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2009.05.21
技術 ]
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 社団法人日本映画テレビ技術協会は、映像制作現場の優秀な技術や開発を顕彰する2008年度の技術開発賞と映像技術賞の両賞を発表した。このうち映像技術賞のアニメーション部門に、劇場アニメの 『崖の上のポニョ』と短編アニメーションの『KUDAN』が選ばれた。
 『崖の上のポニョ』の受賞者は、スタジオジブリから監督である宮崎駿さんと映像演出の奥井敦さんとなる。また『KUDAN』の受賞者は、監督の木村卓さんとアニメーション担当の山岸宏一さんである。

 『崖の上のポニョ』は2008年に劇場公開をされ、興行収入155億円の大ヒットとなった。ビジネス的な成功は、宮崎駿監督の生み出したイマジネーションの豊かさとそのイメージを実現した映像技術に支えられている。全編手描きに挑戦したとする映像技術力の高さが、今回表彰されたかたちである。
 『KUDAN』は、昨年第12回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門を受賞したほか、世界各国のアニメーション映画祭、CGフェスティバルでノミネート、受賞が相次いでいる。今回は、映像技術の専門家たちからも、その作品が評価されたことになる。

 映像技術賞はアニメーション以外にも、撮影、照明、録音、美術、編集・MA、VFX、CGといった分野を設けて、それぞれ作品を選出している。アニメーション作品は、上記2作品以外での受賞はなかった。
 一方でVFXでは、劇場映画『パコと魔法の絵本』とテレビドラマ『シリーズ激動の昭和 3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』、CGでは『「ミュージックステーション」生放送におけるCG展開』が選ばれている。VFXやCGでのアニメーション技術が、映像表現の多様な世界に広がっていることを感じさせるものである。

 また映像技術賞奨励賞では、テレビアニメシリーズ『墓場鬼太郎』が選ばれている。『墓場鬼太郎』は、水木しげるさんの原作をもとに、鬼太郎の源流にあたる作品を映像化した。昨年、フジテレビ「ノイタミナ」などで放映され、好評を博した。
 なかでも原作のテーストを活かした、アニメーション表現が注目を浴びた。受賞者は東映アニメーションの森田信廣さん、倉橋隆さん、辻田邦夫さん、本間禎章さんとタツノコプロダクションの入部章さんである。
 鬼太郎の関連では、劇場映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』も、映像技術賞奨励賞VFX部門を受賞している。

社団法人日本映画テレビ技術協会 http://www.mpte.jp/

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2009.05.20
技術 ]
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 アニメーション制作ソフト開発のサイバーノイズは、「Live2D」の正式販売を開始する。「Live2D」は、イラスト制作用の「Live2D Modeler」とアニメーション制作用の「Live2D Animator」で構成されている。
 「Live2D」の価格は29800円であるが、「Live2D Animator」が9800円、「Live2D Modeler」が23800円と、単体でも販売を行う。また、31日まではそれぞれ「Live2D」を19800円、「Live2D Animator」が4800円、「Live2D Modeler」が17800円と、より安価な先行販売をしている。

 「Live2D」が画期的なのは、描いたイラストを3DCGのように立体的に見せる技術が導入されている点だ。パラメーターの設定と座標の曲面変換などにより、モーフィングのような滑らかさで中割り補完を可能にした。
 この技術は、2006年にIPA(情報処理推進機構)の未踏ソフトウェア創造事業に採択されて開発が進められてきた。同社代表で開発者の中城哲也氏は、IPAにより「天才プログラマ/スーパークリエータ」の認定を受けている。

 また「Live2D」制作の際はベクターで描画されるため、解像度に左右されない。そして書き出しのファイル形式はGIF、AVI、QuickTimeに対応している。
 昨年はデモ用としてFlash版の公開もなされていたが、今回の発売ではswf形式での書き出しには対応していない。

 「Live2D」は、3月に東京国際展示場で開催された東京国際アニメフェア2009で、スタジオ4℃のブースにチラシが設置されていた。今後、マンガや本格的なアニメーションへの応用も視野に入れている。
【真狩祐志】

Live2d http://www.live2d.jp/
サイバーノイズ http://www.cybernoids.com/

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2Dイラストを立体的に動かす新技術 「Live2D」Flash版公開

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2009.05.04
技術 ]
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3dsmax2010.jpg 3DCGソフトの大手オートデスクは、5月1日から同社の主力商品の3次元アニメーション ソフトウェア3ds Maxの最新バージョンAutodesk 3ds Max 2010を発表した。5月15日に出荷を開始する。
 Autodesk 3ds Max は、ゲームやアニメ、映画、テレビ番組などの3Dアニメーション制作のために国内外で広く使用されている。3Dアニメーション制作のためのCGツールの中の代表的なソフトである。

 オートデスクによれば3ds Maxシリーズの特長は、アーティストが単純作業ではなくクリエイティブワークに専念できるようなリアルな動作やシーンの制作サポートをすることである。また、キャラクターアニメ-ションでの互換性の良さからアニメーション映画などにも多用されている。
 高品質で魅力のあるアニメーションを、より短期間で制作することを可能とする。また、デザイナーや制作関係者のコラボレーションにも有効で、制作パイプラインの効率化に貢献するとしている。

 Autodesk 3ds Max 2010では、今回モデリングツールやシーン管理、相互互換性、パイプラインの統合強化を中心に350以上の機能を追加した。
 主要新機能のひとつが、新たに開発されたグラファイト モデリング・テクスチャリング・システムである。ポリゴンモデル制作のために100以上のモデリング用クリエイティブツールを用意する。より操作が簡単なリボン インタフェースを利用することで、これまでの煩雑なオペレーション ステップが大幅に減少する。

        graphite_modeling_tools_mini.jpg

 また、第3世代のReview 3テクノロジを搭載したことで、ビューポート表示が飛躍的に向上した。これまでは、レンダリングすることなしに表現できなかったソフトシャドウや露出制御、アンビエントオクルージョンのイメージが、写真画質に迫る画像品質でビューポートに表示される。
 コンテナと呼ばれる超軽量の外部参照システム用媒体の組み込みでは、複数のアーティストが作ったイメージの共有を実現する。協業作業でのストレスをなくし、これらを短時間で参照できるようにする。

 これ以外にも質感設定を行うマテリアルエディタ以外に、膨大なマテリアルアセットを管理するマテリアル エクスプローラを搭載。
 さらに、レンダリングやデータアウトプットの段階で発生するトラブル要因を事前に発見し修復するるxView ジオメトリ チェック テクノロジなど多彩な機能が盛り込まれる。

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2009.04.20
技術 ]
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 2009年6月20日に、日本初となるIMAXのデジタルシアターが、東急レクリエーションが運営する109シネマズの川崎、菖蒲、箕面3館に登場する。
 3館は最新技術を盛り込んだIMAXデジタル・プロジェクション・システムを設備する。これはカナダのIMAX 社が開発した上映システムだ。IMAXシアター特有の巨大画面で、スクリーンは床から天井まで、さらに壁から壁まで横に広がり、観客を包み込むように湾曲して設置される。
 従来もIMAXシアターは日本国内にあったが、今回は国内初のデジタル映像のIMAXシアターとなる。デジタルデータならではの高画質映像と独自のサラウンドシステムが特徴となる。

 東急レクリエーションはこのオープニング作品として、6月20日に世界に先駆けて日本で公開する『トランスフォーマー/リベンジ』を決定した。
 『トランスフォーマー/リベンジ』は、IMAXカメラを使用した撮影シーンを含んでおり、これまでの劇場では再現が難しかった映像を映し出す。オープニング作品は、全く新しい映像経験を提供するものとなる。

 IMAXは次世代の劇場上映システムとして、期待されている。現在は、ハリウッドの大作映画を中心にIMAXフォーマットの作品が急増している。またIMAXの劇場は、通常の劇場よりも高い入場料が取れることから興行側からの関心も高く、世界的に普及が進んでいる。
 しかし、日本では従来のIMAXシアターは多くがイベント施設に設けられたもので、一般的な映画興行に利用されていない。世界のIMAX化のムーブメントに乗り遅れつつある。今回は、そうした中で、日本のIMAX導入の新しい流れとなりそうだ。

 また、このIMAXシアターは3‐D(立体映像)映画にも対応する。3‐D映画は、とくにVFX映画、アニメーション映画の分野で現在急激に導入が進んでいる。米国のドリームワークスアニメーションは、国内では7月に公開する『モンスターvsエイリアン』を始め、今後の作品は全て3-D映画とする予定だ。ディズニー/ピクサーも同様に、作品の3-D化に急シフトしている。 
 独自技術を用いたIMAX3‐Dの映像は、これまでの3‐D映画をはるかに凌ぐという。IMAX、3‐D、新しい劇場のテクノロジーを楽しむうえで、109シネマズのIMAXデジタルシアターが今後目を離せない。

IMAXデジタルシアター特設サイト
http://www.109cinemas.net/imax/index.html
東急レクリエーション http://www.tokyu-rec.co.jp/

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2009.02.24
技術 ]
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softimage75.jpg グラフィック関連ソフトの大手オートデスクは、2月24日に3Dアニメーション制作・開発のための新しいパッケージソフト「Autodesk Softimage」を発表した。
 「Autodesk Softimage」は、ビジュアル エフェクト制作やゲーム開発のための包括的な3Dソフトウェアである。ゲーム開発のほか、映画やテレビ、アニメーションのエンタテインメント分野の制作にも広く利用されることを目指している。

 オートデスクはMayaや3ds maxなど数々の優れたCG制作ソフトを発売している。「Autodesk Softimage」もそうした豊富なラインナップのひとつである。
 「Autodesk Softimage」は、ソフトイマージが開発する3DアニメーションソフトSOFTIMAGE|XSIをベースとしたものだ。昨年11月に米国オートデスクがソフトイマージを買収したことで、両社の経営資源が重なり、今回の「Autodesk Softimage」が完成した。
 これまでのSOFTIMAGE|XSIの優れた拡張性も持つアーキテクチャを継承しつつ、高性能並列処理エンジンやマルチコア対応のオープンな開発環境ICE (Interactive Creative Environment)を実現する。そして、ハードウェアのパフォーマンスを最大限に引き出したコンテンツ制作やツールのカスタマイズを可能にするとしている。

 また、プログラミングの知識がなくてもコンテンツのプロトタイプを作成でき、開発者の作業効率を向上させる。「UV Unfold(ユーブイ アンフォールド)」やmental ray 3.7(メンタル・レイ 3.7)などのビジュアル コンテンツの制作の支援機能を新たにサポートする。
 ユーザインタフェースは、SOFTIMAGE|XSIと同じ操作性となり、既存のユーザは、これまでと同じ環で、こうした最新の機能を利用できることが特長となっている。

 商品はスタンドアロンのPC向けの「Autodesk Softimage 7.5」(スタンドアロン)が税込399000円となるほか、同じソフトのネットワーク対応版が税込498750円である。
 さらにソフトウェアを起動せずにコマンドラインからレンダリングを指示出来るバッチレンダリングのライセンスを5つ提供する上位パッケージ「Autodesk Softimage Advanced 7.5 (ネットワーク)」が税込819000円である。いずれも2月23日に出荷を開始している。

オートデスク  http://www.autodesk.co.jp
   「Autodesk Softimage」 http://www.autodesk.co.jp/softimage

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2009.02.17
技術 ]
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 デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)は、今年から新たにはじめた第1回 DEGジャパンアワード/ブルーレイ大賞のグランプリに映画『ダークナイト』(ワーナー・ホーム・ビデオ)を決定した。
 『ダークナイト』は、ベスト高画質賞も受賞し、映画の内容だけでなく映像パッケージ商品として完成度の高さを示した。DEGジャパンは、このほか『ダークナイト』を含めて5つ賞の合計10作の受賞作品(重複あり)を発表している。

 このうちベスト高音質賞の映像部門は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』(バンダイビジュアル)、ベスト・インタラクティブ賞は『バイオハザード ディジェネレーション』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)が受賞をしている。
 さらにベスト高画質賞のアニメ部門に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版)』(ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント)、審査員特別賞のひとつに『眠れる森の美女 プラチナ・エディション』(ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント)が選ばれている。国内外のアニメーション作品のブルーレイの品質の高さを感じさせるものだ。

 DEGは、米国にある次世代のデジタルコンテンツエンタテイメントの普及活動を行なう業界団体である。1997年にDVDの普及を目的に設立されたが、現在は次世代のデジタルコンテンツエンタテイメントを広く扱う。
 DEGジャパンは、そのDEGと連携する組織である。加盟企業には、国内の主要な映像ソフトメーカーと映像機器メーカーが参加している。DEGジャパンアワード/ブルーレイ大賞は、2008年に急激に普及が始まったブルーレイを対象に、大賞、ベスト高画質賞、ベスト高音質賞、ベスト・インタラクティビティ賞などを設ける。AV評論家や専門誌の編集長が審査に参加する。

 それだけに今回の受賞作品は、商業的な成功だけでなく、ブルーレイのクオリティが評価の対象となっている。
 審査委員会は選評として『ダークナイト』について、「2008 年の最高のブルーレイソフトというにふさわしい、超絶のクオリティ。特にIMAX 部の画質は空前のもの」と絶賛を浴びせている。

 一方、ベスト高音質賞の映像部門の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』は、「上質で密度の高いサラウンド感を実現。一つひとつの音が混じりあわず、音で空間の感じまでもが明瞭に表現されている」とする。
 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』は、1995年に劇場公開されたアニメを監督の押井守氏自らが全カットを完全リニューアルしたものである。サウンドデザイン、アフレコもフルリニューアル、米国サンフランシスコのスカイウォーカーサウンドで音響制作が行われた。

 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』だけでなく、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版)』や『眠れる森の美女 プラチナ・エディション』も旧作アニメーションを最新の技術で復活させたものである。ブルーレイには、名作の再発見という役割もあるようだ。
 また、ベスト・インタラクティブ賞の『バイオハザード ディジェネレーション』は、本編とメイキングが関連付けて同時に見られるピクチャ・イン・ピクチャ機能などが評価の対象となった。

デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)
http://www.deg-japan.jp/

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2009.01.18
技術 ]
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 パイオニアはレーザーディスクプレイヤーの製造・販売を、今後行なう約3000台の生産を持って終了すると発表した。レーザーディスクは光ディスクを利用した映像記録媒体として、国内ではパイオニアが他社に先駆けて1981年から製造をしてきた。
 同社はレーザーディスクの生産を行なう国内最後のメーカである。このため、2009年で日本国内でのレーザーディスクの生産が終了することになる。

 一方、レーザーディスクのソフトの生産については、日本映像ソフト協会の売上統計から2003年を最後に外れている。2004年頃には、事実上生産が終了している。
 ソフト生産終了からおよそ5年で、プレイヤーの生産も終わることになる。映像メディアとしてはおよそ20年、ハード機としては30年ほどの寿命である。

 DVDやBlu-Ray Disc(BD)などの新しいメディア普及する中、生産に必要とされる専用部品の調達が困難なったことが生産終了の理由である。
 パイオニアは生産は終了するが製品ごとに生産終了から8年間は、機能維持に必要な部品を保有し修理対応を継続するとしている。さらに期間経過後も、部品在庫がある場合は修理を行なう。

 レーザーディスクはアニメファンにとっても、特に馴染み深いメディアであった。もともと、レーザーディスクは、映像再生と録画の双方が出来るビデオとほぼ同時に社会に現れた。このため再生のみを行なうレーザーディスクは、最盛期においてもビジネスとしてはビデオソフトに押されがちであった。
 こうしたレーザーディスクを支えたのは、高品質の映像にこだわる層であった。その中核にアニメファンがおり、レーザーディスクはある部分ではアニメファンによって支えられたメディアでもある。

 また、アニメについては、テレビアニメや映画を全て収録したBOX商品がレーザーディスクから始まったこともありファンには馴染み深い。
 全話収録、高価格、特典つき、限定生産など、現在のDVDやBD発売にみられるマーケティングのフォームは、レーザーディスクと共に生まれたと言える。それだけに、レーザーディスクプレイヤーの生産終了は、アニメにとっても一時代の終了を感じさせるものである。

パイオニア http://pioneer.jp/

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2009.01.13
技術 ]
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 インターネット事業で様々な取り組みを行なう角川グループが、また新たなプロジェクトに挑戦する。角川グループのなかでクロスメディア事業を統括する角川マーケティングが運営する「kadoTV」である。
 kadoTVは、動画検索サービスと字幕付与サービス、そして動画共有サイトにおける違法動画の検知などを組み合わせた新しい動画サービスだ。1月13日よりサービスを開始している。このサイトは、経済産業省が行なう、大量の情報の中からユーザーが求める情報を的確に検索・解析する共通技術の開発を目指した「情報大航海プロジェクト」の一環でもある。

 kadoTVサイトでまず目を惹くのは、自社グループコンテンツの統合機能である。角川グループ現在でもYouTubeに公式チャンネルをも設けているが、kadoTVではYouTubeだけでなく、インターネット上の様々なサイトにある自社の動画コンテンツを統合して表示する。
 どこで何が配信されているかのナビゲーションを果たす。また公式動画配信だけでなく、YouTubeで掲載を許諾した自社コンテンツを利用した動画を含んでいるのも特長だ。

 これまで分かりにくかったサイトの枠組みを越えた動画情報を、一目で把握し、人気動向まで知ることの出来るユーザーにやさしいサービスとなっている。
 こうした統合機能は、2008年にやはり情報大航海プロジェクトとしてチームラボが行なった「サグールテレビ」の技術を基盤としている。サグールテレビでは、あらゆる動画共有サイトの動画検索することが可能になっている。

 ユーザーフレンドリーである一方で、kadoTVには新ビジネスを目指すうえでの試みも数多く装備されている。ひとつは「サグールテレビ」の字幕付与機能を利用した、字幕サービスである。kadoTVでは、複数のユーザーが協力してひとつの字幕を編集出来る機能を備えている。さらに複数言語の入力に対応し、スムーズな操作性と扱い易いインターフェース も実現する。
 また、キーワードによる動画検索、字幕内容検索、音声認識検索、関連動画のレコメンデーション表示、動画同一性検知技術を使い同じシーンを使っている動画の表示など、多彩な機能を持っている。

 角川マーケティングはこうした機能を利用して、次のようなプロジェクトを行なう。

 1. 字幕付与技術を用いた字幕サービスの事業の可能性の評価
 2. 動画共有サイトにおける違法動画の検知と把握
 3. コンテンツの海外展開、新たなクリエイター獲得の可能性の評価

 こうした試みは、インターネットにおける動画サービスの拡大に貢献するだけでなく、現在関心が増している海外向けの動画配信サービスや違法動画対策に力を発揮しそうだ。
 字幕サービスはより安価でスピードのある多言語翻訳を円滑にする。そして、動画共有サイトにおける違法動画の検知と把握が、違法行為の対策に大きな力を発揮するだろう。
 角川グループは今回のサービスにより、グループ企業だけでなく、あらゆるコンテンツプロバイダーやメディア事業者、著作権者、ユーザーが満足できるような仕組み作りたいとしている。

kadoTV(カドテレビ) http://kadokawa.sagool.tv/
運営: 角川マーケティング
開発協力企業:
チームラボ株式会社、株式会社フジヤマ、株式会社NTT データ(技術協力:NTT コミュニケーション科学基礎研究
所)他
実証サービス検証期間: 2009 年1 月~2009 年2 月末(予定)

