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2009.05.17
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22thTIFF.jpg 5月15日にカンヌ国際映画祭会場で、第22回東京国際映画祭(TIFF)に向けた「ジャパンナイト」が開催された。「ジャパンナイト」は世界の映画人に、10月17日から25日まで東京・六本木ヒルズなどで行われる東京国際映画祭のコンセプトと魅力を紹介するものである。第22回東京国際映画祭とTIFFCOM2009が主催する。
 「ジャパンナイト」にはTIFFの依田巽チェアマンが挨拶に立ったほか、映画祭に参加中の是枝裕和監督、ベルリン国際映画祭ディレクター ディータ・コスリック氏ら、1000人以上の関係者が集まった。会場では、映像文化を通じてエコロジーを伝えるグリーンカーペットクラブ発足の報告やオフィシャルスポンサー、今年のTIFFのポスタービジュアルも紹介された。

 2008年に続き、今年のTIFFもエコロジー、地球環境にやさしいが大きなテーマとなる。昨年に同様「エコロジー」をテーマにした映画を集中して取り上げる「natural TIFF」部門が設けられる。この中から特に秀逸な作品として、「TOYOTA Earth Grand Prix」が選出される。
 さらに、レッドカーペットの代わりにリサイクル素材を利用するグリーンカーペットの実施、全映画上映をグリーン電力で行うほか、植林活動への寄付なども行なう。昨年以上に地球環境への関わりを目指す。

 映画祭の目玉であるコンペティションのほか、特別招待作品、アジア圏の映画を集めたアジアの風、日本映画・ある視点、WORLD CINEMA、そしてnatural TIFFの各部門で作品上映が行なわれる。
 アニメーション部門については、例年アニメーション映画に特化したanimecs TIFFが開催されている。今年もこちらの企画を期待したいところだ。

 さらに10月20日から22日の間は、映画やテレビ番組、アニメーション、デジタルメディア、出版まで幅広いコンテンツを対象にした見本市TIFFCOM2009が開催される。現在では国際的な映画祭では必須となっているビジネス面からTIFFを支える。
 TIFFCOMは2005年の開催から毎年出展団体、来場登録者数とも順調に増えており、その役割を拡大している。提携企画TPG(Tokyo Project Gathering)やSeminar@TIFFCOM、そして国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2009も行なわれる。

第22回東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net
TIFFCOM2009 http://www.tiffcom.jp

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2009.04.13
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 日本では3月13日に全国公開された劇場映画『ドラゴンボールエボリューション』が、4月第2週の週末に全米公開された。しかし、最初の週末3日間の興行成績は、465万ドル(およそ4億6500万円)にとどまり、低調なスタートを切った。
 作品は20世紀フォックスによる全米2132スクリーンという比較的大きな規模で公開された。しかし、興行ランキングでは8位にとどまり、1館あたりの平均売上高は2132ドルとこちらも控えめな数字となっている。

 『ドラゴンボールエボリューション』は、米国公開に先立ち日本を含むアジア地域、フランス、ロシアの公開で、これまでおよそ25億円の興行成績となっている。
 このうち日本では最初の週末で興行成績第3位、4月5日までの段階でおよそ8億5000万円の興収となっている。しかし、こちらも500近いスクリーン数を利用した興行としてはやや物足らない数字かもしれない。

 一方、好調だったのは中国である。3月14日の公開最初の週はランキング1位、翌週も2位を維持した。興収は日本のそれに匹敵するおよそ8億円と、同国の映画興行市場の規模のからみると大ヒットとなる。さらに香港、シンガポール、タイ、マレーシアでも、公開週末でいずれも1位を獲得している。
 このほか韓国では2位、台湾5位、ロシア5位、フランス6位となっている。こうした興行結果からは、中国を中心とした中華圏で人気を博する一方で、中華圏から遠ざかるほど、映画の盛り上がりが小さくなっていることが判る。

 これは映画の原作となった鳥山明さんのマンガ『ドラゴンボール』が、中国の古典『西遊記』から様々なイメージを引用しているのに加えて、映画自体がカンフーアクションを意識したものになっていることに理由がありそうだ。
 作品は日本の『ドラゴンボール』の映像化というよりも、有名作品の名前を借りつつアジア圏に向けたカンフースタイルのアクション映画を目指していた可能性が高い。そうであれば、今回の20世紀フォックスの狙いの一部は達成されたことになる。また、噂される続編製作の理由も納得が行く。

 一方で、世界興行で見た場合は、日米という2大市場での低調は厳しい結果である。日本のアニメ・マンガ原作の大作映画では、昨年の『スピードレーサー』も興行は厳しい結果に終わっている。今回の『ドラゴンボールエボリューション』の結果は、今後の日本のコンテンツを原作とするハリウッド映画の動向にも影響を与える。
 この6月には『トランスフォーマー リベンジ』、10月には『鉄腕アトム』を原作とする『ATOM』の公開が決まっている。今後はこれらの作品の興行成績が、注視されるだろう。
*上記の興行成績の数字はBOX OFFICE MOJO(http://www.boxofficemojo.com/)に基づいています。

『ドラゴンボールエボリューション』 公式サイト 
http://movies.foxjapan.com/dragonball/

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2009.01.27
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 10月に日米で全国公開を予定する3DCG映画『アストロボーイ』の制作が、現在、一時中断している。制作中断の理由は、昨年暮れに一部メディアで報道された製作会社イマージ(IMAGI)の資金不足とみられる。
 米国のメディアの一部がロサンジェルスにあるイマージのオフィスに、スタッフが出社していないと報じたことから明らかになった。

 これについて北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワーク(Anime News Network)は、イマージ・スタジオUSA(IMAGI Studios U.S.)のエリン・コルベット氏の話として、製作は来週再開する予定だと伝える。
 さらにアニメニューズネットワークによれば、コルベット氏は制作の中止は2月3日に予定されている新たな資金調達までの一時的なものである、映画は既に50%完成しており、10月23日の全米公開までに完成するとコメントした。

 『アストロボーイ』は日本の手塚治虫氏のマンガ『鉄腕アトム』を原作とした劇場大作映画である。米国で3DCGアニメーションン映画『TMNT』をヒットさせたイマージが、新たな大作映画として製作を続けている。
 『アストロボーイ』は、もともと大作映画ではあるが、企画・製作をハリウッドで行い、実制作を香港のスタジオですることで、ハリウッドクオリティーの3DCGを低価格で実現するビジネスプランを描いていた。
 ところが、映画の話題性、クオリティーの向上を目指し、監督に『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』 のデヴィッド・ボワーズ氏を起用、声優陣も前作『TMNT』と較べて大物スターを多数起用するなど、当初の想定以上に製作費が膨らんでいるとみられる。

 昨年より製作資金の不足が目立ち、イマージは相次いで大規模な資金調達を行なっている。そうしたなかで昨年12月には、バラエティ誌がイマージの資金不足がさらに深刻化しているとのレポートを行なっていた。
 しかし、2月に新たな資金調達を行なえば、当面は『アスロボーイ』の製作体制は維持されることになりそうだ。

アニメニューズネットワーク(Anime News Network) 
http://www.animenewsnetwork.com
Imagi Confirms Temporary Production Halt on Astro Boy

当サイトの関連記事
「アストロボーイ」のIMAGI社に新たな資金調達が必要との報道

イマージ(IMAGI) http://www.imagi.com.hk/web/

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2008.12.23
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 12月19日、映画興行の東京テアトルと映画会社日活は、映像事業での業務提携についての基本合意をした。
 今回の合意で東京テアトルは、日活が運営する日活シネリーブル系映画館全館(5館19スクリーン)の運営を一括して手掛ける。2009年4月から3年契約で営業賃貸借のかたちで業務を開始する。
 また東京テアトルは、日活が製作、配給する作品を年間4本、都内テアトル系映画館にて上映することを日活に対して保証する。

