像音楽コンテンツ事業(バンダイビジュアル、サンライズほか)は、売上高72億4700万円(前年比6%減)、また営業利益は2億3400万円のマイナスだった。これは映像パッケージソフトが低調だったためとされている。
 しかし、10万枚を超えるテレビシリーズが2タイトル登場したこと、両タイトル全9巻を予定していることを考えると、第2四半期以降のバンダイビジュアルの業績の高い伸びが期待出来る。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト http://www.geass.jp/
バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2008.08.21
マーケティング ]
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 アニメソフトメーカーのメディアファクトリーは12月5日に同社初のブルーレイディスク(BD)として『劇場版アクエリオン ―創星神話篇&壱発逆転篇― 』と『銀色の髪のアギト』を発売する。
 『アクエリオン』は、2005年に放送されたテレビシリーズで、ファンの反響を受け2007年にOVAが2本発売された。これをベースにした長編の「創星神話篇」と、テレビシリーズをベースに作られた短編「壱発逆転篇」の2作品が2007年に劇場公開された。
 劇場公開作品のほか映像特典として、イベント会場でのみ上映された「そーせーのアクエリオン 第27話 パラレル版」がHDフォーマットで収録される。このほか河森正治監督やアポロ役の寺島拓篤さんが出演するオーディオコメンタリーが音声特典として収録される。

 『銀色の髪のアギト』は、2006年1月に全国で劇場公開されたGONZO初の劇場オリジナル作品。文明が崩壊した数百年後の未来である。
 森に隣接する『中立都市』に暮らす少年・アギトが長い間眠りについていた美しい少女・トゥーラと出会ったことにより世界の均衡が崩れていく。本編のほか、映像特典にはメイキング映像や予告編などが収録される。

 2008年初頭に発表されたHD DVDの撤退以降、各社が参入し急速にブルーレイでの発売タイトルが増加した。こうした中、アニメビデオメーカーは徐々に自社のライブラリからBDを発売しはじめている。
 現時点では高画質を打ち出しやすい劇場作品や、過去のシリーズタイトルをまとめたBOX発売が多くなっているが、アニメメーカー・シェアトップのバンダイビジュアルは7月から毎月テレビシリーズ作品のリリースを開始した。第1弾となった『マクロスF』は45000枚を出荷するなど、アーリーアダプターによる市場が形成されている。

メディアファクトリー http://www.mediafactory.co.jp/

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2008.08.20
マーケティング ]
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 東京玩具人形問屋共同組合は、8月27日と28日に、玩具業界関係者に向けた見本市「2008東日本玩具見本市」を東京・台東区の都立産業貿易センター台東館で開催する。
 東日本玩具見本市は、玩具商戦が最も盛り上がるクリスマス、お正月に向け、玩具メーカーが商品のプロモーションやビジネスを行う場となっている。各メーカーは、未発表の新製品を数多く披露する。
年末以降の人気キャラクターの動向なども現れるなど、玩具業界のみならず、幅広いコンテンツ関連業界からも注目されている。

 開催は今年で28回目、国内の主要メーカーのほとんどを含む50社と流通問屋11社が出展をする。出展商品数はおよそ1万点、会期中には全国各地からおよそ1万人の業界関係者が訪れる。
 また展示会では、メーカーグループのT.B.F.協議会が独自の受注票を事前に主要取引先へ配布したり、流通問屋11社による問屋商談室が設けられるなど、出展メーカーと小売業者の商談と情報交換をサポートする。

 年末年始商戦を見極めるうえで注目なのは、出品メーカーが自選した「2008クリスマスハイライト」である。各メーカーが推す209点のアイテムが展示された特設ブースで、クリマス商戦の傾向を伺うことが出来る。
 商品はゲームや男児玩具、女児玩具、知育教育玩具、ぬいぐるみ・人形、ホビーなどのジャンル別に展示される。さらに小売業者と流通業者の投票により「2008クリスマス20」を実施する。

東京玩具人形問屋協同組合ホームページ http://www.gangu-kumiai.com

*東日本玩具見本市は、業界関係者に向けたビジネス見本市のため、一般のかたの入場は出来ません。

2008東日本玩具見本市
期日: 2008年8月27日(水)・28日(木)
    27日 9時半~17時 28日 9時~17時
会場: 都立産業貿易センター 台東館
     http://www.sanbo.metro.tokyo.jp/access/access_tai.html
住所: 東京都台東区花川戸2-6-5

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2008.08.03
マーケティング ]
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 インターネット上にロストック・コーポレーション株式会社なる企業のホームページが出現している。同社の公式サイトによれば、ロストック・コーポレーションの2007年の売上高はおよそ10兆円、連結売上高は22兆円超、NTTの2倍以上、トヨタとほぼ同じ事業規模の超巨大企業である。さらに海外拠点は65カ国222ヵ所もあるグローバル企業でもある。
 これほどの大企業にも関わらず、これまで世間にあまり知られていないのはなぜか?その秘密は、このサイトの中にある。

 同社が本社を定めるのは東京都国分寺市、そして社長の名前は「石川光久」、どこかで聞いた名前だ。社長挨拶のページに飛べば、その社長が、アニメ制作会社プロダクション I.Gの社長石川光久氏と瓜二つであることは一目瞭然である。
 さらに事業紹介の関連企業のリンクを見れば、エネルギー事業のロストック電源開発、航空事業のロストック・エアウェイズに混じって、日本テレビ、プロダクションIG、ワーナー・ブラザース、読売新聞、中央公論新社の名前がある。これらが全て、現在劇場公開中の大型アニメ映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』に関係する企業であることに気づく。

 そう、ロストック・コーポレーションは、映画『スカイ・クロラ』の中で虚構の戦争を演出するあの巨大コングロマリットである。同社の公式サイトは、あたかもこの企業が現実に存在するかのようにみせかける大掛かりなプロモーションなのだ。
 しかし、プロモーションとはいえサイトには手抜きも妥協も見られない。ニュースリリースや投資家情報、採用情報まできちんと用意されているのだ。

 ちなみに最新のニュースリリースは、「「チェリッシュ オレンジ」2008年度「金のバセットハウンド賞」受賞」となっている。
 ロストック社のグループ企業であるロストック・ドリンコ の発売する果汁飲料「チェリッシュ オレンジ」が、2008年度ケルベロス食品コンクール(The Kerberos World Food Competition、本部 イタリア・ベニス)のソフトドリンク部門で、「金のバセットハウンド賞」(Golden Basset Hound)を受賞したというものである。
 どこかで聞いたような名前が多いのが、少しうれしい。そして、イタリア・ベニスで受賞した「金のバセットハウンド賞」は、同じベネチアで行われる映画祭の金のライオンからの引用だろうか?今後の定期的な更新が楽しみなサイトである。

ロストック・コーポレーション株式会社 公式サイト 
   http://anime.nifty.com/rostock/
スカイ・クロラ The Sky Crawlers 公式サイト
   http://sky.crawlers.jp/index.html

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2008.07.25
マーケティング ]
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 バンダイビジュアルは、7月25日にBlu-Ray Disc(BD)とDVDを発売した『マクロスF』のBDが、出荷枚数で4万5000枚に達したと発表した。これは同社が発売するBDでは、過去最高の記録となる。
 さらに、DVDの出荷枚数も5万5000枚となり、合計で10万枚を越えた。TVアニメのDVDはこれまで1万枚売れればヒットと言われることが多く、10万枚に達する作品は年に数タイトルである。『マクロスF』が異例の大ヒットとなっている。

 さらに、全出荷枚数の45%がBDと高水準なったことは、アニメファンの間でBDの普及が加速化していることが分かる。
 バンダイビジュアルによれば、作品のなかで描かれる最先端3DCG映像による緻密でリアルな迫力の戦闘シーンが、アニメファンのみならず航空機ファンからも支持され、より高精細な映像が楽しめるBDの特性とマッチしたことが大ヒットに繋がった理由である。
 同社は7月25日のBDのアニメタイトルの集中発売を機に、BDビジネスの強化、拡大を打ち出したばかりである。新たなBDビジネスに向けて幸先の良いスタートとなった。

 『マクロスF』は、人気アニメ『マクロス』シリーズ誕生25周年を記念して製作された。歌×美少女×ロボット×三角関係というシリーズのエッセンスを残したまま、2008年の時代に合った新たに魅力ある作品を作り上げている。
 最新の3DCGとハイクオリティ2DDアニメーションの融合の映像美なども人気の秘密である。こうした映像のレベルの高さもBD、DVDの販売につながっている。

 作品の人気は映像パッケージに留まらない。『マクロス』シリーズの得意とする音楽でも、ヒット作品が目白押しだ。坂本真綾さんが歌うオープニングテーマ『トライアングラー』と作中のヒロイン・シェリル(歌:May’n)が歌う「ダイアモンド クレバス/射手座☆午後九時Don’t be late」は、共に売上12万枚、オリコンウィークリーチャート(シングル)第3位につけた。
 さらにランカ(歌:中島愛)が歌う挿入歌「星間飛行」は、同チャート第5位を記録、菅野よう子氏によるオリジナルサウンドトラック「マクロスF(フロンティア)O.S.T 1 娘フロ。」は、アニメのサントラとしては異例の19万枚の売上で、オリコンウィークリーチャート(アルバム)で第3位となった。
 また、7月24日から発売された分冊百科「マクロス・クロニクル」も創刊号の出荷が10万冊という好調な出足となっている。番組の物語も益々盛り上がっているだけに、『マクロスF』人気は当分続きそうだ。

バンダイビジュアル  http://www.bandaivisual.co.jp/
マクロスF  http://www.macrossf.com/

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2008.07.23
マーケティング ]
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 大手アニメ映像パッケージメーカーのバンダイビジュアルが、7月25日に14タイトルのBlu-Ray Disc(BD)を発売する。同社はこの7月25日の発売日をBD商品本格展開開始と位置づけて、BDアニメマーケットのビジネスを一気に拡大する構えである。
 BD商品の積極的な投入に加えて、関連ビジネスの展開やポイントサービス「エモーションファミリークラブ」、総合アニメサイト「.ANIME」を利用したプロモーションも行う。

 7月25日に発売されるのは、現在テレビ放映中で高い人気を博している『マクロスF』第1巻や『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの長編3作を収録する『攻殻機動隊S.A.C. TRILOGY-BOX』などである。このうち『マクロスF』は、DVDとBDの同時発売で、TVシリーズでは日本初の試みとなっている。
 また 『スチームボーイ』や『機動警察パトレイバー 劇場版』などの10作品は、これまでDVDと新世代ディスクをセットにしたツインパック商品となっていた。今回あらたにBD単品商品として発売する。これはバンダイビジュアルが、BDの普及速度に自身を深めていることを表していそうだ。

 バンダイビジュアルによれば、今年2月の新世代ディスクの規格一本化や北京五輪の開幕を控えて、国内のBDハード機の普及が急速に進んでいる。この6月にはBDレコーダーの販売額が、DVDレコーダーのそれを追い抜いている。
 こうした状況もあり、同社は他社に先駆けて、いち早くBDのマーケティング強化に乗り出したとみられる。同社はこの7月の販売をスタートに12月までの半年間で38タイトル、69アイテムのBD商品を発売する予定である。

 また7月25日からは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』や『COWBOY BEBOP 天国の扉』といった10タイトルをレンタル向けBDとして発売開始する。また、11月からは『FREEDOM Blu-ray Disc BOX』を第1弾に、BDの世界同時発売にも乗り出す。今年後半からBDを通じたビジネスが、様々な方向に広がっていくことになる。
 今年に入りBDの普及速度が加速していると伝えられる。さらにアニメファンは最新機器の導入が一般よりも早く、BDの普及もいち早く進んでいるとされる。バンダイビジュアル以外のアニメ映像パッケージ会社のBDに対する試みも今後活発化しそうだ。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp

攻殻機動隊S.A.C.シリーズ公式サイト http://www.kokaku-s.com/
マクロスF 公式サイト http://www.macrossf.com/

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2008.07.18
マーケティング ]
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 ウォルト・ディズニーの日本国内のテレビ放映事業を統括するウォルト・ディズニー・テレビジョン・インターナショナル ジャパン(WDTVI-J)が、ニューヨークで開催された国際的なマーケティング祭典「2008 PROMAX&BDA Awards」で数々の賞を受賞した。
 「2008 PROMAX&BDA Awards」は、デジタルメディアのプロモーション、マーケティング専門家のために設立された世界規模の組織「PROMAX」が運営する。放送、ネット配信、マルチメディア分野のデザインで最も名の知られたイベントとなっている。

 このなかでWDTVI-Jが受賞したのは、フライヤーなどのプリント部門(Folded Piece)、子供向け実写番組のプロモーション映像部門(Children's programming (Live Action)、セールスプロモーション部門(Children's programming (Live Action))の3つである。
 プリント部門で金賞を受賞したのは、同社が日本展開する2つのチャンネル ディズニー・チャンネルとトゥーン・ディズニーを紹介した2種類のリーフレットである。デザインを統一させながら、巧みな色遣いで性格の異なったチャンネルと番組を紹介している。

 子供向け実写番組のプロモーション映像部門ではテレビ番組「コーリー ホワイトハウスでチョー大変!」のプロモーション映像が銅賞に、セールスプロモーション部門ではチェキスタイルのオリジナルインスタントフォトフィルムが銅賞を受賞した。
 ウォルト・ディズニーグループのマーケティング、プロモーションの質の高さは、国内外でよく知られている。そうしたなかで今回は、日本法人のマーケテンィングのクオリティーの高さが脚光を浴びたかたちである。

ディズニー・チャンネル http://home.disney.co.jp/tv/

diseny promotion.jpg■金賞受賞:
ディズニー・チャンネル/トゥーン・ディズニー ツインリーフレット
フライヤー、フォルダなどのプリント物部門(Folded Piece)
(Disney Channel & Toon Disney Twin leaflet for SPTV)

■銅賞受賞:
「コーリー ホワイトハウスでチョー大変!」 プロモーション映像
子ども向けプログラム-ライブアクション部門
(Category: Children's programming (Live Action)
(Cory in the house tune-in promo)

■銅賞受賞:
“チェキ” オリジナルインスタントフォトフィルム 
セールスプロモーション部門(Category: Sales Promotion) 
(”Cheki”- the Original Instant photo film)

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2008.07.08
マーケティング ]
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 バンダイビジュアルは、ブルーレイディスク(BD)の世界同時発売の第1弾として『FREEDOM Blu-ray Disc BOX』を発売する。日米で11月11日に発売するほか、英国では11月17日、フランスでは12月2日とグローバルでの同時展開となる。
 『FREEDOM』は2006年からバンダイビジュアルがDVDで発売するOVAの大型SFアニメシリーズ。特別編を含めて、今年5月でシリーズを完結した。国内ではシリーズ全体で55万本を超える大ヒットとなった。

 作品は当初HD-DVDでも発売されていたが、HD-DVD陣営の撤退によりリリースは中断している。BDは国内・国外とも未発売で、今回、日本、北米、英国、フランスの同時発売が初のBD化である。
 価格は国内が税込み21000円、北米が139.98ドル、フランスが89.99ユーロ、英国が69.99ポンドとなる。

  さらに第2弾として、『トップをねらえ!&トップをねらえ2!合体劇場版!!Blu-ray Disc BOX』を国内11月21日(税込15540円)、北米11月25日(99.98ドル)、フランス12月2日(64.99ユーロ)、英国11月24日(49.99ポンド)で発売する。
 『トップをねらえ!』もシリーズ累計30万枚を超える出荷を行った人気シリーズである。いずれも初回限定生産となる。

 今回の商品は、日本を除く海外3地域がほぼ同一価格、日本がそこからおよそ1.4倍とやや高くなっている。しかし、現在のDVDの国内外価格差(海外が日本の1/3~1/2)に比べて、かなり縮小する。
 これは日本の価格が従来の同種のBDに比べて割安感がある一方で、海外の商品はやや割高感があり、両者の中間価格帯が選択されたようだ。

 BOXには本編のほか、新作ショートエピソードやSTAFF CROSS TALK FREEDOM IN USAといった特典映像、描き下ろしコミックなどが封入される。海外ファンにとってはこれらが付加価値路となりそうだ。
 また海外価格の1.4倍という日本の価格設定は、日本からの海外商品を輸入する手数料を考えると平行輸入の手間を取るにはやや難しいものとなる。海外から逆輸入を牽制しつつ国内外の価格差を残した微妙な設定となっている。
 海外流通の際に課題となる商品の流通・販売については、バンダイナムコグループの海外映像関連子会社であるバンダイ・エンタテインメントとBeez エンタテイメントが利用される。北米地域をバンダイ・エンタテインメント、英国とフランス地域をBeezが担当する。

 今回の同時発売は、バンダイ・エンタテインメント(Bandai Entertainment)とBeez エンタテイメント(Beez Entertainment)でもリリースされている。バンダイナムコグループの大きな意気込みを感じさせるものとなる。
 バンダイビジュアルは、今回の同時発売の狙いを海外での日本アニメ発表やDVDリリースに時差があることを解決し、海外のファンにいち早く作品を届けるためとしている。

バンダイビジュアル
  http://www.bandaivisual.co.jp/
バンダイ・エンタテインメント(Bandai Entertainment)
  http://www.bandai-ent.com/
Beez エンタテイメント(Beez Entertainment)
  http://www.beez-ent.com/

「FREEDOM Blu-ray Disc BOX」 (初回限定生産商品)
発売日:
2008年11月11日(日本・北米)、2008年12月2日(仏)、2008年11月17日(英)
希望小売価格:
日本 21000円(税込)、北米 139.98ドル、仏 89.99ユーロ、英 69.99ポンド
収録時間:280分(予定)
スペック :ドルビーTrueHD(5.1ch)・一部リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×4枚/16:9<1080p High Definition>/英語・仏語字幕付(ON・OFF可能)/英語(5.1ch)収録(本編のみ)
映像特典 :新作ショートエピソード、プロローグ、ショートトレーラー、ダイジェスト、STAFF CROSS TALK、FREEDOM IN USAほか
封入特典 :描き下ろしコミックによる、オリジナルエピソード

FREEDOM 公式サイト http://freedom-project.jp/

「トップをねらえ!&トップをねらえ2!合体劇場版!!Blu-ray Disc BOX」
(初回限定生産商品)
発売日:
2008年11月21日(日本)、2008年11月25日(北米)、2008年12月2日(仏)、2008年11月24日(英)
希望小売価格:日本 15540円(税込)、北米 99.98ドル、仏 64.99ユーロ、英 49.99ポンド
収録時間:280分
スペック: 日本語音声/英語・仏語字幕付(ON・OFF可能)
本編Disc1
ドルビーTrueHD(5.1ch)・リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/4:3<1080p High Definition>一部16:9<1080p High Definition>
本編Disc2
ドルビーTrueHD(5.1ch)・リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition>一部16:9<1080p High Definition>

本編Disc3
リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition一部4:3 レターボックス<1080p High Definition>
封入特典: ブックレット2冊、特典ディスク
音声特典: オーディオコメンタリー(新録) ※字幕は未収録
仕様: 新規デザインによる収納BOX

トップをねらえ!公式サイト  http://www.top2.jp/

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2008.06.12
マーケティング ]
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 大手玩具会社のタカラトミーは、6月19日から22日まで開催される東京おもちゃショーで発表する自社玩具商品のラインナップとその見どころを明らかにした。
 タカラトミーは今回の発表にあたり7つのキーワードを設け、キーワードごとに商品を紹介する。このキーワードは、「2世代、3世代に愛されるロングセラー商品の進化!」、「伝説の大ヒット玩具・キャラクターの復活!」、「手作りブーム到来!簡単おいしい、クッキングトイ!」、 「大人に人気の『無線コントロール玩具』の最新作!」、「環境問題に取り組む『エコ』な玩具!」、「音楽と遊ぶ、ミュージック玩具でノリノリ!」、「トレンドを創出した玩具の新商品が登場!」である。

