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2009.05.16
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 昨年11月に、AICがシンガポールのCUBIX INTERNATIONAL PTE LTDと基本合意した実写版『バブルガムクライシス』の製作が動き出す。
 シンガポールに拠点を持つメディア企業Axxis Internationalは、5月14日に実写版『バブルガムクライシス』の製作契約を映画祭の開催中のフランス・カンヌで調印したと発表した。Axxisグループは、シンガポールを拠点に映画やCG作品の企画・製作、配給などを手掛けている。

 今回Axxisは日本のアニメ製作会社AICと協力し、オーストラリアのArclight Films、カナダのWizzfilms、中国のInfotainment China Media そして英国のLatec Internationalと製作契約の調印を行なった。
 Axxisによれば、これは日本、シンガポール、オーストラリア、カナダ、中国、英国の6カ国が共同製作する始めてのプロジェクトになる。世界6カ国の会社が関わる共同製作の枠組みとしては、非常に大掛かりなものである。

 『バブルガムクライシス』は1987年から1991年にかけてAICが制作した人気SFアニメシリーズである。OVAやスピンオフ作品など数多くのシリーズ作品を生み出した。海外でも人気の高い。
 AxxisグループのCEOベンジャミン・トウ氏によれば、今回の映画はCGや特殊効果を多く盛り込んだ実写映画になる。既に主要な撮影はオーストラリアで行い、Wizzfilmsの提携スタジオで『スパイダーマン』シリーズなどで知られるMokko Studioがポストプロダクションを担当することが決まっている。

 映画のための製作予算は3000万ドル(およそ30億円)と、かなり大きな規模となる。また、映画の公開は2012年、世界規模での公開を目指す。
 配給についてはArclight Filmsがグローバルな配給を行なうが、中国本土、香港、台湾を含む中華圏に関しては、Infotainment China Mediaが担当する。上映許可が下りにくい中国本土でも公開を目指すのが今回の共同製作の大きな特徴だ。
 今回の実写化について、AICの三浦亨社長は、「Axxisと伴に、非常によく知られた作品を実写化出来て幸せです。国際的に経験豊かな会社と製作が行なえて興奮しています。これは本当に国際的なプロジェクトです」(英文からの和訳)と述べている。

バブルガムクライシス BUBBLEGUM CRISIS
http://www.anime-int.com/works/bubblegum/crisis/

アニメ・インターナショナルカンパニー  http://www.anime-int.com/

Axxis International  http://www.theaxxis.com/
Arclight Films http://www.arclightfilms.com/
Wizzfilms http://www.wizzfilms.com/
Mokko Studio http://www.mokkostudio.com/
Infotainment China Media http://www.infotainmentchina.com/index.html

当サイトの関連記事
BUBBLEGUM CRISIS実写映画化 製作費数十億円で米国公開目指す

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2009.04.25
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 4月24日、インデックス・ホールディングスは、サウジアラビアの政府系科学技術機関King Abdulaziz City for Science and Technology(キングアブドゥルアジズ科学技術都市:KACST)と業務提携を結んだ。
 KACSTはサウジアラビアの首相直轄の科学技術機関、研究所で、およそ2500名のスタッフや研究者を抱える。同国を代表する研究機関として政策決定にも関与する。

 今回の業務提携の内容は、サウジアラビアにおけるアニメーションやゲーム、コンピュータグラフィック分野の人材育成、産業育成のコンサルティング事業である。インデックスHDは、この分野の産業振興事業の支援を行う。
 インデックスHDのエンタテインメント事業には、アニメ製作のマッドハウス、CG制作のダイナモピクチャーズ、ゲーム会社アトラスなどがある。これらのグループ会社のノウハウが活かされる。

 この業務提携にあたりKACSTは、エンタテイメント産業分野の人材育成を目的としたKACST-Index Multimedia Technologies Center of Excellence(KIMTC(仮称):人材教育機関)を設立する。
 インデックスHDは、そこにグループ各社からトレーナーとして人材を派遣する。同社は、今後20ヶ月から24ヶ月の間で、この業務提携より7億円の売上を見込む。

 また、インデックスHDは、今回の事業が同社の進めるグループ会社の海外市場開拓の取り組みを進めるものとしている。同社は既に米国、中国、東南アジアで関連ビジネスを進めているが、今回の取り組みを中東地域でのビジネス拡大につなげる。
 同社のアニメ事業では、マッドハウスが米国と中国にビジネス拠点を持っている。さらに、フランスとシンガポールの共同製作による『よなよなペンギン』や中国との共同製作による『チベット犬物語』を進めている。今回の提携は、同社の事業がこれまでの欧米、アジアから、さらに中東地域に広がる可能性を提供する。

インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/
キングアブドゥルアジズ科学技術都市 
King Abdulaziz City for Science and Technology(:KACST)
http://www.the-saudi.net/saudi-arabia/kacst.htm

マッドハウス http://www.madhouse.co.jp/

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2009.04.03
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GyaO_0331_hagane.jpg 4月5日日曜日17時から、この春注目のテレビアニメシリーズ『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』がMBS・TBS系で放映を始める。
 日本で注目される『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』は、世界のアニメファンにとっても最も関心の高い作品である。

 この『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』が、日本のテレビ放映と合わせて、世界各国で一斉展開されることが明らかになった。
 このリリースには、世界各国のテレビ放映やインターネット配信が利用される。日本の放映から一週間以内で、北米、アジア各国、フランス、オーストラリアの広い地域で、日本で放映された同じ番組が、字幕つきで鑑賞出来るようになる。

 テレビ放映は、まずシンガポールを含む東南アジア地域で、アニマックス アジアが4月10日に放映をスタートする。台湾でもアニマックスが4月11日から開始する。香港では4月22日から、地上波デジタルTVBが行なう。
 北米、フランス、オーストラリアでは、インターネット配信で、番組を視聴者に届ける。北米では米国最大のアニメ流通会社と知られるファニメーション(FUNimation)が、自社サイトFUNimation.comで4月9日12時からの配信をスタートする。これは、日本の放送からわずか4日後となる。
 フランスではYouTube、オーストラリアではMadman EntertainmentによるMadman.comが、配信手段となる。このほかにさらに多くの地域で、日本の放送と連動した展開を予定している。しかし、現段階でも、世界4大陸、日本アニメの主要なマーケットのほとんどをカバーすることになる。

 今回の展開について番組の製作を行うアニプレックスは、現在、世界で最も注目されている日本のアニメ番組を、いち早く視聴したいという世界のファンの要望に応えるためとする。そのため、各国の関連会社の協力を仰ぐことで、これまでに例がない世界一斉展開を実現させた。
 また、いち早く正規の翻訳版をファンに届けることで、インターネット上に広がっている違法配信コンテンツの視聴を食い止める目的もある。

 さらに北米で、テレビ放映や映像パッケージのライセンスを持つファニメーションが参加するなど、単に配信にとどまらず、今後のビジネスにつなげることも視野に入れる。
 今回の世界展開で、『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』の大掛かりなビジネスが始まる。国内でも有数のビッグタイトルの世界戦略に向けた周到な準備が行なわれたことが伺える。

 こうした世界展開を視野に入れ、さらに夏に向けて世界各国で『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』の大型イベントも行われる。
 現在、計画されているのは、米国、フランス、香港、台湾、シンガポールの5カ国。米国はアニメエキスポ、フランスはジャパンエキスポなど、各国を代表するアニメコンベンションが舞台になる。
 2009年、世界各国に『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』の熱い季節が訪れそうだ。

『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』 公式サイト
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/hagaren/
アニプレックス http://www.aniplex.co.jp/

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  英語版ロゴ

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  中国語版ロゴ

(c)荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会・MBS
(c)Hiromu Arakawa/FA Projects, MBS

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2009.03.26
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 日本のアニメをアジア地域で放映するアニメ専門チャンネル アニマックス・アジア(ANIMAX ASIA)は、この4月から放映を開始するテレビアニメシリーズ『ティアーズ・トゥ・ティアラ』の日本との完全同時放送を実施する。
 シンガポール最大の日刊新聞であるストレートタイムズ(The Straits Times)の報道で明らかになった。これはシンガポールに拠点を持つ大手アニメ流通会社Odexの話として伝えている。放映は日本語の音声のままで、英語と中国語の字幕がつく。

 この放送は日本での放送と並行して、アジア地域のアニメマックスで同時に放映される。近年は、インターネット上の番組違法ダウンロード対策として、日本とほぼ同時に日本アニメをリリースするケースが急増しているが、テレビ放送で日本と同時というのは初めてである。
 アニマックス・アジアでは、このほか同じ4月からの新番組である『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』についても、一週間遅れでテレビ放映を開始する。

 日本の放送から間を置くことなく海外で日本アニメをリリースするのは、既に米国サンフランシスコに拠点を持つクランチロールがインターネットを通じて行なっている。同社のサービスでは、『NARUTO 疾風伝』や『銀魂』、『Bleach』などを、日本の放映終了後1時間でインターネットに配信をする。
 また、この1月からサンライズは自社の製作したテレビアニメ『黒神』を、日本での放映終了後1日以内で韓国と米国でテレビ放映をし大きな注目を集めている。今回のOdexとアニマックス・アジアの試みは、こうした一連の動きのさらに上を行くものである。日本のアニメはいよいよ、世界同時リリース時代に入ってきたのかもしれない。

 国内外のアニメ会社が、これまでよりもコストのかかる国内外同時リリースを行なうのは、世界中でインターネット上に広まっている日本アニメの違法動画に対抗するためである。こうした違法行為は、日本と海外との作品のリリースの時差が生み出しているとされている。
 いち早く正規版をリリースすることで、違法で未許諾の自主翻訳バーションの制作やネット上へのアップロードを牽制することが大きな理由である。実際に正規のリリーススピードの加速は、こうした行動を減らすことになりそうだ。
 しかし、問題はまだ残る。無料の海賊版が無料の正規版に入れ替わっただけで、実際には新たな収益を生み出していない場合もあるからだ。今後は同時配信後の次のステップとして、同時配信を収益のあがるビジネスにつなげる試みが必要になるだろう。

アニマックス・アジア(ANIMAX ASIA) http://www.animax-asia.com/

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2009.02.02
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 コンテンツ事業のインデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、サウジアアラビアの政府系科学技術機関であるKing Abdulaziz City for Science and Technology(キング・アブドゥルアジズ科学技術都市:KACST)と共同で、アニメやCG、ゲームなどのデジタル産業の育成事業を行なう。
 サウジアラビアに人材育成を目的としたマルチメディアテクノロジーセンター(仮称KACST-INDEX Multimedia Technology Center of Excellence(KIMTC))を共同設立し、運営を行う。インデックスHDとKACSTは基本契約を締結し、今後の事業に取り組む。

 インデックスHDによれば両社のプロジェクトは、中東地域でアニメーション、コンピュータグラフィック、コンピュータゲームなどの幅広いマルチメディア、デジタルコンテンツ産業の人材育成プログラムを提供するものとなる。
 また、この人材育成プログラムを通じて、同地域でオリジナル作品を製作できる環境構築を目指す。まだ、オリジナルのエンタテイメントコンテンツの制作が少ない中東で、新たな産業振興が行なわれる。

 中東地域は原油などの生産により、各国政府は豊かな財政状態となっている。しかし、将来的に資源が枯渇するとみられるため、各国は原油販売で得た資金を新たな産業育成に投資している。
 観光立国、金融立国で知られるドバイ、中東の金融センターを目指すバハレーン、巨大な博物館を建築するアブダビなどこうした投資は数多い。こうした中で中東の国々が新たに注目しているのが、コンテンツ産業である。最も活発な動きをしているドバイは、独自の映画祭や、コンテンツマーケットも開催する。

 今回のインデックスHDとの共同事業で、中東の大国であるサウジアラビアもまたこうしたコンテンツ産業を目指していることが判る。従来はこうしたプロジェクトは欧米の企業に向けられがちであった。しかし、インデックスは、日本の独自の強みを活かしたうえで、アニメ、ゲーム、CGと幅広い分野のグループ会社のノウハウを提供することでサウジアラビア市場に喰いこんだかたちだ。
 中東では子供人口が多いうえ、エンタテイメントの多くは輸入によるものである。一方で、宗教などの違いにより、欧米や東アジアとは異なる独自のコンテンツのニーズがあり、この分野の将来性は高い。

 インデックスHDは既にサウジアラビアの首都リヤドに、現地子会社のインデックス・ミドルイーストを保有している。日本のコンテンツ関連企業は珍しい、中東地域に拠点を持つ会社である。今回の共同事業も、このインデックス・ミドルイースト通して行う。
 また、共同事業にあたってインデックスHDは、アニメのマッドハウス、3DCGのダイナモ・ピクチャーズ、ゲームのアトラスなどのグループ会社から各分野の専門家をサウジアラビアに派遣する。日本の専門家が直接、指導にあたる。

 インデックスHDはサウジアラビアでの共同事業を核に、現地企業とのコラボレーションを行い、中東地域でのビジネス拡大を図るとしている。
 既にインデックスHDはグループ会社を通じて、米国や中国、東南アジアでのビジネスを拡大している。今後はこれに中東を加えることで、さらにグローバルな体制を目指すことになる。

インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/
King Abdulaziz City for Science and Technology
http://www.the-saudi.net/saudi-arabia/kacst.htm

マッドハウス http://www.madhouse.co.jp/
ダイナモ・ピクチャーズ http://dynapix.jp/
アトラス http://www.atlus.co.jp/

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2009.01.25
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 日本で『VIPER’S CREED ヴァイパーズ・クリード』や『黒塚-KUROZUKA -』など自局のオリジナルアニメ放映に乗り出しているアニマックスが、アジア地域でも現地のオリジナルアニメ製作に乗り出している。
 ソニー・ピクチャーズ テレビジョン インターナショナルで、東南アジア・西南アジア地域のアニメ番組放送を行なうアニマックス・アジアは、同局初製作のオリジナルアニメ『LaMB』を今年3月から放映する。作品放映予定地域はシンガポールのほか、マレーシア、フィリピン、インドネシア、インド、香港、台湾、タイ、ベトナムなどアジアの広い地域に及んでいる。日本での放映予定は、現在リリースされていない。

 作品は2007年に、日本だけでなくアジア太平洋地域に拡大してアニメの脚本を募集した第6回アニマックス大賞のパン・アジア賞の受賞作品を原作としている。フィリピンのカメロ・S・J・ニュイニオさんのSF作品『ラミネートウーマン』である。
 アニマックス大賞は大賞受賞シナリオを日本の著名スタジオがアニメ化しているが、この時の大賞はタカマガハヤトさんの『タカネの自転車』(2008年A-1 Picturesがアニメ化)であった。『ラミネートウーマン』は、アニメ化のチャンスは逃していた。

 しかし、作品はコンペティションに参加したアニマックス・アジアの目に留まり、同局が初製作するオリジナルアニメとして製作されることになった。その後『ラミネートウーマン』は『LaMB』に発展し、現在はテレビアニメだけでなく、ゲーム企画も巻き込んだ大型プロジェクトになっている。
 制作はシンガポールの大手アニメーション制作会社であるピーチブロッサムスタジオのほか、シンガポールとインドネシアにスタジオを持つイマジナリー・フレンズ・スタジオも行なう。

 作品は3Dアニメーションになるが、現在公開されているキャラクターはトゥーンシェードを利用したセルタッチが残っており、こうした面からもかなり日本アニメを意識していることが伺える。
 アニマックス・アジアはプロジェクトに大きな力を入れており、3月のプレミア放映に向け既に公式サイトを立ち上げている。また、テーマ曲はカナダの人気ポップ・パンクバンド シンプルプランと米国のザ・クリック・ ファイヴが担当。昨年12月には、シンプルプランが歌うテーマ曲『I Can Wait Forever』のアニメーションを活かしたミュージックビデオを公開している。
 既に声優陣の一部も発表されており、主人公ジャックには台湾の人気アイドルグループF4のメンバー ヴァネス・ウーさんが(中国語版・英語版)、ヒロインのケイコには、香港の人気女優ジョシー・ホーさん(英語版・広東語版)と田中千繪さん(中国語版)が決まっている。
 作品はフィリピン人のニュイニオさんの原作を、シンガポールで製作し、出演は香港、台湾、日本、そしてテーマソングをカナダ人とアメリカ人が歌うことになる。

 アニマックス アジアが本拠を構えるシンガポールは、アニメーション産業の振興に力を入れている。しかし、国土の小さいシンガポールは、他国の才能を最大限取り込んだグローバルな産業振興を目指している。
 今回のプロジェクトも、アニメーションビジネスの世界的なハブを目指すシンガポールらしいグローバルなものだ。

『LaMB』 公式サイト http://www.animax-lamb.com/
アニマックス・アジア http://www.animax-asia.com/

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2009.01.12
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 1月17日と18日に、タイ・バンコク市のセントラルワールドで、日本のアニメ・マンガ・コスプレなどをテーマにしたファンイベント「第14回 コミックパーティー」が開催される。
 期間中およそ2万人の人出を予想しており、日本のサブカルチャーをテーマにしたファンイベントでは、東南アジア最大級だという。イベントはタイでイベント企画などを行うネギぼうずタイランドが主催する。

 気になる内容は200スペースが設けられる同人誌を取り扱うブースが目玉だ。日本の大手同人誌イベントより規模は小さいが、タイでもこうしたサークルのファン活動が成長しつつある証である。このほか関連企業によるブースも設けられている。
 ステージイベントも充実している。コスプレ大会は、毎年名古屋で開催される世界コスプレサミットのタイ代表選考会となる。また、チャリティーオークションや、日本のポップミュージックをテーマにJ-Music Cover Dance Contestも行なわれるなど、日本のサブカルチャーの総合イベントとなっている。

 また、今回は日本の行政関連のイベントサポートも注目を浴びそうだ。J-Music Cover Dance Contestは、福岡県が共催として参加。世界コスプレサミットタイ代表選考会は、日本国大使館と共催となる。開催当日には大使館関係者による挨拶が行なわれるほか、バンコクと姉妹都市協定を結ぶ福岡県からも県の関係者が訪れるという。
 アジアで開催される日本のアニメやマンガの大型イベントでは、日本国大使館と国際交流基金が2008年11月にシンガポールで開催されたアニメ・フェスティバル・アジア2008を後援している。日本の行政は、東南アジア地域で人気の高い日本のアニメ・マンガを、現地と日本の文化交流に積極的に活用して行く方針のようだ。

第14回 コミックパーティー イベント
主催: Negibose Thailand Co.,LTD
共催: 日本国大使館(世界コスプレサミットタイ代表選考会) 
     福岡県庁(J-Music Cover Dance Contest) 
後援(予定): 日本貿易振興機構、国際観光振興機構、国際交流基金
開催日: 2009年1月17日(土)~1月18日(日) 10時~20時
場所: タイ王国・バンコク Central World 1階
入場者数: 20000人(予想)
出展数: 同人ブース200スペース (予定)  企業ブース 10スペース (予定)
入場料: 無料

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2008.12.25
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 テレビ東京は11月17日に、世界的に人気の高い『NARUTO』のテレビアニメの日本放映と同時に海外向けにインターネット配信を行う事業を明らかにしている。
 テレビ東京は『NARUTO』に加えて、既に『銀魂』、『しゅごキャラ』、『スキップビート』についても同様の放映日からの同日配信開始が確定していることを定例社長会見で明らかにしている。

 これらの作品の配信は、米国・サンフランシスコ市に拠点を持つクランチロール(Crunchyroll)のサイトにて行われる。上記の作品以外にも、クランチロールは既にテレビ東京で放映される複数の作品の配信開始を明らかにしている。
 サービス開始は2009年1月8日だが、サービスをスタートする1月時点でかなりの数の最新アニメがサイトに並ぶことになりそうだ。

 またテレビ東京は今回のサービス開始にあたって、日本での放映との同時配信は会員制の有料サービスとして計画している。テレビ東京によれば、この月会費は12ドル程度を想定している。また、サービス開始時、クリスマス商戦での割引特典も検討しているという。
 これに対してクランチロールは、12月24日に『NARUTO 疾風伝』の同時配信がみられるメンバーシップサービス開始と、その予約価格割引として月6.95ドルを発表した。

 サービス開始後に導入される通常価格は発表されていないが、テレビ東京の考えを踏まえるならば月12ドル程度になると考えられる。
 ただし、クランチロールの提供するサービスが『NARUTO』のみなのか、テレビ東京のコンテンツ全体なのか、あるいはもっと広いアニメコンテンツを含むのかやや曖昧なところがある。
 もし、テレビ東京が自社番組の取り分として12ドルを想定していれば、会員サービスに他社番組が今後含まれる場合、クランチロールの会員価格は変化してくる可能性がある。

 またそれ以上に、これまでファンサブと呼ばれた違法なアニメ番組を無料で視聴してきた米国のアニメファンが、正規配信に一体どの程度までお金を支払うのかという問題もある。
 このためクランチロールが現在提示する割引価格月6.95ドルも、テレビ東京が想定する12ドルも、この価格で実際にどの位の会員が集まるかによって変化することになるだろう。しばらくの間は、コンテンツの量と質、そしてその最適価格を巡る模索が続くことになる。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
クランチロール(Crunchyroll) http://www.crunchyroll.com/

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2008.12.16
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BAKUGAN_SG_Dan.jpg 米国やカナダなどでテレビ放映され大きな人気の日本アニメ『爆丸 バトルブローラーズ』の第2期製作が決定した。作品は『Bakugan Battle Brawlers: New Vestroia』(邦題未定)と題されて、全26話を2009年春から北米のテレビ局で放映する。日本での放映は現在検討中としており、北米での先行公開となりそうだ。
 セカンドシーズンでは、主人公ダンやマルチョ、ドラゴらおなじみのキャラクターが登場する。爆丸たちの住む惑星に平和と自由を取り戻すため、他の爆丸と共に力を合わせ、囚われた爆丸たちを解放すべく、新しい仲間とチームを結成し敵と戦いを繰り広げる。

 今回のセカンドシーズン製作は、日本以上に海外で盛り上がる「爆丸」人気が後押ししたものと言えるだろう。『爆丸 バトルブローラーズ』が最初に放映されたのはカナダの大手テレビ局テレトゥーンで、そこで人気に火がついた。
 2008年2月には、米国カートゥーンネットワークでも放映され、こちらも好調である。今年のクリスマスシーズンには、玩具「爆丸」がクリスマスプレゼントのための注目玩具に選ばれるなど認知度も高くなっている。
 作品はこのほか韓国、台湾、インドネシア、タイ、香港、シンガポール、フィリピン、中東地域、インド、オーストラリア、イギリスなどで放映し、アニメと玩具を連動しながらグルーバル展開を進めている。