 今回の合意で東京テアトルは、現在の興行規模の10館16スクリーン体制から15館35スクリーン体制へと大きく拡大する。同社によれば興行収入は30億円台まで広がるという。
 まだ同社は基本合意に至った理由を、国内映画興行規模の飽和化やスクリーン数増加に伴う競合激化により、今後国内映画ビジネスは今後厳しさが増すとしているためと説明している。興行事業の発展のためには、一定の規模拡大と、良質な作品を確保しやすい体制、安定調達できる仕組み作りが必要なためである。

 また日活は興業事業委託することで、製作と配給に経営資源集中化するとしている。一方で、都内主要地区にある東京テアトル直営の劇場を確保出来ることは、同社の製作、配給作品のマーケット拡大につながる。
 他社に較べて事業規模の比較的小さかった興業事業を委託することで、会社全体でより効率的な経営が可能になる。

 東京テアトルは良質の映画を配給する独立系の映画配給チェーンとして知られている。単館系映画館を中心とした特色あるプログラム、特集上映や企画上映などを得意とする。
 そうしたなかでアニメ映画の上映にも力を入れている。アニメ映画の製作者にとっても重要な興業チェーンとなっている。
 これまでに『時をかける少女』や『空の境界』などのヒット作品を生み出している。また来年ゴールデンウィークには『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の公開が既に発表されている。配給網が広がることで、今後はアニメ映画についてもヒット作が出た場合の拡大上映も期待出来そうだ。

東京テアトル http://www.theatres.co.jp/
日活 http://www.nikkatsu.com/

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2008.10.17
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 『踊る大捜査線』や『ALWAYS 三丁目の夕日』の大ヒット映画で知られる映像制作会社ROBOTは、映画興行のTOHOシネマズと共同でコンテンツ開発プロジェクト「Gift Movie」を開始する。 
 「Gift Movie」は、映画本編のマナームービーの前に上映する2分半のショートムービーを制作するものである。映画の幕間を短編映像の実験の場として活用する。
 2009年新春から毎月新作を上映し、その後は作品のDVD化などを始めとしたデジタルコンテンツ展開やグッズ販売を予定する。また、長編映画化も視野に入れているという。

 この「Gift Movie」の一環として、9月13日から10月24日まで、青池良輔氏のアニメーション作品『ペレストロイカ』の中の一編「愛と調教の旅立ち」が先行上映されている。
 上映されているのは、神奈川のららぽーと横浜、千葉の流山おおたかの森、愛知の名古屋ベイシティ、大阪の鳳、福岡のトリアス久山の計5劇場である。これらの劇場では10月24日に発売される『ペレストロイカ』DVDが先行発売されるという試みも行われている。

 ROBOTは、一般には『踊る大捜査線』や『ALWAYS 三丁目の夕日』などのヒット映画で知られるが、世界では短編アニメーションやCG映像の芸術性でもよく知られている。
 SIGGRAPHやアヌシーなどの国際アニメーション映画祭の常連で、2008年のアヌシー国際映画祭グランプリの『つみきのいえ』(加藤久仁生)は有名だ。こうしたこれまでの経験がコンテンツ開発プロジェクトにつながっている。
【真狩祐志】

ROBOT http://www.robot.co.jp/
TOHOシネマズ http://www.tohocinemas.co.jp/

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2008.10.04
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 プロダクション I.Gなどのグループ統括持株会社であるIGポートは、プロダクション I.Gが制作した押井守監督の劇場アニメ『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の米国、カナダ、ラテンアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドへの配給会社が決定したことを9月30日に発表した。
 配給権を獲得したのは、大手映画会社ソニー・ピクチャーズのWorldwide Acquisitions Groupである。この配給権の販売は9月7日にバラエティ(英語版)でも既に報道されているが、今回製作側からの正式発表になる。

 配給権獲得にあたってソニー・ピクチャーズWorldwide Acquisitions Groupの社長であるスティーブン・ベルシュ氏は、ソニー・ピクチャーズがアニメ作品の配給を成功してきた実績を挙げ、押井監督による『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』がそうした中に加わる喜びをコメントしている。
 ソニー・ピクチャーズは米国ハリウッドを代表する映画会社のひとつで、劇場配給や映像パッケージの販売にも大きな強みを持つ。ハリウットメジャーのなかでは、日本アニメ作品のマーケティングを得意としている。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers 公式サイト http://sky.crawlers.jp/

ソニー・ピクチャーズ http://www.sonypictures.com/
IGポート http://www.igport.co.jp/

当サイトの関連記事
「スカイ・クロラ」 ソニー・ピクチャーズが米国配給

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2008.09.25
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 アニメ映像パッケージのバンダイビジュアルは、同社が2006年に手掛けたテレビアニメシリーズ『よみがえる空-RESCUE WINGS-』が実写映画化されることを明らかにした。
 映画の監督を、『ゴジラ×メカゴジラ』や『戦国自衛隊 1549』など、リアルで精密な描写に定評のある手塚昌明氏が務める。手塚監督の手で、新たに実写映画『空へ -救いの翼 RESCUE WINGS-』として蘇る。
 また、主演の高山侑子さんのほか三浦友和さん、木村佳乃さん、渡辺大さんらの豪華俳優陣が登場する。映画は2008年12月に角川シネマ新宿ほか全国で公開を予定している。
 
 原作となる『よみがえる空-RESCUE WINGS-』は、航空自衛隊に実在する救援組織「航空自衛隊航空救難団」をモデルとするレスキュードラマアニメーションである。
 監督に『ガンパレード・マーチ』や『真月譚 月姫』の桜美かつしさん、シリーズ構成は『WXIII 機動警察パトレイバー』の高山文彦さんと実力派スタッフが揃っている。また、ヘリリコプターや飛行機などを3DCGで表現しており、航空機ならではの持ち味を映像化している。

 原作の物語は、新人ヘリパイロットの三等空尉・内田一宏が、様々なミッションにかかわる中で、成長して行く様子を描く。実写映画では、新たに主人公を女性の救難ヘリコプター操縦士・川島遥風として、仲間たちの友情や上官との信頼関係などを織り交ぜるなかで成長して行く遥風を中心に展開する。
 映画は防衛省、航空自衛隊、海上自衛隊の全面協力を得るとしており、アニメではCGで表現された航空機は、実物として現われることになりそうだ。

 映画はアニメ版に加えてコミック版の『レスキューウィングス』も原作とするが、いずれの作品もバンダイビジュアルが原作権を保有している。バンダイビジュアルによれば、同社が原作を持つ作品の実写映画化は今回が初めてとなる。

よみがえる空-RESCUE WINGS-公式サイト http://www.rescue-w.jp/

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2008.08.21
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 アニメ制作会社の大手であるプロダクション I.Gが、3Dの劇場アニメ制作に乗り出すようだ。プロダクション I.Gの会社のホームページは、現在、3D劇場作品制作のためとして4つの職種でCGアーティストの人材を募集している。
 同社の募集によれば、今回募集されるのは、若干名のCGアーティストとエンジニアで、業務委託者、正社員の双方である。制作ソフトには、3D映像の制作で一般的なMayaを用いるとしている。

 具体的な募集ポジションは、背景のモデル、テクスチャ作成、パースマッピング、ライティングを行う「背景モデリング」、キャラクターや背景、プロップなどのモデルをアニメーションさせるセットアップをする「セットアップ」、キャラクターの衣服のシミュレーションに対してのパイプラインの構築する「クロスシミュレーションTD」、キャラクターの衣服のシミュレーションを行う「クロスシミュレーション」である。
 募集職種からは、制作中の作品がキャラクターから背景まで、幅広い範囲で3Dを用いたものであることが理解出来る。