 なかでも注目は、かつての人気玩具が蘇る「伝説の大ヒット玩具・キャラクターの復活!」である。ラインナップの筆頭に挙げられたのは、「メタルファイト ベイブレード」である。
 ベイブレードは2000年初頭にマンガやアニメと連動しながら展開した人気玩具で、当時の子供たちの間で爆発的なブームを巻き起こした。伝統玩具ベーゴマをアレンジした対戦型の玩具だが、今回これがさらに進化して復活するとしている。海外でも大ヒットした商品だけに、国内外から注目を集めそうだ。
 また、これ以外に90年代初めに音楽に合わせて踊ることで人気を呼んだフラワーロックが、2.0バージョンとして復活する。さらに同社が力を入れる「ヤッターマン」関連玩具も展開する。今年は長年蓄積したコンテンツの再活性化が目玉となりそうだ。

 定番商品では「トミカ」、「プラレール」、「リカちゃん」、「人生ゲーム」も、新商品でフューチャーする。「リカちゃん ミスタードーナツショップ」や11年ぶりに全面リニューアルする「人生ゲーム 6代目」などである。
 このほか無線玩具やクッキング玩具、エコ玩具など、タカラトミーの幅広い玩具商品が一望出来るものとなる

 東京おもちゃショーは国内最大の玩具見本市で、業界関係者向けのバイヤーズデー(商談見本市)と一般来場者向けのパブリックデーからなる。今年は国内外から134社が参加、開催4日間で昨年の11万1619人を上回る12万人の来場者を目指す。また、今年から新たに日本おもちゃ大賞が創設され、この受賞作品も展示会で紹介される。
 東京おもちゃショーは玩具の商談見本市だけでなく、玩具業界アピールの場、親子で楽しめるイベントショーなどの総合的な玩具イベントを目指す。

【タカラトミー 東京おもちゃショー「見どころ商品ラインナップ」】

■ キーワード1 「2世代、3世代に愛されるロングセラー商品の進化!」
 ・ トミカ びゅんびゅんサーキット
 ・ プラレール デカプラレールタウンN700系新幹線ステーション
 ・ リカちゃん ミスタードーナツショップ
 ・ 人生ゲーム 6代目

■ キーワード2 「伝説の大ヒット玩具・キャラクターの復活!」
 ・ メタルファイト ベイブレード:現代版ベーゴマ玩具がさらに進化して復活
 ・ フラワーロック2.0:懐かしの「フラワーロック」が復活!
 ・ ヤッターマン あの「ポチっとなボタン」が商品化

■ キーワード3 「手作りブーム到来!簡単おいしい、クッキングトイ!」
 ・ シュガーバニーズ チョコファウンテン
 ・ ギガプリン
 ・ パスタパスタ

■ キーワード4 「大人に人気の『無線コントロール玩具』の最新作!」
 ・ Micro Slot Car Owner’s
 ・ QFO (キューフォー)
 ・ ホバーQ

■ キーワード5 「環境問題に取り組む『エコ』な玩具!」
 ・ Omnibot17μ i-SOBOT
 ・ のほほん族

■ キーワード6 「音楽と遊ぶ、ミュージック玩具でノリノリ!」
 ・ ビデオクリップL
 ・ エアギターPRO アコースティックギター

■ キーワード7 「トレンドを創出した玩具の新商品が登場!」
 ・ バンククエスト
 ・ PEN’Z GEAR AID

『東京おもちゃショー2008』 http://www.toys.or.jp/toyshow/

会期: 平成20年6月19日(木)~6月22日(日)
     19日・20日 バイヤーズデー 9時半~18時
     21日 パブリックデー 9時~17時
     22日 パブリックデー 9時~16時
場所: 有明/東京ビッグサイト 西ホール  1~4      
     「タカラトミーブース」 西2ホール(1階) ブース番号:2-38
主催: 社団法人日本玩具協会

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2008.05.29
マーケティング ]
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 アニメーション専門チャンネルのカートゥーン ネットワークの国内視聴可能世帯数が、2008年4月末に600万世帯を突破した。
 全国210局あるケーブルテレビ局経由が463万2663世帯、スカイパーフェクTV!とe2 byスカパー!を利用した直接受信が110万6737世帯、IPTVによる受信が27万4184万世帯である。総合計は601万3584世帯で、同局初の600万世帯の大台越えとなる。

 カートゥーン ネットワークの視聴可能世帯数は、500万世帯を超えたのが2006年6月、それから2年足らずで100万世帯を積みましたことになる。
 カートゥーン ネットワークは、1992年に米国で始まったアニメーション専門チャンネルを母体とする。日本での放映開始は1997年、国内では最も歴史の長いアニメーション専門チャンネルである。『パワーパフ ガールズ』や『ベン10』、『クラス・オブ・ミュージック』などが人気を博している。
 また、米国産のアニメーションだけでなく、日本アニメも放送しており、バンランスを取ったプログラムが持ち味になっている。

 国内にはカートゥーン ネットワークのほかに、アニマックス、キッズステーション、ディズニーチャンネルなど複数の人気アニメーション専門チャンネルがある。いずれも利用者から人気が高く、どの局の視聴可能世帯数も右肩上がりである。
 今回のカートゥーン ネットワークの600万世帯突破も、アニメーション専門チャンネルの人気の高さをあらためて印象付ける。

 2011年の地上波デジタル放送の完全移行を控えて、ケーブルテレビ局や衛星放送サービスへの加入世帯は増加している。この傾向が今後も進めば、他の先進各国に較べて普及が遅れている日本のテレビの多チャンネル化は今後、急拡大する。
 そうなれば現在も人気の高いカートゥーン ネットワークをはじめとするアニメーション専門チャンネルの視聴可能世帯数はまだまだ増えるだろう。今回は600万世帯突破だが、そう遠くない将来に700万世帯、800万世帯、さらに1000万世帯と拡大して行くとみられる。

 カートゥーン ネットワークだけでなく、アニマックス、キッズステーション、ディズニーチャンネルも視聴可能世帯数は順調に拡大し、単なる数の増加だけでなく、高視聴率を獲得している。
 しかし、アニメーション専門チャンネルがさらに拡大すれば、地上波でのアニメーション放送にも少なくない影響を与える可能性がある。既に、視聴率が長期低落傾向にあるとされる地上波テレビアニメの視聴者が、これらに奪われる可能性が強いからだ。
 過去10年間で地上波放送での子供番組が急減した米国では、地上波の子供番組が視聴者の獲得競争でアニメーション専門チャンネルとの競争に負けたためとの指摘もある。アニメーション専門チャンネルの成長がいつまで、どこまで続くのかは、今後のアニメ放送のトレンドを考えるうえでは見落とせないものとなるだろう。

カートゥーン ネットワーク  http://www.cartoon.co.jp/

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2008.05.26
マーケティング ]
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 角川グループホールディングスが、テレビ放映されたアニメ番組の動画投稿共有サイトYouTubeへの投稿を部分的に容認することが5月26日付の日本経済新聞の報道で明らかになった。
 テレビ放映後に投稿される数分程度の番組映像切り出しや、自社の複数番組を組み合わされたオリジナル投稿動画(マッドビデオ)を容認し、それに商業広告を組み合わせて収益化する。広告からあがった収益は角川、YouTube、動画投稿者の3者で分配される。
 日経新聞によれば、角川が許可するのはDVD発売前の自社作品からの映像切り出し、マッドビデオである。長時間に及ぶものやDVD発売後の作品、実写作品、悪意が含まれている場合の利用は認められないという。

 角川グループのアニメコンテンツには、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』などの人気コンテンツが多い。そのコンテンツは、YouTubeではトップクラスの人気を誇っているとされる。
 そうした状況のなか角川グループはこれまで、動画投稿共有サイトの効用について積極的に評価する発言を繰り返し述べてきた。一方で、単純な著作権侵害は認められないともしており、両者の線引きに曖昧さが残っていた。
 今回角川グループは、YouTube上でその線引きを明確にし、さらにこれまではグレーゾーンとされてきた部分を収益化し、投稿者とWin-Winの関係が築く。またテレビ放送、映像パッケージの発売に加えて、新しいビジネスオプションが加わることになる。

 さらに今回特に注目されるのは、マッドビデオと呼ばれるファンが独自に番組映像を編集し直した映像作品を認めることである。マッドビデオは国内外のファンに人気が高いことに加えて、オリジル作品のビジネスと競合しない、宣伝効果があるとする意見が多い。このため著作権侵害を行っているにも関わらず、業界関係者やクリエイターのなかでも、容認する意識が強かった。
 これらはこれまではグレーゾーンあるいは黙認とされてきた。今回は映像作品だけではあるが、二次創作作品を大手権利保有者が公に認めることになる。新しいビジネスの仕組みと同様に、こちらのほうも大きな事件と言える。

 こうしたシステムが、国内最大の二次創作市場である同人誌マンガや小説などテキスト作品に応用出来るかは分からない。しかし、手塚プロダクションが、独自サイト内でイラストやマンガなどの二次創作を奨励している例もある。わずかではあるが、二次創作を容認する新たな流れが生まれつつある。
 テキスト作品、さらにコスプレによるキャラクター表現も含めて、今後、一部の二次創作活動が、公けに認められる新しいシステムが生まれる可能性も感じさせる。

日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/
角川、投稿アニメで広告・ユーチューブと連携

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/
YouTube  http://jp.youtube.com/

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2008.04.27
マーケティング ][ 海外 ]
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 アニメ番組の国内外での同時展開ビジネスが加速しているようだ。この4月から国内、国外でのテレビアニメ同時配信に乗り出したGDHに続いて、国内アニメ映像パッケージ最大手バンダイビジュアルがBlu-Ray Disc(BD)で世界同時展開を開始する。
 これは4月27日付の日本経済新聞の報道で明らかになった。報道によれば、バンダイビジュアルは、この秋より、アニメ作品のBDを日本と同時に北米、ヨーロッパ、アジアで一斉発売する。パッケージは全て同じもので日本語、英語、フランス語などの字幕がつく。さらに、価格は世界同一価格、BDのほかインターネットを使ったダウンロード販売も行うとしている。日経新聞によれば、第1弾として『FREEDOM』などがあがっている。

 バンダイビジュアルは昨年春の東京国際アニメフェアの記者発表で、既にアニメ作品の世界同時展開を発表している。その後、北米でDVDや次世代ディスクの日米同時発売展開の試みを行ってきたが、そのビジネス規模は必ずしも大きくなかった。
 しかし、今回は、北米だけでなくヨーロッパ、アジアが含まれている点や、世界で同一パッケージを使用する点、映像パッケージに加えて、インターネットのダウンロード販売が含まれている点など、新しい試みが多く含まれている。

 世界同時販売と同一パッケージは大きな決断と見えるが、様々な点でビジネス的なメリットが多い。まず、同一パッケージにすることで、グローバル規模でみたBDの制作コスト引き下げが可能になる。
 また、海外で現地の流通会社を通さない直接発売は、アニメからの利益がバンダイビジュアルに直接入ることになる。さらに、日本とのリリースの時差がなくなることは、これに強い不満を持ってきた各国のアニメファンから歓迎される。

 最も注目されるのは、これまで既定路線と思われていたBDの世界同時発売に加えて、インターネットのダウンロードの販売にも進出することである。
 バンダイビジュアルは国内では有数の映像パッケージメーカーだが、海外での商品流通網は未構築である。これがこれまで海外展開における大きな障害となってきた。インターネットを利用したダウンロード販売は、こうした弱みを補完する。また、BDより安く提供出来れば、BDを買わないユーザーにもアピール出来る。

 一方で、幾つかの問題も依然ある。ひとつは、世界同一価格とすることで、各国での小売価格が割高感の強い日本の小売価格水準になる可能性が強いことである。既に北米地域では、バンダイビジュアルのDVD、BDの小売価格が高過ぎるとの不満が聞かれる。
 今後は、品質やサービスの高さを訴えることで、こうした価格設定をユーザーに納得させる努力が必要になる。また、世界同時発売によるコストの削減を実現させ、それを商品価格に反映させることも望まれる。

 同社の北米地域の子会社であるバンダイビジュアルUSAは、この春に北米で発売開始を予定していた『シゴフミ』や『ture tears』のBD発売を延期している。延期の理由は、新世代ディスクに関する戦略の変更のためであった。
 今回明らかになった事実を考えると、これらの作品もこの秋以降、日本との展開と連動してあらためてリリースが発表されることになりそうだ。

日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/
人気アニメ作品、全世界同時発売・バンダイビジュアル

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2008.04.08
マーケティング ]
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 4月8日の日本経済新聞の報道によると玩具会社のタカラトミーは、今年8月にかつての人気商品である「ベイブレード」を4年ぶりに復活させるという。
 また、来年度以降に玩具に関連したアニメ番組放映を行い、年商200億円を目指す。新しい「ベイブレード」は、材質をこれまでのプラスチックから金属に変えるとしている。
 
 ベイブレードは1999年に、当時のタカラ(現タカラトミー)が発売した玩具で、日本の伝統玩具ベーゴマをモデルにしている。パーツの組み換えやマンガ連載、アニメ番組といったマルチ展開で、2001年から2003年にかけて男児を中心に大きなブームを巻き起こした。
 テレビアニメは、『爆転シュート ベイブレード』のタイトルで2001年から2003年まで3シーズンが放映されている。

 当時は国内外で『ポケットモンスター』の大ヒットもあり、こうしたテレビと玩具を連動させた企画が数多く現れた。
 「ベイブレード」はそのなかでも、最も成功した作品のひとつである。また、作品は海外にも輸出され、北米市場を中心に好評を博している。

 今回の発売は、ブームが終焉しておよそ5年がたっている。玩具やアニメを楽しむ子供たちの世代も入れ替わっており、新たな世代に向けて新しい玩具として売り出していく狙いがありそうだ。
 また、様々な玩具連動型企画番組が溢れる中で、かつての人気作品は安心感があるかもしれない。作品は当時の海外での成果もあり、今回も玩具、アニメともども海外市場を目指すとみられる。

 米国では、既に現地デビューからおよそ10年の『ポケットモンスター』の人気が再び盛り上がっている。さらに、90年代末から2000年にかけて人気を博した『デジタルモンスター』も、新作が再びテレビ放映され、商品展開も行っている。
 過去およそ5年間、国内外のアニメ・玩具関連企業は、ポスト『ポケモン』、ポスト『デジモン』を目指して様々な試みを行ってきた。しかし、実際にポスト『ポケモン』は『ポケモン』であり、ポスト『デジモン』は『デジモン』であったというわけである。
 『ベイブレード』がこれらに次いで、国内と国外で再びブームを巻き起こすのか、広い関心を集めることになるだろう。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/

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2008.03.25
マーケティング ]
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 アニメ映像パッケージの大手バンダイビジュアルは8月22日に、『機動戦士ガンダムOO』のブルーレイディスク(BD)の発売を開始する。人気のテレビアニメが早くもBDでの発売と、大きな注目を集めそうだ。
 『機動戦士ガンダムOO』BDは、8月22日に第1話と第2話を収録した第1巻(税込5040円)と第3話から第6話まで4話を収録した第2巻(税込7350円)を発売する。以降第6巻まで4話収録、第7巻の3話収録まで全7巻が毎月1商品ずつ発売される。

 『機動戦士ガンダムOO』は、当初より新世代ディスクでの商品化を念頭に、「ガンダム」シリーズ初のハイビジョン制作を行っている。こうした映像のクオリティの高さもあり、今回、国内の新作テレビアニメ初の本格的な新世代ディスクで発売となる。見応えのある映像が期待出来る。
 BDでの発売は、今年2月に東芝がHD DVDから撤退したことによる新世代ディスクの一本化も影響しているとみられる。さらに、今回の商品は今後急増すると見られるBD商品企画のスタンダートを示すものになる。

 しかし、そうした新しい商品のスタンダードしてみると、今回の商品企画にはやや曖昧さがある。BDの単巻の収録話数は1巻のみ2話収録、2巻目以降は4話収録(7巻のみ3話収録)と従来のDVDと大きな変化が見られないためである。また現状では映像特典が大幅に増える気配も感じられない。
 『機動戦士ガンダムOO』のDVDは、1巻がBDと同じ2話収録で価格は、BDより2割ほど安い税込3990円、2巻目以降もBDとDVDは収録話数が全く同様の4話収録DVDが6300円(税込)で、BDの価格のみが7350円(税込)とやや引き上げられる。

 BDの商品の特性は映像の美しさだけでなくデータの保存容量が多いことであるが、今回の商品にはそうした視点はあまりないようだ。
 これまでのテレビシリーズ作品を複数巻に細かく分けて販売するビジネスモデルが踏襲され、商品企画としては、あまり新しさはない。

 しかし、映像クオリティの画期的な飛躍も、実際には一般的なファンにとっては新しく商品を買うインセンティブにはなり難い。
 それは画期的な性能を持ったPS3の売り上げが、性能的には劣るにも関わらず、従来にないアイディアを提示したWiiの後塵を拝していることがいい例となるだろう。

 BDに求められているのは、単なる映像クオリティの向上だけでなく、BDならではフォーマットを利用した商品企画力でないだろうか。
 そうした意味では『機動戦士ガンダムOO』のBDは、まず第1歩を踏み出したことが最も重要なことだろう。新しい試みは、これから商品を出し続けて行くなかで、様々な試行錯誤の中で生まれて来ると期待したい。

BD『機動戦士ガンダム00』第1巻
発売日: 2008年8月22日
希望小売価格: 5040円(税込)
収録時間 : 49分(本編48分+特典1分)
スペック: リニアPCM(ドルビーステレオ)/AVC/BD25G/
16:9<1080p High Definition>
毎回封入特典: ライナーノート(8ページ)
毎回映像特典: 次巻予告PV「戦術予報」

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2008.03.02
マーケティング ]
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 バンダイビジュアルの米国法人バンダイビジュアルUSAは、3月末から米国とカナダで、視聴無料のアニメ番組のストリーミング配信サービスを始める。
 このサービスはバンダイビジュアルUSAが運営するインターネットショッピングサイト「dot-anime.us」のなかで提供される。配信されるのはトレーラーやプロモーション映像でなく番組自体で、視聴は無料だが、配信期間が限定される。また視聴可能地域は米国とカナダのみとなる。

 まず3月下旬にDVDも発売予定の『遥かなる時空の中で~八葉抄~』の第1話を配信し、その後は『true tears』、『シゴフミ』、『sola』の配信を行う計画である。
 バンダイビジュアルUSAによれば、今回の試みは合法的なアニメ番組の配信によって米国のアニメビジネスを大きく変えるものである。

 1話無料の配信サービスは既に国内では広く行われている。また国内ではテレビ放映と並行して、1週間に1話ずつ無料配信を続ける方法もここ1、2年で急速に普及している。こうしたサービスは国内では深夜遅くてテレビを見れない、または録画を出来ない視聴者や、番組が放映されていない地域のファンの視聴に対する補完サービスの意味合いが強い。
 バンダイビジュアルUSAは、アニメ作品の世界同時展開推進を掲げている。もし、北米全体を日本のテレビ番組放映のない地域と同様に考えることが出来れば、今後はこうした配信ビジネスの展開も可能かもしれない。

バンダイビジュアルUSA http://www.bandaivisual.us/

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2008.02.24
マーケティング ][ 映画 ][ 米国 ]
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 米国の劇場映画興行には、一般的に二通りの方法がある。ひとつは『トランスフォーマー』や『ハリーポッター』シリーズのように2000スクリーンから4000スクリーンを利用して米国全土で一斉に上映が始まる全米公開である。日本人にも馴染みの深い上映方法で、大作映画に利用される。
 一方、外国映画や文芸映画、アート系の映画などよりマニアックな作品は、都市部で数館から100館程度の規模で上映する限定公開が利用される。日本で言えば、独立系や単館ロードショーに近いイメージだ。