 また「爆丸」は、日本とカナダの国際共同開発の玩具・アニメコンテンツとしても大きな注目を浴びている。
 前作では日本からアニメ製作のトムス・エンタテインメント、玩具のセガトイズなどが参加をした。またカナダからはスピン・マスター・リミテッド、ネルバナ・エンタープライゼスが参加する。

 『Bakugan Battle Brawlers: New Vestroia』でも、アニメ製作をトムス・エンタテインメントとセガトイズが、行っている。また、トムスはセガトイズと伴に、アジア地域における玩具展開、番組販売、ビデオグラム、商品化などのライセンスビジネスも担う。
 一方、アジア以外の地域ではスピン・マスター・リミテッドとネルバナ・エンタープライゼスがビジネス展開を行う。
 これまで「爆丸」はグローバルなヒットをしており、アニメを核とした国際共同製作の大きな成功例となっている。第2弾の製作により、この成功がさらに拡大することが期待されている。
     (c)SEGA TOYS/SPIN MASTER/BAKUGAN PROJECT・テレビ東京・電通

「爆丸」公式サイト  http://www.bakugan.com/

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2008.12.15
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 バンダイナムコグループのサンライズとバンダイビジュアルは、2009年1月8日に放映開始する新作テレビアニメ『黒神 The Animation』を、放送から1日以内に米国と韓国の両国でも放映開始すると発表した。
 日本ではテレビ朝日系(関東地区、近畿地区、東海地区、福岡地区、北海道)深夜2時40分から放映を行い、米国では同日20時からiaTV、韓国では1月9日22時からAniBOXで放映する。完全新作のテレビアニメ番組が、24時間以内に3ヶ国で同日に放映される。

 『黒神 The Animation』は韓国の人気作家である林達永さんの原作を基に、同国のマンガ家朴晟佑さんが作画をする『黒神』を原作としている。「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)に連載中で、日本でのコミック単行本売上は8巻までで累計およそ94万部に達している。
 テレビアニメは製作をサンライズとバンダイビジュアル、制作をサンライズが行う。また監督には小林常夫さん、シリーズ構成には吉田玲子さん、キャラクターデザインと総作画監督には西村博之さんが参加する。

 iaTVは、米国でアジア関連のコンテンツを得意とするケーブルテレビチャンネルで、大都市部なら無料で視聴することが可能である。これまでにも日本のアニメを数多く放送している。米国で日本アニメを放送する有力チャンネルである。
 また韓国のAniBOXは同国大手のアニメーション専門チャンネルで、こちらも現地のアニメファンにお馴染みの放送局となっている。

 番組は、韓国では韓国語、米国では英語でそれぞれ吹き替え版を放送する。世界同時展開の際に課題とされていた各国語の音声吹替えを、日本語・英語・韓国語の三ヶ国語の収録を同時進行することで三ヶ国同時放送として実現した。
 現在、日本のアニメはインターネット海賊版対策や現地ファンのいち早く最新作を観たいというニーズから、日本との時差のない作品リリースが求められている。しかし、これを実現するハードルは、かなり高いとされてきた。しかし、両社はこれを克服し、史上初の新番組3ヶ国同時放映を実現する。

 1月からはテレビ東京も『NARUTO』などのテレビアニメを、インターネットを通じて日本と海外の同時放送を行うプランを既に発表している。こちらは字幕版の配信となっている。
 『黒神 The Animation』はテレビでの同時放送、かつ現地語の吹き替え版という点で、海外同時展開戦略をさらに進めたかたちとなる。2009年は、これまでに日本のアニメビジネスの更なる国際化に不可欠とされてきた新作アニメの日本-海外の同時展開がいっきに進むことになりそうだ。

 バンダイナムコグループは、既にアニメ作品の国内外同時展開を表明してきた。バンダイビジュアルは今年秋からは、『FREEDOM』、『AKIRA』、『トップねらえ』などのBlu-Ray Discで、映像パッケージの海外同時展開もスタートしている。
 バンダイナムコグループは映像関連子会社が米国とヨーロッパにあるなど、アニメ関連事業では海外の取り組みに強みがある。今回の取り組みはこうした強みを活かしたものだ。

『黒神 The Animation』 公式サイト http://www.kurokami-anime.net/

サンライズ http://www.sunrise-inc.co.jp/
バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2008.12.13
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 シンガポール政府は12月10日に「メディアポリス-ワンノース:Mediapolis @ one-north –」と名づけられた巨大な複合メディアセンターの設立構想を発表した。
 この施設はシンガポールが目指す国際的なメディア拠点都市構想のハブ(核)となるもので、その規模は200ヘクタール(約60万坪)に及び、デジィタルメディア関連の施設を集中させる。

 関連施設のなかには、映画撮影所やデジタルプロダクション、デジタル放送、ポストプロダクション、研究所、VFX、CG、 アニメーション、ゲームなどの関連施設を含む。また、デジタルメディア関連の教育施設やビジネスパーク、インキュベーション、デジタル著作権に関する施設も誘致するとしている。
 現在は地元のアニメーション制作・ポストプロダクションの大手Infinite Frameworksがサウンドステージを建設する予定だ。メディアポリスは、近年コンテンツ関連産業の振興に力を入れるシンガポールを象徴するプロジェクトなりそうだ。

 シンガポール政府によれば同国のデジタルメディア産業は、2005年でおよそ36億ドルに達するという。関連産業の就業人口は5500人である。
 こうした中には同国が積極的に誘致を進めるアニメーション、ゲーム関連企業のルーカスフィルム、EA、Ubiソフトなど海外のアジア地域のスタジオも含まれている。特にエンタテイメント部門が重要視されるのは、シンガポールの政策の特長である。
 またシンガポールでは11月に世界初の3-D映画に特化したビジネスコンファレンス3DXが開催され好評を博したばかりである。また、12月10日からはコンピューターグラフィックの大型イベントシーグラフ ASIA2008も開催されている。

 デジタルメディア分野の施設の建設、海外企業の誘致、そしてデジタルアニメーションやVFX分野の大型イベントの誘致など多様な方法での産業発展が目指されている。
 シンガポールが近い将来に、アジア地域における拠点都市として確立する可能性は高いだろう。

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 12月10日から4日間の日程で、SIGGRAPH ASIA 2008(シーグラフ ASIA)がシンガポールで始まった。シーグラフ ASIAは、最新のCGやデジタルアニメーションの技術、成果を披露するシーグラフのアジア版として今年初めて開催される
 イベントでは毎年米国で行われるシーグラフと同様に、展示場や技術関連のシンポジウム・講演会、ワークショップ、適職フェア、そして大きな注目を浴びるコンピュターアニメーションフェスティバルが行われる。

 今回はアジアの大会であることを強調しているが、講演会のパネリストや出品を見ると参加地域は必ずしもアジアに限定されていない。シンポジウムでは米国のアニメーションスタジオであるピクサーのロブ・コック氏や米国の大学関係者の名前も見られる。また、フェスティバルの参加作品も米国やフランス、イギリスなどからも多数出展されている。
 シーグラフ ASIAはアジアで開催されるイベントだが、アジアに特化したイベントではないようだ。また、日本や台湾、韓国など東アジア各国の作品が増えたことで、本家のシーグラフよりむしろ国際色が豊かな印象を与える。

 一方、大会における日本のプレゼンスも目立つ。招待上映として文化庁メディア芸術祭の受賞作品上映を行われるなどアジアのCG大国のひとつとしてアピールする。
 コンピュターアニメーションフェスティバルでは、3つあるパネルのひとつが3Dアニメーション『KUDAN』のプロデューサー福本隆司氏によるものである。『KUDAN』は、木村卓氏による9分あまりの短編アニメーションである。今回『KUDAN』は、審査員賞(Jury Award)も獲得した。

 エレクトロニックシアターでは、この『KUDAN』(木村卓:リンクスデジワークス)のほか劇場映画『EX MACHINA』(荒牧伸志:デジタルフロンティア)や『The Making of Street Fighter IV』(大橋聡雄:ポリゴン・ピクチュアズ)、『Minamitama District』(高橋信雄:名古屋市立大学)4作品が上映された。エンタテインメントのアニメ作品からゲーム、アート、アカデミックと多彩な作品が並ぶ。
 アニメーションシアターでも2作品が出品作となった。『アンコール遺跡バイヨン寺院…尊顔の記憶』(Masaaki Sakata:凸版印刷)と『Slip ON』(GROOVISIONS)である。
 さらに特別プログラムでは、『ANIMAX攻殻機動隊プロモ』(山本信一、宗片純二:OMNIBUS JAPAN)や『携帯捜査官7』(三池崇史:OLM Digital)、『confine(S)』(矢吹 誠:TANGRAM) 、『Renkan』(高橋信雄:名古屋市立大学)が上映され、こちらも多彩な作品が並んだ。

 シーグラフ ASIAプログラム構成を見ると、米国のシーグラフの持つアカデミックなプログラムや展示会プログラムが比較的小さくなっている。
 一方で、コンピューターアニメーションフェスティバルや教育プログラムに力を入れている様子がわかる。今回のシンガポールのイベントでは、学術よりむしろ産業、そしてさらに作品とその制作者であるクリエイター重視が伺える。

 シーグラフ ASIAは来年以降もアジア各国都市で持ち回りの開催を予定している。来年の開催は横浜である。
 立ち上がったばかりのイベントだけにシーグラフ ASIAの方向性は、まだ固まっていない。今回のシンガポールの大会と同様、来年の横浜の大会がシーグラフ ASIAの重要な指針となるだろう。

SIGGRAPH ASIA 2008(シーグラフ ASIA)公式サイト
http://www.siggraph.org/asia2008/

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2008.12.05
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 日本アニメで世界的に人気の高い『クレヨンしんちゃん』が、今後インドで放映できなくなる可能性が高くなった。インドの有数のネットメディアmerinewsは、インドの情報放送省(The information and broadcasting ministry)が『クレヨンしんちゃん』の内容が子供に悪影響を与えると考え、今後インド国内の『クレヨンしんちゃん』の放映を禁止する方向であると伝えている。
 merinewsによれば、『クレヨンしんちゃん』のヒンズー語版は、2006年にインド国内で展開を始めた。テレビ放映はインドの子供番組専門チャネルHungamaで放映されており、2008年初頭の視聴率は50%から60%に達していたという。

 Hungamaはインド有数の子供番組チャンネルで、日本のアニメを多数放映していることで知られている。2004年にディズニー系の資本参加を受けている。
 Hungamaでの『クレヨンしんちゃん』の放映は、10月下旬から予定を変更して他のアニメ番組に入れ替わっていた。このためインドの『クレヨンしんちゃん』ファンの間からその理由について、様々な懸念や憶測が出ていた。今回の報道によればこれは、政府の方針による放映中止だったことになる。

 アニメ『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人さんのマンガを原作に製作され、国内では1992年よりテレビ朝日系で放送されている。子供たちの間で人気が高いロングセラーのシリーズである。
 日本だけでなく中国や東南アジアの広い地域、ヨーロッパでもスペインといった地域で人気がある。

 しかし、しんちゃんの言葉遣いや表現が下品、子供に悪影響を与えるとの意見は、日本でもPTAなどの調査にあがったことがある。
 一方で、その劇場版『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』が、文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞や第57回毎日映画コンクールアニメーション映画賞などを受賞するなど劇場版への高い評価もある。また、米国では子供番組としてではなく、大人向けのギャグアニメとして深夜帯で放映されている。

merinews http://www.merinews.com
India bans telecasting of Shin Chan

Hungama  http://www.hungamatv.com/

当サイトの関連記事
インドのディズニー系チャンネルで「天才バカボン」放映開始

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2008.12.02
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 オーストラリアの有力ケーブル局であるSci-Fiチャンネルが、今年11月より、「ANIMAX SESSION」と名づけた日本アニメの放映枠を開始した。
 放映時間は土曜日の午前9時から11時までの2時間と水曜日の夜10時20分からの2時間である。現在放映されているのは、『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』、『カウボーイビバップ』、『ブラック・ラグーン』、『BLOOD+』の4番組である。土曜日と水曜日は、同じプログラムとなっている。

 放映プログラムが「ANIMAX SESSION」となっているように、このプログラムはソニー・ピクチャーズテレビジョンインターナショナルが番組を提供してるようだ。
 Sci-FiチャンネルはSF作品に特化した専門チャンネルで、NBCユニバーサルグループが事業を行っている。米国をはじめ世界各国でチャンネルを展開しており、世界第6位のケーブルチャンネルである。ソニー・ピクチャーズ系のアニマックスとNBCユニバーサル系のSci Fiチャンネルが手を組んだ珍しいケースともなっている。

 Sci-Fiチャンネルの視聴者は、ハイティーンから20代、30代の若い世代が多いとされている。日本でも今年4月から放映をしているが、日本のアニマックスとつながりはなくアニメの放映をしていない。
 しかし、米国のSci-Fiチャンネルも、オーストラリアと同様独自のアニメ放映枠を設定しており、『天元突破グレンラガン』、『機動戦士ガンダムOO』などを放映している。こうした取り組みは、同局がターゲットする視聴者層にアニメファンが少なくないためである。

 オーストラリアでハイティーン以上に向けたアニメ放映が行われることは意味が大きい。日本のテレビアニメは、海外で強い競争力があるとされることが多い。
 しかしそうした中で米国や英国をはじめとする英語圏は、他の国に較べて日本のアニメが弱い地域とされている。オーストラリアもそうした国のひとつで、同国近隣のアジア諸国よりアニメの普及は遅れている。
 アジアの広い地域でアニメマックスはチャンネル展開を行っているが、オーストラリアは、昨年から始ったモバイル放送しかなかった。

 世界中にアニメ専門局のネットワークを広げるアニマックスにとって、オーストラリアは新規参入が厳しい地域である。今回の番組Sci Fiチャンネルへの番組提供は、モバイルと同様に少しでも視聴者のネットワークを広げたいというソニー・ピクチャーズテレビジョンインターナショナルの考えの表れだろう。
 本来は、独自のアニマックスチャンネルを立ち上げたいところだが、今回は人気の高いアニメを番組編成に組み込みたいSci-Fiチャンネルと思惑が一致した。
 逆に言えば今回のアニメ放映の開始が、Sci-Fiチャンネルでの放映枠の拡大につながるのか、あるいは独自チャンネルの立ち上げまで向かうのか、アニマックスチャンネルにとっての試金石となるだろう。

Sci Fiチャンネル(オーストラリア) http://www.scifitv.com.au/

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2008.11.25
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 AICの名前で知られるアニメ製作会社アニメ・インターナショナルカンパニーは、10月30日にグループ会社ANIME INTERNATIONAL CO. ASIA PTE LTDを通じ、シンガポールのCUBIX INTERNATIONAL PTE LTDと『BUBBLEGUM CRISIS』の実写映画化について基本合意を行った。
 1980年代後半から90年代初めにかけて高い人気を博したSFアニメシリーズが、およそ20年ぶりに実写映画として甦ることになる。

 CUBIXは数十億円の予算をかけ『BUBBLEGUM CRISIS』の実写映画を製作し、2011年を目処に米国を中心にした公開を目指すことでAICと合意している。
 映画製作にあたっては、オリジナルシリーズの世界観やクオリティを踏襲するために、荒牧伸志氏や園田健一氏といったオリジナルシリーズのクリエイターとの連携も検討している。
 また、AICは今後『BUBBLEGUM CRISIS』の新作アニメも企画するなど、実写映画企画に連動した多彩な展開も期待出来そうだ。

 『BUBBLEGUM CRISIS』は、1987年から1991年にかけて発売された全8巻のOVAをはじめとするアニシリーズである。その後、テレビアニメや劇場映画なども含めた幅広いメディア展開が行われた。また、スピンオフ作品として『A.D.ポリス』も製作されている。
 LDやビデオの累計販売数は60万枚を超えている。80年代、90年代を代表するSFアニメシリーズとして国内外で知られている。

 今回基本合意を結んだAICは、1982年に設立されたアニメ製作会社で、この『BUBBLEGUM CRISIS』を製作した。さらにこちらも80年代を代表するSFアニメである『メガゾーン23』、そして米国で圧倒的な人気を博した『天地無用!』」といった代表作がある。
 AICはこうした作品を自ら製作している。同社は今後も自社が保有する他の作品についても、実写映画へのリメイク権販売や新作アニメの共同製作に力を入れていくとしている。

 また、リメイク化を行うCUBIXはシンガポールを拠点とする映像製作会社である。3Dアニメーションの長編作品『Zodiac, TheRace Begins』で世界20カ国以上への販売実績を持つなど、グローバルビジネスに強みを持つ。
 今回の両社の基本合意は、アニメ作品を通じてアジアの有力企業が結びつくことで、世界市場を目指すものである。今後のグロ-バルビジネスの展開のかたちのひとつとして、注目を浴びそうだ。

アニメ・インターナショナルカンパニー http://www.anime-int.com/

バブルガムクライシス BUBBLEGUM CRISIS
http://www.anime-int.com/works/bubblegum/crisis/

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2008.11.19
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 11月17日付けのハリウッドレポーターによれば、マッドハウスが製作を行うマーベルコミックス原作のテレビアニメ4作品の世界配給権を米国のソニーピクチャーズホームエンタテインメント(Sony Pictures Home Entertainment)が獲得した。
 これは同社が新たに設立した海外コンテンツ調達事業部門(The International Product Expansion Group)によるものである。同部門は今後積極的に北米以外の地域の作品を獲得し、世界配給を行うとしている。マッドハウスの作品は、その最初のものとなる。

 マッドハウスは米国のコミックス出版社マーベルから、『アイアンマン』をはじめとする4作品のアニメを制作する権利を獲得している。その第1作『アイアンマン』は、既に2010年に日本のアニマックスで放映されることが決まっている。
 また、ソニー・ピクチャーズグループは、日本のアニマックスを始めとして世界60ヶ国以上にアニマックスを展開している。このため作品は、グローバルにテレビ放映がされると見込まれている。

 今回のソニーピクチャーズホームエンタテインメントの配給権獲得により、マッドハウスの4作品の映像パッケージ(DVD、BD)もまた、ソニーピクチャーズが取り扱うことになる。これまでにソニーピクチャーズは、日本アニメの映像パッケージは、『パプリカ』や『スチームボーイ』、『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』といった一部の劇場作品のみにとどまっていた。
 ソニーピクチャーズホームエンタテインメントは、日本のテレビアニメもその事業で扱うことになる。これまで日本アニメの映像パッケージの海外流通は、アニメ専門の流通会社(ディストリビューター)に多くを依存してきた。しかし、ハリウッドメジャーの進出が、この流通構造に大きなインパクトを与える可能性がある。

 一方で、同じ可能性は先頃ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンとの合併を発表したジェネオン エンタテインメントについても考えられる。ジェネオンの持つ豊富なアニメラインナップが、今後ユーニバーサルの流通に乗る可能性があるからだ。
 これまで海外の商品流通構築に苦しんできた日本アニメの映像パッケージのビジネスは、2009年以降ハリウッドメジャーを巻き込むことで別の展開をみせるかもしれない。

Hollywood Reporter  http://www.hollywoodreporter.com/
New Sony unit has eyes overseas

ソニーピクチャーズホームエンタテインメント(Sony Pictures Home Entertainment)
http://www.sonypictures.com/homevideo/
マッドハウス http://www.madhouse.co.jp/

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2008.10.27
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 中東初のアニメーション、キャラクターなどの国際見本市ドバイ国際キャラクター&ライセンンシングフェア(Dubai International Character & Licensing Fair)が、10月28日から30日まで開催される。会期中は企業のブース出展のほか、ビジネスセミナーが多数行われる。
 見本市はドバイ国際コンベンション&エキジビジョンセンターで開催され、世界各国から250社10000人の参加を見込んでいる。同国の展示会運営企業Index Holdingが運営するが、コンテンツ産業振興に力を入れるドバイ政府の支援を受けている。同国のコンテンツ産業育成に対する強い意気込みが伝わるイベントである。

 ドバイは近年、中東の金融都市として大きな注目を集めていることはよく知られている。同国は中東の真ん中にありながら、石油をあまり産出しない。このため金融立国として、近隣諸国のオイルマネーを呼び寄せる政策をとっているからだ。
 そのドバイが金融に次いで力を入れるのが、コンテンツ産業と観光である。金融とコンテンツを合わせて、知的財産ビジネスの中東の核を目指す。コンテンツ立国は、観光とも無縁でない。コミック出版社マーベルや子供番組チャンネルのニコロデオンからライセンスを受ける巨大なドバイランドの計画からは、キャラクターコンテンツが観光と強く結びついていることが分かるだろ。

 こうしたドバイのフェアに、今回、日本からもアニメ企業も出展を行っている。これは東京国際アニメフェアが、ドバイ国際キャラクター&ライセンンシングフェアと提携を結んでいることから実現したとみられる。
 国内の有力アニメ企業である東映アニメーション、手塚プロダクション、さらに練馬アニメーション協会として美峰、ミルキーカートゥーン、スタジオ雲雀、クロックワークスなどが出展者リストに並ぶ。
 この出展企業リストには海外からは他に韓国企業の名前が目立つが、中東以外の企業は必ずしも多くない。今回は、日本企業が存在感を示し、名前を売るにはよい機会となりそうだ。

 もっとも、中東とドバイの経済とコンテンツビジネスは、楽観的な見通しばかりではない。世界経済を覆う金融不況やそれに伴う原油価格の暴落が、今後ドバイ経済にも影響を与えると見られるからだ。以前から一部でドバイの急成長は、バブルではないかとされていただけに気になるところである。
 しかし、たとえ今後ドバイと中東経済に大きな影響があるとしても、中東地域の人口と経済規模が長期的に見れば成長していくのは確かであろう。中東全体の人口は現在でもおよそ3億人となっている。また、中東地域のエンタテイメントビジネスには、既に欧米企業も関心を深めている。今後は、中東のアニメーション市場も存在感を増しそうだ。

ドバイ国際キャラクター&ライセンンシングフェア
(Dubai International Character & Licensing Fair)
http://www.character.ae/

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2008.08.15
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 アニメやオンラインゲーム事業を行うGDHは、8月15日からシンガポールの会員制ネットカフェ「E2Max@Cine-L9」で、日本アニメとオンラインゲームを展開する。
 「E2Max@Cine-L9」の店内に「Anime Chamber」と呼ばれるコーナーを設け、GONZOのアニメを英語字幕付きで配信するほか、ゴンゾロッソマレーシアが運営するオンラインゲームのサービス提供も行う。GDHは事業を通じて、シンガポールでの合法的なアニメの普及と拡大を目指す。