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2009.01.07
技術 ]
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 1月7日、はてなのサービス「うごメモはてな」で、タツノコプロの作品が公開された。今回オフィシャルコンテンツとして投稿されたタツノコプロの作品は4点である。そのうちの1点は2月25日に発売される『キャシャーンSins』のブルーレイとDVDボックスの宣伝を兼ねたものになっている。
 また「うごメモはてな」では、昨年12月27日にも小田部羊一氏の作品も公開されている。小田部氏は『アルプスの少女ハイジ』や『パンダコパンダ』など数々のアニメーションの制作に参加した。また、ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の制作にも参加したことでも名高い。

 「うごメモはてな」は、はてなが任天堂と共同して開発したニンテンドーDSi用のソフト。「うごくメモ帳」で作った作品をオンラインで投稿出来る。
 「うごくメモ帳」は、昨年12月24日からニンテンドーDSi用のソフトとして無償で配布が開始され、利用者が作ったものが同サイトに掲載される。作品の閲覧は、パソコンや携帯からも可能である。

 今回の任天堂の動きは、昨年以来の同社の戦略の一環である。昨年、任天堂はam3と「DSvision」で参加企業による独自コンテンツの提供を開始した。また今月27日には富士ソフトと「みんなのシアターWii」、今春には電通と「Wiiの間チャンネル」も開始する。
 また、昨年からインターネットを活用した作品の公開や閲覧方法を、パソコンや携帯以外にも求める動きが活発化している。今後もその傾向が続くものと思われる。この「うごメモはてな」の利用法もそれらの一端と言える。
【真狩祐志】

うごメモはてな  http://ugomemo.hatena.ne.jp/

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2008.11.25
技術 ]
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 アニメ制作ソフトのRETASシリーズで知られるセルシスは、12月19日からクリエイター向けのアニメ制作パッケージソフト商品RETAS STUDIOを発売する。
 RETAS STUDIOはアニメ制作の現場で利用されるRETAS!PROシリーズの最新版に、映像編集ソフトやサンプル素材、ガイドブックをセットにした商品である。これまでアニメスタジオやアニメーション教育機関での利用が多かったRETAS!PROシリーズを、一般に向けてアピールする商品となる。

 セルシスによれば、近年の動画投稿サイトの普及により、個人クリエイターが動画作品を制作し、広く発表をする動きが広がっている。
 しかし、こうした個人クリエイターのアニメーション制作は、Flash やGIF を利用した作品が主流でセルアニメは一般的でない。

 セルシスはRETAS STUDIOを通じて、個人でアニメを作りたいというクリエイター向けに、本格的なセルアニメを一貫して制作できる環境を提供するとしている。セルアニメはテレビや映画を通じて日本人に最も親しまれるアニメーション表現だけに、それが自分で作れるとなれば、かなりの人気を呼びそうだ。
 またRETASシリーズは、今年2月までビギナー向けのRETAS!LITEシリーズを発売していたが、既に販売を終了している。今回は一般向けにRETAS!PROシリーズの扱い易さをアピールすることで、これまでのLITEシリーズユーザー層も、PROシリーズ取り込む狙いもありそうだ。

 RETAS STUDIOに含まれるRETAS!PROは、2Dアニメ制作に利用されるデジタル作画ツール「Stylos」、スキャン & トレースツールの「TraceMan」、彩色ツール「PaintMan」、撮影ツール「CoreRETAS」の4 つのソフトウェアで構成されている。
 さらに映像編集ソフトMovie Edit Proも同梱することで、ナレーションやBGM が入った本格的なアニメがRETAS STUDIOだけで完成させることが出来る。商品の希望小売価格は、Windows 版、Mac OS X 版それぞれが税込36750円である。

 またセルシスは、先頃台湾のLambert Newmedia, Inc.とRETASシリーズの販売代理店契約締結を行っている。同社を通じて台湾の教育市場で、RETASシリーズ英語版の販売を強化する。
 セルシスのRETAS!PROシリーズは、2Dアニメの制作現場での普及率が高いとされている。しかし、逆に限られた市場に特化しているため、ユーザーの広がりに欠け、近年のソフトの販売は伸び悩んでいる。
 今回の「RETAS STUDIO」の発売や近年の海外販売の強化は、個人クリエイターや海外市場に喰い込むことで、従来よりも幅広い市場を開拓するものと言えそうだ。

セルシス http://www.celsys.co.jp/

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2008.11.03
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 アニメ制作会社のOLMは、アニメーション制作ソフトAfter Effectsに対応したスムージングプラグインソフト「OLM Smoother」の無償配布を10月31日から開始した。
 スムージングプラグインは、アニメ制作の際、アニメ特有のスムージング処理を行うことに対応したものである。CG特有の線の歪みを、よりスムーズな表現に修正することを可能にする。

 「OLM Smoother」は、OLM Digitalがスムージングの作業を行うソフトとして、独自に開発したオープンツールである。
 OLMはこれを使用許諾契約書に同意したユーザーに無償で配布する。同社のオープンツールズページソフトでユーザー登録を行うと、ダウンロードが可能になる。

 After Effectsに対応したスムージングプラグインソフトは、昨年までKP-Smoothが業界標準として利用されることが多かった。しかし、開発元のAEプラグインが有料化する方針を打ち出したことから、アニメ制作関係者の間で独自のプラグインソフトを開発する機運が高まっていた。
 今回の「OLM Smoother」もそうした中で生まれたソフトのひとつである。開発元のOLM が無償配布を開始したことで、「OLM Smoother」の利用者が拡大しそうだ。

OLM http://www.olm.co.jp/olm/index.html

OLM Smoother配布要領のお知らせ
http://www.olm.co.jp/b/rd/2008/10/olm_smoother_announce.html
オープンツールズページ  https://www.olm.co.jp/opentools/

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「smoothing プラグ開発の現状」TAFシンポジウム レポート

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2008.10.28
技術 ]
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 映像作品の国内ポストプロダクションの大手であるキューテックは、今年11月よりリアルDの3Dシステムを設置した3D編集スタジオをオープンする。このスタジオでは3D編集のほか、2Dと3D変換や3DCG業務も手掛けるとしている。
 キューテックによれば、今回の3D編集スタジオの開設は、国内の3-D映画対応劇場拡大を見越したものだという。3-D映画の上映スクリーンは、2007年末にはおよそ30スクリーンしかなかったが、10月25日に公開した「センター・オブ・ジ・アース3D」では50スクリーンを越えている。今後はさらに拡大すると見込まれる。

 3-D映画では特殊なめがねを用いることで、映画があたかも現実に存在するかのようにスクリーンからと飛びだして見える。技術自体は昔からあるものだが、近年、その技術が飛躍的に高まり、ハリウッドを中心に3-Dを用いて制作される映画が増えている。
 特にCGアニメーションとの相性がよく、『ベオウルフ/呪われし勇者』、『チキンリトル』、『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』などの作品が国内でも上映された。
 現在、海外で3-D映画は急激に広がっている。ディズニー/ピクサーやドリームワークスアニメーションが制作するアニメーションのほとんどが、この技術を採用したものになる。このため今後3-D映画の製作本数は急拡大する見込みである。

 今回、キューテックが導入したリアルDの技術は、現在世界市場の95%を占めている。今後、グロバールスタンンダードとなって行く可能性が高い。
 国内の3-D映画対応施設の設置状況や今回のようなポストプロダクション業務も含めて、まだ十分ではない。しかし、今回のキューテックの動きは、日本でも今後3-D映画が広がっていく可能性を感じさせる。

 キューテックは国内ポストプロダクション大手として、映像・音楽の編集やDVDやBDのオーサリング、エンコードなどを行う。さらにCG制作や3DCG制作、デジタルアニメーションの撮影も得意とする。
 また、国内のアニメ作品のポストプロダクションの大手としてもよく知られている。いつの日か、日本制作3-Dアニメーションがここから生まれるかもしれない。

キューテック http://www.qtec.ne.jp/

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2008.09.28
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 朝日放送は、9月26日より有料動画配信サービス「ABC動画倶楽部」をスタートさせた。「ABC動画倶楽部」は、ABCが放映した人気アニメなどの番組をパソコン向けに配信する。
 スタートにあたっては、人気テレビアニメ『ふたりはプリキュア Splash☆Star』全49話と『Yes! プリキュア 5』の1話から13話までの配信を行っている。価格は第1話のみ無料、2話以降は各話105円(税込)、4本もまとめると336円(税込)である。また、視聴にあたっては専用ビューアーの「SkeedReceiver」が必要になる。

 「ABC動画倶楽部」は、まだあまり数の多くないテレビ放送局直轄の番組・アニメ配信サイトである。さらに注目されるのは、サイトからの動画配信に、ドリームボートが開発したP2P型の動画配信システム「SkeedCast」を採用している点である。
 「SkeedCast」は分散型のシステムを利用することで、従来のサーバー集中型の配信システムが必要とした大規模サーバーや回線パックアップなどへの投資や運用管理、システム構築費などが大幅に削減出来る。さらに動画配信を行うコンテンツホルダーが、自社サイトから独自に配信を行うことが出来るなどのメリットがある。

 P2Pのシステムは、高品質、高画質、そしてストレスのないスピードが評価される一方で、コンテンツプロテクションやウィルスへの感染などを懸念されることが多い。
 しかし、ドリームボードではDRMによるコンテンツの権利保護を行っているほか、管理された P2P ネットワークを利用することで、不正コンテンツやウィルス等の流通を遮断、コンテンツ投入権限も管理したうえでのコンテンツ配信を実現している。

 「SkeedCast」は、昨年暮れに総務省が支援した「P2Pネットワーク実験協議会」の実証実験として、劇場版「空の境界」予告篇や『ドルアーガの塔~the Aegis og URUK~』のプロモーション映像の無料配信、『スピードグラファー』などの有料配信などを行っている。また、今年の夏には東京ムービーON LINE、ルパン三世THEATERでも期間限定で利用された。
 しかし、「ABC動画倶楽部」は、アニメを配信するサイトでは本格的に「SkeedCast」を利用する最初のサイトになる。P2Pは長い間違法行為の温床とされてきたが、技術的なメリット大きい。商用向けに生まれかわったP2P利用の動画配信システム「SkeedCast」は今後も注目される。

「ABC動画倶楽部」 http://shop.asahi.co.jp/doga/
ドリームボート http://www.dreamboat.co.jp/

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2008.09.24
技術 ]
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 米アドビシステムズは、9月23日、製品群の最新バージョン「Adobe Creative Suite 4」(CS4)を発表した。
 パッケージングの種類は前バージョンのCS3と同様に、グラフィックデザイナー向けの「DESIGN PREMIUM」、ウェブデザイナー向けの「WEB PREMIUM」、映像制作者向けの「PRODUCTION PREMIUM」、そして対象となる全てを包括した「MASTER COLLECTION」の4種類である。

 前バージョンのCS3では、画像編集ツールとして知られるPhotoshopに3D素材の編集や簡易的なムービー編集機能が追加されたPhotoshop Extendedが登場している。今回の最新バージョンCS4のなかにも、直接アニメーションを含む映像制作全般に関わるソフトでは気になる新機能がいくつか見られる。
 撮影・編集などで広く使用されているAfter Effectsで、今回ビジュアル的に目を惹くのは「Cartoon Effect」だろう。この「Cartoon Effect」は実写映像をワンタッチでセルアニメ調に変換する機能である。そのまま使用すると2006年に公開された映画『スキャナー・ダークリー』のような効果が得られ、3Dのシェーディングとはまた違った雰囲気が出る。
 作品として見せるには、3Dで行われている作業と同様にそれなりにレタッチが必要になってくるものの、作業の効率化の手段としてはよいのではないだろうか。

 またAction Script 3でプログラマーとの連携もスムーズになっていたFlashに関しては、アニメーション機能が大幅にグレードアップする。各素材を関連づけてモーションをコントロールするInverse Kinematics(IK)や、素材に立体的なアクションが作成可能な3D Transformationなどといった3Dの技術も導入されている。
 これらによりアニメーション制作全般における利便性が向上するのは確かである。その一方で、特にFlashで制作されたと誤解されやすい一部のアニメーション作品と、これまで思われがちだった「Flashアニメ」のイメージとの境目がなくなることも意味する。

 アドビは製品群「Creative Suite」としての発売後は、各製品単体の扱いではなく、製品間の相互連携を強調してきていた。
 それと同時にFlashに関しても、ウェブアプリケーション開発ツール「AIR」を始めとした総合プラットフォーム戦略を推進している。それでも今後もしばらくは混乱が続くことになるに違いない。

 CS4の発売は米国では10月を予定している。日本に関しては未定だが、国内での開催は昨年以来2度目となるユーザーカンファレンス「Adobe MAX 2008/2009」の開催が2009年1月29日、30日となっている。それまでには明らかにされるだろう。
【真狩祐志】

Adobe http://www.adobe.com/
Adobe MAX 2008/2009 http://max.adobe.com/

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2008.09.23
技術 ]
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 10月23日から26日まで、東京・お台場の日本科学館と東京国際交流館で、DGITAL CONTENT EXPO2008(DC EXPO 2008)が開催される。このなかで行われるASIAGRAPHの記念講演パネルに、漫画家の井上雄彦氏、CGアーティストの河口洋一郎氏、精神家医の香山リカ氏が出演する。
 この講演パネルは「内包するエネルギー - ZERO~∞ -」と題されたもので、河口洋一郎氏、井上雄彦氏が作品を生み出す心の奥底に内包するエネルギーは何から生まれのか、見る人に何を届けていくのかを語るものとなる。精神科医である香山リカ氏が、両氏に加わることで、クリエイターの精神世界や表現者の苦悩と幸福などにも言及する。
 講演は10月24日の10時半から12時まで、日本科学未来館にあるみらいCANホールで開催される。受講料は無料となっている。

 DC EXPO 2008は、昨年秋に開催されたASIAGRAPHを核に引き継いだデジタル関連の統合イベントである。JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)のオフィシャルイベントのひとつとして今年から始まった。
 科学と芸術をテーマにしたデジタル作品の展示会であるASIAGRAPHのほか、デジタルアートフェスティバル東京(DAF東京)、デジタルコンテンツグランプリ、人材育成セミナーなどを行う。
 特に今回は、これまでソフトの側面が注目されることが多かったデジタルコンテンツ領域のなかで、ハードやテクノロジーの領域がよりクローズアップするのが特徴になっている。次世代のコンテンツ関連技術を集めたConTEX(次世代コンテンツ技術展)2008や3D映像とその関連技術を集めた国際3DFair 2008である。

 ConTEX2008は2020年に実現する可能性のある生活シーンを描きだすことで、コンテンツ技術戦略マップのシナリオを紹介する。技術の達成目標を示すことで、技術開発にドライブをかけることを目指していると見られる。
 国際3DFair 2008は、3D映像とその関連技術を集めた国際イベントを目指す。海外の3Dの研究者・著名人を招いたシンポジウムや講演会、制作、ビジネス、国際標準化の3つの切り口から展開するワークショップ、最新3D映像の上映などを行う。
 主催者によれば、メーカー・システムインテグレーターや映像プロダクション、ゲームメーカー、放送局、映画興行者、コンテンツクリエイターなど3Dにかかわる総ての分野の人に向けたものとなるとしている。

 日本のコンテンツはソフト面が強いとされている一方で、近年3D映像に関する技術では諸外国から遅れを取り始めているとの指摘が増えている。日本の2Dアニメに強みがあるとしても、今後は2Dと3Dのハイブリット、3Dの技術を2D的な絵で見せる、あるいは3Dアニメーションそのものへさらに移行して行く可能性が高い。
 そうした制作現場の変化と技術革新の中で、今後日本がアニメを中心とした映像コンテンツの制作において世界から取り残される危険性もある。今回のConTEX2008と国際3DFairは、コンテンツの技術基盤の振興として意義があるものになるだろう。

DGITAL CONTENT EXPO2008(DC EXPO 2008) http://dcexpo.jp/
ASIAGRAPH  http://www.dcexpo.jp/asiagraph2008/

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2008.09.21
技術 ]
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 映像制作のポストプロダクション、DVD・Blu-Ray Disc(BD)制作のソニーPCLは、9月16日にBD制作強化を目的としたメディアセンターを東京・西五反田に新規オープンした。
 これは現在、市場が急拡大しているBD制作のニーズに対応するためである。メディアセンターでは、BDオーサリングスタジオの制作能力を従来の約2倍に増強する。これにより年間およそ500タイトルの対応が可能となる。
 さらにBDソフト制作のサポート強化に加えて、対話型のコンテンツBD-Jやインターネットと連動したサービスBD-Liveの開発環境も強化する。

 急激に普及が進むBDとその発売タイトルが増加するなか、現在、BDのエンコード・オーサリング業務設備が不足しており、BDの生産にも影響を与えているとされている。
 ソニーPCLは、BDソフトのエンコード・オーサリング業務では国内最大規模である。今回、業界の大手である同社が、設備の増強でこうした状況に応えるものと見られる。
  
 また、ソニーPCLは9月10日に、アニメの編集作業に特化した高円寺スタジオを新高円寺駅前に拡張移転した。高円寺スタジオは、2006年10月に放送用とパッケージソフト用のアニメに特化した編集スタジオとしてオープンしたが、今回は業務拡張のための移転となる。
 新「高円寺スタジオ」は、HD/SD対応リニア・オンライン編集室1室とHD/SD対応ノンリニア・オンライン編集室1室、ノンリニア・オフライン編集室1室の3つの編集室とデータコンバートルーム1室の合計4室を備えている。
 ソニーPCLは今回の拡張により、3チェーン体制にパワーアップすることで、レギュラー番組に対する安定した編集体制の提供と、劇場公開作品に対するこれまで以上のスムーズな制作サポートが可能になるとしている。

ソニーPCL http://www.sonypcl.jp/

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2008.09.15
技術 ]
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 コンピュターエンターテイメント協会は、9月10日のCEDEC2008において、ゲーム開発技術賞「CEDEC AWARD」の4部門の最優秀賞と特別賞を発表した。「CEDEC AWARD」はゲーム開発者を表彰するこれまでにないコンセプトを持っており、今年が第1回目である。
 ゲーム制作に用いられている技術にフォーカスし、技術面から選考が行われ、受賞者が選ばれる。CEDECアドバイザリーボードが事前に提出したノミネーションリストを基に、CEDEC 2008 受講者が投票を行った。

 このうち各部門とは別に設けられた特別賞を、任天堂専務取締役 情報開発本部長の宮本茂氏が受賞した。選考理由には、テレビゲームの黎明期の『ドンキーコング』や『スーパーマリオ』から最新作『Wii Fit』に至るまで、世界的なゲーム産業の発展、振興に寄与してきたことなどが挙げられている。
 宮本氏は既に、海外のGame Developers Conferenceでも特別功労賞(Lifetime Achievement Award)を受賞している。

