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北米地域を中心に、日本の放送とほとんど時差を置かず、アニメ番組をインターネットで配信するケースが増えている。こうした同時展開も含めて、北米でのアニメ配信は一体どの位視聴され、どの位人気があるのだろうか。
その日本のアニメ番組のインターネット配信での人気の一部が、米国の大手動画配信サイトHuluの人気ランキングで伺うことが出来る。そして、意外なほど日本のアニメが健闘していることが判る。
最新のHuluの番組チャンネル別の人気ランキングで、日本のアニメ番組が好調なのだ。現在Huluには、800以上のTV番組のチャンネルがある。いずれもメジャー局を中心とした人気番組ばかりだ。
この5月30日時点の過去1ヶ月のランキングで、『NARUTO 疾風伝』の16位を筆頭に、200位までに18の日本アニメ番組がランキング入りしている。
『NARUTO疾風伝』以外に、『NARUTO』も24位、『NARUTO』シリーズトータルではさらにランキングは上位になるだろう。『NARUTO 疾風伝』のすぐした17位、18位は、米国で人気の高い『STARGATE』、『24』が位置しており、『NARUTO』がこうした作品並みにポピュラーであることが判る。
さらにその後には、36位『Bleach』、63位『DEATH NOTE』と、早くからHuluを活用しているVIZメディアが展開する作品が並ぶ。56位には『鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist』が入った。こちらはこの4月に展開を開始したばかりである。
『鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist』は、同じSF番組の『バビロン5』やテレビ版『ターミネーター』にほぼ挟まれており、ネット上でかなりの人気を博していると言っていいだろう。
Huluは2007年に、米国のメディアコングロマリットのNBCユニバーサルとニューズグループが共同出資で設立した動画配信サイトである。YouTubeに対抗して始まったが、一般からの動画投稿機能はなく、人気番組の公式配信だけで構成されている。
配信番組の質が安定していることから人気を呼び、この4月にはYahoo!を抜き、YouTubeに次ぐ世界第2位の動画配信サイトに成長した。また、投稿動画がないことから権利関係がクリアーとして、コンテンツ提供側からの信頼も厚い。4月30日には新たにディズニーグループがHuluへの出資を決めるなど、破竹の勢いだ。
Huluの最大の特徴は、現在は米国でしかサービスを行なっていないことだ。そして、公式チャンネルは、いずれもある程度以上の人気がある作品となっている。
つまりこうした順位が意味を持つのは、公式サイトでの配信やクランチロールなどのアニメ専門配信サイトと異なり、他の米国で一般的な番組と比較出来ることだ。地上波放送や大手専門局の人気番組とほぼ互角となっている順位は、少なくともネット上では日本アニメがかなり支持されていることを示す。
一般に、日本のアニメが米国でテレビ放送にかからないのは、ニッチで大衆層に受け入れられないため、また、米国は他国に較べて日本アニメが支持されない国とされている。しかし、Huluでの現実は、こうした見方に疑問を投げかける。
一方で、Huluのような動画配信サイトが、地上波チャンネルや大手専門チャンネルになかなか進出出来ない日本のアニメにビジネスチャンスをもたらすとも考えられる。ただし、Huluの配信はコマーシャルが付加されているが、そこからの収入は必ずしも大きくない。ネットでの人気をビジネスの利益につなげる方法が、これから必要になるだろう。
Hulu http://www.hulu.com/
【Hulu 直近1ヶ月の人気チャンネル総合ランキング】
(アニメ番組抜粋・5月30日現在)
16位 『NARUTO 疾風伝』
24位 『NARUTO』
36位 『Bleach』
56位 『鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist』
63位 『DEATH NOTE』
82位 『創聖のアクエリオン』
86位 『獣王星』
97位 『蟲師』
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