 今回の事業はGDHとシンガポールのキャセー・オルガニゼイション・ホールディングス(Cathay Organisation Holdings Ltd.)との提携によるものである。
 キャセーは、シンガポール有数の映画事業グループを形成している。シンガポールとマレーシアでの映画製作、買付、配給などを行っている。「E2Max@Cine-L9」は、同社のグループ会社E2Max Centre Pteが運営を行うゲームセンター、ネットカフェの事業会社である。

 GDHは今回の提携を、シンガポールとマレーシアでのアニメーション配信事業やコンテンツビジネスの連携強化を目的としたものとしている。
 「Anime Chamber」では、アニメ、オンラインゲームのコンテンツ提供のほか、アニメ関連グッズの販売も行う。また、サービス開始後は、GONZOのアニメ作品だけでなく、他の日本コンテンツのアグリゲーションサポートを行い、ラインナップを拡大する構えである。アニメやゲームファンも多数集まるネットカフェを、日本コンテンツの情報発信拠点にするアイディアのようだ。

GDH http://www.gdh.co.jp
キャセー・オルガニゼイション・ホールディングス
(Cathay Organisation Holdings Ltd.) http://www.cathay.com.sg

E2Max  http://www.e2max.com.sg/

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2008.08.14
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 世界各国の人気を呼ぶ『NARUTO』は、2008年3月末までに、23ヵ国でマンガを出版しており、アニメ放映は60ヵ国以上、商品ライセンスは90ヵ国以上に販売されている。
 これらの数字は、『NARUTO』のテレビアニメを製作するテレビ東京がリリースした「Annual Report 2008」(2008年3月期決算)のなかで触れられている。

 『NARUTO』はテレビ東京の扱う有力コンテンツのひとつとして、『ポケットモンスター』や『遊戯王』と並んで紹介されている。こうした数字は、『NARUTO』のグローバルワイドな人気の一端を伺わせるものである。
 同じレポートのなかでは、『ポケットモンスター』シリーズのテレビ放映は世界68ヵ国としている。『NARUTO』がテレビ放映されている海外の国数は、既に『ポケットモンスター』と同じ程度になっているようだ。

 テレビ東京の事業における、アニメ関連事業の高収益性はよく知られている。レポートのなかでは、同社のライツ事業の部分でこれについて言及している。
 アニメ事業は番組販売、商品化権、劇場興行の分野で、毎年国内外の市場で成長しているという。さらにこれにイベントやミュージカルなども加わる。
 そして、テレビ東京の業績の貢献度の高い作品として特に『ポケットモンスター』、『NARUTO』、『遊戯王』、『BLEACH』の名前を挙げている。さらに今後のフラッグシップタイトルとして、『BLUE DRAGON』 と『銀魂』に力を入れていくとしている。

 テレビ東京はアニメ放映の本数の多さだけでなく、子どもから大人まで楽しめる幅広い作品タイトルを揃えているのが特徴である。
 特にキッズ向けの作品では、国内有数の存在となっている。今後も、『ポケットモンスター』や『NARUTO』を含めて、アニメビジネスで大きな存在となりそうだ。

テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/

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2008.07.22
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 シンガポールのメディアコングロマリットのメディアコープ(MediaCorp)は、同国最大の日本アニメ流通企業Odexと提携して、日本アニメのテレビ放送とオンライン配信事業を開始すると発表した。
 アニメ番組はメディアコープの運営するアートセントラルチャンネル(Arts Central channel)で放映される。また、オンライン配信はあらたに「AnimeTrix」と名付けたサービスを開始し、メディアコープのオンデマンド配信のポータルサイトMOBTVで提供される。

 メディアコープは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、映画からネットまで、幅広いメディアを統括する同国のメディアコングロマット企業である。アートセントラルチャンネルは、同社のグループ企業メディアコープ12が運営する専門チャンネルである。
 一方、Odexは、シンガポールとマレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイの東南アジア各国で日本アニメ扱う最大の企業である。同社の名前は、2007年にアニメ番組のネットからの違法ダウンロードに関する事件でよく知られている。
 この事件でOdexは、アニメ番組違法ダウンローダーを法的に訴える動きをみせ、ネットからの違法ダウンロード対策を目指した。

 メディアコープによれば、アートセントラルチャンネルは世界で初めて日本のアニメを日本の放送と同じ週に放送する。日本と時差のない放映で視聴者のニーズに応える。
 同局は、水曜日から金曜日までの11時から12時までを日本アニメの時間に割当ている。現在は、『ネオアンジェリーク Abyss』、『ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞〜』、『D.Gray-man』と最新のアニメ番組を放映している。

 また、AnimeTrixは、テレビ東京やNHKグループ、メディアファクトリー等から作品の供給を受ける。この中には上記3作品のほか、『ヤマトナデシコ七変化』、『東京魔人』、『瀬戸の花嫁』、『どーもくん』などが含まれる。
 MOBTVでのAnimeTrixのサービスは7月21日に既に開始しており、月10ドル、3ヶ月27ドルで利用が可能になっている。

 7月21日に行われたメディアコープとOdexの調印式には、日本からバンダイチャンネル、テレビ東京、サンライズ、MICO(国際メディアコーポレーション)の代表も出席をした。シンガポール側だけなく、日本の関係者からも、今回のプロジェクトへ期待が持たれている様子が伺われる。
 OdexはMOBTVがアニメ番組を視聴者に届ける最も有効な手段になり、シンガポールにおける合法的なアニメ視聴を推し進める大きな一歩になるとしている。

 現在、インターネット上に溢れる日本アニメの海賊版ファイルが、海外の日本アニメのビジネスを阻害しているとされる。
 一方で、海賊版ファイルの対策には、法的な手段だけでなく、違法行為を生み出す日本との放映時差などの解消やオンラインを利用した手軽な視聴方法の提供が必要と指摘されている。今回のメディアコープとOdexの試みは、まさにこれに応えるものとなっている。

 特にテレビでの日本と時差のない放映は大きな注目となる。これまでにも、オンラインを利用した同時リリースの試みはいくつか行われている。しかし、テレビを利用した試みは初めてとなる。
 こうした試みが、海外で縮小しているとされるアニメ映像ビジネスにどういった影響をあたえるのか、シンガポール以外の国にも広がるのかも注目される。

メディアコープ(MediaCorp) http://www.mediacorp.sg/

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2008.07.12
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 NHKはインターネット動画配信の新興企業Joostの運営するサイトで、日本のアニメ、マンガ、ゲームの海外向け情報番組「imagine-nation」を8月から配信する。
 「imagine-nation」は、NHKの海外向けのチャンネルであるNHKワールドTVで、週6回放映されている30分番組。最新のエンタテインメント作品やクリエイターのインタビューなどから構成されている。世界で人気の高い日本のポップカルチャーを通じてNHKに親しんで貰う目的がある。

 NHKとJoostの連携は、この程開催された洞爺湖サミットのニュースを伝えるニュース番組「Newsline」から始まった。そして、コンテンツ供給の第2弾として「imagine-nation」の配信を始める。
 番組は英語で配信され、無料で誰でも利用が出来る。NHKワールドTVと同様に、世界的に人気の高い日本のポップカルチャーの番組をまず配信することで、サービスの利用を進める狙いとみられる。

 Joostはインターネットを利用した格安電話サービスで知られるスカイプの創設者であるニクラス・センストローム氏とヤーヌス・フリース氏が2006年に設立した。P2P型のシステムを利用して、テレビ番組の配信を行う。
 サイト公開は昨年5月と歴史は浅いが、既に数あるインターネット動画配信サイトのひとつに成長している。現在のコンテンツ供給者には、MTVやパラマウント、それにイギリスのアニメーション制作会社アードマンなど大手企業が多数含まれている。日本からのコンテンツ提供はこれまで少ないが、NHKとの提携により会社の知名度は一気に高まりそうだ。

 一方、NHKは昨年暮れの放送法改正で、オンラインビジネスが可能になってとし、今年暮れには独自のオンデマンドサービスを開始する予定である。今回のJOOSTとの提携も、そうした環境の変化を踏まえた新たな試みである。
 日本のテレビ放送局は、インターネットを通じた番組配信の取り組みが世界的に遅れているとされる。国内放送事業の巨人であるNHKの海外向けのオンライン配信の取り組みやオンデマンドサービスは、他の民間放送局にも大きなインパクトを与える可能性が高い。

NHK  http://www.nhk.or.jp/
Joost  http://www.joost.com/

imagine-nation
   http://www.nhk.or.jp/nhkworld/english/tv/imagine/index.html

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2008.07.08
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 米国のロサンゼルス市で7月3日から6日まで開催されたアニメエキスポ2008を運営するSPJA(日本アニメーション振興会)は、会期中の参加者が実数で43000人であったと発表した。これは昨年の来場者およそ41000人を上回り、過去最高となる。
 またSPJAは今回初めて、実数だけでなく延べでの来場者数も発表した。こちらは10万3000人と10万人を突破したことが明らかになった。

 アニメエキスポ2008は、米国最大の日本アニメ・マンガのイベントとして知られており、今年はロサンゼルス市内のロサンゼルス・コンベンションセンターで開催された。日本から中川翔子さんが訪れてコンサートを行うなど数々の大型イベントや、物販のための展示会場、コスプレ大会などがファンの人気を集めている。
 また、来場者数の発表と同時に来年の開催日程も発表されている。2009年も独立記念日を挟んだ週末7月2日から5日までの4日間行われる。会場も今回と同じロサンゼルス・コンベンションセンターを予定している。

 一方、同じ週末には、パリ市郊外でもヨーロッパ最大のアニメ・マンガイベントであるジャパンエキスポ9が開催されている。こちらも7月3日から6日までの4日間の日程で、パリ郊外ヴィルパントの国際見本市会場で開催された。
 昨年は3日間の開催で8万人の来場者を集めたが、今年は開催日が4日間に拡大している。公式の来場者数は発表されていないが、来場者数は昨年を大きく上回っており、当初予想の10万人を大きく超えたのは確実と見られている。
 ジャパンエキスポは来年の開催日程は発表していないが、来年の開催に先立ち今年10月31日から11月2日まで関連イベントのチビ・ジャパンエキスポをパリで開催する予定である。

 今回、LAとパリのふたつのイベントが共に規模を拡大して、来場者数が史上最高を記録したことになる。これは欧米地域のアニメファンの数が未だ拡大を続けていることを示していそうだ。
 一方で、アニメ・マンガイベントが、アニメ・マンガファンのエンタテインメントのひとつとして定着しているとも言える。こうしたイベントはファンサービスというよりも、主催者にとっても、参加企業にとっても、ビジネスになっている。

ジャパンエキスポ(パリ)公式サイト http://www.japan-expo.com/
    日本語情報 http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml
アニメエキスポ2008 http://www.anime-expo.org/

続きを読む "アニメ・マンガイベント パリ、LAで10万人規模に" »
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2008.06.29
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 7月3日から6日まで、フランス・パリで日本のマンガ作家とその作品を紹介する「キャラクターアートMANGA パリ展」が開催される。ヨーロッパで人気の高い日本マンガ文化を紹介し、マンガを通じた文化交流を築くものである。
 文化交流に加えて、展覧会を行うことでマンガ市場の更なる拡大や、日本企業によるヨーロッパ市場の開拓も期待している。さらに今回は、展覧会を通じた海賊版撲滅や模倣品対策の啓蒙活動も行う。文化だけでなく、経済的な側面でも、大きな意義を背負った展覧会となる。

 展覧会は、同じ期間にパリ市郊外で開催されるアニメやマンガ、日本文化のイベント・ジャパンエキスポの会場内特設スペースで行われる。特設スペースでは、日本を代表するマンガ家20人以上の複製原画が飾られる。
 また、『子連れ狼』などの作品で知られる巨匠小池一夫さん、永井豪さんをはじめ、日本から訪れるマンガ家の講演会やサイン会が連日行われる予定である。

 今回の展覧会は、今年150周年を迎える日本とフランスの交流事業でもある。主催はマンガ家中心となって組織したキャラクターアートMANGA パリ展実行委員会だが、在仏日本大使館が共催、在日フランス大使館と経済産業省、JETROパリが後援をする。日仏の行政が全面的にバックアップする体制である。
 マンガが日仏両国の文化交流の代表になるのは、両国の文化のなかでマンガの持つ存在感の大きさを物語っていると言えるだろう。また、マンガを取り上げることで、より多くの人に日仏交流150周年を伝えるという狙いもありそうだ。

 ジャパンエキスポは、ヨーロッパ最大の日本カルチャーのイベントである。今年はこれまでになく日本の作家のゲストや関連イベントが多くなっている。
 ヨーロッパの中でも、日本のマンガの人気高いとされるフランスだが、これだけ多くの企画が集中するのは珍しい。ジャパンエキスポのなかでも大きな注目を浴びそうだ。

パリ・ジャパンエキスポ http://www.japan-expo.com/
 (日本語情報) (ユーロジャパンコミック)
   http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml

キャラクターアートMANGA パリ展Exposition
" MANGA –l’Art des personnages-"

主催: キャラクターアートMANGA パリ展実行委員会共催在仏日本大使館
後援: 在日フランス大使館 経済産業省 JETRO PARIS  

【出展作家】
手塚治虫/石ノ森章太郎/藤子F不二雄/永井豪/藤子Ⓐ不二雄/ちばてつや/萩尾望都/小島剛夕/モンキーパンチ/はるき悦巳/上村一夫/叶精作/池上遼一/小山ゆう/臼井儀人/原哲夫/のなかみのる/板垣恵介/山本貴嗣/貞本義行/美水かがみ/吉崎観音他
(敬称略、掲載順)

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2008.06.27
海外 ]
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 ブラジルのアニメ情報サイト「PAPO DE BUDEGA」によれば、『出ましたっ!パワパフガールズZ』が8月2日(土)よりラテンアメリカ・カートゥーンネットワークで放映を開始する。
 ラテン・カートゥーンネットワークはアルゼンチンのブエノスアイレスに本社を持ち、同国のほかメキシコやベネズエラ、ブラジルなどの中南米地域で広く放映を行っている。米国のカートゥーンネットワークと同様、日本アニメを数多く放送する。
 今回は米国の人気テレビアニメーション『パワーパフガールズ』を日本でリメイクした作品 『出ましたっ!パワパフガールズZ』がいよいよ登場することになる。

 『パワーパフガールズ』は、米国のアニメーション専門チャンネル・カートゥーンネットワークで長年放映され人気シリーズとなっている。同社のアニメーション部門で人気番組を連発するサム・レジスター氏の代表作としてもよく知られている。
 『出ましたっ!パワパフガールズZ』は、東映アニメーションが日本のアニメスタイルで作品のコンセプトを受け継ぎながらもこの作品を全く新しいかたちで制作した。製作には米国のカートゥーンネットワークと東映アニメーション、アニプレックス3社が参加している。日米合作の大型プロジェクトとしても注目されている。
 また、作品はクリエイティブ面も含めた制作を日本で行う一方で、世界的に知名度の高いキャラクターを使い、当初より世界市場での展開を狙っていた。

 しかし、日本では2006年からテレビ放映されているが、オリジナル作品が最も人気の高い北中南米地域、ヨーロッパ地域での放映はこれまでされていない。
 放映開始が日本よりも遅れたのは、2008年が『パワーパフガールズ』のテレビデビュー10周年にあたるためとされている。『出ましたっ!パワパフガールズZ』が10周年記念の番組の位置づけのため、2008年放映を選んだと見られる。
 このため現在はテレビ放映が発表されていない米国カートゥーンネットワークでも、今年のいずれかの時期に放映開始が行われる可能性が高い。米国の新番組シーズンである秋のカートゥーンネットワークの番組編成が注目になりそうだ。

PAPO DE BUDEGA http://www.papodebudega.com/
Powerpuff Girls Z premiere on Cartoon Network

出ましたっ!パワパフガールズZ公式サイト 
http://www.toei-anim.co.jp/tv/ppgz/

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/
アニプレックス http://www.aniplex.co.jp/
カートゥーン ネットワーク(日本) http://www.cartoon.co.jp/
LATIN Cartoon Network http://www.cartoonnetworkla.com/

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2008.06.06
海外 ]
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 モバイルコンテンツを中心に広くエンタテイメント事業を手掛けるインデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、今年7月から中近東、北アフリカ地域でモバイルやインタラクティブテレビを利用したコンテンツ事業を開始する。事業のなかには日本アニメの配信事業も含まれる。
 新しいインデックスHDの事業は、同社とサウジアラビアのバジル・ホールディングス(BASIL HOLDING)の合弁企業を核にして行う。バジル・ホールディングスはサウジアラビアの投資会社で、アラブ地域のサービス産業を中心に投資している。新会社は資本金150万USドル(約1億6000万円)、バジルHDが60%から70%、インデックスHDが30%から40%出資する方向で検討中である。

 現在検討している事業は、モバイル向けのコンテンツサービス、インタラクティブTV向け番組プログラムの提供、デジタルトイ販売事業、日本アニメの配信事業などである。設立される合弁企業は、既にアラブ最大のエンタテインメントコングロマリットRotanaとこれらの事業を進めることで合意をしている。Rotanaは、現在もモバイルやPC向けの動画配信を行うなど先端的な取組みにも熱心な企業である。
 インデックスHDによれば、今回の新事業は中東地域の急速な経済成長と情報通信産業の発展により、エンタテインメントの対するニーズが高まっているためである。その一方で現在同地域では、娯楽産業はまだ数が少なく、大きなビジネスチャンスがあると判断したようだ。

 これまで日本では、新興国向けのエンタテイメントコンテンツ輸出では、中国や東南アジア、最近ではインドなどが注目されている。中近東地域は、ほとんど関心も持たれなかった。
 しかし、アラブ地域では資源価格の高騰もあり、近年、金融や観光などの第3次産業が急速に成長しつつある。そうしたひとつがエンタテインメント産業で、湾岸地域の拠点であるドバイなどもコンテンツ産業の育成に乗り出している。また、欧米の大手メディア企業が中近東地域に進出する例が増えるなど、ビジネス環境は大きく変わりつつある。欧米企業に較べて日本企業の進出は遅れているが、今回のインデックスHDの中近東への進出は、今後の試金石となりそうだ。 

 インデックスHDは、自社グループにアニメ製作会社マッドハウスや映画製作会社の日活を抱えている。また、大手玩具企業タカラトミーやその子会社竜の子プロダクションとも資本関係があるなど、エンタテイメントコンテンツ製作では国内有数の規模である。
 今回の事業は、インデックスが得意とするモバイルビジネスに加えて、こうした豊富な日本製コンテンツの提供も期待できる。インデックスのコンテンツ事業の国際戦略という点でも注目である。

インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/
Rotana http://www.rotana.net/

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2008.05.17
海外 ]
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 昨年、国際規模でアニメーション作品の原作を募集したアニマックス大賞の海外応募作品が、シンガポールでアニメーション映画化される。
 アニメ化されるのは、昨年第6回アニマックス大賞のパン・アジア賞受賞したフィリピンのカメロ・エス・ジェイ・ニュイニオさんの『ラミネートウーマン』である。

 映画業界情報サイトのワールド・スクリーン(World Screen)によれば、これはシンガポールのアニマックスが明らかにしたものである。『LaMB』と題された作品の製作には、シンガポール経済開発評議会とソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・ネットワークス・アジア(SPE Networks—Asia)が出資するファンドが利用される。このファンドは、シンガポールのコンテンツ育成のために設立されたものである。
 アニメーションはシンガポールのアニメスタジオ・ピーチブロッサム・メディア(Peach Blossom Media)が製作するが、映画だけでなく、インターネットやモバイルでも展開する予定である。
 
 アニマックス大賞は、毎年アニマックスが行うアニメ脚本のコンテストである。昨年は「2007 ANIMAX Awards: Pan-Asia Animation Competitio」として、従来と異なり応募地域をアジア各国に広げた特別大会として行われた。
 もともと大賞作品は、日本のアニメスタジオA-1 Picturesによりアニメ制作が行われとされていた。しかし、日本のタカマガハヤトさんの『タカネの自転車』が大賞を受賞している。
 今回は、これとは異なったかたちでカメロ・エス・ジェイ・ニュイニオさんの脚本のアニメーション化が実現した。ひとつの賞からふたつのアニメーションが誕生したかたちである。

 シンガポールのアニマックスは、東南アジアとインド地域のアニマックスチャンネルを統括しているが、オリジナルのアニメーション映画の製作ははじめてとなる。
 これまで世界のアニマックスチャンネルは、日本のアニメ放送が主要なビジネスとなっている。今回のアニメーション製作は、同局が日本以外の地域で独自のコンテンツを製作する新たな動きである。
 一方、日本のアニマックスでも、アニマックス大賞の大賞受賞作品の継続的なアニメ化に加えて、初のテレビアニメシリーズ『ウルトラヴァイオレット:CODE044』を製作し、8月から放映を開始する。アニメーション製作への参入は、国内外での連動したものとも言えそうだ。

World Screen http://www.worldscreen.com/
Animax Presents New Original Multiplatform Project

Animax Asia  http://www.animax-asia.com/
第6回アニマックス大賞 http://www.animax.co.jp/award07/

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2008.05.03
海外 ]
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 日本では2006年夏に劇場公開されると瞬く間に大きなムーブメントになった『時をかける少女』が、この7月で登場から丸2年を迎える。
 日本ではこの7月にBlu-Ray Disc(BD)が登場することで再び話題を呼びそうだが、どちらかと言えば既に名作アニメの殿堂入りといった趣だ。

 ところが米国と英国では、これから『時をかける少女』の暑い夏が始まりそうな気配だ。日本の劇場公開から2年、DVD発売から1年遅れて、作品の展開がいよいよ本格化するからだ。
 まず、この4月にニューヨークでプレミア上映会をした米国では、『時をかける少女』の流通・販売を行うバンダイ・エンタテインメントが、この夏の劇場公開を発表した。ロサンジェルスとニューヨーク、それにシアトルの3都市で行う予定である。ロサンジェルスとニューヨークは、6月13日から19日までの1週間、シアトルは8月29日から9月4日までの1週間である。

 いずれも規模は小さいが、日本アニメの劇場公開が限られている米国では珍しいケースである。こうした劇場公開は、今後発売が予想される米国版DVDの宣伝の意味合いが濃い。
 米国での今後の反響が気になるところだ。また、日本ではBDが発売されることもあり、発売がどういったかたちになるかも注目である。