 プロダクション I.Gは既に自社ホームページで、沖浦啓之氏が監督する劇場アニメのアニメーター募集も行っている。こちらで募集するのは原画担当で、作品はファミリー層向け、現代劇のファンタジーとされる。
 今回の募集はそれに次ぐものだが、募集を行なっている3D劇場作品が沖浦作品と異なる作品かどうかは明らかでない。
 しかし、プロダクション I.Gの親会社であるIGポートが7月に発表した平成20年5月期の決算説明会の資料では、プロダクション I.Gは、来期以降公開の4つの劇場作品を制作するとしている。今回の作品もそうした作品のひとつとみられる。

 プロダクション I.Gは、『イノセンス』や現在公開中の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などの劇場映画で、3Dアニメーションを多用している。テレビシリーズも含めて、3Dアニメーションの得意なアニメスタジオである。
 しかし、これまで映画やテレビシリーズで、3Dと名打った本格的な作品はなかった。3Dの技術力に定評があるプロダクション I.Gが、本格的に3Dアニメに乗り出せば大きな注目を浴びることは間違いない。

 2007年から2008年は、大手のアニメスタジオが本格的な3Dアニメに次々と乗り出した時期といえる。最大手の東映アニメーションは、この夏に『ロボディーズ -RoboDz- 風雲篇』で初の3Dテレビアニメシリーズを制作、作品は来年米国での放映が決定している。
 さらに、トムス・エンタテインメントが制作し現在放映中の『スケアクロウマン』も、本格的な3Dのテレビアニメシリーズである。
 サインライズの大型OVAシリーズ『FREEDOM』は、2Dタッチながら制作は3Dである。劇場アニメでは、マッドハウスが来年の劇場公開に向けて、大作『よなよなペンギン』を制作中である。

 このため大手の一角であるプロダクション I.Gも、3D作品を企画していると見られていた。今回の劇場作品で、主要なアニメスタジオの全てが3Dアニメの制作に大きくシフトしていることが明らかになった。
 セルタッチの2Dアニメが今後もなくなることはないと考えられるが、アニメ制作手段のひとつとして、多くのアニメスタジオが、3Dへの関心を深めていることは確かだ。

プロダクション I.G http://www.production-ig.co.jp/

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2008.07.27
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 7月25日にテレビ東京が開催した島田昌幸社長7月定例会見によれば、7月19日から劇場公開が始まった『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』の前売りが230万枚を記録した。これまでは200万枚超とされてきたが、最終的には大台をさらに超えて上積みをしたことになる。
 これは記者会見の中で、同社の事業関連についての説明のなかで明らかにされた。島田社長が、『劇場版ポケットモンスター』の出足が好調だと述べた後、石川博常務取締役メディア事業推進本部長が詳細を説明した。

 説明によれば、同作の前売券は230万枚を記録し、公開から5日間7月19日から22日までの集計で、興収、動員とも前年を上回っているという。同局では最終的な興収で50億円を期待しているとしている。
 昨年の『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パールディアルガVSパルキアVSダークライ』は、興収50億2000万円だった。昨年は10周年記念に合わせシリーズ歴代3位の興収となったが、今年も昨年並みの高水準になりそうだ。

 シリーズの前売枚数は、2作連続200万枚突破、6作連続100万枚突破となっており、世界一前売券が売れた映画として現在ギネスブックに登録を申請中である。
 一般の映画と較べて桁違いに『劇場版ポケモン』の前売販売枚数が多いのは、ゲームソフトと連動したプロモーションによるところが大きい。前売りの特典として配布される特別なポケモンなどが子供たちの人気を呼んでいる。
 
 このほかテレビ東京は、同局が手掛けるもうひとつの劇場アニメ『劇場版 NARUTO –ナルト-疾風伝 絆』についても、前売券が前年比120%を超え好調であることを明らかにしている。こちらは8月2日に劇場公開する。
 昨年の『劇場版NARUTO -ナルト- 疾風伝』の興収が12億円である。今年はこれを超えることが目標になりそうだ。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ
http://www.pokemon-movie.jp/
劇場版 NARUTO –ナルト-疾風伝 絆
http://www.naruto-movie.com/

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2008.04.13
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 4月8日、米国のウォルト・ディズニー スタジオは、2008年から2012年までのディズニー スタジオ自身と傘下のピクサー アニメーションスタジオの作品ラインナップを発表した。
 発表された作品は10本の新作アニメーション映画とオリジナルDVDアニメーションである。10作品のうち6本がピクサーによるもの、4本がディズニーによるものである。

 今回の発表は、2006年のディズニーとピクサーの経営統合以来で最も大掛かりなものとなった。ニューヨークで開催された説明会には、ウォルト・ディズニー スタジオのディック・クック社長とピクサーとディズニー双方のチーフ・クリエイティヴ・オフィサーを兼ねるジョン・ラセター氏が登壇した。
 また、今回のラインナップ発表では、ピクサー優位とされたアニメーション事業の両社の経営統合で、その行方が案じられていたディズニースタジオの今後の方針も明らかになった。

 ディズニースタジオは、この夏公開の3Dアニメーションで犬を主人公にした『ボルト(Bolt)』を制作している。その後は、『The Princess and the Frog』(2009年クリスマス公開予定)で2Dアニメーションを制作する。このため同スタジオが3Dアニメーションから撤退をするのでないかと噂されていていた。
 しかし、今回発表された2010年の『ラプンツェル(Rapunzel)』は3Dアニメーション、2011年の『妖精の王(King of the Elves)』も同様である。
 これによりディズニースタジオの3Dからの撤退の噂は打ち消される一方で、ディズニー=ピクサーでの2Dアニメーション制作は再び途絶えることになる。同社の3D志向が今後より強まることになる。

 また、今回さらに興味深いのは、ふたつのスタジオの制作ペースのバランスである。これまでピクサーは劇場公開作品が2年に1本で、制作ペースが遅過ぎるとしばしば批判されてきた。
 しかし、2008年は、2007年の『レミーのおいしいレストラン』に続いて『WALL・E/ウォーリー(WALL*E)』を今年の6月27日に公開する。これ以後、毎年新作を公開し、2011年は2作品の公開と制作ピッチが加速する。

 そのうえでピクサー制作作品が毎年夏休みシーズンの直前、ディズニー制作作品がクリスマスシーズンと年2本体制が取られる。
 ただし、2011年のクリスマスシーズンの『The Bear and the Bow』のみが例外で、ピクサー制作となる。この作品がピクサー初のお伽噺を原作とする作品であることから、ディズニー スタジオ作品の代わりといった色彩が強い。

 また、作品の住み分けは、ピクサーがオリジナル作品、ディズニーはお伽噺のアレンジという傾向がある。しかし、2012年ディズニーが公開予定の『妖精の王(King of the Elves)』は、SF映画『ブレードランナー』や『トータルリコール』での原作で知られるSF作家フィリップ・K・ディックの短編小説を原作に取る異色作となる。
 異なるプロダクションによる年2本ずつの大型劇場アニメーション公開は、当たり外れの大きな映画ビジネスで、リスク分散といった戦略が考えられる。

ウォルト・ディズニー スタジオ(日本) http://www.movies.co.jp/

ディズニー スタジオ/ピクサー アニメーションスタジオ
2008年から2012年の劇場作品のラインナップ

2008
『WALL・E/ウォーリー(WALL*E)』(ピクサー) 6月27日全米公開予定
『ボルト(Bolt)』(ディズニー) 11月26日全米公開予定
2009
『Up』(ピクサー) 5月29日公開予定
『トイ・ストーリー in 3-D』(ピクサー) 10月2日公開予定
『The Princess and the Frog』(ディズニー) クリスマスシーズン公開予定
2010
『トイ・ストーリー2 in 3-D』(ピクサー) 2月12日公開予定
『トイ・ストーリー3』(ピクサー) 6月18日公開予定
『ラプンツェル(Rapunzel)』(ディズニー) クリスマスシーズン公開予定
2011
『NEWT』(ピクサー) 夏公開予定
『The Bear and the Bow』(ピクサー) クリスマスシーズン公開予定
2012
『カーズ2(Cars 2)』(ピクサー) 夏公開予定
『妖精の王(King of the Elves)』(ディズニー) クリスマスシーズン公開予定

