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2009年03月27日
米国 ]
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 北米のアニメ情報サイト アニメ・ニューズ・ネットワーク(Anime News Network)によれば、北米最大の発行部数を持つ日本アニメの雑誌「Anime Insider」が廃刊することになった。このニュースは同誌の前編集者で、アニメ関連の報道に定評のあるロブ・ブリッケン氏のブログでの発言から伝えられている。
 「Anime Insider」は、米国ニューヨークに本社を持つウィザード エンタテインメント(Wizard Entertainment)が2001年から発行している。同社はアメリカン・コミックスやトイなどを専門にしており、「Anime Insider」のほかに「Wizard Magazine」や「ToyFare」といった専門雑誌を発行している。

 ウィザードからの正式な発表はなく、廃止の時期は明らかにされていないが、複数の元同僚から話を聞いたとするブリッケン氏の話だけに「Anime Insider」の廃刊は規定路線のようだ。
 同誌の発行部数は明らかにされていないが、10万部程度と考えられている。こうした発行部数がビジネス的に多いか少ないか判断しがたい。むしろ、今回の廃刊は、近年の米国アニメ産業の不振と経済不況の影響によるものと見られる。

 米国の雑誌は日本以上に広告からの収入が、全体の収入に占める割合が高い。アニメ雑誌の広告主は、アニメDVDやマンガ、玩具などが中心になる。しかし、過去数年でアニメDVDでは、大手を含んだ数多くの企業が、実質的に活動を停止している。残った企業も大規模なリストラを進めており、広告費の削減に動いているとみられる。
 2007年まで好調だったマンガについても、昨年から経営不振に陥る会社が現れ始めている。また、2008年にマンガの売上が減少に転じたことから大手出版もアニメDVDと同様にコスト削減に動いている。こうした環境が、アニメ雑誌の経営にも大きな影響を与えた可能性が大きい。

 米国では90年代から、幾つかのアニメ雑誌が創刊されたが、2005年にはVIZメディアが発行していた大手の「Animerica」が薄手のフリーペーパーとして衣替えすることで、月刊誌としては廃刊になっている。
 さらに2008年初めにはADヴィジョンが日本の角川書店とのライセンス契約で発行していた「Newtype USA」の刊行を打ち切った。ADヴィジョンはその後、アニメだけでなく、映画やゲームを扱う総合雑誌として独自に新雑誌「PIQ」を発行したが、数号で再び廃刊になっている。

 今回の「Anime Insider」の廃刊により、米国では日本アニメをテーマにした月刊雑誌は全てなくなる。アニメ雑誌では、よりコアなマニア向けの雑誌「Protoculture Addicts」が、隔月刊(もしくは不定期)として発売されているのみである。
 アニメだけでなく、マンガやJ-POP、映画など幅広い日本のポップカルチャーだけをテーマにした「OTAKU USA」だけが月刊雑誌として残るかたちだ。こうした状況は、日本アニメの米国市場やカルチャーシーンでの存在感の後退を印象づける。

ロブ・ブリッケン氏のブログ「Topless Robot」
http://www.toplessrobot.com/
ウィザード エンタテインメント(Wizard Entertainment)のアニメセクション
http://www.wizarduniverse.com/anime.html

アニメ・ニューズ・ネットワーク(Anime News Network)
http://www.animenewsnetwork.com/
Anime Insider Ends Publication After Eight Years

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posted by animeanime at 2009.03.27
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