 一方、同じ英語圏のイギリスでは、アニメDVDの有力企業マンガ・エンタテインメントがイギリスでのライセンス獲得を発表した。英国では4月30日から5月4日まで、ロンドンで開催されているロンドン国際SF&ファンタジー映画祭で上映もされている。こちらも、近々DVDが発売されると見ていいだろう。
 同じ英語圏ではあるけれども、異なる企業がそれぞれの地域のライセンスを獲得しており、どちらが先にDVDを発売するのか、吹き替えはどうなるかなども興味深いところである。
 ロンドン国際SF&ファンタジー映画祭は、日本アニメではこのほか『EX MACHINA-エクスマキナ-』、『鉄コン筋クリート』、『ベクシル -2077日本鎖国- 』が上映を行っている。

時をかける少女 公式サイト http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
時をかける少女 公式ブログ http://www.kadokawa.co.jp/blog/tokikake/

時をかける少女 公式サイト(米国) http://timeleap.bandai-ent.com/

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2008.04.27
マーケティング ][ 海外 ]
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 アニメ番組の国内外での同時展開ビジネスが加速しているようだ。この4月から国内、国外でのテレビアニメ同時配信に乗り出したGDHに続いて、国内アニメ映像パッケージ最大手バンダイビジュアルがBlu-Ray Disc(BD)で世界同時展開を開始する。
 これは4月27日付の日本経済新聞の報道で明らかになった。報道によれば、バンダイビジュアルは、この秋より、アニメ作品のBDを日本と同時に北米、ヨーロッパ、アジアで一斉発売する。パッケージは全て同じもので日本語、英語、フランス語などの字幕がつく。さらに、価格は世界同一価格、BDのほかインターネットを使ったダウンロード販売も行うとしている。日経新聞によれば、第1弾として『FREEDOM』などがあがっている。

 バンダイビジュアルは昨年春の東京国際アニメフェアの記者発表で、既にアニメ作品の世界同時展開を発表している。その後、北米でDVDや次世代ディスクの日米同時発売展開の試みを行ってきたが、そのビジネス規模は必ずしも大きくなかった。
 しかし、今回は、北米だけでなくヨーロッパ、アジアが含まれている点や、世界で同一パッケージを使用する点、映像パッケージに加えて、インターネットのダウンロード販売が含まれている点など、新しい試みが多く含まれている。

 世界同時販売と同一パッケージは大きな決断と見えるが、様々な点でビジネス的なメリットが多い。まず、同一パッケージにすることで、グローバル規模でみたBDの制作コスト引き下げが可能になる。
 また、海外で現地の流通会社を通さない直接発売は、アニメからの利益がバンダイビジュアルに直接入ることになる。さらに、日本とのリリースの時差がなくなることは、これに強い不満を持ってきた各国のアニメファンから歓迎される。

 最も注目されるのは、これまで既定路線と思われていたBDの世界同時発売に加えて、インターネットのダウンロードの販売にも進出することである。
 バンダイビジュアルは国内では有数の映像パッケージメーカーだが、海外での商品流通網は未構築である。これがこれまで海外展開における大きな障害となってきた。インターネットを利用したダウンロード販売は、こうした弱みを補完する。また、BDより安く提供出来れば、BDを買わないユーザーにもアピール出来る。

 一方で、幾つかの問題も依然ある。ひとつは、世界同一価格とすることで、各国での小売価格が割高感の強い日本の小売価格水準になる可能性が強いことである。既に北米地域では、バンダイビジュアルのDVD、BDの小売価格が高過ぎるとの不満が聞かれる。
 今後は、品質やサービスの高さを訴えることで、こうした価格設定をユーザーに納得させる努力が必要になる。また、世界同時発売によるコストの削減を実現させ、それを商品価格に反映させることも望まれる。

 同社の北米地域の子会社であるバンダイビジュアルUSAは、この春に北米で発売開始を予定していた『シゴフミ』や『ture tears』のBD発売を延期している。延期の理由は、新世代ディスクに関する戦略の変更のためであった。
 今回明らかになった事実を考えると、これらの作品もこの秋以降、日本との展開と連動してあらためてリリースが発表されることになりそうだ。

日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/
人気アニメ作品、全世界同時発売・バンダイビジュアル

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/

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2008.04.12
海外 ]
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 『スパイダーマン』や『超人ハルク』などの原作者で、米国コミック界の巨匠として知られるスタン・リー氏が日本のアニメ製作に参加するプロジェクトが明らかになった。
 この作品『ヒーローマン(仮)』は、4月10日発売のアニメ雑誌「Newtype5月号」(角川書店)のBONES 10周年特集で企画進行中として掲載されている。さらにスタン・リー氏の個人マネジメント会社Pow!Entertainmentの公式サイトの作品リストでも、Pow!社、ボンズ、Wowmax Media!の共同プロジェクトとして紹介されている。

 「Newtype5月号」によれば、作品は米国西海岸を舞台に巨大ロボットになるおもちゃを手に入れた少年の物語。原作にスタン・リー氏が参加するほか、キャラクターデザインにコヤマシゲト氏、チーフアニメーターに川元利浩氏、監督に難波日登志氏といったスタッフが明らかにされている。
 米国コミック界で最も名の知られたクリエイターと日本の人気スタジオの本格的なタッグは、日米で大きな注目を浴びることになりそうだ。

 今回明らかになった製作陣も注目で、アニメスタジオであるボンズ自身とスタン・リー氏のPow!Entertainment、それにロサンゼルスを拠点に日米間の映像・アニメビジネスのプロデュースを行うWowmax Media!の3社から構成されている。
 日本の大手テレビ局や広告代理店、あるいはハリウッドのメジャースタジオやメディアコングロマリットの名前が見られない。日米の双方のクリエイターが主導する新しいタイプの共同制作のようだ。
 一方で4月1日にPow!Entertainmentは、同社が企画開発する映画、TV番組、ゲームの権利を独占的にウォルト・ディズニーに与える契約をディズニーと結んでいる。『ヒーローマン(仮)』もディズニーグループの流通網で展開される可能性がある。

 また、スタン・リー氏は4月18日発売されるマンガ誌「ジャンプSQⅡ」(集英社)でも、日本のマンガ家武井宏之氏の新作『機巧童子ULTIMO』で原作を提供する。武井宏之氏は代表作『シャーマンキング』を通じて米国でも人気が高い。
 新しいかたちのコラボレーションが相次ぐスタン・リー氏だが、そのなかに日本とのプロジェクトが多いのは、今年84歳になる同氏の先進的な取り組みが今なお健在なためだろう。

 米国のサブカルチャー文化の頂点とも言うべきスタン・リー氏の日本のエンタテインメントとのコラボレーションは、日本と米国のサブカル文化の関係が新しい時代に入りつつあることを感じさせる。これまで異なる世界に属していた日本と米国サブカルチャー文化が、本格的に融合し始めているからである。
 アニメ、マンガ、コミック文化の新しい潮流、新しいかたちの共同制作、まだその姿はほとんど見えないが『ヒーローマン』は様々意味で今後重要な作品になりそうだ。

ボンズ http://www.bones.co.jp/
Pow!Entertainment  http://www.powentertainment.com/
Wowmax Media! http://wowmaxmedia.com/index-jp.html

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2008.04.03
海外 ]
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 日本とカナダで共同製作するアニメ『爆丸バトルブローラーズ』が、日本、北米地域からさらにヨーロッパ、アフリカ、インド、中近東など広い地域で番組展開を拡大する。
 海外のアニメーション情報サイトアニメーション・ワールド・ネットワーク(Animation World Network)によれば、展開地域はイギリス、ヨーロッパ各国、アフリカ、中近東、オーストラリア、ニュージランド、インド、パキスタンなどの西南アジア諸国となる。
 各国の放映は、子供向けのアニメーション専門チャンネルをグローバル展開するカートゥーンネットワークが行う。

 『爆丸』は、日本のトムス・エンタテインメントなどのセガサミーグループとカナダの玩具会社スピン・マスター、メディアグループ コーラス・エンタテインンメントが共同製作した。企画段階から日本とカナダの両国が参加する珍しいケースとなっている。
 作品は日本のアニメ製作会社が得意とする玩具連動型のキッズアニメで、日本では2007年からテレビ東京系などで放映されている。球形のアイテムが、独特のキャラクターに変型する玩具が注目を浴びた。

 作品は昨年カナダの大手放送局テレトゥーンでも放映され高い視聴率を獲得し、関連玩具が人気を呼んでいる。こうした人気を受けて、今年2月からは米国のカートゥーンネットワークでも放映を開始した。
 番組は放映時間にも恵まれ、カナダと同様好調なスタートを切っている。今後はこうした人気を基に、世界最大のアニメーション、玩具市場で、様々なビジネスを展開する予定である。

 また、今回、ビジネス面で注目されているのが、カートゥーンネットワークが『爆丸』の米国でのマスターライセンスを獲得し、番組だけでなくキャラクター、玩具の展開も行うことである。カートゥーンネットワークが、自局製作作品以外でライセンスビジネスを展開する初めてのケースである。
 今回の『爆丸』の世界展開も、こうしたカートゥーンネットワークの戦略によるものだと見られる。現在、日本のアニメの米国の主要放送局ゴールデンタイムでの放映は減少傾向にある。こうしたなかで海外有力企業と共同製作し、流通を確保したセガサミーグループの今回の試みは、今後の日本アニメの海外展開に対しても示唆するものが多い。

爆丸バトルブローラーズ 公式サイト(日本)
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/bakugan/
爆丸バトルブローラーズ 公式サイト(米国)
http://www.cartoonnetwork.com/tv_shows/bakugan/index.html

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2008.03.21
海外 ]
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 アニメ製作のGDHは、グループのアニメスタジオGONZOの制作する新作テレビアニメを日本の放映と同日に海外に向けてインターネット配信する。
 第1弾として4月からテレビ放映開始する『ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~』と『ブラスレイター』の両作品を、日本の放映と同日に海外に向けてインターネットで配信する。また、配信の方法として動画共有サイトのYouTube、動画配信のBOST TV、Crunchyrollを利用する。

 配信方法はそれぞれのサイトで異なり、ユーザー側がコンテンツを保存出来ないスリーミング放送は無料とする一方、より高画質でコンテンツが保存出来るダウンロード型の視聴は有料となる。また、番組は吹替えでなく、英語字幕がつけられたものになる。
 これらは、日本のテレビアニメを日本と全世界で同日リリースする世界で初めての試みとなる。日本との時差のないアニメ作品のリリースは、これまで世界のアニメファンに強く望まれてきた。しかし、制作のスケジュールや権利関係の問題で実現は難しいと考えられてきた。それだけにそうした障害を乗り越えたGDHの試みは、大きな注目を浴びる。

 GDHによれば、同日配信は海外アニメファンのニーズに応えるだけでなく、インターネット上に広く蔓延している日本のアニメコンテンツの違法なファイル交換の対策にもなる。
 ファンサブと呼ばれるこうした違法交換ファイルが発生する大きな理由は、日本のテレビ放映から海外のDVD発売までの間、海外では作品の視聴手段がないためと考えられているからだ。

 GDHは自ら時差のないインターネット配信を行うことで、こうした違法ファイルの存在理由を切り崩す構えである。また国内外の同日配信の一部が有料になることで、国境を越えたビジネス収益の機会も拡大する。
 他のアニメ作品の権利保有者がGDHに追随するかは判らないが、新たなビジネスモデルを提示したことの意義は大きい。今後多くの会社が、この試みの行方を注視することになるだろう。

 『ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~』は、往年のアーケードゲームを原作とするファンタジーアニメで、国内でもGyaOを通じてインターネット配信されることが決まっている。また、アニメと新作オンラインゲームの同時展開でも注目を集めている。
 また『ブラスレイター』は、GONZOとゲーム制作のニトロプラスのコラボレーションによる変身ヒーロ・アクションアニメ。革新的な映像表現で知られる板野一郎氏が監督を行う。

当サイトの関連記事
日本から海外にアニメ直接オンライン配信 BOST TVスタート

GDH http://www.gdh.co.jp/
GONZO http://www.gonzo.co.jp/
You Tube http://www.youtube.com/ 
BOST TV http://www.bosttv.com/

ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~ 公式サイト
 http://www.druaga-anime.com/
ブラスレイター
 http://www.blassreiter.com/

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2008.03.13
海外 ]
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 北米のアニメ情報サイトのアニメニューズネットワーク(Anime News Network)によれば、ロシアのプロテスタント教会は、同国で放映されている複数の海外アニメーション作品の放映中止を検察局に求めている。
 また、ロシアのプロテスタント教会がリストアップした作品のなかに、日本のテレビアニメ『一騎当千』も含まれているとしている。米国作品では『サウスパーク』や『Sealab 2021』などが含まれているが、教会は、児童ポルノやホモセクシャル、飲酒、ドラッグなどの題材を中止要求の理由に挙げている。

 『一騎当千』は、塩崎雄二さんのマンガを原作にした、『三国志』からモチーフを得た作品である。美少女やお色気、過激なアクションが人気となっている。国内では今年シリーズ第3弾が予定されるほど支持が高い。
 ロシアではヤングアダルト向けのテレビ局2×2が作品を取り扱っている。2×2は、モスクワとサンクトペテルスブルグで放映しているが、昨年よりアニメーション専門チャンネルに衣替えした。米国カートゥーンネットワークのアダルトスイムとも提携しており、日本アニメも多数扱っている。

 2×2は自局をヤングアダルトのためのアニメーションチャンネルと位置づけているが、これが必ずしも広く理解されているわけではない。
 実際に今月に入って米国のアニメーション『ハッピー・ツリー・フレンズ』がロシア当局の指示で放映中止になったばかりである。放映中止の理由は、番組の子どもに対する悪影響だった。

 ロシアでは近年、日本アニメの認知度と人気が次第に高まっている。しかし、日本のアニメの一部の作品が子ども向けでなく、ハイティーン以上の世代に向けたものだということは十分理解されていない可能性が高い。
 一般の視聴者がアニメに触れる機会が今後さらに拡大すれば、こうした問題が今後も起きる可能性は高いだろう。

 さらに日本や米国、西ヨーロッパ各国に較べて、ロシア政府の持つ放送事業の影響力は強いため、こうした圧力が実際に日本アニメの放送に影響が広がる可能性もあるかもしれない。
 ロシアに限ったことではないが、海外でアニメを放映する時間帯やターゲットとする視聴者、それに作品へのアクセスについては十分な検討が必要になっている。

アニメニューズネットワーク(Anime News Network)
http://animeanime.jp/index.html
Russian Protestant Leaders Call for Ban on Ikki Tousen

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ロシアのヤングアダルト専門アニメーション局 米国作品放映中止

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2008.02.18
海外 ]
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 映像ビジネス企画開発のシンクは、インドの大手アニメーション製作会社であるDQ Entertainment plc(DQエンタテインメント)と、国際的な共同制作の取り組みを行うことで締結した。シンクの100%子会社でインディペンデントのアニメーションクリエイターの作品制作支援を行う「動画革命東京」事業の支援作品などが事業の対象になる。
 東京動画革命は、東京都の支援や出資も受け、作品の制作や発表の機会が少ないアニメーションのクリエイターに資金と制作環境を提供するプロジェクトである。シンクは作品の事業化を支援しつつ、クリエイターの知的財産も配慮した新しいかたちの事業をすすめている。

 今回はこの東京動画革命事業のうち、『Love Rollercoaster』と 『まっくららんどのホネイヌくん』 など3作品のテレビシリーズ化、さらに 『コルボッコロ』 の劇場版映画化について、国際展開を前提にDQエンタテインメントと共同制作に向けた協議を行って行く方針である。
 DQエンタテインメントはインドを代表するアニメーション・ゲームスタジオである。およそ3000名のスタッフで、アニメーションとゲームの分野で世界中に作品を送り出している。そのビジネスパートナーには、各国の放送局やアニメーションスタジオが含まれており、ニコロデオンやウォルト・ディズニー、カートゥーンネットワークなどが含まれている。

 シンクは国際的なビジネス展開を行う同社とDQエンタテインメントは、互いに協調し補完できるとする。また、DQエンタテインメントの高いアニメーション制作能力とシンクのプロデュース能力が大きなシナジー効果を発揮すると見ている。
 近年、アニメーションの制作や消費市場として世界的にインドが注目されている。しかし、日本では地理的な距離から中国市場により関心が向きがちである。また、インド・アニメーションのテイストの違いを理由に、インド市場進出については静観している企業も多く、アニメーションにおける日本とインドのつながりは薄い。
 こうしたなかで、今回のシンクとDQエンタテインメントの広範囲な国際共同制作の合意は、アニメーション製作における新たな潮流として注目出来る。

シンク http://www.think.ne.jp
DQ Entertainment plc
http://www.dqentertainment.com/Website/index.shtml
動画革命東京 http://www.anime-innovation.jp/

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2008.02.17
海外 ]
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 昨年秋に米国でのテレビ放映を開始したテレビアニメ『古代王者恐竜キングDキッズ・アドベンチャー』が、さらにカナダ、ラテンアメリカ各国、ヨーロッパでも放映される。この地域での『恐竜キング』のライセンスを管理する4キッズエンタテインメントは、これらの地域で放映契約を結んだことをラスベガスで開催された番組トレードショウで明らかにした。
 発表によればカナダでの放映は大手ケーブルチャンネルのYTV、ラテンアメリカはディズニー系のJetixである。ヨーロッパ地域では、これまでイタリア、フランス、スペイン、イギリス、ドイツなどのテレビ放映が発表されていた。さらにこれに加えて、デンマークとスウェーデンでも放映される。この結果『恐竜キング』は、北米、中南米の全域と西ヨーロッパのほぼ全域で放映されることになる。

 4キッズエンタテインメントは、『ポケットモンスター』や『遊戯王』など、カードゲームに連動した日本のアニメ作品のグローバルマーケティングで大きな実績のある会社である。テレビアニメとカードゲームの連動は、『恐竜キング』にも共通している。
 カードゲームの認知度を高めるテレビアニメの世界展開が決まったことで、今後は関連商品を展開する4キッズの手腕が発揮されることになる。

 『古代王者恐竜キングDキッズ・アドベンチャー』は、日本でも昨年2月からテレビ放映され男児を中心に高い人気を獲得している。
 またこの2月からは続編『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー 翼竜伝説』が放映を開始し、2年目に入った。世界展開で人気が高まれば、長寿番組になっていく可能性もあるだろう。

古代王者恐竜キング公式サイト(カードゲーム) http://kyoryu-king.com/
古代王者恐竜キング公式サイト(米国) http://www.4kids.tv/show/dinoking
  4キッズエンタテインメント http://www.4kidsentertainment.com/

当サイトの関連記事
「恐竜キング」 2008年ヨーロッパ放映・展開決定 4キッズ発表

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2008.02.16
ベンチャー ][ マーケティング ][ 海外 ]
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 2月14日にアキバ情報の人気サイト アキバBlogの英語サイトがオープンをして話題を呼んだが、同じ2月14日に、やはり海外向けに秋葉原情報を配信する英語サイト「アキバナナ(Akibanana.com)」がオープンした。
 アキバナナは、世界各国のオタクを集客するインターネット総合情報サイトで、SNSの機能も利用しアニメやマンガ、ゲーム、フィギュア、メイド・アイドル、PC・ガジェット、ロボットの7分野の情報を紹介する。

 サイトの目的は「秋葉原をより多くの外国人に伝えられるように!」、「日本のオタク文化をもっと理解してもらえるように!」である。そのために秋葉原の最新ニュースやショップリストを英語で紹介する。
 さらにアキバナナのブランドのツアーや紙媒体での情報提供、タレント事業運営などオンラインとオフラインのシナジー効果も目指すとしている。

 サイトでは既にニュース、レビュー、ブログ、フォーラムのほか、秋葉原ガイドが掲載されている。さらにアキバナナのキャラクターとしてロボット娘「アキーキ」やマスコットキャラクター「ガイ悟空人」、「リンリン姉妹」が紹介されている。
 アキバナナは今後、英語だけでなく日本語や中国語での展開も図って行くとしている。通常ならまず日本語サイトから始まり、そこから各国語版というパターンが考えられるが、アキバナナでは最初に英語サイトというアイディアが新しい。

 サイトの運営は株式会社ジー・アイ・ジェーン(G.I Jane, Inc)が行う。ジー・アイ・ジェーンは同社の企業サイトによれば、2007年7月6日設立、メディア、コンテンツ、ツアー、ライツなどの事業を行う。
 代表取締役のジェーン・フォン氏のほか、アドバイザーとして石川真一郎GDH代表取締役、藤本真佐デジタルハリウッド代表取締役、日下部耐史シーエムジャパン代表取締役が名前を連ねている。

 さらに同じ2月14日に、ジー・アイ・ジェーンは、キャラクターアパレルやグッズ、メディア事業を展開するタブリエ&・コスパグループとの業務提携も発表している。
 業務提携は、キャラクターグッズの海外向け通信販売サービスにおけるものである。ジー・アイ・ジェーンは2008年4月に海外進出を目指しており、それに合わせたものとなる。

 さきのアキバBlogの翻訳・英語サイトとアキバナナは、サイトの仕組みには違いがあるが、秋葉原の情報サイトという点でライバル関係になる。また英語版アキバBlogのビジネスモデルは、情報サイトからショッピングサイトへの誘導と見られるが、アキバナナも同様のビジネスを念頭に置いているようだ。
 こうしたサイトがふたつ共存出来るのか、既存の海外サイトとの住み分けはどうなるのかなど、今後も注目すべき点が多い。

アキバナナ(Akibanana.com)(日本語の紹介)
http://akibanana.com/index.php?c=static&s=jp
アキバナナ(Akibanana.com)(英語サイト) http://akibanana.com/
株式会社ジー・アイ・ジェーン http://gijane.jp/

アキバBlog英語サイト http://en.akibablog.net/

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2008.01.29
海外 ][ 著作権 ]
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 シンガポールのCNET系ニュースサイトZD NET Asiaは、シンガポールで現地大手ISP Pacnetに対して違法アニメファイルの利用者氏名開示を求めていたオデックス(Odex)が一審の判決を覆し、氏名開示請求を勝ち取ったと伝えている。
 オデックスはシンガポール最大の日本アニメDVD流通・販売会社である。昨年の夏より、違法ファイルの利用者(ダウンローダー)への法的権利行使の動きを強めている。

 これまでにもPacnetのほかに、StarHub、SingNetに対しても同様の請求を行い、氏名開示を得ている。
 オデックスは公表された利用者に対して被害総額を算出し、訴訟する構えを見せているが、ほとんどのケースが和解を行っているとみられる。