 日本の劇場アニメは『ポケットモンスター』や『遊戯王』など一部の作品を除けば、米国ではこの限定公開が行われ、劇場数はかなり少ない。また多くの場合は劇場の興収よりも、その後に発売されるDVDの宣伝の意味が強い。
 こうしたなかで近年、あらたに1日から4日といった非常に短い期間、全国の多数の劇場で同時上映する方法が現われている。同時に行うことで話題性を呼び、宣伝を合理化出来る、広い地域でメディアの露出が可能となりDVDの宣伝効果も高まる狙いがあるとみられる。これはフィルムでなくデジタル上映で可能になった。

 この試みのひとつとして、この2月に米国の大手アニメ流通会社ファニメーションの映画配給会社ファニメーション・フィルムス(Funimation Films)が、『劇場版ワンピース エピソード・オブ・アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』と『ベクシル-2077日本鎖国-』、それに実写映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』をそれぞれ週末4日間、全米97館で上映した。
 しかし、米国の映画興行情報サイトBOX OFFICE MOJOの興行成績で見る限り、その結果はかなり厳しい。

 2月7日から10日まで91劇場で公開された 『ONE PICE』の4日間の興収合計は6587ドル(約71万円)となっている。4日間のうち何度上映されたのか不明だが(多くは1回のみと考えられる)、1館あたりの平均興収は68ドル(7300円)となる。米国の映画のチケット代は日本の半分程度なので、1館あたり10人前後の観客しかいなかった計算になる。
  『ONE PIECE』については、作品が本来はキッズ向けであるにもかかわらず、12歳以下の子供が映画を観るには保護者の同意が必要なPG13が指定されている影響も大きいとみられる。青年層がコアターゲットという歪な状態になったとも考えられる。
 しかし、翌週2月14日から17日まで同じく4日間、91劇場で公開した『ベクシル』の興収は、『ONE PIECE』のさらに半分の興収3259ドル(約35万円)に落ちこんだ。

 もっとも今回の劇場興行の苦戦が、必ずしも作品の不人気を示しているわけはない。例えば、2005年に上映31館で限定公開された『アップルシード』は、劇場興行では苦戦したが、その後に発売されたDVDは記録的な大ヒットになっている。劇場興行と人気は必ずしも結びつかない。
 実際にカートゥーンネットワークで放映される『ONE PIECE』は、米国の人気アニメのひとつである。
 
 そうであっても、短期間で多くの都市で集中上映を行う試みが、思った以上にうまく回っていないことは確かである。実際に昨年9月に、やはり同様のプロジェクトとして行われた「Anime Bento」の苦戦からもこれは伺える。(
 Anime Bentoは、全米250館で1日のみ『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『鴉 -KARAS-』などを上映した。こちらも人気作品がラインナップだったが、興行成績はかなり厳しかったようだ。 
 今回の結果も含めて日本アニメの短期集中上映の興行方式は、今後見直しされる可能性も高いだろう。

 一方で、昨年は、従来の限定公開方式を変則的に利用した今敏監督の『パプリカ』がロングラン興行で大きな成果をみせている。これは上映都市を変えながら、半年以上にわたり数館から十数館の劇場で上映を続けたものである。
 こうした成功例も念頭に、アニメも含む日本映画が最も入り込むのが難しいとされる米国映画興行の壁を越えようとする動きは今後も別のかたちで続くことになる。

)このプロジェクトについてはアニメ海外事情に詳しいブログ「Ultimo Spalpeen」の2007年11月30日のエントリー「米国でのアニメ映画上映プロジェクト「Anime Bento」は失敗かAnime World Order調査」が参考になります。

ファニメーション・フィルムス http://www.funimationfilms.com/

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2008.02.22
マーケティング ]
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 長年高視聴率を誇ってきた米国カートゥーンネットワーク(CN)が曲がり角を迎えている。米国のアニメーション業界情報のアニメーション・インサイダーの2月20日の長文レポート記事「Cable TV Animation: Q3 & Q4 Ratings」によれば、CNの2007年第3四半期、第4四半期の視聴率が前年同期で大きく落ち込んだ。
 記事のなかでアニメーション・インサイダーは、アメリカの子供チャンネルの2007年下半期の視聴率を分析しているが、CNの視聴率低下をトップ記事として扱っている。一方で、ライバルのニコロデオンは小幅な成長、ディズニー・チャンネル、トゥーン・ディズニーは好調としているから、同局の視聴者が奪われている可能性がある。

 アニメーション・インサイダーによれば、CNは夏シーズンに視聴者数が二桁ダウンになったのをはじめ、第3四半期は6歳から11歳で14%の減少、そして第4四半期も一部の新シリーズの好調を考えなければ実質ダウンとする。
 レポートではこうした視聴率の低下の理由には触れていない。しかし、例えば土曜日の朝に放映される『BEN10』が好調な視聴率である一方、前後の番組『コードリョウコ』、『ポケットモンスター』、『遊戯王DX』、『スクービー・ドゥー』の視聴率がその半分であることを問題としてあげている。

 カートゥーンネットワークは、かつては日本のアニメ番組を数多く並べることで高い視聴率を誇ってきた。しかし、現在は週末の朝や夕方から夜にかけて子供たちによく視聴される時間帯は、カートゥーンネットワークの自社製作の作品が増えている。
 先の『ポケットモンスター』や『遊戯王』、『NARUTO』といった一部の作品以外は、こうした時間で放映されることは減っている。もっとも今回の視聴率の低下と日本アニメとの関係も判断は難しい。

 一方で、アニメーション・インサイダーは、同じチャンネルの深夜の時間に放映されるアダルトスイムについては視聴率が好調としている。
 こちらにも日本アニメは放映されているから、CNからの子供離れは、作品というよりもプログラムの組み方に問題がある可能性もある。

 いずれにしても日本アニメに代表される派手なアクションで、より大衆的なディズニーやニコロデオンと差別化していたCNの戦略が壁にぶつかっている。
 今後CNはより大衆的なアニメをプログラムに持ち込むか、あるいは自局が得意とするアクションよりの作品に戻っていくのか、いずれか方法を選ぶことになるだろう。そしてCNの今後の方針は、CNでのテレビ放映による作品認知度向上に依存する日本アニメ作品にも影響を与える。

アニメーション・インサイダー http://www.animationinsider.net/
Cable TV Animation: Q3 & Q4 Ratings

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2008.02.19
マーケティング ]
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 2月19日からニューヨークで開催されている北米最大のおもちゃショー・トイフェアに合わせて、日本のキャラクターや企業によるキャラクタービジネス事業の新展開が続々発表されている。
 玩具メーカーのバンダイ・アメリカは、2008年秋シーズンの新作トイとして『デジモン セイバーズ』をトイフェアで披露した。『デジモン セイバーズ』は、2000年頃に米国を中心に大ヒットした東映アニメーション製作『デジモン』シリーズ作品で、今回も東映アニメーションが製作をしている。
 作品はディズニー系のケーブルチャンネル トゥーンディズニーのJetix枠で現在放映中である。バンダイと東映アニメは、今なお北米で根強い人気を誇る『デジモン』の活性化を目指す。

 バンダイ・アメリカは、欧米で好調な売れ行きを続ける『BEN10』のライナップも強化している。商品はフィギュアが中心となっているが、目的ごとに複数のカテゴリーから構成され、今回トイフェアで一気に紹介された。
 さらにバンダイ・アメリカは、昨年からテレビやXbox向けのコンピューターゲームで、大規模な市場展開を行う『BLUE DORAGON』、従来から人気の高い『パワーレンジャー』、『たまごっち』も引き続き力を入れる。また、今年からあらたに北米地区の玩具部門のマスターライセンスを獲得した『ドラゴンボールZ』は、この夏に実写映画が公開されるからそちらも期待が持てそうだ。

 一方で、東映アニメーションも『デジモン』だけでなく、『ONE PICE』も、今回から積極的にビジネスを展開する。米国でもテレビ放映され人気の高い『ONE PIECE』のマスターライセンサーとして、新たに米国のアニメ企業ファニメーションと契約を結んだ。今後ファニメーションは、『ONE PIECE』の広範囲のキャラクターライセンスを北米で展開する。
 東映アニメーションは、以前は別のキャラクター企業4キッズエンタテインメントとライセンス契約を結んでいた。
 
 今回あらためて両社がライセンス契約を結んだのは、ファニメーションが『ドラゴンボール』シリーズの北米展開でみせた実績を評価したものと考えられる。
 ファニメーションは今回『ONE PIECE』の劇場作品の流通ライセンスも獲得している。しかし放映などの映像事業に較べて、利益が大きいキャラクターライセンス事業の拡張のほうがより重要であろう。ファニメーションには、ライセンスビジネスの拡大と、少数作品に集中する収益構造を変えていく目的もあると見られる。

バンダイ・アメリカ http://www.bandai.com/
東映アニメーション(USA) http://www.toei-anim.com/

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2008.02.16
ベンチャー ][ マーケティング ][ 海外 ]
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 2月14日にアキバ情報の人気サイト アキバBlogの英語サイトがオープンをして話題を呼んだが、同じ2月14日に、やはり海外向けに秋葉原情報を配信する英語サイト「アキバナナ(Akibanana.com)」がオープンした。
 アキバナナは、世界各国のオタクを集客するインターネット総合情報サイトで、SNSの機能も利用しアニメやマンガ、ゲーム、フィギュア、メイド・アイドル、PC・ガジェット、ロボットの7分野の情報を紹介する。

 サイトの目的は「秋葉原をより多くの外国人に伝えられるように!」、「日本のオタク文化をもっと理解してもらえるように!」である。そのために秋葉原の最新ニュースやショップリストを英語で紹介する。
 さらにアキバナナのブランドのツアーや紙媒体での情報提供、タレント事業運営などオンラインとオフラインのシナジー効果も目指すとしている。

 サイトでは既にニュース、レビュー、ブログ、フォーラムのほか、秋葉原ガイドが掲載されている。さらにアキバナナのキャラクターとしてロボット娘「アキーキ」やマスコットキャラクター「ガイ悟空人」、「リンリン姉妹」が紹介されている。
 アキバナナは今後、英語だけでなく日本語や中国語での展開も図って行くとしている。通常ならまず日本語サイトから始まり、そこから各国語版というパターンが考えられるが、アキバナナでは最初に英語サイトというアイディアが新しい。

 サイトの運営は株式会社ジー・アイ・ジェーン(G.I Jane, Inc)が行う。ジー・アイ・ジェーンは同社の企業サイトによれば、2007年7月6日設立、メディア、コンテンツ、ツアー、ライツなどの事業を行う。
 代表取締役のジェーン・フォン氏のほか、アドバイザーとして石川真一郎GDH代表取締役、藤本真佐デジタルハリウッド代表取締役、日下部耐史シーエムジャパン代表取締役が名前を連ねている。

 さらに同じ2月14日に、ジー・アイ・ジェーンは、キャラクターアパレルやグッズ、メディア事業を展開するタブリエ&・コスパグループとの業務提携も発表している。
 業務提携は、キャラクターグッズの海外向け通信販売サービスにおけるものである。ジー・アイ・ジェーンは2008年4月に海外進出を目指しており、それに合わせたものとなる。

 さきのアキバBlogの翻訳・英語サイトとアキバナナは、サイトの仕組みには違いがあるが、秋葉原の情報サイトという点でライバル関係になる。また英語版アキバBlogのビジネスモデルは、情報サイトからショッピングサイトへの誘導と見られるが、アキバナナも同様のビジネスを念頭に置いているようだ。
 こうしたサイトがふたつ共存出来るのか、既存の海外サイトとの住み分けはどうなるのかなど、今後も注目すべき点が多い。

アキバナナ(Akibanana.com)(日本語の紹介)
http://akibanana.com/index.php?c=static&s=jp
アキバナナ(Akibanana.com)(英語サイト) http://akibanana.com/
株式会社ジー・アイ・ジェーン http://gijane.jp/

アキバBlog英語サイト http://en.akibablog.net/

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2008.02.14
マーケティング ]
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 米国のポップカルチャー業界情報サイトのICv2の調べによれば、2007年の北米の日本アニメDVD売上は前年比20%減少となった。また、発売タイトル数も21%減と2006年の19%減に続いてマイナスとなった。
 ICv2は、北米の日本アニメDVD市場を2億7500万ドルから3億ドルと試算している。一方、ICv2は、現在はまだ集計が終わっていないが、2007年の日本マンガ市場については、成長率は落ちているものの今年も力強い成長を遂げたとしている。

 2007年のアニメDVD市場が、一昨年より厳しい状態になっていることは、これまでも度々メディアが伝えてきたが、今回、あらためてそれが確認された。
 しかし、こうしたアニメDVDの市場だが、今回ICv2が合わせて発表した2007年の注目作品のベスト10を見るとまた異なった一面も伺える。

 ICv2のリストの1位は『ドラゴンボール』、3位に『ポケットモンスター』、4位『NARUTO』、5位『Bleach』となっている。これらの作品は日本であればゴールデンタイムに放映されるファミリーキッズ向けの長寿番組である。
 さらに2位の『ファイナルファンタジー アドベントチルドレン』や、あるいはジブリ作品といった米国メジャーレーベルが発売する映画作品、米国TV向けの特別番組『アフロサムライ』、『ロボッテック 影の年代記:Robotech Shadow Chronicles』といった米国向け作品も並んでいる。こうした作品群は決して売上が不調でない。

 一方、日本ではアニメDVD市場で大きなシェアを占める深夜放送のマニア向けの比較的短いシリーズ作品はリストに顔をだしていない。唯一、OVAとして『鴉 -karasu-』が10位に入っているが、このシリーズも日本ではテレビ放映されていない。
 勿論、販売本数が少ないからこそのマニア向け作品である。しかし、日本ではそうしたなかから『コードギアス』なり、『らき☆すた』なりといった大ヒット作が毎年幾つか生まれる。米国のアニメDVD市場は日本とはまた異なった存在である。

 ここから見えてくるのは日本アニメのDVD全体の不振でなく、いわゆるマニア向けのアニメDVDの不振である。つまり、マス(大衆)向けの作品、劇場作品は比較的よく売れている。
 こうした状況を念頭に置いて、今後、北米で日本アニメDVDのビジネスを進めるなら、マス向けや劇場作品(米国公開、未公開に関わらず)に傾斜することはひとつの戦略になるだろう。さらにマニア向けについては、DVDだけでなくオンライン配信やVOD、テレビ放映も含めた収益源の多角化が鍵になると考えられる。

ICv2  http://www.icv2.com/index.html
Anime DVDs Down 20%  Manga Market Still Strong in '07

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2008.02.09
マーケティング ]
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【ファニメーション 市場シェアさらに拡大の可能性】
 米国のポップカルチャー業界情報のICv2によれば、北米最大のアニメDVD流通企業ファニメーション(FUNimation)を保有するナバレ(Navarre)は、ジェネオンUSAの一部英語版アニメDVDタイトルの流通・販売を引継ぐ交渉を行なっている。
 これは2月8日に開催されたナバレの2008年3月期第3四半期の決算説明会で明らかになった。ナバレによれば、ジェネオンUSAとの交渉は初期段階にあるが、ジェネオンUSAの持つアニメ作品は魅力的なものが多いとしている。さらに同社の北米市場撤退により新作アニメの権利獲得価格は低下傾向にあるともしている。

 ナバレとジェネオンUSAの交渉の詳細や今後の行方は、現時点ではわからない。しかし、もしファニメーションがジェネオンUSAの発売タイトルの北米販売・流通を行えば、これまでの米国アニメDVD市場の1位と3位のライナップが1社に集中することになる。
 ファニメーションは2007年前半の北米のアニメDVD流通市場で、30%程度のシェアを握っていたとみられる。これに10%程度のシェアを持つジェネオンUSAのライナップを単純に加えると、同社の北米市場シェアは4割を超えることになる。

 もし交渉が成功すればファニメーションは、北米のアニメDVD流通市場で大きな力を握ることになる。
 DVDを販売する小売店に対しても、番組の権利販売する日本の権利者に対しても、これまで以上の交渉力が発揮されることになるだろう。

 また、同日ナバレが証券取引所に提出した書類によれば、同社のアニメDVD流通ファニメーションを中心に3つのレーベルから構成されるパブリッシング事業は第3四半期までに黒字になっている。 
 パブリッシング事業の売上高は3153万ドルと前年比でおよそ10%減少、継続事業利益(Income from Continuing Operations)は1000万ドルと前年同期比で7.5%減少となっている。しかし、ナバレによれば売上の減少は、BCI部門の不調であり、ファニメーションの事業は堅調であるという。
 北米のアニメDVD市場の環境が厳しいとされるが、ファニメーションは健全なビジネスを維持しているとみられる。

【ADVはヨーロッパ事業で提携発表】
 一方で、北米アニメDVD市場2位のA.V.ヴィジョン(ADV)についても大きな動きが見られる。ひとつは、先日、同社が自主流通から撤退すると報じられた英国市場である。
 英国のアニメニュースサイト アニメUK ニュース(Anime UK News)によれば、ADV Films UKは英国とヨーロッパのアニメDVDの流通で、英国のレース・デジタル・メディア・セールス(LDMS:Lace Digital Media Sales)と提携を発表した。提携によればLDMSは、今後、ADVがヨーロッパで権利を持つ、日本アニメの英国とヨーロッパ大陸各国でのDVD流通・販売を手がけることになる。

 また、同社はタイトル名を明らかにしていないが、この春から新たに北米でBlu-rayでのアニメタイトルの発売を開始することを明らかにしている。
 北米でのアニメ関連の次世代ディスク参入表明は、すでに発売を開始しているバンダイビジュアルUSA、ファニメーション、ソニーピクチャーズ、『エクスマキナ』で発売開始を表明するワーナブラザースに次ぐものである。

 世界的なアニメDVDの環境を巡る変化による業界再編、それにDVDから次世代ディスクへの移行と、2008年もアニメの映像パッケージビジネスにとっては激変の年になりそうだ。そして、年初1ヶ月あまりで行ったこうした変化は一年を通じてまだまだ続くだろう。

ICv2 http://www.icv2.com/
Navarre/FUNimation Interested in Some Geneon Titles

Anime UK News  http://www.animeuknews.net/

Navarre  http://www.navarre.com/
FUNimation  http://www.funimation.com/
ジェネオンUSA  http://www.geneonanimation.com/
A.V.ヴィジョン(ADV) http://www.advfilms.com/
Lace Digital Media Sales http://www.lacedigitalmediasales.com/

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2008.02.01
マーケティング ]
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 1月30日、米国でアニメ映像パッケ-ジの発売・流通を行うバンダイビジュアルは、5月13日から『シゴフミ』、5月27日から『True Tears』のDVDの北米発売を開始する。価格は、それぞれ2話収録で39.9ドル、1話収録で29.99ドルとなる。
 両作品とも日本では今年1月からテレビ放映が始まったばかり、テレビ放映直後のDVD発売日決定は、米国のアニメ業界では異例といえる早さである。また、DVDの発売も両作品とも第1巻の国内発売日が3月25日で、米国発売と2ヶ月程度の差しかない。これも異例に早く、日本と米国のDVD発売がほぼ並行して進むことになる。

 こうしたスピードリリースは、バンダイビジュアルUSAが日本のバンダイビジュアルと連携出来ることや、吹替えなしの字幕版のためアフレコに必要とされる時間が短縮出来ることが理由にあげられる。
 バンダイビジュアルUSAは兼ねてより、アニメ作品の世界同時発売を目指すとしていた。それは、海外で増えているインターネット海賊版対策や、海外ファンのニーズに応えるものでもある。

 現在、日本でのリリース直後にインターネットにアップされる権利者未許諾のアニメ番組が大きな問題となっている。またその有効な対策として日本と米国の発売時差を短くすることが挙げられている。
 実際にこれまでにも、日米ほぼ同時のDVD発売予定が発表された『KITE LIBERATOR』や、米国で先行リリースされた『アフロサムライ』などの例がある。こうしたケースの共通点は、製作に米国企業が参加していることである。