 また3Dアニメーションとの関連が深いビジュアルアーツ部門では、ソニー・コンピューターエンタテイメントが開発した往年の名作ゲームソフト「ICO」が受賞している。「ICO」は2001年に発表され、シンプルな画面と光や影、空気の表現、物体の質感が高く評価されている。
 今回の受賞も、「それまでにない光と影、空気感を持ったビジュアルの実現」が挙げられている。さらに作品の魅力が世界中のクリエイターにビジュアルワークスの新しい可能性を感じさせたと受賞理由が挙げられている。

 作品の初出は2001年であるため、やや意外な受賞結果だが、これは今回の受賞作品全てに共通している特徴である。第1回であることから、選考対象が2008年3月31日までに発売されたゲームに関わる技術と開発者とされているためである。これまでのゲーム開発の歴史を振り返り、そのなかで受賞作が決められている。
 実際にゲームデザイン部門の受賞は「スーパーマリオブラザーズ」(「絶妙なタイミング調整と、緻密に構築されたレベルデザイン」)であるし、サウンド部門の受賞は「ゼルダの伝説」シリーズ(「サウンドデザインとゲームデザインの巧みな融合」)となっている。

 変わったところでは、プログラミング・開発環境部門を受賞したMTフレームワーク(「「ゲームフレーワーク」概念の実現と、その知識の普及」)がある。
 MTフレームワークは、カプコンが開発した次世代機ゲーム開発でのマルチプラットフォーム戦略を効率的に実現するためのゲーム開発ツール・プログラム群である。「Xbox 360」、「プレイステーション3」、PC向けのソフト開発の共通化を可能としている。こうした開発環境自体を受賞対象にすることが、今回新たに誕生したCEDEC AWARDの意義と言えるだろう。

CEDEC2008 http://cedec.cesa.or.jp/

【ゲーム開発技術賞「CEDEC AWARDS 2008」 最優秀賞受賞】

【プログラミング・開発環境部門】
「ゲームフレーワーク」概念の実現と、その知識の普及
/MTフレームワーク

【ビジュアルアーツ部門】
それまでにない光と影、空気感を持ったビジュアルの実現
/ICO  

【ゲームデザイン部門】
絶妙なタイミング調整と、緻密に構築されたレベルデザイン
/「スーパーマリオブラザーズ」シリーズ  

【サウンド部門】
サウンドデザインとゲームデザインの巧みな融合
/「ゼルダの伝説」シリーズ 

【特別賞】
宮本茂 任天堂株式会社 専務取締役 情報開発本部長

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2008.08.14
技術 ]
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 人気イラストレーター安倍吉俊さんの同人誌『薬局のポチ山さん』が、iPhone、iPod touch向けの多言語対応コミックビューアを利用して世界20カ国へ同時配信される。
 安倍吉俊さんは、『serial experiments lain』や『灰羽連盟』のキャラクターデザイン原案ほか、マンガやアニメの脚本まで手がける多才なクリエイターである。『薬局のポチ山さん』は、その安倍吉俊さんが描く同人マンガである。

 今回の配信はユビキタスエンターテインメント(UEI)が開発した「iPhone/iPod touch向け多言語対応コミックビューア」を利用したものである。
 このソフトの特徴は2点あり、ひとつはiPhone、iPod touchで原画により近いかたちでマンガを閲覧できることである。
 もう一点はこのコミックビューアが、多言語対応になっていることだ。これはiPhoneとiPod touchを販売する世界各国の複数の言語に対応したものとなる。マンガの台詞が、ユーザの選択した言語に自動的に切替わる仕組みとなっている。同一作品を異なる言語で楽しめる。『薬局のポチ山さん』でも、日本語と英語の二つの言葉が同一のアプリで実現している。

 UEIは、今後このコミックビューアをAppleが運営するアプリケーションストアApp Storeで販売行う。そして、今後さらに多方面にビューアーを提供するとしている。
 国内では携帯向けマンガというと、携帯電話機が主流となっている。しかし、海外ではiPod touchやiPhoneの利用者は日本よりかなり多い。日本だけでなく海外を見据えると、iPhone、iPod touch向けの多言語対応コミックビューアの需要は大きそうだ。今後の展開が気になるところだ。

ユビキタスエンターテインメント http://www.uei.co.jp/

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2008.08.05
技術 ]
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 オンラインショップ大手のアマゾンドットコムの国内サイトは、8月8日から新しいかたちの映像パッケージサービスである「ペイパービューDVD」の専用コーナーをオープンする。
 「ペイパービューDVD」は、様々な作品があらかじめ収録されたDVDのかたちを取っている。作品にはプロテクトがかかっており、視聴者はケータイを通じて作品を観るためのパスワードを購入する。DVDの収録作品の内、観たい作品だけを視聴することが可能になる。
 決済はケータイの通話料金と一括して支払う。クレジットカードやWEBマネー、Edyでの決済も可能だが、ケータイを使った簡易な決済方法がウリとなっている。

 この「ペイパービューDVD」は、国内のヴィジョネアが開発した。リーズナブルな価格での映像購入や、ケータイを使って、好きな時に好きな分だけ映像を楽しむことが利点としている。
 売買の仕組みはやや複雑だが、作品を手元に置きながら、かつレンタル並みの安価な価格で作品を視聴したいというニーズに応えるものとなる。またDVDを無料配布するプロモーションにも活用できると考えられている。

 アマゾンドットコムは、今回ヴィジョネアの技術を導入することで、この「ペイパービューDVD」を導入した。サービス開始当初は、ポニーキャニオン、バンダイビジュアルなどが、映画、アニメ、グラビア、ホラーなどの40作品を供給する。
 価格は税込み525 円からと低価格の販売となる。年内には約300タイトルを揃える方針である。アニメ作品では、現在アマゾンドットコムのサイトで、『半分の月がのぼる空』や『しにがみのバラッド。』が確認出来る。
 
 アマゾンとヴィジョネアは、手軽で、低価格で、作品を提供することでDVD市場の拡大をはかるとしている。しかし、現在のアマゾンのサイトを読むだけでは、この新しい仕組みや決済方法を理解するのはなかなか難しそうだ。
 また、DVDの取得と、パスワードの購入の2度の手続きが必要となることが、今後の課題となりそうだ。インターネットを通じた映像配信サービスが拡大する中、こうした仕組みが支持を得るには、もう一段の魅力的なサービスが必要かもしれない。

アマゾンドットコム http://www.amazon.co.jp/
  「ペイパービューDVD」コーナー http://www.amazon.co.jp/ppv
ヴィジョネア http://www.visionare.co.jp

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2008.07.27
技術 ]
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 社団法人コンピュータエンターテインメント協会は、7月23日に第1回ゲーム技術開発賞「CEDEC AWARDS」の表彰4部門にノミネートされた20の作品とその技術を発表した。
 CEDEC AWARDSは、ゲーム作品自体ではなく、制作に用いられている技術にフォーカスした賞として今年から開始する。技術面から開発者の功績を称えことで、ゲーム開発技術の普及や啓蒙を目指す。これまでにないユニークな賞となっている。

 賞はプログラミング・開発環境部門、ビジュアルアーツ部門、ゲームデザイン部門、サウンド部門の4部門から構成される。今回のノミネートとして一般公募のエントリーの中からCEDECアドバイザリーボードが各部門4つのノミネートを決定した。
 今後は、CEDEC(CESAデベロッパーズカンファレンス)2008申込受講者とCEDECアドバイザリーボードの投票により受賞を決定する。発表授賞式はCEDEC会期中の9月10日に行われる。

 発表されたノミネートは、それぞれの作品タイトルと、その作品のどの技術がノミネートの対象になったかを説明している。
 今回は賞の開催が初めてということもあり、ノミネートにはリリース時期の制限が設けられていないようである。このため旧作も多く、大型作品が並ぶ豪華なノミネートとなっている。

 4部門のなかで最もアニメーションと関わりが深いのは、ビジュアルアーツ部門である。こちらはハイクオリティのCGアニメーションを効果的に用いた人気作品が並んでいる。
 アドベンチャーゲームの「ICO」は光と影、空気感の描写が新しいビジュアルワークスの可能性を感じさせたのが選考理由とされている。また、カーアークションの体感のリアリティをビジュアル面からサポートするドライビングシュミレーションゲーム「グランツーリスモ」シリーズ、3D格闘ゲームのリアリティを追及した「ソウルキャリバー」シリーズも候補作品に挙がっている。

 「ファイナルファンタジーVII ~XII」は、高精細CGをゲームの要素として取り入れることを可能にした技術として評価された。さらに先日シリーズ第4作が発売されて大きな話題を呼んだ「メタルギアソリッド」シリーズは、映画的でありかつ優れてゲーム的な映像表現を実現したと評価されている。
 両作品は映像そのものに加えて、物語表現や映画的な作品世界もが評価の対象となっている。アニメ作品と同様、すでに映像と物語が結合した総合作品と言えるだろう。これらの作品が、アニメにもたらす影響は少なくない。

 このほかゲームデザイン部門では『ポケットモンスター』や『スーパーマリオブラザーズ』などのキャラクターの人気の高い作品も多数含まれている。
 ここでは、ゲームデザインとキャラクターデザインとのつながり窺える。ゲームソフトの技術開発が、アニメやキャラクターなど他のエンテインメントコンテンツと強く結びつていることを示しているだろう。

CEDEC公式サイト http://cedec.cesa.or.jp/

ゲーム開発技術賞「CEDEC AWARDS」 ノミネート一覧

【プログラミング・開発環境部門】
 1. MTフレームワーク
 2. 「グランツーリスモ」シリーズ
 3. バーチャファイター
 4. ピクミン
 5 .リッジレーサー

【ビジュアルアーツ部門】
 1. ICO
   それまでにない光と影、空気感を持ったビジュアルの実現
 2. 「グランツーリスモ」シリーズ
   挙動のリアリティに負けない高度なテクノロジーを駆使したビジュアル表現
 3. 「ソウルキャリバー」シリーズ
   世界トップレベルで認められたCG映像表現
 4. ファイナルファンタジーVII ~XII
   高精細CGをゲームの要素として取り入れることを可能にした技術
 5.「メタルギアソリッド」シリーズ
   映画的であり、かつ優れてゲーム的な映像表現の実現

【ゲームデザイン部門】
 1. スーパーマリオブラザーズ」シリーズ
 2. 「ドラゴンクエスト」シリーズ
 3. バーチャファイター
 4. 「ポケットモンスター」シリーズ
 5. 「モンスターハンター」シリーズ

【サウンド部門】
 1. 「グランツーリスモ」シリーズ
 2. 「実況パワフルプロ野球」シリーズ
 3. 新 鬼武者 DAWN OF DREAMS
 4. 絶対音感オトダマスター
 5. 「ゼルダの伝説」シリーズ

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2008.07.23
技術 ]
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 バンダイナムコホルーディングスは、多言語字幕配信事業を行うフジヤマに出資を行った。6月24日にフジヤマが行った第三者割当増資の一部を引き受けたもので、出資比率は発行済株式の11.8%、出資金はおよそ1100万円になる。バンダイナムコ以外に三菱UFJキャピタルなども出資する。
 フジヤマによればバンダイナムコの出資は、バンダイナムコのグループ会社バンダイチャンネルの目指す海外向けオンライン配信事業でのインフラ構築における協業を見据えたものである。フジヤマが持つ、多言語字幕配信システムの利用を視野に入れている。

 フジヤマは同社が提供する2SDS(Secondary dataSynchronous Distribution System)を通じて、映像配信の2次情報を一元的に管理するシステムサービスを提供している。このシステムを利用することで、多言語字幕や吹き替え音声などを統合的に管理出来る。
 さらに字幕視聴ビューアーMABLや字幕制作ソフトNATSUといった独自のソフトを活かし、従来の字幕制作に比べて制作期間の短縮や迅速な配信を実現する。配信後に情報修正が必要になった場合でも、迅速な対応が可能になる。

 2SDSはもともと汎用性の高いサービスとして開発されている。しかし、こうした技術がアニメ番組の世界向けオンライン配信を目指すバンダイチャンネルのニーズに適合したとみられる。
 現在、バンダイナムコグループの映像事業では、日本と海外で同時にアニメ作品をリリースする海外向けの多言語オンデマンド配信サービスを目指している。
 これはインターネットの違法配信問題対策でもあり、複数言語で出来るだけ短期間に翻訳を行う必要がある。2SDSとその関連業務でのフジヤマのノウハウが、ここに活かされることになる。

 フジヤマは既にこのシステムを利用して、アニメ製作会社GDHがネット配信を行うウェブアニメーションで英語、中国語の字幕同時配信を実現している。
 アニメ業界での海外向けのオンライン配信は、今後も需要が拡大するとみられている。バンダイナムコやGDHに限らず、アニメ映像事業を手がける企業からの引き合いはまだ増える可能性が高そうだ。

バンダイナムコホルーディングス http://www.bandainamco.co.jp/
フジヤマ http://www.fujiyama1.com/index.html
バンダイチャンネル http://www.b-ch.com/

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2008.07.11
技術 ]
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 利用者参加型のマンガ翻訳コミュニティサイト「マンガノベルManganovel」は、世界11ヶ国語でフラッシュアニメーションの提供サービスを開始する。
 この第1弾として7月9日から森野あるじさんの『空のエトラ』がインターネットを通じて配信されている。作品は無料で日本語、英語、中国語、フランス語、インドネシア語、ドイツ語、マレー語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、アラビア語で視聴可能である。
 このほかマンガ版の『空のエトラ』も、日英の2ヶ国語で配信される。こちらはユーザー参加による、翻訳サービスの利用が可能である。

 もともとマンガノベルは、日本のマンガを海外に広く紹介する目的で設立された。日本のマンガは、限られた作品が、限られた言語でしか紹介されていない現状を打破しようとしている。
 マンガノベルは、ユーザー参加型の多言語翻訳のシステムを利用してより多くのマンガを紹介する。権利保有者から提供されたマンガをネットにアップロードして、それを参加者が自由に翻訳をつけることでマンガ作品の翻訳を行うシステムを持っている。多数の翻訳を重ねることでより優れた言葉になることを目指している。
 現在サイトにアップされているコンテンツは必ずしも多くないが、これまでにない試みだけに今後の展開が期待される。

 森野あるじさんは、島根県出身のクリエイターである。今回『空のエトラ』がアニメとマンガ双方で提供されるように、フラッシュアニメーションとマンガの両方を制作する。
 かわいい女の子が登場する作品が多く『空のエトラ』のほか、ユージンとコラボレーションする『ことと』やネトアニで配信される『ホシノ☆オニオン』などの作品がある。 

森野あるじ FLASHアニメサイト morinono http://www.morinono.net/
マンガノベルManganovel  http://www.manganovel.com/

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2008.06.26
技術 ]
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 マイクロソフトが開発するメディアプレイヤーSilverlightの利用が、大手のコンテンツプロバイダーの間で広がっている。
 USENが運営する動画配信サイトGyaOは、7月1日よりSilverlightによるコンテンツ提供を開始する。Silverlightはマイクロソフトが提供する双方向の実行環境である。ニコニコ動画やYouTubeなど多くの動画共有サイトではアドビの実行環境「Flash」の導入が先行しているが、Silverlightはそれに対抗する技術として開発競争が進められてきた。

 このSilverlightは、昨年一部のコンテンツ「GAGA映画予告編」でも採用されていた。もともとGyaOは動画配信形式に同じくマイクロソフトのWindows Media Videoを採用していた。
 このため今回のSilverlightの導入でも、配信形式を変更しないですむ。そして何よりもSilverlightには、WindowsやMacといったOSに依存しない利点がある。これはこれまで視聴が難しかったMacユーザーにも朗報だ。

 また現在は、リニューアル後の視聴のためにSilverlightのプラグインの提供も行われている。
 先にSilverlight採用を発表していたヤフーでは、未だに実際の移行が行われていない。しかし、GyaOでの採用を機にSilverlightの認知度はより高まるものと思われる。

 GyaOは今回のSilverlightの導入と同時に、サイトのリニューアルも行った。これまで13あったカテゴリーもリニューアル後に再編成される。ゲームを提供していたカテゴリーとアニメのカテゴリーが、「アニゲー」へと一本化される。
 また、再生画面が大・中・小の3サイズから選択が可能になるなどの変更点もある。 このリニューアルに伴いGyaOのサービスは、7月1日の11時から正午までの間、視聴が一時中断される。
【真狩祐志】

GyaO http://www.gyao.jp/

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MS「Silverlight」セミナー スペシャルゲストに古谷徹さん

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2008.06.21
技術 ]
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 財団法人日本映画テレビ技術協会は、映画・テレビ制作の優れた技術や開発を顕彰する第61回技術開発賞と第7回の映像技術賞の授与を行った。2007年・第7回の対象は2006年12月1日から2007年11月末までになる。
 このうち作品に対する顕彰を行う映像技術賞と映像技術奨励賞にはアニメ部門も設けられ、昨年映像技術に大きく貢献したアニメ作品が挙げられている。

 映像技術賞を受賞したのは2作品、劇映画部門が『鉄コン筋クリート』STUDIO 4℃のCGI監督坂本拓馬氏とテレビアニメ部門は『やさいのようせい/N.Y.SALAD』のN.Y.SALAD製作委員会である。
 共に2DアニメのテーストをCGアニメーションの技術を多用することで独自の魅力を放っている。日本のアニメの技術の可能性を十分に発揮した作品と言えるだろう。

 映像技術賞奨励賞劇映画部門では、ストップモーションアニメーョンの『こま撮りえいが こまねこ』とフル3DCGアニメーション『ベクシル 2077日本鎖国』が選ばれている。3Dとストップモーションと対象的な作品が選ばれ、日本のアニメーション制作の幅の広さが表れたかたちである。
 さらに、奨励賞ビデオパッケージ部門では、サンライズ・エモーションスタジオの『FREEDOM』森田修平監督と『新SOS大東京探検隊』の小久保将志CGI監督が受賞をしている。両作品は、3Dの技術を用いながら、日本アニメが得意とする2Dアニメのテーストを取り入れた試みで注目されている。

 日本のアニメ制作現場では、現在3DCGアニメーションの制作に対する関心が高まっている。一方で、米国のピクサーに代表されるフル3DCGアニメーションとの差別化の模索も続いている。
 そうした中でこれらの作品は、今後のアニメ制作技術の進むべき方向に示唆を与えるものばかりである。映像技術賞の目的とする映画・テレビ制作優れた技術や開発の振興に相応しいものとなっている。

 また、映像技術賞VFX部門劇映画には『どろろ』(株式会社リンクス・デジワークス 浅野秀二、鹿住朗生)、映像技術奨励賞VFX部門劇映画には『蟲師』(株式会社スペシャルエフエックス スタジオ、古賀信明)とマンガ原作作品が選ばれている。
 マンガ作品の自在の表現力を映像化するにあたっては、映像制作の最先端の技術取り込みが、積極的に行われている様子が窺われる。
 
財団法人日本映画テレビ技術協会 http://www.mpte.jp/

第7回映像技術賞受賞作品(アニメーション・VFX関連作品一部抜粋)