 今回のPacnetのケースは、地方裁判所では唯一氏名開示が認められなかったケースとして注目されていた。一審で敗訴した理由には、Odexが訴訟対象としている作品について、作品の権利を完全に保有してないことが挙げられていた。
 これに対してオデックスは、高等裁判所で日本の権利保有者サンライズ、角川映画、GDH、テレビ東京メディアネット、讀賣テレビ、ショウゲートから全面的な支持を受けていることを主張していた。今回はこの主張が認められた。

 オデックスが他国で通常行われる違法ファイルのアップローダーの追訴でなく、利用する側ダウンローダーへの追訴を行うのは理由がある。同国の国民の大半が英語を理解出来るため、違法ファイルのダウンロードに利用されるサイトのほとんどが海外にあり、サーバーも同国外にあるからだ。
 このためアップローダーに対する法的な追求が難しくなっている。一方で、日本とは異なり、違法ファイルの利用者も、刑事罰の対象となっているため、こうした活動が可能になっている。

 今回の判決で、オデックスは少なくともISPに対する氏名開示請求では全面的な勝利を収めたことになる。そうなれば次の関心は、違法ダウンロードの減少がシンガポールのアニメDVD市場にどういった影響を与えるかだ。
 オデックスはここ数年間、アニメDVDの売上高の大幅な減少で、新規アニメDVDの発売をほとんど打ち切っていた。今後、新作の発売ペースが依然の水準に戻るのか、それが売れるのか、シンガポールだけでなく、世界中のアニメビジネス関係者が注目することになるだろう。

ZD NET Asia  http://www.zdnetasia.com/
Odex wins appeal against Pacnet

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シンガポールのアニメ違法配信 今度は利用者名請求企業が敗訴
シンガポール裁判所 プロバイダーにアニメ違法配信利用者公表命令

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2007.12.25
海外 ]
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 ディズニー系の子供チャンネルで、ヨーロッパ全域と中近東で事業を展開するJETIXの業績が依然好調を続けている。
 JETIXが発表した2007年9月期決算では、売上高は2%増の1億6640万ユーロにとどまったものの、営業利益は前年同期比で33%増の2450万ユーロとなった。さらに番組の視聴世帯は一年間で370万世帯増加し、5050万世帯まで拡大した。

 売り上げ収益の増加分は主に、同社が企画する番組の販売収入からもたらされたものである。番組販売の売上高は2100万ユーロと前年から11%増加している。この増加分の大半はイスラエル向けの販売である。
 主要な作品は特撮番組の『パワーレンジャー』の売り上げが最も大きく、アニメーション作品『W.I.T.C.H』、『A.T.O.M. Alpha Teens on Machines』、『Yin Yang Yo!』が好調だった。さらに共同製作作品で『オーバン スターレーサーズ』、『Pucca』が好調に推移したとしている。

 一方、放映事業からの収入は、視聴料の収入が前年同期比4%増の8060万ユーロとなったが、広告収入は6%減の3730万ユーロと6%の減少となった。
 また、商品開発・販売の売上高は、前年より110万ユーロ少ない2250万ユーロとなった。しかし、JETIXによればこれは『パワーレンジャー』関連の売上高の計算方法の変更のためで、実質的には全体で10%の増加、『パワーレンジャー』単体では15%の増加となっている。
 実際に『パワーレンジャー』の勢いは2007年も強力で、イギリス、イタリア、ドイツでのパフォーマンスが目立った。なかでもバンダイを通じた玩具が好調さを維持した。

 ここ数年、順調な成長を続けるJETIXだが、2007年9月期決算はそうした好調さを確認させるものとなった。また、放送事業からの収入が伸び悩んでいるのに対して、番組販売とライセンスビジネスの拡大が続いている。
 今後も同社は、放送を中心としたキャラクター関連事業企業へと、会社の性格を変えて行きそうだ。 

JETIX(ヨーロッパ) http://www.jetix.co.uk/ 
JETIX(日本) http://www.disneychannel.jp/jetix/

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2007.10.24
海外 ]
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 総合エンタテイメント企業のウェッジホールディングス(ウェッジHD)は、タイに拠点を構える日系投資会社アジアパートナーシップファンドグループ(APFG)とタイを拠点にしたオリジナルコンテンツのビジネス展開で合意した。
 APFGは日本人の此下益司氏が1997年にタイに本拠を構えた企業で、タイと日本の双方で投資事業を行っている。同社のグループ企業である明日香野ホールディングスは、今年9月にウェッジHDの第三者割当増資およそ6億円を引き受けて、同社の筆頭株主となっている。
 こうした資本関係を基に今回の協力が生まれた。今回の提携で、ウェッジHDの持つコンテンツ企画力とAPFGが持つタイを中心とした東南アジアでのビジネスネットワークが活かされることになる。

 ウェッジHDは、両社の協力でタイの市場において「Made in JAPAN」のコンテンツのラインナップを紹介し、アニメ文化の国際交流をはかるとしている。また、日タイ合同によるオリジナルコンテンツの制作も行なう。
 さらに今後は、タイを拠点にアジア地域からさらに世界に発信できるオリジナルコンテンツを制作し、積極的に海外展開を進める。

 東南アジアは人口が多く、日本のポップカルチャーのコンテンツが人気のある地域だが、これまで欧米や北東アジアに較べて、エンタテイメントコンテンツの市場開拓は遅れている。東南アジア全体としての市場は大きいが、各国ごとの市場の対応が煩雑なことが理由にあると考えられる。
 そのなかでタイは中間層の消費者が多く、また香港やシンガポールと並ぶ東南アジアビジネスの拠点のひとつとなっている。そうした点から、タイからコンテンツを東南アジア全体に向けてビジネスを行う両社の選択は市場開拓の可能性を秘めたものと言えるだろう。

ウェッジホールディングス http://www.wedge-hd.com/
アジアパートナーシップファンドグループ(APFG)
http://www.asiapartnershipgroup.com/jp/

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2007.10.18
テレビ ][ 海外 ]
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 米国の大手アニメーションチャンネルのニコロデオンが、2008年春以降に中近東地域に誕生する。これはニコロデオンの親会社にあたるバイアコムが10月12日に発表した。
 新チャンネルはドバイに本拠地を持つ中東地域の大手放送局アラブ・メディア・グループとの提携によるものである。また、同じバイアコムグループのMTVインターナショナルも事業に協力する。
 宗教戒律の厳しい中東地域でコメディー作品の多いニコロデオンがどの様に受け入れられるか興味深い。
 ニコロデオンはディズニーと並ぶ米国の大手アニメーションチャンネルで、人気作品に『スポンジボブ』や『アバター 伝説の少年アン』、『ドーラと一緒に大冒険』などがある。日本でもニコロデオンの名前で独自にチャンネルを展開している。

 またニコロデオンは、既に中近東の商業国家ドバイに建設中の巨大テーマパークであるドバイランドに、自社のコンテンツやキャラクターを提供することも決定している。
 ドバイランドはニコロデオン以外に『スパイダーマン』などで知られる米国のコミック出版マーベルとも提携するビッグプロジェクトである。その顧客ターゲットは中近東だけでなく、アフリカやインド、東南アジアまで捉えている。
 ニコロデオンはテーマパークの建設に合わせアニメーション専門チャンネルを立ち上げることで、これらの地域で一気にビジネスを拡大し、ディズニーなどのライバル企業に差をつける方針のようだ。

 近年、成長する第3世界のエンタテイメント市場をターゲットに、世界の大手アニメーションチャンネルの新興国への進出が加速している。こうした国々の子ども人口の巨大さに加えて、所得水準が上昇しておりコンシュマーマーケットとしての魅力が増していることに理由がある。
 ニコロデオンのライバルとなるディズニーグループは、インドに進出する一方でインドの大手アニメーションチャンネルHungamaTVを2004年に傘下に治めている。さらにラテンアメリカでの事業を強化している。
 またソニーピクチャーズグループのアニマックスも、インド、ラテンアメリカ、アフリカなど第3世界で放映ネットワークを急激に拡大している。

 これまでアニメーション関連の主要市場と言えば、東アジア、北米、西ヨーロッパとされてきたが、近い将来にこうした常識は大きく変わるかもしれない。こうした状況のなかで日本企業もあらたな対応が必要になりそうだ。

ニコロデオン(日本) http://www.nickjapan.com/

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2007.08.24
コミック ][ 海外 ]
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 クウェートに本社を持つコミックス出版社Teshkeelは、イスラム圏のスーパーヒーローコミック『The 99』を米国の大手ケータイコンテンツサイトuclickに配信する。アメリカでも珍しいイスラム圏のコミックが、ケータイを通じたリリースを行うことで注目を浴びそうだ。
 『The 99』はuclickのコミックスチャンネルにあたる「GoComics Mobile Comic Book Reader」に今年秋からリリースをし、毎週新しい作品がアップされる予定である。

 『The 99』は古代の英知を伝える99の宝石を集めるスーパーヒーローのグループの物語となる。一見はよくあるスーパーヒーロー物のコミックスだが、イスラム的な価値観を含むものになるとしている。
 Teshkeelはクウェートのほかカイロとニューヨークにも支社を持っている。マーベルやDCコミックスといった大手コミックス出版社と提携して、コミックス作品を中東と北アフリカで翻訳出版してきた。今回の『The 99』は、同社が手がけた最初のオリジナルコミックスである。

 uclickは米国で有数のケータイコンテンツ配信会社で、さらに配信地域はアメリカ・カナダのほか、イギリス、オーストラリア、南アフリカが含まれる。
 またuclickのコンテンツには『遊戯王』や『忍者タートルズ』、さらにマンガ出版のTokyopopの作品なども含まれている。
 
 米国のコミックス業界は現在、日本のマンガを積極的に受け入れているように、これまでになく他国のコミックスに対して寛容になりつつある。
 今回の事例もそうした米国のコミックスの多様化の一段面と言えそうだ。

Teshkeel http://www.teshkeelcomics.com/
          THE 99

Uclick  http://content.uclick.com/
GoComics  http://www.gocomics.com/

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テレビ ][ 海外 ]
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 テレビ業界情報サイトのワールドスクリーン・ドットコム(Worldscreen.com)の8月23日の報道によると、ソニーピクチャーズ・テレビジョン・インターナショナル(SPTI)は、本年末にアフリカで日本アニメチャンネルのアニマックスの放映を開始する。
 SPTIの計画は、ソニーピクチャーズ系のエンタテインメントチャンネルであるソニーエンタテインメントテレビジョン(SET)とアニマックスの両チャンネルをアフリカの広い地域に展開するものである。両チャンネルは南アフリカに本社のあるマルチチョイス(MultiChoice)を通じて、南アフリカのほかナミビア、ボツアナ、ザンビア、モザンビーク、レソト、ジンバブエの各国に衛星テレビを通じて有料配信されるとしている。

 アニマックスは日本国内有数のアニメ専門チャンネルで、日本だけでなく世界各地に放映事業を展開している。海外事業は米国に本社があるSPTIが行っているが、特に近年は急激に放映地域を拡大している。
 これにはソニーピクチャーズグループのグローバル市場でのテレビネットーワーク戦略と関係がある。同グループのメディア事業のなかでテレビ放映ビジネスは他のメディアグループに較べて弱いからである。テレビ放映事業の世界進出の切り札として、世界各地で人気の高い日本アニメとアニマックスの効果に期待をかけている面が大きい。
 そうした放映地域には香港や韓国、台湾などの東アジア地域のほか、さらに今年に入ってからは中央ヨーロッパからドイツにも進出しており、今後は西ヨーロッパ、北米の進出が計画されている。

 またインドやラテンアメリカなどこれまで日本のアニメの主要な市場と考えられなかった地域が含まれている。今回のアフリカ進出も、こうしSPTIのグローバル戦略に一致するものといえる。それでもアフリカ地区は日本アニメの普及が遅れている地域だけにやや意外感もある。
 しかし、アフリカ地域のアニメーション市場の開拓自体が遅れていることもあり、むしろ人気のあるところにではなく、日本アニメの市場開拓の意味合いが強そうだ。
 MultiChoiceは2006年にはアニマックスのライバルのひとつであるディズニーチャンネルの放送も開始したばかりである。グローバル市場での日本アニメと米国のアニメーションの競争は益々激化しそうだ。

ワールドスクリーン・ドットコム(Worldscreen.com) http://www.worldscreen.com
SPTI to Launch SET, AXN Channels in Africa

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インドで人気のアニマックス

アニマックス(日本) http://www.animax.co.jp/
MultiChoice  http://www.multichoice.co.za/

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2007.08.07
海外 ]
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 日本貿易振興機構(JETRO)は、11月16日から20日までタイのバンコク市で開催されるアニメーションとマルチメディアのトレードショウであるTAM(Thailand Animation and Multimedia)2007の会場内に「ジャパンコンテンツ・ブース」を設ける。
 これは日本の映画やテレビ番組、アニメ、音楽、ゲーム、デジタルコンテンツなどを、タイのコンテンツバイヤーに広く紹介する目的を持ったものである。また、JETROはこの機会を利用して現地での商談会を開催する。

 JETROは現在、日本コンテンツの海外販売権を保有する企業を対象に、この商談会への参加者を募集している。参加費用は企業の負担となるが、JETROは タイ現地企業との商談スペースの提供するほか、現地バイヤーとの商談アポイント手配や日本企業参加者のタイ語でのリストの作成や、タイ語通訳者、TAM入場バッジなどをサポートする。
 参加者は今回の商談会で、東南アジアの文化やメディア、産業の要であるタイでのビジネス拡大をはかることが可能となる。

 TAM(Thailand Animation and Multimedia)2007は、タイの行政の下部機関であるタイ・ソフトウェア産業振興機構が主催をしている。アニメーションとマルチメディアのビジネスチャンスの拡大を狙い毎年行っており、今年4回目となる。
 イベントは11月16日と17日のビジネスデイと18日から20日の一般デイがあり、テクノロジーの公開やセミナー・ワークショップ、ビジネスパートナーシップ・プログラム、展示会場の設置、TAMコンテスト・アワードなど多彩な企画が行われる。現在、タイのアニメーションやゲーム、キャラクター、ライセンスなどを扱う最も重要なビジネスイベントになっている。
 商談会参加の詳しい募集内容はJETOのサイトで確認出来る。

日本貿易振興機構(JETRO) http://www.jetro.go.jp/
    ジャパンコンテンツ商談会 in バンコク(TAM2007)

TAM(Thailand Animation and Multimedia)2007
http://www.sipa.or.th/th/new_page/tam2007.php

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2007.06.14
テレビ ][ 携帯端末 ][ 海外 ]
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 世界市場で日本アニメ専門チャンネル・アニマックスを展開するソニーピクチャーズ・テレビジョン・インターナショナル(SPTI)は、カナダとオーストラリアの両国でモバイル向けのアニマックス「アニマックス モバイル」を開始する。
 アニマックスがモバイル向け番組を放送するのは世界で初めてのケースとなる。オーストラリアでは3モバイル(3 Mobile)が6月12日に既に放映を開始しており、カナダではベル・モビリティ(Bell Mobility)が、7月中に放映を開始する。SPTIは、今後はさらに利用地域を拡大していくとしている。
 ベルモビリティはカナダの大手通信会社ベルのモバイル部門で550万人の利用者がある。3モバイルもオーストラリア有数のモバイル会社である。

 「アニマックス モバイル」は世界各地で展開されているテレビ放送のアニマックスと異なるプログラムとなり、番組は4時間の長さのプログラムが繰り返し放映される。当初のプログラムには、『Blood+』や『ラストエグザイル』、『R.O.D -THE TV-』、『巌窟王』と日本や世界各地のテレビ放映でも人気の高い作品が厳選されている。
 また「アニマックス モバイル」は、14歳から34歳のモバイル利用者を主要な顧客層とする。いつでもどこでもアニメが観られることを武器に市場開拓を進める。

 現在アニマックスは、日本のアニメ専門チャンネルをベースに、インドを含むアジア全域、ラテンアメリカ全域、さらに中央ヨーロッパ、ドイツで放送事業を展開している。今回の決定は世界各地で急激に放送ネットワークを拡大しつつあるアニマックスを象徴するものといえる。
 これまでカナダとオースラリア両国では、テレビ放映のアニマックスは展開されておらず、SPTIにとっては新しい事業への取り組みとなる。同時に両地域における本格的なテレビ放映も今後考えられる。

 さらに英語圏の国々は世界の他地域に較べてアメリカのカートゥーンアニメーションの力が強く、日本アニメの力が弱い。英語圏でのアニマックスの展開はインド地域を除くと初めてで、こちらも注目される。
 既にアニマックスは米国での事業展開を視野に入れているとされており、今回の事業は米国市場進出の布石にもなる。同時にその進出が、従来のアニメ放送ビジネスに捉われない方法を取る可能性を示している。

アニマックス公式サイト(日本)  http://www.animax.co.jp/
ソニーピクチャーズ・テレビジョン(英語) http://www.sonypicturestelevision.com/

Bell Mobility  http://www.bell.ca/
3 Mobile  http://www.three.com.au/

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2007.06.13
インターネット ][ ゲーム ][ 海外 ]
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 大手ゲームソフト会社のカプコンは、インターネットを利用したパソコンゲーム市場へ本格的に参入することを決定した。
 カプコンは北米のゲームソフトア開発会社バルブ・コーポレーションが運営するパソコン用ゲーム配信システム「Steam」を利用して、自社の人気ゲームソフトをパソコン向けのユーザーに提供する。
 提供されるソフトには、『デビルメイクライ3 Special Edition』や『鬼武者3』、『ロストプラネット』、『スーパーパズルファイターII ターボHD Remix』など同社の人気ゲームタイトルが多数含まれている。

 バルブ・コーポレーションは、『ハーフライフ』や『カウンターストライク』といった人気ゲームソフトの開発会社である。しかし、同社が運営するゲーム配信システムの「Steam」でも、より知られるようになりつつある。
 「Steam」はインターネットを通じたゲーム配信システムで、同時にゲームプレイヤーでもあり、デジタルコンテンツの著作権管理も行う多機能搭載システムである。通常のオンラインゲームと異なり、RPGだけでなくシューティングゲームやレーシングゲーム、パズルゲームなど様々なゲームを提供している。
 現在およそ150種類のゲームに、全世界に1300万人以上のユーザーを持っているとされている。

 「Steam」は、現在は日本語でのサービスを提供していない。カプコンによれば、同社は「Steam」を利用してゲームソフト販売する初の日本企業となる。
 カプコンはゲームソフト会社のなかでも、海外市場を特に重視している会社のひとつである。海外では日本に較べてパソコンゲームの普及率が高い。また、その市場の成長率は高く、市場規模は年々拡大している。カプコンはこの成長市場でシェアを伸ばすために、「Steam」への有力コンテンツ投入を決定した。

 日本のエンタテインメントコンテンツの海外配信事業では、アニメ番組の配信が昨年来急激に拡大している。しかし、日本のもうひとつの有力エンタテイメントコンテンツのゲームソフトについては、これまで実績がなかった。今回はようやく日本のゲームソフト会社も、コンテンツの流通手段としてインターネットとパソコンの利用を意識しだしたといえる。
 しかし、もともと日本ゲームソフトは、パソコンよりも家庭用ゲーム機にビジネスを大きく依存している。パソコンを利用して人気ゲームソフトが利用出来るようになれば、家庭用ゲーム機の市場を圧迫する。パソコンゲームのさらなる普及は、自らの存在基盤を危うくする面もあり、諸刃の剣とも言えそうだ。

カプコン http://www.capcom.co.jp

Valve Corporation http://www.valvesoftware.com
Steam  http://www.steamgames.com

続きを読む "カプコン パソコン向けにゲーム配信ビジネスを開始(6/13)" »
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2007.06.12
海外 ]
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 米国の大手映画会社のウォルトディズニー・スタジオは、インドの映画制作会社ヤシュ・ラジャ・フィルムス(Yash Raj Films (YRF))スタジオと共同で、オリジナルの長編アニメーションを共同製作すると発表した。映画製作のための新たな3Dアニメーションスタジオが設立される見通しである。
 最初の試みとして、インド国内向けに長編アニメーション映画を製作する。映画はYRFスタジオのグループ会社 アディタヤ・コプラ(Aditya Chopra)の統括のもとインド国内で制作される。共同製作第1弾の映画は、2008年に公開予定となる。
 
 YRFスタジオは、インド国内有数の映画スタジオだが、これまで3Dアニメーション製作の経験はない。一方で、インド国内ではハリウッドの大作アニメーションを中心にアニメーション映画の人気が拡大している。
 またディズニーにとっては巨大なインドの映画市場が魅力になる。インドは10億人の人口を抱えるだけでなく、映画は国民的なエンタテインメントとして人気が高い。また、経済成長の著しいインドは新しい市場としてディズニーにとって魅力的である。今回の事業提携は、アニメーション映画の技術を求めるYRFスタジオとインド市場への本格的進出を狙うディズニーの思惑が一致した結果とみられる。

 ディズニーは昨年にもインドの人気アニメーション映画の権利を買い取り、現地向けにテレビアニメーションを製作することを公表している。しかし、劇場アニメーション製作での本格的なインド進出は今回が初めてである。
 今回の提携は当初はインド向けの映画だけとされており、今後、世界市場向けの大作アニメーション制作の一部が新スタジオで行われるかは明らかでない。

 インドでは既にアメリカの大手コミック出版のマーベルが、インドのトゥーンズ・アニメーションとテレビアニメーションの製作を進めている。また、イギリスのエンターテイメント企業ヴァージングループも、インドでの映画製作、コミック製作を行っており、アニメーション製作も視野に入れているとされる。
 インドはコンピューター関連の技術者の厚みがあることでよく知られている。海外からのコンピューターソフトウェアの開発など関連事業をなどの受託で、急成長を遂げた。ここ数年はそうしたコンピューター関連技術の強みを生かした事業分野として、3Dアニメーションの制作受託に力を入れている。
 このためインドの3DCGアニメーション産業は、3Dアニメーション映画制作に十分な開発・制作能力が既にあると見られている。こうしたことも欧米のアニメーション企業のインド進出を促していると見られる。

当社の関連記事
変わるインドのアニメ市場でディズニー共同制作
XメンのTVアニメ 米・インド共同制作

ディズニー公式サイト(日本) http://www.disney.co.jp/
ヤシュ・ラジャ・フィルムス Yash Raj Films http://www.yashrajfilms.com/