 つまり日米同時リリースを行うには、今回のバンダイビジュアルUSAのように日本での権利者が直接現地でビジネスをするか、米国企業が製作委員会のメンバーのようなかたちで当初の製作段階から事業に加わっていなければ難しい。
 また、海外のアニメ流通会社には、まだリリースをされていない作品を購入することはリスクが高く、日本で放映後の評判を確認してからライセンスを獲得したいとの意識も強い。
 このため発売時期の時差縮小が望まれているのもかかわらず、今後もほぼ同時に発売されるケースが主流になることはないと見られる。それだけにそうしたビジネスを主体的に行えるバンダイビジュアルUSAの今後の方針が注目されている。

バンダイビジュアルUSA http://www.bandaivisual.us/

シゴフミ http://www.shigofumi.com/
True Tears  http://www.truetears.jp/

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2008.01.26
マーケティング ]
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 1月28日から米国・ラスベガスで米国最大のテレビ番組トレードショーのNATPEが始まる。参加者の多さから日本アニメ関連の企業も参加するとみられるが、そのうち日本からの出展企業の幾つかが明らかになっている。
 アニメ制作会社で参加するのは、東映アニメーションである。東映アニメーションは、こうした番組トレードショーに古くから参加し、海外ビジネスの基盤を築いた会社である。制作をしつつ番組の権利も同時に管理出来る日本のアニメ制作会社では数少ない会社でもある。

 また、日本アニメーションも、アニメの海外進出が叫ばれる前から、こうした番組トレードショーを通じて海外市場を開拓してきた会社だ。アニメの制作だけでなく番組輸出に大きな実績がある。
 今回もNATPEに参加し、『ちびまる子ちゃん』、『ファンタスティックチルドレン』、『世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット』、『ミヨリの森』、『うっかりペネロペ』などの作品を販売する。

 このほか日本のテレビ局からNHK(国際メディア・コーポレーション)、TBS、フジテレビ(フジテレビ、フジクリエイティブコーポレーション)、テレビ東京の名前が出展リストにある。こうした企業は必ずしもアニメだけを売っているわけではないが、アニメが有力作品であることは間違いないだろう。
 実際にフジテレビクリエイティブが『Bartender』、『モノノ怪』、『しおんの王』等を販売リストに挙げているほか、TBSの販売番組にも『怪物王女』が含まれている。テレビ東京の主力は、アニメ番組となるとみられる。

 米国に拠点を構えている企業では、小学館・集英社系のVIZメディアが先日プレスリリースで作品ラインナップを発表済である。
 さらに、米国のライセンス企業で『恐竜キング』や『遊戯王』の海外ライセンスを管理する4キッズ・エンタテイメントの名前も見られる。またアニマックスの運営で知られるソニー・ピクチャーズ・テレビジョン・インターナショナルもアニメ作品を扱う可能性がありそうだ。

当サイトの関連記事
VIZメディア 米国番組トレードショーのアニメライナップ発表

NATPE  http://www.natpe.org/

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2008.01.24
マーケティング ]
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 バンダイビジュアルは、1月25日から現在テレビ放映中の『機動戦士ガンダムOO』のDVD発売を開始する。1月25日に第1巻2話収録が3990円(税込)で発売された後、2月から7月まで毎月1巻(4話収録(7巻のみ3話収録))のペースで発売が続く。
 さらにバンダイビジュアルは、今年夏にはBlu-rayでも『機動戦士ガンダムOO』の映像パッケージを発売することを明らかにしている。商品の詳細は明らかにされてないが、タイミング的には、DVD全7巻の発売終了後の発売が考えられそうだ。

 バンダイビジュアルは、国内最大のアニメ映像パッケージの市場シェアを持つ。しかし、これまで次世代ディスクの発売は、映像制作のクオリティが高い劇場映画がほとんどとなっている。テレビアニメ作品の次世代ディスクでの発売は行っていなかった。
 しかし今回は、通常のテレビアニメと較べて大きな制作予算で高いクオリティを実現した『機動戦士ガンダムOO』で同社初のテレビアニメ次世代ディスク化を実現する。

 また初のテレビシリーズ次世代ディスクとなれば、その仕様も気になるところだ。例えば記憶容量が大きいことから、当初からDVD-BOXのようなある程度収録話数がまとまった商品としたり、特典映像をこれまでより増やすことも可能である。
 さらに再生可能地域を制御するリージョンコードが日本と北中南米、東アジア(中国を除く)が同様であることを考えると、これらの地域でのマーケティングとのバランスも重要になる。
 いずれにしても従来どおりのフォーマットになるのか、新たなフォーマットが導入されるのかは、バンダイビジュアル以外の後続の企業にも少なからぬ影響を与えるだろう。

 またバンダイビジュアルは2月22日には、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と『機動戦士ガンダムF91』の劇場映画2作品もBlu-rayで発売する。「ガンダムシリーズ」がバンダイナムコグループのキラーコンテンツであることはよく知られている。
 これらの「ガンダムシリーズ」のBlu-rayでの発売で、バンダイビジアルがいよいよ本格的に次世代ディスク市場に乗り出すと考えてよいだろう。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp
機動戦士ガンダム00公式サイト http://www.gundam00.net/

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2008.01.15
マーケティング ]
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 セガトイズとサンリオは、「ジュエルペット」と呼ぶ新しい女児向けのキャラクターシリーズを共同開発し、1月15日に発表した。「ジュエルペット」は、石の目を持つ魔法のペットというコンセプトで、宝石の名前を持つ33種類もの動物のキャラクターから構成される。
 商品第1弾として7月にミニチュアハウスのハウスシリーズを発売し、その後アパレル、文具、ぬいぐるみなどに展開して行く。

 セガサミーグループとサンリオは、昨年4月に包括的業務提携を結んでいる。2006年にセガサミーがサンリオの株式を市場で買増し、同社の大株主として登場したことが提携のきっかけになっている。
 しかし、サンリオとセガサミーグループの提携は、サンリオが運営するテーマパークのサンリオピューロランドにセガのキャラクターである『オシャレ魔女ラブandベリー』や『恐竜キング』が登場するなどの部分的なものにとどまっていた。
 今回の「ジュエルペット」は、サンリオとセガサミーグループの本格的な事業提携の第1弾となる。サンリオが得意とするキャラクター開発とライセンス管理、セガトイズの玩具開発が組み合わせられる。

 それだけに両社の「ジュエルペット」にかける意気込みは大きくなる。また今回目を惹くのは、既に発表された「ジュエルペット」のライセンス先企業のなかにバンダイが参加していることである。
 セガトイズとバンダイは同じ玩具企業でライバルにあたる。バンダイが担当するのはアパレルだが、ライバル企業の力をも取り込む大きな枠組みのビジネスとなっている。

セガトイズ http://www.segatoys.co.jp/
サンリオ http://www.sanrio.co.jp/index.html

すでに決定しているラインセンス先企業
サロンジェ (布製雑貨)/SHO-BI (化粧小物)/ショウワノート (文具)/スケーター (ランチ用品)/ナカジマコーポレーション (ぬいぐるみ)/バンダイ (アパレル)/マルチウ産業 (サンダル)/セガ (アミューズメント景品、アミューズメント機器(予定)、ゲーム(予定)/サミーネットワークス (携帯・Web)

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2008.01.14
マーケティング ][ 米国 ]
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 米国の映画情報サイトTwitchによると、梅津泰臣監督のオリジナルビデオアニメ『KITE LIBERATOR』が、3月25日に米国で発売される。
 『KITE LIBERATOR』は、日本では3月21日発売予定のため、米国の発売日は日本からわずか4日遅れとなる。米国での発売は実際の発売日と前後することも多いので、ほぼ日米同時発売と考えて良いだろう。

 当初『KITE LIBERATOR』の日本の発売予定は、1月25日とされていた。しかし、制作の都合を理由に3月21日発売に延期されていた。こうした発売日の遅れが、日米での時差のないリリースに影響したかどうかかは不明である。
 しかし、日本での制作と並行して、海外で英語版の台本とアフレコが進められていたことになる。今回の例は、これまで作品の制作日程管理から難しいとされていた日本語版と英語版の同時制作が、場合によっては可能なことを示す貴重なケースとなる。
 また、こうした日米同時発売が、インターネットを中心とした海賊版対策に、大きな力を発揮すると考えられる。

 Twitchは、今回のケースは制作にアメリカ企業の資金が関わっていたため実現したとしている。『KITE LIBERATOR』は、1998年の『A KITE』の10年ぶりの続編である。『A KITE』は日本では成人映画としてリリースされたが、そのスイタリッシュな作画と派手なアクションで日本国内よりも海外で広く知られた作品である。
 こうしたことから制作当初より、海外も主要市場と設定し、海外からの投資資金が入ったと考えられる。北米版の『KITE LIBERATOR』は、米国のアニメDVD流通の中堅企業であるメディアブラスターが発売する。

Twitch  http://twitchfilm.net/
Umetsu’s KITE LIBERATOR Arrives March 25th

KITE LIBERATOR公式サイト(日本) http://www.kite-liberator.com/

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2008.01.06
マーケティング ]
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 米国ハリウッドメジャーのひとつワーナーブラザースは、2008年から次世代ディスクでの映像パッケージ発売をブルーレイに一本化し、HD‐DVDの発売から撤退すると発表した。
 ワーナーブラザースは5月末までにHD-DVDの事業を停止する。

 同社の経営陣によれば、次世代ディスクの企画争いは混乱をもたらしており、市場にとって相応しいのはブルーレイであると、今回の決定の理由を説明している。また、この決定は制作会社、小売店、消費者の全てにとって利益が大きいとする。
 米国のDVD市場シェア最大のワーナーブラザースの決定で、ブルーレイでの単独発売はこれまでのソニー・ピクチャーズと20世紀フォックス、ディズニーと合わせて4社となり、DVD市場の7割を占める。米国では、次世代ディスクの争いはブルーレイ陣営優位に大きく傾いたとの見方が増えている。

 今回のワーナーブラザースの決定は日本市場、特にアニメ関連DVDについてどのような影響を与えるだろうか。現在、国内アニメDVD最大手のバンダイビジュアルは、ブルーレイとHD-DVDの双方での発売を行っている。
 また、他のアニメに強いとされる国内DVDパッケージメーカーは、現状は次世代ディスク発売に及び腰である。ソニー系のアニプレックスがブルーレイの発売のみと見られる以外は、現段階までは混沌とした状況である。

 しかし、次世代ディスクのリリースタイトルが増加している劇場アニメーションは、やや趣が異なる。国内で圧倒的な人気を持つスタジオジブリのアニメは、ブルーレイ陣営のディズニーが発売する。
 『パプリカ』や『鉄コン筋クリート』など劇場アニメに力を入れるソニー・ピクチャーズも、ブルーレイ陣営だ。
 海外アニメーションは、日本ではディズニー/ピクサーブランドが圧倒的な強みを発揮する。HD-DVD一本化を表明したドリームワークスのアニメーションは、海外市場と較べて日本では勢いがない。アニメーション映画に限ると、既にHD-DVDよりもブルーレイ陣営が有利な状況になっている。

 今後のアニメ関連作品への影響は、今年夏に劇場公開予定の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』がある。この押井守監督の最新作の製作には、ワーナーブラザースが名前を連ねている。『スカイ・クロラ』は、ブルーレイでしか発売されないことになる。
 同様に、マッドハウスとSTUDIO 4℃、プロダクション I.Gの3社が制作参加する、ワーナーブラザースの『バットマン ゴッサムナイト』も、ブルーレイのみの発売となるだろう。

 今回のワーナーブラザースのブルーレイ一本化の発表は、これまで様子見をしていたハリウッドメジャー系に属さない日本のDVDパッケージ企業の今後の方針にも大きな影響を与えることになるだろう。

ワーナーブラザース http://www.warnerbros.co.jp/

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2007.10.23
マーケティング ][ 米国 ]
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 米国のポップカルチャー業界情報のICv2は、今年12月7日から9日にニューヨークのジャビットセンターで開催されるニューヨーク・アニメフェスティバルに連動して「オタク世代の内側: Inside the Otaku Generation」と題したビジネスコンファレンスを開催すると発表した。
 コンファレンスはイベントの前日にあたる12月6日の午後に開催され、米国市場でのアニメやマンガに関わるビジネスについてパネリストが討論を行う。

 米国で開催されるアニメ分野のビジネスコンファレンスとしては、アニメエキスポで開催されているインダストリーパネルに次ぐ開催となる。今年のアニメエキスポのインダストリーパネルでは4日間にわたり、アニメの産業面でのトピックスを取り上げていた。
 また、米国のマンガ産業については、ICv2が昨年からニューヨーク・コミコンでグラフィックノベルコンファレンスのなかで扱っている。

 今回の「オタク世代の内側: Inside the Otaku Generation」では、ICv2による北米市場の分析となる「アニメ・マンガ業界白書」、「オタク世代のマーケティング」、「ガールズ: オタク世代のもう半分」、「テクノロジーとオタク: ニューメディアの開拓者」の4つのパネルから構成される。
 またパネリストには、ファニメーションのCEOゲン・フクナガ氏や4キッズエンタテイメントのアルフレッド・カーン氏、アニメニューズネットワークのクリトファー・マクドナルド氏を初め、Tokyopopやデル・レイ、VIZメディアなどのマンガ出版社、バーンズ&ノーブルのような小売店、ポケモンUSAのようなライセンス管理会社など幅広い企業からの参加となっている。

 しかし、全般に出版社関連の人材が多く、アニメの流通・販売会社からは少ない傾向になっている。また、VIZメディアとポケモンUSA以外の日本企業・日系企業からの参加がなく、米国色の強いイベントとなりそうだ。逆に言えば日本人にとっては、米国サイドの見方を知る機会になるかも知れない。
 コンファレンスのスポンサーにはVIZメディアがついており、同社がほとんどイベント参加しなかったアニメエキスポと対象的な動きとなっている。

ニューヨーク・アニメフェスティバル http://www.newyorkanimefestival.com/
ICv2 http://www.icv2.com/index.html

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2007.10.10
マーケティング ]
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 タカラトミーは来年1月より読売テレビ・日本テレビ系で放映開始するアニメ『ヤッターマン』のコンテンツ事業展開を積極的に推し進める方針である。『ヤッターマン』は、同社のアニメ制作子会社の竜の子プロダクション(タツノコプロダクション)が制作を行う。
 タカラトミーは『ヤッターマン』の玩具や玩具関連事業のマスターライセンシーとして、商品開発やコンテンツビジネスを展開する。『ヤッターマン』を、タカラトミーの定番商品「トミカ」や「プラレール」、「リカちゃん」に並ぶオリジナルコンテンツに拡大し、タカラトミーグループ全体で年間市場規模100億円を目指すとしている。

 また、タカラトミーは今回の『ヤッターマン』の商品展開について、『親と子が一緒に楽しめる商品』をコンセプトに定めた。3歳から6歳までと6歳から9歳までをターゲットにした商品と、30代から40代の大人世代をターゲットにした商品とふたつラインナップで展開する予定である。
 まず1月に3歳から6歳向けのヒーロフィギュアや変身セット、4月に6歳から9歳向けのケン玉玩具「ケンダマジック」を発売する。このほか大人向けには、コレクションフィギュアや雑貨類、さらにグループ会社でガチャ、ぬいぐるみ、玩貸、アパレル、文具などを展開する。

 タツノコプロダクションは2005年からタカラトミーの子会社となっているが、タカラトミーは、同プロダクションは『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』、『マッハGoGoGo』など日本を代表する数多くの優良コンテンツを所有している。
 今回は、タツノコプロダクションのオリジナルコンテンツを活用した戦略的事業展開の第一歩であり、今後の両社のさらなる連携を感じさせるものとなっている。

『ヤッターマン』
企画/原案: 竜の子プロダクション
制作: 読売テレビ/タツノコプロ
読売テレビ・日本テレビ系列全国29局ネット
毎週月曜日 19:00~19:30 (2008年1月 放送開始)

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/
竜の子プロダクション http://www.tatsunoko.co.jp/

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2007.10.02
マーケティング ][ 中国 ][ 調査 ]
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 日本貿易振興機構(JETRO)は、中国のテレビ番組やアニメの二次展開ビジネスの可能性を探ったレポート「中国のテレビ番組コンテンツ派生商品市場調査」をリリースした。
 このレポートはこれまでJETROがリリースしてきた地域ごとのエンタテインメントコンテンツの市場調査と異なる。テレビ番組の放映のビジネスが難しいとされる中国市場で、ビジネスチャンスがあるとするコンテンツの二次展開に内容を絞ったより深い調査になっている。

 レポートでは、テレビ番組、特に輸入を規制されているアニメ番組は市場参入が難しく、さらに放映権も安いため採算の取れるビジネスにはならないと指摘する。そのうえで利益のでないとされている中国の放映ビジネスよりも、派生商品にビジネスのチャンスがあると提案を行っている。
 日本では二次展開と表現されることが多い派生商品は、映像パッケージや玩具などの関連商品の市場展開を指している。

 勿論こうした商品展開には、海賊商品の問題がついてまわる。これは日本企業だけでなく、中国企業にとっても同様である。今回のレポートで興味深いのは中国のアニメーション製作会社もまた海賊版への様々な対応を行っていることである。レポートではそうした中国企業の動向も紹介している。
 中国政府や企業が自国の問題として権利侵害に対応するなかで、海賊版対策のノウハウを蓄積すれば、やがては日本企業もそのフォーマットをなぞることで海賊商品に対応可能な日が来るかもしれない。

 また今回のレポートを用いた中国のコンテンツの二次展開ビジネスについて報告するセミナーが、10月5日東京・秋葉原で開催される。
 Japan Animation Contents Meeting(JAM)2007のなかで『中国における映像コンテンツ二次利用の可能性』と題して日本側からジェトロ北京センター吉川明伸氏が、中国側から上海倹欣物業者管理有限公司総経理の兪増徳氏が報告する。

日本貿易振興機構(JETRO) http://www.jetro.go.jp/
  中国のテレビ番組コンテンツ派生商品市場調査 2007年3月(pdf)

当サイトの関連記事
アニメなど中国で二次利用の可能性を検討 JETROセミナー開催

『中国における映像コンテンツ二次利用の可能性』
http://www.jam-anime.jp/symsemi/index.html#05_01
2007年10月5日(金) 10時半~12時40分
1部 中国におけるテレビ番組派生市場の現状
    講演者:ジェトロ北京センター 吉川明伸
2部 中国インターネット市場の現状報告
    講演者:上海倹欣物業者管理有限公司総経理 兪増徳
主催:中間法人日本動画協会、経済産業省、日本貿易振興機構(JETRO)

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マーケティング ]
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 米国の映画情報サイトのワールドスクリーン・ドットコム(WorldScreen.com)によると、米国版『超時空要塞マクロス』の『ロボテック』を展開するハーモニーゴールド(Harmony Gold)は、英国の映画・テレビ番組の流通会社ファイヤーワークス・インターナショナル(Fireworks International)と自社タイトルの世界流通で合意した。
 これによりファイヤーワークスは、総計300時間に及ぶハーモニーゴールドの所有するテレビ番組の世界規模での配給・流通が可能になる。しかし、ワールドスクリーン・ドットコムによれば、今回の合意は先にワーナーブラザーズが、ハーモニーゴールドが保有するアニメ作品『ロボッテック』の劇場映画化権を獲得したのに触発されたものだとしている。今回の取引に占める『ロボテック』の比重が高そうだ。

 ハーモニーゴールドが権利を保有する『ロボテック』が、日本の『マクロス』、『サザンクロス』などアニメ3作品を編集して放映された作品であることは今では有名な話となっている。しかし、この『マクロス』と『ロボテック』の権利を世界市場でどのように定義しているのかは公表されていない。
 単純に考えれば、同じ映像を用いた別個の作品が、同時に同地域で展開されればファンには区別するのが難しそうだ。実際にこれまで『ロボテック』は、日本でのビジネス展開は出来ないとされている。
 しかし、米国では『ロボテック』と『マクロス』が同時に展開されており、こうしたことはあまり問題となっていないようだ。また、米国以外の地域では、これまでハーモニーゴールド自身が、『ロボテック』の流通を小規模ながら手がけてきた。

 ワーナーブラザーズによる『ロボテック』の実写映画化が実現し、今回『ロボテック』のテレビ放映権を獲得したファイヤーワークスが世界展開を行う可能性は高い。
 そうなると日本以外の地域では、たとえリン・ミンメイの姿を見ても『ロボテック』としか認識されない日が来るかも知れない。

ワールドスクリーン・ドットコム(WorldScreen.com) http://www.worldscreen.com/
Fireworks to Distribute Harmony Gold’s Television Library Worldwide

ハーモニーゴールド(Harmony Gold) http://www.harmonygold.com/
ファイヤーワークス・インターナショナル(Fireworks International)
http://www.contentfilm.com/

当サイトの関連記事
米国版「マクロス」の「ロボテック」 ワーナーが実写映画化か?