映像技術賞
VFX部門
  ■ 劇映画 『どろろ』
    株式会社リンクス・デジワークス 浅野秀二、鹿住朗生
アニメ部門
  ■ 劇映画 『鉄コン筋クリート』
    STUDIO 4℃ 坂本拓馬
  ■ TVアニメ 『やさいのようせい/N.Y.SALAD』
    N.Y.SALAD製作委員会

映像技術奨励賞
VFX部門
  ■ 劇映画 『蟲師』
    株式会社スペシャルエフエックス スタジオ、古賀信明
アニメ部門
  ■ 劇映画 『こま撮りえいが こまねこ』
    株式会社ドワーフ 合田経郎
  ■ 劇場映画 『ベクシル 2077日本鎖国』
    株式会社東京放送 松野忠雄
  ■ ビデオパッケージ 『FREEDOM』
    森田修平
  ■ ビデオパッケージ 『新SOS 大東京探検隊』
    小久保将志
(上段:作品名、下段:受賞者)

関連サイト
鉄コン筋クリート公式サイト http://www.tekkon.net/
やさいのようせい/N.Y.SALAD公式サイト http://yasainoyousei.jp/
こま撮りえいが こまねこ 公式サイト http://www.komaneko.com/
ベクシル 2077日本鎖国 公式サイト http://www.vexille.jp/
FREEDOM-PROJECT  http://freedom-project.jp/
新SOS 大東京探検隊 公式サイト http://www.tokyotanken.com/

続きを読む "第7回映像技術賞に「鉄コン」「やさいのようせい」など" »
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2008.06.16
技術 ]
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 マイクロソフトはWindows Vista(以下、Vista)の機能である「Windows Media Center」で地上デジタル放送(以下、地デジ)のテレビ番組・録画に拡張対応した「Windows Media Center TV Pack」を、今冬から発売されるメーカー製PCに提供すると発表した。
 これにより、テレビチューナー・キャプチャーボードを搭載しなくても、Vistaと地デジ用のアンテナだけで地デジを楽しむことができる。
 ただし、この機能はメーカー製PCに搭載されたVistaのみに付与され、単体販売されるOSには供給されない。また、現在搭載されているVistaへのアップグレードも行われない。

 「Windows Media Center」はVistaの「Home Premium」と「Ultimate」に搭載された機能で、画像や音楽・ビデオの管理を統合的に行う機能である。
 「TV Pack」では、それに地デジ放送の視聴・録画機能が追加された格好だ。現時点では編集機能や光学メディアへのダビング機能は搭載されていない。また、BS/CS放送についてはアップデートで対応するとしている。

 これまでもメーカー製PCには地デジチューナーや録画機が搭載されていたが、それは各メーカーが別途ソフトをライセンス購入して搭載したものである。そのためのコストがPC本体に反映され、低価格帯のPCには搭載されることがなかった。
 今回の機能拡張で、VistaのHome Premium/Ultimate があれば、低価格帯のPCでもコストを維持したまま地デジ対応PCを販売することが出来る。

 2008年4月からは規制が緩和され、メーカー製のデジタルチューナ内蔵PC以外にも、自作パーツとして地デジ用のチューナー・キャプチャーボードが、各種メーカーから発売されている。単体OSには搭載されないことから、これら自作PC市場とはバッティングすることはない。
 今回のプロジェクトではパートナー企業が発表になり、チューナーメーカーにはアイ・オー・データ、バッファロー、AVerMedia、SMKの名前が並んでいる。

 マイクロソフトはコンテンツ保護に注力しているため、放送局とのパートナーシップに務めている。そのため、今回はメーカー製のみの提供になったとしている。
 協力企業は、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日の5社である。2011年の地デジ完全移行に向けて、テレビ局各社は地デジ対応機器の増加を進めたい考えだ。
 一方、テレビ局各社ではインターネットと連携したWindows Media Centerを活用し、今後インタラクティブな番組展開をしていきたい考えだ。

マイクロソフト(日本) http://www.microsoft.com/ja/jp/

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2008.06.08
技術 ]
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 米国の映像制作の映像効果部門の同業者団体である映像効果協会(Visual Effects Society: VES)は、映像効果を利用したVFX作品制作時のクレジットタイトルのガイドラインリストを発表した。
 これは映像効果制作の際の個々の役割を示すもので、映画のクレジットなどで利用される。これまでは映画会社がそれぞれ独自のタイトルを使用していた。今回のような映像効果部門の共通の指針が発表されるのは初めてで、今後は、この指針を利用したクレジットタイトルの標準化が期待されている。

 クレジットタイトルは分野ごとに分けて提示され、プロダクション(29職種)、ファシリティ(プロダクション)(39職種)、ファシリティ(デジタル部門)(91職種)、モーション・パフォーマンスキャプチャ部門(14職種)、VFXフィジカル・プロダクション部門(11職種)、スペシャルエフェクト部門(22職種)、モーションコントロール部門(8職種)、モデル・ミニチュア部門(32職種)、ストップモーション部門(18職種)、アニメトロニクス部門(11職種)が挙げられている。
 総クレジットタイトル数は300近くに及ぶ。このなかにはアニメーション関連分野やモーションキャプチャ関連分野も含まれる。

 こうした細かい分類と定義は、米国の映像効果技術を利用した制作現場の発達と巨大な映像制作チームの存在を窺わせる。
 それだけに制作スタッフの細かな役割とクレジットタイトルによる制作現場への貢献のアピールが重要なのかもしれない。

映像効果協会(Visual Effects Society)
http://www.visualeffectssociety.com/
 VFXのクレジットタイトル ガイドラインの全リスト(注:エクセルファイル)

続きを読む "米国映像効果協会 クレジットタイトルの共通指針を発表" »
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2008.06.06
技術 ]
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                  (c) play set products/スケアクロウマン製作委員会
scarecrawman.JPG 大手アニメ製作会社トムス・エンタテインメントと映像パッケージのバップは、フル3DCGのテレビアニメ『スケアクロウマン』を製作し、この7月よりテレビ放送を開始する。作品は感度の高いデザイン活動で話題を呼ぶplay set productsの原作を映像化した。
 play set productsが得意とするキュートで個性的なキャラクターが活躍するファンタジー物語に仕上がっている。ひょんなことから命を持って動きだしたカカシ「スケアクロウ」と、それを取り巻く奇妙な登場人物が作品の魅力となる。

 番組製作のバップはDVDを、トムス・エンタテインメントは番組の放送と商品化を担当する。今後、幅広いキャラクター商品の展開が目指される。
 そして実際の番組制作は、トムスの制作部門である東京ムービーが行う。さらにアニメーション制作協力にスタジオ雲雀、エアフレイム、exsa、GONZO、DEENといった3Dと2Dの双方から複数のスタジオが参加している。
 東京ムービー初のフル3DCGアニメ、それに音声収録を先に行うプレスコの採用も作品の見所となる。キャラクターと同時に、様々な技術的な挑戦も話題を呼びそうだ。

 大手アニメスタジオでは、この6月から東映アニメーションが手がける初のフル3DCGアニメのテレビシリーズ『ロボディーズ風雲篇』が、トゥーン・ディズニーで放映が始まっている。日本を代表するふたつのアニメ製作会社が、共にフル3DCGのテレビアニメシリーズに乗り出したことになる。
 このほかにも、今年になってフル3DCGの様々な企画が次々と明らかになっている。マッドハウスがフル3DCGの劇場アニメ『よなよなペンギン』、ミコット・エンド・バサラがフル3DCGのSFテレビアニメ『アップルシード ジェネシス』、ウォルト・ディズニー・ジャパンが『ファイアボール』を製作している。
 2008年は、日本の3DCGアニメ本格始動の年と言えそうだ。今後は、他の大手アニメスタジオがどのタイミングで、新たな動きを明らかにするかが注目される。

 また、テレビアニメの制作ではフル3DCGアニメへの挑戦が始まる一方で、これとは異なったフラッシュアニメでの番組制作も増えている。これまでの2Dセルスタイルのアニメから、アニメ制作技術の多様化が始まっている。
 さらにフル3DCGやフラッシュの活躍が目立つのは、インターネットとモバイルの配信である。今後の成長が期待される新しいメディアと相性がいいこともあり、フル3DCGとフラッシュを中心とした制作技術の多様化は今後も進みそうだ。

スケアクロウマン 公式サイト http://scarecrowman.net/

【スタッフ】
原作: 中野シロウ play set products
監督: 竹内啓雄
企画: 松元理人/平山博志
プロデューサー: 浄園祐/吉野朋子
シリーズ構成: 日吉恵
副監督: 小林哲也/下山真吾
キャラクター原案: 中野シロウ/中原正博
キャラクターデザイン: 西塚耕一
キャラクターモデラー: 岩崎岳水/齋藤博一
美術監督: 宮野隆
CG 美術ディレクター: 石原由梨
CG テクニカルディレクター: 塩田久人
CG 監修: 下山真吾
編集: 田巻源太/千葉和行
音楽: 亀山耕一郎
音響監督: なかのとおる
オープニング: 「Halo Glow ―ハロウグロウ―」堂島孝平(VAP)
エンディング: 「あした、僕は」タテタカコ(VAP)
企画協力: ベストフィールド
アニメーション制作協力: スタジオ雲雀/エアフレイム/exsa/GONZO/DEEN
アニメーション制作: 東京ムービー
製作: VAP/トムス・エンタテインメント

【キャスト】
スケアクロウマン: 野島裕史
ミスターベスト: 荻野晴朗
ベアベア: 小林沙苗
ホーンヘッド: 別府あゆみ
アリス: 榎本温子
アリスのママ: 峯香織
ナレーション: 神部浩

続きを読む "トムスがフル3DCGTVシリーズ進出 「スケアクロウマン」7月から" »
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2008.06.04
技術 ]
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 PC向けペンタブレットの大手ワコムは、イラスト・マンガ制作者向けの「Bamboo Comic(バンブー コミック)」で、従来に較べてより大きなサイズの新商品を6月13日に発売する。
 新商品はイラストの入力エリアがA5ワイドサイズ(21.65センチx13.53センチ)となるMediumサイズ版である。

 商品にはペンタブレットのほか、イラスト作成ソフト「Pixia」、「DELETER CGillust4.5」体験版、マンガ制作ソフト「Comic Studio Mini」、「COMICWORKS」体験版、お絵描きソフト「水彩LITE」の5つが付属となる。
 マンガ、イラスト制作の基本ソフトがセットになることで、「Bamboo Comic」を入手したその日から自由な創作活動を行える。オープン価格となるが、ワコムのオンラインショップの販売価格は税込み14980円である。このほか全国家電・パソコン量販店でも購入出来る。

 新商品は、これまでの一回り小さなSmallサイズ版l(スモール、CTE-450/W1)より入力エリアが広がることで、腕のストロークを効かした自然なラインを描くことが可能になる。
 ペンタブレットの入力エリアは、モニター画面と同じ比率の絶対座標で対応している。このためこれまで大きなモニターで描画しているユーザーからは、より大きなタブレットサイズを利用したいという要望が多くあった。ワコムによれば、今回のMediumサイズ版の発売はこれに対応したものである。
 商品はこれまでと同じく、使用頻度の高い機能をワンタッチで操作するファンクションキーを搭載する。さらにコードレスペンで、描いたままの絵を忠実に表現する筆圧機能も持つなど、独自の機能でアピールする。

 ワコムはPC向けのペンタブレットの世界市場で、圧倒的なシェアを誇る企業である。米国、ヨーロッパ、アジアなどの各拠点から世界150カ国以上に商品を供給する。
 その製品はイラストやマンガを含めた様々なデザインアートの分野で利用されている。デジタル・アートや映画、CG、ファッション、工業デザインなどの幅広い分野に及んでいる。
 現在、国内のマンガ制作の現場では、原稿とペンではなく、ワコムのペンタブレットとマンガ制作ソフトを使用するケースが増えている。ワコムは日本のマンガ産業を、ツールの面から支える企業というわけである。

ワコム http://www.wacom.co.jp/
Wacomペンタブレットホームページ http://tablet.wacom.co.jp/

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2008.05.25
コンベンション ][ 技術 ]
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 8月11日から15日まで、ロサンゼルスで開催される世界最大のコンピューターグラフィックスのイベントSIGGRAPH 2008の基調講演を、アイルランド人のアーティスト・映像監督であるキャサリン・オーエンズ氏が行う。
 オーエンズ氏は、音楽と映像の世界で様々な先端的な取り組みを続けるアイルランドのロックバンドU2のステージを3-D映像で制作、プロデュースした『U2 3D』で知られている。

 SIGGRAPH 2008でオーエン氏は、「技術の感情を与える アーティストの心から「U2 3D」へ」:Giving Technology Emotion: From the Artist’s Mind to ‘U2 3D’」と題した講演を行う。ここでは彼女が取り組んだ『U2 3D』とそのデジタル3D、マルチカメラ、リアルタイムプロダクションについて語る。
 SIGGRAPH 2008を運営するACM SIGGRAPHによれば、『U2 3D』はコンピューターグラフィック産業が次世代に向けて様々な領域を超えていく優れた例だとしている。『U2 3D』は、U2のライブコンサートを全編3D技術で撮影し大きな話題を呼んだ作品である。

 SIGGRAPHは米国のコンピューター学会のコンピューターグラフィックス部門が主催するCG分野に特化したイベントである。CG分野の論文発表や研究成果の披露、最新映像の公開、CG映画祭などから構成される。
 CG関連のイベントでは世界でも最も注目されている。昨年は世界中からCG関係者の研究者、技術者、アーティスト、業界関係者およそ2万4000人が参加している。

 SIGGRAPHの基調講演は、毎年、その時代にCGの世界で最も注目を浴びる企業人や映像関係者、アーティスト、研究者などが行う。昨年はコミックスアーティストでコミックス・マンガ研究で知られるスコット・マクラウド氏やEA社の映像部門の統括責任者グレン・アンティス氏、一昨年はウォルト・ディニー社のクリエイティブ部門の統括責任者ジョー・ロード氏が選ばれている。
 近年のSIGGRAPH自体の変化もあり、基調講演のスピーカーもエンタテインメント色が強まっているようだ。今年は、音楽・プロモーション映像の分野からのスピーチで、CG世界のさらに広がる領域を紹介することになる。

「U2 3D」 公式サイト http://www.u23dmovie.com/

SIGGRAPH  http://www.siggraph.org/
SIGGRAPH2008  http://www.siggraph.org/s2008/# 

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2008.05.24
技術 ]
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 大手映画会社の東映は、5月23日に東京練馬区東大泉の東京撮影所の再開発を行うことを発表した。開発の内容は、映画撮影のための新ステージ棟建設とデジタル関連施設を集めたデジタルセンターの建設などである。
 投資費用は新ステージの建設におよそ21億円強、デジタルセンター棟の建設がおよそ20億円強で合計42億円である。今年11月に着工し、平成22年5月竣工を予定している。
 東映は、平成18年度から第三者割当を利用した資金調達を数回に分けて行っている。同社はこの目的のひとつが、グループ内でのデジタル関連投資、撮影所スタジオ等の設備投資だとしている。このため両施設の建設費の多くは自己資金で賄われるとみられる。 

 今回の再開発着手について東映は、これまで進めてきた東京撮影所地区の再開発計画が一応の完成をみたためとしている。そこで、さらに撮影所・スタジオ等の設備投資として第6ステージにかわる新ステージ棟建設し、デジタル関連投資としてデジタルセンター棟建設を行う。
 これまでも東映は、デジタル投資について中長期目標でのデジタル対応の機器・技能の充実を述べてきた。これは地上波デジタル放送の普及、デジタルシネマの本格展開を視野に入れたもので、今回の投資はそうした計画の一環とみられる。

 今回は、デジタルセンターの建設は実写映画を中心とする東映でのデジタル部門の設備投資である。しかし、同社の子会社である東映アニメーションでも、デジタルアニメーション制作を中心としたデジタル・CG制作事業への進出意欲は強い。
 6月には同社の初のフルCGテレビアニメである『ロボディーズ -RoboDz- 風雲篇』の放映が始まる。また、近年では3Dアニメーションで『銀河鉄道999 星空はタイムマシーン』制作し、東映映画『男たちの大和/YAMATO』のCGパートなどを担当するなどの動きを見せている。
 グループ会社のデジタル投資のフィードバックは、CGを中心に制作のデジタル化が進む東映アニメーションにも及ぶだろう。

東映 http://www.toei.co.jp/
東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/

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2008.04.12
技術 ]
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 マイクロソフトは4月9日、ヤフーが動画を含むサイト上でのコンテンツ提供環境に同社のSilverlightを採用することを発表した。
 Yahoo!動画は以前から、サーバーにマイクロソフトのWindows Media Serverを採用している。また動画の配信も、Windows Media Video(wmv)で行うなどマイクロソフトのサービスを広く利用している。

 Silverlightは既に昨年動画配信のGyaOの一部で採用されているほか、3月18日には朝日新聞社のasahi.comでも採用が開始した。
 マイクロソフトは東京国際アニメフェア2008にもブースを出展し、ビジネスデーには開発ツールである製品群「Expression」もアピールしていた。アニメとその動画配信の際のインフラ提供のビジネスに積極的である。

 「Expression」にはFlashやAfter Effectsなど、アドビがリリースしている製品群「Creative Suite」と同様の機能が実装されている。もちろんアニメーション制作を行うこことにも大きな力を発揮する。
 「Expression」では、WindowsやMacなどといったOSを問わない実行環境の開発に重点が置かれている。今後アニメーション制作ソフトとして「Expression」と「Creative Suite」の競争が激化しそうだ。
 一方アドビも、Flashの技術を発展させた「AIR」という同様の開発ツールを昨年より提供してきている。アドビは4月9日に、この「AIR」を利用して開発したAdobe Media Playerをリリースしている。

 これらのツールで注目されるのはアニメーション制作そのものというよりも、むしろ、アニメーションを含む映像全般をネットを通じて公開する環境が今後どのように変化していくのかという点である。
 それにより、また思いもよらないサービスが登場してくることが期待されている。
【真狩祐志】

マイクロソフト http://www.microsoft.com/ja/jp/
Yahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/

Microsoftでの Silverlightのヤフー採用の紹介
http://www.microsoft.com/japan/products/expression/creatorsEX/gallery_y.html

当サイトの関連記事
2007年の個人・少人数制作アニメーションの状況【2】

続きを読む "ヤフー 動画などのコンテンツ提供にSilverlightを採用" »
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2008.04.04
技術 ]
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 CG-ART協会は、4月2日より同協会が主催する2008年のデジタル分野の5つの検定試験の募集受付を開始した。
 募集を行うのはCGクリエイター検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、Webデザイナー検定、マルチメディア検定で、主にコンピュ-ターグラフィクスに関わるものである。

 CG-ART協会の検定試験は、今年で18年目を迎える。これまでの受験者の累計は63万名に上る。
CGクリエイター検定は、主に映画やアニメーション、CM、ゲーム、ミュージックビデオなどの制作に必要な能力を評価し、CGエンジニア検定はアニメーション、映画、VRなどの分野のエンジニア能力を評価する。
 画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定、Webデザイナー検定も、それぞれの専門分野の知識や技術が問われる。
 検定試験は個人の技能能力を示すために利用されるほか、企業内での新人教育や技能の検定、大学など教育の場でも活用されている。CG分野のスタンダードを示すものとなっている。