続きを読む "ディズニーがインド企業と提携 インド向けの3Dアニメ映画制作(6/12)" »
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2007.04.16
海外 ]
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 4月16日の日本経済新聞によると、アニメーション製作のDLEはシンガポールから映像プロデューサ候補の留学生をインターシップで受け入れる。
 これはシンガポール政府との共同事業で、4人の学生の2年間の渡航費や生活費はシンガポール経済開発庁が負担する。日本経済新聞は、DLEは修了生を同社の現地支社の創設メンバーにする考えもあるとしている。

 DLEは蛙男商会によるフラッシュアニメーションのプロデュースでよく知られている。フラッシュアニメーション以外では、海外からのアニメーション制作の受注業務や関連会社MOOK DLEを通じた一般的な2Dアニメーションの制作も行っている。
 同社は海外ビジネスに積極的であることでも知られており、米国の大手玩具企業ハスブロを通じた米国市場とのつながりを持っている。さらにアジア市場の発展を視野に入れ、既にインドと中国のアニメーションスタジオとの業務提携を行なっている。また、MOOK DLEは、中国でのアニメーション制作事業も行っている。

 今回の報道を見るとDLEは、アジアの2大国だけでなく、さらにシンガポールを拠点としたビジネスの展開を目指しているようだ。
 シンガポールはインドや中国に較べるとアニメーションの市場規模、産業規模とも遥かに小さい。しかし、シンガポールが他民族国家であることや情報や技術インフラが整っていることから、アジア各国の優秀な人材を集めることの出来る地域である。
 また政府によるデジタルコンテンツ産業への強力な支援もあり、ルーカスフィルムのアニメーションスタジオが設立されるなど世界のアニメーション産業からの注目度は高い。
 シンガポール政府は産業の中核となる人材育成を行なうことで、自国の魅力をさらに高めることを目指している。そうした点で今回のプロジェクトは、シンガポール政府とDLEの利益が一致したものだといえるだろう。

DLE  http://dle.jp/

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2007.04.11
海外 ]
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 日本動画協会は、3月23日から25日まで東京国際アニメフェアと平行して開催されたアジア・パシフィック アニメ国際会議の開催状況と、その場でまとめられた共同声明を発表した。
 共同声明の中では人材教育の重要性が強調されたほか、ビジネスモデルの開拓に言及した。さらに、アジアアニメーション協会などを設立することで合意した。
 アジアアニメーション協会は、今後、アジア各国間のアニメーションにおける情報交流、学術的・専門的知識の交流、技術交流、アニメ作品の交流を行なうためのものとしている。

 アジア・パシフィック アニメ国際会議は、アニメーション制作を行なうアジア8カ国(インドネシア、シンガポール、タイ、韓国、中国、フィリピン、マレーシア、日本)の教育と制作の専門家が集まりアジア各国のアニメの現状と未来についての報告・意見交換を行ったものである。
 開催期間3日間で、2つの基調講演と人材教育に関するアジア8カ国からの報告、それに「各国の制作環境について」、「アニメの社会教育及び学校教育の活用について」、「共同制作について」、「今後の連携について」の4つの本会議を行なった。
 
 共同声明はこうした議論に基づき最終日25日に6つの項目をまとめ、各国の代表17人がこれを批准した。日本からは東京大学大学院七丈直弘助教授、鈴木伸一杉並アニメーションミュージアム館長、山口康男日本動画協会専務理事兼事務局長、有迫俊彦東映アニメーション研究所所長が声明に参加した。
 共同声明はアニメーションに関連する様々な分野での人材教育にその多くを割いており、この問題がいま一番求められていることを示している。

今回まとめられたのは以下の6項目である。
1. 高品質かつ優秀なアニメ作品を世界市場に向け制作するため、アニメ分野において有能かつ責任ある人材を育成することは、緊急課題の一つである。
2. 創造性豊かでビジネスセンスと技術力を有する専門家の育成が人材育成においては必要不可欠である。
3. 創造力と技術革新力を育むため、初等教育を含む教育体系の総合的な枠組みの検討が必要である。
4. カリキュラムの公開や人材の発掘、教材・教育関係者の積極的な交流を図ることついて、共通認識を持つことで合意する。
5. 市場環境の構築については、ファンドシステムの整備も含めた新しい市場の創造に向けた新しいビジネスモデルの開拓が必要である。
6. 国際協力の精神に基づき、我々は以下に記載する活動を段階的に促進していくために、アジアアニメーション協会等を設立することで合意する。
(1) 情報交流 (2) 学術的、専門的知識の交流 (3) 技術交流 (4) アニメ作品の交流

日本動画協会 http://www.aja.gr.jp/index.html

続きを読む "アニメ国際会議共同声明 アジアアニメーション協会設立検討(4/11)" »
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2007.04.04
海外 ]
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 インディーズアニメが本格的なビジネスになるのか、昨年来の蛙男商会のテレビ・劇場進出や『やわらか戦車』のキャラクター展開などから日本の映像・キャラクタービジネスの関係者から高い注目集めている。
 こうした日本のインディーズアニメを取り巻く熱気は、既に海外にも広がっているようだ。4月2日に米国の有力ビジネス誌Business Weekのオンライン版は、日本で広がるインディ-ズアニメ(記事中ではWeb Flash Animationと表記)について「Japan Goes for Animation in a Flash」と題するまとまった記事を掲載している。
 記事の論調は、PCを使うことで限られた人数、低コストで制作できるアニメーションが登場している、またクリエイターの環境が変わって来ているというものである。記事にはJAWACONの左山誠さん、評論家竹熊健太郎さんの発言が引用されている。また、蛙男商会がどのようにビジネス化に至ったかの経緯を説明している。

 また、日本の代表的なインディーズアニメーションのクリエイターとして、『やわらか戦車』、『暗黒キャット』、『Perestroika』など十数作品を紹介している。
 これまで日本アニメのビジネスについて報道される時は、テレビアニメの輸出や制作現場でのアニメーターの過酷な状況などが取り上げられることが多かった。今回は、日本のアニメの現場で起こっている変化をBusiness Weekがいち早く取り上げたかたちである。 

 ビジネスにおける海外からの日本アニメへの関心は、作品そのもの以外にオリジナルのコンテンツやクリエイター自体であるケースも少なくない。
 オリジナルコンテンツ発掘の場、優秀なクリエイターの囲い込みの手段として、今後は海外の企業からもインディーズアニメに対する注目が増大するかもしれない。

Business Week online http://www.businessweek.com/ 
Japan Goes for Animation in a Flash
Japan's New Armchair Animators

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2007.03.27
インターネット ][ コミック ][ 海外 ]
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 マンガ出版社の幻冬舎コミックスは、Webコミック「GENZO」で展開するコミックの世界7カ国語同時発売を開始する。
 同時発売の第1作は、世界的に人気の高い村上真紀さんの『グラビテーション』シリーズの新シリーズ『グラビテーションEX』になる。『グラビテーションEX』は、幻冬舎コミックスが運営するWebコミックサイト「GENZO」と携帯サイト「GENZO/幻冬舎コミックス」に連載中である。

 「GENZO」は、幻冬舎コミックスが展開するWeb専門コミック雑誌で2004年4月に設立された。既存のマンガコンテンツの再録でなく、一般コミック誌で活躍する人気マンガ家のオリジナル書き下ろし作品を掲載する。また、日本版と同時に英語サイトで英語版の作品を展開するなどのユニークな試みで知られている。
 幻冬舎は、今後も「GENZO」で連載された人気マンガの単行本化を進める。これは同社が進める「世界展開を視野に入れた、本格的なWebコミック雑誌=GENZOプロジェクト」の一環である。

 海外市場で人気の高まっている日本のマンガであるが、通常海外での発売は日本で出版されたのちに海外出版社が翻訳出版権を買い、翻訳のうえ発売する。このため日本と海外との出版時期の間には、かなりのずれが生じるのが一般的である。
 しかし今回幻冬舎は、翻訳出版権を供与する段階で世界同時一斉発売をアレンジする。海外での同時発売は画期的な試みである。同時に発売されるのは日本語版、英語版のほか、ドイツ語版、イタリア語版、台湾語版、スペイン語版、韓国語版合わせて7カ国語になる。
 海外版の同時に発売が珍しいだけでなく、7カ国語バージョンというバリエーションの豊かさも注目である。

 7カ国語のうち日本語版は幻冬舎から、英語版とドイツ語版は欧米での日本マンガ出版の大きな実績を持つTOKYOPOPがアレンジを行う。また、それ以外の言語での発売は幻冬舎がアレンジをする。
 英語版はTOKYOPOP Inc、ドイツ語版はTOKYOPOP GmbH、イタリア語版はd/Visual Inc、台湾語版はd/Visual Taipei Inc、スペイン語版はGlenat Espana,S.L.、韓国語版はHAKSAN Publishing Co.,LTDでそれぞれ発売される。

 海外でのマンガ出版は日本での反応をみながら、海外での展開方法を考えることが多いが、今回はWebでの反響をダイレクトに利用するようだ。
 ビジネス的には労が多いが、日本での発売と現地の発売の時差の大きさに不満を持つことの多い海外のファンには指示される可能性が高い。

幻冬舎コミックス  
Webコミック「GENZO」 

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2007.03.10
海外 ]
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 東南アジアの有力国のひとつマレーシアが、あらたに国際的なアニメーション産業への進出意欲を表明した。日本と韓国に外遊中のマレーシアのナジブ副首相が滞在先のソウルで明らかにしたところによると、現在、同国が進めるハイテク都市のサイバージャヤのなかにアニメーションセンターを設立する。
 アニメーションセンターは韓国ソウルのアニメーションセンターを参考にしたものになり、マレーシアに不足するアニメーションビジネスの基盤を整備することが目的となる。

 ソウルアニメーションセンターは、コンテンツ産業に力を入れる韓国がアニメーション産業育成のために設立した制作支援、人材支援の場である。韓国アニメーションの産業振興の象徴的な場所となっている。
 マレーシアは現在IT立国を目指した国家作りをしており、韓国の政策モデルと相通ずる部分が多い。こうしたことからITテクノロジーに加えて、エンタテイメント産業の振興も目指すことになるようだ。

 東アジアでは韓国や中国が国家的な支援のもとにアニメーションやゲーム産業などエンタテイメント産業の育成を目指している。それ以外にも3DCGアニメーションの技術を中心に台湾もアニメーション産業なかで存在感を増しつつある。
 また、マレーシアの隣国であるシンガポールも、国家の支援やインド企業などとの協力により3Dアニメーションの有力国になりつつある。実際に、シンガポールはルーカス・アニメーションの大型スタジオや日本の有力ゲームメーカーであるコーエーの開発スタジオの誘致に成功している。
 マレーシアの国民には中国系、インド系も少なくなく、シンガポールと同様に中国とインドの両方の巨大市場と人材を見据えたビジネスが可能である。こうした利点を生かして、韓国や台湾、シンガポールといったアニメーションで先を行く国を追撃する。
 日本にとってはアニメーション産業での新たなライバルの出現であると同時に、あらたなパートナーの登場になるかもしれない。アニメーションの世界では国境を越えた競争が益々厳しくなっている。

サイバージャヤ 

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2007.02.15
海外 ][ 著作権 ][ 音楽 ]
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 大手アニメ製作会社のトムス・エンタテイメントは、音楽出版子会社トムス・ミュージックを通じて、イギリスと香港に音楽出版社を設立する。
 新しく設立される各会社は、各国の著作権管理団体や音楽出版社との提携を通じて、楽曲の管理と開発を目指す。また、ヨーロッパとアジア両地域の著作権の徴収と開発に力を入れる。
 トムス・ミュージックは、トムス・エンタテインメントが100%出資する非連結の子会社である。国内ではトムス・エンタテインメントのアニメ音楽の著作権管理を行なっている。

 今回の海外法人設立には、これまでトムス・エンタテインメントがアニメーション番組販売で培ってきたノウハウが生かされる。
 こうしたネットワークを利用して、自社のカタログにある楽曲だけでなく、他社のカタログも含めた事業を展開したいとしている。

 このうちイギリス法人のTMSミュージックUK LTDは、1月15日にロンドン市内に現地法人を設立済である。イギリス法人では、イギリスだけでなくフランスやドイツ、スペイン、イタリアなどのビジネスを統括する。
 事業の目的は日本のJASRACにあたる各国の著作権団体と直接信託契約を結び著作権の管理と著作権徴収を目指すことになる。交渉団体はSACEM(フランス)、GEMA(ドイツ)、SGAE(スペイン)、SIAE(イタリア)などである。

 香港の現地法人はTMS MUSIC HK LTDとなり、本年3月中に現地法人を立ち上げる。こちらも、香港だけでなく、韓国、台湾、中国、シンガポール、タイ、トルコ、フィリピン、マレーシアなどの広範囲なアジアの国々が事業領域となる。
 著作権契約をする著作権団体は、それぞれCASH(香港)、KOMCA(韓国)、MUST(台湾)、MCSC(中国)、COMPASS(シンガポール)、MCT(タイ)、MESAM(トルコ)、FILSCAP(フィリピン)、MACP(マレーシア)である。

トムス・エンタテイメント 

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2007.01.26
コミック ][ 携帯端末 ][ 海外 ]
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 電子コミックの閲覧ビューアソフト「コミックサーフィン」を展開するセルシスは、海外市場で携帯電話向けの電子コミック配信を支援する「コミックサーフィン・グローバル・パートナーズ・プログラム」を開始する。

 このプログラムではアジア・北米・ヨーロッパなどの海外マーケットで、携帯を利用したマンガの閲覧サービスを行なう企業に向けられる。日本企業の現地会社と現地企業の両方が対象になっている。
 プログラムでは、現地端末に対応した閲覧用ビューアソフトの提供やコンテンツ制作ツールの提供、デジタル著作権管理技術への対応を行なうとしている。また、講習会、セミナーの開催
も要望に応じて行なう。これらのサービスは、全て実費でセルシスが請け負う。

 セルシスはこのプログラムを利用する企業は、独自のソフト開発を行なうことなく電子マンガの配信が行なえるメリットがあるとしている。海外でマンガやコミックを展開する企業には中小企業も多く、同社のプログラムは大きな関心を集めそうだ。
 また、日本でセルシスのソフトを使っている企業には、既存の配信用コンテンツをベースに電子配信をスムーズに行えるよう支援する。例えば、マンガのフキダシ部分のみの現地語差替えや字幕追加などを行なう。こちらは日系企業に注目されるだろう。

 セルシスがこうしたサービスの提供を行なうのは、日本の携帯閲覧ビューアソフト市場で既に確固たる地位を築いていることから成長性の高い海外市場に関心が向っているためである。
 セルシスは日本でも、昨年11月に携帯閲覧ビューアソフトの無料公開を決めている。今回のプログラムも含めて、セルシスは自社ソフトのオープン化を目指している。それは、自社ソフトを国内外でディファクトスタンダード(業界標準)にすることで、将来の大きな利益を狙っているためといえるだろう。

セルシス  

続きを読む "セルシス コミックサーフィンの海外展開支援強化(1/26)" »
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2006.12.21
企業決算 ][ 海外 ]
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 12月20日に香港の大手マンガ出版社玉皇朝集団が、2007年3月期(06年4月~07年3月)の中間決算を発表した。玉皇朝集団は香港証券取引所に上場し、同地域最大のコミック出版社である。

 同社の6月中間期の売上高は5288万香港ドル(約8億円)で、前年同期の1.8%減とほぼ横ばいとなっている。営業利益は1654万香港ドル(前年同期比6%減)、経常利益は769万香港ドルで前年同期比5.3%の増加である。
 同社の売上高は2005年3月期が1億730万香港ドル、2006年3月期が1億220万香港ドルとなっているので、過去およそ3年間ほぼ横ばいになる。しかし、事業構造はここ数年で大きく変化している。

 もともと同社の主要事業は、日本食レストランなどを中心としたレストラン事業であった。しかし、近年は事業の核を国内外のコミック販売事業に集中しており、2004年にレストラン部門は売却、2005年4月にはその事業活動を停止している。
 その後は、さらに成長部門であるアニメーション事業とウェブコンテンツ事業に注力している。同社は運営するウェブサイトのKing comic.comで、マンガとアニメーションの販売事業も手掛けている。

 ただし、同社の売上高の大半は、コミック出版からもたらされており、現段階ではアニメーションなどのマルチメディア事業の割合は低い。今中間期では、全体売上高の9割以上にあたる5062万香港ドルがマンガ出版事業によるもので、マルチメディア事業は226万ドルに過ぎない。
 同社の香港市場におけるコミック出版のシエアはおよそ50%で、中国語のコミック以外に日本からライセンスを受けたマンガを、月におよそ25作品を出版している。

 しかし、同社は今後の会社の成長事業をアニメーション事業に定めている。既に、中国中央電視台(CCTV)と共同製作で52話からなるアニメーション『神兵小将』を完成させ中国本土への事業進出も行なっている。また、中国圏市場に向けて人気俳優のジャッキー・チェンさんを主人公にしたアニメーションの製作に乗り出している。
 『神兵小将』は、現在は中国国家広播電影電視総局の放映許可とCCTVの放映スケージュールの調整待ちとなっている。玉皇朝集団は番組が共同製作であることに加えて、中国スタンダートを積極的に取り入れていることから、海外アニメーションの放映が禁止されているゴールデンタイムでの放映も可能と見ている。
 来年以降の玉皇朝集団の業績は、コミック販売事業に加えてアニメーション事業やそれに関するライセンス事業の拡大が期待されている。

玉皇朝集団 
King comic.com

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2006.10.29
ゲーム ][ 企業経営 ][ 海外 ]
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 日本経済新聞の10月29日の報道によると、任天堂の欧州会社ニンテンドウオブヨーロッパは新たにロシアで自社製品を扱う公式代理店を指定した。これは、同社のロシア市場の本格的な進出となる。
 日経によれば公式代理店に指定されたのはロシアのゲーム販売大手のNDビデオゲームズで、11月からニンテンドーDSやWiiのハードとソフトの販売を行なう。

 これまで任天堂の海外事業は、ニンテンドウオブヨーロッパを中心とした欧州市場とニンテンドウオブアメリカを中心とした北米市場を主としてきた。
 しかし、同社は今年7月には新たに韓国に販売子会社を設立している。今回のロシア市場進出と合わせると、任天堂は従来の日米欧の3市場を越えたビジネス展開を新たに目指していることがわかる。

 日米欧のゲーム市場の今後の急激な拡大が期待出来ない一方で、新興国を中心にゲーム機ハードとソフト需要がこれまでになく拡大している。その市場が無視出来ないほどの大きさになっていることが大きな理由と言えるだろう。
 今後は、同社が消費市場として成長が著しい中国を含むアジア市場や中南米市場へ進出することも予想される。

 また、任天堂のこうした攻めの戦略は世界市場でのニンテンドーDSの大ヒットや大ヒットが期待されるWiiの発売が迫っていることも理由にあるだろう。
 任天堂の今期の業績が好調なだけに、経営体力のある同社の新興市場進出は、競合企業のソニーコンピュターエンタテイメントやマイクロソフトの戦略にも大きな影響を与えそうだ。

日本経済新聞 ゲーム機販売、任天堂がロシア進出

当サイトの関連記事 任天堂 韓国子会社設立

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2006.10.24
海外 ][ 著作権 ]
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 米国のウェブ広告会社ワイアードセット(Wiredset)は、自社の運営するマーケット情報サイトインフォフィルター(Infofilter)でファイル交換ソフトビットトレント(BitTorrent)を利用したファイル交換作品のベスト50の公開を開始した。
 ランキングは分野ごとに「ゲーム」、「音楽」、「ソフトウェア」など6つの分野に分かれており、そのひとつとして「アニメ」カテゴリーが設けられている。アニメはファイル交換の主要カテゴリーと独立して設けられるほど、英語圏でのファイル交換で存在感が大きいと言える。
  
 ワイアードセットによれば同社が今回の調査を開始したのは、エンタテメント企業にエンタテイメントコンテンツ交換の現実を理解して貰うためだという。
 ビットトレントは英語圏を代表するファイル交換ソフトである。世界中で広く利用されているため、ファイル交換のトレンドを知るには最適な対象といえるだろう。
 調査の方法はワイアードセットが、3万以上のトラッカーと200以上のビットレントを利用するウェブサイト、50万以上の稼働中のトレレントを利用している。データーは日別に取り、毎日更新される。

 ワイアードセットの目的がファイル交換の現実を業界に知らせるためだとしたら、今回の調査はアニメ関連企業にとってはかなり厳しい現実となっている。
 このベスト50だけを見ると英語圏におけるアニメの違法なファイル交換はやはり深刻な状況となっているからだ。ランクキングに入った作品は、全てファンサブと呼ばれる日本アニメのインターネット海賊版となっている。

 10月23日の調査結果では、ランキング1位の『ゼロの使い魔 8話』は1日だけで、およそ1万近いファイル交換が行われている。
 また、ファンサブ利用者の間では米国でライセンスの発表された作品は、ファンサブの配信はしないとの不文律があるとされてきた。しかし、ランキングには既に米国で放映が開始されている『NARUTO』や『Bleach』、『ワンピース』さらに米国で紹介されて久しい『ドラゴンボール』や『天空のエスカフローネ』の名前などもあがっている。

 問題は指摘されながら、その対策の複雑さや手間、アニメファンとの良好な関係の維持などの問題は複雑で、ファンサブについて多くの企業が取り組みかたに悩んでいる。
 今回の調査結果の公表開始は、そうしたなかに一石を投じることになりそうだ。
 
インフォフィルターのTop50 Anime Torrent(10月23日) 
1位 ゼロの使い魔 8話
2位 ゼロの使い魔 10話
3位 イノセント・ヴィーナス 1話から2話
4位 HENTAI
(タイトルのタグにHENTAIの語句が含まれいる作品全て)
5位 HUNTER×HUNTER 26話から62話
6位 ノエイン
7位 NARUTO 76話から100話
8位 ドラゴンボール 1話から276話+劇場版
9位 NARUTO 151話から175話
10位 NARUTO 197話 

インフォフィルターのTop50 Anime Torrent

インフォフィルター 
ワイアードセット

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2006.09.13
インターネット ][ コミック ][ 海外 ]
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 電子書籍販売のイーブックスは、京セラグループと共同で海外市場で日本マンガの電子書籍を販売する電子書籍国際ネットワーク事業を開始する。
 その最初の事業として、9月19日からシンガポールにポータルサイトを設けて『ベルサイユのばら』や『鬼太郎全集』などの人気コミックの電子書籍版を販売する。