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2007.09.28
マーケティング ]
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 映画やアニメなど様々なコンテンツのプロデュースを行うティー・オーエンタテインメントは、英国子会社のT.O Entertainment UK Limited がプロデュースするアニメ映画企画『Rusty Red ~赤い錆~』をTokyo Project Gatheringに出品する。
 Tokyo Project Gathering(TPG)は、東京国際映画祭のコンテンツトレーディング機能を受け持つTIFCOMのなかで、企画段階作品のビジネスサポートをするものである。選りすぐりの企画をプレゼンテーションし、そうした企画を探す国内外のバイヤーと結びつける。

 今年の出品には国内外からおよそ100作品の応募があり、そのなかから選ばれた38作品がプレゼンテーションを行う。
 『Rusty Red ~赤い錆~』は、イタリア人のアニメーション監督フランチェスコ・フィリッピ氏による原案・脚本・監督で、過去と現在が交差する壮大な海戦アドベンチャー作品となる。フィリッピ氏は既にこの企画で、イタリアで最も権威のある企画賞「Pitch me Italy!」の最優秀作品賞を受賞している。

 ティー・オーエンタテインメントは、『CODE-E』や『神曲奏界ポリフォニカ』などの日本のアニメの製作を行っている。さらに『ストレイト・ジャケット』では米国のアニメ流通企業と組んだ、国際的な枠組みのビジネスを目指す。
 しかし、今回の企画は国内⇒国内、国内⇒海外といった視点が強調されることの多い日本のアニメビジネスのなかで、日本企業が海外のアニメーションのプロデュースに関わる珍しいケースと言えるだろう。
 
 日本のアニメ制作業界は、海外のクリエイターが入り難い場所とされることが多い。実際に言語や法律の壁もありなかなか難しいのが現状である。しかし、最近では米国人のマイケル・アリアス監督による『鉄コン筋クリート』なども現われている。日本のアニメーション業界は、様々な領域でグローバル化が進んでいる。
 今回の『Rusty Red ~赤い錆~』は、映画企画のプレゼンテーションの段階で、実際に製作に入り作品が完成するかはまだわからない。しかし、これまで存在しないタイプの企画だからこそ是非実現して欲しいものである。

ティー・オーエンタテインメント http://www.toenta.co.jp/
 
東京国際映画祭  http://www.tiff-jp.net/ja/
TIFCOM  http://www.tiffcom.jp/2007/
Tokyo Project Gathering(TPG) http://www.tiffcom.jp/2007/tpg_outline.html

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2007.09.27
マーケティング ][ 米国 ]
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 9月26日、北米でアニメDVD、次世代ディスクを発売するバンダイビジュアルUSAは、同社が流通・販売を委託するジェネオンUSAのアニメDVDの流通・販売業務の撤退に関わらず、従来どおりアニメDVDの発売を継続することを発表した。
 バンダイビジュアルUSAは米国でアニメDVDなどの発売は行うが、小売店向けの流通や販売業務は行っていない。このためこの3月から自社商品の流通をジェネオンUSAに委託していた。

 そのジェネオンUSAはこの8月に、アニメDVDの流通・販売業務からの撤退を発表している。それらの業務は、別のアニメ流通業者のADヴィジョンに全面委託するとしていた。
 しかし、先頃、両社の委託提携は見直されることが明らかになり、ジェネオンUSA経由の商品流通は半ば停止する状態となる。このため同社に流通委託を行うバンダイビジュアルUSAの対応が注目されていた。
 
 しかし、バンダイビジュアルUSAは、ジェネオンの流通業務停止にもかかわらず、自社レーベル「オネアミス」の発売を続けることを明らかにした。
 そのうえで同社が北米向けに展開するネットショップ「dotanime.us」を中心に商品の販売を行うとしている。今後あらたな流通ルートの開拓も予想されるが、当面は「dotanime.us」での流通が確保される。

 バンダイビジュアルUSAの提供するアニメDVDは、高価格でマニア向けの商品が中心となっている。こうしたDVDはもともと大手量販店よりもアマゾンドットコムやアニメ専門のインターネットショップでの取り扱いが多いと見られる。
 販売・流通が一時混乱するにしても、インターネットでの販売ルートが確保されていることから、今回の流通に関わる影響は最小限に抑えられそうだ。

バンダイビジュアルUSA http://www.bandaivisual.us/

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マーケティング ]
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 テレビ東京公式サイトの「あにてれ」は、9月27日からサイト内にアニメ番組に関連した商品を買うこと出来る新コーナー「あにてれしょっぷ」をオープンした。ショップはテレビ東京が企画運営するほか、同局の関連会社テレビ東京ダイレクトが通販運営を行う。
 「あにてれしょっぷ」ではテレビ東京で放映するアニメ番組の関連グッズを販売するほか、今後はオリジナル商品などの企画も目指す。

 「あにてれ」はこれまでの番組紹介・アニメ情報の提供のほか、動画配信でアニメ番組を提供する「あにてれしあたー」と現在プレオープン中の音楽配信サイト「あにてれみゅーじっく」のサービスを行っている。
 情報配信と、コンテンツ配信、ショッピングと3つの機能を揃え、ワンストップで全てのアニメファンのニーズに応えた総合サイトを目指す。また、こうしたサービスは無料の会員サービス「あにてれID」でまとめて利用出来る。
 「あにてれ」はこれらのサービスを通じて、よりユーザーに楽しめるサイトを目指す。さらに現在テレビ東京系で放映中のアニメ情報番組「Re:あにてれ情報局」との連動も予定している。

 「あにてれ」は2005年12月12日に、それまでのテレビ東京のアニメ関連コンテンツを統合するかたちでサービスを開始した。テレビ東京で放映するアニメの公式サイトなどを有することから人気が高い。多い時でアクセス数は月間5000万PVに達する。
 そうした高い集客力をもとに、サイトの総合化を目指している。2006年にオープンした「あにてれしあたー」は現在150作品を配信しているが、年内に300タイトルまで増加させる見通しである。今回ショッピング機能が付加されることでサイトの人気は益々高まりそうだ。

あにてれ http://ani.tv

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2007.08.21
マーケティング ][ 技術 ]
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 アメリカの映画メジャーのひとつパラマウント・ピクチャーズと同社に近いドリームワークス・アニメーションSKGは、次世代ディスクの発売をHD DVD一本に絞ると発表した。これまで両社はHD DVDとブルーレイの2方式のディスクでの発売を行ってきた。
 両社はこの新しい方針について、HD DVDのハードディスクのブルーレイに対するコストパフォーマンスの高さを挙げている。
 両社の関連会社であるドリームワークスSKGは今回の新しい方針には参加しておらず、近年メディアで伝えられる同社とパラマウントとの間での確執が影響している可能性もある。

 これまで次世代ディスクのソフト販売では、北米市場や日本市場ではブルーレイ陣営の優勢が伝えられてきた。今回はそうした状況のなかでのHD DVD陣営の巻き返しと見られる。ハリウッドの大手映画会社の一角がHD DVD陣営に加わることで、現在の状況にも変化があるかもしれない。
 アニメーション映画に限って言えば、劇場アニメーションで圧倒的な強みをみせるディズニーがブルーレイ陣営となっており、こちらもこれまでブルーレイが優勢であった。しかしそのライバルで大ヒット作『シュレック』シリーズを製作するドリームワークス・アニメーションがHD DVD陣営に転じたことで、こちらにも微妙な影響を与えそうだ。

 さらに北米の日本アニメについては、ブルーレイ陣営にはスタジオジブリの作品を発売するブエナ・ビスタ(ディズニーグループ)、『スチームボーイ』や『パプリカ』、『カウボーイビバップ 天国の扉』など有力な劇場アニメ作品を抱えるソニーグループがいる。さらに先日、北米最大のアニメ流通・販売企業のファニメーションがブルーレイでの発売のみを発表したばかりである。
 対するHD DVD陣営はライナップで目立ったものが少なく、現状では劣勢に立たされているとみられる。バンダイグループやジェネオンといったどちらか片方に発売を絞らない日系企業の動向が今後の行方を決めそうだ。

 またドリームワークスの今後も気になるところである。同社もまたHD DVD陣営になれば、北米では同社が発売する『イノセンス』が、HD DVDのみで発売される可能性が生まれる。
 同作品は日本ではブエナ・ビスタによるブルーレイ版のみとなっており、そうなれば北米と日本でねじれ現象が起こるからだ。

パラマウント・ピクチャーズ http://www.paramount.jp/
ドリームワークス・アニメーション http://www.dreamworksanimation.com/

HD DVDプロモーショングループ http://www.hddvdprg.com/jpn/
パラマウントとドリームワークス・アニメーションのHD DVD規格への排他的支持声明を歓迎(PDF)

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2007.08.18
セミナー ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 9月12日にジャパン・ソサエティの北カリフォルニア支部は、「アニメとマンガのビジネス ポップカルチャーのマスマーケティング: The Anime & Manga Business: Mass-marketing Pop Culture」と題した講演を行う。
 講演会は米国に広がるアニメやマンガのビジネス的な側面を語るとしている。特に日本からみたビジネスとして日本サイドのビジネス分野の専門家をパネリストに招いている。
 パネリストには米国の大手マンガ出版社VIZメディアの創設者の堀淵清治さん、同じくVIZメディアのマーケティング部門の副社長リサ・コッポラさん、アニメ作品やキャラクターのマネジメントを行うバンダイ・エンタテインメントの彌富健一社長、それにJETROロサンゼルスでエンタテインメントプラットフォームのプロジェクトを進める町田雪さんが参加する。

 VIZメディアとバンダイ・エンタテインメントは、米国に拠点を設けて最も古くからビジネスを行っている日系のマンガとアニメの企業である。また、現在、北米で最もアクティブにビジネスを展開している企業でもある。
 アメリカでの日本のアニメや文化bについて講演会などで取り上げられる機会は増えている。しかし、日本と同様にそうした関心は文化や社会現象として見られることが多く、ビジネスとして正面から取り上げるケースは珍しい。

ジャパン・ソサエティ ノース・カリフォルニア(Japan Society of Northern California) http://www.usajapan.org/

VIZメディア http://www.viz.com/
バンダイ・エンタテインメント  http://www.bandai-ent.com/
エンタテインメントプラットフォーム
(日本語) http://www.jetro.go.jp/jetro/offices/overseas/us_losangeles/epj/
(英語) http://www.jetro.org/com/landing_page/lpid/205/special/epj/

The Anime & Manga Business: Mass-marketing Pop Culture

Wednesday, September 12, 2007
Time & Place
5:30 pm – Reception
6:00 pm – Program
500 Washington St., 5th Floor
San Francisco

Panelists:
Seiji Horibuchi, Founder & Co-Chairman of Viz Media
Ken Iyadomi, CEO of Bandai Entertainment
Liza Coppola, Vice President of Marketing for Viz Media
Yuki Machida, Project Manager for JETRO’s Japan Entertainment Platform initiative in LA
$ 5.00 USD (Members & Students)
$ 15.00 USD (Non-Members)

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マーケティング ][ 米国 ]
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 米国の大手子供チャンネルのカートゥーンネットワーク(CN)は来年1月1日から、自社の作品やキャラクターを利用した食品関連のタイアップに新たな健康基準を設定する。 
 これは子供のよりよい健康を目指すもので、同社が保有する12歳以下向けのキャラクターブランドを食品・飲料広告に用いる際に適用する。

 CNは専門家が設定した評価基準をもとに商品の栄誉価を精査し、基準に達しない商品に対しては広告の利用を認めない。
 評価の基準には脂肪、砂糖などの上限や総カロリーの上限があるほか、ビタミンA、Cや鉄、カルシウム、繊維などの推奨すべき栄養などが含まれている。

 実際にこうした基準の設定が、どういった食品に影響を与えるかは述べられていない。しかし、脂肪分や糖分が高いと指摘されるファーストフ-ドや清涼飲料、さらに菓子食品などがこの対象になってくると考えられる。
 これらの市場では子供マーケットは大きな割合を占めており、日本と同様にアニメーションキャラクターとのタイアップ広告、キャラクター玩具の景品キャンペーンが多い。

 CNにとっては今回の決定は、自らのビジネスを制限するものとなる。それにもかかわらず厳しい規制を自発的に行うのは、テレビアニメーションが子供に対して持つ強い影響力にある。
 その影響力の強さからテレビアニメーションは、しばしば強い批判を浴びる。その範囲は、暴力表現や性的表現、番組の内容とコマーシャルの境界の設定などにまで及ぶ。
 CNは今回、自社の作品やキャラクターのタイアップに厳しい健康基準を設けることで、社会に貢献し配慮する企業のイメージを打ち出せる。そうしたイメージは、アニメーション専門チャンネルにしばしばつきまとうネガティブなイメージを払拭する。

 今回の指針はCNが自ら保有する作品やキャラクターブランドに適用されるため、同局で放映される日本アニメ作品やキャラクターのビジネスには直接影響はない。
 しかし、こうした動きが他社に広がり、それが業界基準になってくることがあれば、日本の現地企業や日本の作品を扱う企業もまた同様の対応を取ることが求められる時代も来るかもしれない。

カートゥーンネットワーク(CN)(米国) http://www.cartoonnetwork.com/

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2007.08.01
インターネット ][ マーケティング ][ 著作権 ]
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 アニメ製作のGDHは、動画共有サイトYouTubeの親会社であるGoogleと日本語版YouTubeに公式チャンネル「GONZO DOGA」をオープンすることで合意した。
 「GONZO DOGA」は8月1日に既にオープンしており、GDHグループのアニメ制作会社ゴンゾの制作するアニメ作品のプロモーション映像や様々な動画コンテンツを配信する。
 「GONZO DOGA」には、今後『RED GAREDEN』や『デッドガールズ』、『SoltyRei』、『スピードグラファー』などのGDHが権利を保有するアニメ作品のプロモーション映像が提供される。さらにその後も順次映像を追加し、動画コンテンツ拡充を目指す。

 GDHはYouTubeで自社作品のプロモーション映像を配信することで、GONZO作品のプロモーションがこれまで以上に強化出来るとしている。
 さらにYouTubeを通じて、ファンを同社のアニメ関連グッズ通販サイト「GONZO Style」や、各作品の公式サイトへの誘導を図る。
 
 またGDHは、「GONZO DOGA」以外でYouTube日本版に投稿されるGDHグループのコンテンツを利用した違法動画の監視と削除依頼を行うとしている。その一方で、GONZO作品のユーザーからの適切な投稿を検討する計画を持っている。
 GDHは前期の決算で大きな赤字計上している。業績不振の理由のひとつに、インターネット上に数多くみられる違法動画配信が、同社のDVDのビジネス市場を奪っていると指摘している。
 今回GDHは、違法配信とプロモーション映像配信を自らの監督のもと切り分けることで、こうした状況を打開する方針と見られる。

 アニメコンテンツを持つ有力企業とYouTubeの提携では、先頃、角川グループがYouTubeの行う動画識別技術の実証実験に参加すると発表したばかりである。
 アニメコンテンツの権利保有企業には、違法配信によるDVDなどのパッケージビジネスの影響を懸念する一方で、YouTubeによる宣伝効果も無視出来ないと考えるものも少なくない。
 もし、企業がYouTubeのなかで投稿動画を的確に切り分けることが出来れば、プロモーション効果と権利の範囲のバランスを企業自らが判断できる。そうしたシステムの利用に魅力を感じて、YouTubeと連携を図りたいと考える企業は今後も増えそうだ。

当サイトの関連記事
角川グループ YouTubeと連携「ハルヒ」「らき☆すた」もきっかけ

GONZO DOGA http://jp.youtube.com/user/GONZODOGA
YouTube日本語版 http://jp.youtube.com/

GDH  http://www.gdh.co.jp/
GONZO  http://www.gonzo.co.jp/

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2007.07.08
インターネット ][ マーケティング ]
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 バンダイナムコグループのオンライン配信会社であるバンダイチャンネルは、7月3日からiTunes向けにアニメ音楽に合わせたアニメ映像の配信サービスを始めている。
 これは同社が7月3日からiTunes向けに始めたサービスのうちの『ANIME MUSIC CLIP』と『ANIME OPEN/END』のよるものである。

 『ANIME MUSIC CLIP』は、iTunesを利用して、アニメの楽曲をフルバージョンで利用者に届ける。このサービスの大きな特徴は、これまでのアニメ音楽配信と異なり、楽曲前編およそ4分に合わせた新たな映像編集動画が同時に配信されることである。
 テレビのオープニングやエンディングがフルバージョンになったうえで、新たな動画が加わったオリジナル作品というイメージである。第1弾の作品として、『機動戦士ガンダム』シリーズから3曲、『ケロロ軍曹』、『舞-HiMe』から各1曲、全部で5曲が提供される。作品はそれぞれ400円となる。

 『ANIME OPEN/END』は、逆にアニメ作品のテレビ放映当時のオープニングとエンディングの音楽と映像をそのままで提供するものである。こちらはオープニングとエンディングがセットになって、やはり各400円である。
 提供作品には『機動戦士ガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』、『装甲騎兵ボトムス』、『戦闘メカザブングル』、『カウボーイビバップ』と往年の人気作品が中心となっている。『ANIME MUSIC CLIP』は歌と音楽を楽しみ、『ANIME OPEN/END』は歌と音楽を懐かしむものと言えそうだ。

 今回のサービスは、アニメ音楽に付随する映像という位置づけのようだ。しかし、海外のiTunesでは、米国アニメーションや日本アニメのiTunesでのエピソードごとの作品販売が既に始まっている。さらに、国内最大手のアニメ番組オンライン配信会社バンダイチャンネルのiTunesで初の映像販売となることから注目は大きい。
 今後は、バンダイチャンネルがアニメの番組自体の販売をiTunesで始めるかどうかが大きな鍵となるだろう。バンダイチャンネルは、このほかアニメ音楽だけを提供する『ANIME MUSIC』も開始しており、67作品・200曲を順次配信予定としている。

バンダイチャンネル http://www.b-ch.com/
アップル - iPod + iTunes  http://www.apple.com/jp/itunes/

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2007.07.02
マーケティング ]
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 2006年に米国でアメリカのDVD販売シェアで首位であったファニメーション(Funimation)が、2007年の第1四半期のアニメ販売シェアでも首位に立っていることが判った。
 これは7月1日にカリフォルニア州ロングビーチ市で開催中のアニメエキスポ2007のファニメーション・インダスリーパネルで、同社自身が明らかにしたものである。ファニメーションは、自社が過去3年間継続的に市場シェア1位であり、現在も1位であると説明している。