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2008.02.24
マーケティング ][ 映画 ][ 米国 ]
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 米国の劇場映画興行には、一般的に二通りの方法がある。ひとつは『トランスフォーマー』や『ハリーポッター』シリーズのように2000スクリーンから4000スクリーンを利用して米国全土で一斉に上映が始まる全米公開である。日本人にも馴染みの深い上映方法で、大作映画に利用される。
 一方、外国映画や文芸映画、アート系の映画などよりマニアックな作品は、都市部で数館から100館程度の規模で上映する限定公開が利用される。日本で言えば、独立系や単館ロードショーに近いイメージだ。

 日本の劇場アニメは『ポケットモンスター』や『遊戯王』など一部の作品を除けば、米国ではこの限定公開が行われ、劇場数はかなり少ない。また多くの場合は劇場の興収よりも、その後に発売されるDVDの宣伝の意味が強い。
 こうしたなかで近年、あらたに1日から4日といった非常に短い期間、全国の多数の劇場で同時上映する方法が現われている。同時に行うことで話題性を呼び、宣伝を合理化出来る、広い地域でメディアの露出が可能となりDVDの宣伝効果も高まる狙いがあるとみられる。これはフィルムでなくデジタル上映で可能になった。

 この試みのひとつとして、この2月に米国の大手アニメ流通会社ファニメーションの映画配給会社ファニメーション・フィルムス(Funimation Films)が、『劇場版ワンピース エピソード・オブ・アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』と『ベクシル-2077日本鎖国-』、それに実写映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』をそれぞれ週末4日間、全米97館で上映した。
 しかし、米国の映画興行情報サイトBOX OFFICE MOJOの興行成績で見る限り、その結果はかなり厳しい。

 2月7日から10日まで91劇場で公開された 『ONE PICE』の4日間の興収合計は6587ドル(約71万円)となっている。4日間のうち何度上映されたのか不明だが(多くは1回のみと考えられる)、1館あたりの平均興収は68ドル(7300円)となる。米国の映画のチケット代は日本の半分程度なので、1館あたり10人前後の観客しかいなかった計算になる。
  『ONE PIECE』については、作品が本来はキッズ向けであるにもかかわらず、12歳以下の子供が映画を観るには保護者の同意が必要なPG13が指定されている影響も大きいとみられる。青年層がコアターゲットという歪な状態になったとも考えられる。
 しかし、翌週2月14日から17日まで同じく4日間、91劇場で公開した『ベクシル』の興収は、『ONE PIECE』のさらに半分の興収3259ドル(約35万円)に落ちこんだ。

 もっとも今回の劇場興行の苦戦が、必ずしも作品の不人気を示しているわけはない。例えば、2005年に上映31館で限定公開された『アップルシード』は、劇場興行では苦戦したが、その後に発売されたDVDは記録的な大ヒットになっている。劇場興行と人気は必ずしも結びつかない。
 実際にカートゥーンネットワークで放映される『ONE PIECE』は、米国の人気アニメのひとつである。
 
 そうであっても、短期間で多くの都市で集中上映を行う試みが、思った以上にうまく回っていないことは確かである。実際に昨年9月に、やはり同様のプロジェクトとして行われた「Anime Bento」の苦戦からもこれは伺える。(
 Anime Bentoは、全米250館で1日のみ『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『鴉 -KARAS-』などを上映した。こちらも人気作品がラインナップだったが、興行成績はかなり厳しかったようだ。 
 今回の結果も含めて日本アニメの短期集中上映の興行方式は、今後見直しされる可能性も高いだろう。

 一方で、昨年は、従来の限定公開方式を変則的に利用した今敏監督の『パプリカ』がロングラン興行で大きな成果をみせている。これは上映都市を変えながら、半年以上にわたり数館から十数館の劇場で上映を続けたものである。
 こうした成功例も念頭に、アニメも含む日本映画が最も入り込むのが難しいとされる米国映画興行の壁を越えようとする動きは今後も別のかたちで続くことになる。

)このプロジェクトについてはアニメ海外事情に詳しいブログ「Ultimo Spalpeen」の2007年11月30日のエントリー「米国でのアニメ映画上映プロジェクト「Anime Bento」は失敗かAnime World Order調査」が参考になります。

ファニメーション・フィルムス http://www.funimationfilms.com/

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2008.01.16
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 玩具卸大手のハピネットは、1月16日に、事業構造改革に伴う特別損失発生とそれによる平成20年3月期の業績予想修正を発表した。今回の特別損失は総額で37億7900万円になり、期末連結の当期純利益の予想は、17億円の利益から15億円の損失に転落する。
 売上高は1650億円とこれまでどおり変更はないが、営業利益は23億円から15億円、経常利益は27億円から16億円に減少する。特別損失の金額は、ハピネットにとって小さくない規模となっている。

 特別損失のなかでも大きな割合を占めるのが、映像投資損失によるものである。ハピネットは、これまで映像制作出資作品の製作費、出資金を売上原価で計上していた。また、独占販売作品の最低保証未達金についても保証金精算時に売上原価で計上していた。
 しかし、今回、現時点での個別作品の収支と販売見通しを行った結果、損失が見込まれる作品が発生した。同社は将来に対するリスク軽減として、これらの作品について特別損失を計上する。こうした映像作品への投資損失は26億8400万円となった。

 ハピネットは中核事業が玩具や映像・音楽のパッケージ流通であり、バンダイナムコグループとも近い。こうした事業の性格から同社の映像製作出資作品のなかには、アニメや特撮などマニア向けの作品が多い。しかし、今回の特別損失のうちアニメ関連事業に関わるものの大きさは明らかでない。
 このほか映像関連の在庫の評価見直しにより、評価損、廃棄損でおよそ5億6900万円、アミューズメント関連商品の在庫評価損、廃棄損で5億2500万円の損失が発生している。

 今回発表された事業改革では、映像制作部門の組織再構築を行う。これまで個別プロデューサーに集中していた責任を、専任セクションごとに分散させる。
 また映像製作出資作品、独占販売作品の損益を明確化するために映像管理チームを設置する。これにより、個別作品の収支や販売見通しを合理的に見積もれる体制にする。さらに昨年11月の組織変更で、映像制作部門をこれまでの47名から38名へとスリム化した。

 今回ハピネットは、子会社モリガングの事業を引継ぐ新会社ハピネット・マーケティングの設立や特定子会社モリゲームズ、サンリンクスの資本の大幅な減資、アミューズメント事業のサンリンクスとアップルの子会社化も発表している。
 大胆な組織再編と、潜在的な損失の一括計上で、ビジネスの効率化を目指す構えとみられる。

ハピネット http://www.hap-net.com/

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2007.10.24
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 北米市場で日本マンガの翻訳出版を行うTOKYOPOPは、塩崎雄二さんの人気マンガ『一騎当千』(ワニブックス)の実写化企画を進めている。このプロジェクトは、10月22日から東京・六本木ヒルズで開催されたフィルム作品のトレードショーTIFFCOMのTOKYOPOPの企業ブースでも紹介された。
 『一騎当千』は、月刊ComicGUM(ワニブックス)に連載中で、三国志をモチーフに、学園を舞台にヒロインたちが戦う格闘マンガである。派手なアクションシーンが見所となっている。また2003年にJ.C.スタッフの手によってアニメ化されたほか、今年春にも新シーズン『一騎当千 Dragon Destiny』としてアニメ化されている。
 