 事業を行うのは日本では大手の電子書籍サイト「イーブックス」を運営するイーブックスイニシアティブジャパンと京セラコミニケーションシステム、それにそのアジア子会社である京セラコミニケーション・アジアパシフィックの3社である。
 3社によれば今回事業化する電子書籍国際ネットワークは、これまでのマンガ翻訳出版とは異なった電子書籍の国際化を行う。国外で人気の高い日本のマンガコンテンツをより多くの人に手軽に楽しめることを目指している。

 今回はその最初の試みとしてシンガポールが選ばれた。シンガポールのサイトでは人気作品を中心に30タイトル100冊からスタートするが、年内には300冊まで増やす予定である。販売価格は、1冊5.8シンガポールドル(約430円)から8.8シンガポールドル(約350円)となり、開始から2年で年間売上高2億円を目指す。
 作品を読むには専用のブックリーダーソフトが必要になるほか、ダウンロードを行ったパソコン以外で作品を読むことは出来ない。また、ダウンロードされるコンテンツは日本のサーバーで管理されるなど海賊版や不正コピー防止にも対策にも力を入れている。

 日本では携帯電話でのマンガ閲覧に較べて、PC上での電子マンガ閲覧ビジネスは必ずしも盛況とは言えない。専用のソフトや閲覧ハード機のポータビリティ(持ち運び性)の問題が、閲覧のハードルとなっているためである。
 そうした不便さは企業側も理解しているが、これは作品のコピー問題ともかかわるだけに難しい問題である。今回のシンガポールでのビジネスも、当面は同様の点が一番のビジネスの課題になると考えられる。 
 しかし、日本よりマンガの取り扱い書店が少なく、タイトル数も少ない海外だからこそこうしたビジネスが成功する可能性も高いかもしれない。
 今後数年のシンガポールのイーブックスのビジネスは、電子マンガの国際普及という点で見逃せないものになりそうだ。 

販売サイト eBookJapanASIA 

イーブックスイニシアティブジャパン 
京セラコミニケーションシステム 

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2006.08.11
テレビ ][ 海外 ]
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 テレビビジネスの情報サイトC21メディアネットによると、香港の日本アニメ中心の子供向けチャンネルのアニマックス香港が香港の大手ケーブルテレビのケーブルテレビ香港(HKCTV)のベーシックチャンネルに採用されることに決まった。
 現在、アニマックス香港では『犬夜叉』や『名探偵コナン』などの日本の人気アニメ作品から『BLOOD+』や『地獄少女』、『Paradise Kiss』といった最新作までを放映している。

 ベーシックチャンネルは、ケーブルテレビ局の契約世帯が追加料金を払うことなく観ることが出来る基本放映チャンネルである。通常、ケーブルテレビ局が視聴者に人気のある放送局の中から複数局を選び出し独自のパッケージを作る。
 追加料金を払うことなく視聴できることから、ベーシックチャンネルに組み込まれると視聴率と視聴世帯は飛躍的に大きくなる。 
 このため香港に限らず日本やアメリカなど多くの国で、チャンネルがベーシックチャンネルに採用されるかどうかはケーブル向け放送局の経営を左右する。

 今回、大手ケーブルチャンネルのベーシックチャンネルになったことで、香港アニマックスの経営はこれまでより安定するだろう。
 さらに、同局で放映される日本アニメについては、視聴世帯が拡大することで認知度があがる。これまでより関連商品の売上げが拡大することも期待できる。

 日本ではソニー・ピクチャーズや東映アニメ、サンライズ、トムス・エンタテイメントなどが出資するアニマックスは、海外でもソニー・ピクチャーズグループが運営を行っている。近年、日本以外の市場開拓に大きな力を入れている。現在は、台湾・香港・インド・東南アジア、ラテンアメリカに進出済である。4月には韓国でも合弁で進出をした。
 また、今回のように視聴世帯の拡大のために積極的である。最近では、シンガポールで開催される世界最大のゲームトーナメントとして注目を集めるWorld Cyber Games2006のアジアチャンピオンで、マイクロソフトやインテルと並ぶメインスポンサーとなり話題を呼んだ。

アニマックス
アニマックス香港 

ケーブルテレビ香港 
World Cyber Games2006 

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2006.07.15
海外 ]
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 昨年10月に、シンガポールに設立されたルーカスフィルム・アニメーション・シンガポールは、新しい事業セクションの拡大を目指し、人材募集を行っている。今回募集されているのは、同社があらたに展開する携帯ゲーム部門とデジタルアート部門のスタッフである。
 
 ルーカスフィルム・アニメーションは、米国の有名映画スタジオであるルーカスフィルムが海外に設立した初めてのクリエイティブの拠点として大きな注目を浴びている。今年春のオープン当初には、テレビアニメーション用のCGアニメーション制作部門が設立されスタートした。
 既に同スタジオは、スター・ウォーズのテレビアニメーション版の制作において大きな役割を果たしている。
 今回新たに設けられる携帯ゲーム部門とデジタルアート部門が加わることで、これまでのCGアニメーション部門と合せて3部門体制となる。各部門は、それぞれ米国本国のルーカスフィルム・グループの各社と協業を行い、ルーカスフィルムの作品制作に大きくかかわることになる。

 ルーカスフィルムがシンガポールを制作拠点に選んだのは、英語がよく通じる国際都市であることや安定した政治・経済、それに行政によるコンテンツ分野へのサポートの大きさがある。また、東アジア全域から優れた才能をスカウト出来ることも挙げられている。
 既にルーカスフィルム・シンガポールには20カ国を超える国から集まった60人以上のスタッフが働いている。今回は新部門のスタッフ採用のために、今月14日から16日にシンガポールで開催されるCGオーバードライブ2006でリクルーティングと面接を行うとしている。

ルーカスフィルム 
ルーカスフィルム・アニメーション  
CGオーバードライブ2006 

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2006.06.23
海外 ]
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 シンガポールの大手ニュースサイトのメディア・コープなどによると、日本のアニメ制作会社AIC(アニメ・インターナショナル・カンパニー)は、シンガポールの国立大学ナンヤン工科大学(NTU)と共同で日本向けのアニメ制作を行ことで合意した。AICは6月22日NTUとの間で調印を行った。制作されるのは全13話のテレビシリーズ、日本とシンガポールでの放映を見込んでいる。 
 メディア・コープの報道によれば、NTUのコンピュターエンジニアリング校が制作に携わり、同社の開発した方法を利用するとこれまでAICの制作に較べて40%のコストと時間が節約出来るという。

 AICは『天地無用』や『ああっ女神さまっ』などのアニメ作品をかかえる人気スタジオのひとつである。また、ナンヤン工科大学は主に工学系の学部から構成される。シンガポールにある2つしかない大学のひとつでシンガポールの大学教育における役割は大きい。

 これまで、人件費の高いシンガポールは、中国や韓国、フィリピンなどに較べて日本アニメ制作のアウトソーシング先と考えられることはほとんどなかった。また、アニメ以外でも、コーエーがゲーム開発の拠点を設けていることが目立つほかは、日本のエンターテイメントコンテンツ産業との関わりは薄い。
 しかし、アメリカのルーカス・フィルムが、本国以外で初めてアニメーションスタジオを作ったのがシンガポールであるようにその制作能力に対する評価は高い。また、シンガポール政府も他のアジア諸国のようにアニメーション産業の育成に大きな力を入れている。
 シンガポールの強みは、高い教育と技術力、そして国際的な人材である。そうした点から、これまでのいわゆる下請けとは違う、国際協力の可能性のある国だとも言える。

メディアコープニューズ 
 NTU and Japanese company to develop anime episodes for Japanese market  

AIC 
ナンヤン工科大学(NTU) 

続きを読む "AIC シンガポールの大学とアニメ共同制作(6/23)" »
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2006.05.18
企業経営 ][ 海外 ]
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 中堅玩具メーカーのユージンとセガトイズが、相次いで香港子会社を設立する。両子会社とも現地及び中国の生産管理子会社で、品質・生産・流通管理を目指している。

 ユージンが設立するのはユージン香港、資本金100万香港ドルで6月に設立される。ユージン香港の役割は、日本や欧米向け商品の生産工場の開拓と管理である。
 ユージンは新会社が最適な生産・品質・物流管理を行うことで、玩具の原価を20%削減することが可能だとしている。新会社は従業員約10名で、今年の10月から事業を開始する。

 また、セガトイズの子会社はセガトイズ香港で資本金は200万香港ドル、5月25日に設立、同日営業も開始する。新会社は現地工場での品質・生産・開発を管理する。
 セガトイズは自社生産のほぼ100%を中国の工場に生産委託しており、目指すところはユージンの香港子会社と同じく製品原価率の引き下げである。

 相次いだ生産管理子会社設立の理由は、昨今の原油価格の高騰による製品原価の上昇にあるだろう。例えばユージンは、同社が得意とするフィギア生産に占める原油原価の割合が高く、原油価格高騰による原価率の上昇に悩んでいる。
 原油価格の動きはコントロール出来ないにしても、現地子会社が直接に生産を管理することで、原価の削減し、原油価格の影響を小さくする。

 フィギアなどのキャラクター関連商品の原価に占める原油の割合は高い。また、生産工場が海外にあるケースも両社以外に多い。こうした現地会社設立は、今後も増える可能性が高いだろう。

ユージン 
セガトイズ 

続きを読む "ユージン セガトイズ 相次いで香港子会社設立(5/18)" »
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2006.05.11
海外 ]
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 5月8日の日本経済新聞によると、インドでは初となるアニメーションとビデオゲームの産業に特化した経済特区が、インドのケララ州・トリバンドラムで開設される。
 この経済特区はケララ州産業開発公社による「フィルム・アンド・ビデオパーク」で、日経新聞の報道によれば海外輸出企業であれば100%外資も認められ、各種税金の免除もある。また、パーク内にはアニメーターの養成所も開設する予定だとしている。
 
 ケララ州はインドの南西部アラビア海に面した州で、インドの中では最も生活水準の高い地域として知られている。英語の普及率も高い。近年のインドのコンピューターやアニメーション産業の発達はよく知られており、その中心はインドのハイテク地域とされるカルナターカー州バンガロールなどであるが、そこにも近い。
 今回の経済特区は、2005年にインドが導入した経済特区法に基づくもののひとつである。インドのアニメーション産業は、3DCGを中心に海外からの受託生産が増加しているが、インフラや人材の限界からこれ以上の急激な拡大は難しいとも言われ始めている。
 アニメーション・ゲーム専門の経済特区の設立は、海外資本を導入することでさらに基盤を整える。さらに人材育成も合せることで、一段の産業発展を試みているといえる。

日本経済新聞 インド、アニメ・ゲーム経済特区を開設

続きを読む "インド初のアニメ・ゲーム経済特区(5/11)" »
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2006.04.14
海外 ][ 著作権 ][ 行政 ]
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 日本貿易振興機構(JETRO)は、海外で知的財産権の侵害を受けている中小企業のために現地調査を行い、その調査費用の一部を支援する事業の対象企業を募集している。
 この事業の対象となるのは中小企業基本法に基づく中小企業である。製造業から卸・小売企業、サービス業まで幅広い業種を及んでいるが、対象は特許権や意匠権などのほかに著作権も含まれている。

 応募企業が海外で自社の権利が侵害されている証拠を提示することで、JETROが外部機関に現地侵害状況や模倣品・海賊品の製造元・流通経路の特定、販売状況などの調査を依頼する。
 この際かかった費用の最大2/3(上限200万円まで)をJIETROが負担する仕組みになっている。権利侵害の発生が起こっていることが判りながら、本格的な調査などを行えない中小企業のための支援事業となる。
 中小企業が中心で上限は200万円とされているため、利用出来る企業範囲は限られるが、中小の玩具メーカーなどには利用価値が高いだろう。

日本貿易振興機構  
 平成18年度「中小企業知的財産権保護対策事業」公募のご案内

続きを読む "JETRO 中小企業の知的財産保護に資金援助(4/14)" »
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2006.04.11
ベンチャー ][ 企業経営 ][ 海外 ]
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 4月11日の日本経済新聞によると、アニメ企画・製作のディー・エル・イー(DLE)が、インドの大手アニメ制作会社トゥーンズ・アニメーションと合弁会社を作るという。合弁会社は2007年に設立が見込まれ、DLEとトゥーンズが50%ずつ出資する。
 DLEは自社の制作部門を持たないため、トゥーンズの技術を利用したCGアニメーション制作が可能になるとしている。

 DELはアニメ作品の企画・制作を手掛けるベンチャー企業で、日本アニメの制作のほか海外からの制作受注、アニメファンド業務、コンサルティング業務を行なっている。最近では、フラッシュアニメで人気の蛙男商会をテレビ番組化し、フラッシュアニメから地上波テレビへの進出として高い注目を浴びた。
 一方、トゥーンズ・アニメーションは、設立は1999年と歴史は浅いが2Dアニメーション、3Dアニメーションからプリプロダクション、ポストプロダクションまで手掛けるインドの大手アニメーション制作会社である。インド市場向けのオリジナルのアニメーション作品を制作するほか、海外作品の制作も手掛けている。
 取引企業は、アメリカのウォルトディズニーやマーベルからイギリス、イタリア、ドイツ、カナダ、韓国などに及んでいる。

 アニメーション制作の新興国と知られるインドは、近年アメリカを中心とした海外からのアニメーション制作の下請けが急増している。しかし、その技術の中心が3Dアニメーションであるため、これまで2Dアニメーションを中心とする日本企業とのビジネス提携はあまりなかった。
 今回のDELによるトゥーンズ・アニメーションとの提携は、新分野への進出という点で意義のあるものだろう。
 また、今後3Dアニメーションの制作が増えると見られる日本のアニメ制作では、コストの安さとその技術力に目を向けたインド進出の流れは強まる可能性が高い。

日本経済新聞 アニメ企画・制作のDLE、インド大手アニメと新会社

株式会社DLE 
トゥーンズアニメーション 
蛙男商会 

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2006.04.10
海外 ]
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 アニメーション制作のアウトソーシング(下請け)先として注目されてきたインドのアニメーション産業が大きく変りつつある。直接のきっかけは、昨年、インドの映画市場で予想を超えるヒットになった『Hanuman』である。
 『Hanuman』は猿の神様を主人公にしたアニメーション映画で、インドのサハラ・ワン・モーションピクチャーズが製作した。製作予算が8000万ルピー(2億1400万円)とアニメーション映画としてはインドでは過去最高であった。その興行成績は1億ルピー(約2億6800万円)を超えた。これは、業界に取っては予想外の大ヒットとされている。

 このヒットをきっかけに、インドではこれまで以上に大規模な予算を組んだアニメーション映画の製作企画が目白押しになっている。
 その中には、500万ドル規模の3Dアニメ-ション映画『lore of Luv and Kush』などが含まれている。

 また、ディズニーなどのハリウッドのスタジオも、市場としてのインドに目をつけ始めている。 ディズニーチャンネルは、『Hanuman』の映画を製作したサハラ・ワン・モーションピクチャーズから、この作品のTVシリーズ化権利を買い取った。『Hanuman』をテレビ向けのミニシリーズとしてリメイクをして、インドでテレビ放映する予定である。
 これまではインドのアニメーション産業はハリウッドの下請け的な作業が多かったが、様々な共同制作の動きが広がっているわけである。

 一般的にインドのアニメーション産業の強みは、巨大な人口を基盤とした豊富な人材と低コスト、それにビジネスにおいて英語が用いられることなどである。しかし、現在注目されているのは、巨大な消費市場とその急激な成長である。
 こうした市場の変化はインド側からも認識されており、アウトソーシングによるアニメーション産業の成長は既に停滞期に入っているとも考えられている。アニメーション産業の新たな成長のためのビジネスモデルが必要との声もあがっている。
 その方法が、自国市場の拡大やそのための海外資本導入、海外の技術だと言えるだろう。近い将来に国民人口で中国を抜くとされるインドは、中国と同様世界のアニメーション市場のなかで目が離せない存在である。

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2006.02.14
海外 ][ 調査 ]
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 インドのIT・コンピュター産業の業界団体NASCOMの発表によると、2009年までにインドのアニメーション産業の規模は9億5000万ドル、日本円でおよそ1100億円に達する見込みである。また、同時に発表された2009年のテレビゲーム産業の市場規模は、3億ドル(約321億円)である。

 レポートは、2005年のインドのアニメーション産業の規模を2億8500万ドルとしている。これが、インド国内と海外のアニメーション需要の増加によって、2005年から2009年まで各年35%の成長を遂げるとしている。これによって、アニメーション制作の市場規模は2009年には9億5000万ドルになるという。
 また、同時期の世界のアニメーション産業の制作市場規模は350億ドル(約4兆1000億円)、消費市場は、750億ドル(約9兆円)と見積もっている。

 近年、3DCGアニメーションのアウトソーシング先として急激に注目されているインドであるが、NASCOMの予想もこうした傾向を踏まえたものと言えるだろう。また、レポートは、インドのアニメーション産業は高い技術力だけでなく、広く英語が用いられていることから、アニメーションのアウトソーシング先として最適であるとしている。

 1000億円を超える市場規模は、近年の日本の娯楽用アニメーション制作市場規模が2000億円弱、産業用やコマーシャルを含めた広義のアンメーション市場が5000億円弱と考えられていることから較べても小さくない数字である。
 また、現在ではアニメーションと並ぶ巨大市場とされているゲーム市場が、アニメーションの市場よりもかなり小さくなっているのが気になるところだ。

NASCOM 

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2006.01.30
企業経営 ][ 海外 ][ M&A ]
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 大手玩具企業のタカラは同社が全額出資する香港子会社を、2月1日付けで合併しているトミーの香港子会社に営業譲渡すると発表した。これは3月1日誕生するタカラトミーの新体制立ち上げのためのもので、今回の営業譲渡は海外拠点を含めた組織再編・統合を推進の一環であるという。
 両社は、今回の営業譲渡によりアジア地域での生産・物流・販売力強化やコスト削減が可能になるとしている。 

 営業譲渡されるタカラ香港は、従業員48名で平成17年の売上高は9億7000万円であった。一方、譲渡受けるトミーは、従業員24名売上高13億1200円である。
 これまでタカラは、香港を除くと目立った海外事業がない。一方、トミーはヨーロッパ、北米に拠点があり海外事業でも実績を築いている。このため、今回のタカラとトミーの合併では、海外事業はトミーを中心に再編されることになったといえそうだ。

タカラ 
トミー 

続きを読む "タカラ香港子会社 トミーに事業譲渡(1/30)" »
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2006.01.20
テレビ ][ ファイナンス ][ 海外 ]
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 放送メディア業界情報サイトのC21メディアネットは、ソニーピクチャーズグループで海外のテレビ放映を手掛けるソニーピクチャーズテレビジョン・インターナショナル(SPTI)が、シンガポールで番組制作投資のための合弁ファンドを手掛けると伝えている。
 報道によればこのファンドは、出資金が600万ドルで、シンガポール経済開発会議の協力のもとシンガポールで設立される。ハリウッドのメジャースタジオが、現地で制作投資をする初めてのケースとして注目されている。
 ファンドは主にシンガポールで制作される作品に投資され、作品はSPTIが世界中で放映をしている放送局AXNとアニマックスでの放映が見込まれる。C21メディアネットは、こうしたファンドの試みが、シンガポール企業のオリジナル作品の制作機会を増すものだとしている。

 制作される作品は、エンターテイメントとアドベンチャー、ライフスタイル、アニメーションと多岐にわたっている。しかし、ファンドからアニメーション制作にどのくらいの資金が使われるのか記事は触れていない。
 それでも、ふたつの放送局のひとつがアニメ専門チャンネルのアニマックスであることや、アニマックスの放映が東南アジア地域での好調であることを考えると、アニメーション制作の投資に対する関心は高いだろう。
 もし、アニメーション制作に投資をするのであれば、アニメーションやゲーム産業育成に大きな力を入れているシンガポール産業界にとっても大きな力になるに違いない。

C21メディアネット
   Asian production talent bags $6m
 
ソニーピクチャーズテレビジョン・グループ 
ANX(日本)
アニマックス(日本)

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2006.01.17
海外 ]
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 インドのテレビ業界情報サイトのテレビジョンポイントは、アメリカのエンターテイメント企業のビブラント・アニメーション(Vibrant. Animation)が、インドでアニメーション制作を手掛ける合弁会社を設立すると伝えている。合弁新会社は3DCG技術を生かしたアニメーション制作を行い、インドのハイテク地区として知られるバンガロールかハイデラバードのいずれかに本社を置く。
 このインド進出に関してビブラントは、ジョイントベンチャー会社が制作する作品に、日本のアニメとラップミュージックを融合した作品を考えている。また、実写映画のようなホラーアニメーションの制作にも言及している。
 しかし、ここで述べられている日本アニメは、日本アニメそのものでなく日本のアニメスタイルでないかと考えられる。

 近年、アジア、アメリカ、ヨーロッパのアニメーション制作会社が、日本のアニメスタイルを取り入れたアニメーションを制作するケースが増加している。同社もそうした制作に乗り出す意向があるのだろう。
 アニメの内容が、アメリカ文化のラップとの融合というも面白い。欧米で作られるアニメスタイルの作品は、全面的な日本スタイルの真似でなく、どちらかと言えば従来のアニメーションとの折衷となっているからだ。今回も、日本アニメの真似というよりも、スタイルの一部取り入れと考えられる。

 アニメと黒人文化の融合は、これまでも少ないが例はある。例えば、黒人文化に影響を受けた『サムライチャンプルー』はアメリカでは日本以上に人気が高いし、また、日本のアニメ制作会社のGDHが現在制作中の『アフロザムライ』などもそのタイトルどおり黒人文化を取り入れる見込みだ。
 この分野はアニメ作品の有望な市場のひとつである。
 
 今回、目新しいのは、そうした作品を3DCGが中心であるインドで制作をする点である。インドの高いコンピュター技術とインフラを見込んだ、米国のアニメーション制作会社やゲーム制作会社のインド進出は近年ブームの様相を見せている。
 アメリカでは、3DCGアニメーションの制作分野は、かつてのセルアニメーションと同様に最先端部分以外は、海外に外注というのが現在の流れになりつつある。
 そうしたアニメーション制作の国際化と日本アニメスタイルの広がりが、世界規模で日本のアニメ制作会社のライバルを増やしつつある。