 今年の実施は、7月13日と11月30日の年2回となる。現在募集されているのは7月13日の分で、5月21日まで受付ける。
 ただし、CGクリエイター検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、Webデザイナー検定は7月の試験は2級、3級のみである。11月30日の試験が、1級から3級までを受付ける。

CG-ART協会 検定試験 http://www.cgarts.or.jp/kentei/

【2008年度検定試験の概要】

■前期日程 
試験日:7月13日(日) 
出願期間:4月2日(水)~5月21日(水)
実施検定:
CGクリエイター検定 2・3級
Webデザイナー検定 2・3級
CGエンジニア検定 2・3級
画像処理エンジニア検定 2・3級
マルチメディア検定 エキスパート(2級)・ベーシック(3級)

■後期日程
試験日:11月30日(日) 
出願期間:9月2日(火)~10月15日(水)
実施検定:
CGクリエイター検定 1・2・3級
Webデザイナー検定 1・2・3級
CGエンジニア検定 1・2・3級
画像処理エンジニア検定 1・2・3級
マルチメディア検定 エキスパート(2級)・ベーシック(3級)

■受験料
1級一次: 7500円(税込) 
1級二次: 7500円(税込)
2級: 5500円(税込)
3級: 4500円(税込)

続きを読む "CG-ART協会 4月2日より2008年検定試験募集開始" »
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2008.03.06
技術 ][ 教育 ]
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 日本動画協会はアニメ業界に就職を希望するCG技術を持った学生を対象に、アニメ制作でのCGの仕事を紹介するセミナー『「現場」が見える!「現場」が分かる!アニメ業界デジタルワークス入門を3月29日に東京ビッグサイトで開催する。
 セミナーは、アニメ業界に就職したいけれど、制作現場で求められる具体的な仕事が掴めない人たちに「アニメでCGはどんな風に使われてるの?」、「ゲーム業界や携帯コンテンツ業界と、アニメ業界のCGって何が違うの?」、「アニメ業界に就職したら、どんな将来が待ってるんだろうか?」といった基本的な質問に答えるものである。

 現在、アニメ業界に就職を希望する学生の中に「現場」を知らないまま就職した結果、実際の職場でのギャップを感じたりするケースがある。今回は業界内での2Dと3DCGデジタルワークスを知ってもらうことで、就職活動を支援する。
 セミナーの講師には、現場で実際に活躍するクリエイターを招く。GONZO 3DCG部チーフディレクターの白井宏旨さん、東映アニメーションのCGIスーパーバイザー&SEの片田利明さんである。 
 白井さんは『戦闘妖精雪風』や『ブレイブ ストーリー』などの制作の携わったほか、現在は『鉄のラインバレル』を鋭意制作中。片田さんはりアニメ製作のデジタル化に取り組み、製作システムを構築したほか、『劇場版 セーラームーンR』や『デジモン』の制作にも関わっている。制作の最先端で活躍するだけに、アニメ業界の生の声が聞けそうだ。

 セミナーは3月29日、東京国際アニメフェアが開催される東京ビッグサイト東3ホール商談室3、午後11時からと14時半の2回行われる。それぞれ定員は30名となっている。日本動画協会がメールにて参加を受付ける。
 参加はアニメ業界関係者やアニメ関連教育機関関係者も可能だが、学生が優先されるので、その際には事前の問い合わせが必要になる。

「現場」が見える!「現場」が分かる!アニメ業界デジタルワークス入門
開催日: 3月29日(土) 11時~・14時半~の2回講演(約60分)
会場: 東京ビッグサイト 東3ホール商談室3
講師:
■ 白井宏旨 ㈱GONZO 3DCG部チーフディレクター
  代表作に『戦闘妖精雪風』、『ブレイブ ストーリー』など。現在『鉄のラインバレル』制作中。
■ 片田利明 東映アニメーション㈱ CGIスーパーバイザー&SE
   80年代よりアニメ製作のデジタル化に取り組み、現在の製作システムを構築。 作品 劇場版 セーラームーンR、デジモン等

募集定員:各回30名
募集方法: e-mailにて。
1)件名 「アニメ業界デジタルワークス入門」と明記
2)本文 ・名前(フリガナも記入) ・性別 ・年齢
※学校名もご記入
・時間 11時~・14時半~どちらが希望か
・連絡先 ・講師陣にぜひ質問してみたいこと
*定員になり次第締め切り。
詳細は日本動画協会の公式サイトにてご確認ください。

日本動画協会 http://www.aja.gr.jp/

【主な講演内容】
1)アニメ業界のCG制作と他業種(例:ゲーム・携帯コンテンツなど)の仕事の違いとは?
2)2DCGワーク(撮影・エフェクト)と3DCGワークの役割分担とは?
3)スタジオの作業風景の蔵出しレポート
4)アニメ業界の求人状況や採用のコツについて教えます! など

続きを読む "動画協会TAFで「アニメ業界デジタルワークス入門」開催" »
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技術 ]
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 2月27日リリースされた動画編集ソフト「PSOFT anti-aliasing for Adobe After Effects」の体験版が公開されている。
 ソフトはソフトウェア開発やデジタルコンテンツ制作などを行うPSOFTが発売するもので、After Effects用のプラグインである。3月5日からインエターネット上で公開している。

 After Effectsは、動画の合成・撮影・編集用として映像制作全般で使用されているアドビ社のソフトウェアである。
 アンチエイリアスとは画像中で隣接する異なる色をグラデーションによって中間補完を施す処理のことで、他の多くのソフトウェアでも実装されている。
 このプラグインでも画像の輪郭や色をより滑らかに変化させることを可能にしているが、他の画像編集ソフトを介さずに直接After Effects上で作業を行えるのが最大の利点と言える。対応しているのはWindows版のみで、バージョンは6.0以上となっている。
【真狩祐志】

PSOFT http://www.psoft.co.jp/
PSOFT anti-aliasing for Adobe After Effects 体験版
http://www.psoft.co.jp/jp/download/anti-aliasing/

製品版 ダウンロード版 http://www.psoft.co.jp/jp/store/
     パッケージ版 http://www.too.com/digitalmedia/psoft/

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2008.02.26
技術 ]
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 国内のアニメーション制作事業団体から構成される日本動画協会は、アニメーション制作の際に使用するHD対応(縦横比16:9)のレイアウト用紙の推奨規格「AJA推奨レイアウト用紙規格」を公表した。
 レイアウトはアニメ制作のなかで、絵コンテに描かれたイメージを具体的なカットごとの絵におこしていく際に使われる用紙である。アニメーターが画面のイメージ、構図、キャラクターの配置などを決める。レイアウトから原画、背景原画、さらに動画、背景が制作されて行く。

 しかし、レイアウトにはこれまで業界内の統一基準はなく、アニメスタジオごとに異なる規格が採用されている。
 ひとつの作品を異なるスタジオで制作する場合には統一のレイアウトを決めたり、フリーのアニメーターは作品ごとにレイアウトを使い分けるなど煩雑な作業が必要になっている。また、レイアウト用紙の違いによる作業上の違和感も発生している。

 動画協会はレイアウト規格の推奨モデルを提示することで、制作現場における業務の効率化を目指す。
 動画協会は推奨規格を利用することで、作業の効率化、ミスの軽減、レイアウト用紙の発注の労力や単価、納期の軽減、新たにレイアウト用紙を導入する会社の目安となるなどの効果が期待出来るとしている。

 発表された規格では、レイアウトの用紙サイズはA4(297mm×210mm)に定めるほか、フレームの大きさやタップの位置、分割ラインの引き方などを提示している。
 実際の細かな基準は動画協会の公式サイトで確認出来る。また、公式サイトからは自由にこの規格レイアウトがダウンロード出来る。また動画協会は、法人・個人を問わず自由にこのレイアウト用紙を使用できると定めている。

 一方で規格の採用、不採用も自由としており、日本動画協会の会員会社であっても企画の採用が強制されることはない。これは長い歴史を持つ各アニメーション制作会社の独自の規格を尊重したものだと考えられる。
 しかし、これまでばらばらだったレイアウトが、新規採用企業からでも次第に統一されていけば、アニメーション制作の効率化は進んでいくに違いない。

日本動画協会 http://www.aja.gr.jp/

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2008.02.20
技術 ]
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 ネット関連のシステム開発を行う株式会社サザンクロスは、全く新しいコンセプトを持ったマンガ専門のポータルサイト「mangaman.tv」を2月18日にオープンした。ウェブサイトは、「新刊一覧」、「雑誌別一覧・タイトル一覧」、「オススメマンガ紹介」、そしてショッピングパートの「mangamanカート」で構成される。
 サイトを構成するシステムは、ネットショプ大手のアマゾンドットコムが提供するAmazon Webサービス(以下AWS)を利用するほか、インターネット上の百科事典ウィキペディア、ユニバーサルな個人認証システムOpenIDなどの様々なネットテクノロジーを利用する。サイトのコンテンツは自動生成され、サイトのメンテナンスにはほとんど手間がかからない。

 この「mangaman.tv」は、AWSより配信される情報を元に商品情報が作成する。商品の内容については mangaman が ウィキペディアと情報を照合し、作品情報を自動的に生成する。
 また、mangamanのロボット検索により、各出版社の新刊情報のページを解釈し、新刊内容も自動的に生成する。新刊内容、作品情報とも全て無人で作られているのが特徴である。

 さらに、続巻を一度にまとめて買うシステムや、「なるべく早く買う」「なるべく早く買う」といったオプション機能も用意されている。サービスは全てOpenIDを使ってログインするシステムである。
 OpenIDは、様々なサイトを縦断した認証システムとそのシステムでの利用のことを指しており、同じIDでサイト間をストレスなく利用することが可能になる。

 このほかサザンクロスは今後、開発中のブログ管理システム「BlogStar(仮称)」を利用し、ブログ形式でマンガ書評を実施する予定で、ブログ上の書評と「mangaman」内のコンテンツを連動させる。さらにマンガ書評を投稿するライターも「mangaman」上で自動登録できる予定である。
 新しいテクノロジーを用いることで、膨大な作品や情報、知識を必要とするマンガのポータルサイトを人手を使うことなく運営することを目指す。

mangaman http://mangaman.tv/

続きを読む "無人運用の漫画ポータルmangaman.tv アマゾン、ウィキペディア利用" »
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2008.02.05
技術 ]
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 2月19日に、P2Pネットワーク実験協議会は東京大学本郷キャンパスで、P2P(ピア・ツウ・ピア)型のコンテンツ配信に関するシンポジウムを開催する。
 このシンポジウムでは、ブロードバンド化の更なる進展とともに注目されるP2P型のコンテンツ配信の最新動向と技術、ビジネスモデルを報告するものである。 
 インターネット上のコンテンツ配信といえば、ネット広告の大きな割合を占めるアニメも無関係ではない。アニメビジネスに関わる分野では、セッション3「P2P技術を利用したビジネスモデル事例」で、角川デジックスやドリームボードが報告を行う。

 角川デジックスは、つい最近、角川グループとYouTubeの事業提携で話題を呼んだばかりである。このYouTubeは、コンテンツ投稿とその閲覧のみを可能にするストリーミング型のサイトである。
 しかし、角川グループはこうした投稿サイトのビジネスだけでなく、利用者のPCにコンテンツを渡すファイルダウンロード型のビジネスにも関心を見せている。実際にP2P型のコンテンツ配信新興企業大手のBitTorrentに対する出資を行っている。

 角川デジックスは、このP2Pネットワーク実験協議会の実証実験もしている。昨年暮れからは、角川書店の「アニメNewtypeチャンネル」において、『ムシウタ』、『レンタルマギカ』の配信を行った。こうした実証実験の結果についても、報告を期待出来そうだ。
 また、今回は角川グループが出資をするBitTorrentからも、東京ネットフェスティバルの作品映像配信でのP2P利用の結果が紹介される。

 角川デジックス以外でP2Pネットワーク実験協議会のアニメ作品の配信を行ったドリームボードの報告も行われる。ドリームボードは、独自のP2P技術を用いた配信プラットフォーム「SkeedCast」を利用している。
 具体的にはアニプレックスと協力して劇場版『空の境界』の予告編HD動画を配信したほか、GDHと協力して『スピードグラファー』と『Project PAPO』の本編、『ドルアーガの塔~the Aegis og URUK~』のプロモーション映像を配信している。

 一般的にP2P型のアニメ配信というとネット上の違法ファイル交換が連想されがちである。しかし、現在の技術では、デジタルコンテンツの著作権を保護し複製を制御、制限出来るDRMの技術を用いることでコンテンツの無制限の拡散は防げることが可能である。
 現在、日本でのインターネットやモバイルでのコンテンツ配信は、ストリーミング型が中心になっている。しかし、今後は海外で主流になりつつあるコンテンツをユーザーに渡すP2Pを含めたダウンロード型のビジネスも広まっていく可能性が強い。
 そうした環境の変化を見据えているのが、今回のP2Pネットワーク実験協議会のシンポジウムと言えるだろう。

P2Pネットワーク実験協議会 シンポジューム
テーマ:「P2P技術の利用・サービスに関わる取組・実験の最新動向」
日時: 2月19日(火)10時半ー16時50分
場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部(新)2号館1階213講義室
参加費:無料
http://www.fmmc.or.jp/news/H86index.html

P2Pネットワーク実験協議会 http://www.fmmc.or.jp/P2P/about.htm

当サイトの関連記事
角川グループ アニメ配信でP2P型とストリーミング型の検証実験
GDH  P2Pでアニメの配信実証実験 「スピードグラファー」など

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2008.01.16
技術 ]
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 米アップルは、サンフランシスコで行われたMac World 2008においてiTunesの新しいサービスを発表した。ひとつは「iTunes Digital Copy」もうひとつは「iTunes Movie Rentals」である。
 「iTunes Digital Copy」はアップルと20世紀FOXが共同で行うサービスで、対象となるDVDには「iTunes Digital Copy」用のデータが含まれており、購入者は固有のコードを入力することで簡単にDVDからiTunesにコピーし、MacやPC、ビデオ対応iPodなどに転送して見ることができる。

 同サービスに対応した最初のDVDは、20世紀FOXのアニメ『ファミリー・ガイ』シリーズ・スターウォーズパロディの「Blue Harvest」で15日よりアメリカで発売となった。20世紀FOXでは今後もラインナップを強化していきたいと語る。

 「iTunes Movie Rentals」はiTunes を利用してメジャー映画の作品を「レンタル」するもので、ダウンロード後30日以内、再生開始24時間後まで何度も視聴することができる。価格は新作が3.99ドル、旧作は2.99ドル、ハイビジョン版の新作は4.99ドル、旧作は3.99ドルとなる。
 作品を供給するのは、20世紀フォックス、ウォルトディズニースタジオ、ワーナーブラザーズ、パラマウント、ユニバーサルスタジオ・ホームエンターテインメント、ソニーピクチャーズ、MGM、ライオンズゲート、ニューラインシネマなどメジャースタジオが中心で、2月末にはHDバージョン100本以上を含む1000タイトル以上が提供される予定。
 これらのサービスは現時点ではアメリカ国内向けであるが、アップルでは2008年末に向けて世界展開を開始したいとしている。

アップル(日本語)
http://www.apple.com/jp

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2008.01.11
コンベンション ][ 技術 ][ 米国 ]
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 毎年夏に米国で開催されるSIGGRAPHは、世界最大のコンピューターグラフィクスのイベントとして知られている。そのなかでコンピュターアニメーションフェスティバルは、SIGGRAPHの主要イベントとなっている。またCGアニメーションの最新のトレンドが表れる場所として、毎年CGの専門家に注目されている。
 このコンピュターアニメーションフェスティバルが、2008年に大きく生まれ変わることになりそうだ。SIGGRAPHは2008年からコンピュターアニメーションフェスティバルの構成を大きく変化させ、アニメーション映画祭のかたちに近づける方針である。

 これまでコンピュターアニメーションフェスティバルは、優れたCGアニメーションを「アニメーションシアター」と「エレクトロニックシアター」に分けて、主に短編アニメーションを紹介してきた。上映のためには厳しい選考が行われているが、コンペティションの雰囲気は少なかった。
 しかし、今年からは、コンペティションのための公式上映を行うほか、長編アニメーション映画もプログラムに含めることになる。様々な賞をあらたに設け作品を表彰する。映画祭のなかには、専門家による講演会も設置する。
 これまでの「ベスト・イン・ショウ(Best in Show)賞」は継続されるが、現在は詳細が明らかにされていない数多くの賞がこれに加わる。さらにこれまでは、来場者の少なかった一般客の参加を促す。

 アニメーション映画祭では、一般に世界4大映画祭としてアヌシー、広島、オタワ、ザクレブが開催規模の大きなものとして知られている。しかし、カナダのオタワ国際アニメーション映画祭があるものの、これまで米国には大規模なアニメーション映画祭がない。
 コンピュターアニメーションフェスティバルが、映画祭として運営されれば、これまで以上に大きな注目集めることになるに違いない。CGアニメーションに特化しているという領域の狭さはあるが、逆にそれがCGアニメーションに特化した大型アニメーション映画祭という特徴になる。
 そうなれば、米国のCGアニメーション映画やVFX映画のプレミア上映の場として活用することも増えるだろう。

 SIGGRAPHは、もともと米国のコンピューター学会の運営によるアカデミックな場であった。しかし、今ではアカデミックを超えて、企業やクリエイターにとっても重要な専門家のための総合イベントに変わっている。
 SIGGRAPHを運営するACM SIGGRAPHも、現在、積極的なイベント拡大を進めており、SIGGRAPH開催期間中に様々な共催イベントを行うようになっている。また、2008年12月にはSIGGRAPH ASIA2008をシンガポールで開催し、CG分野で躍進が著しいアジア地域での影響力を高めようとしている。
 今回のコンピュターアニメーションフェスティバルの変革もそうした流れにある。今年のSIGGRAPHは8月11日から13日の日程で、ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催される。イベントの拡大傾向は今年も続くことになりそうだ。
 
SIGGRAPH2008  http://www.siggraph.org/s2008/

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2008.01.04
企業経営 ][ 技術 ]
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 オンラインゲーム開発・運営のガマニアデジタルエンターテインメントは、新たなエンタテイメント事業としてアニメ制作を積極的に進める。このほど同社が制作したオリジナルアニメーション『水火108』が、イギリスのカートゥーンネットワークで放映されることが明らかになった。
 『水火108』は、『水滸伝』をモデルにした2Dと3Dを融合したアニメーションで、1話約11分全52話で構成されている。2009年春からイギリスのカートゥーンネットワークで放映開始をする。

 ガマニアによれば、同社はオンラインゲーム以外の総合的なエンタテインメント事業の展開を目指している。アニメは台湾にあるガマニアクリエイティブセンターで制作をしており、オリジナルの作品を国際展開を行う。
 今回、イギリスでの放映が決まった『水火108』は、既に2003年国際クラスデジタルコンテンツモデル賞を受賞、2004年にはアメリカのThe Nicktoons Film Festival、台湾国際アニメーション展に入選し、世界的な評価を築いている。