 TOKYOPOPは北米の日本マンガ出版の大手で、『一騎当千』を北米市場で翻訳出版をしている。アメリカ人好みの派手なアクションが、今回の実写化企画につながった可能性が強い。
 しかし、TOKYOPOPの企画の概要によれば「アメリカのカレッジキャンパスを舞台にした青春コメディー!」とされているから、舞台はアメリカに移り、登場人物の年齢もやや引き上げられることを考えているようだ。

 このほか企画概要では、ヒロインの伯符にはアジア人の女性を起用するとしている。プロデューサーや監督などのスタッフは明記されておらず、主要なスタッフやキャストについては、映画業界のエージェント業務を世界規模で行うウィリアム・モリス・エジェンシー(William Morris Agency)と提携するとしている。
 また、シナリオの第2稿が完成した段階で、現在は、実現化に向けて様々なかたちでビジネスパートナーを探っている初期段階のようだ。
 Tokyopopはこれまでに、『一騎当千』以外に『羊のうた』(原作:冬目景)や『プリンセス・アイ物語~アイランド伝説戦記(クロニクルズ)~』などのマンガを原作とした実写映画の企画をプレゼンテーションしている。魅力のある企画を複数並べることで、企画実現化を目指すと見られる。

TOKYOPOP  http://www.tokyopop.co.jp/

月刊ComicGUM  http://www.comicgum.com/

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2007.10.06
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 8月4日に劇場公開され人気を呼んだ『劇場版NARUTO 疾風伝』の最終興収見通しが12億円になりそうだ。
 これは9月27日に開催されたテレビ東京社長定例会見のなかで、島田昌幸社長がテレビ東京の事業部門の報告のなかで言及している。

 『劇場版NARUTO 疾風伝』は、既に公式サイトで観客動員数100万人突破を発表している。そうした人気が興行成績にもつながった。『劇場版NARUTO』の興収は2004年第1作目が13.7億円、2005年の第2作目が11.8億円だった。しかし、昨年の第3作目の興収は10億円に届かなかった。
 テレビのほうでは今年4月から『NARUTO』から『NARUTO 疾風伝』に衣替えしている。映画でも今回が『疾風伝』としては第1作目となり、人気が再活性化している様子が見て取れる。

 またテレビ東京は同じ定例会見のなかで、はポケモン劇場映画第10作目の『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンドパール ディアルガVS パルキアVS ダークライ』の興行収入が50億円を越える見通しだともしている。
 そのうえで同社の今年夏のアニメ映画の事業が好調であったと述べている。

 さらに昨年12月に公開された『BLEACH』の劇場アニメ第1弾『劇場版BLEACH~MEMORIES OF NOBODY』にも触れている。9月5日に発売された同作品のDVDは、9月17日付のオリコン週間ランキングで限定版が1位、通常版が2位になった。これまでに累計10万枚を出荷したとその好調ぶりを伝えている。
 『BLEACH』の劇場アニメ第2弾『The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸 -』は、今年の12月22日に公開予定である。

 テレビ東京はアニメ関連事業の強力な放送局として知られている。また、こうしたテレビ番組から派生するキャラクター関連事業からのライセンス収益も大きい。しかし、そのビジネスの強さは、さらに映画関連事業にも及んでいる。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/

劇場版NARUTO 疾風伝公式サイト http://www.naruto-movie.com/
劇場版ポケットモンスター公式サイト http://www.pokemon-movie.jp/
劇場版BLEACH公式サイト http://www.bleach-movie.com/

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2007.09.10
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 映画興行のベストシーズンにあたる今年7月の映画館売上高は、9月7日に経済産業省が発表した特定サービス産業動態統計調査によると126億5900万円だった。これは2006年の167億4400万円と比較して24.4%の大幅な減少となった。また入場者数も前年同期比で19.6%減となっている。
 映画館の売上高は5月が前年同期比7.1%減、6月が13.5%減となり、3ヶ月連続の減少となる。今年に入って売上高が前年を上回ったの4月のみである。また、1スクリーン当りの売上高は23.1%減、入場者数は18.2%減だった。

 7月の減少の理由は、主に昨年好調だった邦画の落ち込みが大きく41.4%となっている一方で、洋画の減少は3.2%に留まっている。
 昨年は、この時期に『日本沈没』、『ゲド戦記』などの大ヒット邦画が続出したが、今年はその反動が出たとみられる。一方、洋画は『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』、『ダイハード4.0』が健闘した。

 ジャンル別ではアニメーション映画が前年同期比で、11.2%の減少となっている。日本のアニメ映画は、昨年の興収が34億円だった『ポケットモンスター』が、本年は最終興収50億円を目指す勢いになっている。しかし、昨年の『ゲド戦記』や『ブレイブストーリー』にあたる大作映画がなかった。 
 『河童のクウと夏休み』や『ピアノの森』といった評価の高い作品はあったが、全体の興行を牽引するにはやや力不足であった。
 一方こちらでも洋画が昨年に較べて検討しており、ピクサー制作の『レミーのおいしいレストラン』は、昨年の『カーズ』の22億円を大きく上回り最終興行は35億円を超える見込みである。このほかこの期間には『シュレック3』の公開もあった。
 同じ7月の特定サービス産業動態統計調査では、ゲームソフトの国内向け、海外向けの売上高は前年同期に26.8%増となっている。娯楽産業のなかでは、コンピューターゲーム関連の好調さが目立っている。

経済産業省 http://www.meti.go.jp/

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2007.09.03
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 9月1日に公開が始まった劇場アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が、公開最初の週末映画興行で他の大作映画を押さえて初登場1位となった。宣伝を担当する日活の発表によれば、9月1日、2日の2日間週末興行は、観客動員数23万6158人、興収は2億8000万円に達した。
 同作品は109シネマズ=UCを中心に、全国84プリントでの公開となっている。公開劇場数100館以下の公開で週末興行1位は異例のことで大きな注目を集めている。

       eva0704.png
         (c)カラー・GAINAX

 こうしたヒットにより、週末の各地の映画館では劇場が満員になるケースが続出している。新宿の公開では、当初上映を予定していたシネマスクエアとうきゅうの224席では対応出来ないとの判断から、座席数が4倍以上1046席のミラノ1に急遽劇場を変更した。それでも初回から立見がで、結局、初日の7回の上映は全て立見が出ることになった。
 9月1日、2日だけで、新宿ミラノ1の動員数は12500人、興収1500万円を越えている。全国的にも一館あたりの平均興収が300万円を越えるなど、ほとんどフル稼働状態になっている。 

       eva0701.png
         (c)カラー・GAINAX
 
 アニメ作品『新世紀エヴァンゲリオン』は、人気シリーズで熱心なファンの多いことで知られている。今回はその作品の再映画化だけに、当初より大きな期待がかけられていたが、予想も上回る結果である。
 作品の根強い人気を感じさせる一方で、10年前の作品を現在の技術でほとんど完全に制作し直したこと、事前に映画のストーリーを全く明らかにしないマーケティングのうまさもヒットに貢献しているようだ。
 映画は全4部作を予定しており、今回はその第1部にあたる。第2部以降の劇場公開も予定されているが、今回の好調なスタートダッシュは、今後の作品にもポジティブな影響を与えるだろう。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 公式サイト
http://www.evangelion.co.jp/

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2007.08.22
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 大手映画製作・配給会社4社からなる日本映画製作者連盟(映連)は、この8月から映連4社松竹・東宝・東映・角川映画が製作・配給を手がけた劇場映画のオフィシャルデータベース「映連データベース」を公開している。このサービスは映連のウェブサイトで、誰でも無料で利用出来る。
 データベースは、作品の概要、ストーリー、スタッフ、キャストからなり、映倫番号も検索出来るのが特徴となっている。