 資料によれば2007年第1四半期の市場シェアは31.2%で、全体市場のおよそ1/3近くにも達している。これはニールセンビデオスキャンによる数字としており、市場シェア2位企業の13.9%、第3位の12.6%、第4位の11.7%が続いている。しかし、今回の資料ではファニメーション以外の企業については、企業名は伏せられており2位以下の具体的な企業順位は判らない。
 しかし、ファニメーションはこの第1四半期は市場で第2位企業に対して、およそ2・5倍のシェアを確保し圧倒的な首位であることが判る。さらに、ファニメーションの2006年の市場シェアは23.2%だったが、これに比べてもこの期の市場シェアが高くなっている。

 ファニメーションは、『ドラゴンボールZ』や『鋼の錬金術師』などファンの間で人気の高い作品を数多く販売している。また、2007年3月期(06年4月~07年3月)の年間決算では、前年同期比で47.8%の大きな売上高増加をしている。
 再び高いシェアを獲得したことで、ファニメーションの勢いはしばらくの間続きそうだ。

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ファニメーション 米国アニメ市場トップを公表
米国ファニメーション07年期売上高 47%増 ハガレンなど牽引

ファニメーション  http://www.funimation.com

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2007.05.04
インターネット ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 北米でアニメ・マンガビジネスを展開するVIZメディアは、5月10日から日本で放映中の人気テレビアニメ『DEATH NOTE』の北米地域でのダウンロード販売を開始する。
 販売のチャネルには、北米最大のゲーム情報サイト「IGN」を運営するIGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが利用される。
 Direct2Driveはゲーム、テレビ番組、映画のダウンロード販売サイトで、既にサイト内に日本アニメ専門の販売コーナーを設けている。米国アニメ販売企業の中堅マンガ・エンタテイメントやセントラルパークメディアなどが作品を提供している。

 VIZメディアによる北米での『DEATH NOTE』ダウンロード販売の方針は、今年1月に発表されている。日本国内で放映中の作品を米国でネット販売する今までにないビジネスで、発表当時に大きな話題を呼んだ。
 また販売の際に、どういったサイトや手段を使うかも注目となっていた。今回、独自サイトやアマゾン、iTunesストアでなく、IGNエンタテイメントグループのDirect2Driveが選ばれた。
 同社が既存のネット販売の仕組みを持っており、さらに英語圏有数のアクセス数を誇るポップカルチャーサイトを複数所有していることが評価されたと考えられる。より幅広い層へのリーチを重視した結果だろう。

 現在のDirect2Driveのアニメコーナーの販売タイトルは数十タイトル程度だが、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録』、『パーフェクトブルー』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』といった人気作品も含まれる。
 価格は劇場映画が一本20ドル程度、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の各話が3.99ドルとDVDと較べて決して安くはない。現在は、価格設定とダウンロード数のバランスを探っている状態といえる。

 その点では10日から始まる『DEATH NOTE』も全く新しい試みという点で同様の課題がある。販売価格はまだ発表されておらず、今後の価格設定とそれをファンが受け入れるかも注目となる。いずれにしろしばらくは、最適価格を模索する動きとなる。
 こうしたことなどから今回の『DEATH NOTE』のビジネスは、通常以上に手間のかかるものになるだろう。それでも日米同時展開のビジネスがうまく廻るなら、今後の日本アニメの海外ビジネスの突破口になる。

 同様のことは、アニメDVDの流通・販売のバンダイビジュアルUSAが今年3月に発表した、今後のアニメDVDの日米同時発売の方針とも重なる。
 こうした方法は、放映や発売の翌日にはネットに出現する海外向けのアニメ違法配信に対抗する狙いもある。しかしそれ以上に、日本でリリースされた作品を出来るだけ早く観たいという米国のファンのニーズが益々大きくなっている側面がある。

 インターネットの急速な普及は、アニメ情報のやりとりをも高速化させている。日本国内の新作や新発売の情報は発表された日のうちに英語のアニメ情報サイトに掲載される。日本国内の作品の評判も時差なく海外に届くようになっている。
 こうした情報が国境を越えて共有されている一方で、作品映像自体のリリースに時差が残っている。これが海外でのアニメの違法配信の横行の一因となっている面も強い。
 これまでの実績である程度の人気が読める作品については、今後も様々な方法を通して国内外のリリースの間隔は短くなっていくと見られる。

当サイトの関連記事
ビズメディア デスノートの米国のインターネット送信権獲得

Direct2Drive http://www.direct2drive.com/
  アニメ販売サイトのトップ 

VIZメディア http://www.viz.com/
  DEATH NOTE公式サイト(米国) http://deathnote.viz.com/

続きを読む "TV版デスノート 5月10日 米国IGNがダウンロード販売開始(5/4)" »
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2007.04.20
マーケティング ]
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 米国のアニメ・マンガ流通の大手VIZメディアは、4月16日からイタリア・ミラノ開催されているMIPTVの主力タイトルを発表している。
 MIPTVは1月のアメリカ・ラスベガスで開催されるNATPEや秋にフランス・カンヌで開催されるMIPCOMと並ぶ世界規模のテレビ番組トレードショーである。5日間の会期中に世界各地から12,000人以上、4200社のテレビ番組とデジタルコンテンツの業界関係者が集まる。

 日本からはNHKや大手放送局、広告代理店、映画会社の番組販売部門が参加する。また、日本のテレビ番組の有力コンテンツであるアニメも主要な販売商品となる。
 番組販売会社だけでなく、東映アニメーションやGDHなど直接アニメ番組の販売を行なう製作会社も多数参加しており、アニメ番組海外販売の重要な拠点となっている。

 VIZメディアは、小学館・集英社・小プロ系の米国法人だが、北米だけでなく南北アメリカやヨーロッパ子会社を通じてヨーロッパ地域にも広くビジネスを展開している。また、近年ではマンガ出版だけでなく、アニメとマンガ双方やアニメのマスターライセンスの獲得も含めた総合的な事業を進めている。
 このためMIPTVやMIPCOMのような映像関係のビジネスショーでも重要なプレイヤーとなっている。

 VIZメディアが今年の主力タイトルに挙げたのは、『メルヘヴン』、『DEATH NOTE』、『ハチミツとクローバー』、『流星のロックマン』、『ゾイドジェネシス』となっている。子供向けの『ロックマン』と『ゾイド』、そこからやや年齢の高い『メルヘヴン』、さらにハイティーンにアピールする『DEATH NOTE』と女性向けの『ハチミツとクローバー』とバランスの取れた構成となっている。
 『DEATH NOTE』はVIZメディアが特に力を入れている作品で、既に世界各地でマンガが高い評価を受けていることからアニメ番組販売も好調に進むだろう。
 
 今回の主力タイトルには挙げられなかったが、VIZメディアはこのほかに4月16日にアニメ作品『BLUE DRAGON』のマスターライセンスの獲得も発表している。『BLUE DRAGON』は、鳥山明氏キャラクターデザインで、Xboxのゲームソフトから派生した大型アニメ作品である。
 『BLUE DORAGON』は日本ではこの春にテレビ放映が始まったばかりだけに、異例のスピードのライセンス獲得となる。アメリカで人気の高いXboxのゲームと鳥山明氏だけに、今後の展開に期待出来そうだ。
 また、VIZによるアメリカやヨーロッパ地区での『BLUE DORAGON』の番組販売は秋以降のMIPCOMなどで行われるだろう。

VIZメディア http://www.viz.com/

MIPTV (日本語) http://www.reedmidem.com/v3/Shows/MipTV/ja/

BLUE DORAGON公式サイト (日本・アニメ)
BLUE DORAGON公式サイト (日本・ゲーム) 

続きを読む "VIZメディアのMIPTVラインナップ タイトル(4/20)" »
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2007.03.20
マーケティング ]
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 バンダイビジュアルは、同社が進める次世代ディスクHD DVDの新商品第1弾としてOVAアニメ『FREEDOM1』を6月26日に日米同時発売する。今回発売されるのは北米向けに開発された商品で、日本で発売されるHD DVDもこの北米版の国内販売となる。
 同社によるHD DVDの最初の発売商品が海外向けの商品であることや、その商品を日本でも同時発売するという前例のない展開は大きな話題を呼びそうだ。
次世代ディスクにおけるバンダイビジュアルの海外市場を重視する戦略が明確になったといえる。

 『FREEDOM』は日清カップヌードルとのコラボレーションした大作OVAアニメシリーズで、これまでにも数々の斬新なプロモーションで注目を浴びている。先日は、東京アニメアワードのオリジナルビデオ部門優秀作品賞も受賞している。
 国内では全6巻のうちこれまで2巻まで発売されており、累計10万枚以上のDVDを出荷している。

 北米版HD DVD『FREEDOM1』は、HD DVDとDVDのツインフォーマットが採用される。これは、北米では『FREEDOM1』のDVDが発売されていないためと考えられる。新商品がHD DVDで発売される話題性と同時に、従来のDVDの利用者もフォーローする。
 日本ではバンダイビジュアルの子会社アニメチャンネルが運営するインターネット通販サイト「.ANIME」が4284円(税込)で販売する。

 また、北米での販売はバンダイビジュアルUSAが行なうが、現地の流通はジェネオンエンタテイメント(USA)が行なう。バンダイビジュアルUSAとジェネオンエンタテイメント(USA)は、先頃北米の商品流通に関しての事業提携を発表したばかりである。
 バンダイビジュアルは、北米でこれまで劇場版『機動警察パトレイバー』など旧作の豪華仕様商品を「オネアミス」レーベルで発売してきた。しかし、今回は新作発売の事業進出という意味でも大きな挑戦となる。

 バンダイビジュアルは今回の事業も含めた次世代ディスク戦略と海外戦略を、3月22日から開催される東京国際アニメフェアで記者発表する。
 記者発表のタイトルは「バンダイビジュアル 次世代ディスクの取り組みと海外戦略」となり、同社の今後の事業の中核に次世代ディスクと海外戦略が据えられそうだ。

バンダイビジュアル 
. ANIME  

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2007.03.07
コミック ][ マーケティング ]
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 出版科学研究のまとめによると昨年(2006年)の国内コミック市場の販売金額は、4810億円と前年比4.2%減と初の5000億円割れとなった。
 コミックは2年ぶりの減少、コミック誌は11年連続の減少、特にコミック誌の落ち込みが目立ちコミック誌の読者離れが続いているとしている。

 国内のコミックスの販売の市場は、過去10年間緩やかな縮小傾向にある。1996年には市場は5847億円とされていたので、10年間で市場は2割近く減少したことになる。
 今回は市場の象徴的な数字である5000億円の大台を割れたことで、あらためてコミック市場の縮小が注目されることになりそうだ。
 こうした市場縮小の理由は、若年人口の減少に加えて、活字文化離れを指摘することが出来るだろう。特にコミック誌の販売減少は、携帯電話に娯楽時間を奪われつつあるといった社会状況の変化も指摘出来る。

 映像作品の製作では、従来からマンガ原作のアニメ化は活発に行なわれてきた。最近ではアニメ製作に加えて、映画やテレビドラマなどでも人気マンガの映像化が続いている。そうしたなかには『NANA』や『DEATH NOTE』、『三丁目の夕日』など大ヒット映画や『のだめカンタビーレ』、『花より男子』といったテレビドラマを挙げることが出来る。
 さらにハリウッド映画で日本のマンガ原作に対するニーズの高まりが指摘されている。また、韓国や台湾など近隣諸国でも日本のマンガを原作とする映像作品のヒット作が増えている。
 それだけに日本のエンタテイメントコンテンツ文化の基盤であるコミック市場の弱体化は気になるところである。

 出版科学研究所の発行する「出版月報」は、2月号の特集を「コミック市場2006」としてさらに詳しいコミック市場の分析を行なっている。

出版科学研究所

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2007.03.06
マーケティング ][ 米国 ]
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 バンダイビジュアルの米国子会社であるバンダイビジュアルUSAは、北米のアニメDVD流通大手ジェネオン・エンタテインメント(USA)と提携を行なうと発表した。
 バンダイビジュアルUSAによれば、ジェネオン・エンタテインメント(USA)は3月1日以降、米国とカナダでバンダイビジュアルUSAが発売するアニメDVDの流通を担当する。

 ジェネオン・エンタテインメント(USA)は、パイオニア時代から北米で日本アニメのDVD・ビデオや音楽CDの流通を行っている。北米有数のアニメ関連ビデオグラムの流通企業である。
 一方、バンダイビジュアルUSAは2005年設立で、本格的に北米でのDVD展開を始めたのは2006年からである。
 北米では同じバンダイナムコグループのバンダイ・エンタテインメント(BEI)が長い間、キャラクタービジネスの一環としてアニメDVDの流通・販売を行なってきた。バンダイビジュアルUSAはBEIとは異なる、よりコレクター向けのアニメDVDを手掛ける。
 独自のレーベル「オネアミス」のもと『劇場版機動警察パトレーバー』などの販売を行なっている。また、これまでDVDの流通にはコレクションアイテムに強い現地の流通企業イメージエンターテイメントに委託していた。

 今回の決定は、より幅広い層への流通拡大を狙ったものである。バンダイビジュアルは、国内では最大手のアニメDVDの流通・販売会社として知られている。一方、電通系のジェネオンエンタテインメントも、アニメDVDの流通・販売の国内大手企業で、両社は市場で競合しライバル関係にある。
 しかし、今回はバンダイビジュアルが独自の流通網を構築するのでなく、現在、有力な流通網を持つ既存の会社にのったことになる。今回の提携は、国内ではライバル関係にある企業が、海外市場では協業する試みとして注目されそうだ。

 国内のライバル企業が北米で協業する例はこれまでにも少なくない。北米に流通網を持たない日本の製作会社が、国内ではライバルと見做される現地企業に作品のライセンスを与え販売することは広く行なわれてきた。
 また、同じ小学館グループではあるが、国内ではマンガ雑誌や単行本で競合関係にある小学館と集英社は、共同出資会社のVIZメディアを通じて北米事業を共同で展開している。

 こうした理由は、米国の巨大メディアに較べて企業規模の小さい日本のコンテンツ企業は、企業提携を組むことで利益をだすとの判断があると思われる。
 北米市場の流通網の開発には、資本も時間もかかる。既に流通網を持つ有力企業と連携を組むことは合理的な選択である。また、既存の流通企業にとっては、商品のラインナップを増やすことで企業の魅力が増す。さらに規模の拡大によるコストの削減にもつながる。
 ジェネオン・エンタテインメント(USA)は、既に三菱商事系のアニメ製作会社ディーライツと資本・業務提携を結んでいる。今後も北米では、より効率的なビジネスを求めて、従来の枠組みを越えたビジネスの連携が広がる可能性が高い。

BANDAI VISUAL USA 
GENEON ENTERTAINMENT(USA) 

バンダイビジュアル(日本) 
ジェネオン エンタテインメント(日本) 

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2007.03.05
マーケティング ]
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 世界で広がる日本のアニメ・マンガ文化が、海外の大手メディアに取り上げられることは最早珍しくなくなりつつある。
 しかし、これがビジネス的な視点、あるいは学究的な視点であればどうであろうか?社会現象としてのアニメ・マンガの関心に加えて、実際にそうした立場からの関心も最近は拡大しつつある。

 そうした例のなかで最近目を引いたものに、WebサイトKnowledge@Whartonに掲載された「アニメ:日本のグロス・ナショナル・クール」がある。
 Knowledge@Whartonは全米有数のビジネススクールであるペンシルバニア大学ウォートン校によって運営されるビジネス情報サイトである。サイトはファイナンスや投資を筆頭に、経営戦略や法律・テクノロジーなど様々な経営情報に溢れている。
 今回の記事が登場したのは、マーケティングセクションである。その記事は世界に広がる日本アニメが、かつてディズニーアニメーションがアメリカにもたらしたと同じ効果を日本にもたらしつつあるとする。そしてウォートン校の教授のビジネス分析を中心に、日本のアニメ産業の強みと弱みに触れている。

 Knowledge@Whartonによればアニメは、アニメを越えてビジネスを含む日本に対するあらゆる関心を新たに作りだしている。また、たとえ各国ごとのビジネス規模は大きくないとしても、それを合算すれば巨大市場になるとする。
 日本のアニメの強みについては、制作会社と製作会社(原文ではMarketer)がビジネスを展開するうえで密接に協力し合っていることだと分析している。その結果、アニメとマンガ、ゲーム、玩具、フィギアやキャラクターグッズという強大なビジネスが可能になっているとしている。日本のアニメの強みであるメディアミックスについて既に分析が始まっているようだ。
 また、日本のアニメの米国での売上げが決して大きくないとする。しかし、大スターが登場せず、制作の多くを韓国や中国にアウトソースするなど日本のアニメの制作コストは低く、ハリウッド映画に較べて極めて収益性の高いビジネスであると指摘する。

 その一方で、日本のアニメビジネスの弱みは、日本のアニメ制作会社の多くが中小企業であること、そのためディズニーのような高度なマネジメントが欠けていることだという。さらに、複雑な物語はマニア好みで大衆に到達し難いともする。
 戦略不足を指摘する辺りは、いかにもビジネススクールらしい考えかたともいえそうだ。

 Knowledge@Whartonの指摘が正しいか正しくないかは別として、日本のアニメがビジネスやマーケテインングの事例として興味をひいている点は興味深い。
 先日も当サイトは、MIT(マサチュセッツ工科大学)とハーバード大学で「クールジャパン2007」と題した講演会の話題を記事として取り上げている。アニメやマンガを中心とする日本のポップカルチャーは、いまや米国の様々なアカデミックな場で注目を集めるようになっているようだ。
 
Knowledge@Wharton   Anime: Japan's 'Gross National Cool'
*記事を読むには登録が必要です。

当サイトの関連記事 細田守監督 MIT‐ハーバードの共同イベントで講演

続きを読む "米国ビジネススクール 日本のアニメビジネス戦略を紹介(3/5)" »
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2007.02.28
テレビ ][ マーケティング ]
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 視聴率調査などで知られるビデオリサーチは、2006年1月~12月の関東地区、関西地区、名古屋地区のテレビ広告(CM)の出稿動向をまとめ「2006年テレビ広告動向」として発表した。
 この調査によれば番組CMとスポットCMを合わせた「玩具・テレビゲーム」分野のテレビCM総量は関東地区でおよそ79万6000秒、「普通自動車」と「生命保険」に次ぐ第3位の規模であった。広告の総量は前年比8.8%増である。
 また同様に、関西地区では70万秒で第5位、名古屋地区では66万2000秒で第5位であった。こちらもそれぞれ前年比で5.5%増、6.9%増となっている。

 こうしたCMの多くはアニメを中心とした子供向け番組のCMとして放映されていると考えられる。逆に、子供向け番組のCMのほとんどが「玩具・テレビゲーム」である現状を反映した結果ともいえるだろう。
 また、「CD・LD・DVD」の広告出稿は関東地区でおよそ70万8000秒、このなかにはアニメDVDも多数含まれていると考えられる。テレビCMの出稿総量を見る限りでは、エンタテイメントコンテンツはテレビ局にとっての主要スポンサーである。

 ビデオリサーチは「玩具・テレビゲーム」の出稿量の増加について、新型ゲームが発売され影響について言及している。
 また、「CD・LD・DVD」の広告出稿量も関東で6.5%、関西で18.6%、名古屋で21.6%と高い伸びになっている。こちらは邦画の広告出稿量も大きく伸びていることから、近年のアニメも含めた国内の映像コンテンツ製作急増が反映していると考えられる。映像作品が増えたことで、作品の広告のニーズが拡大しているわけである。
 
ビデオリサーチ 

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2007.02.27
マーケティング ]
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 ウェブアニメの劇場展開で注目を浴びている「THE FROGMAN SHOW」の劇場版映画「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜」が、従来とは異なる広告を手掛けており注目されている。
 今回、同作品が行なうのは新しいプロダクト・プレースメントの利用とバーチャルコミュニティ内での作品宣伝である。

 プロダクト・プレースメントは、映画のなかに特定の企業の商品を登場させて商品を印象づける広告方法である。最近の作品ではOVAアニメ『FREEDOM』のなかに出てくる日清カップヌードルや『コードギアス 反逆のルルーシュ』の番組中に度々登場するピザハットなどが有名である。
 このようにプロダクト・プレースメント自体は古くからある広告手法のひとつである。しかし、プロダクト・プレースメントもやり過ぎると消費者の反感を買うリスクもあり、そのバランスはなかなか難しい。