 ガマニアは『水火108』以外にも、幼児向けのアニメのミニシリーズ『ミグセッド(Mig Said)』の制作も進めている。こちらは日本のカートゥーンネットワークを通じてテレビ放映されている。今後は、世界に向けてプロモーションを行う。
 さらに『水火108』と『ミグセッド』の両方で、関連グッズの開発などランセインスビジネスの展開を目指す。

 アニメとゲームはこれまでも技術的に近い関係にあり、ユーザーの重なりも大きい。一方で、ビジネス面でのつながりは海外に較べると薄く、緩やかな住み分けがなされてきた。
 これは日本のアニメは2Dアニメーションが主流であるため、手描きのアニメーションのアニメーターの数が限られていること、それが高度な専門職であることが、外部からの参入障壁になっているためと考えられる。

 しかし、アニメのCG化、3D化が進む中で、こうした参入障壁は崩れつつある。最近はゲーム会社の制作部がテレビアニメを制作するケースも現われている。
 今回のガマニアの事業は既存のアニメ市場と重ならない新規分野の開拓という面が強い。しかし、業界全体でみれば、ゲーム制作からアニメ制作への進出は今後も増加するだろう。

ガマニアデジタルエンターテインメント
http://www.gamania.co.jp/

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2007.12.26
技術 ]
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 GDHはグループ会社のゴンゾやゴンゾロッソのコンテンツを利用したピア・ツー・ピア(P2P)型の動画コンテンツ配信の実証実験を行う。
 P2P型のコンテンツ配信は、ユーザーが動画コンテンツをダウンロードしてPCに取り込むものである。現在一般的なストリーミング型の動画配信に較べて、ネットワークへの負荷が大きいとされる。
 今回の実証実験は、総務省の支援によって設立されたP2Pネットワーク実験協議会の行う大規模なP2P型動画配信実験の一環である。

 実証実験には、GDHグループのアニメ作品から『スピードグラファー』や『Project PAPO』のほか『ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~』のプロモーションビデオも用いられる。これらの作品は専用サイトを通じて、実際にユーザーが利用できる。
 実証実験では、P2Pネットワークのサーバ負荷軽減やコスト削減などの検証のほか、課金システムを導入することで、有料配信のビジネスモデルの検証も行う。

 GDHはこの実証実験を、P2P技術のよるSkeedCastを利用したサービスモデルを提供するドリームボートと協力して行う。
 ドリームボートは、既にアニプレックスとも『劇場版 空の境界』公式サイトの予告編をHDコンテンツとして配信する実証実験を行っている。

 また今回の実験で特徴的なのは、配信される映像が標準画質と高品質画質、超高画質といった具合に異なった画質の映像が利用できることである。
 例えば『スピードグラファー』は、標準画質で1話の価格が1000円、高画質は1500円といった具合に差がつけられている。(キャンペーン期間中は半額) また、ダウンロードしたコンテンツはコピー出来ないが、コンテンツ自体は無制限に利用できる。

 P2Pネットワーク実験協議会による、P2P型のコンテンツ配信の実証実験は複数のサイト、様々コンテンツ、様々な方式を利用して行われている。
 アニメコンテンツでは、このほか角川デジックスがBitTorrentを利用して『ムシウタ』や『レンタルマギカ』の配信などを既に始めている。P2Pネットワーク実験協議会は、これらの実験を通じてP2Pネットワーク技術を安心して利用出来る映像配信システムを構築するとしている。 

当サイトの関連記事
角川グループ アニメ配信でP2P型とストリーミング型の検証実験

GDH http://www.gdh.co.jp/
GONZO http://www.gonzo.co.jp/

ドリームボート http://www.dreamboat.co.jp/

P2Pネットワーク実験協議会について
http://www.fmmc.or.jp/P2P/about.htm

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2007.12.21
技術 ]
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 角川グループホールディングスでデジタル関連事業を手がける角川デジックスは、角川書店が運営する「アニメNewtypeチャンネル」において、アニメ番組のP2P型ダウンロードサービスの実証実験を行う。
 この実証実験は総務省が支援するP2Pネットワーク実験協議会によるもので、P2Pネットワークのサーバー負荷の軽減やコスト削減の検討を行う。
 さらに同じタイミングでストリーミング型の配信も行い、ふたつの方式の比較を行う。角川デジックスは、P2P型の画質面での有利さが確認出来るとしている。

 今回の実証実験では、既に動画配信の商業サイトとして人気の高い「アニメNewtypeチャンネル」を利用する。さらに商業アニメの人気作品『ムシウタ』第1話と『レンタルマギカ』のプロモーション映像が、検証に利用される。実際のユーザー嗜好に基づいた環境で実験が行われるのが特徴である。
 また、P2Pファイル配信システムには、世界で最も普及率が高いとみられるBitTorrentのシステムが使われ、DRMの提供と運用はJ-ストリームが行う。

 日本はインターネットのブロードバンド化が世界に先駆けて進んだ国で、映像配信ビジネスも進んでいる。しかし、その配信の多くはストリーミング型で、映像はコンテンツとしてユーザーの手元に残らない。
 一方で、海外ではストリーミング型と同時に映像作品を自分のPCに保存するダウンロード(P2P)型の配信が進んでいる。特に、アニメ作品を中心とした違法な番組アップロードのほとんどはこのダウンロード型である。
 今後、日本でもダウンロード型の配信形式が増えると見られるが、コンテンツをユーザーに渡すことからコンテンツホルダーには抵抗感が大きい。また、ダウンロード型配信の利点、欠点も現時点では曖昧である。今回の角川デジックスの検証実験は、こうした状況を変える第1歩になるかもしれない。
 
 また角川デジックスは、動画共有の大手サイトYou Tubeが行っている動画識別技術実証実験にも参加している。こちらは動画共有サイトにアップされる著作権動画の識別方法の技術開発である。
 角川グループは、モバイルとインターネットでのビジネスに積極的だが、こうした分野の事業展開に技術開発が切り離せないと考えているようだ。

当サイトの関連記事
Jストリーム P2P配信のBitTorrentと商用サービスで協業
P2Pファイル交換のビットトレント(BitTorrent)が日本法人設立 

角川デジックス http://www.k-digix.co.jp/
アニメNewtypeチャンネル http://anime.webnt.jp/

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2007.12.04
技術 ]
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 12月4日、コンテンツ配信事業を手がけるJストリームは、Flash Media Server 3に対応した各種配信とエンコーディングサービスの提供を開始した。
 これはアドビシステムズが同日に発表したAdobe Flash Media Server 3の提供に対応したものである。

 Flash Media Server は、映像と音楽をリアルタイムでユーザーに提供する配信システムである。Flash Media Serverを導入した動画配信サービスは、YouTubeやニコニコ動画等でもすっかり馴染み深いものとなっている。
 今回の新バージョンでは、利用者から待望されていた業界標準データ圧縮技術のH.264ビデオコーデックが採用され、より高画質での動画配信が可能になった。さらに携帯電話向けに多く用いられるFlash Lite 3がFlash Media Serverの動画配信に対応していることもあり、Flash Media Server は今後より一層普及していくであろう。

 数年前までFlashで制作された作品を、動画として配信するにはmovやaviといった動画フォーマットへ変換するしかなかった。
 しかし、ここ1、2年でのFlash Video(flv)による動画配信が広く知られるようになった。これは昨年から急速に躍進したYouTubeでの動画視聴によるところが大きい。YouTubeでこうした動画配信が多く利用されたためである。
【真狩祐志】

株式会社Jストリーム http://www.stream.co.jp/

当サイトの関連情報
Jストリーム アクセスユーザーの位置情報サービス提供開始

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2007.11.30
技術 ]
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 ゲームボーイアドバンスでの動画販売「アドバンスDSムービー」を展開するam3社はニンテンドーDS向けに、書籍や動画のダウンロード販売システム『DSvision(ディーエスビジョン)』を、2008年3月より開始する。
 また、今回の事業に際して大日本印刷(DNP)がam3に資本参加し、株式の56.3%を取得し筆頭株主となった。

 このシステムはインターネット経由で、ニンテンドーDS及びニンテンドーDS Liteの端末に、コミック・書籍・情報誌等の出版物およびアニメ・映画・ドラマなどの映像などのコンテンツをダウンロードできるサービス。コンテンツの追加には専用のmicroSDを利用する。

 ユーザーは「DSvision」のコンテンツ販売サイトからサイトからコンテナプログラムを経て、専用のmicroSDにコンテンツをダウンロードする。microSDは専用のUSBリーダーライターを使用してPCに接続する。
 ニンテンドーDSではソフトと同サイズの専用アダプターにmicroSD挿入し、コンテンツを閲覧・利用することができる。

 これらの機器およびコンテナプログラムの3つで著作権保護機能を備えており、コンテンツホルダーが安心してコンテンツを提供できる環境が整っているという。
 am3とDNPでは、出版社などのコンテンツホルダーからコンテンツの販売を受託する。それとともに、コンテンツ制作を行うためのオーサリングツールやソフトウェア開発キットを用意している。

 「DSvision」は、2008年3月6日より開始する予定でスタート時300タイトル、2010年に10,000タイトルを目指すとともに、売上として2008年度に20億円、2010年度に100億円の売上を見込んでいる。
 am3とDNPでは、ダウンロード用の専用機器として、専用アダプター、専用microSD(512MB)、USBリーダーライターのセットを、2008年1月より、3980円(税込み)でテスト販売する予定。

DSvision 公式サイト  http://www.dsvision.jp
am3  http://www.am3.co.jp/
大日本印刷 http://www.dnp.co.jp

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2007.11.29
技術 ]
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 12月7日に、子供に人気の高いテレビアニメ『とっとこハム太郎は~い!』の3DCGアニメ制作をテーマにしたメイキングセミナーが東京・新宿で開催される。
 このセミナー「Autodesk 3ds Max アニメセミナー ~フル3DCGアニメ「とっとこハム太郎は~い!」メイキング」は、10月に『劇場版 NARUTO 疾風伝』の3ds Max9を利用した3DCGアニメーションの制作事例を紹介したTooによる、アニメセミナーの第2弾である。

 3DCGアニメというとハリウッドの大作映画のような立体的な映像を思い浮かべがちである。しかし、このアニメセミナーシリーズでは、日本的なセルアニメの映像表現を、3DCGの技術でいかに表現するかを紹介するユニークなものとなっている。
 セミナーは、現在、レタッチソフトや2次元アニメ用ツールなどでセルや動画、背景を作成しているクリエイターに、3DCGのツールを紹介し、その技術の普及と市場の開拓を目指している。

 セミナーではスペシャルゲストとして、小学館ミュージック&デジタル エンタテイメントのディレクター 峯沢琢也氏 が登場する。
 峯沢氏は現在テレビ放映中の『とっとこハム太郎は~い!』を中心に、3ds Max を利用した制作現場のノウハウや生産性を保つワークフローを紹介する。またセルからフル3DCGへの移行の際に起きたエピソードなども披露し、セルアニメと3Dアニメの制作の違いについて考える。

アニメ・映像業界3D初心者対象
Autodesk 3ds Max アニメセミナー
~フル3DCGアニメ「とっとこハム太郎は~い!」メイキング

主催: Too
協力: オートデスク メディア&エンターテインメント
     小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント
     http://www.smde.co.jp/
日時: 2007年12月7日(金) 15:00~18:30 (14:30 受付開始)
定員: 150名 (無料/事前登録制)
会場: 新宿 エステック情報ビル 21F
申込及び詳細URL
https://www.webcas.too.co.jp/form/fm/dms/hamutaro

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2007.11.26
技術 ]
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 様々な通信技術を開発するKDDI研究所は、ビデオのデータ再圧縮やデジタルとアナログの変換を行ってもデータが消えない電子透かし技術の開発に成功したと発表した。
 これはKDDI研究所が「MPmarkR」と名づけた技術で、コンテンツへの大容量のデータの埋め込みがを可能としたものである。

 電子透かしは映像コンテンツの著作権保護に用いられる技術である。映像や音声の通常の再生としては読み取れず、専用ツールでのみ読み取れるデータをコンテンツのなかに埋め込む。
 コンテンツの著作権情報などを埋め込み、そのデータを読み取ることでコンテンツの不正利用などを防ぐために利用できる。

 動画を中心とした著作権保護の利用のため電子透かしへのニーズは多いが、これまで様々な変換処理をすると消えてしまうこともあった。
 このため画質に影響を与えることなく多くの情報の埋め込みができ、また様々な変換処理を行った場合でも消えない電子透かし技術が要求されている。
 今回の「MPmarkR」は、こうしたニーズをカバーするものとなる。再圧縮してもデータが消えないことで、例えばテレビ放映をHDDレコーダーに録画しても電子透かしのデータが保持される。

 こうした技術は現在問題になっている、動画投稿サイトヘの違法動画選別技術にも、今後応用出来る可能性が強い。現在、多くの動画投稿サイトでは違法動画を手動で選別しており、その作業を行う権利保有者に大きな負担を強いている。
 放映番組や市販のDVDに電子透かしを埋め込み、動画投稿の際にそれを読み取ることが可能になれば、違法動画の選別は一気に省力化することが出来るだろう。

KDDI研究所 http://www.kddilabs.jp/

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2007.11.22
技術 ]
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 ソニーは11月20日、インターネットへ接続して動画を閲覧する機器「BRX-NT1」の発売を開始した。この「BRX-NT1」は同社のハイビジョンテレビ「BRAVIA」に接続して使用する。 
 ソニーはオンラインで動画共有サービスの「eyeVio」を運営しているが、こちらで配信されるコンテンツは「BRX-NT1」用に独自提供されたHD画質の作品となっている。

 配信作品一覧を見ると、カンヌ国際広告祭2007等も受賞したバイラルムービー『NIKE iD「COSPLAY」』の制作にも参画した空気の制作による『放課後MIDNIGHT』や、シンクからgooアニメにも特設ページを持つ動画革命東京の『タロピカーナ』と『コルボッコロ』のトレーラー2作品がある。
 そして3Dアニメーションのスタジオである神風動画も『恐怖!宇宙モンスター』で参加する映画いじりから『スーパーマン☆いじり1、2、3』等の計12作品となっている。

 『放課後MIDNIGHT』は、東京コンテンツマーケット2007のTCMアワード2007で動画部門賞を受賞しており、「eyeVio」でも既に配信されている。これは「eyeVio」もTCMサポーターズとなっていたためである。
 作品は、同じくTCMサポーターズであるフジテレビラボLLCが運営する「ワッチミー!TV」でも配信されている。こちらは11月9日に、ソニーとフジテレビラボLLCがNTT ComのNGNハイビジョン映像配信サービスにて動画共有サービスの実証実験も実施している。今回の「BRX-NT1」によるHD画質配信もその一環と言えるだろう。
 また『タロピカーナ』のトレーラーは、11月12日に開設された「eyeVio」内の「DRAGO UNOチャンネル」でも視聴出来る。

 「BRX-NT1」を使用したサービスとしては今後、2008年春よりユーザー自身による投稿も開始する予定としている。
【真狩祐志】

eyeVio http://eyevio.jp/

【配信コンテンツ一覧】

空気株式会社/株式会社ゼネラルアサヒ クロスメディア事業部CGチーム
『放課後MIDNIGHT』 

SUPA VISION
『あみじゃかん/Japanese Mind PV』
『コルボッコロ エンディングムービー』

DreamCraft
『晴香葉子の恋愛バイブル』

ポッドキャストプロモーションLLC
『ミラーボール星人 ダンス☆マン』
『現役女子大生バトン』

minchik-ミンチク(Beaton)
『Beatney Girls』

株式会社シンク
『タロピカーナ』
『コルボッコロ』

映画いじり
『スーパーマン☆いじり1、2、3

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2007.10.22
技術 ]
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 インターネット上のコンンテンツ配信やソリューションサービスを提供するJストリームは、P2P型コンテンツ配信の有力企業ビットトレント(BitTorrent)社と商用配信サービスで協業を行う。
 ビットトレント社は米国生まれのP2Pのファイル交換ソフトのビットトレントを開発した企業である。ビットトレントは、現在、世界で最も普及したP2P型ファイル交換ソフトである。
 同社は日本市場の開拓を目的に、先頃、日本支社を設立したばかりで、ストリーミング型の動画配信が主流の日本で、P2P型の配信サービスの普及を目指している。

 今回、両社が提携するのは、ビットトレントの商用サービス版DNAサービスである。従来のビットトレントが、ネット上の個人と個人を任意につなぐものであったのに対して、DNAは中央管理型のシステムを用いてコンテンツ配信の管理を行える。P2Pの低コストと中央管理を同時に実現しているところが売りとなっている。
 今回はJストリームの持つ国内最大規模のCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)を、このBitTorrentDNAと組み合わせる。そうすることで信頼性と低コストの配信サービスを実現する。サービスの開始時期、価格については現在未定としている。

 ビットレントは現在の合法的なビジネスとは裏腹に、長年、海外では違法なアニメ番組動画ファイルの交換に利用されてきた。同ソフトがインターネット海賊版の蔓延に手を貸し、関連企業を悩ませてきたことは事実である。
 しかし一方で、現在の世界のアニメファンの間で最も普及しているP2Pファイル交換ソフトでもある。権利問題が難しい日本でストレートに進むとは限らないが、今後日本の企業が国内からアニメ作品を直接海外に向って発信するビジネスもないとはいえない。

 もし、そうしたビジネスが成立するならば、ビトトレントが広く普及していることは見逃せない。それは米国のアニメ流通業者の大手のひとつであるADヴィジョンが、ビットトレントを利用してプロモーション映像を流した経験からもわかる。
 つまり、最も多くの海外のアニメファンに作品を届ける一番効果的な手段のひとつは、ビトトレントの利用である。現在はまだ試行錯誤の段階ではあるが、ビットトレントが運営する動画配信サイトをはじめ、同社のビジネスの可能性は大きい。

Jストリーム http://www.stream.co.jp/
BitTorrent  http://www.bittorrent.com/

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2007.10.01
インターネット ][ コミック ][ 技術 ]
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 近年、海外での日本のマンガの人気が拡大している。人気の拡大とともに海外のファンのなかでは、現地での翻訳出版される前に出来るだけ早く日本の作品を読みたいというニーズが高まっている。
 そうしたなか海外ではアニメ作品の海賊版自主翻訳と同様に、マンガの自主翻訳による違法コンテンツも出回り始めている。

 こうした海外のマンガファンのニーズに応える新しいインタラクティブ型のマンガ翻訳とその翻訳作品を販売するシステムを東芝とその出資会社マンガノベルが共同で開発をした。10月1日にサイトをオープンし、サービスを開始した。
 マンガノベルのサイトシステムは、クレジットカードの決済でマンガ作品のダウンロード販売とファンによる自主翻訳を組み合わせて販売するというものである。
 出版社が定価でマンガを売る一方で、その作品に対応する翻訳が別に販売される。この翻訳はサイトの利用者が、サイト上にアップロードしたもので、販売金額のなかから翻訳者に翻訳料が支払われる。
 つまり、翻訳の部分はファンコミニティのなかで生成されることになる。翻訳の質については、サイトに設けられたコミニテイの意見を参考にすることで判断し、またレベルの向上が図られる。