 データベースのスタート段階の現在は、まだ2000年以降の作品のみの情報公開となっている。しかし今後は新作映画情報だけでなく、過去の作品についても順次更新、追加をしていく予定である。
 データベースは松竹・東映・東宝・角川映画の4社の製作・配給映画に限られており、独立系の映画が入っていない。それでも2000年以降の話題作はほとんど網羅しているため、メジャーな作品のデータ確認には便利である。

 一般にインターネットは情報が豊富で何でもあるとすることが多い。しかし、映画などのコンテンツ作品については、周辺情報は多いが特に過去の作品で情報の源になる公式情報が提供されるケースは少ない。
 このため信頼性の高い公式な映画データベースは、専門家からファンまで広い範囲で利用されることになるに違いない。邦画に占めるアニメ映画の量もかなり多いことから、劇場アニメのデータ検索にも力を発揮しそうだ。

 サイトではキーワードを利用して全データから検索が出来るほか、作品名、キャスト、スタッフ、製作、配給、さらには解説とストーリーからも検索が可能となっている。また、作品名/公開年/キャスト/スタッフ/製作/配給/シリーズといった多角的なインデックスを利用した検索も提供されている。
 まだ運用の初期段階だとは思われるが、使い勝手は思いのほかよく、今後、データベースが拡充されれば、利用価値はさらに高まるだろう。もし、可能であれば今後は4社以外の会社の作品も含んだより広範囲なデータベースを望みたい。

日本映画製作者連盟(映連)  http://www.eiren.org/ 
      映連データベース   http://db.eiren.org/

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2007.07.19
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 7月14日に公開された劇場版『ポケットモンスターダイヤモンド・パール/ディアルガVSバルキアVSダークライ』の興行が好調である。映画は公開最初の週末興収ランキングで、『西遊記』を超えて1位となった。
 今年10年目を向けるポケモン映画は、邦画の年間興行ランキングでトップクラスである。しかし、邦画・洋画を問わず大型作品が投入される夏シーズン公開ということもあり、ここ数年興収ランキングで1位になることはなかった、

 また興収金額も、昨年の同時期に公開された前作『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』の7割から8割増しのハイペースとなっている。
 『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』の最終興収は34億円だった。これまでのシリーズの実績から見ると、公開最初の週の勢いがこのまま続けば、最終的な興収は50億円から60億円が見込まれる。
 日本映画製作者連盟が興収を発表するようになった2000年以降、『ポケットモンスター』の最終興収が50億円を超えたことはない。もし興収が50億円を超えれば、2000年以降の最高記録となる。

 こうした今年の映画好調は、シリーズ10周年で例年になく宣伝・マーケティングに力をいれたこともある。さらに新作ゲームソフト『パール&ダイヤモンド』の好調や、任天堂の携帯ゲーム自体の好調もあるだろう。
 劇場でゲームソフトのためのポケモンが無線で配布される新趣向のイベントや、200万枚を超えたとされる前売り券販売の強化も理由と考えられる。

 確かなのは10周年を迎えた『ポケットモンスター』のブランドが高いに人気を保ちつつ、益々強化されていることである。
 これは日本だけでなく、今年に入ってポケモンのトレーディングカードの売上高が急進している北米などの海外市場も同様である。今年のポケモン映画は、長寿ブランドキャラクターの道を進む『ポケットモンスター』を象徴する事件となりそうだ。

ポケモン映画公式サイト「ディアルガVSパルキアVSダークライ」
http://www.pokemon-movie.jp/

(参考)ポケモン映画の興行収入
06年 ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ 34億円
05年 ミュウと波導の勇者ルカリオ 43億円
04年 裂空の訪問者デオキシス 43.8億円
03年 七夜の願い星ジラーチ他 45億円
02年 水の都の護神ラティアスとラティオス他 26.7億円
01年 セレビィ時を超えた遭遇他 39億円
00年 結晶塔の帝王他 48.5億円
99年以前は配収
99年 幻のポケモン・ルギア爆誕他 35億円
98年 ミュウツーの逆襲他 41.5億円
(社)日本映画製作者連盟の資料より 

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2007.06.23
映画 ]
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 日本の映画普及を進める財団法人日本映像国際振興協会(ユニジャパン)の統計データ(日本映画製作者連盟提供)によると、2006年に日本で封切られた劇場映画の本数は821本と1955年の調査開始以来過去最高となった。また邦画についても封切り本数は417本と急増しており、1973年以来の400本台回復、1971年以来の水準となっている。
 こうした封切本数の増加は、近年シネマコンプレックスが増えていることから、様々な作品に上映の機会が拡大している影響と考えられる。また、近年の邦画の劇場興行の好調から、邦画の劇場公開のチャンスが広がっていることも数字から見て取れる。

 昨年劇場公開された日本のアニメーション映画の本数については、東京国際アニメフェア実行委員会が主催する東京国際アニメフェア2007東京アニメアワードのノミネート作品が参考になる。この東京アニメアワード2007がノミネート対象作品とした、2006年1月1日から12月31日までに公開された国内劇場アニメーションは43作品である。
 日本映画製作者連盟の統計と合わせると、劇場公開された邦画のおよそ1/10がアニメだったことになる。一方、2006年の興行収入10億円以上の映画の総興収のおよそ1/3はアニメ作品だった。アニメーション作品は比較的な少ない封切本数で効率的に興収をあげているともいえる。

財団法人日本映像国際振興協会(ユニジャパン)  http://www.unijapan.org/

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2007.03.20
映画 ]
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 大手アニメ製作会社のトムス・エンタテインメントは、3月24日から松竹系で全国公開する吉本ばなな原作の実写映画『アルゼンチンババア』の製作委員会に出資参加をしている。
 トムス・エンタテインメントが劇場用実写作品に投資するのは初めてである。

 『アルゼンチンババア』は、世界的に人気の高い日本の現代作家吉本ばななさんが2002年に発表した同名の小説を原作にしている。長尾直樹監督のもと役所広司さんや鈴木京香さんなどの人気俳優が集結した。
 映画の製作委員会には、トムスのほかバップ、双日、キネテック、ヤフー、エフエム東京、読売広告、OLM、WOWOW、読売新聞東京本社の9社が参加する。

 セガサミーグループのトムス・エンタテイメントは、グループ内でアニメ製作とキャラクター事業、それにアミューズメント施設の運営事業を行なっている。アニメ制作の事業規模は国内第2位である。
 しかし、これまでは実写映像作品とのかかわりはなく、劇場用実写作品に出資するのは初めてのケースとなる。
 セガサミーグループは、アニメのほかゲーム、玩具、ネット、音楽、ウェブ、遊技機などエンターテイメント分野で幅広い事業を展開する。しかし、実写映像の製作は行なっておらず、そうした意味でも今後の動向が注目となるだろう。

トムス・エンタテインメント 

アルゼンチンババア公式サイト 

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2006.04.19
マーケティング ][ 映画 ][ M&A ]
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 総合商社の双日は、映画配給とDVDの流通・販売を行なうクロックワークスに出資し、関係強化を目指す。既に双日は、昨年12月に同社の発行済株式の17.94%を取得しており、4月には役員の派遣も行った。
 クロックワークスは双日の持分法適用会社となり、双日は、今回の資本参加により、映像コンテンツの企画・製作から流通・販売までの一貫した事業を行なうことで映像分野の開拓を目指す。

 クロックワークスは、映画配給と権利の買付及びDVD販売を行なう映像配給の中堅企業である。平成16年3月期決算の売上高は、およそ38億5000万円であった。
 双日は総合商社のなかでも、映像ビジネスやアニメビジネスに力を入れている。特に、他の多くの商社がメディアインフラ事業を中心とするのに対して、作品の権利や流通分野へ進出している。これまでも、アニメの製作委員会への出資とアニメ作品の海外販売で大きな実績を残している。
 クロックワークスは、映画配給のほかアニメを中心としたDVDの流通販売にも強みを持っている。こうした点から両社の事業のシナジー効果は高いだろう。