テレビジョンポイント 
   Vibrant may make an Indian entry

続きを読む "日本アニメに関心? 米印合弁アニメ企業(1/17)" »
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2006.01.07
コミック ][ 企業経営 ][ 海外 ]
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 音楽・航空事業などを手掛けるイギリスのヴァージングループは、新たにアニメーション制作とコミックの事業に参入すると発表した。同グループがこれらの分野を手掛けるのは今回が初めである。
 ヴァージングループは、南アジア最大のコミック出版社ゴッサムエンターテイメントグループ、映画製作のShekhar Kapu氏、作家のDeepak Chopra氏と共同事業としてこれらのビジネスを行なうことになる。

 事業の特徴は、インドを中心とした南アジア市場に大きな力を入れている点にある。新たに設立されるアニメーション事業会社のヴァージンアニメーションは、インドのハイテク地区と知られるバンガロールに本社が置かれる予定である。
 また、コミック事業会社のヴァージンコミックLLCは、コミック出版の中心地ニューヨークに本社が置かれる。ヴァージングループは、今回の事業投資は1000万ポンド(約20億円)規模になると見込んでいる。

 ヴァージングループのインドとアジアに対する深い関心は、次の時代の娯楽産業の中心がアジアだと考えているためである。これは、エンターテイメントの消費地としてだけでなくクリエティブな活動についても同様だとしている。
 特にインド市場の急成長にヴァージングループは注目しており、現在インドで起こっている「クリエィブ革命」が、日本のマンガやアニメと同様に世界的な現象となりつつあると述べている。
 
 ヴァージングループは、個性的な音楽を送り出したいとして1970年代にイギリスで音楽出版社として設立され、その後急成長した。特定の産業でなく独自のライフスタイルを確立することを目標に、航空機やソフトドリンクなど様々な分野に進出している。グループ代表のリチャード・ブロンソンの個性的なライフスタイルと伴に、ポップカルチャー分野でブランドを確立している。
 そうしたヴァージングループが、ポップカルチャー分野で最も注目されるコミックやアニメーションに進出することにはあまり驚きはない。しかし、強力なブランド力といち早くインド市場に目をつけるなどポップカルチャーに対する確かな判断能力はあなどれない。
 当面は、既存のコミック出版社やアニメーション制作会社と競合しない市場の開拓を目指しているが、今後、思わぬところで既存企業大きな脅威になる可能性もあるかもしれない。

ヴァージングループ 
ゴッサムエンターテイメントグループ 

続きを読む "英ヴァージン社 アニメーションとコミックに参入(1/7)" »
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2005.12.09
海外 ]
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 今年の10月にルーカスフィルムは、米国以外では前例のない3DCGに特化したアニメーションスタジオを開設した。アニメーションの制作拠点としてシンガポールが初めて世界の注目を浴びたニュースかも知れない。しかし、シンガポールのアニメーション産業はこれ以外でも成長しつつある。

 シンガポール政府は中国や韓国と同様に、政府の支援でアニメーション産業の育成に力を入れている。先頃、シンガポールの通商産業省は今後10年間でデジタルメディア産業に5億9050万ドルを投資すると発表した。この中には、ゲームや特殊効果、ライセンスビジネスなどに混じってアニメーション産業が上げられている。

 11月29日には、シンガポールのアニメ制作会社ピーチブロッサム・メディアが、シンガポールのアニメーションビジネスのランドマークともなるふたつの大型取引があったと発表している。これは、韓国の大手アニメ制作会社Sunwoo エンタテイメントとの共同制作の2Dアニメーションで、既にアメリカ、ドイツ、オーストラリアにプリセール済だという。
 シンガポールのメディア開発局(MDA)は、これらの作品に共同投資をする方針である。ピーチブロッサム・メディアとMDAは、昨年12月に今後3年間にわたってMDAが7つのアニメーション作品に投資すると合意しているためである。
 MDAではこうしたアニメーション作品のプロジェクトにより、シンガポールのアニメ産業の技術が高まり、国際市場にコンテンツを供給出来るようになることを期待しているという。

ピーチブロッサム・メディア 
Sunwoo エンタテイメント 

続きを読む "シンガポールのアニメーション制作事情(12/8)" »
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2005.11.05
海外 ]
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 セガは米国子会社のセガエンタテイメントUSAを通じて、アメリカのアミューズメント施設チェーンのゲームワークス(Game Works)を完全買収すると発表した。ゲームワークスは、アメリカの有力アミューズメント施設チェーンのひとつで、レストランやバーを組み合わせたアミューズメント施設として知られている。
 同社は元々セガとユニバーサルスタジオ、ドリームワークスとの合弁会社セガ・ゲームワークスの傘下にあったが、2001年にドリームワークスはこのビジネスから撤退している。2004年にゲームワークスはアメリカのアーケードゲーム市場の不振から破産法11条を申請し、その後は再建を図っていた。
 今回セガは、同社の資産を全面的に引き継ぐことになる。セガは日本で培ったアーケードビジネスのノウハウをゲームワークス各店に導入して、ビジネスを立て直す方針である。また、ゲームワークスのアミューズメント施設には、セガのアミューズメント機を導入し、米国におけるセガのアミューズメントゲームビジネスの拠点とする。

 米国のゲームワークスでは、既に今年の7月に『ムシキング』が導入されており、米国におけるセガのアミューズメントゲーム展開の足掛かりとなっている。ゲームワークスでは、今年中に『ムシキング』のトーナメント大会を開催するとしている。

セガ 
ゲームワークス 
ムシキング公式サイト(英語サイト)
米国のムシキング展開一覧 Mushiking Locator

続きを読む "セガ 米ゲームワークス社を完全傘下に(11/5)" »
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2005.10.18
テレビ ][ ファイナンス ][ ベンチャー ][ 海外 ]
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 米国の大手アニメ会社のひとつDICエンターテイメントが、14日にロンドンの新興市場であるAM市場に上場した。上場後の価格は255.5ペンスで時価総額は日本円でおよそ200億円に達した。
 同社はこの上場により1740万ポンドを市場から調達し、さらに市場でおよそ1300万ポンドの株式売却をすることで日本円にして30億円超える資金を調達したことになる。

 DICは、1982年設立された米国のアニメーション制作会社の中では比較的新しい企業である。米国のアニメーション情報サイトAWNによれば、DICは現CEOのアンディ・ヘイワード氏により設立された後、ABC、ウォルト・ディズニーに買収された。しかし、その後再びヘイワード氏に買い戻され今回の上場となったという。
 DICエンターテイメントは子供向けのアニメーションを製作し、番組を世界市場で販売するだけでなく、作品に関連した様々な商品を展開している。企画から制作まで全て行っており、総合的なアニメーション企業といるだろう。3200時間を超える作品群には、『ストロベリーショートケーキ』、『スーパーマリオブラザーズ』などが含まれている。
 日本では、今年9月にディズニーチャンネルに人気アニメーションの『サブリナ』と『インスペクター・ガジェット』を放映する契約を結んでいる。

 近年、ピクサーやドリームワークスといった3DCGの劇場大作映画を制作するアニメーション企業の上場はあったが、テレビ用のアニメーション制作会社の上場は多くなく、米国市場にもあまり例がない。今回、ロンドンの新興市場マーケットでの上場にはそうした背景もあるかもしれない。
 また、DICは、会社規模やビジネスモデルで日本のアニメ企業と似た部分が多く、今回の同社の上場は日本の上場アニメ制作会社や上場を目指す企業にも参考になる部分があるのでないだろうか。

DICエンターテイメント 
ロンドンAM市場

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2005.10.17
海外 ][ 著作権 ]
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 モバイル事業を中心にコンテンツビジネスの展開を行っているインデックスと大手商社の双日は共同出資で、国際版権管理会社インデックス・グローバルライツ(IGR)を10月末に米国に設立する。この会社は、携帯電話とインターネットに特化したコンテンツ版権の国際管理を行う。 新会社の資本金は、219万ドル、インデックスが65%、双日が35%を出資する予定である。
 新会社は世界中から映像、音楽、スポーツのコンテンツを収得し、世界に向けて配給を手掛けるとしている。両社によれば世界のコンテンツ市場は急拡大しており、それに合わせて事業を拡大させ、将来はIPO(株式公開)を目指す。

双日は、三菱商事や伊藤忠と並んでアニメコンテンツへの投資を積極的に行っている商社で、『プレイボール』の企画・製作などを行っている。また、インデックスはアニメ制作会社のマッドハウスを子会社に持つほか、9月にはトミー、タカラと伴にキャラクターコンテンツの戦略会社T2ネットワークを設立したばかりである。また、タカラの子会社にはブロッコリー、タツノコプロダクションがある。世界のコンテンツの調達を目指す一方で、新会社の取り扱うコンテンツの中には、国際競争力の高い日本アニメが多数含まれ可能性は高いといえるだろう。

インデックス 
双日

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2005.10.09
海外 ]
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 フィリピンの英語ニュースサイトINQ7.netは、東京発のニュースとして、日本国内最大手アニメ制作会社の東映アニメーションがアニメ制作のフィリピンへのアウトソーシング(外注)を強化していると伝えている。INQ7によれば、世界的に日本アニメの需要が高まっているが、その需要が日本国内で制作出来る限界を超えているためである。
 また、東映アニメーションの担当者の声として、フィリピンで制作を賄えなければフィリピン以外の第3国での制作を検討しなければいけないとも伝えている。 
 アジアはカートゥーンの制作の中心的な地域で、米国のカートゥーンの90%は既にこの地域で作られている。また、フィリピンではアニメーションをアウトソーシングビジネスの強化を目指す5大産業のひとつとしてコールセンター、ソフトウェア開発など伴に取り上げているという。

 東映アニメーションフィリピン(TAP)は、1986年の仕上げスタジオとして設立された。現在は、彩色や動画だけでなく原画、背景も含んだ画像制作工程を全てカバーしている。従業員は160名で、アニメ制作の全作業量の70%を既に行っている。東映アニメーションにとって制作において、もっとも重要な海外子会社である
 国内では、経験の浅いアニメーターの低賃金労働がしばしば問題として指摘されている。その低賃金の理由の一端はこうした海外アニメーターとの国境を越えた競争も理由のひとつに上げること出来る。
 しかし、そうした低賃金が国内アニメーターの産業からの流出を招き、国内での人手不足を引き起こしている。その結果、制作業務がさらに海外に出されるいう一種の悪循環に陥っているともいえる。近い将来に、一部のプロダクションや劇場映画以外のアニメ制作工程の相当部分が、現在のアメリカのように国外で行なわれる可能性は低いとは言えないだろう。

INQ7.netの記事 Japan anime firm to increase outsourcing to RP

東映アニメーション 

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2005.05.20
テレビ ][ 海外 ]
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 米国のテレビビジネス情報サイトのワールドスクリーン.COMは、ソニーピクチャーズテレビジョン・インターナショナル(SPTI)が日本でも人気のアニメ専門チャンネル・アニマックスを本年7月からラテンアメリカ地域で展開すると伝えている。SPTIによれば、昨年1月よりアジアで展開しているアニマックス・アジアが好調のためという。アニマックス・アジアは当初100万世帯でスタートしたが、急激に成長し現在では2100万世帯に達している。
 アニメマックス・ラテンアメリカの放送拠点はベネズエラのカラカスに設立され、スペイン語とポルトガル語で放映されることになる。

 一方、2004年1月に世界展開を開始したアニマックス・アジアは、当初は台湾、香港、東南アジアで放映開始をした。さらに、2004年6月からはインドに放映地域を広げている。日本国外で日本アニメだけを24時間放映する初の試みとして注目を浴び、運営は今回ラテンアメリカでアニマックスを展開するのと同じソニーピクチャーズテレビジョン・インターナショナルが行っている。
 主なプログラムは日本のアニマックスの株主であるサンライズ、東映アニメーション、トムスエンタテイメントなどの作品が中心で『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』、『機動戦士ガンダム』、『ちょびっつ』などが含まれている。

ワールドスクリーンの記事 Animax Set for Latin American Rollout

アニマックス台湾 
アニマックス香港 
アニマックス・アジア 
ソニーピクチャーテレヴィジョン 

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2005.04.06
海外 ][ 著作権 ]
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 IT mediaなど複数のメディアによると、コンテンツ海外流通促進機構(CODA)と社団コンピュターソフトウェア著作権協会は、3月23日に香港で香港税関が大規模な家宅捜索を行った結果、日本アニメを中心に約20万枚の海賊版DVDを没収、18人を逮捕したと発表した。この摘発は日本のアニメ著作権者からの著作権侵害申し立てに基づき香港税関が初めて行ったものである。
 押収されたDVDは約90%がアニメ作品で、タイトル数は約100タイトルに及んだ。その中には、『ガンダムシリーズ』や『ハウルの動く城』、『鋼の錬金術師』などが含まれている。近年、日本のアニメ関連企業は海賊版DVDの取締りを強化しており、既に国内でもネットオークションを中心に海賊版の摘発を進めている。今回は、香港政府の協力を得られたことが大きな成果だといえるだろう。

 一方、日本貿易振興会が発行する世界各国の政治・経済情報を届ける『日刊通商弘報』の4月6日号では、海賊版DVDとは別に、ネット上の違法な映像交換に懸念を示している。“ビットトレントの利用拡大、著作権侵害が増加”と題した記事の中で、米国におけるファイル交換ソフトの利用拡大により、日本製アニメの違法な交換が増えておりコンテンツ産業に痛手を与えているとしている。(有料情報のため要約のみ確認)。日本アニメに対する著作権侵害はアジアでは海賊版DVD、米国ではファイル交換ソフトによる違法な交換という二方面から問題にさらされているのが現状である。

 違法な映像交換は取り締まるのが極めて困難だとされている。しかし、4月6日の産経新聞によると、ソニーはネット上に氾濫する違法動画配信に対抗するため来年からネットからパソコンに映画をダウンロードする有料オンライン販売に乗り出すと発表した。
 これは、米国カリフォルニア州サンタモニカ市で開かれた『デジタル・ハリウッド会議』でのマイケル・アリータ上席副社長が明らかにしたもので、ネット上の違法映画配信や海賊版DVDを撲滅するのが狙いだとしている。ネット上での違法な映像取引に対抗するには、こうした自らが配信サービスを始めるのが最も有効な手段であるのは間違いない。そうした意味で、アップルのiTUNESの成功経験が今後なんらかの参考になるだろう。

IT mediaの記事 香港で日本アニメ海賊版販売業者を一斉摘発
日刊通商弘報の記事 
ビットトレントの利用拡大、著作権侵害が増加−日本製アニメの被害増える 
産経新聞の記事 映画 ネット販売へ 米ソニー

社団法人コンピュターソフトウェア著作権協会 

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2005.04.04
ゲーム ][ 海外 ]
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 アーケードカードゲーム『甲虫王者ムシキング』は、4月6日からアニメ作品『甲虫王者ムシキング森の民の伝説』が1年間(52話)の予定で放映始まるなど圧倒的な人気を背景にいよいよ本格的なメディアミクスの展開を始めている。一方で、『ムシキング』の海外展開も活発化しており目が離せない状態になっている。
 もともと、『ムシキング』は特定のキャラクターでなく昆虫といった素材を扱うことによって、普通のゲームやアニメ以上に国籍、文化を超えやすくなっている。また、暴力や宗教といった海外での展開に障害になる要素がほとんど存在せず海外輸出に適したコンテンツでもある。
 これまでの『ムシキング』の国外展開はアジア地域が中心であった。今回テレビアニメの放映が始まったことで、メディアと組み合わせることで玩具展開を行うことの多い北米への進出も視野に入ってきた。さらに、北米地域の影響を強く受ける、ヨーロッパや中南米も今後の市場と捕らえることが出来るだろう。

 そして、既に昨年7月より本格的に展開されている台湾、シンガポールでは『ムシキング』は大きな人気を呼んでいる。その台湾の『ムシキング』であるが、4月2日から中国語版のムシキングの一部公開が始まっている。これまで台湾で展開されてきた『ムシキング』はカードが全て英語によって作成されていた。(右上写真参照)男子児童が主要な『ムシキング』の対象年齢であることから考えれば、この点が商品展開の妨げになっていた。中国語版の展開はこうした対策の一環である。
 さらに、中国語版の発売は、今後の中国大陸市場の展開を視野に入れている可能性が高い。『ムシキング』のビジネスは、カード商品を売るだけでなく、販売会社が提供するゲーム機を使用することが前提になる。カードリーダーの仕様によって海賊版カードの締め出しが可能になれば、海賊商品の盛んな中国市場においても収益のあがる新たなビジネスモデルが構築出来る。
 また、現在でも各国の仕様の違いを調整することで、販売価格の異なる海外版『ムシキング』は国内で利用が出来ない。各国ごとの販売価格差の調整などの点でも力が発揮出来る。そうした点から、今後の『ムシキング』の海外展開のあり方は、第2の『ポケモン』、『遊戯王』になるかといったこと同様に注目すべき点が多い。

甲虫王者ムシキング公式サイト 
台湾版ムシキングサイト 
セガ 

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2005.02.16
ゲーム ][ 海外 ]
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 ゲームソフト会社のコーエーは、フランスに営業子会社、シンガポールに開発子会社を設立したと発表した。フランスには本年1月1日付でKOEI France SASが設立され、資本金は50万ユーロであった。顧客ニーズ・市場情報の蓄積を目的とし、年間4.6億円の販売を目指す。フランスは、ヨーロッパではイギリスに次ぐゲーム市場である。今回の新会社設立は、昨年8月のイギリス現地法人KOEI LIMITEDに次ぐ、ヨーロッパ地域における市場展開の一環である。コーエーの2005年3月期の海外売上高比率は、ヨーロッパ5.2%、アジア3.2%、北米12.7%になっている。

 また、シンガポールでは2004年8月にゲーム開発を行う海外現地法人KOEI ENTERTAINMENT SINGAPORE PTE. LTD.を資本金300万シンガポールドルで設立し、国際的なゲーム開発を進めている。こちらは、販売拠点ではなく、ゲーム開発を主要業務とするスタジオである。国際色豊かなシンガポールの特色が、英語、中国を初めとする国際的なゲーム開発に向いているとしている。
 この現地法人は、シンガポール経済開発庁のメディア&デジタルエンターテインメント産業の育成振興政策に基づいた2002年4月よりゲームソフト開発研修生の育成プログラムの延長線上にある。現地法人は、日本に留まらず世界から優れた才能を採用する目的もある。2005年には100名以上の海外スタッフを採用し、海外におけるコーエーグループ最大の開発スタジオとなる。これは、2007年に日本、シンガポール、中国、韓国、台湾で予定しているオンゲーム『三國志Online (仮称)』の開発を初めとすコーエーのアジア市場攻略のための色合いが濃い。

コーエー 

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2004.12.04
技術 ][ 海外 ]
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 12月2日付の日経産業新聞によると、東映アニメーションはフィリピンに設けているアニメ制作拠点の機能を強化している。これまで国内で行っていた原画の作成作業の一部をフィリピンの現地子会社のTOEI ANIMATION PHILS,INCで手掛け始めた。これまで、この会社では同社の動画作業と彩色作業の約8割を行っていたが、将来の人材不足を見据えてフィリピン社の動画担当者より技能の高い人材を抜擢し、原画作成を行わせる。また、国内では現在制作中の週5本の作品のうち『ワンピース』と『ふたりはプリキュア』の2作品の背景画像は手書き背景からコンピュター作成に切り替えられたと伝えている。

 東映アニメーションは、日本のアニメーション制作会社の中でも制作工程のCG化の進んでいる会社のひとつであるが、今後、多くの会社が同様の方向に進んで行く可能性が高い。そのひとつが、これまでの比較的単純とされてきた動画や彩色に加えて、より高度な原画や背景などの作業の海外アウトソーシングである。また、こうした海外制作を可能にするのが、アニメのCG化と制作ソフトの高度化である。作画や背景、絵コンテがデジタル化されればこうした海外との連携はますます容易になり増加して行くに違いない。
 究極の方向性として、企画や演出、脚本、録音のみが日本に残るという未来も否定できない。また、セル画に続き、動画、原画、背景から絵コンテまでCG化される方向が及ぶ中で、制作現場でのペーパレス化が進み、昔ながらのアニメファンに馴染みのある制作風景は急速に消えていくようだ。

 
東映アニメーション 
日経産業新聞 
ワンピース公式サイト 
ふたりはプリキュアサイト 

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2004.11.29
海外 ]
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 インドがアニメーションの新たな生産国として注目されている。理工系の豊富な人材と世界的に定評のあるIT技術が、アニメーション制作の面でも世界レベルに達しつつあるためだ。自国が製作したアニメーション"The Legend of Buddha"が今年のアカデミー賞アニメ部門の予備選考(ノミネート候補資格)作品に入るなど、インドはアニメーションの生産国として自信を深めつつある。
 この"The Legend of Buddha"は、S.S.パルケ監督によりブッダの生涯を90分にまとめた映画である。映画の総製作費はおよそ600万ドル(約6億1000万円)で、シンガポール政府などの協力のもとでインド、シンガポール、フィリピンで共同制作された。インド国内の興行収入は1200万ドル(約12億円)が見込まれている。

 2004年11月28日のインドのオンライン新聞Times of Indiaは、こうしたインドにおけるアニメーション産業の成長について次のように報告している。インドのアニメーションの人材と技術は既に世界レベルに達しており、アニメーターやゲーム開発者の供給地としてだけでなく、アニメーションそれ自体の生産国として頭角を現しつつある。最近の調査によると世界全体のアニメーション産業からの収入は2005年には500億ドルから700億ドル(約5兆1000億から7兆1000億)と予想される。インドのアニメーション産業の規模は、現在、5億5000万ドル(約560億円)であるが、2003年の6億ドルから2005年には15億ドルまで成長すると見込まれている。また、アンダーセンコンサルティングは、インドのアニメーション産業は2008年までに150億ドル(約1530億円)に達すると予想している。

 元々、インドは映画製作において世界一の生産国として知られている。このためアニメーションの製作も、国内市場だけでもビジネスモデルが成り立つ。これは、巨大な人口と消費者を抱えるインドの強みであろう。また、ハイテクの世界ではインドが工学系の優秀な人材が輩出しているのはよく知られた話であり、また、英語が標準語の1つとして用いられていることから、近年IT産業からからコールセンターといったサービス産業まで幅広い分野で北米企業のインドへの進出が続いている。インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールの成長はその代表であろう。3DCGの重要度がますます大きくなるアニメーション、ゲームの世界においても、今後はインドの専門家に対する依存度は大きくなっていくのかもしれない。そうした中で、さらにインド独自のアニメーション制作が拡大していくのだろう。

Times of India http://timesofindia.indiatimes.com
Chennaionline.comの『The Legend of Buddha』のレビュー
http://www.chennaionline.com/film/Moviereviews/buddha.asp

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