 ファン翻訳をビジネスに取り込んだ画期的なシステムともいえる。しかし、現在のサイトを見る限りでは、普及のためには課題が少なからずありそうだ。ひとつは煩雑な手続きが多く、サイトのかなりの情報がシステムの利用の仕方に割かれており、マンガを楽しむ、買うという以前に心理的な壁が高いように感じる。
 また翻訳がファンコミニティによって次第に精度が上がっていくとしても、当初段階ではかなり不完全な翻訳が金銭を取ったうえで販売されることになる。そうしたことに対して作品の権利保有者である出版社や原作者の心理的抵抗は大きいと見られる。
 現在は、少年画報社が作品を提供しているが、こうしたシステムが出版社にどれだけの利益をもたらすかも含めて、しばらくは様子見となりそうだ。

マンガノベル http://www.manganovel.com/store/index.html?&init_lang=2

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2007.08.21
マーケティング ][ 技術 ]
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 アメリカの映画メジャーのひとつパラマウント・ピクチャーズと同社に近いドリームワークス・アニメーションSKGは、次世代ディスクの発売をHD DVD一本に絞ると発表した。これまで両社はHD DVDとブルーレイの2方式のディスクでの発売を行ってきた。
 両社はこの新しい方針について、HD DVDのハードディスクのブルーレイに対するコストパフォーマンスの高さを挙げている。
 両社の関連会社であるドリームワークスSKGは今回の新しい方針には参加しておらず、近年メディアで伝えられる同社とパラマウントとの間での確執が影響している可能性もある。

 これまで次世代ディスクのソフト販売では、北米市場や日本市場ではブルーレイ陣営の優勢が伝えられてきた。今回はそうした状況のなかでのHD DVD陣営の巻き返しと見られる。ハリウッドの大手映画会社の一角がHD DVD陣営に加わることで、現在の状況にも変化があるかもしれない。
 アニメーション映画に限って言えば、劇場アニメーションで圧倒的な強みをみせるディズニーがブルーレイ陣営となっており、こちらもこれまでブルーレイが優勢であった。しかしそのライバルで大ヒット作『シュレック』シリーズを製作するドリームワークス・アニメーションがHD DVD陣営に転じたことで、こちらにも微妙な影響を与えそうだ。

 さらに北米の日本アニメについては、ブルーレイ陣営にはスタジオジブリの作品を発売するブエナ・ビスタ(ディズニーグループ)、『スチームボーイ』や『パプリカ』、『カウボーイビバップ 天国の扉』など有力な劇場アニメ作品を抱えるソニーグループがいる。さらに先日、北米最大のアニメ流通・販売企業のファニメーションがブルーレイでの発売のみを発表したばかりである。
 対するHD DVD陣営はライナップで目立ったものが少なく、現状では劣勢に立たされているとみられる。バンダイグループやジェネオンといったどちらか片方に発売を絞らない日系企業の動向が今後の行方を決めそうだ。

 またドリームワークスの今後も気になるところである。同社もまたHD DVD陣営になれば、北米では同社が発売する『イノセンス』が、HD DVDのみで発売される可能性が生まれる。
 同作品は日本ではブエナ・ビスタによるブルーレイ版のみとなっており、そうなれば北米と日本でねじれ現象が起こるからだ。

パラマウント・ピクチャーズ http://www.paramount.jp/
ドリームワークス・アニメーション http://www.dreamworksanimation.com/

HD DVDプロモーショングループ http://www.hddvdprg.com/jpn/
パラマウントとドリームワークス・アニメーションのHD DVD規格への排他的支持声明を歓迎(PDF)

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2007.08.07
技術 ]
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 8月6日、3Dアニメーションソフト大手のオートデスクは、コンピュターグラフィックスの巨大コンベンションSIGGRAPHが開催されているサンディエゴで自社の主要ソフト「Maya」の新バーション「Maya2008」のリリースを今年9月に行うと発表した。 
 Mayaは3Dアニメーションの制作ソフトとして最も知られたもののひとつで、アニメーションやゲーム、コマーシャル、産業用の3DCG映像と幅広い分野で利用されている。

 8月5日から開催されているSIGGRAPHは、世界最大のCG関連のコンベンションである。CG関係の研究者、開発者、ユーザー、企業関係者が多数集まる場所として知られている。今回の発表は、こうした場所での宣伝効果を狙ったものと考えられる。
 オートデスクは同じSIGGRAPHの会場で、3DモデルディングソフトのMudbox 3D を開発・発売するニュージーランドのSkymatterの買収も発表している。オートデスクはSkymatterの買収により、今後はより高度な映像制作処理のノウハウを提供できるようになるとしている。

 今回、新バージョンのリリースを発表したMayaももともとはエイリアス・システムズが開発したソフトである。オートデスクは2005年10月にこのエイリアスを吸収合併することで、自社の3D関連ソフトライナップを強化した。
 今回のSkymatterの買収で、オートデスクの3Dアニメーションの関連ソフトはさらに拡充することになりそうだ。

SIGGRAPH 2007  http://www.siggraph.org/s2007/

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2007.07.17
技術 ]
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 6月26日、米国のアニメ映像パッケージとして初めて次世代ディスクで発売されたHD DVD版『FREEDOM』(商品はDVD同梱)が、現地で注目を浴びた。米国のアニメ市場でも、いよいよ次世代ディスクの時代に突入したことを感じさせる事件であるからだ。
 しかし、米国のアニメ映像パッケージで次世代ディスクが盛り上がっているとは必ずしも言えず、他の企業の次世代ディスクへの対応は見えて来ない。こうした状況を踏まえて、米国の大手ゲーム情報サイトのIGNが、米国でのアニメの次世代ディスクの各社の対応をリポートしている。

 IGNのそのレポート「To Be, or High-Def DVD?」によると、米国最大のアニメDVD流通企業のファニメーションは、既に次世代ディスクではブルーレイ陣営にあることを明確にしている。さらに、同社が近日中にブルーレイで発売するタイトルを発表するとしている。
 また、現地の別の大手アニメ映像パッケージ企業のジェネオン・エンタテインメント(USA)については、どちらのフォーマットを採用するか、いつ発売するかも定まっていないとIGNは伝えている。

 日本でもまだ助走が始まったばかりのアニメ作品の次世代ディスクだが、米国では日本よりさらにスタートが遅れている。この理由は米国アニメDVDの市場が他のDVD市場に較べても不振で、企業側に次世代ディスクに投資出来る余力がないこともあるだろう。
 現時点で多くの企業は、市場開拓をするのでなく、市場が育ったところで初めて商品を投入したい意識が強いとみられる。

 今回のバンダイビジュアルによるHD DVD『FREEDOM』での次世代市場開拓は、米国でのアニメ映像パッケージ新規参入組という特別な状況が影響していると考えられる。
 しかし、IGNの報道どおり2007年上期のアニメDVDシェアの3割を握るファニメーションが、次世代ディスクに参入すれば環境は大きく変わるかもしれない。
また、同社がHD DVDとブルーレイの両方を発売するバンダイビジュアルと異なり、ブルーレイ1本に絞るのであれば、米国アニメファンのなかにおける次世代ディスクの趨勢を決める可能性も高い。既に、米国の映像パッケージ業界全体でブルーレイが有利になりつつあるが、アニメについてはブルーレイ有利がさらに強まりそうだ。
<情報元:アニメニューズネットワーク>

IGN http://www.ign.com/
   To Be, or High-Def DVD?

(*注)上記IGNの記事ではバンダイエンタテインメントとバンダイビジュアルUSAの2社の区別がない。米国でHD DVD版『FREEDOM』を発売しているのはバンダイビジュアルUSAである。)

続きを読む "米国ファニメーション アニメ市場で次世代ディスクに参入(7/17)" »
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2007.05.02
技術 ]
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 アニメやマンガの制作ソフトを手がけるセルシスと音声技術開発のアニモは、音声合成技術「FineSpeech」を利用したアニメ・ゲームなどエンタテイメント分野向けのソフトウァア開発で事業提携する。
 「FineSpeech」はアニモが開発した高品質の音声合成ライブラリである。両社はこれをベースにアニメやゲームなどのエンタテインメント分野向けに、セリフやナレーションなどの声の素材を利用した音声合成の制作支援ソフトウェアを開発する。

 両社によればこれまでクリエイターが作品にナレーションをつけるには、ナレーターやスタジオの手配や収録、編集など多くの時間と費用がかかってきた。
 しかし、音声合成技術を活用し、PC上でセリフやナレーション素材の制作が実現出来れば、クリエイターはこれまでより手間やコストをかけることなく、作品を制作することができる。音声合成サービスは主に制作予算の限られたインディーズのクリエイターには有難いソフトになりそうだ。

 しかし、消費者向けのコールセンターサービスなどで合成音声の活用は広がっているが、細かな感情表現が必要とされるアニメやゲームの声優表現をどの程度代替出来るかは未知数である。 
 可能性があるとすれば、アニメよりむしろゲーム、それもユーザー向けのナビゲーションなど限定された領域と思われる。両社はエンタテインメント分野での開発としているが、感情表現の不要な産業用アニメーションのナレーターなどのほうが需要や応用範囲は多そうだ。

  アニモは富士通系のベンチャー子会社で、音や音声にかかわるソフトウェアやサービスを開発、販売している。その事業領域は音声認証、音声合成、音声認識、音声・音響検索、音声・音響分析にまで及ぶ。社名のアニモはポルトガル語の元気が語源となっており、アニメーションとは直接関係はない。
 ソフトウェアはアニモが 「FineSpeech」をベースに新しい音声合成エンジンを開発し、セルシスが製品化を行う。本年の第3四半期中(5月から7月)に提携第1弾のセリフとナレーション素材制作用ソフトウェアをリリースする予定である。

セルシス http://www.celsys.co.jp/
アニモ http://www.animo.co.jp/

続きを読む "声優不要?! セルシスとアニモ アニメの音声合成ソフト開発(5/2)" »
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2007.04.24
技術 ]
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 アニメやマンガの制作ソフト開発、販売を行なうセルシスは、業務用3D アプリケーション開発のネットディメンションと提携を行なう。
 セルシスは今回の提携を通じて、ネットディメンションの持つ3D マルチメディアオーサリング技術をアニメやマンガの制作ソフトの分野で活用する。

 セルシスはアニメ制作ツール「RETAS!PRO」シリーズや、マンガ制作の「ComicStudio」、さらに携帯端末のマンガのためのビューアーソフトを開発・販売している。エンタテイメントコンテンツ分野での基本ソフトの開発に強みを持つ会社である。
 一方、ネットディメンションが得意とするのは、クリエイターのノウハウをシステム化し、業務用3D アプリケーション開発のオーサリングツール技術として利用することである。同社の主力商品には「MatrixEngine(マトリックスエンジン)」シリーズがある。
 MatrixEngineはすでに、空間情報提供3D システムや医療用3D コミュニティ、e ラーニング、Web ゲームなどで利用されている。

 セルシスのアニメ制作ソフトは、これまで2Dアニメの制作を得意としていた。しかし、アニメの制作で3D制作の占める割合が増えている一方で、3Dアニメの対応は遅れていた。今回の提携で、ネットディメンションのノウハウを生かしながらこの分野を強化する。さらに2Dと3Dがシームレスに利用出来るソフトウェアの環境を目指す。
 また、ネットディメンションのMatrixEngineを、セルシスが得意とするデジタルコンテンツの制作ソフトに利用する。またセルシスとネットディメンションは、クリエイター向けの新しい制作支援ツールの開発や、アニメやマンガ制作ソフトウェアと3D データのシームレスな連携など3D 機能の強化を行なう。
 さらにセルシスは、モバイル市場も含めたコンシュマー向けの新しい3D ストーリー表現ソフトウェアの提供も計画している。

セルシス http://www.celsys.co.jp/
ネットディメンション http://www.net-dimension.com/

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2007.03.20
技術 ]
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 東映アニメーションは、3月22日から24日まで開催される東京国際アニメフェア2007(TAF2007)の自社ブースで、DVDとインターネット組み合わせた新しいビジネスモデルを紹介する。
 このサービスは「DVDトースター」と呼ばれており、インターネットのデータ配信サービス企業のウェブストリームが開発した。インターネットからアニメ作品を直接ダウンロードし、DVDに焼きつけるアプリケーションサービスである。TAF2007ではこのデモストレーション体験が実施される。

 「DVDトースター」は利用者がインターネットを通じて動画作品をダウンロードして、自らDVDに保存することを可能にする。アニメ作品のダウンロード配信の期待が高まるなか注目の技術になっている。
 今回、東京国際アニメフェアで技術を紹介する東映アニメーションは、このシステムの自社採用を検討中である。

 コンテンツホルダーにとってのDVDトースターのメリットは、市販のDVD作品と同様の品質をインターネットから直接配信、販売出来ることである。さらに、PCのハードディスクにデータが残らないことやコンテンツプロテクションの設定が可能であることも、大量の複製を防ぐことが出来ることで魅力的である。
 さらに実売数が少ないと予想される作品や、旧作で現在では需要が少ない作品についても、生産停止することなく消費者に提供することが出来る。在庫リスクをなくしたうえで、これまでより幅広い作品の販売が可能となる。

 一方、消費者にとっては、DVDの販売コストの大きな部分を占める物流コストやパッケージコストがなくなり、従来のDVD販売より値段が下がることが期待出来る。
 また、購入可能な作品タイトルの増大は、消費者にとってもメリットになるだろう。

東映アニメーション 
ウェブストリーム 

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2006.12.18
企業経営 ][ 技術 ]
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 大手印刷会社の大日本印刷(DNP)は、米国・ハリウッドに本拠を構えるデジタルドメインと3DCGアニメーションの制作サービスで業務提携を行うと発表した。
 DNPはデジタルドメインとの提携で、テレビコマーシャルやインターネットのための宣伝販促メディアを3DCGアニメーションで制作する。

 こうしたサービスの提供は自動車や輸送機械、重機、電器、住宅メーカーなどで、製品の設計・開発の段階から印刷物、インターネット、テレビCMなどの広告準備が進められているためである。
 DNPはデジタルドメインとの提携でCADデータからの3DCG作成サービスのラインナップにアニメーションを追加する。DNPの狙いは、1つのCADデータから印刷物、インタラクティブ・コンテンツ、高精細なアニメーションコンテンツをワンストップで提供することにある。

 DNPが海外の企業と3DCGの技術について提携するのは、今年4月のドイツRITとの業務提携に続いて2社目になる。同社はRITとCADデータからのインタラクティブ・コンテンツ用3DCGを作成し、Web上や店頭でのプロモーションとして提供している。 

 デジタルドメインは米国のVFXやコンピューターグラフィックスの有名スタジオのひとつである。アカデミー賞の視覚効果賞の受賞経験もある。
 その技術は数々の大型映画の特撮で活躍をしており、代表作には『アポロ13』や『アイ・ロボット』『スパイダーマン』などがある。

 アニメーションといえば、一般的にはテレビや劇場、DVDなどで発表されるエンターテイメント分野が注目されることが多い。
 しかし、ビジネス的に見ればテレビコマーシャルやプロモーション、建築やインテリアのシミュレーション、自動車のナビゲーションまで、非エンターテイメント分野の市場は大きい。

 例えば2005年9月に日本総研調査部がまとめた「大阪におけるアニメーション産業の現状と課題」によれば、2002年のエンターテイメントと産業用のアニメーション市場の合算は4719億円となっている。
 日本のエンターテイメント・アニメーション市場が2000億円あまりであることを考えれば、産業用のアニメーション市場はエンターテイメント・アニメーション市場とほぼ同じ規模になる。 
 また、この産業用の市場はテクノロジーの発達とアニメーション領域の拡大に連れて急速に拡大しているとされている。

 印刷業界からの3DCGアニメーションへの進出には、一般には唐突に感じられる。しかし、印刷媒体を使ったプロモーションが動画媒体に移行したと考えるとわかりやすい。
 印刷会社の持つ競争優位性は、CADを使った3D画像の技術を既に持っていることである。さらに、広告分野を中心に、こうした動画を実際に利用したい顧客を数多く抱えていることである。

 DNPは今回のデジタルドメインとの事業提携で、4年後の2010年にはこの事業での売上高100億円を目指すとしている。
 これは日本の大手のアニメーション制作会社の売上げ規模に匹敵する。産業用(非エンターテイメント系)のアニメーションの可能性の一端を示しているといえるだろう。 

当サイトの関連記事 大日本印刷と独RTT 3DCGアニメで提携 

大日本印刷 
デジタルドメイン 

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2006.10.04
技術 ]
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 国内最大のディスク製造会社のメモリーテックは、10月からマイクロソフトとアニメーションコンテンツの動画圧縮の技術協力を行う。
 両社が行う協力は、HD-DVDなどの次世代DVDに利用されるVC-1と呼ばれる動画像圧縮技術である。

 VC-1は、現在米国の映画会社が提供するHD-DVDの98.7%に利用されている。マイクロソフトは、自社の提供するWindows MediaでVC-1を利用し推進をしている。
 メモリーテックはVC-1技術を使うことで、従来のアニメ作品のデジタル動画圧縮の際に発生することの多かったノイズの問題を解決出来るとしている。また、今回の技術協力により日本アニメのHD画質の最適化を進め、国内外での展開促進を狙う。

 メモリーテックは、国内最大のディスクメーカーで、2005年には年間8000万枚のDVDと5000万枚以上の音楽CDを含むディスク1億6000万枚を製造している。
 今回の技術協力でメモリーテックはDVDへの需要が大きいアニメ作品の画質を向上させることが可能となり、業界内での優位性をさらに強めることが出来そうだ。

 技術的協力の具体的な取り組みとして、メモリーテックは本年10月より製作エンジニアを米国のマイクロソフト本社に派遣をする。
 そのうえで、両社共同でVC-1を利用したアニメ作品の画質最適化の研究を行う。さらに、マイクロソフトは社内にメモリーテック専用オフィスを設置し研究を支援する。

 今回の技術協力は急激な勢いで高品質化の進むデジタル動画分野の国境を越えた協力として注目出来そうだ。また、高品質とされる次世代ディスクの特徴をいかに引き出すかという点でも重要と考えられる。

メモリーテック 
マイクロソフト 

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2006.08.04
ゲーム ][ セミナー ][ 技術 ]
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 8月30日から9月1日まで、東京・世田谷区の昭和女子大で開催されるゲーム開発のコンファレンスCESAデベロッパーズカンファレンス 2006(CDEDC2006)に、アニメーション関連のセッションが多数設置されている。
 CDEDC2006は、コンピューターゲーム開発にかかわるテクノロジーやビジネスを広く討論する場として、(社)コンピュータエンターテインメント協会が主催している。
 3日間にわたる開催期間には、基調講演の和田洋一スクウェア・アニックス社長『日本のゲーム業界の今後』や浜村弘一エンターブレイン社長『ゲーム産業次世代への展望と、そこに求められる開発者の資質とは』、泉水敬マイクロソフトXbox事業本部長『マイクロソフトが提供するゲームプラットフォームの世界』などをはじめする100近い講演や討論会、ワークショップなどが設けられる。