 商社と映画配給企業と関係強化では、3月の住友商事によるアスミック・エースの子会社化に次ぐものでもある。双日の目的は、住友商事と同様で海外での作品買付や映像作品の流通網の強化につなげることであろう。
 また、近年、邦画の製作・公開の増加によって、作品を製作・買付けをしても上映するための劇場を確保出来ないケースも増えている。両社の動きには、劇場配給網の確保といった思惑もあるだろう。

双日 
クロックワークス 

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2006.04.01
映画 ][ M&A ]
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 日本経済新聞によると、住友商事は映画製作・配給会社のアスミック・エース エンタテイメントの株式を角川書店から収得し子会社化した。住友商事は、もともと角川書店と並ぶアスミック・エースの株式47.7%ずつを持つ筆頭株主であった。
 今回、住友商事が角川書店から発行済株式の27.67%を収得し、株式の75.3%を持つ筆頭株主になる。角川書店も20.0%の株式を保有し続けて、今後もビジネス関係を維持する見込みである。

 アスミック・エース・エンタテイメントは、映画配給の大手企業のひとつと知られている。もともとは、住友商事系のアスミックとヘラルド系(後に角川書店系列)のヘラルドエースが、1998年に合併してアスミック・エース エンタテイメントとして出発した。
 ヨーロッパ、アジアを含む海外からの映画の買付・配給のほか、国内での映画製作も行なうなど幅広い映画ビジネスを行っている。国内の映画製作では、2003年にマッドハウスが制作した劇場アニメ『茄子 アンダルシアの夏』がある。

 また、海外のアニメーションで今年のアカデミー賞長編作品部門の『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』の配給も手掛けている。さらに、アニメ作品のDVD販売も行なっており、アニメとの関わりも少なくない。
 同社がDVDを販売するアニメ作品には、『妄想代理人』、『ハチミツとクローバー』、『ムーミン パペット アニメーション』などがある。

 今回、角川書店が株式の一部を手放したのは、対等な株主関係でなく経営の主導を握りたい住友商事側の意向が働いたと考えられる。住友商事は、自社のケーブル放送グループ・ジュピターテレコムやシネマコンプレックスのユナイテッド・シネマとアスミック・エースの連動を高めるために経営の主導権を握る必要があったためである。
 一方、角川書店にとっては、筆頭株主でなくともビジネス上の関係は保てるとの判断が働いただろう。

日本経済新聞 住友商事、映画製作配給のアスミックを子会社化

アスミック・エース・エンタテイメント 
住友商事  
角川書店 
ジュピターテレコム 
ユナイテッド・シネマ

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2006.03.29
映画 ][ 米国 ]
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 アメリカで日本アニメの流通を手掛けるファニメーション・エンタテイメントは、松竹製作の実写映画『SHINOBI』のアメリカでの劇場配給権、テレビ放映権、DVD化権を獲得した。ファニメーションは『SHINOBI』がとても素晴らしい実写映画であるとして、劇場公開やテレビ放映を含んだ幅広いビジネスを行ないたいとしている。

 『SHINOBI』は、日本では昨年9月に公開された大作時代劇である。映像特殊効果を豊富に利用した映像と仲間由紀恵、オダギリジョーといった人気俳優の出演で話題を呼んだ。国内の興収は、14億円を越えている。
 ファニメーションは、アメリカでは大手の日本アニメの流通会社と知られている。しかし、これまで『SHINOBI』のような大作実写映画を手掛けることはなかった。

 『SHINOBI』は、山田風太郎氏の『甲賀忍法帖』を原作に取っている。ファニメーションは、国内で昨年ほぼ同時期展開され、同じ『甲賀忍法帖』を原作とするテレビアニメ『バジリスク』のアメリカでのライセンスも獲得済である。今後は、アニメと実写映画を連携させた展開も考えられる。『バジリスク』の制作は、日本の人気アニメ制作会社ゴンゾが行なっている。

 また、ファニメーションは、昨年にエンターテイメント流通企業ナバレに買収されている。昨今は、ビジネスの積極的な姿勢が目立っている。ファニメーションが買収で期待していた資本と信用力の強化がうまく働いているようだ。

 また、国内で『SHINOBI』と『バジリスク』は、製作資金の調達に一般投資家から投資資金を集めたコンテンツファンドを利用したことでも注目を浴びた。こうした海外展開での権利販売が、ファンドの利益にどの程度上乗せになるのかも興味のあるところである。

SINOBI公式サイト 
バジリスク公式サイト 

ファニメーション・エンタテイメント 
松竹 
ゴンゾ 

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2006.03.26
キャラクター ][ 映画 ]
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 ハローキティなどの人気キャラクターで知られるサンリオは、24日の東京国際アニメフェアで2007年の冬を目指した劇場映画の製作を発表した。制作されるのは同社の人気キャラクターのシナモロールを主人公にした『シナモロールのおるすばん』と同社社長の辻信太郎氏の絵本を原作にした『ねずみの物語』である。

 サンリオは1970年代から80年代に、数多くの大作劇場アニメ作品を手がけてきた。そのなかには『ユニコ』や『星のオルフェウス』、辻社長原作の『シリウスの伝説』などが含まれている。
 これらの作品は多くの資金と手間をかけており、現在でも国内外で高く評価されている。しかし、会社は80年代後半のバブル崩壊で大きな痛手を受けて以来、アニメ製作から撤退していた。

 しかし、今回のアニメ製作の再進出は70年代、80年代の大作主義とは異なる流れが見られる。人気キャラクターが多いと言われるサンリオであるが、実際にはハローキティが売上げに占める割合が圧倒的に高い。
 このためキティ以外のキャラクター育成が必要とされている。実際に、同社製作ではないが、既に昨年から同社のキャラクター『マイメロディ』がテレビアニメ化されている。今回のシナモロールの劇場映画化も、映画を通じたキャラクターの人気強化の意図があるだろう。

 また、サンリオは平成16年11月には、三菱商事とそのアニメ制作子会社ディーライツと業務提携を行なっている。こうしたことも、自社キャラクター強化の背景になっていると言える。

サンリオ 

続きを読む "サンリオ 20年ぶりに劇場アニメ製作へ(3/26)" »
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2005.12.09
ヨーロッパ ][ 企業決算 ][ 映画 ]
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 ヨーロッパと中近東で子供向けチャンネルを手掛けるJetixヨーロッパの2005年9月本決算が好調である。12月8日に発表された決算では、売上高が前年比14%増の1億8780万ドル(約225億円)、収益は前年の580万ドル(約7億円)から3倍を越える1980万ドル(約23億7000万円)まで増加した。また、域内58カ国の契約視聴世帯は3500万世帯から4180万世帯に急増した。

 これまでFox Kidsヨーロッパと名乗っていた同社は、昨年ウォルト・ディズニー傘下に入りJetixヨーロッパとして再編されている。これにより、ブランドの強化とディズニーの提供するコンテンツや流通網が躍進に大きな役割を果たした。決算発表にあたり同社のCEOポール・テイラー氏は、ディズニーの商品部門の協力により『パワーレンジャー』が予想を大きく越える収益となったと特に言及している。
 『パワーレンジャー』の関連商品の小売売上高は、主要なヨーロッパ市場で前年比40%を越え、特にイタリアとドイツの市場で2倍になっている。また、『パワーレンジャー』は、ヨーロッパの主要5市場のうち4市場でトップ5のキャラクターにランクインしている。同社は、『パワーレンジャー』の最大のライバルを『スターウォーズ』としている。同様に、『ソニックⅩ』からの収入も拡大しており好調である。
 また、Jetixヨーロッパは、ディズニーとヨーロッパのアニメーション制作会社の協力によるアニメーション作品の今後の成果に大きな期待を寄せている。