 今回『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE』が行なうのは、そうしたプロダクト・プレースメントのリスクを逆手に取るものである。映画のなかでプロダクト・プレースメントに参加する企業はなんと怒涛の22社である。
 多くの商品を見せる一方で、バジェットゲージ・システムという映画予算の残量を示す棒グラフを画面内に表示させる。これによりプロダクト・プレースメント自体を映画のネタとする。プロダクト・プレースメントを実現しながら、これにより企業ロゴや商品がさらに目立つという仕掛けとなっている。

 逆に映画の宣伝では、この春から日本での展開が決定した3Dバーチャルコミュニティ・サービス「セカンドライフ」を活用する。バーチャルコミュニティ・サービスは、インターネット上で実生活とは異なる擬似生活を体験するサービスである。今回、宣伝に利用される「セカンドライフ」は、アメリカを中心に大きな人気を獲得している。
 THE FROGMAN SHOW劇場版製作委員会は、この「セカンドライフ」のなかに島を購入し、THE FROGMAN SHOWのテーマパークを作る。テーマパークには作品に関連する多くの建物が作られ、THE FROGMAN SHOWの世界がそのまま体験出来る。
 島のなかでは『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE』の予告編が流されるなど、映画と連動したエンターテイメントを築く。映画とバーチャルコミュニティの相互の魅力を高めている。

 ふたつの試みは映画のなかでの商品宣伝と映画自体のアピールという違いはあるが、いずれも仮想と現実の相互作用を狙ったものである。
 ウェブアニメ発のTHE FROGMAN SHOWならではのアイディアと言えるだろう。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜公式サイト
 
セカンドライフ

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2007.02.25
コミック ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワークは、22日木曜日にニューヨークで開催されたICv2グラフィックノベルコンファレンスのレポートとしてアメリカの日本マンガの市場が1億7000万ドルから2億ドルの間になったとしている。
 この市場規模にはグラフィックノベルだけでなく「少年ジャンプ」や「少女ビート」などの月刊誌も含まれている。しかし、図書館向けの販売は含まれていない。

 今回の数字によれば2006年のマンガ市場は市場推定の下限でも日本円で204億円、上限だと240億円になる。2005年は200億円を越えた可能性もあるとされていたが、2006年は確実に200億円を突破したと言えそうだ。
 また、ICv2は昨年2005年の北米マンガ市場を1億4500万ドル(雑誌を含んでいたか不明)と推定していた。2006年はタイトル数の急増による過剰供給も心配されていたが、依然日本マンガの市場拡大は続いたことになる。
 
 一方、日本貿易振興機構の調べによると、2004年のDVDとビデオを合わせた米国の日本アニメのビデオグラム市場は3億5000万ドルであった。2004年から2006年にかけて米国のアニメDVDの販売は緩やかに減少しているから2006年のビデオグラムの市場はこの金額を下回ると考えられる。
 販売の不振を伝えられるアニメのビデオグラムの市場は、今でも急成長をしているマンガ市場の少なくとも1.5倍の規模になる。しかし、マンガ市場がビデオグラムの2/3まで成長しているとの見方も成立する。

 また、アニメのDVD・ビデオとマンガ単行本、マンガ雑誌を合わせた北米市場は5億ドルで、日本円で600億円程度となる。
 しかし、日本国内の日本アニメのビデオグラム売上高は1200億円あまり(2005年)、それにおよそ5000億円(2005年)のマンガ雑誌・マンガ単行本を合わせると市場規模は6200億円になる。少なくともコンテンツ販売自体の米国のアニメ・マンガ市場は日本の1/10以下となる。

アニメニューズネットワーク ICv2 Updates, Revises Market Estimates

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2007.02.24
コミック ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 米国ポップカルチャー業界情報サイトのICv2は同社独自の調査結果として、2006年の北米のグラフィックノベル市場がコミック市場を上回ったと公表した。
 ICv2はアメリカとカナダのグラフィックノベルの小売段階の売上高は3億3000万ドルで、コミックの3億1000万ドルより大きいとしている。両者の売上高合計6億4000万ドルは、90年代以降の最高に達した。 また、2000年以降急成長を遂げているグラフィックノベルの売上高が伝統的なコミック市場のそれを上回ったのは初めてである。

 グラフィックノベルは単行本スタイルのコミック・マンガで、雑誌スタイルのアメリカンコミックとは区別されている。もともとアメリカンコミックを書籍スタイルで発売することで生まれた。
 90年代後半に日本のマンガがこのスタイルを取り入れ一般書店で販売を開始し、急成長を続けている。現在のグラフィックノベル市場の半数以上は日本のマンガが占めている。

 グラフィックノベルの市場は2002年には1億ドルあまりとされていたので、わずか4年でその市場は3倍に拡大した。また、昨年の売上高は同じICv2の調査で2億4500万ドルなので、2006年の市場成長率はおよそ35%に達したことになる。
 マンガについてはそろそろ市場は飽和するのでないかと懸念されていただけに、予想を上回る成長率である。

 こうした市場の急拡大を牽引するのが日本のマンガであることは多くの業界関係者が認める。けれども、注目すべきはグラフィックノベル市場の拡大に伴って、アメリカのコミック作品のグラフィックノベルの市場も同時に急拡大していることである。これは『スパイダーマン』や『バットマン』、『Vフォー・ヴェンデッタ』などの映画のヒットとも無関係ではない。
 しかし、マンガが書籍スタイルとして一般書店で売られると同時に、アメリカンコミックもマニマから一般顧客の開拓に成功したという流通の変化と市場の変化がより大きいと考えられる。

 現在、グラフィックノベルの米国の書籍市場に占める割合は1%台半ば、コミック市場を合わせても3%未満と見られる。マンガ単行本とマンガ雑誌の売上げシエアが20%を超える日本と較べてまだまだ開拓の余地がありそうだ。
 日本のマンガだけでなくアメリカ作品のグラフィックノベル市場が拡大することは、書籍ジャンルとして認知度の高まる点で日本マンガにもプラスの効果が大きい。

ICv2  Graphic Novels Outsell Comics

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2007.02.21
マーケティング ][ 米国 ]
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 2月20日、米国のアニメ流通・販売の大手企業ファニメーション(FUNimation)は、同社が2006年の米国内の日本アニメのビデオグラム(DVD・ビデオ)市場シェアトップであったことを正式に公表した。
 ニールセンビデオスキャンの2006年の分析で、ファニメーションは日本アニメの米国市場シェアは23.2%で第1位であった。これに次いだ2位企業のシェアは12.6%で、ファニメーションは2位以下に倍近くの差をつけている。
 また、米国内で大手から中堅まで十数社あるとされるアニメビデオグラムの流通・販売市場で、1/4近くを同社が販売したことになる。
 さらに今回の発表では、ファニメーションは2001年間から現在まで、6年間一貫して市場シェア1位であり続けたともしている。

 これまで米国のビデオ・DVD市場はファニメーション以外の他社がトップとされることが多かった。今回の発表では、米国での日本アニメの成長期から最近の伸び悩む環境も含めて、一貫してファニメーションはアニメビデオグラムのマーケットリーダーだったことになる。これまでの認識は訂正する必要があるだろう。
 ファニメーションは現在の市場での強力な地位は、ファニメーションの献身的な社員と日本のビジネスパートナーの協力のおかげであるとしている。

 ファニメーションは、米国でベストセラー作品として人気の高い『ドラゴンボールZ』や『鋼の錬金術師』、『トリニティブラッド』などの作品を取り扱っている。
 2007年は『アフロサムライ』や『ツバサ クロニクル』、『劇場版ロボテック』などの有力タイトルがあり、今後も業界トップの座を守る方針である。

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ファニメーション 

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2007.02.19
マーケティング ][ 企業経営 ][ 米国 ]
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 アメリカのアニメーション情報サイトのToonZoneによれば、大手アニメ流通・配給企業のファニメーションは現在アメリカのアニメライセンス市場でシェアトップになっていると認めたという。
 これは、2月18日にフロリダ州オーランドで開催されたファンコンベンション・メガコンのファニメーションパネルでの同社関係者の発言である。

 ファニメーションは、1990年代初頭に現社長のゲン・フクナガ氏らによって設立された。2005年に大手エンタテイメント流通グループのナバレの傘下に入ったが、近年ケーブルテレビやインターネット、実写映画など積極的なビジネスを展開している。
 主要取扱い作品には『ドラゴンボールZ』や『鋼の錬金術師』などがある。これまでも日本アニメの流通企業の大手のひとつだったが、アニメ市場のシェアトップになったのは初めてと見られる。

 アメリカのアニメライセンスの市場では、長い間、ADVフィルム(DVD販売)やアニメネットワーク(アニメ専門ケーブルテレビ)などのグループ会社を持つADヴィジョン(ADV)がトップ企業とされてきた。
 しかし、2004年からの米国のアニメDVD販売不振の影響を受け、業界での圧倒的な存在に翳りがでていた。これまでもADヴィジョンは業界シェア1位でなくなっているとの指摘はあったが、公の場での関係者の発言は初めてである。
 非上場企業の多いアメリカのアニメ関連業界で、その経営実態はなかなか見えない。これが真実かどうかを確認することは出来ないが可能性は高い。

 例えば、米国のアニメ業界情報を発信するICv2は、2007年第1四半期の有力アニメコンテンツトップ25を挙げているがそのリストにADVの作品は『強殖装甲ガイバー』1作品のみしかなかった。
 一方、ファニメーションは『鋼の錬金術師』や『ドラゴンボールZ』など最多の6作品である。そのほかブエナビスタ、VIZメディア、ジェネオンエンタテインメントが各4作品と続いている。
 また、ADVがこれまで強みとしていたアニメ専門チャンネルの分野でもファニメーションはファニメーションチャンネルで追撃している。同様にADVが市場シェア1位とされる英国市場でも、ファニメーションはグループ企業を通じて直接進出を始めている。

 しかし、そのADVも昨年の双日系の投資ファンドからの資本出資をきっかけに、事業展開を反転させている。これまでは旧作の値下げ攻勢など後向きのビジネスも目立ったが、資金面とビジネス面でサポートを受け、昨年後半より急激にビジネスが積極的になった。
 同社は今年から『ケロロ軍曹』や『シュヴァリエ』などの大型作品の展開を目指している。今後は、相変わらず高い業界の知名度も生かすことで、ビジネスの再拡大を目指すだろう。

ToonZone 

ファニメーション 
ADヴィジョン 

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2007.02.08
マーケティング ]
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 ファミ通などビデオゲーム関連出版大手のエンターブレインは、ビデオリサーチグループのビデオリサーチインタラクティブ、インターアローズの2社と共同で、あらたなマーケティング情報サービスを行なう。
 このサービスは今年3月から開始をするゲームマーケティング情報サービス「f-ism Access Research(エフイズム アクセスリサーチ)」である。

 f-ism Access Researchはゲーム開発や流通などのゲーム関連企業を顧客ターゲットとしている。インターネット情報を利用したマーケティング戦略策定に利用されることを目指す。
 具体的にはWebサイト視聴率を利用して、月報と週報でゲーム情報サイトやゲーム企業サイトへのアクセス状況、その属性・構成比、サイトの出入りなどを分析する。さらにゲーム関連サイトの分析、コンシュマーゲームのメーカー別、タイトル別、プラットフォーム別のアクセス状況、オンラインゲームサイトのアクセス分析も提供される。
 これまで正確なデータが公開されることが少なかったインターネットのゲーム情報サイト、公式サイト、企業サイトの動向を把握しレポートすることになる。
 企業は自社サイトの改善や効果的な広告出稿戦略など様々なビジネスにサービスが利用出来るだろう。価格は月40万円を予定している。

 サービスのための基本データとしてエンターブレインがインターネット関連データ、ビデオリサーチインタラクティブがテレビ広告統計を提供する。それをインターアローズがレポート化する。
 エンターブレインのゲーム産業分析はこれまでも業界で定評がある。また、同社はゲームソフトの販売動向調査も行なっている。今回の新ビジネスはエンターブレインの持つ調査力を、他企業のとの連携でさらに収益化する試みといえる。

エンターブレイン 
ビデオリサーチインタラクティブ 
インターアローズ 

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2006.11.22
マーケティング ]
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(追記:訂正11月23日)
 11月22日の当記事で、紀伊國屋で販売される『リマスター版 トップをねらえ!』は、英語字幕はあるが吹替えはないとしました。しかし、今回の販売は吹替えだけでなく、英語字幕もつかないものになります。記事の訂正とお詫びを申し上げます。

 アニメDVD販売最大手のバンダイビジュアルは、海外でのアニメDVD販売の新たな試みとして、日本で販売するDVDを仕様そのままに海外市場で販売するテストを行う。
 販売されるのは国内では04年10月1日に発売された『リマスター版 トップをねらえ!』である。今回、このDVDの映像特典やブックレット、豪華BOXなどをそのままのかたちで11月下旬に北米とアジアの紀伊國屋書店で発売する。
 英語の字幕や吹替えは行わず、日本で販売・製造されたDVDが放映地域を限定するリージョンコードのみを変更することになる。

 今回の試みは、バンダイビジュアルUSAが米国に本格進出するなかで行った綿密な市場調査の結果をビジネスに反映したものである。出来るだけ日本の原典に忠実な商品が欲しいというマニア層のニーズを最大限汲み入れている。
 また、リマスター版であることで画像のクオリティーを打ち出し、インターネット海賊版との差別化も行っている。

 小売価格は、海外より割高な日本のDVD価格が参考にされると見られる。しかし、現在でも海外には日本版よりも価格の安い自国版のDVDでなく日本のDVDを輸入するファンが少なくない。
 日本のオリジナル版の公式発売は、海外のアニメファンに大きな訴求力を発揮する可能性が高く、大きくはないが確実なマーケットを築くだろう。

 また、こうしたビジネスはファンのニーズだけでなく、販売側にもメリットが大きい。字幕・吹替えなしのDVDは、海外版制作の際の最大のコストである翻訳、吹替・録音の費用がなくなるからである。
 他には流通コストが大きいが、マニア向けであれば流通網を専門店やインターネット販売に絞ることで、こちらも削減が可能である。
 販売コストの削減で1タイトルあたりの採算分岐点が下がれば、これまでのやり方では海外発売出来なかった作品の海外展開の可能性も出てくる。

 現在、米国のアニメDVD流通ではネット上の違法配信に対抗するために、多くの企業がインターネットで作品の直接販売に乗り出し始めている。そこではインターネットを通じたアニメ作品の安価大量販売が目指されている。
 しかし、マニア向けのアニメがそうした大量販売に向くかどうかの問題は残っていた。

 今回の試みはそうした問題点を克服したうえで、これまで日本アニメファンの主流であったコアなファンに向けてDVDを販売する新たなビジネスのあり方を提示している。
 今後の海外での日本アニメのDVD販売を考えるうえで、重要な試みといえるだろう。

バンダイビジュアル 
バンダイビジュアル USA 

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2006.09.27
マーケティング ][ 企業経営 ][ 米国 ]
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 米国の大手アニメDVD販売企業のADVフィルムスは、アニメ番組のダウンロードストアサイト「ADVユニバース」をオープンした。
 新サイトは同社の新たなビジネスとして、アニメ番組のダウンロード販売を行う。これは米国でアニメ関連企業が独自のサイトを設けて、自らアニメのダウンロード販売を行う初の試みである。

 オープン当初は同社が保有する豊富な作品リストから、『こみっく パーティーRevolution』、『JINKI:エクステンド』、『神魂合体ゴーダンナー』、『ギルガメッシュ』、『プリンセス チュチュ』、『Parasite Dolls』などが販売される。
 また、ADVでは新サイトのプロモーションのため、最近ライセンス獲得を発表したばかりの『強殖装甲ガイバー』第1話の無料ダウンロードサービスを実施する。さらに、今後は一部の作品についてはDVD販売よりもダウンロード販売を先行させるケースもあるとしている。

 販売価格は30分作品が1話あたり4.99ドルで、映画作品は19.98ドルである。この価格は一部のファンの間で高過ぎるのではないかと言われたバンダイのアマゾン・アンボックスでのダウンロード販売価格の1話3.99ドルよりも高い水準になる。消費者のお手頃感から考えるとやや不安が残る価格ではある。
 しかし、ダウンロード販売は初期投資を別にすれば、パッケージなど諸経費がかからない。直接販売による利益の最大化もあり、もしビジネスが成功すればDVD販売よりかなり利益率が高いビジネスになるだろう。
 ここ数年はアニメDVD不況に泣いた米国のアニメ業界だが、果たしてインターネットのダウンロード販売が起死回生策になるか注目である。 

 ADV以外でも9月7日には、もうひとつの大手企業バンダイ・エンタテイメントがアマゾン・ドットコムのアマゾン・アンボックスを通じたダウンロード販売を開始したばかりである。今後は中小の企業も、なんらかの形でこうした動きに追随する可能性が高い。

 日本でもここ数年でアニメ作品のインターネット上の配信ビジネスは急激に成長している。しかし、そのほとんどはストーリミング配信で、ダウンロード販売に踏み切るケースはほとんどない。
 一方米国ではブロードバンドの普及率の問題もあり、これまでアニメ番組配信で日本より遅れていた。しかし、今年になってからはインターネットを利用したアニメ番組配信・販売が急成長し、その動きは、ストーリミング配信だけでなくダウンロード販売に進んでいる。一機に日本を追い抜く勢いである。
 米国では既にインターネット上に無料のインターネット海賊版が蔓延している。あらたなインターネットダウンロード販売が、これ以上DVDの市場を奪うことがないという日本とは異なる判断が働いていることも間違いないだろう。
 しかし、インターネットのダウンロード販売は、日米の違いがどういった方向に進むのか、アニメ番組の販売がパッケージ販売からインターネットダウンロードに置き換わるのか、それともネット上の新たな市場としてパッケージビジネスと共存するのか、次世代ディスクの動向も含めて目が離せないことが多い。

ADVユニバース

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2006.05.23
マーケティング ][ 企業経営 ][ 米国 ]
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 米国のアニメ・マンガ流通業界で、流通網の再編が続いている。5月22日にマンガ流通の大手Tokyopopが、自社発売するアニメDVD・ビデオの流通販売をアニメ流通企業2位のファニメーションに全面委託すると発表した。
 また5月18日には、アニメ流通大手の一角セントラルパーク・メデイアが、マンガ・小説部門の商品流通を書籍流通専業のコンソリウム ブックセールス&ディストリビューションに委託することを発表している。
 Tokyopopはマンガ中心の企業であり、事業に占めるアニメ部門の割合は小さい。セントラルパークメディアにとってのマンガ事業も同様である。両社の動きは、自社のマイナー部門の流通を他社に委ねることで、得意な事業分野に経営資源を集中するといえる。

 こうした流通再編の動きはこれだけではない。Tokyopopは今年3月には、マンガ・書籍部門の流通も大手出版社ハーパーコリンズに委託する決定をしたばかりである。
 また、今回、Tokyopopがアニメ部門の流通を委託したファニメーション自体も、昨年、大手エンタテイメント企業のナバレの傘下に入っている。その理由に、ナバレの充実したエンタテイメント商品の流通網を利用出来ることが入っていたことは間違いないだろう。

 流通網再編は、米国系流通企業に限られたことではない。今年の春からアニメDVDの高付加価値路線を展開しているバンダイビジュアルUSAは、自社DVDの流通に高級品やマニア指向の強いイメージ・エンタテイメントを新たに選んだ。
 また、バンダイエンタテイメントのアニメビレッジに見られる番組のインターネット無料配信とそれに直結したインターネット直販、VIZメディアと米国カートゥーンネットワークによるインターネット配信トゥナミ・ジェットストリームも同列に考えて良いかもしれない。