 CDEDCはゲーム開発を主な目的としているが、3Dアニメの制作がゲームムービーと共通のテクノロジーを基盤にしていることから、毎年CGアニメーションを中心に複数のセッションが設けられている。近年のアニメーションとゲームの技術的な接近を象徴するコンファレンスだといえるだろう。
 そうしたなかに技術的なセッションでは、8月30日の「3Dキャラクターアニメーションの作り方~アニメーターのための演技術」や「次世代ゲーム(開発)のためのダイナミックアニメーションシステム」などがある。
 また、技術以外でも「北斗の拳 制作にあたって」、「コンテンツ産業における下請取引の適正化」などは注目したい。

 昨年、人気ゲームをもとに映画化され大ヒット作になった『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』は、ゲームの分野からアニメビジネスとのクロスオーバーよい例である。同作品は、ゲームからの延長線上に映像を開発しているだけでなく、ビジネス的にも革新的であった。
 これまでの一般的なアニメ作品が劇場発、テレビ発であるのに対して、前評判を高めてDVDの店頭販売を行なう方法は人気ゲームソフト販売のマーケティングと通じるものがあった。

 世界では、アニメーションとゲームの制作現場は、驚くほど重なる領域である。日本でも3DCGアニメーションの増加とともに、テクノロジーとビジネスの両方で両者の統合が今後は進んで行くに違いない。
 そうした時に、CEDECのような場所を通じた経験の共有がより重要になるだろう。

【CEDECアニメ関連セッション抜粋】
『3Dキャラクターアニメーションの作り方~アニメーターのための演技術~』 8/30(水)10:45-12:15
  菅野 嘉則 株式会社幻生社 代表取締役
『次世代ゲーム開発における物理とアニメーションの合体』  8/30(水)15:00-16:30
  ショーン・ボナム ハボック テクニカルセールスマネージャー
『次世代ゲーム(開発)のためのダイナミックアニメーションシステム』 8/30(水)17:00-18:30
  Simon Mack Natural Motion Ltd テクニカル責任者
  Richard Craig-McFeely Natural Motion Ltdセールス&マーケティングディレクター
『これからのアニメビジネスの海外展開について~日本製アニメ・ゲームの浸透率を考える2006~』   8/31(木)13:00-14:30 櫻井晋 IGDA CPUGO代表取締役社長
『コンテンツ産業における下請取引の適正化』 8/31(木)13:00-14:30
  細井利洋 公正取引委員会 事務総局経済取引局取引部企業取引課
『北斗の拳 制作にあたって』 9/1(金)10:45-12:15
  山本 秀樹((株)ノース・スターズ・ピクチャーズ取締役)、他1名
*詳しくは下記CEDECのサイトにて確認ください。

CESAデベロッパーズカンファレンス 2006

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2006.07.09
技術 ]
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 アニメやマンガ制作ソフトで知られるセルシスは、携帯電話での電子書籍閲覧ソフトの新たな展開を目指してボイジャー、インフォシティの2社と共同事業を行うことで合意した。
 その第1段階として、セルシスの電子マンガ閲覧ソフト「ComicSurfing」とボイジャーの電子書籍閲覧ソフト「.book」の両方に対応した新ビューアー「BookSurfing」を開発する。インフォシティは、このビューアーの開発に技術協力を行う。

 セルシスによれば、現在同社が手掛けている「ComicSurfing」は、今後は徐々に「BookSurfing」にバージョンアップされて行く。しかし、現在流通している「ComicSurfing」コンテンツは今までどおり利用可能だとしている。

 セルシスは、2Dアニメ制作ソフトのRETASシリーズで広く知られている。現在、RETASはアニメ制作現場の事実上の業界標準ソフトとなっており、そのシェアは90%以上とされている。また、同社が発売するマンガ制作のコミックスタジオも、マンガ制作を代表するソフトである。
 このセルシスが早くから開発していたモバイル上のマンガ閲覧ソフト「ComicSurfing」も、短期間で電子マンガ閲覧ソフトの業界スタンダードの地位を既に築きあげている。
 今回の共同事業によってセルシスは、マンガ分野を大きく越え、モバイルでの電子書籍閲覧ソフトの事業を書籍全体に広げることが可能になる。一気に市場拡大のチャンスを手に入れることになる。

 一方、ボイジャーの「.book」も、複数の大手出版社が利用する電子書籍閲覧の有力ソフトである。「BookSurfing」の開発によりモバイル電子書籍で大きな割合を占めるマンガコンテンツが見られることで、他のソフトに対する優位性を強固にすることが出来る。
 今回、有力な電子マンガ閲覧ソフトと電子書籍閲覧ソフトが統合で、モバイルによる電子書籍閲覧ソフトは事実上業界標準に向けて動き出したと言ってよいだろう。

セルシス 
ボイジャー 
インフォシティ 

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2006.06.25
技術 ][ 著作権 ][ 行政 ]
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 総務省系の機関である財団法人マルチメディア振興センターは、映像コンテンツ事業者向けに、新しい映像管理ソフトの配布を開始した。このソフトは映像作品の作品名や制作会社などの基礎情報を管理するもので、番組制作会社や権利者団体、放送会社などによって作成された「J/Meta」形式に準拠している。
 このソフトを利用することでコンテンツの情報の管理や異なるデータ形式の変換、コンテンツと情報の関連づけなどを容易に行うことが出来る。

 映像管理ソフトは、コンテンツの基礎情報の標準化によるコンテンツ流通の促進と標準化を目的としている。総務省がオブザーバーで参加する「ユビキタスネット流通に向けた権利クリアランス協議会」で関連業界企業によって開発された。
 標準化が進むことによって、これまで事業者ごとに異なったデータ形式を取ることで起きていた、様々な余分な作業をなくなると見られる。

 また、今回のソフトの開発と無料配布は、総務省が主導するコンテンツの2次利用促進政策の一環でもある。現在、メディアの多角化やインターネット、モバイルネットの普及と伴に映像コンテンツの2次利用の機会が増加している。
 映像コンテンツの基礎データを整えることで、映像コンテンツ産業の発展目指しているといえる。

財団法人マルチメディア振興センター 
 無償ダウンロードのページ 

総務省 

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2006.01.27
コミック ][ 技術 ][ 米国 ]
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 アメリカのコンピュターソフト会社イー・フロンティアは、マンガ制作ソフト「Comic Studio3.0」の販売にあたり、米国大手のマンガ流通会社Tokyopopと業務提携を結んだ。「Comic Studio3.0」は、日本のコンピュターソフト会社セルシスが開発したマンガ制作のためのソフトである。PC上でマンガを制作する一般的ソフトウェアとして、国内で広く普及している。

 セルシスは、昨年、Comic Studioの英語版を開発しており、イー・フロンティアはこのソフトウェアのアメリカでの販売を担当している。ソフトウェアはアメリカのコミックにはないマンガ独特の表現を、これまでより簡単に制作することが可能になっている。
 米国での販売にあたって、商標は「Manga Studio3.0」と変えられている。
 
 昨年来、アメリカのマンガ市場では、OEL(original English language)と呼ばれるアメリカ人作家によるマンガ作品の注目が強まっている。2005年には、『ウォークラフト』や『メガトウキョウ』などのヒット作品も現われている。
 こうしたなかで、自らの手で日本スタイルのコミックである“Manga”を書きたいという需要がアメリカでも強まっている。TokyopopはOELに最も力を入れている会社で、先の『ウォークラフト』の出版元でもある。また、同社はOELを対象にした大規模なコンテストも実施しており、「Comic Studio3.0」の潜在的な顧客に最も近い場所に入る。

 イー・フロンティアは「Comic Studio3.0」の販売を行なううえで、Tokyopopとの連携することで、商品の販売の拡大が期待出来るだろう。そして、アメリカでのComic Studioの利用者拡大は、アメリカのマンガ市場でまだ小さなOELの市場の拡大に貢献するに違いない。

当サイトの関連記事  セルシス コミックスタジオ英語版発売
 
セルシス  
Comic Studio公式サイト    
イー・フロンティア e-frontier 
Tokyopop   

続きを読む "Comic Studioの米国販売 Tokyopop業務提携(1/27)" »
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2005.12.29
技術 ]
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 IT情報サイトのITmediaの12月19日の記事「日本ではHDアナログ出力制限が無効に―AACSのコンテンツ運用規定が決定」によれば、次世代DVD標準規格のひとつのブルーレイディスクが、DVDでは日米で異なるリージョンコードを同一コードとする見込みである。このためビデオやDVDと異なり、次世代DVDでは日米の映像ソフトの互換性が確保される見通しである。
 リージョンコードは、同じDVDソフトであっても使用出来るプレイヤーを制限することが出来るものである。これまでDVDハード・ソフトメーカーは、このリージョンコードの違いを使い、映像コンテンツの販売時期や価格を違えたマーケティングに利用してきた。
 これまでのDVDのリージョンコードは主に6つある。日本のリージョンコードは、日本以外に西ヨーロッパ、中東、南アフリカが含まれていた。しかし、ブルーレイディスクでは、日本を含む東アジア全域(中国大陸は含まない)と北中南米が同一リージョンとなり、相互の互換性が生まれる。 

 ブルーレイのリージョンコードの変更は、今後の国内外の映像ビジネスに大きな影響を与えることが予想される。特にアニメDVDのビジネスにおいて大きな影響があるだろう。 
 DVDにおけるアニメコンテンツは売上高でも、発売タイトル数でも大きな割合を占めているだけでなく、他の映像ソフトに比べて国内外価格差が大きいからだ。
 現在、アメリカや東アジアで販売されるアニメDVDの多くは、吹替え版に加えて日本語音声版を収録している。つまり、次世代DVDでは海外版を利用すれば日本のアニメファンはこれまでよりかなり安い価格で日本アニメを観ることが可能になる。
 映像自体よりコレクション商品性が強まっているアニメDVDは、こうした影響を受けないとの見方もあるが、今後の大きな懸念材料であることは確かである。 

 さらに、世界最大のDVD消費国アメリカでは、このリージョンコードの変更は専らアニメDVDが話題の中心になっている。それは、アメリカで売れている日本の映像コンテンツのほとんどがアニメであるからだ。こうした話題では、アメリカのアニメファンがいち早く日本アニメを観ることが可能になると指摘している。
 しかし、こちらもアメリカに較べて高い日本のアニメDVDの小売価格やインターネットを通じた違法な映像配信が盛んな現状でどのくらいの影響があるのかは判らない。
 むしろ、違法配信の取締りの強化、あるいは国別に対応されているビデオグラム化権への対応も含めて、日本の状況と同様に全く先が読めない。

 いずれにしても、今後リージョンコードの変更による日本のDVD販売・流通企業やライセンス保持者がなんらかの対応を迫られることは確かだろう。そうした対応には、国境を越えたビジネスを認めるのか、新たな規制を導入するのか、また変化する市場にライセンスをどのように対応するのかなどの問題が含まれるに違いない。

ITメディア  
  日本ではHDアナログ出力制限が無効に―AACSのコンテンツ運用規定が決定

ブルーレイディスク協会(英語)

続きを読む "Blue-RayのリージョンコードとアニメDVD(12/29)" »
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2005.10.07
技術 ]
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 3DCGアニメーションの定番ソフトMayaの開発、販売元として知られるカナダのエイリアスが、建設・製造設計ソフトの開発、ソリューションサービスを手掛ける米国オートデスクに買収されることになった。買収金額は1億8200万ドル(約205億円)で、買収は今後4ヶ月から6ヶ月の間に完了する。
 
 オートデスクはこれまで、建築・土木のための3Dソフトとソリューションサービスを提供しており、今回の買収でメディア・エンターテイメントソフト業界に進出することになる。同社は、今後メディア・エンターテイメント業界だけでなく、製造業やコンシュマー家電や自動車産業における商品の拡大を目指すとしている。

 エイリアスの昨年度の売上高は8300万ドル(約93億円)で、アニメーション制作、デザイン、モデリングなどのハイエンド向けのソフトで知られている。特に、日本を含めた世界での3DCGアニメーションの標準ソフトとも言えるMayaが有名である。
 Mayaは2003年に、市販のCGソフトとして初めてアカデミー賞(科学・技術賞)を授賞している。また、アカデミー賞を受賞した3DCGアニメーションや特撮映画のほとんどにMayaは利用されている。

 エイリアスは1995年に、メデイア関連のソフト開発・販売、ソリューションサービスを行なうSGIに買収されたが、その後に現在の株主であるアクセル-KKRに売却された。
 アクセル-KKRは、米国の大手投資会社のコールバーグ・クラビス・ロバーツ系で先端技術企業の投資に特化した投資会社である。2004年春に同社は5750万ドルでエイリアスを買収しているため、今回の売却で1億2000万ドル以上の利益をあげた。今回の被買収でエイリアスは、あらためてグラフィソフト関連会社の傘下に入ることになった。

エイリアス(日本) 
オートデスク(日本)
Maya 

日本SGI 
アクセル-KKR 

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2004.12.23
技術 ]
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 映像機器のオンラン情報サイトAV Watchの12月21日の記事によると次世代光ディスクでブルーレイ方式の規格推進を進めるBlue-ray Disc Association (BDA)は、アニメ分野の映像パッケージ販売の大手企業バンダイビジュアルがBDAに加盟したと発表した。この記事によれば、BDAとBDA推進の主要企業であるソニーは歓迎の意向を発表している。一方、バンダイビジュアル側は、ブルーレイと対立するHD DVD推進のHD DVDプロモーショングループにも参加しており、いずれかの方式で限定してタイトルをリリースするという決定はしていないと述べているという。
 また、同サイトの12月22日の記事によるとHD DVD方式を進めるHD DVDプロモーショングループが12月22日設立された。同グループの設立は来年の春を予定していたが、前倒しされた。同グループには、推進グループのハードメーカー以外に東芝EMI、ポニーキャニオン、バンダイビジュアルといったソフト会社の加入が予定されているという。

 現行のDVDの次世代メディアでは、ソニー、松下、サムスン、フィリップスなどの押すブルーレイ方式と東芝、NEC、三洋などの押すHD DVD方式という互換性のない二つの方式を巡って激しく対立している。最近になり、ソニーのMGM買収をきっかけに両陣営の映像ソフト会社の囲い込みが激しさを増している。この結果、ハリウッドではワーナー、ユニバーサル、パラマウント、ニューラインシネマを引き入れたHD DVD方式とソニー、20世紀フォックス、ディズニー、MGMを引き入れたブルーレイ方式が互角の状態になっている。この結果、様々なセグメントの有力企業を囲い込むことで優位に立とうするのが今回の動きであろう。

 これまでのディズニーを始めとするハリウッドのメジャースタジオに較べるとバンダイビジュアルは世界的にみればマイナープレイヤーといえる。しかし、日本のDVDやビデオの販売におけるアニメの存在は非常に大きい。その中でも、最大手のバンダイビジュアルの動向は、日本における次世代DVD普及にも少なからぬ影響があるだろう。しかし、バンダイビジュアルはハリウッドのスタジオと同様、様子眺めの段階というのが正しいであろう。バンダイビジュアルは決算報告書の中では、所有するハイヴィジョン用のマスター映像はいずれの次世代光ディスクにも対応出来るとしている。どのような映像会社も、ビジネスにおいて勝つか負けるかの危険なリスクを取れないと考えられる。
 一方、ソフト会社と異なるハードメーカー企業は、この危険なリスクを取らざる得ない状況に陥っている。ソニーグループのゲーム会社であるソニーコンピュターエンターテイメントでは次世代プレーステーションのメディアにブルーレイディスクを使用する方針を打ち出している。

関連情報  BDかHD-DVDか (野良犬の塒)

AV Watchの記事 
バンダイビジュアル、Blu-ray Disc Associationに加入
HD DVDプロモーショングループが22日に発足
HD DVDプロモーショングループのホームページ 
Blue-ray Disc Association

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2004.12.04
技術 ][ 海外 ]
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 12月2日付の日経産業新聞によると、東映アニメーションはフィリピンに設けているアニメ制作拠点の機能を強化している。これまで国内で行っていた原画の作成作業の一部をフィリピンの現地子会社のTOEI ANIMATION PHILS,INCで手掛け始めた。これまで、この会社では同社の動画作業と彩色作業の約8割を行っていたが、将来の人材不足を見据えてフィリピン社の動画担当者より技能の高い人材を抜擢し、原画作成を行わせる。また、国内では現在制作中の週5本の作品のうち『ワンピース』と『ふたりはプリキュア』の2作品の背景画像は手書き背景からコンピュター作成に切り替えられたと伝えている。

 東映アニメーションは、日本のアニメーション制作会社の中でも制作工程のCG化の進んでいる会社のひとつであるが、今後、多くの会社が同様の方向に進んで行く可能性が高い。そのひとつが、これまでの比較的単純とされてきた動画や彩色に加えて、より高度な原画や背景などの作業の海外アウトソーシングである。また、こうした海外制作を可能にするのが、アニメのCG化と制作ソフトの高度化である。作画や背景、絵コンテがデジタル化されればこうした海外との連携はますます容易になり増加して行くに違いない。
 究極の方向性として、企画や演出、脚本、録音のみが日本に残るという未来も否定できない。また、セル画に続き、動画、原画、背景から絵コンテまでCG化される方向が及ぶ中で、制作現場でのペーパレス化が進み、昔ながらのアニメファンに馴染みのある制作風景は急速に消えていくようだ。

 
東映アニメーション 
日経産業新聞 
ワンピース公式サイト 
ふたりはプリキュアサイト 

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2004.10.15
技術 ][ 教育 ]
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 シンガポールの有力メディア企業Singapore Press Holdingsが運営するオンライン新聞asia oneによると世界の3大アニメーションの生産国は日本、米国に加えてフランスがその一角占めるという。asia oneはThe Electric New Paper セクションの10月14日のトップ記事『French special effects dominate TV anime』(『フランス特殊効果技術がTVアニメを支配する』)の中で次のように紹介している。

 ~フランスのアニメと特殊効果の技術がフランスを今や日本、米国と並ぶTVアニメーションの大国に押上げつつある。これらの技術は、今日、コンピュターのスクリーンセイバーからモバイルフォンの画面まで至るところで見ることが出来る。
 『Inspector Gadget』、『タンタン』といったアニメの成功が、TVアニメをフランスTV界で最も儲かるビジネスに変えた。最も人気のある作品『Totally Spies kids』シリーズは世界100カ国以上で放映されている。
また、これはアニメーションだけでなく3Dの特殊技術の世界でも同じで、フランスの3D映像は今やハリウッドを席捲している。~

 フランスについてアニメが話題になる際は、日本アニメが盛んな国、日本アニメをTV放送から締め出したことなどの日本アニメとの関連で語られることが多い。しかし、フランスが世界市場で有力なアニメーションの生産国であることはこれまであまり知られて来なかった。

asia one  
The Electric New Paper  
タンタン公式サイト 
Totally spies公式サイト

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