 Jetixヨーロッパは、Fox Kidsヨーロッパとして知られた子供向けテレビ放送を初めとする子供分野に特化した大手エンタテイメント会社であった。2004年にウォルト・ディズニー傘下に入りJetixヨーロッパとして再編された。
 『パワーレンジャー』は、日本では戦隊シリーズとして知られるテレビ向けの特撮シリーズで、日本の東映が1970年代から制作している。1993年よりアメリカに輸出され、現地向けにローカライズドされることで絶大な人気を得ている。現在、このローカライズド版が世界に広がり大きな人気を得ている。

Jetixヨーロッパ 

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2005.04.07
コミック ][ 映画 ][ 米国 ]
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 米国のロイター/ハリウッドレポートの報道によると浦沢直樹氏の人気コミック『MONSTER 』をハリウッドで実写映画化する企画が持ち上がっている。ハリウッドの大手製作会社ニューラインシネマが既に『MONSTER 』の映画化権を収得済であり、映画化に乗り出すという。ニューラインシネマは、近年『ロードオブザリング』の大ヒットなどにより急成長し、ハリウッドで存在感を高めている製作会社である。
 さらに記事によると、小学館がエグゼクティブ・プロデュースを行い、ニューラインシネマからはカール・ボイスター氏とマグナム・キム氏がプロダクションを統括にあたる。また、製作にはニューラインシネマのほか、TV版の『アウターリミッツ』、『キャリー』などを手掛けたトリオロジー・エンターテイメントも協力を行う。トリオロジーからネイル・カプラン氏、ペン・デンシャム氏、ジョン・ワトソン氏がプロデュースにあたるという。

 『MONSTER 』は数々の人気コミックを生み出してきた浦沢氏の作品で、1995年から2002年まで青年誌の『ビッグコミックオリジナル』に連載された。サイコスリラー的な内容が持ち味である。コミック全18巻は日本国内で合計2500万冊を売り大ヒット作になっている。また、1997年の文化庁メディア芸術祭優秀賞、1999年手塚治虫文化賞、2000年小学館漫画賞を受賞するなど作品としての評価も高い。国内では昨年より監督小島正幸氏、マッドハウスの制作によりアニメ化され日本テレビ系で放映中である。

ロイターの記事(英語) New Line Cinema to Adapt 'Monster' Manga

小学館 
アニメ版『MONSTER 』 
ニューラインシネマ 
トリオロジー・エンターテイメント 

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2005.02.28
企業経営 ][ 映画 ]
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 東映アニメーション制作の人気アニメ『ふたりはプリキュア』の4月公開は、東映とワーナー・マイカルが立ち上げる新配給ブランドになる。新しい配給ブランドは、『ワァッツ(仮称)』と名付けられワーナー・マイカルと東映の出資会社ティ・ジョイが保有する60のシネコンと系列劇場を利用するという。
 この新ブランドは、若手作品や独立系映画会社などが制作した映画を優先的に扱い、限定的に公開されていた作品を全国公開することでファンの掘り起こしなどを図る。ブランドは、4月にスタートするがその第1弾として劇場版『ふたりはプリキュア』が選ばれた。

 今回のニュースはアニメ映画に限ったものではないが、劇場アニメにとっても良い話である。日本の劇場アニメは、『ハウルの動く城』が公開時に400スクリーン大きく超えた劇場を利用する一方で、公開の条件に恵まれない作品も多い。
 取りわけハイエンド向けの作品は、劇場の確保に苦労するものが多い。例えば、ファンの間で絶大な人気を誇った『カウボーイビバップ』で50館程度、内外で高い評価を受けている今敏監督の『千年女優』、『東京ゴットファザー』にいたっては数館程度であった。
 客が入らないから劇場数が少ないのか、劇場数が少なく宣伝がされないから客が入らないかは判らない。しかし、この試みが『プリキュア』以外の幅広い作品にも利用されれば劇場公開の可能性は拡大するに違いない。

ふたりはプリキュアMax Heart公式ページ 
東映 
ワーナー・マイカル 

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2005.02.02
映画 ]
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 2004年の映画興行は邦画の好調により過去最高に達しているが、社団法人日本映画製作者連盟はその詳細を資料として発表している。その記事をみると、邦画の復活と言われながらも依然アニメ映画の興行に頼る日本映画界の現状が判る。
 邦画と洋画の割合は、邦画が全体の37.5%対して洋画が62.5%で邦画は昨年の33%より割合が上昇しており、長年続いた邦画の地盤沈下に歯止めがかかっている。そして、その邦画の復活を牽引したのが公開1ヶ月あまりで200億円を稼ぎ出した『ハウルの動く城』であることは間違いない。次いで、邦画興行2位の『世界の中心で愛を叫ぶ』や3位『いま、会いに行きます』が取り上げられるが、発表された資料を見ると邦画におけるアニメ映画の大きな貢献が目に付く。

 先の3作品のあとの、4位、5位、6位に『ポケットモンスター』、『ドラえもん』、『名探偵コナン』の人気作品がそれぞれ続いているだけでなく、ベスト20のうち20位の『イノセンス』までアニメ作品が9作品ランキング入りしている。さらに、アニメが原作というべき『CASSHERN』、『NIN×NIN 忍者ハットリくん』まで入れると11作品に及ぶ。
 20位までの興行収入合計655億円のうち368億円(11作品なら403億円)がアニメによってもたらされている。これは、おおよそ全体の6割近くになる。好調といわれる邦画は実際には相変わらずアニメの活躍が大きいことが判る。しかも、その大半が『ハウルの動く城』を含めた子供向けのアニメであることも理解出来る。大人向けと考えられる『イノセンス』と『スチームボーイ』の合計は、21.6億円とアニメ全体の5~6%過ぎず、邦画全体では3%余りにしかならない。 
 こうしてみると、米国でよく言われる劇場アニメは子供のマーケットといったことは、日本にもある程度当てはまるといえる。公開前に大きく話題になった、『イノセンス』(10億円)、『スチームボーイ』(11.6億円)、さらに『CASSHERN』(15.3億円)まで考えると日本の大人向けの劇場アニメの市場が最大で10億円から20億円の間に納まってくる可能性は高い。

 さらに、海外アニメの意外な健闘ぶりも興味深い。大ヒット作の『ファインディングニモ』(110億円)は言うまでもないが、キャラクターが日本に合わないとしてあまり好意的に見られなかった『シュレック2』でも25億円の興行収入を上げている。これは、『ワンピース』や『NARUTO』より多く、『名探偵コナン』の28億円にほぼ匹敵している。マスメディアでほとんど話題にならなかった『ブラザーベア』が『CASSHERN』より多い16億円というのも驚きである。こうしたことも、これらのアニメが子供向けの作品であることと結びついているのだろう。

2005年1月日本映画製作者連盟発表資料 http://www.eiren.org/toueki/happyou2004.htm
    (発表資料の情報元:ARTFACT―人工事実―様

社団法人日本映画製作者連盟 http://www.eiren.org

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2005.01.14
映画 ]
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 米国のエンターテイメント情報誌VarietyによるとフジテレビとGDHが製作を進めている劇場用映画『ブレイブストーリー』の配給権を米国の大手スタジオワーナブラザース社が獲得した。記事によれば、ワーナ社は日本国内の配給権を獲得し、その他の国についても権利獲得のオプションを保持しているという。

 これまで、フジテレビは、配給権はディズニー系のブエナビスタになる可能性を示唆していたが、結局、ワーナ社に落着いたようである。『ブレイブストーリー』は人気小説家宮部みゆき氏によるファンタジー作品で、千明孝一監督により日本では2006年夏の公開を目指している。この作品は、ジブリ作品を中心にアニメ製作で実績のある日本テレビに対して、フジテレビが新たにアニメ映画に乗り出したものである。制作費は10億円を予定している。

Varierty.com 
フジテレビ 
GDH 
大極宮(宮部みゆき・京極夏彦・大沢在昌公式HP)
ワーナブラザース 

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