 こうした背景には、米国のアニメDVD不況が少なからず影を落としているだろう。多少のコストがかかっても、より強力でマネジメント能力に優れた企業に自社製品の流通を任せるほうが良いという判断が働いているからである。
 また、日本アニメDVD市場が縮小するなか、各企業が商品ごとに最適な流通網を模索しているともいえる。そして、様々な商品を持つ企業は、それぞれの流通網の構築に時間をかけるよりも、より強い流通網を持つ業者にまとめて委託することが合理的だからだ。

Tokyopop 
ファニメーション 
セントラルパークメディア 
コンソリウム ブックセールス&ディストリビューション 
バンダイビジュアルUSA 
イメージ・エンタテイメント 
バンダイエンタテイメント 
  アニメビレッジ・ドットコム 
VIZメディア 
カートゥーンネットワーク   
  トゥナミ・ジェットストリーム

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2006.04.23
マーケティング ][ 米国 ]
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 昨年、バンダイビジュアルがアメリカに設立した現地法人バンダイビジュアルUSAは、4月25日にデッラックスDVDBOX『機動警察パトレイバー 劇場版』(Patlabor: The Movie)を発売する。販売にはバンダイビジュアルのアメリカレーベル「オネアミス」が利用される。今回はオネアミスレーベルの第1弾である。
 今回のDVDBOXは、バンダイビジュアルが日本で得意とする高付加価値DVDのビジネスモデルのアメリカ市場への展開である。発売されるDVDには様々な特典映像や資料をつけることでDVDの販売単価と利益を上げる方針である。

 米国版『機動警察パトレイバー 劇場版』は、今回のための描き下ろしイラストのついた豪華BOXケースやメイキング映像の特典DVD、押井守氏による300ページのストリーボード、184ページのピクチャーブックなどがついてくる。
 価格は、通常のDVDより高い89.99ドルである。日本のアニメDVDBOXともあまり変わらない価格設定になっている。また、この豪華版以外に29.98ドルの通常版も発売される。

 これまでバンダイビジュアルのアメリカでのDVD・ビデオの発売は、現地流通企業にビデオグラム化権をライセンスし、自らの製造・販売は行って来なかった。このため数百億円といわれるアメリカでのアニメDVD市場に対して、同社の海外からライセンス収入は数億円に過ぎない。
 自社の豊富な作品を米国で直接展開することで、作品からの収入を大きく拡大させる可能性がある。

 一方で、アメリカで直接DVD事業を行うことは、大きなリスクも存在する。現地法人の立ち上げと運営でコストが大幅に増加するためである。
 また、激しさの増すアメリカのアニメDVD市場は、価格の下落リスクや在庫リスクも大きい。仮にアメリカ法人の売上高が伸びたとしても、経常赤字になる可能性もある。

 しかし、今回の試みは、高付加価値DVDビジネスモデルのアメリカへ導入以外にも、これらのビジネスリスクを回避する点でも重要である。
 ひとつは、販売作品を少数に絞ることで、現地の人件費や流通コスト、在庫リスクを大幅に軽減することが出来る。また、高額商品・高付加価値商品に特化することで、既存のDVD市場との差別化が行われ価格競争を避けられるかもしれない。

 アメリカのアニメファンに、日本人のようなコレクションアイテムとしてのDVD購買需要があるか現在は判らない。しかし、アメリカのDVD市場では販売単価の低下やインターネットの違法流通がある一方で、日本から高額のDVDを輸入するアニメファンも存在する。
 バンダイビジュアルの今回の戦略が成功するかは、こうしたマニア層がどの程度存在するにかかっている。また、発売作品が少ないだけに、アメリカのマニアに受ける作品の選択も重要になる。

 今回のアメリカへの高付加価値DVDの販売モデルは、バンダイビジュアルにとってはハイリスク・ハイリターンである。そして、その最初のビジネスの結果は4月25日に発売される『機動警察パトレイバー 劇場版』によって明らかになるだろう。

バンダイビジュアル 
バンダイビジュアルUSA 

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2006.04.19
マーケティング ][ 映画 ][ M&A ]
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 総合商社の双日は、映画配給とDVDの流通・販売を行なうクロックワークスに出資し、関係強化を目指す。既に双日は、昨年12月に同社の発行済株式の17.94%を取得しており、4月には役員の派遣も行った。
 クロックワークスは双日の持分法適用会社となり、双日は、今回の資本参加により、映像コンテンツの企画・製作から流通・販売までの一貫した事業を行なうことで映像分野の開拓を目指す。

 クロックワークスは、映画配給と権利の買付及びDVD販売を行なう映像配給の中堅企業である。平成16年3月期決算の売上高は、およそ38億5000万円であった。
 双日は総合商社のなかでも、映像ビジネスやアニメビジネスに力を入れている。特に、他の多くの商社がメディアインフラ事業を中心とするのに対して、作品の権利や流通分野へ進出している。これまでも、アニメの製作委員会への出資とアニメ作品の海外販売で大きな実績を残している。
 クロックワークスは、映画配給のほかアニメを中心としたDVDの流通販売にも強みを持っている。こうした点から両社の事業のシナジー効果は高いだろう。

 商社と映画配給企業と関係強化では、3月の住友商事によるアスミック・エースの子会社化に次ぐものでもある。双日の目的は、住友商事と同様で海外での作品買付や映像作品の流通網の強化につなげることであろう。
 また、近年、邦画の製作・公開の増加によって、作品を製作・買付けをしても上映するための劇場を確保出来ないケースも増えている。両社の動きには、劇場配給網の確保といった思惑もあるだろう。

双日 
クロックワークス 

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2006.02.22
テレビ ][ マーケティング ][ 米国 ]
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 ハスブロは全米第2位の玩具メーカーとして知られているが、主要商品の苦戦が続く全米第1位のマテルに較べて、現在勢いのある玩具メーカーである。このハスブロの2006年の主力玩具ラインナップが、2月にニューヨークで開催されたインターナショナルトイフェアで発表された。

 主力商品はこれまで通りドル箱の『スターウォーズ』とテレビアニメーションを中心に根強い人気のある『トランスフォーマー』である。しかし、それに加えて日本アニメの『バトルビーダマン』も主要商品に挙がっており注目されている。
 『ビーダマン』は、その名前の通り日本のビーダマをアレンジしたゲームマシーンが出て来るアニメ作品である。ハスブロの売り出すのはこのビーダマのシューティングゲームである。

 『バトルビーダマン』は、昨年暮れまで地上波放送のABCで放映されており放映が終了したばかり。しかし、間を置かずに、今年1月からは大手ケーブルチャンネルのカートゥーンネットワークで放映が開始されている。
 ハスブロは、最近ではケーブルチャンネルのG4に自社の玩具ラインナップの出る作品を並べた番組枠を設けるなど、アニメのテレビ放送と玩具販売の連動に積極的である。そして、このなかにも『バトルビーダマン』は放送作品ラインナップとして名前を連ねている。

 必ずしも日本で一番人気がある作品とはいえない『バトルビーダマン』をハスブロはなぜここまで推すのだろうか。実は、これと似た例に、ゲームの人気に較べて影の薄かったアニメ版『ビューティフルジョー』などをあげることが出来るかもしれない。
 日本アニメの数少ない地上波や大手ケーブルテレビチャンネルの放送には、こうした玩具やゲームに直接的に結びついている作品がかなり多い。

 米国での日本アニメのテレビ放映が難しくなっているなか、玩具販売に直結した作品は玩具会社の支援もあり、まだまだテレビ放映作品として人気があるといえる。
 また、そうした事例はアメリカでも日本型のアニメと玩具販売の連動がさらに強まりつつあることを示しているといえるだろう。

ハスブロ 
B伝説バトルビーダマン 
バトルビーダマン公式サイト(タカラ)

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2006.02.13
マーケティング ]
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 矢野経済研究所は、昨年まとめた「玩具産業白書2006年版」によると2004年の日本の玩具産業の市場規模は、国内出荷額ベースで9520億円であると発表した。また、2005年の市場規模は前年比0.7%減の9456億円と予想している。

 この数字は、同研究所が昨年10月から12月の間、玩具・ゲームコンテンツ関連メーカー、卸問屋、小売事業者に対して、面接・電話、郵送アンケートなどの方法で調査したものである。

 調査は、「電子玩具、模型・ホビー、男児玩具、女児玩具、アナログゲーム、季節玩具・ぬいぐるみ、基礎玩具、家庭用テレビゲーム」の9分野に分けられている。
 2004年、2005年とどの分野も一進一退が続く中で、テレビ番組と連動したヒット商品があった女児玩具が、2004年3.6%増(290億円)、2005年3.4%増(300億円)と増加しているのが目を惹く。
 市場全体の7割近く占める家庭用テレビゲーム市場は、2004年は0.2%減(6385億円)、2005年は0.9%減(6330億円)と横ばいを続けている。

 上記9分野以外に注目市場とされたフィギア市場は、萌えブームにより急成長しているとしている。2004年は前年比24.1%増、2005年は22.4%増で2005年には220億円となる。もはやニッチな市場とは言えない大きさである。
 また、カプセル玩具市場は2005年で305億円市場、玩具菓子市場は646億円と合わせて1000億円市場になる。

 携帯電話を除くオンラインゲーム市場は、2004年の成長率は10.9%増、2005年は10.7%増で、世間の注目に対して伸びは鈍い。2005年の市場規模は135億円である。
 携帯アプリゲームは2004年の成長率が7.3%、2005年が22.7%。270億円となっている。ネットと携帯を合わせたオンラインゲームの市場はおよそ500億円となる。

 玩具市場全体は、急激に続く少子化にもかからず、過去10年間9500億円から11500億円の間を推移している。こうした動きは、同研究所が指摘するとおり玩具の市場が既に子供だけの市場でないことを示しているだろう。
 そうした傾向は、大人の消費者が多いと見られるフィギア市場やオンラインゲーム市場の拡大にも現れていそうだ。

矢野経済研究所  玩具産業における最新市場動向調査結果 2006詳細 

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2005.12.24
マーケティング ][ 米国 ][ 著作権 ]
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 米国のエンタテイメント企業4Kidsエンタテイメント(4Kids)とポケモンUSAは、現在、4Kids が所有している日本とアジアを除く『ポケットモンスター(英題:POKEMON)』の世界でのテレビ放映権とビデオグラム化権、それにトレーディングカードとテレビゲームを除く商品化権を2006年1月1日からポケモンUSAに全面的に移行すると発表した。

 これは、4Kidsが1997年に日本側企業と結んだ『ポケットモンスター』の8年契約が本年末に期限を迎えるためである。世界的な人気キャラクターだけに、契約終了後はライセンス契約が更新されるのか、新たな取り決めが行なわれるのかが注目を浴びていた。
 しかし、今回の発表によって一部4Kidsによる継続ビジネスはあるが、ポケモンの各権利は、ポケモンUSAに全面的に移管されることが決まった。
 ポケモンUSAの千葉社長は今回の決定はブランド管理に基づいたもので、全てのポケモンのライセンスがポケモンUSAで管理されることが重要だとしている。

 12月13日には、ポケモンUSAは、今回の4Kidsの権利には含まれない任天堂・オブ・アメリカが所有する海外でのポケモン・カードのマーケティングと流通管理の移管を発表したばかりである。こちらも、来年の1月1日から移管が行われる。これにより、世界のポケモン事業のほとんどが、日本の株式会社ポケモンとポケモンUSAに集約されることになる。
 現在、4Kidsエンタテイメントは、ほかにも複数の日本アニメのライセンスを所有している。しかし、『ワンピース』の契約期限は2009年末、『遊戯王』が2010年末、『ソニックX』が2011年末などとなっており、ポケモン以後はしばらくメインタイトルの契約切れは来ない。
 
 海外のポケモンの人気は1997年に始まったブームのあと、近年は人気にも翳りが見えていた。日本では2002年、2003年に人気の一時的な落込みが見られたが、株式会社ポケモンによるブランド及びライセンス管理の中で、人気を大きく盛り返し維持している。
 海外での人気の翳りは、ライセンスの切り替わりによるビジネスの端境期に陥っていたことが原因と考えられる。2006年1月より『ポケットモンスター』のライセンスが一元管理されることで、海外でも再び積極的なブランド戦略とマーケティング戦略が取られる可能性が高い。
 そうすれば、世界でのポケモンの人気が今後さらに拡大するかもしれない。 2006年は、海外におけるポケモンビジネスの新たな出発になりそうだ。

当サイトの関連記事 ポケモンUSA ポケモンカードの流通管理開始

株式会社ポケモン 
ポケモンUSA 
4Kids エンタテイメント 

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2005.10.15
マーケティング ][ 米国 ]
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 米国の大手日本マンガ・アニメの流通企業であるVizメディアは、今年暮れから新たに「少年ジャンプ・ホームビデオ」のブランド名で新しいDVDパッケージシリーズを発売すると発表した。Vizメディアでは、このブランドで「少年ジャンプ」に連載されているマンガのアニメ作品を発売して行く予定である。最初の計画として2005年12月の『ヒカルの碁』と2006年3月の『NARUTO』が発表されている。
 北米では月刊で発売されている『少年ジャンプ』は、毎月およそ20万部を販売するなど高い人気を誇っている。今回の決定は、この『少年ジャンプ』の高い人気とDVD販売を連動させた相乗効果を狙ったものであると言えそうだ。

 これまでは、少年ジャンプに連載された作品でもビデオグラム(ビデオ・DVD)の製造・販売については、現地の流通会社にライセンスがされることが多かった。今回、Vizが新たなブランドで自らビデオグラムの販売を手掛けることは、同社の米国におけるビジネスの基盤が強固になってきている表れでもある。マンガ分野だけでなくDVD販売においても、Vizは競合企業にとって手強い競争相手になりそうだ。
 また、現在、『少年ジャンプ』系の人気アニメ作品である『ドラゴンボール』、『遊戯王』、『幽々白書』などは、米国の流通企業FUNimaionがDVDの販売をしている。今回の決定は、今後のこれらの作品ライセンスの行方にも影響を与えるかもしれない。

Vizメディア 

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2005.05.26
マーケティング ]
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 アニメのDVDについて気になる話があった。アニメの作画に関心にある人にはお馴染みの『アニメスタイル』の有名編集長小黒祐一郎氏のブログ『編集長メモ』5月25日の“「DVDが売れない」という話”である。2、3日前の記事でバンダイビジュアルが薄利多売でなく、高付加価値高価格を目指すという話を書いたが現実はそれ以上のとんでもない状態になっているようだ。
 小黒氏の記事によれば、今時の普通のアニメ作品のDVDの売上げは1万本がせいぜい、DVDBOXになると1000本は普通、中には実売数が200本、300本もあるのだという。正直こうした話を聞くと採算がどうなっているのかと考えてしまう。この本数では、流通経費や小売店の取り分を考えるとかなり採算が厳しいラインだろう。それでも、作品の製作費用の回収が完了している旧作は際限なくコストが安いのでなんとかなるようにも思える。
 しかし、2クール(26話)の深夜放送の新作アニメだとしたら。26話を8本に分けて6000円で売れば1万本の販売で、単純に計算すれば4億8000万円である。深夜帯の放映権料は限りなく安いので、アニメ作品の収入がDVD販売だけとすれば、赤字ななるとしか思えない。 
 これまで、大人向けアニメ、マイナーアニメを深夜帯で放送してDVDで回収するというのは、手堅いビジネスだと思われてきた。それは、マニアの購買行動はマーケットとして読みやすいと考えられていたからだ。しかし、急増するアニメ作品の制作本数はそうした需給関係を壊し、こうしたビジネスモデルに再考を迫っているのかもしれない。

 そうであれば、大人向けのアニメ作品は新たなビジネスモデルが必要としているに違いない。そうしたことに対するひとつの回答が25日発売日経キャラクターズ7月号の石川光久プロダクションIG社長のエッセイにあった。石川社長は次のように述べている。

“ここ数年、日本アニメはDVDセールスでリクープ(*)という手法が定着した。半面、企画の内容は、それを前提にした内容へと、どんどんせばまっている。海外市場の閉塞感も似ている”
日経キャラクターズ7月号 P96 石川光久の仕事人雑記より引用

 この後、石川社長の話はこの秋に土曜のゴールデンタイムで放映を開始する『BLOOD+』に話を移す。つまり、IGのビジネスはIGらしさを失うことなしに、より広い市場を目指したいというメッセージに思える。
 アニメビジネスは、マニア相手の限られたビジネスからもう一度、普通の人が観ることの出来る大衆的な市場に目を向ける時期が来たのではないだろうか。考えてみれば1970年代の『宇宙戦艦ヤマト』の大ヒットも、80年代の『機動戦士ガンダム』の大ヒットもごく普通の中高生、大学生に支えられていたはずだ。アニメビジネスブームの裏で起きているDVDの実売数の現状は、現在のアニメビジネスの在り方に警告を発しているように思える。
(*)リクープ 投資資金を回収すること。映画業界の業界用語

編集長メモの記事 「DVDが売れない」という話 

Webアニメスタイル 
プロダクションIG 
日経キャラクターズ

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2005.04.24
マーケティング ]
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 株式市場で萌え関連銘柄が熱い。多少でも『萌え』、『オタク』をイメージすれば、どんな企業でも買いという感じである。『萌え』、『オタク』は、新しい時代の新市場というわけである。投資家がそれを信じているのか、それとも単なる意味づけに過ぎないかは判らない。しかし、実際は期待されるほど『萌え』や『オタク』の市場に未来の市場が広がっているわけではない。
 考えてみれば簡単な話である。もし、『萌え市場』、『オタク市場』を今まで以上に広げようとすれば、『オタク』の数を今まで以上に増やすか、普通の人が『萌え』商品を買うようになるか、あるいは、現在の購入者の購買量を増やす方法のいずれかに限られている。
 『オタク』の数がこの先2倍、3倍になるとか、普通の人が美少女ゲームやフィギアを日常的に買うようになる未来はあまり実現の可能性はなさそうである。さらに、現在、極限まで趣味にお金を投じている多くのマニア達が今まで以上に関連グッズを買うようになるのも、あまり現実的ではなさそうだ。
 だから、こうした市場の5年先、10年先の売上げが2倍、3倍になるとは考え難い。『萌え』にしても『オタク』にしてもそれが888億円あろうが2900億円であろうが、実際は限られた市場でのパイの奪い合いでしかない。だから、萌え志向やオタク志向を持った個別の企業の成長はあったとしても、市場全体の急拡大は非現実的でしかない
 『萌え』や『オタク』に特化した企業やそういう指向を持った企業の意外な好業績に注目することは面白い。しかし、これからは萌えの時代とかオタクが市場を変えるといった論調は飛躍である。そして、ビジネスとして考えるのであれば、実際は大衆市場こそが本当に儲かる市場であり、ビッグビジネスの場所である。それは、ディズニーアニメの商業的な成功をみることで理解出来る。
 ディズニーを初めとする米国アニメーションが面白くない、オリジナリティがないとの指摘がされるが、それらが商業的に成功している事実は無視出来ない。単純すぎるように思われているそうしたストーリーもよく見てみると非常に練られた結果の産物で、単純すぎると切り捨てるのは早計である。むしろ、『萌え』や『オタク』に代表される日本アニメやマンガ、ゲームはあまりにも計算された枠の外で、そうしたものに飽き足らないファンの需要を満たしている。

 だから、マニア向けの市場で生まれた企業であっても、自社のさらなる成長を考える会社はこのマニアの枠を超えた大衆市場や子供市場に進出せざる得ない。そうでなければ、遅かれ早かれ時代の流れが変わり、新しい感覚を持った企業に現在の地位を奪われることになるだろう。
 もし、『萌え』や『オタク』関連の企業に長期的に投資するのであれば、むしろそうしたマニアな市場から大衆市場に進出しようとしている企業に投資することの効率がいいだろう。しかし、新市場への進出は常に大きなリスクを抱えていることは充分理解しておく必要もある。

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